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サクランボ収穫最盛期に
中川村葛島の六識園(高橋昭夫園主)では、サクランボが赤く熟し、収穫の最盛期を迎えた。同園は樹齢約50年の佐藤錦をはじめ、ナポレオン、高砂など10本を栽培している。
収穫は色づいた物から6月初旬に取り始め、今が最盛期。
高橋さんによると、樹齢約50年の古木は、30年前までは花は真っ白になるほど咲いたが、全く実が成らなかった。そこで、他品種を近くに植えたところ、どんどん成るようになったという。
同園のサクランボは摘果はしないが大粒、露地栽培のため、甘さは十分。
「雨が1番怖い。雨に当ると裂果し、売り物にならなくなる」と、梅雨空を心配そうに見上げていた。 -
中川村で自動車運転の男性死亡
20日午後5時45分ごろ、中川村葛島の無職下平昭三さん(79)が普通乗用車を運転して帰宅した際、自宅敷地内の住宅外壁に衝突した。下平さんは駒ケ根市内の病院に搬送されたが、頚椎(けいつい)損傷で同日午後11時27分に死亡した。駒ケ根署が事故の状況を調べている。
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園児をイチゴ狩りに招待
中川村横前のアクアロマン(宮崎博美社長)は18日、片桐保育園の園児約70人をイチゴ狩りに招待した。
年中、年長園児は園から歩き、年小組はバスでイチゴ園に到着。 早速、ハウスに入場、緑濃い葉を茂らせ、白い花咲く中で真っ赤に熟したイチゴ「章姫」を摘み取りほおばった。
園児らは手を伸ばして、3L、4Lと大きいイチゴを見つけては、「甘いね」「おいしいね」と次々と口に運んだ。
また、へたを入れた紙コップを見せ合い「こんなにたくさん食べた」「もう、お腹がいっぱい」と大満足のようすだった。 -
リンゴオーナー開園式
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中川村のリンゴオーナー開園式は10日、サンアリーナで開かれ、名古屋市を中心に関西、関東からオーナー361家族、550人が訪れ、約400本を契約した。
内訳はふじ371本、つがる14本、陽光4本。
式終了後、各園主の案内で、契約農家、24軒のリンゴ園に移動。リンゴの木の実の成り具合や実の大きさ、枝振りなどで、「自分の木」を決め、名札を下げた。
5年前から毎年、契約している沼田正江さん(横浜市)は「中川村のリンゴは、みつがしっかり乗って甘い」と話していた。
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伊南事業場防犯協力会総会
伊南4市町村の126事業場でつくる伊南事業場防犯協力会は8日、総会を駒ケ根警察署で開いた。正副会長の改選が行われ、会長には91年度から会長を務めてきた山浦義人さんに代わって南信精機製作所(飯島町)の片桐光繁さんが選出された。片桐さんは「スムーズに運営できるよう精いっぱい努力したい」と抱負を述べた=写真。
副会長5人には上伊那農協駒ケ根支所(駒ケ根市)の春日一衛さん、帝国通信工業赤穂工場(駒ケ根市)の松田良一さん、タカノ(宮田村)の鷹野準さん、鈴木プレス工業(飯島町)の鈴木良男さん、宮下建設工業(中川村)の宮下進吾さんがそれぞれ選出された。任期はいずれも2年。
駒ケ根署の山本修作署長は「管内の犯罪は減少傾向にあるがまだまだ多い。伊南6万人の安全を守るため、防犯体制を確立して事件が起こりにくい環境を整えていってほしい」と呼び掛けた。 -
お粥(かゆ)ポットを贈呈
離乳食はお粥(かゆ)ポットで炊いた愛情いっぱいのおかゆを-。上伊那農協は4日、中川村に、食卓「愛」の運動として、お粥ポット20個とお米券(1キロ引換え券)20枚を贈った。
同運動は、おいしいおかゆをつくるお粥ポット(行平なべ)を離乳の初めから使い、米の味や栄養価を見直し、温かいお母さんの手作りの味を覚え、合わせて米の販路拡大にと、伊那保健所とタイアップし、88年から始まり、今年で19年目。
