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台風11号 伊那市西町で倒木一部停電
台風11号の影響で10日の伊那地域は午後から雨となりました。 午後4時過ぎ、伊那市で倒れた木が電線にかかり西町の一部が停電となりました。 台風の影響で午後4時過ぎ伊那市西町で倒木がありました。 倒れた木が電線にかかり伊那市西町で一部で停電となりました。 長野地方気象台によりますと強い台風11号は、10日の昼過ぎから夕方にかけ最接近しました。 11日の正午までの24時間に予想される降水量は南部で250ミリとなっていて気象台では、土砂災害などに注意するよう呼びかけています。 午後4時現在、箕輪町、南箕輪村で被害は報告されていません。
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市内男性 特殊詐欺被害
7月末に伊那市の70代の男性が1,000万円を騙しとられる特殊詐欺被害にあっていたことがわかりました。 伊那警察署では、東京に呼び出して現金を騙し取る「上京型」に気をつけるよう注意をよびかけています。 今回の事件は、7月29日午後2時頃、長男を名乗る男から被害社宅に、 「僕だけど、明日の午後大事な話があるから家にいて欲しい。」「携帯電話を変えた。お父さんの携帯から電話して。」 などと電話がありました。 翌日の30日、被害者が教えられた電話番号にかけると 「今、警察が来ている。とにかく1,000万円必要だ。」 「新宿まで持ってきて。」 「僕は警察の取調べがあって行けないから代わりの者が行く。」 などといわれました。 被害者は、市内の金融機関で現金1,000万円を用意して、新宿駅に行き、その後タクシーに乗って指定された都内の公園内で、長男の代理を名乗る男に現金を手渡したものです。 その後被害者が長男の自宅に電話して連絡をとり、だまされたことに気づいたということです。 特殊詐欺発生状況は、県内では、94件で約5億5,000万円(6月末現在)、伊那署管内では、7件で約2,860万円(7月末現在)となっています。 伊那署では、「レターパックなどによる現金の要求には応えず、家族や警察に相談する」「携帯電話番号が変わった、風邪をひいたは、オレオレ詐欺のキーワード」などと注意をよびかけています。 生活安全課の関貴宏課長は「家族のコミュニケーションが大切。」と話しています。 特殊詐欺発生状況は、県内では、94件で約5億5,000万円、伊那署管内では、7件で約2,860万円です。 県内は去年と比べて増加傾向、伊那署管内は、被害額は減少していますが、件数は、ほぼ横ばいとなっています。
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特殊詐欺未然に防ぎ感謝状
簡易書留で171万円の現金を送金しようとしていた男性から事情を聞き、粘り強く説得して、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、日本郵便高遠郵便局に伊那警察署から感謝状が贈られました。 30日は、伊那警察署の小山満彦署長から、日本郵便高遠郵便局の髙橋晴彦局長に感謝状が手渡されました。 7月17日、郵便局を訪れた男性が、現金171万円を簡易書留で送金しようとしている事を不審に思った窓口の行員が事情を聞き、上司に相談して警察に連絡したところ、詐欺だとわかり被害を未然に防ぎました。 男性が、窓口を訪れた際、中身が現金だったことを不審に思った局員が詐欺を疑ったということです。 この男性は、使った覚えのないインターネットのサイトから、架空の請求を受け、記載された電話番号に電話をかけ信じてしまったということです。 今年、伊那警察署管内で発生した特殊詐欺被害は6件で、被害額はおよそ1,860万円となっています。 伊那署では、「身に覚えのない請求など少しでも不審な点があった場合、家族や警察に相談して欲しい」と呼びかけています。
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箕輪の団体職員 国を提訴
