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上伊那招魂社で戦没者慰霊祭
伊那市中央にある上伊那招魂社で23日、例祭が行われ、戦争で亡くなった約5,700柱の霊を慰めました。 伊那公園西にある神社、上伊那招魂社です。 例祭には上伊那の遺族会や社会福祉協議会、神社総代会など200人ほどが参列しました。 神事では、祝詞が奏上されました。 上伊那招魂社は明治40年に建立され、毎年この時期に戦没者を追悼する例祭を行っています。 明治10年に起きた西南戦争から太平洋戦争までで亡くなった5,789柱の霊が祀られています。 毎年この時期に例祭を行っていて、今年で109回目となります。 参列者は玉串を供え戦没者の冥福を祈っていました。 伊藤光宣宮司は「今年は終戦から70年。大勢の人に慰霊の誠を捧げてもらえた事がうれしい」と話していました。
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シベリア抑留慰体験者 長田さんにきく
4月18日に伊那市の春日公園で16回目のシベリア抑留慰霊祭が開かれます。実行委員長で抑留体験のある長田伊三男さんに話を聞きました。 伊那市荒井の長田伊三男さん91歳。 昭和19年に旧日本軍に入隊し任務で中国大陸へ渡り終戦を迎えました。終戦後は、旧ソ連軍に収容されシベリアで石炭の採掘や鉄道の建設などの重労働を強いられました。 シベリアに抑留された日本人は60万人と言われ、そのうち6万人が命を落としたとされています。 抑留体験者や遺族などでつくる実行委員会は、毎年4月に慰霊祭を行っています。しかし、高齢化により年々参加者は減少し、ここ2年間は役員だけで慰霊祭を行ってきました。 長田さんは戦争やシベリア抑留の記憶が風化していく中、体験者だからこそ、伝えていく事が大切と感じています。 実行委員会では今年、3年ぶりに役員の他に、遺族や来賓を招き、シベリアで亡くなった人たちの冥福を祈ります。 慰霊祭は、18日の正午から、春日公園で行われる予定です。
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狐島区 大規模災害に備え訓練
伊那市の狐島区は大規模災害に備えた防災訓練を、5日に行いました。 訓練は、午前7時に震度6強の東海・東南海沖地震が発生したとの想定で行われました。 午前7時半、狐島の公民館に区の災害対策本部が設置されました。 発災から50分ほどが経過すると、狐島にある4つの常会長から、災害対策本部長に被災状況が報告されました。 常会から被災状況が報告されると、情報連絡部が地図上に倒壊家屋や負傷者の場所を記入していきました。 狐島区では、東日本大震災以降、救出や救護を含めた総合的な防災訓練を毎年4月に実施しています。 公民館では、負傷者の応急手当の方法について講習を受けました。 狐島区では、去年、隣接する境区とともに、伊那東小学校、竜東保育園と協定を結び、合同避難訓練を行っていて、地域の防災力の強化を図っていきたいとしています。
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東日本大震災から4年 3.11の今⑤ ある農業青年の葛藤
福島県伊達市出身の農家、橘内孝太さん。33歳。現在知人の家で仮住まいをしています。 福島第一原発事故のあと悩んだ末に高遠で農家として生きる道を選びました。 地元農家から耕作放棄地を借りることが決まり春になればここで野菜づくりを始めます。 孝太さんは福島の農家の家に生まれました。 学校卒業後は「安心して食べてもらえる野菜を作りたい」との思いから実家で無農薬栽培を始めました。 経営的にも軌道にのってきた2011年。福島第一原発事故が起きました。 原発から自宅まではおよそ50キロ。 孝太さんは放射性物質の影響を考え7年間続けてきた福島での野菜づくりを断念しました。 孝太さんは「現状農業は難しい。人間の力ではどうにもならない。」と話します。 農家の知人がいる高遠町で農業を手伝い3年が経過した去年。 この場所で農家として生きていく決断をしました。 孝太さんが生まれ育った福島県伊達市梁川町。 原発事故は福島の農家に大きな損害を与えました。 孝太さんの父、孝一さんの農地のすぐ近くにも放射線の除染作業で出た土が仮置きされています。 孝一さんは「福島という場所を考えたときもうすでに普通じゃない。福島がもう本来の前の福島じゃないし戻ることもない。」と話します。 原発事故は橘内さん家族の生活を大きく狂わせました。 孝太さんは「福島を忘れたわけではないけどそのまま置き去りにしてきて、だんだん福島の感覚がうすくなっている。」と言います。 あれから4年。 孝太さんは高遠で農業をしていくことに葛藤を抱えながらも少しずつ前に進もうとしています。