役場には松下弘毅理事が訪れ「上伊那は米どころ、品質もいい。小さい時からお米の味に親しんで」と述べ、曽我村長に手渡した。
同席した村栄養士の米山ゆみさんは「1昨年、行平なべからお粥ポットに代わり、ご飯と一緒に炊けて使い勝手がいいと、喜ばれている」と感謝した。
お粥ポットとお米券は4カ月児健診の離乳食指導に合わせ、ポットは第1子に、お米券は希望者に贈られる。
この日、飯島町にもお粥ポット10個とお米券25枚が贈られた。 -
麦秋、大麦の刈り取り
中川村片桐田島の天竜川右岸に広がる転作田で大麦の収穫作業が4日から始まった。黄金色に実った麦畑で、コンバインが軽快なエンジン音を立てて、刈り取っていく=写真。
大麦は六条大麦系の「ファイバースノー」が主体。コンバインで収穫した麦は、宮田村のカントリエレベーターで乾燥、うどんなどの食用として出荷される。
上伊那全体では150ヘクタールが作付けされ、750トンの収量を見こむ。
上伊那農協の関係者の話では作柄は平年並とか。 -
めいきん生協田植えツアー
中川村営農センターと南向営農組合は3日、名古屋市周辺の市民らが加入するめいきん生協(名古屋勤労市民生活協同組合)が企画した田植え体験ツアーの一行を迎え、田植えの指導をした。水田は村役場近くの約12アール。参加した約30人の親子らはいずれも田植えは初めてとあって、泥田の中で悪戦苦闘。「足が抜けない」「腰が痛い」と大騒ぎしながらも楽しそうに歓声を上げて農業体験を楽しんでいた=写真。
営農センターの松下弘毅理事は「日帰り体験ツアーは初めての試み。できれば来年も続いてほしいし、これを機にほかの農産物でもツアーができればうれしい」と話している。 -
ワイン家のもの作り展
中川村大草桑原のイエルカ・ワインさん宅で、5日まで「ワイン家のもの作り展」が開かれている。
イエルカ・ワインさんが設計制作したまきストーブや、取っ手が大きいコーヒーカップ、マグカップ、角皿、白磁のコーヒーポットなど約300点を展示。
また、妻の関悦子さんはギリシャのヤギの毛の手織りの敷物8点を並べた。
まきストーブは暖房、ピザも魚も焼ける多機能ストーブ。イエルカさんは「形はシンプルで日本の風景に合う。焼物はまきストーブの灰を釉薬に使った。大きな取っ手にヨーロッパの文化を感じて」と話す。
また、関さんは「ギリシャのヤギの敷物は染色していないから、色落ちがない。丈夫で長持ち、使えば使うほど味が出る」とか。
開場午前11時縲恁゚後6時、詳細はワイン家(TEL88・3675)##(写真) -
駒ケ根警察署協議会委員に辞令交付
駒ケ根警察署の業務運営について意見、要望を提言する警察署協議会委員の任期満了に伴い1日、再任4人、新任3人の委員に同署で辞令が交付された=写真。辞令書を手渡した松井君子県公安委員は「警察と一緒に安全、安心の地域づくりをしていくため忌憚(きたん)のない意見、提言を行い、地域の代表としての役割を果たしてほしい」と呼び掛けた。
警察署協議会は警察改革の一環として01年6月1日、全国一斉に設置された。任期2年。再任は1回限り。
委員は次の皆さん。
▽会長=小平佳司(駒ケ根市)▽副会長=小池長(駒ケ根市)▽書記=桃沢伝(中川村)▽委員=上村千代子(駒ケ根市)小林登(宮田村)倉沢公則(飯島町)折山旭(同) -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は31日、第3回定例会を開き、人事2、報告2、条例1の計5議案を原案通り同意、可決して閉会した。駒ケ根市議会議員の改選により議員が交代したため、正副議長の改選、常任委員の選任などが行われ、指名推薦により議長に小林茂氏(宮田村議会)、副議長に前原茂之氏(中川村議会)が選出された。監査委員には堀内祥平さん(71)=飯島町田切、塩沢崇さん(62)=駒ケ根市南割=が選任された。
