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七五三 子どもの成長祝う
七五三の日の15日、各地の神社などでは、晴れ着姿の子どもたちが親に手を引かれてお参りする姿が目立った。
伊那市の坂下神社でも、子どもの健やかな成長を祝おうと、親子連れが参拝に訪れていた。
着物や羽織袴などの正装をした子どもたちは、神主の祈祷を受けて深々と頭を下げたり、おはらいを受けていた。
境内では、家族で写真に納まったり、両親や祖父母が子どもの晴れ姿を撮影していた。
坂下神社には、上伊那各地から七五三の祈祷に訪れるそうで、この日は午前中だけでもおよそ40組が訪れたという。 -
温泉のお菜洗い場 利用始まる
箕輪町のながたの湯近くの広場には、今年も野沢菜を洗う「お菜洗い場」が設置され、15日から利用が始まった。
オープン初日は、箕輪町松島の白鳥久吉さん・かよ子さん夫妻が、畑で収穫した野沢菜を洗っていた。
白鳥さんは毎年、自家製の野沢菜漬を作っていて、お菜洗いは50年続く夫婦の共同作業という。
久吉さんは、「お菜洗いをすると秋も終わり、いよいよ冬の訪れを感じる」。かよ子さんは、「昔は川で洗っていたが、今は暖かい温泉で洗えるので楽になった」と、会話を楽しみながら手を動かしていた。
洗い場は5カ所あり、蛇口からはおよそ45度のお湯が出て、腰をかがめることなく作業することができる。
町では「数が限られているので譲り合い、野菜くずなどは持ち帰り、マナーを守って利用してもらいたい」と呼びかけている。
この「お菜洗い場」は来月7日まで設置される。利用時間は午前8時から午後8時まで。利用料は無料。火曜日休み。 -
パノラマ信州麺街道フェスタ開催
麺を通じて地域活性化へ国道361号を「麺街道」と位置づけ、地域活性化につなげていこうと、パノラマ信州麺街道フェスタ2008が15日から、伊那市高遠町の高遠城址公園で始まった。
麺街道フェスタは、麺を通じての情報発信や地域間での連携を深め、活性化につなげていこうと開かれたもので、第一弾として高遠藩ゆかりのそばが集った。
会場では、高遠藩主だった保科正之が「高遠そば」としてその名を広めたとされる福島県猪苗代町や山形県天童市などからブースが出ていて、県内外5カ所のそばを味わうことができる。
訪れた人たちは、麺やツユ、薬味の違いを味わっていた。
また高遠閣では、「信州そば発祥の地 高遠藩そば紀行」と題してシンポジウムも開かれた。
まず、そば打ち5段の腕前を持つ板倉敏和副知事と、伊那市そば打ち名人の会の三沢博人さんによるそば打ちの実演が行われた。
基調講演では、福島県でそばによる地域おこしのカリスマと呼ばれている唐橋宏さんが「温故知新の地域づくり」と題して講演し、そばを通じての地域活性化のあり方を自身の体験を交えて話した。
この信州麺街道フェスタは16日の午後3時まで。16日は引き続き各地のそばを味わうことができるほか、そば打ち講習会も計画されている。 -
福祉問題懇談会
市議会社会委員会が現場の声聞く伊那市議会の社会委員会と、市内の介護サービス事業所との懇談会が14日夜、市役所で開かれた。
会場には事業所の職員およそ50人が集まり、議員らと意見交換した。
懇談会は、市議会で福祉を所管する社会委員会が、現場の生の声を聞いて、現状を確認しようと初めて開いた。
通所サービスや施設サービスなど4つのグループに分かれて懇談した。
職員からは、「女性が多い職場だが力仕事も多く、男手の少なさを感じる」「自治体で請け負っている介護サービスは地域によって差がある」など、さまざまな意見が出ていた。
社会委員会の黒河内浩委員長は、「これまでやってきた視察ではわからないことや知らないことがたくさんあった。もっと交流する機会を作っていきたい」と話していた。
参加したある職員は、「これまでに無かった事で、福祉の実態を知ってもらうには良い機会。これからも続けていってほしい」と話していた。 -
箕輪町でイルミネーションフェスタ、イルミネーション準備進む
