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南アルプス林道バス全線開通
夏山シーズン本番を迎え伊那市営南アルプス林道バスは、15日から北沢峠までの全線が開通となった。
仙流荘バス停を午前10時5分発のバスには長谷保育園の園児ら約40人がバスに乗車した。
これまで林道の歌宿までだったバスの運行は、15日から出発点の戸台口から標高2032メートルの北沢峠まで延長22・6キロを結ぶ。
林道バスは1980年、昭和55年の運行開始以来30年間無事故を継続していて去年は期間中、約4万5000人の利用があった。
バスに乗って1時間で北沢峠に到着した。
長衛荘前で、全線開通セレモニーが行われ、園児達が歌を歌った。
料金は、仙流荘から北沢峠までが1100円で子どもはその半額。
南アルプス林道バスの運行は、シーズンが終わる11月初旬までとなっている。 -
伊那市長谷の民宿「みらい塾」バラ見頃
伊那市長谷黒河内の民宿みらい塾のバラが見頃を迎え、あたりにはバラの甘い香りがただよっている。
民宿みらい塾には様々なバラが咲きそろい連日多くの人達が訪れている。
このバラはみらい塾の市ノ羽幸子(ゆきこ)さんが5年前から鑑賞用として育てている。
始めた頃は10本しかなかったバラも現在では450本になった。
赤い色が鮮やかなエバーランドや一つの木に沢山の花をつけるアンジェラなどおよそ400種類のバラを楽しむ事ができる。
みらい塾では季節ごとに咲くバラが植えられていて11月頃まで楽しめるという。 -
中尾焼酎の芋苗植え作業
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会のメンバー10人が12日、焼酎用のサツマイモの苗植えを溝口の約20アールの圃場に植えた。
長谷地域では、中尾歌舞伎保存会が中心となり、地域おこしをしようと、地元産のサツマイモを使った焼酎「ごひいきに」を昨年から販売している。
昨年は300本の焼酎を作ったが、早くに完売してしまい、今年の中尾歌舞伎春季公演で販売することができなかった。そのため、今年は500本の焼酎を作ろうと、昨年の倍となる3000本を植え付けた。
参加したメンバーらは、1本1本丁寧にサツマイモの苗を植えていた。
ある参加者は「焼酎をできるだけ多くの人に味わってもらい、地域おこしにつなげたい」と話していた。
サツマイモは10月に収穫し、出来上がった焼酎は12月から販売される予定。 -
分杭峠ゼロ磁場にベンチを
伊那市高遠町にある木材加工メーカーの(株)ウッドレックスが10日、伊那市長谷の分杭峠のゼロ磁場で使ってほしいと、木製のベンチを伊那市に寄贈した。
ウッドレックスから、木製のベンチ5脚が長谷総合支所に届けられた。
ウッドレックスは、全国各地から観光客が訪れ人気になっているゼロ磁場に椅子がないことを知りベンチを寄贈した。
板の割れを防ぐため杉の間伐材を発泡ウレタンで覆ったベンチ2脚と、端材を利用したベンチ3脚の合計5脚。
長谷総合支所の中山晶計支所長は、「有効に使わせていただく」と感謝した。 -
雑穀もちきびの種まき
伊那市長谷の障害者社会就労センターさくらの家の通所者は8日、近くの畑に雑穀もちきびの種をまいた。
農作業を通して地域の人達と交流し障害施設への理解を深めてもらおうと行われたもので、さくらの家の通所者をはじめ伊那ライオンズクラブのメンバーなど40人が参加した。
さくらの家では去年から近くの6アールの畑で雑穀もちきびの栽培をしている。
地元ボランティアの春日孝徳さんが指導にあたった。
去年は、40キロの収穫を見込んでいたが、始めてということもあって4キロしか収穫出来なかった。
今年は、収穫量を増やそうと雑穀の種まき専用の機械を使ってまいた。
雑穀もちきびは、タンパク質を多く含みカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも多いという。
通所者達は、順番に機械を使って1メートル間隔で種をまいていった。
