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はらぺこでしょう油の仕込み
伊那市東春近の保育園「山の遊び舎はらぺこ」で10日、しょう油の仕込みが行われた。
しょう油造りは今年で3年目になる。
この日は、手作りしたしょう油の麹と塩水を混ぜる作業をした。
今年は、大豆と麦をそれぞれ30キログラム使って、しょう油麹を手作りした。
麹を塩水の中に入れ、棒を使って混ぜた。
園児は、おいしいしょう油ができるように、交代で麹と塩水を混ぜていた。
麹と塩水が混ざったところで保存するための樽に入れた。
樽は、園内のビニールハウスで保存し、年明けにしょう油を搾るという。 -
インドネシア音楽「ダンドゥ」コンサート
インドネシアの音楽「ダンドゥ」のコンサートが2日
伊那市のいなっせで開かれた。
コンサートは上伊那の企業で働きながら暮らしているインドネシア人が企画したもので、会場には約200人が集まった。
インドネシアの音楽「ダンドゥ」は若者の間で人気のあるダンス音楽。
集まった人たちは、軽快なリズムに合わせて体を動かしていた。
コンサートを企画したインドネシア人は、日本の人たちにインドネシアの文化や音楽を知ってもらう機会になればうれしいですと話していた。 -
日本画県展 最高賞に伊那市の唐木誠子さん
日本画県展の伊那会場の展示が8日、伊那市の伊那文化会館で始まった。最高賞の日本画会賞には伊那市の唐木誠子さんの作品が選ばれている。
会場には、長野県日本画会の会員の作品と、一般公募の作品、合わせて99点が並んでいる。
最高賞となる日本画会賞には、夏の終わりをヒマワリで表現した、伊那市の唐木誠子さんの作品「終夏」が選ばれている。
日本画会賞の受賞について唐木さんは「夏の間精一杯咲いたヒマワリが枯れていく生き様を表現したかった。色に苦労したが、自分の表現が認められてうれしい」と話していた。
長野県日本画会伊那支部のある会員は「出品者一人ひとりの想いがつまった作品が並んでいる。会場に足を運んで自分の好きな作品を探してほしい」と話していた。
日本画県展の伊那会場での展示は13日まで。 -
「みどりの丘合唱団」初練習
子ども達が、童謡や唱歌を歌う「みどりの丘合唱団」の初練習が、8日、伊那市のいなっせで行われた。
合唱団は、音楽活動をする、NPO法人クラッシクワールドが、歌う機会の少なくなった童謡や唱歌の良さを子供たちに、知ってもらおうと結成した。
初練習の8日は、伊那市を中心に14人の子ども達が参加し5曲を歌った。
「茶摘み」では、となりにいる友達と2人一組になり、手遊びをしながら歌っていた。
みどりの丘合唱団は、7月4日にいなっせで開かれるコンサートへの出演が決まっていて、本番に向け子供達は、発表する20曲の練習をしていくという。 -
南箕輪でも「釈迦内柩唄」を
1,000回を目指して全国各地で公演している東京の劇団希望舞台による「釈迦内柩唄」の南箕輪公演を成功させようと村民有志による実行委員会は、広く協力を呼びかけている。
6日夜、南箕輪村公民館で4回目の実行委員会が開かれた。
「釈迦内柩唄」を観る会として村民有志が4月に立ち上げた。
メンバーは当初数人でしたが、活動の輪は徐々に広がり今では20人近くの人が加わっている。
演劇「釈迦内柩唄」は、秋田県の火葬場の娘として生きるふじ子の物語。
戦争に行って帰ってこない兄、家業を嫌い家を出た姉に替わってふじ子は火葬場を継ぐ。
ふじ子は、世間からは忌み嫌われる家業を継ぎながらも、人の死に携わる中で、様々なことを感じていくというストーリー。
釈迦内柩唄を観る会では、「忘れかけている人の心のありようや人の命について考えさせられる」として、多くの人に観てもらいたいと話している。
堅苦しくない活動にして、会員の輪をさらに広げていこうと、会員手づくりの漬物やパンなどが並んだ6日夜の実行委員会。
代表の中島さんは、ハーモニカ演奏も披露した。
和やかな中にも、活発なやりとりが随所にあり、雰囲気は盛り上がっている。
