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天竜川水系・アユ投網漁解禁
天竜川水系で17日、アユの投網漁が解禁となった。天竜川漁業協同組合では、本年は梅雨前線の豪雨被害でアユの数量は少なく、捕獲量は期待できないという。
昨年から友釣り愛好者のために、盆の解禁を遅らせて実施している。午後6時からの解禁だが初日、伊那市では早速、投網漁をする人の姿はなかった。
午後7時ころ、辺りが暗くなってから、市内の愛好者ら4人が天竜川で数時間の漁。捕獲量は一人数匹と少なく、アユの大きさは例年に比べて小ぶりだった。
愛好者によれば、コケを食べるための縄張り争そいをするアユは、梅雨明けで天候が良くなり、石にコケが付きはじめた今ごろ、活動は活発化。これから8月末まで、捕獲量が上向き傾向になるとのことだ。
投網漁は9月10日まで、午後6時縲恁゚前4時が解禁時間。それ以降は全日解禁となる。 -
ながた農園トマト収穫体験
箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘は、宿泊客に野菜収穫の楽しみを味わってもらおうと、無農薬栽培の「ながた農園」でトマト収穫体験をしている。18日、3組の家族が真っ赤に実ったトマトをもぎ取り、とれたてのトマトやキュウリをその場で味わった。
みのわ振興公社が今年から、温泉スタンド南側に整備した「ながた農園」で、トマトやキュウリを無農薬で栽培している。
収穫は予約制で、朝食後のチェックアウトまでの時間に、希望する宿泊客が体験する。1バケツ300円で15個の中型トマトをもぎ取ることができ、おまけもある。
この日は、東京都と千葉県からの家族が農園を訪れ、よく熟れたおいしそうなトマトを探してもぎ取った。取ったばかりのキュウリもみそを付けて味わい、「土の匂いがして、瑞々しくておいしい」と喜んでいた。
5歳と2歳の子どもを連れ東京から訪れた鈴木恒伯さん家族は、「普段は体験できない。野菜がなっている様子を子どもに見せてあげられてよかった」と話していた。
ながた農園は、トマトが140本ある。体験は12日から始まり東京、千葉、愛知から訪れた30組が楽しみ、東京箕輪会の会員も参加した。今後、実の状態を見ながら8月末までは体験をする予定。 -
夏山登山にも豪雨の影響
夏の山岳シーズンも終盤を迎えている。伊那市営の南アルプス林道バス営業所によると、豪雨などの影響もあり林道バス利用者は激減。7月は昨年比約5200人減の約6500人で「ばん回は難しい」と肩を落とす。
夏山の登山客が増えるのは例年、7月下旬縲・月下旬。ピーク突入時と豪雨が重なり、20縲・0人の団体客のキャンセルが相次いだことが大きく影響した。
ここ数年で同時期は平均1万人だったため「過去5年でみても一番最低の数字」となった。8月は17日現在で約9100人。昨年同期に比べ約570人の微増だが、7月に断念した一般客が訪れたとみている。
営業所は「利用者の減少は天候が左右するため仕方ないが、運行状況や山に関する詳細をお知らせできるため、ぜひ問い合わせをしてから登山するか決めてほしい」と話している。
林道バスは戸台口から北沢峠を結び、1日往復4便を運行。利用者数は1980(昭和55)年の運行開始以来、7月27日に90万人を突破している。今季は17日現在で、1万8627人が利用した。
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【記者室】盆正月
南箕輪村田畑の「盆正月」。区長ら役員宅は、もう1日盆休みを求める有志の手で見事に封鎖された。時代が変わり、1日休むように-との連絡は形式だけだが、100年以上の歴史ある行事は、こうして続いている▼「盆正月」は初めて見ると、とても驚く。2年目は、今年はどんなだろうと楽しみになる。封鎖は、正月というだけあって鏡もち、しめ飾りなどもあり、見た目も考慮してか“きれい”に飾られる▼行事は、地区PTAなど有志でつくる「伝統行事を守る会」が継承している。封鎖される側にとっては“受難”だろうが、「だれかが怒ったら終わってしまう。温かく見守られて続いてるんだろうね」。伝統を重んじる温かな心で、盆正月は守られている。(村上記者)