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まもなく4年
3月11日の東日本大震災福島第1原発事故からまもなく4年。 8日は、脱原発を訴える集会とデモ行進が伊那市で行われました。 いなっせ北側広場には、70人が集まり、脱原発を訴えました。 さよなら原発上伊那の会の山本真吾会長は、「福島はまだ終息していない。伊那から発信していきたい。」と参加者によびかけました。 集会では、参加者が、それぞれの思いを発表しました。 集会に引き続き、反原発を訴えるプラカードなどを手にした参加者が、いなっせから伊那北駅までをデモ行進して、脱原発をアピールしていました。
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東日本大震災から4年 3.11の今③ 海苔網がつなぐ絆
2014年12月、いなっせ北側広場。 伊那商工会議所青年部企画のイルミネーションが行われました。 ここで使われたのは、海苔の漁で使う網です。 宮城県の漁師からもらったものです。 宮城県東松島市の海側に位置する、大曲浜地区。 海苔の養殖生産が盛んな地域です。 イルミネーションの網は震災前、ここで使われていました。 伊那商工会議所青年部の高見洋平さん。 今でも大切に網を保管しています。 高見さんは、去年11月、大曲浜を訪れ、漁師と一緒に海苔の漁も体験しました。 復興にむけて頑張っている漁師たちの事を伊那の人にも知ってもらい、東北に目を向けてもらおうと、網を使ったイルミネーションを企画しました。 震災直後、壊滅的な被害を受けた大曲浜。 震災後、漁師たちは、海苔の養殖が盛んな大曲浜を復活させようと奮闘しました。その時にみつけたのが、あの網でした。 大曲浜の海苔漁師、津田大さんは「道具をかき集める事しかできなかった。網一つでも貴重なものだった」と話します。 伊那商工会議所青年部の高見洋平さんは、そんな漁師たちの姿を見てファンなったと話します。「東北に関心を持つ、その事もこれからの復興支援の一つの形なのかな」- 漁師の津田さんは「今は復興の様子を見せたい。元に戻るだけじゃなく、進化した東北を見せる事が皆さんへの恩返し」と話していました。 午前5時半。今日も漁師たちが海へと向かっていきました。 伊那商工会議所青年部では、今月下旬にも義援金を東北に届けに行く予定です。
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確定申告きょうから始まる
16日から平成26年分の確定申告が始まりました。 去年から復興特別所得税を所得税と併せて申告することになっています。 伊那税務署の申告会場となっている、伊那市のいなっせには、朝から多くの人が訪れ申告を済ませていました。 確定申告は農家や自営業者、年収が2千万円を超えるサラリーマンなどが対象となっています。 去年から、基本所得税額の2.1%を復興特別所得税として申告することになっています。 復興特別所得税は、東日本大震災の被災者救援にあてられるもので、平成49年までの25年間適用されます。 伊那税務署では、「会場では担当者や税理士がわかり易く説明しているので、期限までに手続きをお願いしたい」と呼びかけています。 所得税、贈与税の確定申告は3月16日(月)まで伊那市のいなっせで受付が行われています。
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花粉飛散量 例年の半分
飯田保健福祉事務所は26日、今年春の飯田下伊那地域の花粉飛散予測を発表しました。 スギ・ヒノキの花粉飛散量は去年よりやや少なく、例年と比べても 少なくなると予測しています。 26日は飯田市の飯田合同庁舎で担当職員がスライドガラスについた花粉の飛散量を確認していました。 1月から5月までの累積花粉量の予測値は1平方センチメートルあた1976個で去年と比較するとおよそ73%とやや少なく例年と比べても49%少なくなっています。 また花粉の飛散開始時期については2月中旬の後半から下旬の前半と予測しています。 飯田保健福祉事務所では外出時はマスクやメガネを着用し花粉を体内に入れないようにするなど対策を早めにとるよう呼びかけています。