会では、公演会場となる村民センターをいっぱいにしたいとこれからも活動の輪を広げていきたいとしている。
劇団希望舞台の釈迦内柩唄は、6月20日午後2時から南箕輪村民センターで公演される。 -
9条をまもる上伊那高校退職教員のつどい
憲法記念日の3日、「9条を守る上伊那高校退職教職員のつどい」が、伊那市の上新田公民館で開かれた。
「つどい」には、高校の元教職員、34人が参加した。
参加者らは、「戦時中は、人の死について考える事すらできなかった。」「戦後65年が過ぎたが、まだ人間の一生にもならない時間。ずっと平和が続く世の中にしたい」「歴史的事実を学ぶ事が、本当の平和教育につながる」など、平和について語りあっていた。
つどいの最後には、憲法9条の改正に反対するアピールが採択された。
実行委員会の竹入弘元代表は、「世界平和の為、憲法9条を守る大切さを、教え子や地域の人達に訴え、今後は、他団体との協力・連携した活動をしてきたい」と話していた。 -
南箕輪村勝光寺で花まつり
南箕輪村大泉の勝光寺で7日月遅れの花まつりが行なわれた。
花まつりは、お釈迦さまの誕生を祝い、その智慧と慈悲の教えを守っていこうと行なわれていて、子どもがすくすくと育つことを祈る日でもあるとされている。
一般的には、4月8日ですが、勝光寺では、飾る花がそろわないとの理由から昔からひと月遅れの5月8日に行っている。
この日のために、地域のお年寄りたちが準備を行う。
7日は、雨が降るあいにくの天候となりましたが、近くの西部保育園の園児たちが勝光寺を訪れ、季節の花で飾られた花見堂の中のお釈迦様に甘茶をかけて、手を合わせていた。
勝光寺は、村の文化財に指定されている11面観音像が安置されている。
観音像脇には、花まつりの日だけ出されるという涅槃絵も飾られていた。 -
箕輪町郷土博物館で「春のふれあい博物館」
子供の日の5日は、箕輪町郷土博物館で、「ふれあい博物館」が開かれた。
これは、町郷土博物館が博物館に気軽に足を運んでもらおうと今年初めて企画した。
博物館の無料開放に合わせ、体験イベントが行われ、訪れた家族連れなどは展示室を見学したり、博物館に所蔵されている土器の破片の拓本を取ったりして楽しんでいた。
電気機関車の内部を見学できるコーナーでは、子供たちが機関車の中に乗り込み、運転席にある機械に触れていた。 -
伊那文化会館で舞台裏探検
普段見ることの出来ない舞台裏を探検するイベントが29日、伊那市の伊那文化会館で開かれた。市内などから訪れた家族連れ約70人が見学した。
伊那文化会館では、普段見ることの出来ない舞台裏を見てもらおうと毎年この時期にイベントを開いている。
参加者は客席から下がるオーケストラピットの動きを体感した。
また、ステージの反響板がどのように設置され、片づけられているかを見学した。
ある参加者は「普段は出演者しか舞台の裏側が見られないので、良い体験になりました」と話していた。 -
高遠城址公園花見 渋滞緩和にシャトルバス効果
今年、花見の時期に伊那市役所から高遠城址公園まで運行したシャトルバスの利用者は5820人で、渋滞緩和に効果があったことがわかった。
市役所発シャトルバスは、今年3日間運行し、4月10日の土曜日は2500人、11日の日曜日は2160人、18日の日曜日は1160人で、合計5820人が利用した。
市役所駐車場は約千台の車を停めることができることから、市では渋滞緩和に効果があったと話している。
高遠城址公園の今シーズンの入園者数は約27万人で、昨年より4500人ほどの減となっている。 -
中尾歌舞伎春季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の春季定期公演が29日、長谷の中尾座で開かれ、「人情噺 文七元結」が上演された。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争で一時途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活した。