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ゆずり葉学級
大芝高原音頭Newヴァージョンを体験南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は17日、今年完成した大芝高原音頭のアレンジ曲「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の踊りを体験した。
学級として大芝高原祭りへの参加は予定していないが、新しくできた大芝高原音頭にふれ、地元区などで祭りに参加した場合に楽しく踊れるように-と計画した。
インストラクター2人が指導。手の振り、足の動きなど少しずつ手本を見ながらまねをして練習したあと、音楽に合わせて踊った。わずかな練習時間だったが、ほとんどの人がインストラクターの踊りを見ながらリズムに乗って踊ることができた。
受講者は、「初めてやったけど、踊りやすい」と楽しそうに話し、公民館で竹を切って準備した踊りに使う竹「舞竹」を軽快に打ち鳴らしながら踊った。 -
小中学校で2学期始まる
上伊那の小中学校の一部で18日、2学期始業式があった。伊那市の長谷小学校(原孝壽校長、86人)は、児童たちがこんがりと日焼けした顔で臨み、気持ちを新たに新学期のスタートを切った。
クラスごと、児童たちが夏休み中の課題や自由研究を提出。1年生はアサガオの観察記録やコガネムシの幼虫の調査など思い思いに取り組んだ研究成果を堂々と発表した。
式では2、4、6年生の代表5人が2学期の抱負を発表。2年の宮下郁美さんは計算や漢字の習得に向けて勉強に励むことを目標に上げ、「家では自分のことは自分でできるようになりたい」と話した。
原校長はあいさつで「2学期は1学期からこつこつと取り組んできたことを自分のものにする学期。立派な実を成らせるように頑張って」と呼びかけ、最後に全校で校歌を歌って気持ちを引き締めた。
この日は、伊那中、高遠中、箕輪西小で新学期が始まった。 -
ハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」
デイサービスで演奏南箕輪村のハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」(16人、高嶋一人代表)はこのほど、村社会福祉協議会のデイサービスセンターを訪れ、ハーモニカを演奏して利用者を楽しませた。
同クラブは、村公民館の初心者ハーモニカ教室で学んだ仲間が集まり、毎週公民館で練習を重ねている。活動目標の一つである地域貢献活動の一環で、04年から8月と12月の年2回、センターを訪問している。
この日は会員12人が訪れ、合奏で「南箕輪村民歌」「赤いくつ」「千曲川」などを演奏し、独奏も披露し、どこか懐かしいハーモニカの音色を響かせた。
利用者に演奏に合わせて一緒に歌ってもらおうと歌詞を書いた用紙も準備。利用者は、手拍子しながら一緒に歌い、演奏が終わるたびに大きな拍手をして楽しんでいた。 -
南箕輪村田畑の「盆正月」
南箕輪村田畑の100年以上続く伝統行事「盆正月」で16日深夜から17日未明にかけ、松沢亨区長ら役員の自宅を、区内の男性たちがしめ縄や車、農機具などを飾り立てて封鎖し、もう1日盆休みがほしい-と要求した。役員宅では朝から片付け作業に追われた。
封鎖するのは区3役と公民館3役の6軒。地区PTAなどでつくる「伝統行事を守る会」が、深夜に作戦を決行した。