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仕事始め 新たな1年のスタート
企業や行政機関の多くは5日が仕事始めとなりました。 仕事始め式ではトップが訓示し新たな1年のスタートを切りました。 伊那市西箕輪のルビコン株式会社は電解コンデンサの製造を主力としています。 仕事始め式には社員およそ400人が出席しました。 訓示で登内英夫会長は「お客様に待たれる商品をつくり勝てる企業になろう」と呼びかけました。 ルビコンでは「新たな挑戦~お客様のために お客様とともに~」を今年のスローガンとしていて信頼され買ってもらえる商品づくりを目指すとしています。
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真珠湾攻撃で捕虜となった海軍少佐と対面
73年前の昭和16年12月8日。 日本海軍はハワイオワフ島の真珠湾を奇襲攻撃しました。 この時特殊潜航艇で突撃し捕虜となった海軍少尉と戦後対面した伊那市の三澤和人さんに話を聞きました。 三澤さんは昭和2年生まれの88歳。 昭和18年に16歳で海軍に入り2年後終戦を迎えました。 戦後ジャイカ国際協力機構に入り戦争に関する聞き取り調査などを行ってきました。 ジャイカでブラジルに赴任した際、真珠湾攻撃に加わり特殊潜航艇で突撃し捕虜となった酒巻和男さんと対面したといいます。 酒巻さんについて三澤さんは「温厚で人格的にも立派な人だった。ただ精神的には苦労なさったようです。」と振り返ります。 対面したのは終戦から27年が過ぎた昭和47年でその時の様子を本にまとめ出版しています。 真珠湾攻撃の際、特殊潜航艇で突撃したのは10人で酒巻さん以外は全員が戦死。 「九軍神」と呼ばれ英雄となりましたが酒巻さんは生き残り捕虜となりました。 当時捕虜となることは屈辱とされ収容所で自決を試みましたが思いとどまったといいます。 戦後ブラジルで会社経営者となり平成11年81歳で亡くなりました。 三澤さんは国のために真珠湾攻撃に参加し捕虜となった酒巻さんと対面したことで戦争の悲惨さを改めて実感したといいます。 三澤さんは「戦争というものはやるべきではない。不幸をもたらすだけだ。できるならば戦争をしない平和な国づくりをやっていただきたい。それを痛切に思っている。」と話していました。
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高遠高校卒業生宅に息子を装う不審電話
伊那警察署は高遠高校の卒業生が居る家庭に、息子を装う不審電話が相次いでいるとして注意を呼びかけています。 伊那警察署によりますと、息子を装った不審電話は、4日午後8時30分から5日午後4時までに6件確認されているということです。 6件とも40代後半の高遠高校の卒業生がいる家庭にかかってきているということです。 内容は、「風邪を引いた」「会社に携帯電話と財布を忘れた」「支払について会社から連絡があると思う」などというものです。 伊那署では、「携帯電話番号が変わった」「風邪をひいた」というキーワードは詐欺を疑い、本人に確認するとともに、現金の振り込みや持参の依頼には応じず家族や警察に相談するよう呼びかけています。
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美和ダム 減勢工の調査「異常なし」
天竜川ダム統合管理事務所が管理している伊那市長谷の美和ダムの下流にある減勢工の健全度調査が、21日行われ、異常がないことが確認されました。 美和ダムでは、国土交通省が進めるインフラ長寿命化計画に基づいて、去年総合的な点検作業を行い、問題なしと評価されました。 ただ、放水の勢いを抑える「減勢工」が、点検の際に満水状態で調査が行われなかったため、今回初めて全ての水を抜き調査が行われました。 調査には、県や市町村職員などおよそ30人が見学に訪れました。 美和ダムは建設から55年経っていて、減勢工は底面の厚さが2メートル、側面が最大で4.5メートルのコンクリートで造られています。 調査は、コンクリートの亀裂や損傷、底面に大きなくぼみが無いかなどを確認しました。 管理している天竜川ダム統合管理事務所では、美和ダムを永久的に利用できるよう今後も日常的な点検や総合的な点検を行っていくということです。
