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昭和伊南病院産科を考える勉協会
産科が来年3月で休止となる昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の現状と今後について考える勉強会が5日、駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。駒ケ根市内の子育てサークルなどでつくる駒ケ根市子育てサークル連絡会と市民有志の主催。約150人の市民が集まり、千葉院長と日本助産師会県支部上伊那地区の武村博美副地区長の話を聴いて意見を述べ合った。
千葉院長は産科医師の全国的な不足や産科休止に至るまでの経緯について詳しく説明。「医師確保に全力を挙げているが、信大にも産科医師が足りない状況でどうにもならない。昭和をどうするというより、上伊那全体の医療のあり方を検討しなければ地域医療は崩壊する」として、切実な医師不足の現状を説明し、産科休止についての理解を求めた。助産師を活用しての院内産院の実現も医師がいなければ難しい竏窒ニの見解を示した上で「4月から助産師外来を設置し、伊那中央病院と連携して対応していく予定」と述べた。
参加者からは「多くの人が助産院で出産すれば、激務である病院の産科医の負担軽減になるのでは」との提案も出たが千葉院長は「確かに昔はそれが普通だったが今は事情が違う。出産をめぐる訴訟が多く、何かあった場合に助産院では責任を取れない」として、病院での出産が多い最近の状況は簡単に変わらないだろうとの認識を示した。
多くの参加者らは思ったよりもはるかに危機的な状況を聞いてショックを受けた様子。「何とか出産を受け入れる体制ができるよう行政も含めて努力を」と悲痛な訴えの声を上げていた。 -
伊那署管内の小中学生防犯ポスター審査会
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は5日、同署道場で、管内の小中学生を対象に集めた、防犯ポスターの審査会を開いた=写真。
15小学校5中学校(小学2年縲恍・w3年)から402点(前年比24点増)の応募があった。各学年から1縲・人の9作品を県審査会へ送る推薦作品として選出。そのほか金賞、銀賞など40作品を入賞作品とした。
伊那北高校の美術科担当の三沢正博教諭や小嶋惣逸署長ら審査員が、作品のメッセージ性、色使いなどのバランスを審査。薬物乱用、飲酒運転の禁止や振り込め詐欺の注意を促す趣旨のポスターが多かった。
推薦作品などに選ばれたのは次のみなさん。
◇小学4年▼推薦作品=北林未希(西春近南)▼金賞=曽根原智佳(伊那東)▼銀賞=宮下満喜(西春近南)▼銅賞=有賀穂乃夏(南箕輪)
◇小学5年▼推薦作品=春日俊輔(伊那北)▼金賞=倉田祐輔(南箕輪南部)▼銀賞=林優衣(南箕輪南部)▼銅賞=天道美雪(伊那北)▼佳作=中島秀真(長谷)熊谷魁人(南箕輪)伊藤大貴(南箕輪南部)
◇小学6年▼推薦作品=加藤美沙貴(南箕輪南部)赤羽郁海(箕輪中部)▼金賞=坂本祥子(箕輪中部)▼銀賞=小林大(箕輪中部)▼銅賞=城子颯一朗(箕輪中部)▼佳作=鈴木楓(箕輪中部)唐沢綾(箕輪中部)有賀亮太(西箕輪)小林由里香(箕輪中部)池田ひかる(箕輪中部)
◇中学1年▼推薦作品=有賀莉沙(南箕輪)高橋潤(南箕輪)▼金賞=藤沢亮太(南箕輪)▼銀賞=荒木香名(伊那)▼銅賞=丸山詩織(伊那)▼佳作=大久保杏衣(伊那)亀井翔子(南箕輪)曽我和佳奈(伊那)原真裕子(西箕輪)本井綾華(伊那)村上礼実(南箕輪)佐藤祐介(伊那)
◇中学2年▼推薦作品=鈴木希望(箕輪)尾形怜(南箕輪)▼金賞=荻原祐樹(箕輪)▼銀賞=清水里佳(箕輪)▼銅賞=山口夕貴(箕輪)田中萌乃(箕輪)▼佳作=原安祐美(箕輪)原佑実(南箕輪)平沢裕介(箕輪)藤田慧(箕輪)高山綾(箕輪)城倉未来(箕輪)中田惇一(箕輪)
◇中学3年▼推薦作品=鈴木早恵子(高遠)▼佳作=赤羽駿(高遠)星野雅和(高遠) -
花ろまん23太陽に映える赤と黄で花いっぱいに
8月の終りに恵みの雨が降り、9月の花壇は生気を取り戻した。明るい太陽をイメージする真っ赤なサルビア、カンナ、オレンジ色や黄色のマリーゴールドなど、6月に定植した花たちは酷暑と乾燥の夏を乗り切り、ほっと一息。これから霜が降りる11月末まで、次々と咲いて、沿道を彩り、花いっぱいの町、「伊那市」をアピールする。今回は伊那市まちづくり大賞にエントリーした夏花壇の中から紹介する(大口国江)
