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高遠そばの魅力PR 「かくし味いっぱい…」審査員特別賞を獲得
県内の各市町村が地域の魅力をPRする「第5回ふるさとCM大賞NAGANO」(長野朝日放送主催)で、高遠町の高遠そばをテーマとした作品「かくし味いっぱい高遠そば」が審査員特別賞の「さわやか賞」を獲得した。
作品は、高遠産の玄そばを使ったそば打ちの様子や、辛味大根のしぼり汁に焼きみそを加えた「辛つゆ」など、高遠そばの特徴を紹介。ヴィバルディ作曲の「四季」に、桜などの町の魅力を紹介して、「あったかな人の心が隠し味 高遠そばの里」と最後を結ぶオリジナルの歌詞をのせた曲を合わせて流している。
96作品の応募のなかから最終審査に残り、「曲を聞きながら桜をイメージできたし、高遠そばも食べたいなという気持ちにさせられた」と評価を受けた。 石工と石仏を題材にした昨年に続く受賞。CMは来年、年間通して30回放映される予定だ。
総務課秘書広報係は「2年連続の受賞は本当にうれしいし、町の宣伝もできてありがたい」とうれしさをにじませている。 -
町内3団体が募金、収益など福祉や三宅島支援へ寄付
高遠町老人クラブ連合会と伊那広域シルバー人材センター高遠地区は6日、町の福祉事業に役立ててほしい竏窒ニ、募金を町役場に届けた。
老人クラブ連合会は、年末恒例の女性部の活動の一環として、会員一人数百円づつ集めた募金12万1800円を寄付。シルバー人材センターは「助け合い募金」として、11月末にあった地区懇談会の席上などで会員から募った3万3400円を届けた。
伊東義人町長は「会員の皆さんの心温まる募金ありがとうございます。町福祉のために有効に使わせていただきたい」と感謝した。
また、10月末から11月初旬にかけて展開した高遠城址(し)公園の秋まつりで、食事所や町内のそば店でそばを提供した人たちが、収益金の一部や募金の合計金3万4157円を、町が友好交流する三宅村(東京都)の帰島支援金として町に預けた。 -
仙醸、「仙人蔵」飲み比べ
街の飲食店と協力して高遠町の醸造会社仙醸(黒河内靖社長)は、上伊那の5軒の居酒屋と協力して、新しい銘柄「仙人蔵」のさまざまなタイプを飲み比べる企画を始めた。
純米無ろ過原酒・純米吟醸酒・特別本醸造酒・純米酒の4つのタイプの仙人蔵を用意し、特製の飲み比べグラスで50縲・0ccずつ味わってみようというもの。1つの銘柄でも、製造工程の違いで味が変わることがよく分かり、同社では、日本酒探訪の入口になると位置付けている。
同社の試みに協力するのは、高遠町西高遠の「ながせ」、伊那市旭町の「むさし」、入舟の「亀」、春日町の「串正」、駒ヶ根市中央の「さいとう」。「仙人蔵のみくらべセット」として840円で提供する。
仙人蔵は03年から製造発売。はじめは純米酒をろ過せず、水を入れてアルコール度数を下げることもしない「無ろ過原酒」タイプだけだったが、「仙醸の新しい酒」と評判が広がるにつれて、醸造工程を低温に保って香りと繊細さを出した「純米吟醸酒」、米の個性を活かした「純米酒」、キレと飽きのこない味を出すために、ごく少量、醸造用アルコールを使用した「特別本醸造酒」竏窒ネどタイプを増やしてきていた。
同社企画主任の丸山慎一さんは「これを機会に、まず仙醸の、そして日本酒全般への関心を広げていただければ幸い。若い女性にも向いていると思います」と話す。 -
絵本の魅力お父さんにも
高遠町図書館と高遠町公民館による「心を育てる絵本講座」が4日、町文化センターであった。町出身で、北原こどもクリニック(伊那市)院長の北原文徳さんの「お父さんにも伝えたい絵本の魅力」と題した講演に、親子や地域住民約50人が耳を傾けた。