22日から箕輪町で開かれるイルミネーションフェスタの準備が進んでいる。
イルミネーションフェスタは、町の活性化をはかろうと、地元商店街の事業者や住民などでつくるみのわTMOネットワーク2004が開いているもので、今年で4年目。
今年も松島の町道6号線、センターパークまつしまを中心に飾り付けを行っている。
今年のテーマは「地球と生命パートIII縲怏F宙と龍神」。メーンは、高さ約5メートル、全長25メートルの龍となっている。
2008みのわイルミネーションフェスタは、今月22日から1月10日まで開催される。 -
高遠城址公園、秋まつり10万人達成
伊那市の高遠城址公園の秋まつりの来場者が、14日、10万人を突破した。
10万人目となったのは、兵庫県神戸市の伊藤かほるさんで、伊藤さんは伊那市などが行っている公募展「信州伊那高遠の四季展」に応募する油絵作品を作ろうと、今日公園を訪れていた。
伊藤さんと10万人前後の2人に、高遠饅頭などが贈られた。
城址公園の秋まつりは今年で7年目。回を重ねるごとに入場者数は増えており昨年は週間でおよそ2万2千人が来場した。
実行委員会の伊東義人会長は「桜の時期にもぜひ訪れてください」と語った。
秋まつりは16日(日)までで、15、16日は、信州そばに関するシンポジウムやそば打ち講習会などが予定されている。 -
マイバッグ持参呼びかけ
南箕輪村消費者の会南箕輪村消費者の会が13日、南箕輪村内のニシザワショッパーズで買い物客にマイバッグ持参を呼びかけた。
今年度初めて計画した活動で、長野県が10月から始めたレジ袋削減県民スクラム運動に合わせて行った。
会員6人は、新しい桃太郎旗を持ってマイバッグ持参を呼びかけたほか、マイバッグの利用率も調べた。
同会では、「利用は5割くらいで意識が高い。今後も啓発活動を続けたい」と話していた。 -
平安時代の墓 南箕輪村郷土館に再現
南箕輪村郷土館の入り口脇に、南殿から出土した平安時代の墓が復元されている。
墓は、平成元年に南殿の宮ノ上から出土したものでで、先月、郷土館の前に復元された。
復元には出土した石を使い、発掘されたときの状態を再現している。
墓は、平安時代、およそ1000年前のもの。中には火葬された骨の入った壺が収められていた。この時代に火葬すること自体が非常にまれだった。調査の結果、骨は壮年の女性のものである事が分かっていて、豪農など、裕福な女性のものではないかと推測されている。
発見時の対応などがよく、壺は、無傷で保存されていて、村の指定文化財となっている。
この復元された墓は、いつでも見学することができる。また壺や骨は、郷土館が会館している毎週水曜日に見ることができる。 -
パンフラワーと写真 姉弟2人展
パンフラワーと写真を飾った展示会が伊那市の伊那市立図書館で開かれている。
展示しているのは伊那市の吉川光子さんとその弟の向山世男さん。2人はそれぞれ還暦を過ぎて光子さんはパンフラワー、世男さんは写真を始めた。
今年、光子さんが喜寿を迎え世男さんが古希を過ぎ、節目として多くの人達に見てもらおうと初めて展示会を開いた。
会場には、光子さんがこれまで作り上げてきたパンフラワー40点と世男さんが上伊那の四季を写した写真24点が飾られている。
パンフラワーは、パン粘土を使って本物そっくりの花をつくるもので、会場にはヒマワリやコスモスなど色華やかに並んでいる。
また世男さんの作品は、上伊那の美しい四季が写し出され、訪れた人の目を楽しませている。
2人展は16日まで。 -
伊藤隆一医師講演会
落語も披露辰野町の外科医院院長で、アマチュア落語家としても活動している伊藤隆一さんの講演会が13日、伊那市の西町公民館で開かれた。地区住民など約80人が集まり、伊藤さんの講演に耳を傾けた。
伊藤さんは医師を務めるかたわら、笑うことから健康になってもらおうとアマチュア落語家「直志亭かんた」としても活動している。
講演では笑いをテーマに、「笑ったり喜んだり、感情表現が脳細胞を活性化してボケ防止につながる」「会話をすることで頭が柔らかくなる」など、笑いを織り交ぜながら説明していた。
