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縄文の火起こし体験
縄文時代の火起こしの体験や火の話を聞くイベントが25日、伊那市の伊那図書館で開かれた。
イベントでは、縄文式の「きりもみ式発火」の世界記録を持っている福島県のNPO法人森の遊学舎代表理事、大西琢也さんが講師を務めた。
親子など約30人が参加し、火打石の使い方や、火について書いた本の話などを聞いた。
その後、参加者が「きりもみ式」火起こしに挑戦した。
きりもみ式は、木の板に開けた穴に棒を差し込み、両手で回して摩擦を起こし、火種を作る方法。
火起こしは、なかなかうまくできず、参加者は力いっぱい棒を回していた。
火種を、乾燥させたガマの穂に包み、手に持ってぐるぐる回して火起こしに成功すると、歓声が上がった。
大西さんは、「自分の体験を通して感じることが一番。自分で挑戦し、工夫していく経験をしてほしい」と話していた。 -
伊那市、新しい保健センターに上伊那口腔保険センターを移設する方針示す
伊那市は26日、2010年度に開設を予定する新しい市保健センターに、上伊那口くう保健センターを移設する方針を示した。
方針は、この日行われた市議会社会委員会の口くう保健センターの視察に同行した伊藤健保健福祉部長が上伊那歯科医師会に示したもの。
現在口腔保健センターは、伊那市荒井の保健センターに併設されており、上伊那広域連合の委託で上伊那歯科医師会が運営しており、日曜診療や、歯科検診、歯科指導を行っている。
新センターは、現在のセンターと同じ70平方メートルのスペースを設け、有料で貸し出す。上伊那歯科医師会では「歯科単独ではなく、全診療科との連携が必要」として、新しい保険センターとの併設を市に要望してきた。
宮下徹会長は「歯の疾患と全身疾患(しっかん)の関係は切り離せないもの。保健センターと連携する事で地域住民の保健衛生の向上につなげたい」と話していた。
市では新しい保険センタの設計と旧伊那中央総合病院の解体工事を本年度中に終了し、2010年度4月の開設を予定している。 -
女性人材バンクが医療について学ぶ研修会
伊那市女性人材バンクは27日、伊那中央病院を中心とした医療問題について学ぶ研修会を開いた。
女性人材バンクは、女性の積極的な社会参画を促し、活動を発展させることを目的として市が設置しているもので、この日は18人が参加し、酒井茂副市長の話を聞いた。
酒井副市長は、医師不足で中病でも医師の過剰勤務が生じていることなどを説明。
「住民との協働が一番重要になってくる」と話し、コンビニ受診の抑制や、かかりつけ医の利用促進などを挙げた。
酒井副市長は「人の健康が大事。健康都市づくりのためには女性の視点が重要になる。リーダーシップを発揮して市にも提言してほしい」と語った。
参加者の一人は「夜間救急で中央病院の医師と開業医が協力していることに関心した」と話していた。 -
保科正之のNHK大河ドラマ化実現を目指し、「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会」などが、NHKに陳情
高遠ゆかりの人物、保科正之のNHK大河ドラマ化実現を目指す「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会」などは26日、東京都のNHKを訪れ、保科正之の功績や会の活動などが書かれた要望署を茂手木秀樹制作局長らに手渡した。
同会が、大河ドラマ化実現に向けNHKを訪れるのは8回目。この日は、会長の小坂樫男伊那市長をはじめ、村井仁長野県知事など40人がNHKを訪問した。
大河ドラマ実現に向けた署名の取り組みは、2002年にスタートし、昨年12月に30万人を突破。2011年には保科正之が生誕400年を迎えるため、会ではこの年にドラマ化実現を目指したい竏窒ニしている。