また、今年はお手玉の中に入れる数珠玉の種を試験的にまいた。
今後は、草取りなどの作業を行い、秋にもちきびを収穫して実をご飯に混ぜて味わうという。 -
ゼロ磁場どら焼き 発売
伊那市観光株式会社は、分杭峠のゼロ磁場の新商品、気の里の水を使用したどら焼きを発売した。
6日、発売されたのは、気の里のどらやき。その名も「氣どら」。
気の里の水、国産小麦など、こだわりの原料を使用していて、伊那市観光株式会社が委託し、高遠町の菓子店が製造している。
陰と陽を表す太極図(たいきょくず)が、焼印で押されている。
どら焼きは、ゼロ磁場の宿・入野谷と、シャトルバス乗り場で販売されている。
入野谷では、分杭峠を訪れた観光客が、早速どら焼きを買い求めていた。
分杭峠は、日本最大級の断層「中央構造線」の上にあり、地表面のずれにゼロ磁場があるとされている。
ゼロ磁場は、免疫の機能や、自然治癒力を高める効果があると口コミで広がり、全国各地から多くの観光客が訪れている。
6日も、多くの観光客が訪れ、休んだり、体をさすったりしていた。
入野谷も、分杭峠への観光客の増加に伴い、去年に比べ、倍近く人の入りがあるという。
ゼロ磁場の商品で、食べ物を扱うのは今回が初めてで、どら焼きで気の里のパワーをつけて欲しいとしている。
どら焼きは1個150円で、入野谷とシャトルバス乗り場限定で販売されている。 -
塩の道「秋葉街道」を歩く
信仰の道、塩の道として知られる「秋葉街道」を歩くイベントが、5日行われた。
市内外から約50人が参加し、初夏の秋葉街道を歩いた。
イベントは、秋葉街道の整備などをボランティアで行っている道普請隊が、街道の魅力を知ってもらおうと毎年行っているもので、今年で3年目。
今回は、伊那市の高遠城址公園から長谷の入野谷グラウンドまでの約13キロを、道普請隊の案内で歩いた。
秋葉街道は、その昔、塩の輸送路として、また静岡県浜松市にある秋葉神社への参拝の道として栄えた古道。
1740年頃に岩の上に安置されたと言われる白衣観音の前では、参加者が「なぜ岩の上から落ちないのか」などと道普請隊のメンバーに質問していた。
道普請隊隊長の高坂英雄さんは「秋葉街道に興味を持ってくれる人が少しずつ増えてきた。多くの人に魅力を知ってもらいたい」と話していた。 -
アマランサス 長谷保育園にプレゼント
伊那地域アマランサス研究会は1日、長谷保育園の子ども達に雑穀アマランサスの種をプレゼントした。
伊那地域アマランサス研究会は、観賞用としても楽しめ、栄養価が高いとされている雑穀アマランサスの普及に取り組んでいる。
食育の活動に役立ててもらおうと長谷保育園に種をプレゼントしていて今回で3年目。
メンバーが人形を使って子どもたちにアマランサスについて説明した。
その後子どもたちは、保育園のプール南側とプランターに種を播いた。
長谷保育園では、今後アマランサスの成長を観察したりおやつの時間にアマランサスの若葉を味わうという。
アマランサス研究会では、今年も市内23の保育園全てに種をプレゼントしていて「子どもたちにもアマランサスを知ってもらい食育活動に役立ててほしい」と話していた。 -
分杭峠シャトルバス 連休中平均1000人以上が利用
伊那市長谷の分杭峠へ向かうシャトルバスの、5月の連休中の利用者は、1日平均で1014人になったことが分かった。
28日夜開かれた長谷地域自治区地域協議会で示された。
伊那市観光(株)では、「ゼロ磁場」として人気が高まっている分杭峠周辺の渋滞緩和を目的に、今年の3月から長谷市ノ瀬から分杭峠へ向かうシャトルバスを運行している。
報告によると、運行を開始した3月20日から今月27日までに、1万8978人がシャトルバスを利用していて、一日の平均は275人だった。
中でも、今月1日から5日までの連休中は、5日間で5070人が利用し、1日の平均は1014人となった。
最も利用者が多かった4日は、1470人がシャトルバスを利用した。
協議会では、委員から「多い時は駐車場に車が入れず、道に止められていた。対策を考えてほしい」「駐車場や分杭峠の上に飲食ができる場所を設けてほしい」などの意見が出されていた。 -
