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不審者女子児童を撮影か
19日午後3時ごろ、駒ケ根市北割一区にある馬場クラブの公園で赤穂小学校の2年生女子児童2人がブランコに乗って遊んでいたところ、軽トラックに乗って来た2人の男が相次いで写真を撮って走り去った。児童の証言によると男は40歳くらいで白いジャンパー、黒いズボン姿で白いマスクをしていた。ポケットからナイフらしい物を取り出してちらつかせたというが真偽は不明。後から来た別の男は40歳くらいで四角い眼鏡をかけ、口ひげを生やしていた。
同小は20日、各家庭に警戒を呼びかける文書を配布した。駒ケ根署は現場付近をパトロールするなどして警戒に当たっている。 -
統計功労者表彰
長年にわたり各種の統計調査に協力したとして統計功労者表彰を受けた、いずれも駒ケ根市下平の小野一雄さんと長岡志げ子さんは18日、市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した=写真。中原市長は「社会経済の進展に欠かすことのできない大切な調査。苦労も多いことと思うが、今後も引き続きよろしくお願いしたい」と激励した。
小野さんは20年間にわたり工業統計、商業統計などの各種統計調査に51回従事して全国統計協会連合会会長表彰を受けたほか、労働力調査に6回従事して総務大臣表彰を受けた。長岡さんは10年間にわたり事業所・企業統計、工業統計などの各種統計調査に12回従事して県統計協会長表彰を受けた。 -
小学生観劇
駒ケ根市文化財団と市教育委員会は駒ケ根総合文化センター開館20周年記念事業として20日、市内5小学校の児童を招待して文化芸術鑑賞会を文化会館で開いた。午前に1・2年生、午後に3・4年生がそれぞれ文化会館を訪れ、影絵劇団「かしの樹」による影絵劇「ピーター・パン」と「アンサンブル・オアーゼ」のバイオリン、チェロ、ピアノによる音楽演奏を楽しんだ。開演前にははしゃいで大騒ぎしていた児童らだったが、劇が始まるやいなやたちまち静かになり、夢中になってじっとステージを見詰めていた。
21日には市内幼稚園・保育園の年中・年長園児らが招待され、同劇団による「100万回生きた猫」を鑑賞する。 -
観成園しゅん工式
施設の老朽化などに伴って移転、新築工事が進められていた伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)が運営する特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)の新施設が完成し20日、しゅん工式が開かれた。関係者約120人が出席し、玄関前でテープカットを行うなどして完成を祝った=写真。中原理事長は「観成園がここに完成したことにより、昭和伊南病院、老人保健施設フラワーハイツ、伊南訪問看護ステーションが一つのエリアに集まった。今後互いに連携し、地域住民の声に応えていきたい」とあいさつした。
職員増で事務所が手狭になったことなどにより、観成園の敷地内に新たに移転新築した伊南訪問看護ステーション(樋掛裕美子所長)のしゅん工式も併せて行われた。
観成園は鉄筋コンクリート2階建てで述べ床面積約4670平方メートル。旧施設が4人部屋だったのに対し、全室が個室となった。定員80人。総事業費は約12億7630万円で、うち国、県などの補助金は3億3180万円、自己資金は9460万円。残りの8億5千万円は借入金を充てる。
伊南訪問看護ステーションは鉄骨平屋建てで述べ床面積約200平方メートル。総事業費は5100万円で全額自己資金。 -
認知症グループホームしゅん工式
空家となっていた民家を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)が借り上げて改修し、07年1月に開所する認知症高齢者向けのグループホーム「いなほ」の改装工事が終わり19日、しゅん工式が同市市場割の現地で行われた=写真。関係者約30人が出席し、テープカットを行って工事の無事完成を祝った=写真。