##(中見出し)
伊那市のまちづくり大賞
伊那市まちづくり大賞は「美しいまちづくりと地域コミュニティーの推進」が目的。四季を通じて花を楽しむことができるまちづくり活動を支援し、優秀な活動をたたえ、表彰するもの。応募対象は「花いっぱい活動」「学校花壇づくり活動」。活動期間は4月縲・0月。審査は春(5月)、夏(8月)、秋(10月)の3回。総合評価で大賞(最優秀賞)、特別賞、優秀賞などを決定する。今年は花いっぱい部門に25団体が、学校花壇部門に7校がエントリーした。
【小沢花の会】広域農道沿線の東西に展開する花壇は45アール、最大規模、15種類1万5千本が咲き誇る。春の芝桜の富士山は県内外から観光客を集める伊那市の名所として、つとに有名だが、夏花壇も規模、技術ともに別格。「花づくりや花を通じて、多くの人々との交流が1番楽しい。会員の減少と、高齢化が課題、地域内外で会員拡大を図りたい」(池田清和さん)
【アクセス通りを美しくしよう会】きれいに刈り込んだヤナギ並木、ごみも雑草もなく、四季の花が咲き、通る人も住む人もさわやかにしている。「伊那市の玄関口として、よそから来た人が1番目につく場所。ポケットパークはカンナを中心に立体的に、緑樹帯にもマリーゴールドを植え、全体に花が見られるように工夫している」(小松弘さん)
福地の里花の庄】市道桜井殿島線沿、マリーゴールドとケイトウのコントラストが見所。「子どもと大人が一緒になって、花の苗の植え付けや管理をしている。今年は有機堆肥で栽培し、病気もなく、いい花が咲いた」(橋爪庄一さん)
榛原花の会】伊那生田飯田線沿800メートルの両側に植えられた、黄色とオレンジのマリーゴールド、真っ赤なカンナが目を引く。「カンナは夏の乾燥に強く、開花期間が長いのが特徴、土の中に埋けて、冬越しさせている。道路端の狭い場所なので、堆肥を入れるなど土づくりも工夫した。道行く人に『きれいに咲いているね』と言われるのが1番の励み」(伊藤忠男さん) -
ED19-1保存会長
箕輪町
松田典年さん(66)「蒸気機関車はどこにもあるが、電気機関車の保存は全国でも珍しい」
箕輪町郷土博物館の前庭に展示している「電気機関車(ED19-1)」。1926(大正15)年10月から約50年間、貨車を引き活躍した。伊那松島運輸区には60年に配属され辰野-飯田間を15年間走り続け、75年に引退し博物館に展示された。
展示が始まった翌年の76年2月、元国鉄OBが「ED19-1保存会」を発足。会員は箕輪町在住者を中心に現在24人。5月と11月の年2回、車両内部の掃除、台車磨きなど手入れを続けている。
6両あったED19型のうち、唯一残る貴重な車両。「ED19-1は一番親しまれていた。掃除に集まると思い出話になる。自分もこれで機関士の一本試験を受けて、運転していたから愛着がある」
64年に国鉄に入り、整備係、機関助士を経て機関士になった。鉄道教習所で6カ月間学び、3カ月間の見習い期間の後、試験を受けて機関士になった。JRになった後は、電車の運転士の資格を取り、機関士と運転士を兼務した。
「飯田線は140度のカーブがあるから動輪を通すために先台車がついてる」「雨の降り始めや霜があるときは、勾配があると空転し始める。防止ペダルを踏むと砂箱から砂が出て空転を防ぐようにできてる」。機関車を前にすると、生き生きと説明が始まる。
「沢渡から宮田は、うんと勾配になってるから、あまり車両が多いと登らない。換算両数があって、辰野から伊那北までの両数とその先の両数を調整して動かしたんだよ」。沢渡を登るとき、機関車が空転して途中で止まってしまい、結局沢渡駅まで戻って車両の数を減らして出発したこともあるという。
冬は架線に氷がつくと通電しないため、午前2時から3時ころに機関車を霜取り列車として走らせた。「霜があるとバチバチ音がして火花がどんどん落ちてくる。おっかない。天竜峡とか、川のあるところは特に霜が多いんだよ」。思い出話は尽きない。
「国鉄時代、機関士や運転士になるのが一番のあこがれだった。自分で動かすということはだれでもなれるものではない。責任も感じながら誇りを持ってた。だから、機関車が残っているのはうれしい。これがあるから皆で語り合える」
今春、24年ぶりに機関車を塗装し直し、一般公開した。運転室、機械室、台車を会員が案内した。