長谷小児童がJICAと交流
伊那市の長谷小学校に今日、国際協力機構JICAのボランティアが訪れ、児童が外国の文化について学んだ。
24日はJICAのボランティア16人が長谷小学校を訪れた。
この交流は今年で2年目で、児童達は学年ごとに分かれ、それぞれ知りたい国の文化について学んだ。
1、2年生はバングラディッシュやパナマで使われている現地の言葉で、ジェスチャーゲームや歌などを歌った。
3年生は、ウズベキスタンやボリビアの教科書と日本の教科書を見比べてみて、日本との違いや国の特徴などを教わった。
6年生はネパールやモルディブについて各自で調べたことを発表したり、ダンスを踊った。
長谷小学校では、「子ども達が世界を知る事で日本を知ることにもなる。自分たちがどれだけ恵まれているかを知って、1人1人考えてほしい」と話していた。 -
長谷で死亡事故現地診断
伊那市長谷で今月発生した交通死亡事故の現地診断が24日、行われた。
交通死亡事故の現地診断は、再発防止のため伊那市や伊那警察署、交通安全協会などが行った。
事故は、今月15日午前11時頃、伊那市長谷の国道152号で、78歳の男性が運転する軽トラックが伊那市内方面に進行中、センターラインをはみ出し、対向車と衝突した。
車はガードパイプを突き破って転落し、助手席に乗って77歳の女性が死亡した。
現地診断では、事故の説明を聞きながら、道路の状況を見ていた。
今後の対策として参加者からは、歩道と車道の間にガードレールを設置する、道幅を狭く見せるようラインを引くなどの意見が出された。
また伊那市に対し、高齢者が車の免許を返納しても普段の生活に困らないような対策を求める意見が出されていた。
上伊那では5月に入り死亡事故が連続して3件発生していて、県や市町村、交通安全協会では、27日に伊那合同庁舎で具体的な対策を話し合う交通死亡事故防止緊急会議を開催する。 -
地域自治区長 高遠・伊藤俊規さん、長谷・中山晶計さん再任
伊那市高遠町の地域自治区長に伊藤俊規さんが、伊那市長谷の地域自治区長に中山晶計さんが再任された。
地域自治区長は、合併特例法に基づき、市長が選任する。
24日、市役所で辞令交付式が行われ、白鳥孝伊那市長から伊藤さんと中山さんに選任書が手渡された。
伊藤さんは「対話と現場主義を心がけ、市民目線に立ち職務を行いたい」。中山さんは、「地域住民を大事に、幸せを実感できる地域作りをしていきたい」とあいさつした。
白鳥市長は、「高遠町や長谷は過疎や獣害などの問題を抱えている。今まで以上に連携を取りながら働いてほしい」と話していた。
地域自治区長の任期は平成24年5月22日までの2年間。 -
入野谷で太極拳合宿
全国的に気の里として知られる伊那市長谷で、太極拳の合宿が先週末に行われた。
一般的な24式といわれる太極拳を生み出した中国の李テンキ老師の愛弟子で、現在は第一人者の1人とされる劉慶洲老師を講師として迎えた。
合宿には、伊那や岡谷で活動している太極拳のサークル越百のメンバーや県内の愛好者ら150人が参加し、2日間にわたり劉慶洲さんから指導を受けた。
合宿最終日の23日は、劉老師のほか、太極拳友好協会の指導員による模範演技も行われた。
合宿参加者たちは、自らも体を動かしながら、卓越した指導者たちの動きを見つめていた。 -
長谷保育園の園児ひまわりの種まき
伊那市長谷、美和ダムの分派堰近くで20日長谷保育園の園児が、ひまわりの種をまいた。
これは、三峰川上下流域の交流と、水源地の大切さをアピールしようと平成4年から行われている事業で、今年で19年目。
美和ダム水源地をひまわりでいっぱいにし、下流域の人たちにも、ダムとひまわりを見に来てもらおうと行った。
長谷保育園の年長・年中の園児30人が、2種類のひまわりの種をまいた。
子どもたちは100平方メートルほどの畑に、種をまいては、丁寧に土をかぶせていた。 -
井月愛好者がゆかりの地訪ね歩き
漂泊の俳人、井上井月の愛好者らが20日、伊那市長谷など井月ゆかりの地を訪ね歩いた。