一般質問で馬場宣子議員が昭和伊南総合病院の医師不足の現状と対策について質問したのに対し中原正純組合長、千葉茂俊院長は、5月現在、昨年度比2人減の常勤30人体制だが8月に1人、12月に1人の医師を補充できる見通しだ竏窒ニ回答した上で、医師の確保に今後も全力を尽くしていくと述べた。
委員会構成は次の通り。
▼消防衛生委員会=織田信行(委員長)木下力男(副委員長)坂井昌平、宮沢勝人、平沢晃、前原茂之、松村隆一、小林茂、松田英俊▼保健福祉委員会=竹内正寛(委員長)桃沢時江(副委員長)塩沢崇、馬場宣子、宮沢清高、松下寿雄、内山淳司、牧田茂成▼議会運営委員会=竹内正寛(委員長)牧田茂成(副委員長)木下力男、織田信行、松下寿雄、前原茂之、桃沢時江、小林茂 -
小梅の出荷始まる
中川村田島のJA上伊那中川梅選果場で小梅の選果、出荷作業が始まり、30日は同村の4軒が約300キロ余を持ち込んだ。
梅は小梅の代表品種「竜峡小梅」。梅は選別機でLから6Lに分けられ、10キロずつ箱詰めされ、名古屋市に向けて出荷された。
小梅の出荷ピークは5、6日、12、13日ころ。25日までに伊南地区の農家が約70トンを出荷する。L、2L級は漬物用として加工工場に、3L以上が青果として、店頭に並ぶ。
隣接のたじまファームでも取りたてを販売している。
JA上伊那南部ブロック長の宮崎育生さんは「今年はなりにばらつきがあり、雹害もあり、量が少ない」と話していた。 -
飯島町の鶏舎で作業中事故
30日午前8時40分ごろ、飯島町田切の養鶏場、高田ポートリー長野事業所(中塚哲雄代表)の鶏舎内でホイールローダーを運転していた中川村片桐の臨時社員浦上広信さん(52)が車体と天井のはりに胸を挟まれた。重傷だが命に別状はない模様。
駒ケ根署の調べによると浦上さんは鶏舎の床にたまった鶏糞をホイールローダーで除去する作業中、高く積もった山に乗り上げたはずみで鉄骨製のはりと座席に挟まれた。同署が詳しい原因を調べている。 -
西小5年生が田植え経験
総合的学習で米づくりを進める中川村西小学校5年生(斉藤圭子教諭、30人)は28日、学校東側の水田7・5アールで、保護者の手を借りながら、手植えによる田植え体験をした。
短パン、裸足で、田の畦に集合した児童らは、児童の祖父、久保田幸男さんから「3、4本ずつ、15-18センチ間隔で、深植えしないように」と指導を受け、15センチ前後に生育した「モチヒカリ」の中苗を持ち、田に張られた綱に沿って植えはじめた。
児童らは「カエルがいた!」「虫がいる」などとにぎやかに作業を進めた。
また、田の畦にお茶道具を持ち込み、野良のお茶も楽しんだ。
今後、水管理は地域の水守に依頼し、秋には稲刈りを楽しみ、収穫した米でもちをついて収穫祭を行う計画とか。 -
飯沼の棚田で田植え
中川村大草飯沼地区の棚田で26日、酒米、ミヤマニシキの田植えがあった。
飯沼地区農業活性化研究会(入田護会長)の会員や役場職員ら25人が参加、田植え機で植えたり、1部、役場職員がかすりのもんぺ、あねさん被りの早乙女姿で繰り出し、50アールに中苗を植えつけた。
この日は穏やかに晴上がり、田植え日和。参加者は筋に沿って、並び、2、3本ずつ植え付けた。
植え付けた酒米は、実りの秋には会員が収穫し、村内の米沢酒造に玄米で持ち込み、特別純米酒「おたまじゃくし」になる予定。
関係者は「苗の出来は上々。天気がいいので、根の活着もいいのでは」と話していた。 -
伊南安協総会
伊南交通安全協会(玉木武春会長)は26日、第60回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。理事、評議員ら約70人が出席し、07年度事業計画・予算案などを承認した。玉木会長はあいさつで「今年の交通死亡事故抑止目標は2人だが、究極の目標である死亡ゼロを目指す気構えで安全運動に取り組んでいってほしい」と呼び掛けた。議事に先立って交通安全功労者や優良運転者などの受賞報告と表彰が行われた=写真。
表彰されたのは次の皆さん。