「ED19-1は、交通、産業発展のため物資を運んだ。中央道を造るときはセメント材を運ぶのに便を増やした。伊那谷の産業発展のために本当に働いた」。次の公開では、エアーで汽笛を鳴らすことも思案中。楽しみも交えながら、子どもたちの社会教育のために定期的な公開をしたいと考えている。(村上裕子) -
西春近北保育園と伊那西高校の生徒がスポーツフェスティバルで交流
西春近北保育園(牧野美智子園長)の年中、年長園児60人が5日、伊那西高校のスポーツフェスティバルを訪れ、同校の生徒とともに練習してきたリズムダンスを披露した=写真。
伊那西高校では昨年まで、保育士志望の生徒の実習や家庭科の授業の一環として、近隣にあった西春近中央保育園との交流を行ってきた。その西春近中央保育園は今年の3月で閉園したが、交流の伝統を引き継ごう竏窒ニ、中央保育園と一緒になった西春近北保育園の園児との交流を継続していくこととなった。
スポーツフェスティバルはその一環で、保育選択の2年生と家庭科クラブの生徒約50人が参加。夏休み中に西春近北保育園を数回訪れ、園児らとともにダンスを練習してきたほか、園児たちが好きなアニメの被り物を製作。それをつけてダンスに臨んだ。
高校生と園児らは手をつないでグラウンドに入場。息の合ったダンスを笑顔で披露し、会場を楽しませた。 -
箕輪町消防団第6分団
小型動力ポンプ付積載車更新箕輪町は3日、町消防団第6分団1班(長岡)の小型動力ポンプ付積載車を更新し、箕輪消防署前で入魂式をした。
07年度防災基盤整備事業。新車両は全長4・97メートル、全高2・34メートル、全幅1・77メートル。排気量3000cc。乗車定員6人。小型動力ポンプのほか小型動力ポンプ電動昇降装置、吸管積載装置、筒先積載装置、ホース収納ボックス、散光式警光灯(スピーカー内臓)、電子サイレン、アルミはしご積載、発電機を装備。伊那コニーが納入した。購入価格は488万円。
式で平沢豊満町長は、「今年は火災も少なく消防団の皆さんのお力添えと喜んでいる。心緩めることなく防災消防に徹してほしい。第6分団には東の守りをしっかりしてほしい」とあいさつ。町消防団の平沢久一団長はお礼あいさつで、「すばらしい車両を配備していただく中で、災害に強いまちづくりにまい進していく」と話した。 -
伊那谷太鼓祭り「熱響」が開催
上伊那で活動する18の太鼓グループによる「伊那谷太鼓祭り竏樗M響竏秩vが1日夜、伊那市の伊那スキーリゾートであった。県内外から千人近い観客が集まり、各団体の繰り広げるさまざまな太鼓演奏に聞き入った=写真。
日ごろは個々に活動している太鼓グループが一堂に会して持ち曲の演奏や合同演奏を展開する太鼓イベントで、同会場で開くのは4年目。
子どもたちのステージに続き、7つのグループから集まった有志でつくる合同チームがこの日ののために練習してきた「向日葵」「新世紀序破急」など、新曲3曲を披露。個々のグループの演奏とは一味違った演奏で会場を魅了した。
最後は各チームの選抜者50縲・0人が「夏祭り」を演奏。夜空には迫力ある太鼓の音が響きわたり、観客からは盛大な拍手が送られた。 -
ポニーレース 会場を沸かす
箕輪町のNPO法人伊那ハーレンバレーパカパカ塾が主催する全日本ポニーレース大会「第6回パカパカ杯」が2日、町内一の宮のパカパカ塾馬場であった。地元をはじめ、松本市、愛知県などから27頭が出場し、1周約200メートルのコースで速さ、技などを競った。
大会では、コース途中にあるパンとニンジンを騎手と馬がそれぞれ食べてゴールする、高さの違う障害物をクリアする、郡内の共同作業所利用者が騎手となるなど9レースを展開。
速さを競うポニーレース(距離800メートル)の決勝には、4頭が出場。勢いよくスタートしたものの、騎手が馬から落ちたり、馬が逆走したりと先が読めず、会場を沸かせた。騎手は必死で、ポニーに乗り直し、ゴールを目指した。
体験乗馬などもあり、訪れた子どもたちが馬と触れ合った。 -
子どもたちがフナとりに夢中
箕輪町の松島分館(市川隆男分館長)は2日、区内の減反した水田400平方メートルでフナとりをした。子どもたちが泥だらけになりながら、フナを捕まえた。
フナとりは野外体験をするフリースクールの一環で、4年目の取り組み。6月下旬に親フナ10匹を放したが、ゴイサギに食べられ、再度、ネットを張って親フナ10縲・5匹を追加した。
半そで、半ずぼん姿の子どもたちは、軍手をしたり、虫捕りあみを持ったりしてフナを捕まえた。
土手から、体長3センチほどのフナが動く様子を見ることができ、父親らが我が子に「右にいるよ」と指示を出していた。