井月の愛好者約30人が井月直筆の俳句が残っている家や、ゆかりの地を訪れた。
ゆかりの地では井上井月顕彰会副会長の竹入弘元さんが俳句やその意味などについて説明した。
伊那市長谷中尾の、地区の蔵に保管されている俳額には中尾地区の俳人と井月が詠んだ句が残されている。
俳額は明治11年1878年のもので、竹入さんは「当時中尾で俳句が盛んに行われ井月もここをしばしば訪れていたのではないか」と話していた。
次に訪れた伊那市長谷浦では
井月直筆の柱掛け板を見学した。
板には両面に一句ずつ井月直筆の筆書きの俳句が残されている。
一行は駒ヶ根市や大鹿村まで足を伸ばし井月の俳句について理解を深めた。 -
美和ダム管理演習
出水期を前に情報伝達などを行う、ダム管理演習が18日、伊那市長谷の国土交通省美和ダム管理支所で行われた。
演習は、大雨などによる洪水時に美和ダムから安全に放流できるよう毎年この時期に行われている。
この日は、国土交通省が管理する伊那市長谷の美和ダムと中川村にある小渋ダムで管理演習が行われた。
三峰川流域7カ所に設置されたサイレンを鳴らし、川に近づかないように注意を呼びかけた。
大雨が降ったことを想定し、下流の市町村や警察、消防などにダムからの放流を知らせるFAXを流して放流時の危害防止措置をとった。
また、ゲートを開けるシミュレーションも行われ、職員達は操作方法などを確認していた。
美和ダムでは通常4つのゲートを開けて水量を調整している。しかし、容量の8割を超えた場合、5つ目のゲートを開けて洪水調節を行うという。
このダム管理演習は19日も行われる。 -
春の河川一斉パトロール
河原などに不法投棄されているごみの実態を把握するため、県内一斉の河川パトロールが13日、行われた。
パトロールは県の主催で、春と秋の年2回行われている。
県と市町村、警察署が参加し、上伊那では16の河川をパトロールした。
そのうち、伊那市長谷の黒川では、川遊びをする人が多い場所や橋の近くで、ペットボトルやビン、缶、タイヤなどを回収していた。
パトロールで上伊那全体では340キロが集まり、年の秋に比べ20キロほど減少した。
回収したごみは、家庭ごみが多いことから、県では「一人ひとりが意識を高め、市町村の定める方法でごみを処理してほしい」と呼びかけていた。 -
太極拳体験会
太極拳を身近に感じてもらおうと10日夜、伊那市の長谷公民館で太極拳の体験会が開かれた。
体験会は4月26日から始まっていて。今回が2回目。
これは、普段接する機会のない太極拳を体験してもらおうと長谷公民館が開いたもので、この日は8人が参加した。
指導にあたったのは太極拳の愛好家グループ「越百」の矢田雅子さん。
矢田さんは、見本を見せながら太極拳の基本的な動作をアドバイスし、参加者は、矢田さんの動きを見ながら手足を動かしていた。
矢田さんは「太極拳は体に負担なく出来る運動。肩こり予防などにもなる」と話していた。
長谷公民館では、6月から太極拳の教室を始めることにしている。 -
GW 各地賑わい
ゴールデンウィークに入り、伊那地域の観光地も多くの人で賑わっている。
「ゼロ磁場」として知られる伊那市長谷の分杭峠には1日、県内外から多くの観光客が訪れていた。
今年3月から運行が始まった分杭峠行きのシャトルバスの駐車場には、朝から多くの人が集まり、中に入れない車が道に並ぶこともあった。
通常の土・日曜日でも300人ほどがシャトルバスを利用するが、その2倍近くとなる550人が利用したという。
あるスタッフは「今までで一番の人入り。混雑が続くので来ていただいた方に不便さを感じさせないよう対応したい」と話していた。
また、南箕輪村の大芝高原キャンプ場にも県内外から多くの観光客が訪れキャンプを楽しんでいた。
大芝のキャンプ場は、オートキャンプとバンガローが合わせて36カ所あるが、1日は観光客でいっぱいになった。
大芝高原管理事務所によると2、3日も予約でいっぱいだという。 -