「いなほ」は木造平屋建て167平方メートルの瓦ぶき。洋室、和室各3部屋のほか居間、台所食堂、事務室、浴室などを備える。定員は6人。施設整備事業費は2860万円で、うち市の補助金は1500万円。
名称は市社協が7、8月に行った公募の中から、稲穂のように実り豊かな人生を送れるように竏窒ニの思いを込めて決められた。
同施設は24日午前10時縲恁゚後3時に一般にも公開される。 -
駒ケ根JC募金を寄付
駒ケ根青年会議所(加藤道生理事長)は「みなこいワールドフェスタ 第13回協力隊週間2006inこまがね」のメーンイベントとして10月22日に駒ケ根市の広小路、銀座商店街を会場に開いた「駒ケ根国際広場」に出店したブースでの売上金のほか、各地のイベントなどで協力を呼び掛けて集まった募金計3万円を、駒ケ根協力隊を育てる会(会長・中原正純市長)が青年海外協力隊員を支援する事業「小さなハートプロジェクト」に寄付した。18日、加藤理事長ら2人が市役所を訪れ、寄付金を中原市長に手渡した=写真。中原市長は「国際協力に向けたいろいろな活動に積極的に取り組んでもらっていることに感謝する」と礼を述べた。
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ボーイスカウト美化活動
ボーイスカウト日本連盟駒ケ根第1団ボーイ隊(吉澤一美隊長)は17日、駒ケ根市総合文化センターのすずらん公園内にある公衆トイレの清掃ボランティア作業を行った。小学5年から中学2年の6人が参加し、トイレの内外を隅々まできれいにした。参加者は「汚いな」「臭い」などと顔をしかめながらもブラシなどで便器や壁を清掃=写真。皆で協力してトイレを美しく磨き上げた。
同団は入団者の募集を随時受け付けている。問い合わせは事務局小池譲さん(TEL82・6165)へ。 -
県看護大公開講座
駒ケ根市の県看護大は16日、06年度第3回の公開講座を同大で開いた。聴講を申し込んだ一般市民や学生など約120人が集まり、同大教授の田村正枝さんによる「がん患者と家族を支える看護」を聞いた。田村さんは「がん患者の生存率は以前より上がっているが、再発の恐怖は依然として大きい。がんとともにどうつきあっていくか、周囲がどうサポートしていくかが今後も重要な課題だ」と話した=写真。聴講者はスクリーンをじっと見つめ、時折メモを取ったりしながら熱心に講義に聴き入っていた。
公開講座は7月に同大教授の廣瀬昭夫さんの「私が担当した卒業研究の成果と思い出竏茶Aロマセラピー、自律訓練法、玄米食、健康に良い水、死生観」が、9月に前田樹海助教授の「県内の看護職者はどんなふうに働いているのか竏抽ナ護人的資源統計の課題と展望」がそれぞれ行われた。 -
冬の天体観測教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館と市立博物館は17日夜「親子・子どもふれあい事業12月の巻」として冬の天体観測教室をおもしろかっぱ館で開いた。親子ら約20人が集まり、東伊那小学校教諭の日岐敏明さんの話を聞いた。
冬の素晴らしい星空を観察するよう天体望遠鏡が用意されていたが、残念なことにあいにくの曇り空。遠くに光る中央アルプス千畳敷のホテルの灯りを望遠鏡で眺めて気を晴らした=写真。
参加者らはかっぱ館の室内で、スクリーンに映し出される星座を見ながら、日岐さんが話す日食や月食、流星群など、来年観察できる天文現象の話を聞いた。 -
明治亭ソースかつ丼プレゼント
駒ケ根市赤穂北割一区の飲食店明治亭(片田秀昭社長)は18日、知的障害者総合援護施設西駒郷を訪れ、利用者ら約280人に自慢のソースかつ丼を無料で振る舞った。同店では毎年クリスマスの時期に合わせて西駒郷の利用者を店に招待してソースかつ丼をプレゼントしてきたが、1年に数十人ずつしか招待できないことから、今年新たにつくった移動店舗「ソースかつ丼号」が西駒郷に出動。片田社長ら3人が車内にしつらえた厨房でかつを揚げるなどして人数分の弁当を作った。サンタクロースの扮(ふん)装で登場した片田社長が「ここへ来て作った温かいかつ丼弁当をどうぞ食べてください」とできたての弁当を利用者に手渡した=写真。利用者の代表は「ありがとうございます」と礼を言いながら、お返しに手織りの花瓶敷きを贈った。