暴行したとして起訴され、無罪が確定した箕輪町の60歳の団体職員は、違法な起訴で精神的苦痛を受けたとして、国に対し、慰謝料320万円と新聞への謝罪広告の掲載を求め25日、地裁伊那支部に提訴しました。 この男性と、代理人の長谷川洋二弁護士が25日にいなっせで記者会見を開き、起訴の違法性を訴えました。 訴状によりますと、男性は、去年2月に駒ヶ根市のマンションで、仕事中に出会った男性に暴行したとして起訴されました。 警察の取調べに対し、出会った男性が至近距離でどなったため、離れて欲しいと平手で相手の胸あたりを押したということですが、この行為が暴行にあたるとして起訴されたものです。 これに対し、伊那簡易裁判所は、今年4月、暴行罪と認定するには、合理的な疑問が残るとして、無罪を言い渡しました。 この男性は、国に対し慰謝料320万円と謝罪広告の掲載を求め25日に提訴しました。
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産業廃棄物処理業者を行政処分
長野県は伊那市の産業廃棄物処理業者を許可がないにもかかわらずガラスくずなどを処理していたとして25日行政処分を行いました。 行政処分を受けたのは、伊那市日影の上伊那古物商業協同組合です。 この業者はガラスくずなどを産業廃棄物処分業の許可がないにもかかわらず処理していたものです。 処分内容は26日から10月23日までの90日間、産業廃棄物処分業と産業廃棄物収集運搬業の全てを停止としています。
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息子装った不審電話 連続発生
伊那市内で、息子を装った不審電話が連続して発生していることから、伊那警察署では注意を呼びかけています。 伊那警察署の発表によりますと息子を装った不審電話は15日午後9時から16日午後2時までに3件が確認されているということです。 内容は「携帯電話の番号が変わった。」「首の後ろに出来物ができたが、どこの病院に行けばよいかわからない。」「女性を妊娠させてしまい相手の夫から訴えられている。」などというものです。 伊那署では親族を装う者からの電話による現金の振り込み依頼に対してはすぐに振り込むことなく家族や警察に相談するよう呼びかけています。
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路線価公表 伊那税務署管内19年連続下落
相続税や贈与税を計算する際の基準となる路線価が1日公表されました。 伊那税務署管内の最高路線価は、19年連続で下落しました。 路線価は、宅地の評価額の基準となる価格のことで、国税庁が1日公表しました。 道路に面する標準的な宅地の1平方メートルあたりの価格です。 伊那税務署管内の最高路線価は、伊那市荒井のいなっせ前で1平方メートルあたり4万7千円です。 去年に比べて2,000円、率にして4.1%下落しました。 管内の路線価の下落は、平成8年から19年連続となっています。 また、県内10の税務署の最高路線価のうち、佐久・上田・大町は変動が無く、それ以外の地点では下落しました。
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箕輪町で戦没者慰霊祭
戦争で亡くなった人たちの霊を慰める戦没者慰霊祭が、26日、箕輪町文化センターで行われました。 戦没者慰霊祭は、箕輪町社会福祉協議会と箕輪町が毎年この時期に行っています。 箕輪町では、明治時代の西南戦争から日清・日露、太平洋戦争などで602人が犠牲となっています。 26日は、町関係者や遺族会など約110人が参列し、花を手向け冥福を祈っていました。 の平和を推進する事が私たちの責務」と式辞を述べました。 箕輪町遺族会の柴宮勇一会長は謝辞で「戦後69年が過ぎようとしている今、不戦の誓いを新たにするためにも慰霊祭には大きな意味がある」と話していました。
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コンデンサー不正カルテルで立ち入り検査
電子部品コンデンサーの販売で不正なカルテルを結んでいた疑いが強まったとして公正取引委員会は24日、独占禁止法違反の疑いで伊那市西箕輪のルビコン株式会社などを立ち入り検査しました。 公正取引委員会によりますと立ち入り検査を受けたのはルビコンなどコンデンサーメーカーおよそ10社です。 各社は家電やパソコンなどに使われる電子部品コンデンサーの販売価格について不正なカルテルを結び決めていた疑いがあるということです。 立入検査についてルビコンは「公正取引委員会の検査に全面的に協力する」とコメントしています。
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駒゛アイスから大腸菌群検出 回収命令