会場には、ながたの湯の温泉が持ち込まれ、終了後、汚れを洗い流した。 -
ローズガーデンを支援
伊那市高遠町の「高遠しんわの丘ローズガーデン」をサポートする友の会が発足し、2日、第1回例会があった。バラ園の管理作業を手伝いながら、花と緑のある美しい地域づくりを進める。
友の会には、市内を中心に、箕輪町、宮田村など近隣から25人が申し込んだ。
初回は、アルプスバラ会代表で、バラ園の技術アドバイザー春日千定さん=西春近=からバラの誕生や品種、露地バラの作業手順などの講義を受け、ローズガーデンで咲き終わった花の摘み取り作業などに当たった。
高遠町的場の大石昭子さん(76)は「昨年からバラを育てている。たくさんの種類があるので、バラ作りを楽しみながら勉強したい」と話した。
例会は月1回で、花がら取りやせん定などバラ園の支援ボランティアに加え、バラの育て方を学習する。
ローズガーデンは6月にグランドオープン。敷地面積8千平方メートルに、108種、4380本が植えられ、12月初旬まで楽しむことができる。 -
大芝高原まつりで中越沖地震の義援金受け付け
南箕輪村の大芝高原で25日にあった第22回大芝高原まつりで、まつり実行委員会は、7月16日に発生した新潟県中越沖地震の義援金を受け付け、来場者から2万1230円が寄せられた。
被災者の早期復興を心から願い、義援金受け付けの実施を決め、まつり本部に義援金箱を設置して来場者の協力を呼びかけた。集まった義援金は新潟県災害対策本部に全額送金する。 -
発達障害を理解する講演会
駒ケ根市教育委員会は1日、発達障害への理解を深める講演会をアイ・パルいなんで開いた。小学校教員や保育士などの教育関係者や一般市民約200人が集まり、北海道大学大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター教授で児童精神科医、臨床心理士の田中康雄さんによる講演「地域で応援できること竏柱ゥ通しをもった支援を考える」を聴いた。
田中さんは広汎性発達障害や自閉症の特徴を実例を挙げながら詳しく説明=写真。「一見意味がないように見える障害者の言動にもそれぞれ理由がある。無理に押さえ込もうとせず、理解した上で温かく対応するべき。周囲の支えが大切だ」と訴えた。
参加者は時折大きくうなずいたりメモを取ったりしながら、真剣な表情で田中さんの話に聴き入っていた。 -
箕輪町立体書画の会作品展
箕輪町の文化サークル「箕輪町立体書画の会」は2日まで、作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。
立体書画は静岡県浜松市で生まれた工芸。板や竹に書いた書や絵を切り抜き、浮き出るように切り抜き部分を押し出して仕上げる。
町が浜松市の庄内地区と「友好交流推進協定」を結んでいることから、庄内の人が町の文化祭に立体書画を出展したことがきっかけで町に伝えられ、サークルが発足して10年経った。今回、作品発表の場を設けて活動の様子を広く会員以外の人にも知ってもらい、今後の励みにしようと作品展をしている。
「愛」「夢」など1文字の作品から「信濃の国」「般若心経(絵心経)」など大きな作品、「七福神」「龍」など絵の作品もある。2日の展示は午前9時から4時まで。 -
高遠ご城下燈籠祭にぎやかに
伊那市高遠町の「高遠ご城下燈籠(とうろう)祭」(実行委員会主催)が1日、西高遠本通りであった。「高遠城下まつり」に「燈籠祭」の一部を加えて新たに企画した祭り。市内や友好都市提携を結ぶ地域の伝統芸能がそろい、盛り上がりを見せた。
JR高遠駅縲恂{町T字路間の延長350メートルが歩行者天国となり、芸能発表や大道芸、友好都市の物産展、農産物販売などを展開。
芸能発表は16団体が出演し「高遠ばやし」「伊那節」「ざんざ節」や「白虎隊踊り」(福島県会津若松)、「阿古初午獅子舞」(東京都三宅村)などが披露された。
辺りが暗くなると、沿道に飾った65本のほおずきちょうちん、あんどんに明かりがともり、市無形文化財「高遠囃子(ばやし)」が練り歩いた。三味線や横笛などの音色が響き、見物人やカメラマンが集まった。 -
雨宮英夫さん 油絵展「信濃路の民家を描く」
長野市出身、在住の洋画家雨宮英夫さん(58)の油絵展「信濃路の民家を描く」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。県内に残り少ない、かやぶき屋根の民家を描いた作品を中心に30点を展示販売している=写真。