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三沢ミュージックスクール発表会
三沢ミュージックスクール(三沢照男代表)は17日、第39回発表演奏会を駒ケ根市の市文化会館大ホールで開いた。同スクールで学ぶ幼児から一般の約70人が代わる代わるステージに立ち、それぞれピアノ、声楽、マリンバを演奏。1年間練習を重ねた努力の成果を立派に披露した。幼児や小学校低学年児童によるピアノ演奏では、足がペダルに届かないほど小さな子たちが大きなコンサートグランドピアノに向かい、もみじのような手を懸命に使ってベートーベンやモーツァルト、ショパンなどの曲を見事に弾きこなした=写真。
客席には多くの保護者や祖父母らが訪れ、出演者よりも緊張した表情で食い入るように子どもや孫の演奏ぶりを見詰めていた。 -
(12)埜葩染教室(上村まち子代表、18人)、駒ケ根市中沢
発足から14年の歴史を刻む中沢公民館の埜葩染教室、来年から2年掛りで童謡シリーズに取り組む。先駆けて制作した第1作「朧(おぼろ)月夜」は11月の中沢文化祭で発表され、「日本画のようにきれい」と話題を呼んだ。原画は講師の前田埜衣さん(埜葩工房主宰)が描き、受講生の春上薫さんが、菜の花の黄色はエンジュの種を用い、セイヨウアカネ、ロック、桜など8種類の草木で染め上げた。
講師に手描友禅作家の前田埜衣、素位さん親子を迎える同教室は、発足当初は中沢地区の草木を採取し、色染め。染めることでそれぞれの植物が持つ色目を学んだ。次に型紙を使って型染もした。
3年前には4年がかりで伊那七福神を染めた掛軸を全員が完成させた。七福神は指導者の埜衣さんが原画を描き、色別に4-6枚の型紙を作り、つむぎの白生地に、ヤマモモやアカネ、ロックウッドなど草木から抽出した色を1色ずつを重ねた。作品完成後、7カ寺を回り、朱印を受けた。
今回の「童謡シリーズ」は全員で取り組む大作の第2弾、2年がかりで完成させる。第1作目の「朧月夜」に続き、「夕焼け、小焼け」「雨降りお月さん」「おさるのかごや」「しゃぽんだま」などに挑戦する。
埜衣さんが描いた原画をコピーし、紙に張り付け、1作品で7、8枚の型紙を起し、できるだけ、中沢、東伊那の草木、実、根などを使って、染め上げる計画。
埜衣さんは「受講生ひとり一人が頑張りやで、息の長い教室になった。草木染の技術がこの地に根付き、芸術の域に達する人が出てくれば、うれしい」と期待。素位さんは「それぞれ個性があって面白い。教えることで自分自身が勉強になる」と話している。
代表の上村さんは「それぞれの色合いを求めて、想像しながら染めている。すばらしい講師に恵まれ、幸せ」。教室発足当初からの受講生の松崎みどりさんは「全員ができ上がりまでに4年間かかった伊那七福神が1番の思い出」と話していた。 -
伊南福祉会役員改選
伊南4市町村でつくる社会福祉法人伊南福祉会は15日、駒ケ根市の老人保健施設フラワーハイツで理事会、評議員会を開いた=写真。任期満了に伴う理事の改選が行われ、理事長には中原正純駒ケ根市長、副理事長には前中川村長の北島靖生氏が共に満場一致で再任された。任期は08年12月15日までの2年間。監事、評議員の一部改選も行われた。評議員の任期は残任期間の07年12月15日まで。
新役員は次の皆さん。
▽理事長=中原正純▽副理事長=北島靖生▽理事=高坂宗明、原寛恒、松本螢子、堀越幸夫、鈴木信、石原守、小林茂、縣忍、座光寺正治、塩原順四郎▽監事=赤須弘侑、白井繁実▽評議員=前原茂之、下島秀一 -
東伊那公民館門松・しめ縄づくり
駒ケ根市の東伊那公民館(赤須和彦館長)は15日夜、門松としめ縄づくり講座を同公民館で開いた。市内各地区から約20人が参加し、下平益三さん=東伊那=の指導で正月用のわら細工に取り組んだ。