区長宅は、玄関前に板やはしごを立てかけ、物干し竿にくわなどの農具を下げ、植木鉢や肥料、タイヤなどが並べられた。松の枝としめ縄を飾り、鏡もち、スイカ、トウモロコシなどの野菜も供えられた。
道路からの入り口には「お正月」の文字が白字で大きく書いてあり、玄関まで自転車やヘルメットを飾った脚立、軽トラックと、段階的にバリケードを築き、軽トラックは車庫から移動しタイヤの空気が抜かれていた。
松沢区長は、玄関から出ることができず裏口から外に出た。区の会計をしたときにも封鎖を経験。2度目の“受難”で、「歴史的な流れがある行事だけど、これは大変だ。片付けに1日かかるかな」と苦笑。「盆正月なので1日休むように」と、区内の組長に電話連絡した。家族も、「やいやい…と言いながらも、温かく見守られて伝統が続いてるんだろうね」と話していた。 -
精霊を送り出す火祭り「百八灯」
伊那市西箕輪の大萱公園で16日夜、盆行事「百八灯(ひゃくはってい)」があった。精霊を送り出す火祭りで、公園を囲むように布玉108個が炎を上げて燃えた。
「百八灯」は、ぼろ布を直径15センチほどに丸めた玉を針金で巻き、灯油をしみ込ませて燃やすもの。江戸時代に始まったのではないかとされる。
地元の中学生らが公園西・南側い張ったワイヤー延長100メートルに布玉を取り付け、午後8時半ごろ、点火。布玉は約30分間、めらめらと燃え、訪れた家族連れなどがじっと様子を見守った。
布玉数は、地区内の当番に当たった組が用意。中学生が各戸を回って回収するなど準備に当たっている。
百八灯に合わせ、公園内では盆踊り、手持ち花火、振りまんどがあったほか、ビールやかき氷の屋台も並んだ。 -
坂下で精霊流し
伊那市坂下区の天竜川で16日夜、第53回精霊流しがあった。新盆を迎えた家族ら約250人が集まり、故人のめい福を祈った。
灯ろうは、地元を中心に、市内外から170基の申し込みがあった。
天竜川右岸にある坂下駐車場で大法要を済ませたあと、参列者は戒名を書き入れた灯ろうにロウソクをともし、天竜川にかかる大橋上流から天竜川に流した。
7月の梅雨前線豪雨の影響で、河川敷が荒れ、河床がえぐられた天竜川。参列者は川の流れに沿って、ゆらゆらと揺れる灯ろうを見守りながら、手を合わせた。
精霊流しは伊那市仏教会主催、坂下商工会主管。戦争や交通事故などの災害犠牲者の供養と、世界平和も合わせて祈願した。 -
箕輪町無形民俗文化財「おさんやり」
箕輪町の南小河内で16日、町無形民俗文化財「おさんやり」があった。地元の青年約60人が交代で柴舟を担ぎ、集落を回って、1年間の災厄を払った。
柴舟は高さ3メートル、長さ8メートル、重さ600キロ。30縲・0代を中心に、白い衣装を着た男性が20人ずつ担いだ。担ぎ手は盆太鼓の音に合わせ、気合いを入れ、足早に進んだ。
青年層の減少で、重い柴舟を担いで体を痛める人が出たことから、本年は一部をキャスター付きの台車で引いた。
集落を巡航し、夜になってから、舟を壊した。その破片を持ち帰り、家の門口に掲げると、厄除けになるといわれている。
おさんやりに合わせ、南小河内盆祭実行委員会の文化財保護功労者表彰(県文化財保護協会)の報告、盆祭の拠点となる旧屯所の改築披露があった。 -
箕輪町松島区で夏祭り用のちょうちんを新調
箕輪町松島区で16日、「夏祭りin松島」があり、祭りに向けて新調した55基の提灯(ちょうちん)が、集った区民に初披露された=写真。
松島区はこれまで、商店街の店舗名などが書かれた提灯を使用していたが、すでに営業を止めた店の名前が残っているなどしたため、松島分館が主体となり、祭り用提灯を新調。町の地域活性化事業交付金の助成を受け、音響設備も新たに購入した。
松島区には39の常会があるが、改めてそれを確認する機会も少ない。そこで、提灯を見て改めて松島区への認識を深めてもらおう竏窒ニ、55基のうち39基には、地区内の常会名を一つ一つ明記。残り16基は、8基ずつ「松島区」「松島分館」と書いた。