下伊那郡喬木村の有限会社和泉庄が製造したアイスクリームから大腸菌群が20日検出され、保健所が今日商品の回収を命じました。 大腸菌群が検出されたのは、和泉庄が製造した駒゛(ごま)アイスです。 5月10日に687個製造し、これまでに321個が売れたということです。 上伊那地域には、南箕輪村のJA上伊那農産物直売所あじ~なに6月15日に30個納品され、すでに8個が売れたということです。 和泉庄では、売れ残っていた366個の回収を終えたということです。 これまでに消費者からの健康被害などは報告されていないということです。
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伊那市地域自治区制度審議会 初会合
伊那市の地域自治区のあり方について検討する「伊那市地域自治区制度審議会」の初会合が17日、伊那市役所で開かれました。 審議会は、伊那市の地域自治区の今後のあり方について審議・検討するもので、委員は地域自治区代表など14人です。 この日は白鳥孝伊那市長が、地域自治区のあり方について諮問しました。 市内9つの地域自治区のうち、高遠町と長谷については、地域協議会が“議会に代わる機関”と位置づけられています。 また、規定により設置期限が平成28年3月31日までとなっていることから、両協議会は引き続き地域自治区を存続させるよう要望しています。 会長に選ばれた中村孝夫さんは「現状を見つつ、よりよい制度になるように協働の街づくりを目指していきたい」と話しました。 今後、協議会は月に1回のペースで会議を開き、12月をめどに市長に答申する予定です。
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消防救助技術大会 連覇狙う
21日に長野市で開かれる県消防救助技術大会の激励会が、16日、伊那消防署で行なわれ、連覇を狙う伊那消防署、引揚訓練が披露されました。 大会には、引揚救助に伊那消防署が、ほふく救出訓練に高遠消防署が出場します。 この日は、伊那消防組合長の白鳥孝伊那市長らが見守る中、訓練が披露されました。 伊那消防署が出場する引揚救助は、5人一組となり、8メートルの塔の上から空気呼吸器を背負って塔の下に降り、要救助者を塔の上に引き揚げるという種目です。 タイムや、技術が優れた署員を選抜し、厳しい練習に励んできたということです。 去年は伊那消防署チームが77秒の好成績で県内優勝していて、関東大会に出場しました。 今年の大会は76秒が優勝ラインと予想されています。 高遠消防署は、ほふく救出に出場します。 白鳥組合長は、「日頃から、万が一に備えての努力に感謝する。タイムを縮めて、立派な成績で帰ってきて欲しい」と激励しました。 長野県消防救助技術大会は、長野市の県消防学校で、21日(土)に開かれ、県下消防本部から13チームが出場します。 優勝チームは8月27日に千葉県で開かれる、関東大会の出場が決まります。
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南アルプス ユネスコエコパークに登録
南アルプスが、自然と人間の共生を目的とした、ユネスコのエコパークに登録されました。 12日、伊那市役所では懸垂幕が掲げられ、関係者が登録を祝いました。 12日朝、市役所前に市の関係者が集まり、ユネスコエコパーク登録を祝う懸垂幕を掲げました。 白鳥市長は12日午前2時前に南アルプス市長から電話で決定の知らせを受けたということです。 日本では、これまで、志賀高原や屋久島など5か所が登録されていて、今回新たに登録された南アルプスと福島県の只見を含めると国内では7か所となります。 世界自然遺産が手つかずの自然を保護する事を原則とする一方、エコパークは自然保護とその利活用を目的としています。 新しく法律や規則が適用されることはなく、これまで通り、国立公園などとして保護、管理されます。 エコパークは、「核心地域」、「緩衝地域」、「移行地域」の3つのエリアで構成されます。 南アルプスでは、国立公園と重なり、山岳景観や貴重な動植物を厳格に保護する「核心地域」、それと隣接して環境教育、調査研究などに活用する「緩衝地域」、自然環境と調和して人が暮らす高遠、長谷エリアなどの「移行地域」の3つの地域で構成されます。 伊那市では、南アルプスの魅力を世界に発信し、世界自然遺産登録につなげていきたいとしています。
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松島神社の御神木折れる