門松は、直径約20センチの空き缶にわらを巻く土台の「はかま」づくりからスタート。「わらの巻き方が均一でないと仕上がりが悪くなるぞ」との下平さんの助言に参加者は「なかなか難しいな」と首をひねりながら悪戦苦闘していた=写真。しめ縄づくりに挑戦した参加者も「何十年ぶりに縄をなう」「年に1回だけからうまくできないな」などと言いながら苦労して縄と格闘していた。 -
メタボリック講座
駒ケ根市は15日、脳卒中再発予防教室の公開講座として「正しく知ろう! 100歳までの健康生活」と題したメタボリックシンドローム予防講座を同市ふれあいセンターで開いた。同教室の生徒と一般の男女約10人が参加し、昭和伊南総合病院健診センター長で医師の山田幸宏さんの話を聞いた。
山田さんはメタボリックシンドロームの指標について「身長や体重は関係なく、腹囲だけで簡単に分かる」と説明=写真。その上で適度な運動、バランスの取れた栄養に心掛け、たばこを吸わないことに気をつけることが健康、長寿の秘訣だ竏窒ニ話した。 -
【記者室】狂犬病と飼い主の義務
狂犬病で日本人男性2人が相次いで亡くなった。いずれもフィリピンに旅行した際、犬にかまれて感染したものらしい。狂犬病は有効な治療法もなく、発症するとほぼ100パーセントの確率で死亡する恐ろしい病気だ▼世界では毎年5万人が死んでいるが、日本ではこの半世紀近く人も犬も発症の報告はなかったという。そのためか、法律で年1回ワクチンの接種が義務付けられているにもかかわらず、注射を受けさせない飼い主も多いようだ▼もっともらしく理由をつけてみても、実は単に金を惜しんでいるだけだろう。一方で身勝手な理由で犬を捨てる飼い主も後を絶たず、捕まって処分される哀れな犬の数は一向に減らない。犬を飼うならそれなりの義務を果たすべきだ。 (白鳥文男)
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駒ケ根市家庭婦人バレー閉会式
駒ケ根市家庭婦人バレーボール連盟(大久保則子理事長)は14日夜、第25回リーグ戦の閉会式を駒ケ根市民体育館で行った。8月22日に開幕したリーグ戦と優勝決定戦を勝ち抜いて優勝した北割二区チームなど上位チームに表彰状とカップ、トロフィーが授与された=写真。
大久保理事長は「白熱した試合が多かった。試合を通じてチームの和が深まったくれたら幸い。来年も多くの人の参加を」とあいさつした。
リーグ戦には15チームが出場し、A、Bブロックに分かれて総当たり戦を行った後、順位決定戦を行った。
上位チームの順位は次の通り。
(1)北割二(2)北割一(3)東伊那(4)下平(5)福岡(6)町三(7)町二(8)上赤須 -
駒ケ根郵便局年賀状差し出し式
年賀状の受け付け初日の15日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(等々力勉局長)は年賀状の差し出し式を局ロビーで開いた。赤穂保育園の年長園児41人と駒ケ根切手類販売組合会長の井坪勇さんが訪れ、それぞれ持参した年賀状を特設ポストに投かんした=写真。
投かん者の先着50人には来年のえとである亥(いのしし)を描いた手ぬぐいが局からプレゼントされるとあって、約30人の市民らも年賀状を手にして訪れ、早速ポストに投かんしていた。
同局は10月からの業務再編により新たに飯島、中川、中沢各局の集配業務も引き受けるため、年賀状の取り扱い量を昨年比1・6倍と見込んでいることから等々力局長は「ぜひ25日までに投かんを」と早めの投かんをアピールしている。 -
スリランカフェスティバルオープニング
スリランカの文化を紹介するスリランカフェスティバル2006in駒ケ根が15日から駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で開かれている。来日して17年になるD・W・アルッガマゲさん経営のウィードゥートレーディング、レストラン・アルッガマゲのほか、スリランカ航空などの主催。15日にはスリランカ大使などを招いたオープニングセレモニーが開かれ、来賓らが伝統のオイルランプ点灯式などを行ったほか、スリランカ女性による美しい民族舞踊などが披露されてフェスティバル開幕に華を添えた=写真。アルッガマゲさんは「これを機会にスリランカのことをもっと理解し、親しんでくれたらうれしい」とあいさつした。