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薬物乱用防止で表彰
薬物乱用防止に功績のあった南箕輪村の男性と伊那市高遠町の女性が県薬物乱用対策推進協議会長表彰を受賞しました。 27日は表彰状の伝達式が伊那合同庁舎で行われました。 受賞者のうち南箕輪村の毛利庄司さんは20年以上にわたり県薬物乱用防止指導員としてその防止活動に参加してきました。 伊那市高遠町の伊藤由紀子さんは12年にわたり指導員として啓発活動に参加してきました。 賞状を伝達した伊那保健福祉事務所の寺井直樹所長は「今はインターネットで簡単に薬物を入手できてしまう。危険な薬物から地域を守るため引き続き尽力してください。」と激励していました。
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リニア中央新幹線 工事着工認可
太田明宏国土交通大臣は2027年に東京、名古屋間での開業を目指すリニア中央新幹線の工事着工を17日認可しました。 リニア中央新幹線は東京、名古屋の間をおよそ40分で結ぶもので2027年の開業を目指しています。 線路の延長は285キロメートル工事費はおよそ4兆円、車両費などを含む総工事費は5兆5千億円を見込んでいます。 JR東海では工事認可を受け「日本の大動脈輸送の二重化を実現するプロジェクトが建設の段階に入っていく。安全と環境、地域との連携を重視して早期実現に向けて取り組んでいく」としています。 上伊那広域連合の白鳥孝連合長は「伊那谷にとって新たな時代への第一歩が具体的に動き出すことになるので大いに期待する。JRに対しては工事に際して残土運搬など大きな影響を与える事項もあるので関係住民や自治体に十分な説明をすると同時に環境への影響を最小限にする努力をするなど地域の理解を得ながら工事を進めるよう強く要望する」とのコメントを出しています。
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御嶽山噴火で南箕輪村の男性死亡
御嶽山の噴火で南箕輪村神子柴の男性の死亡が11日確認されました。 木曽警察署によりますと死亡が確認されたのは南箕輪村神子柴のアルプス中央信用金庫職員、髙木啓光さん37歳です。 髙木さんは山頂付近で心肺停止状態で見つかり11日午後3時過ぎ死亡が確認されました。 死因は噴石が当たったことによる損傷死だということです。
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台風19号14日未明最接近
大型で非常に強い台風19号は14日未明から明け方にかけて県内に最も接近する見込みです。 秋のバラ祭りが行われている高遠しんわの丘ローズガーデンでは13日のイベントの中止を決め台風への備えを進めています。 高遠しんわの丘ローズガーデンでは12日から秋のバラ祭りが行われていて12日も県内外から多くの人が鑑賞に訪れていました。 期間中は豚汁の無料サービスやバラの育て方相談などが行われていますが、13日は台風接近にともないこれらのイベントの中止が決まりました。 バラを管理する伊那市振興公社の職員は風で倒れたり折れたりするのを防ぐため数本ずつヒモで束にする作業にあたっていました。 伊那市振興公社では連休中のイベント中止を残念だと話すとともに見頃となったバラに影響が出ないか心配していました。 一方伊那市羽広でぶどうを栽培している小池農園では、ぶどう狩りの予約が入っていることから台風前も収穫ができない状況です。 長野地方気象台では低い土地の浸水や川の増水、土砂災害などに注意するよう呼びかけています。
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戦争をさせない1000人委員会・上伊那が発足
憲法9条を守り、集団的自衛権の行使容認に反対する「戦争をさせない1000人委員会・上伊那」の発足集会が8日、南箕輪村民センターで開かれました。 8日夜の発足集会では、特定秘密保護法や、集団的自衛権の行使容認に反対し、戦争をさせないとするアピール文が採択されました。 戦争をさせない1000人委員会は今年3月に全国組織として発足しました。 県内で地域単位の組織が発足したのは、松本、ながのに次いで3番目です。 呼びかけ人を代表して伊那市の行政書士、二瓶裕史さんは「小さな力が集まる事で大きな力になる。憲法とは何かを一人一人が学んで伝えていく事が大事」と話しました。 また、6歳の時に父親が出征しシベリアに抑留され亡くなった、伊那市の長桂寺住職、内藤英昭さんは、「戦争を体験した人は戦争の匂いがするものが本当に嫌い。多くの若者や次の世代に伝えていきたい」と話していました。 戦争をさせない1000人委員会・上伊那は、当面、上伊那地区労働組合会議内に事務局を置き、趣旨に賛同する個人や団体を募っていくという事です。