北原さんは昨年4月、伊那市在住の父親5人で立ち上げた「パパS‘絵本プロジェクト伊那」の活動を紹介。保育園を訪れ、読み聞かせをしている様子をビデオで流し、「2歳までの子どもは絵本を耳で楽しむ傾向があり、動物の鳴き声や車が動く音などを迫力ある読み方をすると喜ぶ」と子どもの特徴を話した。
自身の経験からも、「お父さんがつまらなそうに読むと、子どもはもっとつまらないから気をつけて」と指摘し、「お母さんが絵本を読む家庭がほとんどだとは思うが、お父さんにも絵本の楽しみ方を知ってほしい」と呼びかけた。
読み聞かせの大切さや絵本のいろいろな楽しみ方も話し、数冊の絵本を取り出して読み聞かせをすると、北原さんの愉快な読み方に子どもたちも大はしゃぎだった。 -
イルミネーションで街明るく
高遠町の本町実業団(嶋村正登団長)は3日、クリスマスに向けて国道361号沿いにイルミネーションを設置した。
町総合福祉センター前から本町交差点までの約100メートル間の道路両側の街灯に、雪の結晶型をしたイルミネーションを7基飾り付けた。同日夜から2月の中旬までともし、「商店街が少しでもにぎやかくなれば」と話している。
仲町などの実業団も近く取り付ける予定で、商店街の冬の夜が彩られる。 -
図書館知って親しんで
高遠町図書館で3日、「としょかんまつり」が始まった。今年で開館20周年を迎え、歴史をたどる「20年のあゆみ展」、体験講座、古本・雑誌市などを繰り広げている。4日まで。
恒例の古本・雑誌市では、図書館や町民から寄せられた廃棄図書約500冊を無料配布している。教養書や文学書、雑誌などさまざまで、子どもからお年寄りまで、人気のコーナーとなっている。
「20年のあゆみ展」では、図書館の年間の利用状況や行事、所蔵している古文書の紹介などが記され、毎年発行している「図書館だより」や、これまでの図書館での出来事を写した写真などを並べている。
「押し花教室」と、年賀状に描く「つぶやき画講座」もあった。押し花教室は約10人が参加し、来年の干支(えと)にちなんで犬の写真に、ムラサキハナナやビオラ、ロベリアなどの押し花を飾り付けたしおりを作った。
4日午前10時30分からは「心を育てる絵本講座」がある。北原こどもクリニック(伊那市)の北原文徳院長が「お父さんにも伝えたい絵本の魅力」と題し、絵本の楽しみ方などについて語る。
絵本の複製原画展、本を借りた人に手作りのコースターも贈っている。
鈴木岬館長は「20年間やってこれたのも町民の協力があったからこそ。感謝を込めてやらせてもらっている。まつりを通してさらに図書館に親しみをもってもらいたい」と話している。 -
高遠町で発見した砲弾 伊那署が現地調査
2日、高遠町原勝間の三峰川沿いの工事現場斜面で作業員が砲弾1個を発見した件で、伊那署は3日、工事発注側の三峰川総合開発工事事務所と、受注側の工事業者の合計約10人とともに、現地を調査し、他に砲弾がないことを確認した。
砲弾が発見された美和ダムの洪水バイパストンネル出口上部では、周囲を署員らが午前10時30分ころから約1時間調査した。畳(たたみ)、空き缶、鉄パイプなどの廃棄物が同じ地表からは見つかったが、砲弾はなかった。
署員は「廃棄物が散乱している様子から、砲弾も投げ捨てた可能性がある。ごみも全体的に古く、廃棄物処理及び清掃に関する法律の制定(1970年)の前に捨てたと思われる」と説明した。前日の午後6時30分ころに設置した立ち入り禁止ロープは、午後11時30分ころ除去。工事再開は5日からとなったが、「発見したらそのままにして、通報してほしい」と注意を呼びかけた。
砲弾は2日午後2時30分ころ、作業員が斜面から頭を半分出していた状態を発見した。伊那署が写真を撮影し、陸上自衛隊朝霞駐屯所の爆発物処理隊に照会し、「爆発する可能性はない」とされため、防爆マットで梱包し同署で保管。全長は約28センチ、直径は約7・5センチ、旧ロシア製と見られ、全体がさびていた。
作業員の一人は「場所が竹やぶだっただけに、最初は竹の子かと思った。目盛があったのでダム工事の検査機械かと思って届けたが、砲弾と分かりびっくり。まさかこんな場所に」と話した。