現在は、春と秋の年2回定期公演が開かれ、伊那市の無形文化財に指定されている。
今回は、江戸時代の下町を舞台にした「人情噺 文七元結」を上演した。
主人公は、博打と酒が好きな左官職人の長兵衛。
娘のお久は、長兵衛の借金を返すために、自ら吉原に身売りをした。しかし長兵衛は、娘の作った金を、川に身投げしようとする見ず知らずの男に渡してしまう。
涙あり、笑いありの舞台に、観客席からは大きな声援と、おひねりが飛んでいた。 -
西箕輪南部保育園の園児が里びき
n 伊那市の西箕輪にある「第六天西山神社」の御柱を前に、神社の地元にある西箕輪南部保育園の園児が27日、里曳きを体験した。
27日は、南部保育園の園児約60人が、法被を着たり、ねじり鉢巻きをして、長さ約4メートルの柱を引っ張った。
これは、南部保育園の近くにある第六天西山神社で7年に1度行われている御柱祭に合わせて企画したもの。
木は保護者会が協力して用意した。
園児たちは、重さが100キロほどある丸太を、力を合わせて引っ張り、保育園の庭を一周した。
小名木(おなき)伸枝園長は、「地域の伝統を学びながら、力を合わせて何かを成し遂げることの大切さを学んでほしい」と話していた。
第六天西山神社の里曳きは、来月5日に行われる予定。 -
美篶世代間交流施設でお年寄りと園児が初交流
今月完成した、伊那市の美篶世代間交流施設の利用者と美篶保育園の園児との初めての交流が27日行われた。
27日はお年寄り達が保育園に招待され手遊びなどをして交流した。
高齢者と子どもが日常的に交流を行う事ができる美篶世代間交流施設は美篶保育園と廊下をつなぎ、いつでも交流できるようになった。
完成後、初めての交流会で5人のお年寄りが保育園に招かれた。
27日はリズム室に約150人の園児が集まり4月生まれの園児の誕生日会が行われた。
子ども達はこの交流を楽しみにしていたという事で、全員で歌を発表していた。
また、お年寄り達が歌のプレゼントをしたり、一緒に手遊びをして楽しい交流の時間を過ごしていた。
来月は、草餅づくりで交流する予定。 -
高遠町歴史博物館特別展「高遠城~城郭の歴史と日常~」
高遠城の当時の構造や生活の様子を知ることができる特別展「高遠城縲恟驫sの歴史と日常縲怐vが、伊那市立高遠町歴史博物館で開かれている。
特別展では高遠城の歴史や、古文書、城内の発掘調査により出土した陶磁器など約200点が展示されている。
このうち陣太鼓は、織田軍による高遠城攻めの際に遠照寺に寄進された物といわれ、伊那市有形民俗民族文化財に指定されている。
城内の発掘調査で出土した陶磁器類は生産地が瀬戸美濃産、肥前産の物が多く、流通が盛んに行われていたことが分かる。
「信州高遠絵図」は、1931(昭和6)年に旧藩士の実話に基づいて作成された高遠城一帯の絵図で幕末の城内の様子が描かれている。
特別展は6月20日まで。 -
津野祐次さん「桜と花の美風景」
伊那市の長谷アルプスフォトギャラリーで、「桜と花の美風景」と題した津野祐次さんの写真展が開かれている。
会場には高遠城址公園を中心に県内外の桜などの写真、30点が並んでいる。
津野さんは山岳写真家として活動していますが、この時期は日本各地の桜の名所をまわり、写真におさめている。
津野さんは、桜が満開の時ではなく、8分咲きの時が最も色が濃く出るとして、その時期をねらって写真を撮るという。
また、日本各地の桜の名所をまわってみて、同じ標高、同じ種類、同じ色の桜が一斉に咲く高遠城址公園の壮観さを感じたと話していました。
津野祐次さんの写真展「桜と花の美風景」は6月27日まで長谷アルプスフォトギャラリーで開かれている。
入場料は、大学生以上、1人100円となっている。 -
宮澤梅径社中三十周年記念書展
毎日書道展の審査会長などをつとめる書家、宮澤梅径さんの社中30周年を記念する書展が伊那文化会館で始まった。
会場には、宮澤さんが指導する3つの教室の生徒らの作品120点余りが飾られている。