戸隠、鬼無里、穂高などの民家を、四季それぞれの青空の中に表現。濁りのない明るい色合いの油絵は、独自の構成力と描写力で描き上げた新作が並ぶ。関係者は「郷愁を呼び起こし感動を誘う作品ばかり」と話している。
水彩画、ペン画で街並みを描いてきた雨宮さんは1975年、独学で油彩画の技法を習得、現在では「全国で注目を集めつつある作家」(関係者)。県内での個展は少なくなっているが今回、同ホールで初めての作品展を開いた。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
所在把握に・ス避難カード・ス村の防災訓練で新たな試み
宮田村は2日午前8時から、地震防災訓練を村内全域で開く。今年は・ス情報把握・スを最重要のテーマに掲げ、各地区の自主防災会を中心に避難訓練を展開。よりきめ細かな住民の所在を把握をするため「避難カード」を事前に全戸配布し、1次避難場所で提出することにより、各世帯全員の避難の可否をつかむ。
避難カードは初めての試み。各世帯が家族の構成と避難の可否、避難できない理由を記入し、当日の避難場所で提出する。
今までの訓練では避難所に集まった人員のみを報告していたが、カード提出により、避難できていない人とその理由も明確に。迅速な救助、誘導活動につなげる。
各地区では避難のほかに、バケツリレーや土のうづくりなど独自の訓練を盛り込み、災害時に備える。
訓練終了後の午前10時半からは、村民会館で地域の防災対策について県の出前講座も開く。 -
駒ケ根市男女共同参画推進講座開講
駒ケ根市教育委員会は30日夜、07年度男女共同参画推進講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開講した。市民約40人が参加し、第1回の講義「子どもが育つ家庭づくり・地域づくり・まちづくり」を聞いた=写真。
講師は駒ケ根市教育委員会の中原稲雄教育長。中原教育長は子どもたちを取り巻く現状とその原因などを分かりやすく説明した上で「子育ては社会全体で考え、取り組んでいくものだ」と呼び掛けた。今年制定された「こまがね子育て10か条」も示し、子育てには良い環境づくりが大切だと強調した。
講座は11月8日までの全6回。9月13日に開かれる第2回講座以降、各界の講師による講義やワークショップなどが行われる。 -
かんてんぱぱガーデン山野草園内にあるそば処「栃の木」でそばを打つ
宮田村大原
有賀利夫さん(59)小学校4年生の時に招かれたおばさんの家のお建前で手打ちそばを振る舞ってくれたんだけど、「こんなにおいしいものがあるんだ」って感じた。その時からそばそばって騒いでいたね竏秩B
4月下旬に伊那市西春近のかんてんぱぱガーデン山野草園内にできたそば処「栃の木」でそばを打っている。そばは地元産のそば粉を石臼で粗くひいた「外二そば」。一口食べると口の中にそばの香りが広がる。
「そばを打つ工程は水回し、伸す、切るの3つ。一般的には水回しが一番難しいと言われているが、おれにとっては3つとも難しかった。今だって難しいけどね」と語る。
◇ ◇
そば打ちを始めたのは4年前。前々からやってみたいと思っていたが、最初の一歩を踏み出すきっかけとなったのは妻の後押しだった。
まずは直売所に手打ちそばを出している高森町の人に頼み込んでそば打ちの修行を開始した。しかし、食べるのは好きだが、そばを打った経験はない。手先が器用な訳でもなかった。
「『うまくいった』と思ったらもとに戻って、また『うまくいったかな』と思うと戻るの繰り返しだったけど、その都度得るものがあった。けど、いくらやってもそこで終わりってことはないね。うまいそばが食べたい一心だった」
修行を重ねる一方、自宅で打ったそばを直売所で販売するようにもなる。店頭に立って販売する日もあったが、「おいしかった」と買いに来てくれるお客さんの声が何よりも励みになった。
◇ ◇
栃の木でそばを打つようになって4カ月が過ぎた。ここでは自分で打ったそばをゆで、お客さんに出している。その中で、よりおいしくするための新しい方法も発見した。今はおいしい十割そばができないかと少しずつ試行錯誤を始めている。
「打つ時もゆでる時も、『おいしいそばを出したいな』って思いながらやっている。とにかく自分がそばが好きだから、そばを打つのも楽しい。75歳ぐらいまでそばを打って生計を立てていくことができたら、楽しいんじゃないかなって思うよ」