箕輪町松島神社の御神木のケヤキの枝が8日折れました。 ケガ人はいませんでした。 神社関係者は「大切にしていたのに残念」と話しています。 神社近くの人によりますと御神木の枝が折れたのは8日正午過ぎで、突然大きな音がしたので家の外に出ると枝が屋根にのしかかるように折れていたということです。 この御神木は幹まわりが5.8メートルほどの古木で樹齢は不明ですが550年以上ともいわれています。 知らせを聞いて駆けつけた神社総代など関係者によりますと、古木のため枝の中に空洞の部分があったということで、重さに耐え切れず折れたのではないかと話しています。 折れた枝は電線などにかかり、電柱が斜めに傾いていました。 中部電力では松島地区の一部を停電にし倒木の処理を行いました。 これによるケガ人いなかったということです。 この御神木は平成21年に箕輪町保存樹木に指定され地域住民や神社関係者から大切にされていました。 木の近くには倒木の危険を知らせる看板が設置されていたほか今月4日に樹木医の検査を受け、折れる危険性があると指摘されていたということです。
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熱中症で80代の男性が搬送
3日午前9時頃、伊那市内の80代の男性が熱中症とみられる症状で搬送されました。 命に別状はないということです。 長野地方気象台によりますと、今日の伊那地域の最高気温は、32.4度と、8月上旬並みの真夏日となりました。 伊那消防署では、熱中症対策としてこまめに水分や塩分を補給し、休養をしっかり取るよう呼びかけています。
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息子かたるオレオレ詐欺前兆の電話相次ぐ
きのうから、伊那警察署管内で息子をかたるオレオレ詐欺の前兆とみられる電話が相次いでいます。 犯行の手口は、「首に腫瘍ができた」「熱があって具合が悪い」などと言った後に「現金100万円が必要だ」と言って現金を要求してくるものです。 犯人の電話番号は、 080‐8162‐4282 080‐8742‐7124 080‐8162‐4494 です。 伊那警察署では、「この番号からかかってきた場合や、同様の内容の電話がかかってきた場合は対応せずに伊那警察署に相談してほしい」と呼びかけています。
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不法滞在のフィリピン人の女摘発
伊那警察署は27日、不法残留の疑いで、伊那市のアパートに住む23才のフィリピン人の女を摘発しました。 伊那署の発表によりますと、摘発されたのは23才のフィリピン人の女で不法滞在期間は4か月です。 「不法滞在と思われる外国人が伊那市内に居住している」との通報に基づき、伊那警察署と東京入国管理局が合同で27日、午前9時30分に摘発したものです。
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美味しんぼ議論にチェルノブイリからの手紙
チェルノブイリ原発事故の被災者を支援する特定非営利活動法人チェルノブイリ救援・中部の理事長で南箕輪村の原富男さんは、事故後にウクライナの子どもたちが鼻血を出して嘆く内容の手紙を公開しました。 チェルノブイリ救援・中部の理事長原富男さんは、1986年のチェルノブイリ原発事故から5年後の1991年に初めて被災地を訪問し、現地の小学校をまわりました。 手紙は、そのお礼に小学校の先生から届いたものです。 絵は、当時12歳の子どもが描きました。 手紙に書かれているのは1991年、チェルノブイリ原発から南西75キロにあるマカレビッチ村の子どもたちの様子です。 「そうです。私の生徒たちは鼻から血を出しています。私が朝学校に行く途中、私の小さな生徒たちは、小雀の群れのように私に向かって飛んできて何か困っていたことを言うのです。あっ私、又鼻血が出たよ。」 福島第一原発を訪問した後に主人公が鼻血を出すなどの場面が描写されいる漫画「美味しんぼ」が議論になっています。 原さんは、「美味しんぼの鼻血の描写部分のみで批判するのは良くない。今回公開した手紙が全てを物語っている。しっかりした取材に基づいた本だ。」と評価しています。
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シルバー人材センター 受託件数、契約金額とも前年度上回る