17日まで、スリランカの有名占い師による星占い、専門家によるマッサージ、職人による彫金など伝統工芸品の実演や3種類の民族舞踊の披露などが行われるほか、宝石、食品、スリランカの花であるランの鉢植えの展示販売などが2階ニシザワギャラリーなどで行われる。
問い合わせはベルシャイン駒ケ根店(TEL82・2111)、レストラン・アルッガマゲ(TEL85・0080)へ。 -
新聞店で火災
14日午後11時50分ごろ、駒ケ根市赤須町の高谷新聞店(高谷文明代表取締役)従業員寮から出火。いずれも木造2階建ての寮と倉庫の計2棟約370平方メートルを全焼して15日午前1時33分に鎮火した。けが人はいなかった。
駒ケ根署によると、寮に住んでいた男性従業員の部屋にあった石油ストーブ付近の燃え方が激しいため、同署はこの部屋が火元の可能性もあるとみてさらに調べを進めている。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針発表
07年に設立41周年を迎える駒ケ根青年会議所は15日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度理事長の北原和明さん(38)=写真=が「未来に向かってスパイラルアップ! 心ときめくまちづくり」などを核とした基本方針を示した。来年度副理事長らが各委員会のスローガン、基本方針、事業計画などを説明した。
07年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=北原和明▽専務理事=坂元洋▽副理事長=田中靖隆、湯澤英喜、佐藤和樹▽総務JCブランディング委員長=宮脇哲也▽国際化まちづくり委員長=小林建蔵▽絆発信委員長=小出卓央▽夢少年委員長=松崎道靖▽拡大アカデミー委員長=吉川正宏 -
光前寺で福だるまに名入れ
今年も残すところ半月あまり竏秩B駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)では商店や企業、個人などが商売繁盛や家内安全の願いを託して依頼した福だるまの名入れ作業に追われている。うずたかく積まれた赤や金、白などのだるまに囲まれた吉澤住職が筆を手にして一つ一つのだるまに丁寧に名前を書き込み=写真、職員が白で縁取りをして仕上げている。吉澤住職は「皆さんにとって来年が良い年になるよう心を込めて書いています」と話している。
寺では正月に販売するだるまを例年並みの約1500個用意。このうち注文に応じて名入れをするのは約200個という。
名入れの申し込みは24日ごろまで受け付けている。 -
青年海外協力隊修了式
駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史訓練所長)は13日、06年度第2次青年海外協力隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。70日間の訓練を終えた候補生196人は加藤所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の牛丸あかりさん(パナマ派遣)は「たくさんの人の協力のおかげで訓練を終えて任国に旅立てる。その感謝の気持ちを精いっぱい任地の人たちにも伝えていきたい」と謝辞を述べた。
JICAの松本有幸理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った能力をいかんなく発揮して活動し、協力隊の歴史に新たな1ページを加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの40カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産などの分野で技術の指導などに当たる。 -