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箕輪消防署に高規格救急車
箕輪消防署は平成15年に導入した救急車が古くなったことや、医療器が更新時期を向かえた事などにより、最新の医療器を装備した、新たな高規格救急車を導入しました。 8日は、新しい救急車の入魂式が、箕輪消防署で行われました。 新しい救急車は、前の車両が古くなり、医療器も更新時期を向かえたことなどから、箕輪消防署が加盟する伊那消防組合が、国の補助をうけて更新したものです。 この高規格救急車は、およそ2,100万円で、これまでのものより中が広くなり、使いやすくなったということです。 新たな機能としては、患者監視モニターが最新のものになり、これまで患者の体温を脇で計測していたものが、体の表面から直接計測できるようになったということです。 また、消防広域化に伴い、目的地の地図を本部から直接送る機能や車両の位置などがわかる機能を持つ、AVM、車両動態装置が備わっています。 入魂式の中で平澤豊満町長は「そなえられた機能を使いこなし、町民の皆さんの命を守って欲しい」と挨拶しました。
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JR飯田線運休で通勤通学に影響
台風18号が6日午前中長野県南部に最も接近しました。 各市町村によりますとこれによるケガ人など被害の報告は入っていないということです。 台風18号によりJR飯田線の辰野駅と愛知県の新城駅間が始発から上下線とも列車の運転を見合わせ通勤通学の足に影響が出ました。 6日は運転見合わせを知らずに駅に来た人たちがタクシーや迎えに来た家族の車で会社や学校に向かっていました。 JR飯田線は午後4時現在、辰野駅から静岡県の中部天竜駅間で運転を再開しています。 。
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御嶽救助 伊那消防組合第5次隊派遣
御嶽山の噴火に伴い、伊那消防組合は、4日第5次隊が現地に向かいます。 第2次隊として救助活動に携わった伊那消防署の若林豊さんにお話しを伺いました。 伊那消防組合は、噴火直後の9月28日から相互応援協定に基づき、現地で救助活動をしています。 伊那消防組合は、指揮隊として、入山する隊員の管理や本部と山頂との連絡を行う活動をしています。 若林さんは、第2次隊の指揮隊長として29日の午前3時に現地に出発し、30日の午後8時に伊那に帰ってきました。 6号目にある登山口、黒沢口の指揮所で活動しました。 現場到着時、火山灰は10センチほど積もっていたということです。 活動は、火山ガスのため、中断を余儀なくされる状況でした。 伊那消防組合は、4日から第5次隊を現地に派遣します。
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御嶽山噴火に遭遇 恐怖の体験語る
27日に噴火した長野県と岐阜県境の御嶽山。 写真撮影のため偶然その場に居合わせ、火山灰や石が降り注ぐ中、シャッターを切り続けた伊那市長谷の山岳写真家津野祐次さんが恐怖の体験を語りました。 津野さんの仕事場には火山灰をかぶったリュックや靴、ジャンパー、そして噴火の様子を写したカメラがありました。 津野さんは頂上付近2960メートルの地点にいた際、突然噴火がはじまり爆発音とともに降り注ぐ火山灰や大きな石のなか自然にその様子を撮影していたと言います。 そのうち一帯が灰に覆われ自分の手も見えないほど視界がさえぎられてからは大きな石に身を寄せしゃがみこんでいました。 しばらくして、かすかに視界が開けると降り積もった火山灰の上を登山道に張られたロープをたよりに3時間ほどかけて下山しました。 御嶽山噴火から28日までに伊那消防組合から救急隊3人また伊那中央病院から医師や看護師などの災害派遣医療チームDMAT延べ10人が派遣されているということです。
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交通事故で1人死亡6人重軽傷