伊那広域シルバー人材センターの平成25年度の契約金額は、前年度を1,400万円余り上回る約3億9,500万円でした。 受託件数、契約金額ともに前年度を上回るのは4年ぶりとなっています。 15日、伊那文化会館で、伊那広域シルバー人材センターの定時総会が開かれ、前年度の事業報告が行われました。 それによりますと、平成25年度の受託件数は9,966件と、前年度と比べ295件の増、契約金額は、約3億9,500万円で1,400万円余りの増となっています。 内訳は、民間企業からの契約が約50件、1,000万円の増、一般家庭からが約300件、600万円の増となっています。 特に一般家庭からの受注件数が増加した要因については、就業開拓や広報に力を入れ、病院の付き添いや家の掃除、ゴミ出しなど多様化するニーズに対応してきた事などをあげています。 伊那広域シルバー人材センターの伊藤裕偉理事長は「日常生活に密着したシルバー人材センターの活用を地域に推進していきたい」と話していました。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集④
2008年に撮影された南アルプス仙丈ケ岳の馬の背の様子です。 山肌が見えてしまっています。 原因は、ニホンジカが植物を食べてしまったから。 ニホンジカの食害から高山植物を守ろうと、南アルプスを構成する伊那市などの4市町村や3つの地方事務所、信州大学農学部などにより2007年に南アルプス食害対策協議会が発足しました。 南アルプスの植物を守ろうと、奔走し続けている人たちがいます。 信州大学農学部食料生産科学科の竹田謙一准教授。 南アルプス食害対策協議会発足当時から、その一員として研究を続けています。 竹田准教授は、「南アルプスにはもともとニホンジカがたくさん生息していた。それで里に下りられなくなったニホンジカが、上に上がってきた」と話します。 協議会では、2008年から、仙丈ケ岳の馬の背のお花畑に防護柵を設置しています。 2009年には、ボランティアを含め44人が参加しました。 シカの侵入を防ぎ、食べられてしまった花を復元させるためです。 防護柵を張った直後のお花畑です。 その2年後のお花畑です。 シナノキンバイや、ミヤマキンポウゲなどの貴重な植物が戻ってきました。 竹田准教授は、「柵の中と外では植物の量が全く違う。残念ながら、多様な植物が一度に戻ってはいないが、1年に1種類ほどのペースで戻ってきている」と話しています。 しかし、根本的な対策には、ニホンジカの個体数を減らすことが必要です。 協議会では、猟友会に委託して個体数調整を行っています。 南信森林管理署の発表によりますと、昨年度は南アルプスの国有林で1,771頭のニホンジカが捕獲されました。 竹田准教授は、「これからは、被害にあっている場所で捕獲をしていくことが必要になってくる」と話します。 長谷猟友会の北原幸彦会長。 地元の猟友会として、ニホンジカの捕獲に取り組んでいます。 狩猟歴60年のベテランです。 北原さんは、「罠にいっぱいかかってればいいと思うけれど、かわいそうだなあと思って処理してくる」と話していました。 長谷猟友会は、山梨県側の猟友会と協力して、南アルプスでニホンジカの捕獲を行っています。 長野県側は、2011年に初めて高山帯での捕獲に踏み出しました。 標高2000メートルの大平山荘付近でくくりわなを設置しました。 また、昨年度は、環境省が初めて高山帯で銃による捕獲実験を行いました。 北原さんは、「一人では守れない。みなさんの協力が必要なこと」と話しています。 竹田准教授は、「高山帯でできること、里でできることをそれぞれやっていくことが求められる」と話していました。 ニホンジカの食害から、貴重な高山植物を守るための地道な取り組みが続きます。
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出水期前に消防団が水防訓練
梅雨や台風などによる水害が発生しやすい時期を前に、消防団による水防訓練が、11日、箕輪町で行われました。 箕輪町、辰野町、南箕輪村の消防団員149人が参加しました。 訓練は、大雨や台風などによる水害を防ごうと毎年この時期に行われています。 伊那建設事務所の職員が講師となり、命綱の結び方や、土のうを積む時に必要な「イボ結び」の方法を指導しました。 上伊那北部消防連絡協議会の市川一人協議会長は、「もしもの時に最初に消防団ができる事は土のう積み。住民の安全を守れるよう訓練を重ねていきたい」と話していました。
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平成26年度1回目 ふるさと就職説明会