会合は非公開だったが、NHKでは「32万人の署名や全国組織などの活動を大変重く受け止めている。長い目で見て欲しい」と話していたという。
2011年のHNKの大河ドラマは、今年6月に発表される。 -
伊那市観光ボランティアガイド養成講座が開講
県外などから伊那市を訪れる人たちに観光案内をする観光ボランティアガイド養成講座が27日、開講した。
同講座は、観光に訪れた人たちに、市民がおもてなしの心をもって案内出来るようにと市観光協会が開いたもの。
60代縲・0代を中心とする市内の69人が集まった。
第1回目の今日は、伊那の歴史や食文化について学習しました。
講師は毎回、伊那市の歴史や文化に詳しい人が担当。
伊那の食について講師を務めた伊那商工会議所の総務企画課長、伊東久さんは、伊那の名物ローメンとソースかつ丼の歴史などを紹介した。
ローメンについては「お酒の好きな方にはつまみになる。食べれば食べるほど奥の深い味になってくる」と話し、伊那のソースかつ丼については、他の地域と違って「量が多くて肉が厚い」と語った。
また、佃煮などを扱う「かねまん」の店主・池上清人さんは、この地域の珍味「ザザムシ」を紹介。
池上さんは「1979年には年間20トン、ザザ虫がとれた。現在は収穫量500キロ程に減り、高級珍味になっている」と紹介した。
講座は12月まで開かれる。次回は高遠の歴史について学ぶ予定。 -
無量寺で福升作り
箕輪町北小河内の無量寺で26日、節分の豆まきに使う福升作りが行われた。
福升を作っているのは、無量寺の中川弘道住職。
無量寺では、2月3日の節分に年男年女による厄除けの福豆まきを行っている。
この升はその時に豆を入れるもので、健康と長寿を願う「寿」の字と幸せを願う「福」の字が書かれている。
中川住職は「経済情勢の悪化など、財に恵まれない時期。今年は忍耐の年になるので、皆さんに頑張ってもらえるよう願いを込めた」と話していた。
無量寺の節分行事、護摩祈祷は2月3日の午後1時から、福豆まきは午後3時から行われる。 -
文化財保護デーに消火訓練
26日は文化財防火デー。
伊那市高遠町の建福寺では、建物や所有する貴重品を火災から守ろうと、消火訓練が行われた。
訓練には、この寺の住職や関係者、高遠消防署の署員など約10人が参加した。
訓練は、焚き火が風にあおられ、近くの木が燃え、建物に燃え広がる危険があると言う想定で行われた。
訓練では、この寺の唐木正紀住職や関係者が消防に通報した。
その後、消火器を使った初期消火、文化財を安全な場所へ運び出す手順などを確認した。
到着した消防隊員らは、田んぼや建物へ放水していた。
「文化財防火デー」は、昭和24年の1月26日、法隆寺で火災が発生し、金堂の壁画が焼けて壊れたことを受け、災害から文化財を守ろうと、昭和30年に定められた。
建福寺は、国の指定重要文化財の狩野派の画家、狩野興以の絵画や、市の指定文化財2点を所有している。
唐木住職は「災難は自分には来ないと思いがち。訓練を通して、危機感を持つことができた」と話していた。
高遠消防署の蟹澤昭二署長は、「伊那市には、国指定の有形文化財などが7カ所ある。これら文化財を住民や管理する施設などと協力し、災害から守る体制を作っていきたい」と話していた。 -
写真俳句展
俳句と、その句に合った風景写真を並べて展示した「写真俳句展」が、南箕輪村の日帰り入浴施設大芝の湯で開かれている。
展示会を開いたのは、南箕輪村北殿の酒井昌好さん。
酒井さんは、高校時代から俳句を趣味としていた。
定年後、自身が撮影した一枚の写真を見ているうちに、句が浮かんできたことから、写真と俳句を組み合わせた作品を作るようになったという。
酒井さんは、7年間で約200点の写真俳句を作ってきた。
今後は、一冊の本にまとめるのが目標という。
この写真俳句展は31日まで。 -
陶房木賊 陶芸展