栃の木の営業時間は午前11時縲恁゚後3時(そばがなくなり次第閉店)。水曜日は定休日。 -
おでかけマップ(お店編)の作成開始
子どもと一緒にまちへ出かけてもらおう竏窒ニ伊那市子育て支援センターは(伊藤ちと世所長)29日、伊那市おでかけマップ(お店編)」の作成を開始した。子育て中の母親7人が集まり、どういう設備があれば子どもたちと訪れやすいかなどを話し合った=写真。
次世代育成事業の一環として昨年から取り組んでおり、実際に子育て中の母親に参加を募ることで、親同士の仲間づくりをしてもらうことも目的としている。
昨年は子どもと一緒に遊べる場所を示した「公園編」を作成したが、今年は子どもと一緒に気軽に訪れることができる店を示した「お店編」を作ることとなった。
集まった母親たちは、日常生活の中で感じていることや、訪れた店で困ったことなどを相談。「小さい子どもと一緒だと周囲を気にしてなかなか外食できない」といった声のほか、「座敷のあるお店があればいい」「女性用のトイレに子ども用の小さい男子トイレがあるといい」など、子育て中の母親ならではの意見が出た。
この日参加した唐木恭子さん(26)は「前の人たちが作った公園編は便利で、知ることも多かった。今度は自分の持っている情報をいろんな人に使ってもらえれば」と話していた。
マップは市内の子育て支援センターなどに置き、子育て中の母親らに使ってもらう。 -
少年指導委員による立ち入り補導活動
伊那署は1日夕、同署管内の少年指導委員5人とともに、伊那市、箕輪町、南箕輪村のゲームセンターとパチンコ店計4店で、立ち入り補導活動をした。少年らの健全育成に障害を及ぼす行為を防止するため、委員らは営業者に対して適切な指導をした=写真。
パチンコ店、ゲームセンターへは、抜き打ちの立ち入り補導をした。パチンコ店では、店内外に18歳未満・高校生の入店を禁止することを示した掲示があるか、営業許可があるかなどを確認した。
この日の活動で、補導対象となる少年らはいなかった。
少年指導委員は、無報酬。非行少年などの補導、営業者、成人などによる少年の健全育成阻害行為に対する注意、助言などの協力要請などを目的に活動する。 -
下古田長寿クラブで交通安全教室
箕輪町の下古田長寿クラブは24日、交通安全教室を下古田公民館で開き、交通安全の注意点を再確認した。
町交通安全協会の小林交石会長が講話。町内は65歳以上の高齢者がかかわる交通事故が多く、特に自宅から200メートルの範囲で発生していることを話し、注意点として▽自分の目の中に自動車が入ったら道路は横断しない▽夜間の運転は避ける▽運転時は早めにウインカーを出す▽夜出かけるときは反射材を身に付ける▽70歳以上は高齢者運転マークを自動車につける-などを挙げた。
昨年、長寿クラブで作った「ヒヤリマップ」を活用し、危険と思われる場所にシールを張って危険カ所を確認しあうことも勧めた。 -
箕輪町公民館リトミック教室・後期開講
箕輪町公民館の「おかあさんといっしょ!リトミック教室・後期」が29日、町文化センターで始まった。30組の親子がスキンシップを図りながらリズムに乗ってリトミックを楽しんだ。
ピアノに合わせて体を動かしたり、カスタネットや鈴を使ってリズム感覚を育てる入門講座。04年4月2日縲・5年4月1日生まれの子どもと保護者が対象で、辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さんが指導する。
子どもたちはお母さんと「ぎったんばっこん」をしたり、足の上に乗って飛行機のまねをしたほか、輪をハンドルに見立ててバスの運転手になって歩く、止まる、輪の中をくぐるなど、軽快なピアノの音に合わせて笑い声を上げながら元気いっぱいに体を動かしていた。 -
【記者室】搾りたての乳と子どもの学習
小学校の児童が酪農体験をした。「乳用牛に触っちゃおう」という企画で、牛とふれあい、乳搾りを初体験。乳が温かいことを驚きとともに知った▼牛が鳴いた、振り向いた。その一つひとつに反応する児童。「いつもの授業と表情が違う」という先生の言葉のように、本当に生き生きとして楽しそうだった▼残念だったのは、自分で搾った乳を飲めないこと。保健所などの許可の問題は理解できるが、少量でも搾りたての乳を飲む経験をさせてあげたい。牛乳の加工方法を学ぶことも大切だが、乳が子牛の命をはぐくんでいることも感じてほしい。それには紙パックの牛乳では無理。より生きた学習のために「駄目」ではなく、何かよい方法を考えていただけないものか。(村上裕子)