砲弾は来週、同駐屯所に引き渡し処理する予定だ。 -
こだわりの高遠ブランド 純米酒「やまむろ」発売
高遠町の酒販店14店でつくる町酒販店活性委員会(桜井節男会長)は2日、三義の山室水稲耕作組合(原康人組合長)、醸造会社「仙醸」と共同開発した純米しぼりたて生「やまむろ」を3日、千本限定で発売すると発表した。
酒米栽培、醸造、販売をすべて地元でこなし、特産品「高遠ブランド」として純地酒の開発を目指した試み。同組合と仙醸に協力を依頼し進めてきた。4月から約3・5ヘクタールで酒米「ひとごこち」をじかまき栽培し、268俵を収穫。うち120俵を仙醸で仕込み、先月下旬にしぼりこんだ。
「やまむろ」(720ミリリットル、1200円)はアルコール度17・9%、「しぼりたての荒々しさのなかに、米の甘さと辛口酒独特ののどごし」が特徴。仕込みの残りを貯蔵し、一部を来年3月に一升瓶で、さらに熟成させて来秋にも発売する予定。
委員会は03年7月に発足、内部で研究会を立ち上げて商品開発に取り組んできた。桜井会長は「本当の地酒を開発したいとやってきた。非常にいい仕上がりで、自信をもって発売する。地元をはじめ多くの人に愛飲してもらいたい」と話す。 -
舞踊・歌謡ショーで楽しいひととき演出
高遠伊那東ライオンズクラブ(細田行一会長、35人)は1日、高遠町長藤の町デイサービスセンター「くつろぎの家」と伊那市美篶の養護老人ホームみすず寮を慰問した。
同クラブは、年末の恒例行事として30年近く地域の福祉施設を訪れ、奉仕活動をしている。今年は出演依頼した地元で活動する「高遠町郷土舞踊会」と、宮田村の歌謡ボランティアグループ「座・一番星」がショーを繰り広げて、利用者を楽しませた。
くつろぎの家は5度目の訪問。一番星のメンバーは「東京のバスガール」「人生劇場」「旅の夜風」など6曲を歌った。利用者は歌詞カードを見ながら、メンバーの歌に合わせて口ずさんだり、懐かしいメロディーに聞き入っていた。舞踊会は「義経伝説」「潮来の宿」「高遠桜悲恋」など、華麗な舞を披露した。
細田会長は「少しでも利用者の気持ちがやすらげばうれしい。これからも奉仕活動などを通して、何かの役に立っていきたい」と話していた。 -
職人に技・知識学ぶ
高遠町の高遠北小学校でこのほど、地域交流講座があった。地域の良さを知ろうと3年目。児童たちは町内の住民を講師とする全6講座から希望する講座に分かれ、ろう細工や竹細工、高遠太鼓の演奏、化石づくりなどを体験した。
町の名物「高遠まんじゅうづくり」は、西高遠の文青堂菓子店(武井文一店主)に児童8人が出向き挑戦した。
こしあんを生地で包み、丸めたり、くり抜き器を使って、タヌキやウサギなどの形にして、蒸し器にかけた。あんこの入れ過ぎで生地が破れたり、小麦粉を顔につけてしまうなどの珍場面もあった。
ふっくらと仕上がったまんじゅうに一つずつ、「高遠城址まんじゅう」と焼印を押し、市販品と同じように包んで出来あがり。児童たちは「おいしい」と笑顔を浮かべて出来たてをほお張り、余った分は持ち帰った。
3年生の伊藤詩穂さん(9つ)は「まんじゅうが好きだったから自分で作ってみたかった。実際にやってみると難しかったけど、いろんなことを知ることができ楽しかった」と話していた。 -
アマランサスの種を活用 商品開発へ
高遠町の国道152号杖突街道沿いにある遊休農地で観賞用穀物のアマランサス(ヒユ科)を栽培している高遠花摘み倶楽部(赤羽久人理事長)は29日夜、種を活用した商品を開発するための研究会を町総合福祉センターで開いた。実際に種を使ったビスケットなどを売り出している森永製菓研究所(横浜市)の尾畑高英技監から加工方法など研究事例を聞いた。
同倶楽部は地域と経済の活性化を図ろうと今春、アマランサスの研究を進める信州大学農学部の根本和洋助手と連携して栽培に乗り出し、花園づくりを進めてきた。製菓業者などを巻き込み、栄養成分が豊富で繊維、鉄分、カルシウムなど成分値が高い種を生かした商品化を目指し、「土産物ものとして地域おこしを図る」。