◇県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰▽功労者=打木操▽優良運転者=尾・ス清人、酒井昇、城田修二、北林源一郎▽交通功労団体表彰状=伊南交通安全協会飯島支会女性部▽同感謝状=高齢者クラブ福寿会、飯島セラミック
◇駒ケ根警察署長・伊南交通安全協会長連名表彰▽優良運転者30年以上=宮沢美智子、村沢周子、村沢正一、竹松利高、伊藤佳雄、中尾祐次、大倉和昭、宮沢喜克、北原文弘、浅川進、赤羽根賢悟、堀内克美、大西英子、酒井昇、城田修二、北林源一郎、古沢寅吉▽同20年以上=谷口和宏、那須野豊明、赤羽根加代子、中原邦彦▽同10年以上=正木裕子▽感謝状=栃若清光 -
中川東小「青葉給食」
五月晴れ、青葉、若葉の校庭で24日、中川村の中川東小学校は「青葉給食」、西小学校は「さつき給食」を行った。
この日の献立は、野外で食べやすいようにと、主食は「いなり寿司と太巻き」。鶏の唐揚げ、キュウリとカニかまぼこのサラダ、運びやすいようにと、牛乳は紙パック、デザートは子どもたちに人気のヨーグルトなど。
それぞれ、仲良し班で桜の木の下にシートを敷いて、給食を囲んだ。班長の「いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは緑豊かな景色、おいしい空気と一緒に、給食を味わった。 -
伊南防火管理協会総会
伊南4市町村の437事業所でつくる伊南防火管理協会は21日、第31回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。役員の改選が行われ、会長に堀内茂彦さん(再任・信濃燃料)、副会長に木下哲夫さん(木下燃料)、小沢長三さん(小沢建設)、顧問に加藤和美さん(駒ケ根自動車産業)を選出したほか、事業計画・予算案を承認した。優良事業所などの表彰も行われた=写真。
表彰されたのは次の皆さん。
◆県危険物安全協会長表彰▼危険物優良事業所=田中燃料店▼特別表彰=武井二郎(駒ケ根自動車産業)▼危険物優良取扱者=福沢勇一(キョウリツ)木下哲夫(木下燃料)小長井規雄(和信化学工業駒ケ根工場)富永義人(上伊那農協中沢給油所)宮・ス克弘(同片桐・飯島給油所)
◆伊南防火管理協会長表彰▼優良事業所表彰=駒ケ根郵便局、和泉屋燃料店、花木タイヤ商会、駒ケ根トヨタ自動車、富永自動車▼危険物取扱者40年勤続表彰=小林幸八(丸共産業)武井二郎(駒ケ根自動車産業)▼同30年勤続=平沢隆(小松屋商店)上久保善實(田中薬局)熊谷宏(南信精機製作所)▼同25年勤続=日岐義明(帝国通信工業赤穂工場)川上正計(上伊那農協)宮・ス克弘(上伊那農協片桐・飯島給油所)▼同20年勤続=大場清隆(同福岡給油所)富永義人(同中沢給油所)竹内宣江(同七久保給油所)▼同15年勤続=今井茂(今井自転車店)小島正好(小島商会)小原謙二(昭和伊南総合病院)小松文晴(駒ケ根自動車学校)辰口正美(北原産業エスパル駒ケ根)田中豊昭(日本発条産機事業本部)宮下進八郎(宮井商店)笠原信男(三徳)宮沢孝広(飯島セラミック)▼同10年勤続=滝沢美保子(駒ケ根自動車産業)中村保(信濃燃料)小町谷久志(養命酒製造駒ケ根工場)中山友悦(タカノ)福沢丈樹(タカノ機械)堀内信彦(信濃燃料)小林美知子(飯島保育所)千村芳郎(下平工業)那須野大(伊那火工堀内煙火店)森岡康男(飯島町地域福祉センター石楠花苑)森上龍雄(大林建材)▼同5年勤続=小池実(和信化学工業駒ケ根工場)大原とも美(イタクニ)竹下俊彦(同)久保村祐二(田中燃料店)堀内正巳(中央アルプス観光)森岡正明(日本発条伊那工場)倉田浩幸(駒ケ根生コン)中坪厚志(養命酒製造駒ケ根工場)高坂由明(丈長屋)竹村博(塚田理研工業)唐沢繁樹(上伊那農協)森本元司(同)松崎明重(同飯島カントリー)宮下清博(長野ミツバ)篠原栄治(上伊那農協片桐給油所)古沢征三(同南向給油所)▼防火管理者30年勤続表彰=池上良之(岩田屋)北沢福明(民宿天山)那須野