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輪っこはうすで伊那地域アマランサス研究会のアマランサスの種子、販売開始
アマランサスの生産、販売による地域活性化を模索する伊那地域アマランサス研究会(登内英雄会長)はこのほど、伊那市の障害者社会生活支援センター「輪っこはうす」(小池久美子所長)で、地元産アマランサスの種子の一部を一般に向けて販売し始めた。アマランサスの種子を一般に向けて販売するのは今回が初めて。アマランサスを地域に普及させることを目的としているほか、袋詰め作業を同施設の利用者が請け負ってもらい、収益の一部を賃金として還元していくことで障害者の雇用創出を図る。
同研究会ではこれまで、遊休農地の解消や観光資源、特産品の創出などを目的としてアマランサスの栽培、商品開発などを進め、生産技術の向上とともに販路拡大の方法を模索してきた。
今回販売窓口となる輪っこはうすは、イベントなどで試験的にアマランサスの商品を販売をした時にも販売を委託しており、今回の取り組みは障害者の雇用にもつながることから、種の販売を請け負うことを了承した。
今年は1トンの収穫を目標に栽培を進めており、業務用などとして出荷するもの以外を種として販売していくことを想定している。
鉄分やカルシウムなどが豊富に含まれるアマランサスは、ご飯に入れて一緒に炊いたり、パスタなどに和えて使うことができるという。
アマランサスの種子は一袋100グラムで300円。輪っこはうすのほか、現在はみはらしファームなどにも出荷している。
問い合わせは輪っこはうす(TEL76・6745)へ。 -
第55回長野県統計グラフコンクール第1次審査会開催
第55回長野県統計グラフコンクールの上伊那地区審査会が30日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、応募総数581点の中から、県の2次審査へ進む38点が選ばれた=写真。
小学生から一般までを対象に県統計協会が毎年開催しているコンクールで、年齢別の5部門のほか、パソコン統計グラフの部の全6部門で作品を募り、テーマの斬新さ、資料の正確さ、全体のバランスなどを総合的に評価して各部門の上位数点を選出する。
今年は昨年より応募数が少なかったが、小学生を中心に作品が集まり、環境問題や食など、世間で注目されているテーマに取り上げた作品や、「地元で一番多い名字は」「伊那インター入り口の交通量調査」など、自分の住む地域に密着した事柄をテーマとした作品も目立った。
今回の審査で選出した作品は9月1、2日、伊那市のベルシャイン伊那店1階に展示する。
入選者は次の通り。 -
親子劇場がマックイベントを開催
マジシャンの気分を味わってみよう竏窒ニ26日、伊那おやこ劇場(春日伸子運営委員長)のイベント「みんなでチャレンジマジシャンになろう」が伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」であった。親子など約20人が集まり、それぞれ持ち寄ったマジックを披露した=写真。
同イベントは9月8日に開く第71回高学年例会「落語andマジック」の事前企画として開催したもの。今回は一足早くマジックを体験してみよう竏窒ニ、参加者に自分の知っているマジックを持ち寄ってもらったところ、一般からの参加もあった。
集まった子どもたちは、トランプを使って相手の年齢を当てるマジックや封筒のを開かずに中に書かれているものを当てるマジックなどを披露。見事成功すると、会場からは「すごい」などという歓声とともに拍手が起こった。
第71回高学年例会は9月8日、南箕輪村の大芝高原研修センターで開く。当日は長野県出身のパフォーマー・魔法使い橋本アキットさんによるマジックと、西正亭ばちあたり氏による寄席があり、開演は午後6時半。観劇は会員制で入会希望者は例会前日までにおやこ劇場事務局か近くに住む会員まで入会金400円と1カ月分の会費1100円を添えて申し込むこと(当日入会は会費3カ月分が必要)。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。 -
伊那市美篶の大森英明さんの写真展
富士山を取り続けて10年以上になる、伊那市美篶の会社員大森英明さん(58)の写真展「夢幻の世界 富士山PARTII」は9日まで、伊那市荒井の市立伊那図書館広域情報コーナーで開いている。富士山の夜景や四季折々の風景を表現した作品が飾られている。入場無料。