個性豊かな陶芸作品が並ぶ陶房木賊の陶芸教室作品展が24、25日の2日間、伊那市のいなっせで開かれている。
会場には伊那市を中心とする会員100人が、教室活動で作ってきたオリジナルの作品約500点が並んでいる。
教室ではテーマを決めず自由に作品づくりをしていて、湯のみ茶碗から動物をモデルにした置物までさまざまな作品が並んでいる。
この作品展は25日午後6時まで。希望があれば、ろくろを使った陶芸体験もできる。 -
伊那東小PTA講演会
伊那東小学校で23日、PTA講演会が開かれ、ストレスケアカウンセラーの中垣寿彦さんが、子どもとのかかわり方をテーマに講演した。
講演会は伊那東小学校のPTAが毎年行っているもので、この日は保護者や一般などおよそ100人が集まった。
中垣さんは松本市在住で、カウンセラーとして40年近く悩みを抱える親子の相談に応じてきた経験から、一方的に叱ったり責めたりする家庭教育は、子どもにはプラスにならないことを話した。
また、世の中がめまぐるしく変化する現代、子どもたちを取り巻く環境にはさまざまなストレスがあり、想像以上に子どもたちが疲れていることを話し、「子どもの中に潜んでいる聞こえない声に耳を傾け、子どもの心に届くような言葉で語り合える能力が必要」と話した。 -
古田人形クラブが福祉施設訪問
箕輪町の箕輪西小学校古田人形クラブが24日、上古田の老人福祉施設グレイスフル箕輪を訪問して人形浄瑠璃を披露した。
古田人形クラブは、4年生から6年生までの16人が所属し、毎週練習をしている。
施設での公演は年1回行っていて、この日は「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を発表した。
これは、お家騒動にからみ離れ離れに暮らす親子の情を描いた話。
施設のお年寄りに喜んでもらえるよう練習をしてきたという児童たちは、人形を巧みに操って演じていた。
施設でも、子どもたちの公演を楽しみにしていたということで、お年寄りたちは人形芝居にじっと見入っていた。 -
せいの神
みはらしファームで伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで22日、県下有数のどんど焼き「せいの神」が行われた。
園内にある畑には、竹やダルマ、西箕輪羽広区の家庭から集められた正月飾りなどが15メートルほどの高さに積み上げられた。
NPO法人森の遊学舎代表理事で、テレビ東京の番組TVチャンピオンで初代野人王に輝いた大西琢也さんが火を起こし、地区住民などが積み上げられた正月飾りに点火した。
火はみるみる燃え上がり、見物していた人たちから歓声が沸き上がっていた。
孫を連れ市内から訪れた斉藤茂宣さんは、「家族全員、病気をせずこの一年、健康で過ごしたい」と話していた。
羽広区では、どんど焼きを「せいの神」と呼び、羽広の獅子舞が地区の家を回る小正月まで正月飾りを取らず、15日以降にせいの神を行ってきたという。
一時間ほどすると火の勢いは弱まり、集まった人たちは餅などを焼いて食べていた。
燃えた跡のおきで餅や繭玉を焼いて食べると、1年間虫歯にならず、風邪を引かない、又書初めを燃やして煙が高く上がると字が上達するという。 -
南アルプスリレー展
南アルプスの世界自然遺産登録に向けて、南アの風景や生息する動物などの写真展が24日から、伊那市役所で始まった。
この展示会は、地域の人たちに南アの魅力をさまざまな角度から見てもらい、理解を深めてもらおうと開かれている。
会場には、南ア世界自然遺産登録長野県連絡協議会に加盟する伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村の4市町村から見える山々の風景写真など20点が並んでいる。
伊那市から見た風景は、桜越しに見た残雪のアルプスや、雪化粧した町から見上げたアルプスが展示されている。