茂喜(白樺荘)福沢猛(信濃路)古田良昭(古田料理店)宮下勝(ホテルあさひや)▼同25年勤続=中村敏(コーヒースポットめいと)▼同20年勤続=中山清美(いげた屋)赤羽芳春(しぶき荘)浦上謙吾(駒ケ根ダイカスト工業)大平静江(駒ケ根ハイランドホテル)宮下学(駒ケ根グリーンプラザ)吉沢文夫(さわや食堂)▼同15年勤続=飯島秀樹(駒ケ根グリーンホテル)伊藤文雄(座光寺内科医院)北村和子(割烹食堂たつぼり)横山勝(さんれーく駒ケ根店)▼同10年勤続=下平武人(日本電産)清水千博(同)古沢正博(トマト)千村貴美男(東洋エクステリア中央研究所)▼同5年勤続=小沢常明(テーケー)伊沢正紀(窪田建設)草深雪江(北割保育園)宮下みさほ(福岡保育園)田中浩二(マルヤス長野) -
中川村教育長、松村正明さん(62)
「教育長の仕事は公民館や文化財、学校教育と多岐に渡っている。頭の中に常に入れておく内容、目を届かせる範囲が各段に広い」と就任1カ月の感想を。
1944年中川村片桐田島に生まれ。「子どもが好きで、創造し作り出すことに関心があり、教員になろう」と、信州大学教育学部に進み、卒業後は上田二中学校に社会科教諭として赴任「学級経営の難しさを痛感し、先輩教諭から社会科指導のあり方を徹底的にたたきこまれ、鍛えられた」。
隣村の大鹿村大河原中学校では小規模校のため、社会科、国語、英語、体育、美術と、色々の教科を教えることでき、楽しかったとか。
伊那中学校を経て、松本市の信大附属中学校へ「全県から意欲ある人々が集まり、人との巡り会い、関わりの中で刺激を受け、人的財産を蓄積できた」。
その後、長谷小学校へ、初めての小学校で5年生を受け持った。「初めは中学校のくせが抜けず、言葉遣いに気を使ったが、慣れるに従い、思いきり自由にやらせてもらった。炭焼きに挑戦したが失敗、いろいろな人に助けられ、経験者に教わりながら、焼けるようになった。5年間もいたので、児童ばかりでなく、家族もわかるようになった」とか。
87年、赤穂小学校に転任し、初めて1年生を受け持ったり、教務主任として、赤穂南小学校への分離も経験した。
94年、赤穂南小学校の開校に合わせ、教頭として多くの同僚と一緒に南小に移った。「開校準備は時間との競争で大変だった。寝る間も惜しんで、動きまわった。開校に出くわすなんて、一生に1度あるかどうかの巡り合わせ、貴重な体験をした。開校し、子どもたちが登校してきて、初めて、学校に魂が入ったと感じた」とか。
研究校と言われる長野市三輪小学校に校長として赴任「どのように足が地についた研究をするか考え、公開研究会を行なわず、地道な発表会にした」。 続いて、伊那市東春近小学校長に「地区協の力が大きく、学校からの要望はものの見事に実現した。地域が学校を大切に思い、支えてくれていることを痛感した3年間だった」。
隣町の飯島中学校では再び、中学校に戻り「数学をさんすうと言ったり、優しく、丁寧に話したりと、中学の感覚に戻るのに、少し時間が掛かった。あいさつ、清掃、歌声、読書を根づかせることに心を砕いた」
退職後、05年10月から、村公民館長を務め、07年4月教育長に就任した。
「『人は人によって人となる』に言い尽くされるが、教育のいきつくところは『人』。教える側も、教わる側も一方通行でなく、信頼関係を築き、相互に高まる関係であってほしい」と希望する。母と妻の3人暮らし -
春花壇で中川中が県知事賞
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の中央審査結果が発表され、「虹」をテーマにした中川村の中川中学校のメーン花壇が県知事賞に輝いた。
中央審査に同校の他、上伊那から2校が推薦され、このうち、伊那市の長谷中学校は日本植物園協会賞に、春富中学校は優良賞に選ばれた。審査は9日、県教育委員会や県農政部農業技術科、園芸特産課、中日新聞社ら4人の審査員が、黄色や青、赤などのパンジーで彩られたメーン花壇を、花の生育状況、花壇の設計、地域への波及などを観点に審査した。 -