アマチュアカメラマンの大森さんは、年間30回前後、富士山を撮影するため、山梨、静岡県に足を運んでいる。同会場での個展は7年連続となり、今回は「月と富士山」を主なテーマとした全紙サイズ21枚、全倍サイズ1枚の計22枚を並べる。
満月が富士山の頭の上に浮かぶ笠雲の中へ沈む様子を撮った「夜明けの競演」は、本年5月に撮影した力作。「山頂の上に落ちてくる月を狙っていて、たまたま雲がかかった」と大森さん。根気よく通い続け、チャンスに巡り会えた瞬間だったという。
大森さんは「富士山は何回でも足を運ぶ魅力ある山。誰も見たことのない1枚が撮れた時が私の富士山撮影の終わりだと考えるが、一生涯のテーマだと思う」と話している。
3日は休館。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。 -
「昭和病院充実を」市民団体が要望書
昭和伊南総合病院が来年4月以降のお産の取り扱いを休止するとしている問題で、伊南地区の市民らでつくる「昭和伊南総合病院の充実を求める会」(林奉文代表、40人)は29日、伊南行政組合の中原正純組合長を訪ね、お産取り扱い休止の撤回と医師の確保などを求める要望書を提出した。会員らは、若い夫婦や妊婦らの間で今後出産をどうしていくかについて不安が広がっていることなどを挙げ、病院の機能維持を強く訴えた=写真。
中原組合長は、医師不足など、病院を取り巻く現状を詳しく説明した上で「助産師が分娩を行う院内産院を何とか開設したい。引き続き県や信州大などとともに解決に向けて努力していくが、とにかくまず医師確保。できれば皆さんも力添えを」と述べた。 -
第31回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会
初出場で入賞社団法人全日本ピアノ指導者協会主催の第31回ピティナ・ピアノコンペティションの全国決勝大会(24-26日、東京都)で、連弾初級Aに出場した箕輪西小4年の垣内夕さん(9)と箕輪中部小4年の三沢文香さん(9)が奨励賞、ソロ部門B級の伊那小4年唐沢佑季さん(10)がベスト35賞を受賞した。いずれも全国大会初出場での入賞に喜んでいる。
3人は南箕輪村北殿の望月音楽教室(主宰・望月玲子さん)の生徒。連弾の垣内さんと三沢さんは25日に日本大学カザルスホールで、「はやおき」「3つのコントルダンス」を演奏。本番前はとても緊張したというが、「笑顔で楽しく弾けた」と三沢さん。垣内さんも「すごく楽しく弾けてよかった」と話し、2人の息の合った演奏ができたという。
ソロ部門の唐沢さんは26日に津田ホールで「リゴドン」「メヌエット ハ長調」「ウィンナーワルツ」を演奏。「笑顔で楽しく弾けた。演奏より表彰のほうがドキドキしたので名前がよばれたときはうれしかった」と話した。
毎年県内から数人しか出場できないという難関の大会。4月から課題曲の練習を始め地区予選、地区本選を通過し全国出場を決めた。夏休み中はそれぞれ多い日で5時間から7時間の練習に励み、教室にも2日に1回通うなど猛特訓をして全国に臨んだ。
全国大会入賞を機に三沢さんは「もっと上の賞をとってみたい」、唐沢さんは「きれいな音で弾きたい」など、それぞれ新たな目標ができたようだ。 -
0から3歳の親子を対象に親育ち元気アップ講座
箕輪町子どもセンターは28日、0から3歳の親子を対象に親育ち元気アップ講座「心豊かにお話しの世界を」を町文化センターで開いた。親子が絵本の読み聞かせなどお話の世界を楽しんだ。
「親子でお話しの世界を楽しみながら心に栄養を与えてほしい」と、お母さんに読み聞かせの大切さを知ってもらい、親子のコミュニケーションを深め子育てをより豊かにしていくための講座。0・1歳親子対象と2・3歳親子対象の2回あった。
講師は、「ことばで心をはぐくむ」をテーマに語りの場のステージや講座の指導に取り組んでいるオフィス蘭主宰の美咲蘭さんを招き、箕輪星の会が協力した。
0・1歳親子の時間には11組が訪れ、「くっついた」「どうぞのいす」「おっぱい」などの読み聞かせや手遊びを楽しんだ。
美咲さんは、「耳で聞くお母様の言葉、声かけ、絵本の言葉一つひとつが、子どもの心も体も健やかにはぐくむ。おっぱいの一滴一滴に、一つひとつの言葉、お話に愛情をいっぱい込めてお話の世界を届けてください」と語った。