これまでは花や茎を用いて天ぷらやおひたしにしたり、同様に栽培している地域に視察に出向くなど研究を重ねてきたが、秋に種が収穫できたことで今回、会員をはじめ、町内や近隣市町村の業者ら約50人が参加し、正式に研究会を立ち上げた。今後は、収穫した約400キロの種を各店に提供し、研究してもらう。
尾畑監事はアマランサスの栄養価や研究成果を紹介。「小麦粉などと混合することで栄養価をさらに高め、価値を発揮する」「黒糖を使うと臭みがなくなる」などと助言し、「おいしくなくては消費者は求めない。おいしい健康食品を作ってもらいたい」と呼びかけた。
赤羽理事長は「春までに商品を開発して、観桜客に土産ものとして売りたい。商品を通してアマランサスを広く周知していければ」と話している。 -
日ごろの成果多彩・豊な地域へ「ふれあい交流会」
高遠町長藤の町老人福祉センターで26日、「高遠町ふれあい交流会」があった。高齢者や障害者による作品展、バザーや体験コーナー、ステージ発表など多彩なイベントを繰り広げた。
民生児童委員協議会やボランティア連絡協議会、老人クラブ連合会などの福祉団体でつくる実行委員会と町社会福祉協議会が主催。明るく住みよい豊かな地域社会を目指し、福祉の心をはぐくもうと、7年目。
ふれあい広場では、町内の高齢者や障害者によるパッチワークキルト、ちぎり絵などの作品展や、共同作業所「さくらの家」、伊那養護学校の自主製作品の販売、町民が不用品を持ち寄ったバザーも人気を集めた。
ステージ発表は、町内の3小中学校や、福祉団体、東部吟詠会など8組が出演。合唱や舞踊、手話を交えた歌、太鼓演奏などを披露し、会場を沸かせた。
式典で、町社協会長の伊東義人町長は「厳しい社会情勢を生き延びるため、自分ができることは何かを考え、共同して環境づくりをしていくことが大切。生きがいをもって大事な人生を送ってほしい」とあいさつ。
町社協役員6年以上の功績をたたえ、東高遠の登内春恵さん、また、長年高齢者や障害者を家庭で介護した模範家庭介護者7人を表彰。「表彰を機にこれからもご尽力いただきたい」と敬意を表し、賞状と記念品を贈った。 -
さくらの湯 入浴者150万人を達成
94年4月にオープンした高遠町の高遠温泉「さくらの湯」の入浴者が27日、150万人を達成した。150万人目と前後2人に地元産アルストロメリアの花束や、さくらの湯で使える食事券などをプレゼントした。
150万人目は、伊那市美篶の会社員伊藤直樹さん(25)。ピタリ賞に驚きながら「気に入っている温泉の1つで、オープンから母とたまに来ている」と話した。
達成セレモニーで、伊東町長らがくす玉を割り、伊藤さんにさくらの湯宿泊利用券(1万円分)と食事券(3千円分)を贈呈。
伊東町長は「多くの人に愛していただけるおふろにしたい」と活用を呼びかけた。
149万9999人目は伊那市美篶の山崎広幸さん、150万1人目は高遠町出身で神奈川県在住の中原優子さんだった。
周辺市町村で温泉施設ができ、一時、入浴者が減ったというものの、年間12万人が利用。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や筋肉痛など効能がある。 -
飲まず、食わずで22キロを歩く
信州高遠少年自然の家主催の「信州高遠22キロかち歩き大会」が27日、信州高遠少年自然の家縲恍ャ文化センターのコースであった。地元をはじめ、12都府県から小中学生や中高年齢者ら約320人が参加、ほとんどが完歩した。
かち歩きは自己鍛錬のため、長い距離を飲まず、食わずで歩くもので、本年5回目を数えた。
スタート時刻の午前9時は、肌寒く、厚着をする参加者が目立ったが、日中は穏やかで歩くうちに暑くなるほどだったという。