来春大学や短大等を卒業する学生を対象にしたふるさと就職面接会が9日、伊那市のいなっせで開かれました。 面接会は、伊那職業安定協会などが毎年開いているもので、この日は今年度1回目です。 9日は、去年より3社多い上伊那の企業49社が参加しました。 参加した学生は、男性51人女性32人の合わせて83人で、去年と比べて21人減少しました。 学生は、メモを取るなどして真剣に話を聞いていました。 ハローワーク伊那では学生の参加数が減少したことについて「なるべく多くの学生に参加してもらい、地元企業に就職してもらえるように支援していきたい」と話していました。 次回のふるさと就職面接会は、8月22日(金)に開かれます。
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~春の叙勲~ 瑞宝双光章 大沼 悟さん
春の叙勲、受章者の喜びの声。 2日は、瑞宝双光章を受章した、元日本郵政公社職員の大沼悟さんです。 郵政事業功労で瑞宝双光章を受章した伊那市西春近の大沼悟さん70歳。 大沼さんは昭和35年、元日本郵政公社に入社し、箕輪郵便局に配属され、定年を迎えるまでの、45年間で上伊那の郵便局、10カ所以上で働きました。 このうち南箕輪郵便局などで18年間局長を務めています。 大沼さんは「大変名誉ある章をもらえて、ありがたく想い、感謝している」と話します。 平成元年、高遠町の三義郵便局局長になると同時に、諏訪から上伊那の、特定郵便局68局の業務推進連絡会副会長も兼任しました。 大村さんが「初めて局長になったのが、高遠町の三義郵便局だった。局には2人しかいませんでしたが…そこで遠照寺のおばあさんに出会い、遠照寺のボタンの花が綺麗だと知り、ボタンの苗を植えた。今ではボタン寺として有名になった」と話していました。 平成3年からは西箕輪郵便局局長を5年間にわたり務め、その間に、地域の人たちの要望を受け、局の移転新築工事も行いました。 大沼さんは、「先輩、同僚、家内、家族の協力のおかげ。感謝している。今後は地域のボランティアなどで恩返ししていきたい」と話していました。
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3月有効求人倍率 2月とほぼ変わらず0.95倍
上伊那の3月の月間有効求人倍率は0.95倍で2月から0.01ポイント下回りました。 なお、全国は1.07倍、県は1.04倍となっています。 ハローワーク伊那によりますと、新規求人数は前の年の同じ月を5.9%上回る1,194人でした。 新規求職者数は、前の年の同じ月を21.4%下回る769人でした。 これにより、3月の月間有効求人倍率は、2月を0.01ポイント下回る0.95倍でした。 ハローワーク伊那では雇用情勢について、3月の求人倍率が前の月から大きく低下することがなく、今後改善の見込みがあるとして 「緩やかに持ち直してきたが、足踏み状態である」と、上方修正しました。
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春の叙勲 ㈱キタノヤ電器 北原國人さん
29日に発表された春の叙勲。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 30日から3日間、受章者の喜びの声をシリーズでお伝えします。 初日の30日は、旭日中綬章を受章した 伊那市山寺の株式会社キタノヤ電器社長北原國人さんの喜びの声です。 伊那市山寺のキタノヤ電器の社長、北原國人さん78歳。 北原さんは、昭和29年辰野高校商業科を卒業後、当時のJA手良に就職しました。 6年間勤めて退職し、昭和35年に家電販売店「北野屋商店電器部」を創業しました。 創業当時から「お客様第一」をモットーとし、53年経った今でも常に心がけているということです。 北原さんは、地域密着型の家電販売店として、消費者へのアフターサービスを徹底してきました。 また、平成21年に全国電機商業組合連合会会長に就任し、量販店と地域店の価格差是正に尽力しました。
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市内の金融機関で強盗訓練