14日午後0時30分頃伊那市ますみヶ丘の農道で普通乗用車と軽自動車が正面衝突する事故がありました。 伊那警察署の発表によりますとこの事故で伊那市坂下の小松八重子さん94歳が死亡したほかそれぞれの車に乗っていた6人が重軽傷を負いました。 事故は伊那市ますみヶ丘の農道の信号がある交差点で起きました。 普通乗用車には3人が乗っていて運転していた大阪府寝屋川市の55歳の男性と助手席に乗っていた大阪市の51歳の男性は軽傷、後部座席に乗っていた大阪市の80歳の女性は肋骨を折るなどの重傷を負っています。 軽自動車には4人が乗っていて後部座席に乗っていた小松さんが収容された松本市の病院で内蔵破裂などにより死亡が確認されたほか、助手席に乗っていた神奈川県相模原市の68歳の女性と後部座席に乗っていた伊那市坂下の73歳の女性が骨を折るなどの重傷、運転していた南箕輪村の71歳の女性が軽傷を負いました。 事故のあった現場は信号のある交差点で伊那警察署では事故の原因について調べを進めています。
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こひがん地蔵菩薩建立
地域の活性化に向けとり組んでいる「高遠まちづくりネットワーク」は、高遠産の石を使ったこひがん地蔵菩薩を商店街に建立しました。 13日は、除幕式と開眼供養が行われ、関係者およそ20人が集まりました。 建立されたのは、高さ36センチの地蔵菩薩です。 子どもの様な顔をした童顔地蔵で、温かみのある表情をしています。 高遠でとれた安山岩を使用していて、水を吸いにくく劣化しにくいとされています。 後背と呼ばれる背中の部分にはタカトオコヒガンザクラが描かれています。 地蔵菩薩は高遠石工を生んだ町をPRしようと、高遠まちづくりネットワークが提案し建立したものです。 この企画に賛同した西春近の唐木屋石材店が制作し、中央に本社がある旅行代理店全 日本株式会社が所有していたこの場所を提供しました。 このこひがん地蔵菩薩は、安産や学業成就、商売繁盛の御利益があるということです。
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八十二銀行箕輪支店に車が突っ込む事故
6日午後1時30分頃、箕輪町松島の八十二銀行箕輪支店に軽自動車が突っ込む事故がありました。 事故の影響で、6日と7日はATMコーナーの使用ができなくなっています。 八十二銀行箕輪支店によりますと、きのう午後1時30分頃、支店前で軽トラックと軽自動車が衝突し、その弾みで軽自動車が支店のATMのある南側入口に突っ込んだということです。 当時銀行のATMコーナーには2人の利用者がいましたが、ともにケガはなかったということです。 運転していたのは共に女性で2人共軽傷とみられています。 ATMコーナーは、修理のため6日と7日の二日間停止しています。 八十二銀行箕輪支店では、町内の大型店にあるATMの利用を呼び掛けています。
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営農型太陽光発電 南箕輪村農業委員会「不許可」
南箕輪村大芝で計画されている営農型太陽光発電施設建設に伴う、農地の一時転用について、5日役場で開かれた南箕輪村農業委員会は不許可としました。 委員会には、委員16人が出席し、大芝で計画されている農業を継続しながら太陽光発電を行う「営農型太陽光発電実施計画」について審議しました。 委員会には、事業を計画している神奈川県の業者と、農地を提供する地主も参加し、委員と意見を交わしました。 4月に開かれた農業委員会では、全会一致で「不許可」とし、事業者は計画を再検討し、この日の委員会で審議されました。 前回の計画と変更した点は、太陽光パネルをおよそ1,300枚減らし4,100枚にし、転用面積を58㎡から101㎡に増やしたことなどです。 委員からは「しっかりとした営農の継続が可能なのか不透明」「異常気象が続く近年、大きな太陽光パネルの設置は不安」といった意見が出され、会長を除く15人全員が農地の一時転用について不許可としました。 神奈川県の事業者は、撤退は考えず今後も設置に向け、検討していくということです。
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伊那消防署職員 迷惑行為で懲戒処分