参加者は5キロ地点まで集団で歩いて体を慣らし、それ以降はそれぞれ自分のペースで色づく山々の景色を楽しみながらゴールを目指した。 -
人権について考える仲良し旬間
人権について考える仲良し旬間(14窶・5日)として、高遠町の高遠小学校と高遠北小学校ではそれぞれ、講演会や体験会などの特別授業をして、人権問題に目を向けている。
高遠小は24日、低、高学年に分かれて「人権教育お話を聞く会」があり、講師に招いた伊那教育事務所職員の唐沢孝則さんが、ゲームやビデオを織り交ぜて講話した。
高学年は、自分の好きな季節や給食の献立などをテーマに、仲間を探してグループ作りをしたり、学年別に10人ずつで班を構成し、手をつないで輪になり、フラフープを一人ずつくぐって1周させるゲームをし、「普段では気付かない友達との新たな共通点やつながり」(唐沢さん)を探った。
また、日本の小学生が世界各国の同年代を訪ねるビデオを上映。戦争などによって貧しい生活を強いられている子どもたちの模様が映し出され、「世界にはいろんな環境のなかで頑張っている子どもたちがいることを知ってほしい」と呼びかけた。
唐沢さんは「自分たちに何ができるか考えていくきっかけになれば」と話していた。
高遠北小学校は22日、全校児童が点字を打つ体験を通して福祉について考えた。
2学年ごとに分かれ、町社会福祉協議会の職員から指導を受けた。右から左へ横に打っていくことや、1マスに6つの点の構成によって成り立っていることなどを学び、点字版と手筆を使って、五十音と自分の名前を打った。
一つひとつ丁寧に打っていた5年生の小林幸君(12)は「思っていた以上に打つことが難しくて、大変さを知った」と話していた。
今年は旬間中の参観日に、保護者も点字と手話を体験した。 -
華麗な舞を披露
神代流舞踊会(神代松栄家元)の発表会が23日、高遠町の高遠さくらホテルであり、会員が日ごろのけいこの成果を披露した。
発表会は6年ぶり。高遠町をはじめ、伊那市や長谷村など近隣市町村の会員や、各流派の家元らも出演、38プログラムを熱演した。
会員は曲に合わせて、華麗に舞った。各流派の家元らも舞台に花を添え、詰めかけた約80人の観衆を魅了した。 -
町道鉾持神社線の舗装完成
高遠町が進めていた町道鉾持神社線の舗装工事が終了し23日、開通式があった。氏子員ら関係者約30人が出席し祝った。
工事は鉾持神社社務所に通ずる続く110メートルの道路。だるま市をはじめとする年間10祭事には多くの人でにぎわいをみせるが、砂利道で利便性が悪かった。
「緊急車両の通行もできなく、困難が生じていた」(同神社)ため、総代会や地域住民が町道の認定を町に要請。町側は6月議会で認定し即日、着工した。事業費約200万円。
伊東義人町長はあいさつで「完成を契機に、鉾持神社がますます上伊那の観光の中心になれば」と期待した。 -
頑張ろう長谷・高遠!キャンペーン
合併後の新市のまちづくりについて考えるまちづくりアカデミーは20日、「頑張ろう長谷・高遠!キャンペーン」と題したイベントを高遠町総合福祉センター「やますそ」で開いた。第1弾で、駒ケ根市の中高年バンド「駒ケ根ベンチャーズ」を招いてライブをした。60年代にエレキブームを巻き起こした米国のバンド「ベンチャーズ」の曲目を中心とした27曲の演奏があり、会場を沸かせた。
まちづくりアカデミーは「高遠町の自立をめざす会」として活動して、まちづくりのあり方などを考えてきた住民グループが前身。3月の合併を目前に方向転換を図り「地元のことは少しでも地元で」という理念に基づき、合併後のまちづくりを考えるため10月、7人で活動を開始した。
今回は、まちづくりを担う中高年世代を元気付けよう窶狽ニ、青春時代に聞き入った60縲・0年代サウンドの公演を企画。一世を風靡(ふうび)したベンチャーズの曲を中心に演奏するバンド・駒ケ根ベンチャーズを招いた。
3月までに、まちづくりに関する取り組みを進めていく。 -