また、講演のあとには落語を一席披露した。
演目は、酔っぱらった亭主とその女房などとの掛け合いがおもしろい「かわりめ」。会場は笑いの渦に包まれ、訪れた人たちは伊藤さんの落語を堪能していた。 -
納税表彰式
納税意識を高める活動などに取り組んできた個人や団体を表彰する今年度の納税表彰式が11日、伊那税務署であった。
表彰式は例年、国税庁の定める「税を考える週間」に合わせて行っているもの。この日は伊那税務署管内の4人が表彰を受け、ICTエリア内では、伊那法人会南箕輪支部長の堀井(ほりい)一四(かずし)さんと伊那間税会副会長の小林雄五郎(こばやしゆうごろう)さんに表彰状が贈られた。
伊那税務署の大澤稔署長は「皆さんのご尽力に感謝している。適切で公平な納税の実現を通じて、納税への国民の理解を得ていきたい」と語った。
「税を考える週間」は今月17日までで、その間、関東信越税理士会伊那支部が税金相談コーナーを開設したり、上伊那青色申告会連合会が講演会を開く予定。 -
伊那市・信大農学部土砂災害についての講演会
砂災害を知りいざというときに役立てようと12日、伊那市と信州大学農学部による講演会が伊那市役所であった。
この講演会は、信大と伊那市の連携協定に基づくもの。
この日は農学部森林科学科の平松晋也教授が、土砂災害について講演した。
平松教授は、長野県は雨の量がそれほど多くないのに、土砂災害の発生件数が全国で2番目に多いことを話し、「雨の多い地域は、山などが浸食されて崩れやすいところがない地形になっているが、少ない地域は不安定なまま残っている。今まで崩れていないところこそ警戒が必要」と説明した。
また、災害への心構えとして「自分の身は自分で守る」という意識が一番大事とし、「土石流の前に沢の水が濁る、湧水が急に止まるなどの前兆を知識として持ち、避難勧告などに頼らず早めに避難することが大切」と説明した。 -
信大農学部でシクラメン販売開始
南箕輪村の信州大学農学部で12日から、学生が育てたシクラメンの販売が始まった。農学部内の生産品販売所には、16種類のシクラメンが並んでいる。
農学部の食料生産科学科では、実習としてシクラメンを栽培していて、その後、花は販売し、売り上げは今後の実習費用に充てている。
毎年2千鉢ほど栽培しており、今年は、昨年好評だった少し小さいサイズのものを多めに作った。
人気があるのは、花びらの縁がフリル状になっているもので、早いうちに売り切れてしまうという。
初めて買いにきたという人は「すばらしい花がたくさんあって迷ってしまいます。目移りして、なかなか決まりません」と話していた。
シクラメン販売は、12月18日ころまで、毎週水曜日と木曜日に実施している。 -
訪問星空観察会
上伊那の天文愛好家でつくる「伊那天文ボランティアサークルすばる星の会」は、学校や公民館で開く星空観察会に出られない人に自宅で楽しんでもらおうと、訪問観察会を始めた。
12日夜は、伊那市内のお年寄り宅を代表の野口輝雄さんが訪れ、野口さんが用意した望遠鏡を使い一緒に天体観察をした。
初めて望遠鏡を覗き、あるお年寄りは「図鑑の方がはっきり見えるが、自分の目で見る事ができて嬉しかった」と話していた。
すばる星の会の野口代表は、「空気が奇麗な伊那の星空を多くの人に楽しんでほしい」と話していた。
サークルでは、要望があれば個人宅や病院などへ出向き、この観察会を開いていきたい竏窒ニしている。 -
高遠第4保育園の親子がスイートポテト作り
伊那市の高遠第4保育園の親子50組が11日、自分たちで収穫したサツマイモでスイートポテト作りに挑戦した。
この取り組みは保育参観に合わせて今年初めて企画したもの。
去年、食育をテーマとした講演会を開いたところ、好評だったため、今年は実際に自分たちで何か作ってみたいと、親子クッキングを企画した。
食材には子どもたちがこの秋に収穫したサツマイモを使用。ゆでたサツマイモをつぶし、バターと砂糖を混ぜた後、親子でサツマイモを丸めると、お団子サイズのスイートポテトが出来上がった。