中尾歌舞伎春季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の春季定期公演が29日、長谷の中尾座で開かれ、「人情噺 文七元結」が上演された。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争で一時途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活した。
現在は、春と秋の年2回定期公演が開かれ、伊那市の無形文化財に指定されている。
今回は、江戸時代の下町を舞台にした「人情噺 文七元結」を上演した。
主人公は、博打と酒が好きな左官職人の長兵衛。
娘のお久は、長兵衛の借金を返すために、自ら吉原に身売りをした。しかし長兵衛は、娘の作った金を、川に身投げしようとする見ず知らずの男に渡してしまう。
涙あり、笑いありの舞台に、観客席からは大きな声援と、おひねりが飛んでいた。 -
津野祐次さん「桜と花の美風景」
伊那市の長谷アルプスフォトギャラリーで、「桜と花の美風景」と題した津野祐次さんの写真展が開かれている。
会場には高遠城址公園を中心に県内外の桜などの写真、30点が並んでいる。
津野さんは山岳写真家として活動していますが、この時期は日本各地の桜の名所をまわり、写真におさめている。
津野さんは、桜が満開の時ではなく、8分咲きの時が最も色が濃く出るとして、その時期をねらって写真を撮るという。
また、日本各地の桜の名所をまわってみて、同じ標高、同じ種類、同じ色の桜が一斉に咲く高遠城址公園の壮観さを感じたと話していました。
津野祐次さんの写真展「桜と花の美風景」は6月27日まで長谷アルプスフォトギャラリーで開かれている。
入場料は、大学生以上、1人100円となっている。 -
伊那市長谷の黒河内線が開通
伊那市長谷と富士見町をつなぐ市道の黒河内線が開通し、23日、開通式が開かれた。
23日は関係者や地元の長谷保育園の園児が出席し、開通セレモニーが行われた。
市道、黒河内線は、伊那市長谷の黒河内地区を通る市道。国道152号から入笠高原を抜けて富士見町までつながっている。
道路の整備は旧長谷村時代の平成14年度から国や県の補助を受けて行われてきた。
整備した区間の総延長は戸台口から黒川口までの約2.6キロ、総事業費は6億9千万円。
旧道は道幅も狭く、カーブが連続していたが、今回の整備では、2車線化して安全性を改善した。
式典で小坂樫男市長は、「この道は長谷の人たちの生活道路であり、南アルプス林道の入り口となる観光道路でもある。今後、この道により安全が確保されるよう願いたい」と話した。 -
ミツバツツジの群生 見ごろ
伊那市長谷溝口のアカマツ林。社団法人国土緑化推進機構が選定している平成20年度の森の名手・名人に選ばれている保科孫恵さんが管理している。
手入れが行き届いた林には、ミツバツツジの天然の群生がある。目で楽しめるように、保科さんが整備を進めてきた。
これほどの群生は、天然では珍しいという。
このツツジは、来週中ごろまで見頃となっている。 -
中尾歌舞伎春季公演にむけ稽古
中尾歌舞伎保存会による春季定期公演が今月29日に行われる。
本番を間近にひかえ会員らは稽古に熱が入っている。
20日の夜は伊那市長谷中尾の中尾座で、本番で着る衣装をまとっての稽古が行われた。
公演では「人情噺(にんじょうばなし) 文七元結(ぶんしちもっとい)」という演目が披露されることになっている。
この演目は、借金をかかえた無類のばくち好きの男、長兵衛と、その娘で借金を返すために身売りするお久など江戸時代の町民の気質と人情が表現されている。
中尾歌舞伎は江戸時代にはじまり地域の人たちにより伝えられていたが、太平洋戦争により途絶えてしまった。
しかし地元の若者が復活させ平成18年に伊那市無形民俗文化財に指定されている。
演技の指導にあたっているのは、戦前に役者として舞台に立ったこともある、西村 清典(きよのり)さん。本番を間近に控え、指導にも熱が入る。
中尾歌舞伎の春季定期公演は、今月29日木曜日、伊那市長谷中尾の中尾座で行われる。 -