入笠山周辺の風景美しく
駒ヶ根市中沢の池田豊さん(55)の写真展が30日まで、高遠町の高遠さくらホテルロビーで開かれている。入笠山周辺の風景をとらえた20点を並べる。
かれんに咲き誇るスズラン、入笠山から眺める茅野市の街並みと遠望には八ケ岳が写し出された初夏の風景、赤や黄に色づいた木々が秋風に揺れる様子など、四季折々の「身近に広がる自然の美しさ」をとらえた作品を展示。ポジフィルムをスキャナーで呼び込んだ画像とデジタルカメラの画像をプリンターで印刷して飾った。
15年ほど前から写真を撮り始め、県内外に足を運んで風景を中心に撮影している。93年には県展にも入選。現在は、キャノン製品を使用する写真愛好家が集う「キャノンクラブ伊那谷支部」に所属する。
池田さんは「見る人が安らぐような写真を目指して撮ってきた。入笠山は植物もきれいで、美しい風景が広がっている。写真を通して素晴らしさが伝わればうれしい」と話している。 -
5、10、13キロ完走目指して
高遠中学校で19日、第11回強歩大会があった。全校生徒203人のうち183人が参加し、体調や希望に合わせて、5、10、13キロの3コースに分かれて完走を目指した。
生徒たちはコース別に円陣を組み、互いの健闘を誓い合って順次スタート。学校を発着点に、杖突峠方面に向かって、5キロは千代田石油西側で、10キロは農村公園、13キロは長藤の中条集会所手前まで足を延ばして、それぞれ折り返した。
最長コースには運動部を中心とした約70人が挑み、紅葉も見納めに近くなった晩秋の高遠路を駆け抜けて、自慢の健脚を競った。
ゴールの校庭ではPTAが豚汁を用意して出迎えた。完走した生徒たちは空腹を満たして、体を休めた。 -
高遠歴史博物館で貴重な拓本を公開
高遠町東高遠の町立歴史博物館で27日まで、第22回特別展「拓本展窶柏甯・0年・今変革の時」が開かれている。同館が所有する、町に縁の深い人物の拓本を中心に約30点を公開。「精神文化の大切さと正しい価値観や倫理観を学ぶ一助にしたい」とした。
砲術家の坂本天山が客死した長崎平戸の門人によって文化2年、皓台寺に建立された墓碑銘や、中国山東省曲阜の孔子博物館院の前庭にある孔子像、蘭学者の熊谷珪碩が内藤頼直公に献上し、1872(明治5)年に高遠小学校に寄贈した水戸藩校の弘道館碑の拓本などを並べた。
町出身で東京音楽学校(現東京芸術大学)の初代校長・伊沢修二氏の記念碑や顕彰碑、高遠城址公園にある高遠公園碑や靖国招魂碑も展示している。
午前9時から午後4時30分まで。入館料は一般400(団体300)円、小中学生200(団体150)円。
問い合わせは、町立歴史博物館(TEL94・4444)へ。 -
不自由なこと、介護学ぶ
高遠町の高遠小学校で16日、福祉体験会があり、3年以上の児童約180人が、手話を学んだり、アイマスクを付けて歩くなどして、福祉について理解を深めた。
人権について考える「仲良し旬間」(14縲・5日)に合わせ、障害者や介護者の立場から福祉を学ぶ。車いすの使い方や点字の打ち方、介護や手話などを体験した。
車いす班は、町社会福祉協議会の職員から「要車いす者を思いやって押すことが大事。勢いを付けたりせず、安全を心がけて」と指導を受け、2人1組になって校舎の周りを押して歩いた。
段差や砂利道では、前輪を上げながら押したり、車いすを持ち上げたり、扱い方に悪戦苦闘する児童が目立った。
点字班は、点字版と手筆を使って五十音や自分の名前を打ち、6つの点の位置によって成り立っていることを学んだ。
同校は旬間中、人権についての特別授業や講演会などもする。 -
童謡・唱歌うたい楽しく健康増進
高遠町公民館講座「歌の広場」がこのほど、高遠高校であり、練習してきた曲を歌って、全6回の講座を終えた。
歌うことの楽しさや喜びを味わうとともに、健康増進を図ることを目的に、「歌好き」の町民約30人が集い、6月から月に1回、高遠高校音楽科の牛山真理子教諭の指導で、練習を重ねてきた。