また、南アに生息する昆虫や動物、花を撮った写真もある。
この写真展は2月5日まで。 -
キッズ自然エネルギー活用コンテスト
小学生が自然エネルギーの活用事例を発表するキッズ自然エネルギー活用コンテストが24日、伊那市役所で開かれた。
コンテストは、次代を担う子どもたちに環境に対する意識を高めてもらおうと、伊那テクノバレー地域センター、リサイクルシステム研究会が初めて開いた。
上伊那郡内の小学校6校が参加し、学校で実践している水力や風力、太陽光エネルギーなどを利用した活動について発表した。
このうち伊那西小学校の6年生は、動かなくなっていた水車を復旧してソバの粉をひいた活動や、水車による発電についての研究成果を発表した。
またエコについてPR活動を行っている富県小学校の6年生は、自作の演劇を披露し、節電、ゴミの分別など、一人ひとりが心がける大切さを呼び掛けた。
コンテストの結果、エコ委員会を作り、ペットボトルを使った湯沸かし機や雨水タンクを利用した節水などに取り組んだ赤穂東小学校が大賞に輝いた。 -
無言館の窪島館長が講演
上田市の戦没画学生慰霊美術館「無言館」の館長窪島誠一郎さんが21日、小中学校の教員の前で講演した。
これは伊那市、南箕輪村の教員研修会の一環として行われたもので、約500人が窪島さんの話に耳を傾けた。
窪島さんは、「無言館はよく、反戦平和の美術館とうたわれるが、絵を書いた彼らは平和運動のために描いた訳ではない。彼らは、愛する人を描く中で、多くの人に支えられて生きている幸せを描いた。それは、今、私たちが失いかけているもの」と話した。
講演を聞いたある教諭は、「彼らの記憶を子どもたちに伝えていきたい」と話していた。 -
子育て講座でユカイナ演奏
木のオカリナ「ユカイナ」のミニコンサートが22日、伊那市の竜南子育て支援センターで開かれた。
ユカイナの製作者で西春近に工房を構える加納義晴)さんと妻のます枝さん、娘の倉田美穂さんが演奏した。
子育て支援センターを利用している親子や、センターに隣接する竜南保育園の未満児が演奏を楽しんだ。
加納さんは、家族でユカイナを吹いて楽しんでいるということで、「かえるの合唱」「大きな古時計」などの童謡やアニメ映画の曲などを披露した。
子どもたちはユカイナの音色に聴き入り、曲に合わせて手拍子をしたり、手遊びをして楽しんでいた。
加納さんは、「伊那で出来た笛なので、皆さんに聞いて楽しんでもらえたらうれしいです」と話していた。 -
窓口担当者ロールプレイング大会
窓口担当者のスキルアップを図ろうと、JA上伊那は22日夜、金融窓口ロールプレイング大会を開いた。
JA上伊那の各支所で金融窓口を担当者している16人が4人一組となり、実際に窓口に客が来たことを想定して、舞台の上で窓口対応を行った。
ニーズに応じた適切な窓口対応を行うため、JA上伊那では去年から、窓口担当者の研修を行っている。
大会は、研修の成果を共有するために開かれたもので、この日はJA上伊那の金融窓口担当者およそ120人も、大会の様子を見守った。
大会では、職員が舞台の上で実際に窓口対応を行い、ローンや年金について分かりやすく説明したり、「手数料が高い」と話す客に、丁寧な受け答えをするなどして、研修の成果を披露した。
大会に出場したある女性は「毎日のお客様との会話を思い出し、親しみやすい対応を心がけた。今後の業務に生かしていきたい」と話していた。 -
変わり羽子板展
去年話題になった人をモチーフにした羽子板の展示が、伊那市のダイ十呉服店で始まった。
これは人形メーカー久月が作ったもので、8点の羽子板が並んでいる。
去年9月に総理大臣に就任した麻生太郎首相。
8月に行われた北京オリンピックで金メダルを獲得した競泳の北島康介選手、同じく悲願の金メダルを獲得した女子ソフトボールのエース上野由岐子投手。