中川西小で新茶を手摘み
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中川村の中川西小学校で16日、恒例の全校児童の茶摘みを行った。児童らは正面玄関前など3カ所のお茶の木、約130本で1番茶の手摘みをした。今年は保護者や祖父母、地域の人々約20人が手伝った。
同校の茶畑は86年に、村道拡張に合わせ、道路沿いから学校敷地内に移植され、翌年、玄関に幼木を植栽。さらに、03年にも苗を植えた。
今年は暖冬傾向のため、昨年よりも1週間早めたが、4、5月に寒い日もあり、新芽の伸びは今1つ。
作業に先だって、用務員の西永真八郎さんが、黄緑色の新芽の全体、茎ごと摘む「普通摘み」を指導した。
この後、唱歌「茶摘み」のBGMが流れる中、児童らは歌を口ずさみながら摘み始めた。
6年生は初体験の1年生と並び、摘み方を丁寧に教えながら、作業を進め、たちまち、金属性のボールは新緑の茶葉でいっぱいになった。
この日、摘んだ葉は、高森町の製茶工場に持ちこみ、煎茶に加工され、祖父母参観日で味わったり、福祉施設、教育委員会などに贈られる。 -
小渋ダムでダム管理演習を実施
出水期を前に、中川村大草の天竜川ダム統合管理事務所は11、14日、同村の小渋ダムと伊那市の美和ダムで、洪水を想定したダム管理演習を行なっている。
演習は、ダムの放流や洪水を貯水池に貯め込むダム操作や、関係機関への情報伝達、警報所のサイレンによる放流警報など一般への周知演習を行ない、安全なダム管理に役立てるもの。演習では実際に放流は行なわず、コンピューター操作で手順を確認する。
初日、小渋ダムでは放流時の危害防止のため、自治体や警察、消防など関係機関に通知し、午前10時17分に予備放流し、サイレンは1分ごと区切り5回、合計6分間に鳴らした。引き続き、10時47分に「急激放流」とし、サイレンを鳴らし、警戒を呼びかけた。放流量は最大500トンを想定した。
14日は異常出水を想定しゲートを全開、千トンを放流する演習を行なう予定。 -
中川ナイターソフト、東西統合し新リーグで開幕
中川村の中川夜間ソフトボールリーグと片桐地区ナイターソフトが統合し、中川ナイターソフトボールリーグ協議会(松村栄一会長)として発足。10日夜、リーグ戦開幕に当り、07年度の開会式をサンアリーナで行った。
2リーグ登録18チームの選手約150人を前に、松村会長は「東西のリーグが1つになって中川ソフトとして発足した。ソフトを通じて、体力、気力を養うとともに、仲間づくり、地域づくりに頑張って」と呼び掛けた。
1番くじを引いた南田島チームの松尾秀昭主将が健闘を誓って選手宣誓した。
この後、強風が吹き荒れる村民グランドに移動し、曽我村長と片桐公民館長が始球式を行ない、南田島対ベンチャーズ、田島対横前北による開幕第1試合に移った。 -
中川東小学校校長、井上康良さん(57)
「学校は小さいが、地域が広々として自然に恵まれている。気候も暖かいが、人々も温かく、丸い。子どもたちは明るく素直、すれていない、子どもらしい子ども」と感想を。
1951年伊那市東春近の農家の長男に生まれ。地元の高校を卒業後、東京の大学に進学。卒業後は高校時代の恩師の勧めもあり、教職に。初任は下伊那郡大鹿村鹿塩中学校で、理科を教えた。「赴任した年に、歌舞伎クラブが誕生し、学校が地域の文化を受け継ぐ、先駆的な取り組みに感心した」。
高森中学校を経て、79年に箕輪中学校へ。「全校生徒が歌と掃除、部活にと頑張っていた」。
その後、転任した伊那東部中学校では、生徒急増期に当り「社会環境の変化も大きく、登校拒否など色々な問題が出始めた時期だった」と振り返る。
87年に伊那養護学校中学部へ。「この子たちは何を考え、何をしてほしいのか。しゃべれない子どもたちとコミュニケーションを取るにはどうしたらよいのか。汗まみれ、泥まみれになって、ひとり一人と向き合い、教育の原点というべき大切な勉強ができた」。