民話「孝行猿」資料館開館
伊那市長谷に伝わる民話、孝行猿の資料館が、伊那市長谷の南アルプス生涯学習センター「入野谷」内に完成した。
14日は市の関係者など約70人が、完成した資料館を見学した。
資料館は、孝行猿の話のゆかりの地、伊那市長谷市野瀬にある入野谷の2階に設けられ広さは約28平方メートル、工事費など事業費は約570万円となっている。
孝行猿の資料館はこれまで個人の住宅内にあったが、平成19年に閉館となったため、今回あらたに設置された。
孝行猿の話は、猟師に打ち殺された親猿を3匹の子猿が助けようとする民話で、伊那市無形文化財に指定されている。
資料館には物語をイメージする囲炉裏のある部屋がつくられ、殺された親猿を助けようとする子猿の姿が彫刻で表現されている。
また小学校の道徳の時間に教材として読まれていた「孝行猿の話」を掲載した本が展示されている。
ほかには、長谷に関する映像記録を見ることができるコーナーや展示パネルなどがある。
14日は資料館完成を祝う記念式典も開かれ、長谷小学校の児童が「孝行猿の歌」を披露した。
式典ではほかに、地元の民話を紙芝居で伝える活動をしているグループが孝行猿の紙芝居を披露した。
資料館は伊那市長谷の南アルプス生涯学習センター「入野谷」内にあり入場無料で見学することができる。 -
伊那市議選立候補予定者25人
伊那市議会議員選挙告示まで1週間を切った。
13日までに立候補を予定しているのは25人で、定数21に対し4人オーバーとなっている。
12日から13日にかけ行われた立候補書類の事前審査では、立候補を予定している25派のうち24派が審査を済ませている。
伊那市長選挙、市議会議員選挙は18日告示、25日投開票となっている。 -
分杭峠の通行止め解除
土砂崩れのため全面通行止めとなっていた伊那市長谷の国道152号、分杭(ぶんぐい)峠が3日から通行が可能になった。
国道152号は、今月2日から土砂崩れの影響で通行止めとなっていたが、3日の夕方5時に通行止めが解除された。
分杭峠まで行くシャトルバスは3日まで運休していたが、4日朝8時の始発便から通常運行している。 -
分杭峠で土砂崩れ
伊那市長谷の国道152号、分杭峠で、1日からの大雨と強風が原因と見られる土砂崩れが発生し、全面通行止めとなっている。
土砂崩れが発生したのは、伊那市長谷から大鹿村へ抜ける国道152号・分杭(ぶんぐい)峠の大曲(おおまがり)付近。2日午前7時50分頃、通行者から長谷総合支所に連絡があり、土砂崩れを確認し、その後、この道路を管理する伊那建設事務所が全面通行止めにした。
現在、伊那建設事務所では、土砂の撤去作業を行っているが、復旧の目途はたっていないという。 -
分杭峠シャトルバス運行開始
伊那市長谷市野瀬から分杭峠へ向けたシャトルバスの運行が、20日から始まった。
シャトルバスは、ゼロ磁場として人気が高まっている分杭峠周辺の交通渋滞緩和を目的に、伊那市観光株式会社が運行を始めた。
峠の頂上に設置されている駐車場は、原則的に駐車禁止となり、シャトルバスの迂回に使われる。
バスの出発地点の市野瀬にはシャトルバス専用の駐車場が新たに設置され、100台以上の車の駐車スペースが確保されている。
分杭峠は、中央構造線上にあり、健康に良い「気」が発生するスポットとして人気を集めていて、県外からも多くの観光客が訪れている。
シャトルバスは、午前8時から午後4時頃までの運行で、料金は往復600円。 -
久保田文子さん大型切り絵紙芝居披露
大型の切り絵紙芝居を通して地域の民話を伝えている、伊那市長谷の久保田文子さんは10日、高遠町藤沢で、地域のお寺に伝わる物語を題材にした紙芝居を披露した。
藤沢多目的集会施設に約140人が集まり、久保田さんの紙芝居を観賞した。
上演したのは、高遠町地区の西龍寺に300年前から伝わる、白いキツネがシッポで描いた曼荼羅の話で、切り絵で表現されている。
久保田さんは、「地域の民話を多くの人に伝えていきたい」と話していた。
久保田さは、23日にも長藤でこの紙芝居を披露する。