2年連続のセ・リーグ制覇を果たした読売巨人軍の原辰徳監督と小笠原道大選手、アレックス・ラミレス選手。
NHK大河ドラマで人気を博した篤姫・宮崎あおい。
クイズ番組のおバカキャラで人気のスザンヌ。
今週、アメリカの大統領に就任したバラク・オバマ大統領。
去年ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さん、ノーベル化学賞を受賞した下村脩さん。
いずれも去年、明るい話題を提供した人たちだ。
ダイ十呉服店では、「何かと暗い話題の多い年明けだが、羽子板を見て、明るい笑顔でスタートしてもらいたい」と話している。
この展示は26日まで。 -
「井月の句心を書で描く」展覧会
漂泊の俳人井上井月の俳句を書道で表現した作品の展示会が、伊那市のカルチャー施設「ぶぁんて・あん」で24日から開かれる。
施設のロビーには、井月の冬の句を書いた作品を中心に20点が並んでいる。
作品を書いたのは、伊那市の書道講師・向山竹(ちく)脩(しゅう)さんです。
向山さんは、井月が訪れた伊那市手良の出身で、子どもの頃から井月の話を聞いていました。
井月の句の素晴らしさを知り、ここ3年はその作品を書で表現しています。
向山さんは、井月の書体に近づけて字を書いていて、文字の配置は、井月が句に込めた思いを読み取り、表現したものだということです。
向山さんは、「書いてみて、書や句の素晴らしさを改めて感じた。これからは、自分の書体でも書いてみたい」と話していました。
この作品展は、2月1日まで伊那市の「ぶぁんて・あん」で開かれていて、2月2日から8日までは、伊那市のきたっせでも展示されます。 -
田園自然再生活動コンクール
新山山野草等保護育成会が環境省自然環境局長賞受賞農林水産省が行う田園自然再生活動コンクールで、伊那市の新山山野草等保護育成会が、環境省自然環境局長賞を受賞した。
保護育成会の中山智会長ら5人が20日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞を報告した。
新山山野草等保護育成会は、希少種であるハッチョウトンボが生息する湿地帯の整備活動などを行なっている。
コンクールは、農林水産省が平成15年から行っているもので、今年は全国70団体から7団体が選ばれた。
伊那市内では、このコンクールの受賞は初めて。
新山地区には、希少種であるハッチョウトンボの生息する湿地帯やザゼンソウの群生地がある。
育成会では68人のメンバーが活動していて、湿地帯の整備やザゼンソウ群生地に遊歩道を設置するなどの取り組みをしてきた。
新山地区には、整備されているトンボの楽園以外にも6カ所ハッチョウトンボの生息地が確認されているということで、育成会では今後、「生息地めぐりが出来るようなマップの作成などを通して、地区に人が訪れるような取り組みを行っていきたい」としている。 -
小学生絵画コンクール表彰式
かんてんぱぱホールで作品展美しいふるさとの自然をテーマにした小学生絵画コンクールの表彰式が17日、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれた。
コンクールは、小学生に地元の自然に目を向けてもらおうと、伊那食品工業が毎年開いているもので、今年で4回目になる。
今回は、前回より263点多い958点の作品が伊那市内の小学校から寄せられ、この日は入賞した24人の子どもが表彰された。
最高賞のかんてんぱぱ賞は、伊那小学校2年の塩谷遼平くんの作品「きゅうりの丸かじり」。
伊那食品工業の塚越寛会長は、「これからも伊那市の自然をよく観察して、たくさん絵を描いてください」とあいさつした。
作品の展示は25日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。 -
防災ヘリで訓練