総集編とした最終は、これまで受講生のリクエスト曲を交えながら、童謡や唱歌を中心に歌いこんできた50曲以上のなかから、「知床旅情」「春がきた」「浜辺の歌」「冬げしき」など12曲を熱唱。閉講を惜しむように、晩秋の夜空に歌声を響かせた。
矢野やよ江館長は「歌好きの町民が和気あいあいと楽しむことができた。来年度以降の継続し、講座を通して日本を代表する歌を次世代に引継いでいきたい」と話していた。 -
東部消防連絡会
「秋の火災予防運動(9窶・5日)」期間中に合わせてこのほど、高遠町と長谷村の消防団でつくる東部消防連絡会(北原和門会長)は消防車両で町村全域をパレードし、地域住民に防火を呼びかけた。
高遠町の5分団と長谷村の2分団から合計9台のポンプ車、搭載車などが出動。火災予防運動を呼びかける放送広報車を先頭に、5時間ほどかけてパレードを展開した。
本年度はパレード中に、美和ダムへの土砂流入を制御する洪水バイパストンネルを見学。地域の水利系統について団員らで確認した。
北原会長は「数多くの町民、村民に防火意識を持ってもらい、火災予防に取り組んでほしい」と話していた。 -
復活した遊休農地で栽培 ソバの収穫喜ぶ
高遠町藤沢荒町の遊休農地に牛を放牧して復活を目指している、地元のボランティアグループ「あすなろ会」(秋山靖樹会長、23人)は13日夕、再生した一部を利用して作ったソバの収穫祭を荒町公民館で開いた。
農業従業者の老齢化などに伴う復活策として昨年、畜産農家から借り受けた牛を放牧して農地をよみがえらせる試みを始め、今年は復活した一部(約80アール)にソバを栽培した。
地元の主婦らが収穫したうちの8キロをそば打ちして、地域住民約70人に振る舞った。参加者は辛味大根とネギを入れたそば汁につけ、・スズルズル・スと音を立てて「おいしい」と舌鼓、収穫の喜びをかみ締めた。残りは農協に出荷し、運営費にまわす。
秋山会長は「遊休農地の再生には満足している。ソバは、大ざっぱに種をまいたために、収穫は思うようにできなかったが、次からは工夫していきたい」と話していた。
あすなろ会は来年度以降、ソバ以外に野菜や花などの栽培も検討していくという。 -
ふれあいバザールinいなっせ
伊那市共同作業の家などは12、13日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で、「はじめの一歩ふれあいバザール」を開いている。市内の共同作業所「輪っこはうす」のほか、高遠町、長谷村の共同作業所「さくらの家」と「ひまわりの家」も参加。4施設合同バザールは、合併を控えた初めての試み。
織物、手作り石けん、自主製作鉛筆など、各施設の製作物に加え、長谷村「道の駅」のクロワッサンなども販売し、多様な楽しみ方ができる。
伊那市共同作業の家の陶芸班11人の共同製作“装飾つぼ”は、ふたの上に人や動物などを模ったオブジェが仲良く並び、平和を象徴している。9月に穂高町であった「第8回長野県障害者文化芸術祭in穂高」にも出品。今回はオークション形式で販売している。
伊那市共同作業の家の小林敏子所長は「お互い初めてで、さまざまな作品を見るのは勉強にもなる。仲間としての意識づくりもしていきたい」と話していた。
バザールは13日も午前10時縲恁゚後4時に開催する。 -
高遠城址公園 木々ようやく色濃く
高遠城址公園のカエデが赤や黄色に色づき、平年より1週間から10日遅れて、ようやく見ごろを迎えた。
町観光協会によると、夏から秋にかけて、暖かい気候が続き、降雨も少なかったことが遅れの原因とし、ここ数日の冷え込みで、急激に色づき始めた。現在は桜雲橋や、園内南側の無字の碑周辺が見ごろで、来週末ごろまで楽しめそう。
城址公園は秋まつり期間中で、県内外から家族連れや団体客が訪れているほか、あらゆる場所でシャッターを切るアマチュアカメラマンたちの姿が目立っている。 -
力作ぞろい見ごたえ