親子は「おいしい」「こんなに簡単なら家でも作ってみたい」などと話しながら、一緒に作ったスイートポテトを味わっていた。 -
年末年始の年とり魚やおせち料理などの商品が並ぶ見本市開催
年末年始の年とり魚やおせち料理などの商品が並ぶ見本市が11日、伊那市西春近の市場であった。
これは、上伊那のおろし業者やスーパーなどの小売業者を対象に丸水長野県水が開いたもの。会場には魚類やおせち料理がならび、商談に訪れた関係者が味を確かめたり値動きなどを質問する光景が見られた。
今年は原油高などの影響により全体的に去年に比べ1割から2割ほど高値が付くと見込んでいる。
関係者によると、年取りの魚ブリについては今のところまとまった水揚げは無く、おせち料理は、品質の良いものが売れている傾向にあるということです。
この日展示した商品はスーパーなどで来月の始め頃から並び始める。 -
縁起物づくり始まる
箕輪町の信州縁起物製作所では、早くも正月用しめ飾りづくりが始まっている。従業員らは、慣れた手つきで玄関や神棚などに飾る縁起物作り作業に励んでいる。
作業は、来月20日ごろまで続き、最盛期には地元主婦などの手伝いのもと、30人以上で作業にあたる。年末までに合計3万個を作る予定。しめ飾りの多くは、中南信地区のスーパーやホームセンター等に出荷する。
この会社では、伊那や諏訪など地域の風習に合わせ、しめ飾りの形や使用するワラを変えており、伊那地区では青いワラ、諏訪地区では黄色く乾燥した物が好まれるという。
営業部長の大槻正春さんは、「来年も良い年であるよう願い、一つ一つ作っている。沢山の人に買ってほしい」と話していた。 -
南アルプスバス営業終了
伊那市長谷の戸台口から北沢峠を結ぶ市営南アルプス林道バスの今シーズンの運行が9日、終了した。
同バスの今シーズン(4月25日縲・1月9日)の運行日数は199日。乗客数は4万3635人で、去年比1152人の減となっている。
この要因として伊那市は▽6月に災害復旧工事の関係で北沢峠への乗り入れが出来なかったこと▽8月の天候不順竏窒ネどをあげている。
一方、紅葉シーズンの10月は、ツアー客の増加などで去年より938人多い1万1837人が利用している。
南アルプス林道バスの営業開始は29年前。その間無事故で運行している。 -
ふるさと講座
地域の歴史や文化を学ぶ講座が6日、南箕輪村民センターであった。
同講座は上伊那の文化を学び後世に伝えていこうと、シニア大学の卒業生などでつくる県長寿社会開発センター伊那支部のふるさとを学ぶ会が企画したもの。伊那市文化財審議会の委員などを務める伊藤一夫さんを講師に迎え、西箕輪羽広の仲仙寺に残る文化財・絵馬について学んだ。
伊藤さんは、仲仙寺は馬の観音様として広く信仰されたため、絵馬が多く残っており、48の絵馬の中には県内で最も古いとされるものや、千匹の馬が描かれた千匹(せんびき)絵馬(えま)も6つあることなどを説明
。
「調査して雑誌などで発表したら、木曽からも協力者が現れるなど新たな展開があった。意欲を持って調べ、発表する機会を持つ事がとても大切」と語った。
また、ふるさとの文化財についてのパネルディスカッションもあった。 -
外国青年が撮った長野写真展
写真展示会「外国青年が撮った長野」が10日から、伊那市の県伊那合同庁舎で開かれている。
展示会は県国際交流員が企画したもので今回で2回目。
県内に住む外国人が撮影した写真21点を展示した。
今回はテーマに「不思議な長野県の風景、物の発見」「長野県の夏、秋の過ごし方」という2つを設けた。
不思議な風景をテーマとした一つ、大田切川で遊ぶ子どもたちを撮影した作品は、オーストラリ人が撮影したもの。
オーストラリアでは海で遊ぶことが日常なため、川で遊ぶ様子は珍しかったのではないかという。
また、夏、秋の過ごし方をテーマとした作品では、日傘代わりに蛇の目傘を持った女性を撮影した作品などが並んでいる。
展示会は14日まで。