ヘリコプターを使った救急救助訓練が21日、伊那市高遠町の山田河原駐車場で行われた。
山間地で発生する救助活動が迅速に行えるようにと、高遠消防署と県消防防災航空隊が合同で初めて実施した。
訓練は林道を走っていた車が沢に落ち、けが人が多数出たとの想定で行われた。
高遠消防署が松本市にある航空隊にヘリコプターによる救助を要請すると、およそ15分で到着。次に上空のヘリコプターから署員がワイヤーを使ってけが人がいると想定した現場に下りた。
現在、高遠消防署にはヘリコプターから下りる訓練を受けた署員が5人いて、いざという時に出動できる体制を整えている。
救助では担架にけが人を乗せ、航空隊員と連携を取りながら慎重にヘリコプターまで運んでいた。
高遠消防署では山間地での災害など、車で現場まで行くことができない場合、ヘリコプターでの救助は重要になってくる竏窒ニしている。
蟹澤昭二署長は、「気温が低く雪が積もっている時の救助の厳しさを改めて感じた。今後も高度な救助技術の習得と現場で役立つ知識を身に着け、万一の時に備えたい」と話している。 -
タヒチアンダンス・フェスティバル
南太平洋タヒチ島に伝わるタヒチアンダンスのサークルによるフェスティバルが18日、伊那市民会館で開かれた。
フェスティバルはタヒチアンダンスを身近に感じてもらおうと、サークル「ティアレヘイプア長野支部」が開いたもので、会場には約700人の観客が集まった。
この日はメンバー35人が、南国の軽快なリズムに合わせて、これまで練習してきた成果を披露した。
手の動きは、歌詞の意味を表しているという。
ティアレヘイプアは3月にハワイで開かれる世界大会に出場することが決まっていて、代表の小松千恵子さんは、「練習してきたことを全て出し切り、優勝を目指したい」と話している。 -
河川環境などについて考える三峰川フォーラム開催
河川環境などについて考える三峰川フォーラムが18日、伊那市役所であった。
同フォーラムは、川の環境保護や親しみやすい川づくりなどに取り組む三峰川みらい会議が開いたもの。
みらい会議のメンバーなど約30人が出席し、4グループに分かれてこれからの三峰川のあり方を話し合った。
テーマは▽アレチウリ駆除▽ゴミをなくす活動、河川環境▽親しみやすい川づくり竏窒ネどで、参加者は普段感じていることや、疑問に思っていることなどを出し合った後、グループ別に意見発表をした。
発表では、「川の水量を増やしてほしい」、「危険度マップをつくってみてはどうか」といった意見が出されたほか、「自然博物館的な川づくりをおこない、観光の拠点として開発できないか」との声も挙がっていた。
三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「川でおこなっている工事や河川内の樹木の伐採など、なぜその事業を行っているのかを、広く住民にPRし、川への関心を高めてもらう必要がある」と話していた。 -
柴田久慶さんらが絵画を貸出
駒ヶ根市在住の画家、柴田久慶さんらは、絵画に親しんでもらおうと、伊那市長谷の特別養護老人ホームサンハート美和へ作品を貸し出した。
19日は、柴田さんや柴田さんの絵画教室の生徒ら6人がサンハート美和を訪れ、貸し出す作品9点を職員に渡した。
この絵画の貸し出しは、教室で絵を学んでいる生徒の一人が、ボランティア活動で何か出来ることはないかと、この施設の職員に相談したことがきっかけで実現した。
絵がロビーに並べられると、早速入所者が絵を楽しんでいた。
あるお年寄りさんは、「色合いがきれい。これらの作品を手本に、絵を描いてみたい」と話していた。
柴田さんは、親せきがこの施設に入所していたこともあり、「年老いて施設に入ることは身近なことに感じる。親近感を持ち協力していきたい」と話していた。
絵画を貸し出す期間は1年間で、希望があれば定期的に作品の入れ替えをするという。 -