木をのみで削って字を浮き出させたり、字を彫ったりする刻字作品が中心。
宮澤さんは、刻字の崇嶺会や書の硯水会、アルプス書人会を指導している。
崇嶺会と硯水会が30周年を迎えたことから、記念展が開かれた。
刻字は、主に桂の木をのみとつちを使って彫り、文字を浮き立たせる陽刻と文字自体を彫りこむ陰刻がある。浮き出た文字には金箔をはり仕上げる。
現代の書の中で刻字の分野は新しく、県内では、宮澤さんのみが指導にあたっている。
会場には、心をテーマにしたコーナーもあり、作者の思いが作品に表れている。
作品展は、25日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれている。 -
坂本勇絵画展
伊那市美篶在住の画家、坂本勇(ゆう)さんの作品展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
作品展にはパステル画や油絵など、大小さまざまな作品38点が出品されている。
地元での個展は7年ぶりで、身近な自然の風景を描いた作品が多く並んでいます。このうち「春を待つリンゴ園」は、木の強さと雪景色の美しさを表した作品。
坂本さんは、高校生の時に県展で初入選しました。現在は日本絵手紙協会公認講師などを務めている。
この作品展は今月25日(日)まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。 -
中尾歌舞伎春季公演にむけ稽古
中尾歌舞伎保存会による春季定期公演が今月29日に行われる。
本番を間近にひかえ会員らは稽古に熱が入っている。
20日の夜は伊那市長谷中尾の中尾座で、本番で着る衣装をまとっての稽古が行われた。
公演では「人情噺(にんじょうばなし) 文七元結(ぶんしちもっとい)」という演目が披露されることになっている。
この演目は、借金をかかえた無類のばくち好きの男、長兵衛と、その娘で借金を返すために身売りするお久など江戸時代の町民の気質と人情が表現されている。
中尾歌舞伎は江戸時代にはじまり地域の人たちにより伝えられていたが、太平洋戦争により途絶えてしまった。
しかし地元の若者が復活させ平成18年に伊那市無形民俗文化財に指定されている。
演技の指導にあたっているのは、戦前に役者として舞台に立ったこともある、西村 清典(きよのり)さん。本番を間近に控え、指導にも熱が入る。
中尾歌舞伎の春季定期公演は、今月29日木曜日、伊那市長谷中尾の中尾座で行われる。 -
新山小児童がシイタケの菌打ち
伊那市の新山小学校の児童が20日、キノコの菌打ちを体験した。
20日は、新山小学校の児童が、地元住民でつくる「新山保育園・小学校を考える会」の協力のもと、シイタケやナメタケなどの菌打ちを体験した。
これは、「新山の保育園・小学校を考える会」が、子供たちに地域の人との関わり合いの中で、地元の文化にふれてもらおうと企画した。
最初に上級生が菌を打ちつける木にドリルで穴をあけた。
その後、長さ1センチほどのキノコの菌を、かなづちで木に打ちつけた。
菌を打ちこんだキノコは、早いものは今年の秋にも収穫できるということで、収穫したキノコは、給食などに入れて味わうという。 -
全国学力テスト
小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力テストが19日、実施された。
平成19年度に始まった全国学力テストは、小学6年生と中学3年生のすべてを対象に行われてきたが、今年からは国が学校を無作為に選んで行われることになり、伊那市では小学校5校、中学校1校が選ばれた。
県教育委員会によりますと、県内の公立小中学校では、小学校74校、中学校51校が選ばれたほか、自主的に小学校233校中学校99校でも実施された。
調査は、義務教育の水準向上のため学力、学習状況の把握をしようと文部科学省が実施した。学力テストの結果は8月下旬にまとまる予定。 -
信大インターンシップ発表会
企業での長期インターンシップを体験した信州大学大学院農学研究科の大学院生が15日、成果を発表した。