伊那市荒井の日本政策金融金庫伊那支店で23日、強盗が押し入ったとの想定で訓練が行われました。 この訓練は、日本政策金融公庫伊那支店が防犯意識を高めようと初めて行ったものです。 訓練では、強盗役の警察官が店内に押し入り、現金を要求しました。 犯人役の男は拳銃で脅しながら、服装などの特徴を覚えられないように職員に後ろを向くように指示しました。 現金を持って逃走すると、職員は警察へ通報し、駆けつけた警察官に犯人の特徴などを詳しく伝えていました。 伊那警察署生活安全課の関貴宏課長は、「冷静な対応ができていた。動揺するのは仕方ないが、防犯カメラを活用するなどしてできるだけ犯人の情報を詳しく伝えることが大切」と話していました。 伊那警察署によりますと、去年は全国の金融機関で39件の強盗事件が発生していて、おととしに比べ4件増えたということです。
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役場職員などをかたる不審電話に注意
4月8日から11日にかけ、伊那警察署管内で、役場職員などをかたる不審な電話が相次いで発生していて、伊那署では注意を呼びかけています。 伊那警察署の発表によりますと、4月8日から11日にかけ、伊那市や上伊那郡内の一般家庭に不審な電話がかかってきているということです。 男の声で「伊那市役所保険年金課のイケダ」「町役場保健衛生課職員」「銀行員」などと名乗り、「医療費の還付金がある」「ATMへ行ったら返金の手続きを電話で教えます」などと話す内容の電話です。 伊那署では、還付金の手続きをATMで行うことはなく、市役所などの職員が電話で口座番号をきくことはないとして、その場で回答せず、いったん電話をきる、指示された番号には折り返し電話をかけない、家族や警察に相談するなど注意を呼びかけています。
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「伊那防衛協会」 設立総会
地域住民と自衛隊の相互理解と親睦を目的とした民間組織「伊那防衛協会」の設立総会が、10日、伊那市内で開かれました。 この日は、伊那防衛協会の会員など50人が出席し、設立総会が開かれました。 伊那防衛協会は、地域住民と自衛隊の架け橋となり、民間の立場から活動に協力する組織で、伊那商工会議所が呼びかけ、設立に向けた準備を進めてきした。 この日は、役員の選任が行われ、会長にサン工業株式会社社長の川上健夫さんが就任しました。 川上会長は「東日本大震災など災害現場での活動や国の安全保障など自衛隊の役割は大きい。民間の立場から活動への理解の輪を広げていきたい」と就任の挨拶をしました。 伊那防衛協会では、今年度、自衛隊音楽隊によるコンサートの開催、災害派遣部隊への協力、会員の増強などを行っていくということです。 なお、伊那防衛協会は、長野県防衛協会の下部組織で、県内では7か所目の設立となっています。
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談合の疑い 大明化学に検査
地方自治体が発注する水処理剤の入札で談合していた疑いがあるとして、公正取引委員会は、独占禁止法違反の疑いで、8日、南箕輪村の大明化学工業などに立ち入り検査を行ないました。 疑いがもたれているのは、南箕輪村に本社を置く大明化学工業と、兵庫県の化学メーカー「多木化学」です。 公正取引委員会は、地方自治体の浄水場で使用されている水処理剤の入札で談合していた疑いがあるとして、8日、2社に立ち入り検査を行いました。 大明化学工業では、県内外の自治体に対し、浄水場の水処理で使用する処理剤の「凝集剤」を出荷しています。 今回、兵庫県の化学メーカーと大明化学工業の2社が事前に話し合い、どちらが受注するかきめていた疑いがあると言う事です。 大明化学工業は、「突然の検査ということだが、公正取引委員会の検査には全面的に協力したい」とコメントしています。
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新年度スタート KOA㈱34人入社
新年度がスタートした4月1日、上伊那の企業では入社式が行われ、新入社員が社会人としての一歩を踏み出しました。 このうち、KOA株式会社は、本社がある箕輪町木下のパインパークで入社式を行いました。 今年入社したのは、男性27人、女性7人の、合わせて34人です。 式で、花形忠男社長は「してもらう幸せ・できるようになる幸せ・してあげる幸せの3つを大切に、一緒に会社の未来を創っていきましょう」と話しました。 向山孝一会長は「失敗を恐れずに、社員としての責任と義務を常に心がけて第一歩を踏み出してください」と話しました。 新入社員は、「明るく元気に頑張ります」「地域に貢献できる社会人になりたい」などと1人ずつ決意表明をしました。 新入社員は、15日まで研修を行い、実習を経て6月1日から正式に勤務先に配属されることになっています。