健康づくりを通じて新宿との交流進む
「健康づくり」を通じて、伊那市長谷と東京都新宿区のお年寄りが交流を深めている。
伊那市と新宿区は、友好都市提携を結んでいる。
19日は、長谷地区の20人と新宿区の8人が気の里ヘルスセンターに集まり、「操快フラダンス」を一緒に踊った。
操快フラダンスは、高齢者に楽しんで健康づくりをしてもらおう竏窒ニ、早稲田大学の石井康智教授が考案したもの。
長谷地区では以前から、石井教授の指導を受け、高齢者の健康づくりに取り組んでおり、今年4月からは、石井教授が指導している新宿区のお年寄りにも長谷を訪れてもらい、1ヶ月に1度のペースで一緒に健康づくりをしている。
開始当初、長谷地区の参加者は2、3人だったが、体験者から話を聞いたお年寄りが徐々に集まるようになり、今では毎回20人近くが集まるようになっている。
また、健康づくりを通じて、住民同士の交流も深まっており、参加者たちは「一緒にフラダンスができて楽しい。今後も続けていきたい」と話している。
教室を主催する美和診療所などでは、来年度もこの教室を継続していきたいとしている。 -
伊那公民館で人権カルタ大会
人権をテーマにしたカルタ大会が18日、伊那市の伊那公民館であった。親子づれなどおよそ、40人が参加し、数多くのカルタを取るため、競い合った。
大会は、人権について楽しみながら考える機会にしてもらおうと、伊那公民館などが開いたもの。
カルタは伊那市や松本市などの人権教育推進のための調査研究委員会が人権教育推進事業の一環として作ったもので、中南信地域の小学生などを対象に公募し、集まった2千以上の中から選ばれた46首でつくられている。
カルタの内容は「ありがとう みんな笑顔に なる言葉」など人への優しさや思いやりを5・7・5の標語にしている。
参加者は人権に関する読み札が読まれると、「ハイ」と声を出し絵札をとっていた。
このカルタは1000セットつくられており、県中南信地域の小学校や公民館に配られ、人権教育に役立てられるという。 -
親子が影絵楽しむ
南箕輪村図書館の読み聞かせ企画「おはなしむら」が17日、村民センターで開かれた。
「おはなしむら」は毎月開かれ、今月は村の保育士でつくる影絵グループ「このゆびとまれ」が、村の民話「目の神様」やウクライナ民話の「てぶくろ」などを上演した。
会場には約70人の親子が訪れ、光と影が作る世界を楽しんでいるようだった。 -
高遠小2分の1成人式
伊那市の高遠小学校で15日、10歳の節目を祝う2分の1成人式が行われた。
同校の2分の1成人式は、今年で9年目を迎える恒例行事。4年生40人が参加し、保護者も集まって成長を祝った。
式典で児童代表の伊東知優さんは、「いろいろな人にお世話になったことを感謝しています。私たちの成長した姿を見てください」とあいさつした。
続いて児童が一人ずつ、「プロ野球選手になって日本代表に選ばれたい」「考古学者になって新しい化石を発見したい」など、将来の夢を発表した。
高遠町地域自治区長の伊藤俊規さんは、「10年後もずっと両親や友達を大事にできる人でいてください」とあいさつしました。
また鈴木孝敏校長は、「夢が実現できるよう健康で頑張っていきましょう」と呼びかけた。 -
保育園でけん玉披露
伊那市の竜南保育園で15日、園児がけん玉遊びを楽しんだ。
この日は、園児の親せきにあたる小林啓治さんが保育園を訪れ、けん玉の技を披露した。
小林さんは、歌に合わせて玉を皿に乗せたり、世界一周や灯台など子どものころからやっているけん玉の技を披露した。
子どもたちは、「がんばれ」と応援しながら夢中になって見ていた。
竜南保育園では冬のこの時期、けん玉やこま回しをして遊んでいる。
小林さんのけん玉を見た後、年長の子どもたちは、やり方を教えてもらった。
小林さんに「けん玉のコツはひざを使うこと」と教えてもらい、何度も挑戦して楽しんでいた。