飲食店で酒を飲み他の客に迷惑行為をしたとして伊那消防組合は伊那消防署の職員を戒告の懲戒処分にまた上司2人を厳重注意したと発表しました。 伊那消防組合によりますと戒告の懲戒処分を受けたのは、伊那消防署の男性職員49歳です。 この職員は今月6日に伊那市内の飲食店で酒を飲んだ際、他の客に迷惑行為をしたということです。 これにより上司の54歳と55歳の職員2人が厳重注意を受けています。 組合では「住民の信頼を失墜する行為をお詫びします。 今後は倫理研修に努め再発防止に取り組みます。」とコメントしています。
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伊那消防組合 援助隊受け入れ訓練
伊那消防組合は、大規模災害時を想定し、緊急消防援助隊の受け入れ訓練を22日伊那市内で行いました。 広島の土砂災害直後の訓練ということもあり、会場は緊張感に包まれていました。 訓練には、伊那消防組合を構成する4つの消防署の職員約100人が参加しました。 想定は、22日午前8時頃、震源地を長谷とする震度7の地震があり、各地で土砂災害などが発生しているとの想定です。 東日本大震災でも応援隊の受け入れがうまくいかなかったことから、この訓練をはじめ、今年で3年目です。 受け入れを決定し、要請を行い、どう受け入れるかをロールプレイングで行いました。 本部は、受け入れルートを決める班やどう配置するかを決める作戦班など6つの班の連携し、受け入れ体制を整えていきます。 各消防署は、災害発生状況を把握しながら、受け入れ可能な場所を報告していました。 伊那消防組合本部の伊藤清消防長は、「今回の訓練の検証を十分に行い、今後の災害対応に活かしていってほしい」と話しています。
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この夏2回目の夏季食中毒注意報発令
長野県はこの夏2回目の夏季食中毒注意報を全県に発令しました。 長野県は20日から22日までの3日間、全県に夏季食中毒注意報を発令しました。 現在気温、湿度ともに高い気象条件が続いており、食中毒の原因になる細菌が非常に増えやすくなっているとしています。 食中毒防止対策として、手洗いや、調理器具の消毒、調理の際の十分な過熱などを呼びかけています。 今年度県内では7件の食中毒が発生していて、患者数は1,166人となって
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子どもの権利条例について考える
子どもの権利条例について考える学習会が18日、伊那市の西箕輪ぬくもり館で開かれました。 学習会を開いた市民団体は今後行政に対し子どもの権利条例制定について働きかけていきたいとしています。 学習会は貧困やいじめ、不登校虐待などから子どもを守る活動をすすめる「子どもの育ちと保育・教育を考える会」が開いたもので会場には12人が集まりました。 講師を務めたのは諏訪市の弁護士で松本市子どもの権利養護委員の北川和彦さんです。 北川さんは去年、松本市で制定された子どもの権利条例を例えにあげながら、その内容や必要性などについて話をしました。 条例は子どもの権利を保障し社会全体で支えるまちづくりを進めようと制定されたもので県内で唯一です。 松本市ではこれにより相談窓口や支援委員会を設置するなどの取り組みを行っているということです。 考える会ではいじめや不登校、虐待など様々な問題があるなか子どもの権利を保障するため活動していきたいとしています。
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台風11号でみはらしファームに被害
台風11号の影響で伊那市西箕輪のみはらしファームではりんごやぶどうが落果するなどの被害がありました。 みはらしファームによりますと台風11号の影響でりんごが1割落果し品質の低下も1割ほどみられたということです。 またぶどうも大粒が150個、小粒が200から300個ほど落果しました。 ほかにはスイートコーンが全て倒れてしまったということです。 JA上伊那によりますと11日現在それ以外の農作物へ被害は報告されていないということです。 長野地方気象台によりますと10日の伊那市の最大瞬間風速は1秒あたり22.3メートルを記録する強い風が吹きました。 また降り始めから11日午前9時までの総雨量は46.5ミリでした。 伊那市西町では倒木が電線にかかりおよそ70戸が停電となりました。 箕輪町と南箕輪村では被害の報告はなかったということです。 長野地方気象台では降雨のため地盤がゆるんでいるとして引き続き土砂災害に注意するよう呼びかけています。