その後、西春近北小学校で1年生40人を受け持った。「大勢のちびちゃんたちと、野山を駆け巡り、野草を摘んだり、キノコ取りもし、楽しく遊んだ」。
松川東小学校で3年、続いて箕輪東小学校で3年と合わせて6年間教頭を務めた。「校長先生の気持ちや考えを全教職員に浸透させる女房役として、苦労が多かった」。
中川村は松川町や高森町への通勤途上、朝早く通過したなじみの地。横断歩道で、登校中の児童が渡った後、必ず、丁寧に礼をしているのを見て「いい子どもたちが育っている。学校も地域も良い所だろうと思っていた。実際に着任し、そのとおりだった」という。
「校長として、子どもたちが安全で安心して、楽しい学校を作りたい」と抱負を述べ、保護者には「じっと子どもに寄り添い、子どもの成長をゆとりを持って、見守ることができる親になってほしい」と希望する。
両親と妻と4人暮らし。伊那市東春近在住 -
花祭・延寿院
お釈迦様の誕生を祝う月遅れの花まつりが8日、中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)であった。
信者や隣接の宅幼老所「かつら」の利用者ら約50人が訪れ、熱心にお参りした。
信者らは、フジやボタン、ツツジなど季節の花で飾られた花御堂に安置された、右手で天を指し、左手で大地をさした10数センチの釈迦誕生像に、甘茶をかけて、合掌し、お釈迦様の誕生日を祝った。 -
母の日に向け、カラー
出荷最盛期中川村葛島の富永園芸(富永宏克代表)は、「母の日(5月13日)」に向け、贈答用の鉢花「カラー」の出荷が最盛期を迎えた。ピンク9千鉢、黄色4千鉢、白3千鉢と合わせて1万6千鉢を栽培、関東、中部に向け、毎日3、4千鉢が出荷されている。
同園はカリフォルニア産の球根を年末に、4-5号鉢に1、2球植付け、2-3輪咲いた鉢を選び、透明紙を巻いて出荷している。
富永克之専務は「今年は丈伸びが悪いが、まずまずの出来。カラーは高級感があって、母の日ギフトに最適」と話していた。 -
第25回中川ウォークマラソン大会に3401人、健脚を競う
中川村の第25回中川ウォーク・マラソン大会は「こどもの日」の5日、まなびの里牧ケ原文化公園内のサンアリーナを発着点に行われ、村内外から幅広い年齢層のランナー341人が参加、健脚を競った。
マラソンは10キロ71人、5キロ63人、3キロ127人、ペア(3キロ)27組54人、5キロのウォーク26人が参加。最高齢者は5キロウォークに参加した下平智雄さん(79、松本市)。
参加者は白いリンゴの花や満開の八重桜、様々な緑重なる里山、残雪の中央アルプスの峰々を眺めながら、それぞれのペースを守って、完走を目指した。
結果は次の通り(敬称略)
【男子の部】▽10キロ・優勝=原武司(34分00秒、豊丘村)(2)中島傳(茅野市)(3)半崎幸弘(高森町)▽5キロ・優勝=中嶋康晴(17分49秒)(2)南沢延輝(3)桃沢大祐(以上中川村)▽3キロ・優勝=矮松草野(13分00秒、中川村)(2)熊谷皐(3)矢沢健吾(以上松川町)▽ペア3キロ・優勝=米山光利・舞(13分50秒、豊丘村)(2)橋本昌宏・天磨(中川村)(3)酒井浩文・一(豊丘村)
【女子の部】▽10キロ・優勝=木下雅子(55分00秒)(2)岡部悦子(以上飯田市)(3)山本清美(滋賀県)▽5キロ・優勝=武田美穂(23分09秒、伊那市)(2)平沢水喜(中川村)(3)小池富貴子(松川町)▽3キロ・優勝=矢野結香(2)下沢翔子(3)宮下ちひろ(以上松川町) -
【救急救命士 武井智子さん】
4月、難関の国家試験に初挑戦で合格。伊南でただ一人の女性救急救命士(病院への搬送中、救急車内で患者の救急救命処置を行う)となった。
本部内での選抜を経て06年4月から約半年間、東京の研修所で寮生活を送りながら研修を重ねてきた。
試験はこれまで年2回行われていたが、今回からは年1回のみの実施。