東駒ケ根中同窓会母校に寄贈
駒ケ根市の東中学校同窓会(宮脇三広会長)は13日、母校に書架2脚、デジタルカメラ4台、DVD・VTRデッキ5台を寄贈した。宮脇会長ら3人が同中を訪れ、全校生徒の前で小木曽伸一校長に目録を手渡した=写真。宮脇会長は生徒に対し「小さな学校ではあるが、地域の人が寄せる思いや願いには絶大なものがある。これからも精いっぱい応援していきたい」と呼び掛けた。生徒を代表して生徒会長の竹村瑠里さんは「総合的な学習の時間をはじめ、これからの活動に役立てていきたい。大変良い物をいただき、ありがとうございました」と礼を述べた。
同窓会は集めた会費がある程度まとまった金額になるほぼ3年に1度ごとに母校に寄贈している。 -
東伊那郵便局でスタジオイマイ絵画作品展
駒ケ根市東伊那にアトリエを構える造形作家今井由緒子さんが主宰する絵画教室「スタジオイマイ美術研究室」の受講生らの作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで22日まで開かれている。駒ケ根市と伊那市に住む受講生5人がバラやフジなどの花や風景をモチーフに思い思いに描いた油絵、水彩画やちぎり絵などの作品6点を展示。訪れた人たちは待ち時間などに作品に目を向け、1枚1枚じっくりと見入っている=写真。
今井さんは東京芸術大彫刻科卒。各地で展覧会を開催するなど首都圏を中心に活躍中。96年には駒ケ根高原にモニュメントを制作、設置している。 -
厄年の同窓生ら母校赤穂中に書を寄贈
1981(昭和56)年度に赤穂中学校を卒業した同窓会員らが数え年で厄年を迎えることから来年正式に結成する「56すみれ会」(池上博康会長)は記念活動の一環として14日、母校赤穂中に書1幅を寄贈した。馬場功副会長ら役員5人が同中を訪れ、諏訪博校長に手渡した=写真。書は同中の元校長で県教育委員長も務めた松田泰俊さん=伊那市高遠=が揮ごうした「聴心」。諏訪校長は「生徒の声を心で聴く竏秩B教員としての心構えを松田先生が示してくれたものと思い、校長室に飾って長く大切にしたい」と感謝を述べた。
同会は今年から来年にかけて赤穂地区の小学校にもそれぞれ希望に応じた記念品を贈ることにしている。 -
【オペラ歌手 佐野成宏さん】
・ス光り輝く声・スと賞賛されるテノール歌手。世界の各地でオペラやコンサートに出演するなど、多忙な日々を送っている。
「時差ぼけもあるし疲れる。でもやりがいがあって楽しいし、舞台に立って拍手をもらうと疲れも吹き飛ぶ。舞台は生きがいというより人生そのものですね」
◇ ◇
11歳の時、心臓病の手術のため入院していた松本市の信大病院でクリスマス・コンサートがあった。
「プロではなく学生だったと思うが、そのバイオリンの演奏を聴いているうちになぜか涙が込み上げてきて止まらなくなった。病気で不安だったせいもあるかもしれない。でもそれまでにない大きな感動を受けた。音楽が心に語りかけてきた初めての経験だった」
中学2年から合唱部。赤穂高校でも声楽部長を務めたが、卒業後は東京経済大に進んだ。
「家業の燃料店を継ぐつもりだったから。親は大学時代は人生を見極めるための時間だと言ってくれたので、気楽な学生生活を送れた」
学内の合唱部のほか、武蔵野合唱団にも入団していたが、ある時、指導していた指揮者の小林研一郎さんが不意に練習を止めて指差し「君は今何をしているの?」と聞いてきた。
「経済の勉強です」 「そうか…。経済なんかやめて音楽をやった方がいいね」
それまでは好きな歌を楽しんでいただけだったが、音楽という職業も選択肢にあるのだ竏窒ニ気づかされた瞬間だった。
それでもプロを目指すまでには思い切れず、大学はそのまま卒業した。しかしその後、本格的に声楽を勉強しようと決意し、東京音大専修コースを経て東京芸術大声楽科に入学。卒業後はさらにイタリアに留学した。
「本場のレッスンで今までやってきたことが通用するどうか不安だったが、発声は良いと言われ、少し自信がついた。一方で、もっと勉強しないと全然駄目だということも分かった」