信州大学大学院農学研究科では、産学連携による実践型の人材育成事業、長期インターンシップ・プログラム開発を平成18年度から行っている。
昨年度は、新たな研修先として4社が加わり、8社で大学院生9人が体験した。
この日は、昨年度インターンシップを行った5人が、成果を発表した。
岐阜県に本社を置き、野菜を工場生産しているサラダコスモに研修にいった河村篤紀さんは、野菜の新芽「スプラウト」の商品開発に取り組んだ。
調理の手間を省き、使いきれる量だけ購入できるネギのスプラウト商品を考えた。
河村さんは、「体験を通して企業で働くとはどんなことかイメージを持つことができた」とまとめていた。
信州大学によると、このインターンシップで院生が開発した商品が実際に販売され、人気を呼んだ例もあるという。
信州大学農学部では、この事業を通じて、高度な専門技術だけでなく、経営感覚を身につけた実践的な人材を育成したい竏窒ニしている。 -
翔の会洋画展
上伊那の元陽展出品作家でつくる翔の会は、初めての洋画展をいなっせで開いている。
いなっせ2階ギャラリーには、80号から100号の大作20点が飾られている。
翔の会は、上伊那地域の元陽展出品作家10人が加盟していて、自然の法則の美を追求している油絵研究グループ。
会場には、自然の色の調和やコントラスト、造形美をそれぞれの視点から描いた作品が並ぶ。
代表の須澤重雄さんは、「詩情豊かなロマンの表現を多くの人に見てもらいたい」と話している。
翔の会洋画展は20日まで。 -
伊那ビジネス専門学校入学式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校で16日、入学式が行われた。
本年度は新入生男子3人と女子3人の合わせて6人が、情報経理学科2年制に入学した。
新入生を代表して伊那市の宮澤優志さんは、「本校の学生としての誇りをもって校則を守り、学業に専念することを誓います」と宣誓した。
また三澤岩視理事長は、「取れる資格をたくさんとって新しい道に進んでいってもらいたい」と式辞を述べた。
新入生は今後、コンピューター操作や簿記会計を学び、簿記検定2級や日商PC検定などの資格取得を目指す。 -
高遠高校3年生と大学生がアンケート調査
高遠の魅力を再発見しようと、伊那市の高遠高校の生徒と愛知県の日本福祉大学経済学部の学生が17日、花見客でにぎわう高遠城址公園でアンケート調査を実施した。
17日は、高遠高校の情報ビジネスコースの3年生と、日本福祉大学経済学部の学生が、高遠城址公園を訪れた花見客に、アンケート調査を実施した。
高遠高校と日本福祉大学は、互いに連携して課題に取り組んでいて、去年から高遠町地区の活性化などをテーマに調査、研究を行っている。
今年度は、「高遠の魅力を再発見する」をテーマに掲げていて、その第1歩として、観光客にアンケートを行い、高遠の何が魅力か知ろうと考えた。
今後は、アンケートの回答を参考にして、高遠の魅力について考える予定。 -
700年前の遺跡「蟻塚城跡」 竣工式
およそ700年前、伊那市美篶にあったとされる蟻塚城(ありづかじょう)の跡地に、城跡の碑が建てられ、17日竣工式が行われた。
17日は地区住民や関係者など約40人が参加して、竣工を祝った。
蟻塚城は、およそ700年前、鎌倉時代から室町時代にかけて存在した城で、笠原地区の豪族、笠原氏が治めていたとされている。
笠原地区では、地域に残る貴重な歴史遺産を後世に伝えていこうと、去年5月に蟻塚城跡保存会を設置し、17日まで整備をしてきた。
蟻塚城は、7段のひな壇型に形成された山城で、現在御射山大社がある2段目部分から、頂上に当たる本丸部分に階段がかけられた。
また、伊那市が一望できる頂上には丸太のベンチが置かれ、座りながら景色を楽しむことができる。
保存会では、今後ドウダンツツジや桜、楓などを植える他、あずまやを設置する予定。 -
桜奏会が高遠囃子
伊那市高遠町に古くから伝わる高遠囃子を保存継承している桜奏(おうそう)会は、15日夜夜満開の高遠城址公園で巡行した。