高遠美術会(広瀬良臣会長)などが主催する公募展「高遠美術展」が27日まで、信州高遠美術館で開かれている。町内をはじめ、上伊那内外から応募のあった洋画35点、日本画1点を展示している。
美術や文化の向上を目指し28回を数えるが、町が来春合併するのに伴い、同美術会も伊那市民美術会と統合するため、今回が最後の展覧会となった。
「色調の重厚さが追究されている」などの評価を受け、最高賞の高遠美術会賞に選ばれた西高遠の井出はつみさんの作品「こすもす」や、桜が咲き誇る街並み、鮮やかな紅葉、雪化粧した山々など四季折々の風景画、花、人物画などが並ぶ。
広瀬会長は「例年より出展数は少ないが、見ごたえのある充実した作品がそろった」と講評し、来場を呼びかけている。
午前9時から午後5時(最終入館4時)まで。入館料は一般400円、小中学生100円。
問い合わせは信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
第5回伊那市・高遠町・長谷村社会福祉協議会合併協議会
伊那市・高遠町・長谷村の社会福祉協議会の合併協議会第5階が9日、高遠町の高遠閣であり、役員の選出基準や定款の基本項目、会費・利用料の調整案を示した。会費は、現行伊那市の基準に合わせる提案をした。その結果、高遠町・長谷村の徴収金額は減額し、現在より総額で134万円の減となる。
各市町村の現在の会費は、伊那市が一般会員600円、賛助会員千円、法人会員3千円。高遠町は一般千円、法人2千円(賛助はない)。長谷村は一般千円、賛助3千円、法人5千円。法人以外は、伊那市の基準が最も低く、原則としてそれに合わせる。徴収の時期も、伊那市の6月に統一。07年度会費からの導入を提案した。
減額分の内訳は高遠町約82万円、長谷村約51万円。給付金額や配分事業の見直し、収納率向上に努め、減額分に対応していく。
市町村の委託・補助事業の調整案も示され、ミニデイサービスは「生きがいデイ」「転倒骨折予防教室」を統合し、介護予防を主眼に、現在より広い範囲を対象にする提案をした。
今回の提案は、各市町村で検討し、異義がなければ次回承認する。 -
環境に配慮 安全対策
高遠町と長谷村で6日、地域活動を支援する県のコモンズ支援金を活用した事業があった。高遠は上伊那郡河南土地改良区(小松晃理事長)が排水路を整備、長谷は美和土地改良区(北原幸彦理事長)が一貫水路に木さくを設置した。
河南土地改良区は、下山田の旧伝兵衛井下段にある排水路沿いに土砂流入を防ぐ木さくを設置し、水路にたまった泥上げをした。
梅雨期を中心に土砂が排水路に流れ込んで、泥がたまる状態が続き、「ホタルの発生が多い場所」(小松理事長)ながら、幼虫のエサとなるカワニナの生息に支障をきたしていた。
土地改は一昨年、県の補助を受けて改善策に乗り出し、昨年までに約290メートルに木さくを設置。今年は資材費120万円の助成が認められ、土地改役員、県や町の職員ら30人余が参加して、残りの220メートルに取り組んだ。さくにはカラマツの間伐材を使い、1メートル置きに高さ70センチほどにきねを打って、三段のさくを取り付けた。
小松理事長は「今まで以上にホタルが多く発生してくれれば最高だね」と話していた。
美和土地改良区は、南非持の村簡易水道浄化水場下の農道脇を流れる美和一貫水路で作業。「高台で眺めもよく、子どもや車が通って落ちたら危険」(北原理事長)なため、安全対策としてカラマツの間伐材を使った木さくを設置した。
支援金45万円を活用し、資材を購入。土地改役員、県や村職員、地域住民や子どもら約35人が、53メートル間に高さ1・2メートルの木さくを取りつけた。
北原理事長は「地域の協力なしではできないこと。安全が確保できるさくを設置できてよかった」と話していた。
一貫水路は、溝口や黒河内、非持など農地約130ヘクタールに水を供給。生活用水、防火用水としても活用されている。