祭りでは、流しそうめんやヨーヨー釣り、かき氷などといったさまざまな催しが並び、みのわ祭りが中止となったことで踊ることができなかった「箕輪天竜音頭」なども実施。伊那市富県の歌舞劇団「田楽座」の公演もあり、訪れた親子連れなどを楽しませていた。 -
上農高校小澤君、ダチョウの人工ふ化に成功
上伊那農業高校生物工学科3年の小澤眞也君(18)がこのほど、ダチョウの人工ふ化に成功した=写真。最初にふ化した一羽は、生後15日で死んでしまったが、次にかえったもう一羽は順調に成長している。ダチョウの研究は始まったばかりで、ふ化も確立していないため、ニワトリなどと比べ、人工ふ化は難しいという。同校での成功は3例目。小澤君は「ふ化機の卵を毎日チェックするのは大変だったが、生まれた時は達成感があった」と語り、無事な成長を願う。
上伊那でも、経済的価値の高いダチョウの飼育に取り組む施設などが増えているが、その管理方法などは確立されておらず、未知の部分が多い。これらの実情に着目した小澤君は「飼育環境や管理方法を確立し、地域に少しでも貢献できれば」と研究を始めた。
6月から、伊那市西箕輪の「信州オーストリッチランドダチョウ牧場」から提供してもらった2つの卵をふ化機に入れ、毎日の状態を記録。そのうち一つは、無精卵だったためかえらなかったが、もう一つは7月にふ化した。しかし、もともと群れで暮らすダチョウを1匹で飼育したことによるストレスと、高温による脱水症などで死んでしまった。
その後、新たに卵を提供してもらい、現在のヒナが今月6日にふ化した。今回は、八ヶ岳ダチョウ牧場から借りてきた3羽のヒナと一緒に飼育したり、温度管理に気を配りながらストレスの軽減を図っている。
昨年は別の生徒が人工ふ化に成功し、約140日間、生きていたが、飼育小屋に移した時、環境の変化からくるストレスで死んでしまったため、早い段階から外の環境にも慣れさせていく。
現在も別の2つを人工ふ化させており、成功すれば9月縲・0月にヒナがかえる。 -
春近郷ふれ愛館10周年記念 東春近関連の歌CDに
伊那市の東春近公民館(春近郷ふれ愛館)は新築移転10年を記念し、地域にまつわる歌を集録したCDを制作・発売する。旧市合併前には親しまれていた「東春近村」の村歌など計6曲を集め、歌い継がれる郷土の宝として、後世に残そうとしている。
1980(昭和55)年、同館制作のレコード「伊那市東春近・郷土のうた」から、「東春近の歌」「東春近音頭」など全4曲をCD化。残る「(旧)伊那市の歌」「春富中学校校歌」は著作権の許可を得て音源を加える。
「東春近村竏秩vは23(大正12)年ころ、村歌に制定され、54年の旧伊那市との合併までは親しまれた歌。現在は地元でも70代以上の高齢者でないと知らない曲のため、関係者は「CDにして多くの人に聞く機会を増やしてもらいたい」としている。
東春近公民館は敷地が狭い竏窒ネどの理由で、旧施設(現・東春近子育て支援センター)から現在の場所へ移転、新施設は1996年10月に完成した。施設運用からこれまでの利用者は延べ33万余人。60以上のサークル・クラブ活動、各種会合の場として、幅広い利用がある。
記念CDは1枚千円で販売。21日まで申し込みを受け付け、9月15日以降に引き渡す。問い合わせは、東春近公民館(TEL72・3202)へ。 -
原爆と人間展
箕輪町教育委員会は31日まで、「原爆と人間展」を町文化センター展示コーナーで開いている。原爆が投下された広島と長崎、被爆者の様子などを伝える写真や絵などのパネルを展示している。
町教委は毎年この時期に、同展をしている。被爆し背中全面が焼けただれ「殺してくれ」と叫ぶ少年、死の灰で遊び髪の毛が抜け皮膚がただれた子ども、首のない子どもを背負って歩く母親、死者を焼く炎の前で立ち尽くす家族、アメリカの原爆傷害調査委員会の検査を受ける被爆者などパネルは34枚。
地獄絵のようなパネルとともに、原爆の恐怖、被爆者の訴え、平和への願いを伝えている。 -
池を埋めて花壇に