15日夜は、桜奏会のメンバー20人が、提灯を先頭に、太鼓や笛、三味線などを演奏しながら満開の桜のもと公園内を巡行した。
高遠囃子は、だるま市で有名な鉾持(ほこじ)神社の4月の例祭で、山車とともに囃し歩かれていたが、現在は、9月の燈籠祭りで演奏されている。
桜奏会では、花見客が大勢訪れるこの時期にも伝統の音色を楽しんでもらおうと10年ほど前から公園内での巡行を行っている。
高遠閣を発着点に桜雲橋を渡り公園を一周するコースで、往路はゆっくりとしたテンポの本囃子、復路は、テンポが速く賑やかなかえり囃子で巡行した。
桜奏会の北條良三会長は、「寒くて手がかじかんでしまうが、満開の桜の下で演奏するお囃子は独特の風情がある」と話していた。
高遠城址公園の桜の開花状況は、寒さも手伝って16日現在、まだ見頃となっている。 -
高遠焼 唐木米之助・浦野真吾作品展
高遠焼の第一人者で高遠在住の唐木米之助さんと孫の浦野真吾さんの作品展が伊那市高遠町の喫茶店、アイダッシュで開かれている。
会場には、桜の色をイメージしたという壷をはじめとする唐木さんの作品22点と孫の浦野さんの作品44点の合わせて66点が並んでいる。
高遠焼は、江戸時代に月蔵山から高遠城内に水を引くために、土管を焼いたのが始まりとされている。
一時途絶えていたが、昭和50年に復活し、平成7年には、勝間の白山に登り窯が完成した。
今回並んでいる作品は、その登り窯で去年窯だしした新作で、上薬と窯が独特の風合いをかもし出している。
孫の浦野さんの作品は、祖父で師匠の唐木さんの作品とはひと味違い、透明感が漂う。
浦野さんは、伝統を守るべく10年ほど前に焼物の道に入った。
唐木米之助・浦野真吾作品展は、5月5日まで、伊那市高遠町西高遠のカフェ&ギャラリー、アイダッシュで開かれている。 -
有賀殿夫さん日本画展
南箕輪村在住の有賀殿夫さんの日本画展が、伊那市坂下のはら美術で開かれている。
会場には、日本画42点が展示されている。
個展を開いている有賀殿夫さんは現在76歳。
はら美術での個展は5年ぶり、2度目になる。
有賀さんは、仕事をしながら趣味で日本画を描き続け、中央の展示会で数多く入選している。
日本美術院の院友で、研究会に参加して絵の勉強を続けている。
今回は、桜の作品をはじめ、山や花などを描いた作品を展示している。
有賀殿夫さんの日本画展は18日まで。 -
伊那北小で1年生を迎える会
伊那市の伊那北小学校で、14日、1年生を迎える会が開かれた。
5日に入学した1年生83人は、6年生に手を引かれながら、アーチをくぐって入場した。
1年生を迎える会は、児童会が企画し2週間ほど前から準備を進め、くす玉も手作りした。
児童を代表して6年生の濱 望(のぞみ)くんは「学校には、楽しい事が沢山あります。早く仲良くなって一緒に遊びましょう」と呼びかけた。
この後、6年生とペアになって座った1年生は、自己紹介をしたり、ゲームや○×クイズを楽しんだ。
伊那北小学校の1年生は、今週いっぱい午前中での下校となっているが、来週からは午後の授業も始まるという。 -
伊那市山寺の奇祭 やきもち踊り
伊那市山寺に伝わる奇祭で県無形民俗文化財に指定されている、やきもち踊りが11日、白山社八幡社合殿で行われた。
やきもち踊りは、江戸時代伊勢参りに行った人たちが習ってきてお宮の例祭で踊ったのが始まりとされている。
踊りの唄の中に「やきもちがはらんで」という歌詞があることから、やきもち踊りと呼ばれるようになったといわれている。
11日は保存会会員31人が羽織、袴、白足袋姿で足を高く上げ、飛び跳ねるユーモラスな踊りを披露していた。
踊りは前踊り、中踊り、後踊りの三つに分かれていて、踊りと踊りの合間には酒盛りが行われ、アユの串焼きを肴に、どぶろくを飲んだり、キセルで刻みタバコを吸ったりしていた。
後踊りが終わると踊り手たちは一斉に鳥居の外に駆け出す。
逃げ遅れると厄病にかかるといわれていて、下駄もはかずに一目散に駆け出していた。