その後、県内4会場を巡回する予定。 -
恩徳寺の大イチョウ見頃
南箕輪村沢尻の恩徳寺にある村指定の天然記念物、大イチョウが黄色に色づき、見頃を迎えている。
大イチョウは樹齢およそ390年で、ほかのイチョウと比べ、しだれているのが特徴。
恩徳寺の林宥温住職によると、ここ数日の冷え込みで一気に色づいたということで、例年よりも少し早い色づき。見頃は11日頃までだという。 -
東春近2分の1成人式
伊那市東春近地区で、10歳の成長を祝う2分の1成人式が8日、春近郷ふれ愛館で開かれた。
地区が主催する2分の1成人式で、東春近小学校の4年生61人と保護者らおよそ170人が出席した。
子どもたちは式の中で、10年後の自分に宛てた手紙などをタイムカプセルに入れた。
このタイムカプセルは子どもたちが20歳になるまで、公民館で保管するという。
東春近地区協議会の梅田和穂会長は、「夢のために健康第一、1日1日を大切にして努力を積み重ねてほしい」とあいさつした。
東春近小学校の卒業生で、今年のインターハイ陸上男子棒高跳びで優勝した高遠高校2年の松澤ジアン成治)君の講演も行われた。
松澤君は、「夢をあきらめずに頑張ってください」と話していた。
子どもたちは、「世界中でかけがえのない自分だとわかりました」「自分の夢に向かって進んで行きます」などと話し、歌を熱唱した。 -
新山保で保護者が園庭作業
園児数の減少により存続が難しいとされている伊那市の新山保育園で8日、保護者会が園庭作業を行った。
保護者や保育士などおよそ20人が参加して、あずまや作りや花壇の整備などをした。
保護者会では、先月19日に開かれた新山まつりで、今回の作業に充てる資金の募金活動を行っている。
募金では、4万8千213円が集まり、今回の作業の資材購入費などに使われた。
今回の整備は、新山保育園の今後が不透明なこともあり、子ども達に保育園での良い思い出を残してもらいたいとの願いが込められている。
保護者会の井上松夫会長は、「募金には保育園に対する地域の強い思いを感じた。子ども達に喜んでもらえたらうれしい」と話していた。 -
マラソンランナー谷川真理さん講演会
女子マラソンのトップランナーとして国際大会で活躍した谷川真理さんの講演会が8日、伊那市の長谷公民館で開かれた。
講演会は、伊那市教育委員会や長谷公民館などが主催し、旧長谷村時代から生涯学習講演会として毎年開かれている。
会場にはおよそ120人が集まり、谷川さんの話に耳を傾けた。
谷川さんは中学、高校と陸上部だったが、練習が嫌いで一度走る事から離れた。その後、都内の一般企業に就職し、24歳の時、皇居の周りを走る市民ランナーを見て再び走り始めたという。
市民ランナーとして参加した大会で活躍。1990年に実業団チームの資生堂に入社した。
91年の東京国際マラソンや92年のゴールドコーストマラソンなどで優勝するなど、数多くの大会で活躍したランナー。
谷川さんは講演の中で、「学生時代は、やらされている練習だった。社会人になり、自分で目標を立て練習に取り組み、良い成績が出せるようになった」「大会では、他の選手は意識せず自分に勝つことだけを考え、マイペースで走っていた。そうすれば無駄なエネルギーを使わず、気持ちを前向きに持ち続けることが出来る」と話し、 何事も進んでやるという気持ちや、頑張りすぎずマイペースですることが長続きのコツと話していた。 -
信越デジタル映像コンテスト予備審査会
総務省信越総合通信局と信越地区のケーブルテレビ局が行なう信越デジタル映像コンテストの長野会場の予備審査会が6日、伊那ケーブルテレビで行われた。
コンテストは、アマチュアから映像作品を募集し、地域からの情報発信をさらに進めていこうと今回が初めて。
4日に応募を締め切り、長野、新潟地区合わせて70作品が集まった。
予備審査会は、14日の本審査会へと進む作品を選ぶもので、長野・新潟2会場で行なわれた。
審査は、総務省信越総合通信局の職員立会いのもと、県内のケーブルテレビ局社員3人が行い、創造性・技術力・表現力で採点した。