南箕輪村教育委員会はこのほど、村図書館前にあった池に土を入れ、花壇を作った。
コンクリートの池は循環が難しく管理の大変さなどから、水を抜き、池としては利用していなかった。深さがあり子どもが万一落ちた場合は危険なため、埋めることにした。
村内業者から土を無償で提供してもらい、2トントラック6台分の土を入れ、コンクリートの縁と同じ高さまで埋めた。
今後、ハーブなどの植物を植え、図書館や村民センターを訪れる利用者に楽しんでもらう予定だ。 -
郷土史クラブで土鈴作り
箕輪町内の小学生が学ぶ郷土史クラブはこのほど、縄文時代に思いをはせながら、土鈴作りを楽しんだ。
クラブは小学4年生から6年生を対象に月1回、町郷土博物館で開いている。本年度は21人が活動している。
三日町御射山遺跡から出土した縄文時代中期の「土笛」や資料を見たあと、各自が作りたい土鈴や土笛の図案を描き、制作に取りかかった。
土鈴は、お椀の形を二つ作り、小石を新聞紙に包んでお椀の中に入れ、二つを合わせて球形にし、竹べらなどで好きな文様を描く。
子どもたちは野焼き陶土をこね、きれいな丸みが出るようにお椀の形を作り、サッカーボールやネコ、時計など好きな模様を描いた。鈴を作るのは初めてで、「おもしろい」「うまく鈴ができるか楽しみ」と話していた。
残った陶土で土笛も作った。作品は1カ月ほど乾燥させてから焼いて仕上げる。 -
南信協同、「新・明暗」の公演に向け最終リハーサル
伊那文化会館附属劇団「南信協同」は15日、第16回公演「新・明暗」のリハーサルをした=写真。
作品は永井愛作、夏目漱石原作の「新・明暗」。物語の主人公は新婚のエリート商社マン。新婚にもかかわらず、夫婦は既にお互いへの不安を募らており、互いの腹のうちを探り合う。また、さまざまな思いを持つ多数の人物が二人を取り巻いており、夫婦と複雑に関係していく竏秩B
演出は南信協同の演出家・斉藤望さんが担当。回り舞台を用いた多様な場面展開や、12人の俳優が20人を超える登場人物を演じ分ける新しい試みも取り入れており斉藤さんは「演劇空間を楽しんでもらえる舞台で、想像力を刺激する内容。自由に想像の羽を広げてほしい」と語る。
公演は19日の午後6時(開場は午後5時半)からと、20日の午後2時(開場は午後1時半)からの2回、共に県伊那文化会館の小ホールである。入場料は一般千円、高校生以下500円(当日200円増し)。
問い合わせは県伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
7月の豪雨はアユ釣りにも影響
7月の梅雨前線豪雨による大水の影響で、天竜川のアユ釣りが不調だ。釣り人の数は例年同期と比べて半数以下と深刻。魚が川からいなくなっていることが原因で、天竜川漁業協同組合では「自然には勝てない。今年はあきらめるしかない」としている。
例年盆から8月下旬にかけて、天竜川のアユは「尺アユ」と呼ばれるほど成長し、釣り人も増え、最盛期となる。しかし、今季は一日で20縲・0匹釣れるはずが2、3匹、多くても10匹程度に減っている。
釣り人の数も一日、200人以上のところ、現在は40人前後まで落ち込んでいる。
豪雨で大量の水が川底を洗い流し、地形が激変したのも要因の一つ。これまでアユが住み着いていた釣りの・ス絶好ポイント・スが変わり、地元住民ですらポイントが分からないという。
春先の日照不足でアユのえさとなるコケが育たず、魚が大きく成長しなかったことも、釣り人が減った理由になっている。
天竜川漁協へは県外からの問い合わせが相次ぐが「釣果はよくない」などと現状を説明し、誘客できない状態。20年以上の釣り経験のある辰野町の会社員男性(51)も「こんなに釣れないのは初めて」と自然災害の影響に息消沈の様子だった。 -
手作り灯ろう100基幻想的
伊那市美篶上川手の納涼祭が15日夜、上川手第一公民館であり、催し物の灯ろうが区民らの注目を浴びた。祭りには約200人が集合。ゆらゆらと風に揺れる優しいロウソクの火が夏祭りを盛り立てた。同公民館の主催。