「そのために研修終了後の半年間は仕事の合間を縫い、自分で時間をつくって勉強しなければならないのがとても苦しかった。でも先輩が試験について教えてくれたり、精神的に協力してくれたりしたのでずいぶん助かりました。それに署員の皆も何くれとなく応援してくれて、本当にいくら感謝してもし切れないくらいでした」
署を挙げての期待に応えるためにも絶対に落ちるわけにはいかなかった。合格発表はインターネットでも見られるが、心配していた母と2人で東京・霞ケ関の厚生労働省まで見に行った。
「合格と分かった時の気持ちはうれしいよりもほっとしたという感じ。何度も何度も受験番号を確認しました」
◇ ◇
「母が看護師だったので、その姿を見ていて、人を助ける仕事をしたいとずっと考えていました」
短大を卒業後、伊南行政組合消防本部を受験。見事に消防職員として採用されたが…。
「当然女性もいるものだとばかり思っていたら何と一人もいなかったんです。それどころか伊南では初の女性消防職員だと知らされて二度びっくり。全然知らずに入ったんですよ」
短大で女性だけの環境に慣れていたこともあって、男ばかりの職場で当初は戸惑いの連続だったが「上司や先輩にはかえって申し訳ないぐらい気を使ってもらって」徐々に馴染むことができた。
入ったからには職務に男女の区別はない竏窒ニ意気込んで仕事に取り組んだが、思惑と違う現実もあった。署には女性用の個室がなかったために男性職員と同じ部屋で寝泊まりさせるわけにもいかず、泊まり勤務はできなかったのだ。
「せっかく希望を持って入ったのに少しがっかりでした。でも数年後に新しくできた南消防署には個室もあったので、それからは同じように勤務させてもらっています」
男性に比べて体力で多少のハンディはあっても火災に、救急にと日々の仕事に全力で取り組んでいる。
◇ ◇
「女性の傷病者が、救急隊員の必要な処置とはいえ男性に体を触られるのに抵抗を感じていると思う時もあります。そんな時に同じ女性としての立場が生きるはず。苦しい時にそれで少しでも安心してもらえればうれしいですね」
「救急救命士の資格のことは署に入る前から知っていました。10年たってようやく念願の資格を得ることができたので、これを機に初心に返ったつもりでさらに頑張っていきます」
(白鳥文男) -
部活説明会、6部活が説明
中川中学校で19日、1年生を対象にした部活説明会があった。6部がそれぞれ工夫を凝らし、強力にアピール、1年生はどんな活動をするのか、自分にはどんな部活が合うのか、真剣に説明を聞いた。
同校の部活は文化系が吹奏楽、体育系が野球、卓球、バレーボール(男女)。
トップバッターは吹奏楽部、ドラマ「グッドラック」より「Departure」を演奏し「みんなで心を合わせ、1つの曲を作り上げていくことは楽しい。音楽が好きな人は入部を」と呼び掛けた。
掛け声も勇ましく、駆け足で入場した野球部は、キャッチボールやバッティング、円陣を組んで「オー」と気合を入れ、野球の楽しさを伝えた。
1年生は今後、部活見学や仮入部を経て、正式に入部する。 -
中川村消防団が春季訓練・観閲式
中川村消防団は22日、サンアリーナで、団員150人、11機関が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は制服姿がまだ板についていない新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓20人余を前に、機関点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、救助訓練、ラッパ訓練などをほか、今年初めて背負い式水のうによる残火処理訓練を披露した。
また、表彰もあり、前団長をはじめ前部長まで退職者7人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽古沢信彦、伊藤耕一、谷川正和、大嶋純、北沢剛、新井卓美、小林誠
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