審査の結果、長野県41作品のうち、上位10作品が14日に上田市で行なわれる本審査会に進むことになった。
本審査会では、大学教授らが審査委員をつとめ、最高賞となるグランプリ作品が決まる。 -
伊那市の新村明子さん 市に洋画寄贈
伊那市西町の新村明子さんが5日、市役所を訪れ、今年県展に出展した50号の洋画を伊那市に寄贈した。
新村さんは、知人の絵画講師から絵の指導を受け、40年ほど前から作品づくりを始めた。
現在、主婦業のかたわら絵を描き続けている。
寄贈したのは、今年春、こいのぼりが泳ぐ様子を見て描いた作品で、家族の温かさを表現したという。
新村さんは、「子ども達が事件を起こすような時代になってしまった。この絵を見た人が少しでも温かい気持ちになってくれたらうれしい」と話していた。
小坂樫男市長は、「これだけ大きな作品を作る意欲は素晴らしい。これからもがんばってください」と話していた。 -
中澤達彦木彫教室合同展
箕輪町在住の彫刻家、中澤達彦さんの彫刻教室の生徒による作品展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
会場には、中澤さんが講師を務める教室「舎羅の会」の66人の作品220点が並んでいる。
展示会は4年に1度開かれているもので、今回で2回目。
教室では、一人ひとりの個性が出るよう、使う木の種類、削り方など、自由に作品づくりをしていて、会場にはレリーフや仏像など多彩な作品が並んでいる。
指導をしている中澤さんは、「4年という長い期間の中でそれぞれ技術を高めてきた。是非集大成を見てほしい」と来場を呼びかけていた。
作品展は16日まで。 -
全国トイレシンポジウム開催
人と自然のかかわりをトイレの視点から捉え、地域活性化や生活環境の改善に役立てようと7日、伊那市で全国トイレシンポジウムが開かれ、登山家の田部井淳子さんが講演した。
田部井さんは、世界7大陸の最高峰を極めた立場から、登山の際のトイレマナーの大切さを訴えていた。
田部井さんは、エベレストで2000年までの80年間に垂れ流された登山者の尿の量は、104万リットルにのぼると試算。「登山者がマナーを守り、山を持っている自治体がトイレや処理する箱を設置することが理想」と話していた。
シンポジウムでは、桜の里のトイレ整備と題し、花見やイベント時のピーク対応について考える分科会も開かれた。
このトイレシンポジウム、8日は高遠町に会場を移し、高遠城址公園の現地見学や、災害時でのトイレ対策について考えるパネルトークが計画されている。 -
孝行猿の供養
伊那市長谷入野谷にある孝行猿の碑の前で7日、孝行猿の供養が行なわれた。
旧暦の10月10日にあたる7日は、孝行猿の日として長谷小学校でも昔から孝行猿にちなんだ行事が行なわれている。
入野谷では、今後孝行猿にちなんだ事業展開を考えていて、まず供養をしようと今回初めて行なわれた。
入野谷には、箕輪町の彫刻家で歌人だった藤沢古実のレリーフを埋め込んだ孝行猿の碑があり、参加者たちは、近くの円通寺住職の読経で手を合わせていた。
長谷村時代、文化財専門委員だった宮下彦二さんは「この碑をもっと多くの人たちに見てもらい、素晴らしい孝行猿の物語を末永く伝えていきたい」と話していた。 -
かな書道グループ「伊那藍の会」作品展
かな書道のグループ「伊那藍の会」の作品展が7日から、伊那市立伊那図書館で開かれている。
伊那藍の会は、伊那西高校で書道をともに学んだOGが中心となって発足したグループで、現在はさまざまなメンバーが一緒に活動している。
発足から10年を迎え、今回記念作品展を企画した。
会場にはおよそ30点の作品があり、山頭火などなじみの深い詩人の歌や、源氏物語を題材とした作品も展示している。
また、普段書道になじみのない人にも作品を楽しんでもらおうと、読みやすい仮名文字を用いた作品も多く並んでいる。
会では「かな書道の魅力、筆を持つことの楽しさを味わってもらいたい」と話していた。
作品展は9日まで。