アリアを歌う際「音と音がつながらない」と指摘されたのだ。
「レガートというが、言葉をもっとしゃべりのようにスムーズに歌えと言われた。それが難しくてすごく苦労した」
イタリアに住み、腰を落ち着けて練習したが、習得にはその後1年、2年とかかった。
「イタリア語が話せるようになると自然に言われたことが分かるようになってきた。やっぱり本場で勉強することは大切だな、とよく分かりました」
◇ ◇
「幸せだったのは意外とスムーズに自分の道を見つけることができたこと。こんな時代だから夢を持てないという声も聞くが、夢って実は意外と近い所に転がっているんじゃないか。どんなことでもいいから夢を持っていることは大事だと思う。今の夢は超一流のオペラ歌手になること。音楽にはこれで満足ということはない。次から次へと目標を立てながらやっていきたい」。
来年5月23日には駒ケ根市文化会館でコンサートを開く予定。世界で活躍する・ス光り輝く声・スが故郷に錦を飾る。
(白鳥文男) -
駒ケ根ロータリークラブ募金寄付
駒ケ根ロータリークラブ(中島清一会長)は11日夜、年末家族会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた。パーティに先立ち、クラブは歳末助け合い募金として10万円を駒ケ根市に、530(ごみゼロ)運動協賛金として10万円を駒ケ根530運動推進連絡会(新井徳博会長)にそれぞれ手渡した=写真。中原正純市長と新井会長は「皆さんの志に感謝し、大切に使います」とそれぞれ礼を述べた。
家族会には会員と家族ら約70人が参加し、ジャズバンドの生演奏をバックにダンスを楽しむなど、和やかなパーティのひとときを過ごした。 -
駒ケ根市議会一般質問2日目
開会中の駒ケ根市議会で13日、前日に続いて一般質問が行われた。
宮澤清高議員が市内小中学校でのいじめの実態について質問したのに対し中原稲雄教育長は「06年度は小学校で2件、中学校で3件のいじめの報告があった。評価が下がることを恐れて学校や教育委員会がいじめの事実を隠すことは絶対にない。情報を素早く共有するための体制づくりや、児童、生徒の心の状況が分かる検査の導入のほか、幼児期からの人間関係づくりなどを含めたさまざまな対策に努めていきたい」として、いじめ対策にさらに積極的に取り組んでいきたいとする姿勢を示した。
竹内正寛議員が安全・安心のまちづくりに向けた取り組みとして空き店舗などを利用したボランティアによる市民交番を提案したのに対し中原正純市長は「市教委の新規事業として集会所での地域交流サロンを今年度実施しているが、提案を参考にして議論を深めたい」として、今後検討する可能性を示した。
長谷部清人議員が市内小中学校の給食費の滞納状況などについて質問したのに対し中原教育長は「05年度決算で過年度分を含め計617万円。本当に払えない家庭もあるかもしれず、難しい問題だが、電話による督促や職員による滞納整理などを行い、未収金の回収に努力している」と述べた。 -
駒ケ根高原スキー場安全祈願祭
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は12日、安全祈願祭を同スキー場のゲレンデで行った。スキー場を運営する中央アルプス観光の関係者など約20人が参列。祭壇に玉ぐしをささげるなどの神事を行って営業期間中の無事故を祈った=写真。
昨年同時期にはすでにかなりの積雪に恵まれ、営業開始以来初めて初日からナイター営業もできるなど順調なスタートを切った同スキー場だが、今季はまだ積雪がないばかりか、12台あるスノーマシン(人工降雪機)も温度、湿度の低下などの条件が整う日がないため、一度も稼動させられないままの状態が続いている。担当者は「この調子では予定の16日のオープンは無理かもしれない」」と話し、雪のないゲレンデでうらめしそうに空を見上げながらため息をついていた。
同スキー場は今シーズンの入場者を昨季の約6万5千人を上回る7万人と見込んでいる。