公民館長の白鳥博文さん(45)が炎を楽しんでもらおう竏窒ニ企画した。公民館の役員らが廃材を利用して作った100基の灯ろうは、軽トラック2台分の荷台の上に水を張り、設置。周りには携帯電話のカメラで撮影したり、灯りをじっと眺める人でにぎわった。
夏の期間だけ里帰りしている神奈川県の40代主婦は、灯ろうを見て「幻想的できれい。お盆って感じが出ている」と満悦の様子。白鳥館長は「特徴のある祭りにしたかった。喜んでもらえてうれしい」と笑顔だった。
会場では、すいか割り、ヨーヨー釣り、ビンゴ大会、手持ち花火などのほか、焼きそばなどの出店もあり、区民らは夏の暑さも忘れて祭りを満喫していた。 -
ミッドナイトにぎわう
伊那市の中心商店街で15日夜、恒例の「ふるさと歩行者天国」(ミッドナイト)があった。「伊那まつり」(5日)中止を受けて企画した「盆踊り・ダンシングひろば」のほか、ゲームや屋台横丁などを展開、地域住民や帰省客などでにぎわった。
歩行者天国は、県道南箕輪・沢渡線の駅前再開発ビル「いなっせ」竏谷R伊那北駅前の延長1・6キロ。
踊りには小中学生を含む16連から350人余が参加。「伊那まつり」で踊ることができなかった分、伊那節やダンシング・オン・ザ・ロードなどの曲に乗り、汗を流した。曲が終わると、路上に寝転がる人も。
そのほか、輪投げや金魚すくいなどが各所であり、子どもたちに人気だった。
また、商店街では歩道に衣類や雑貨などの商品を並べ、訪れた人たちに売り込んでいた。 -
木曽節公演
伊那市の通り町商店街振興組合(竹田一麿理事長)は15日夜、「ふるさと歩行者天国」のイベントの一つとして木曽節公演を企画した。木曽踊保存会から5人が来伊。木曽節を披露し、イベントを盛り上げた。
2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を記念し、伊那節と木曽節の交流の場を持った。竹田理事長は「祝いの席で、木曽節の踊りも出てくるほど。伊那の住民にとってなじみ深いもの」という。
会員は、セントラルパークのステージ上で「木曽のな、中乗さん…」と生唄(うた)に合わせて木曽節を披露。
来場者に向け、手足の動きなどポイントを指導する場面もあった。参加の呼びかけに、伊那の踊りグループのほか、来場者が踊りの輪に加わった。
伊那節と木曽節の公演は、権兵衛トンネル開通の式典以来。開通前はまったく交流がなかったそうだが、開通を機に一緒にやりたいという話が持ち上がった。
木曽踊保存会の田沢博会長(75)=木曽町=は「互いのイベントなど機会をとらえて交流していきたい。踊りを通し、衰退していくまちの発展につながれば」と期待を込めた。また「伊那節の歌だけでも教わっていきたい」と話した。
木曽踊保存会は1縲・6日夜、木曽町の広小路である「木曽踊り」で、観光客らを対象に、踊りの指導に当たっている。 -
先輩の門出祝って
後輩の宮田中生徒が成人式に協力宮田村の成人式は15日に宮田中学校で開いたが、新成人の後輩にあたる同中生徒たちが式やその準備に協力。先輩の門出を陰ながら支えた。
式を主催する村教育委員会は11日に会場を設営したが、バスケットボール部や吹奏楽部などの生徒たちが進んで協力した。
塩沢直緒部長以下、31人の吹奏楽部員は当日の成人式でも、アトラクションとして校歌や村のイメージソングなど3曲を披露。
後輩たちの心温まる演奏に新成人も感激の様子。演奏後は大きな拍手で感謝していた。 -
八十二銀行市駅前支店で木目込みまり展
趣味で木目込みまり製作を楽しむ南箕輪村南殿の唐木妙子さん(57)と登内みのるさん(54)の作品展が9月1日まで、伊那市の八十二銀行伊那市駅前支店(いなっせ2階)ロビーで開かれている。彩り豊かで、デザインにこだわり、一つ一つ時間をかけたという力作約30点を並べる。
2人はいとこで、2年前に知人の指導で一緒に木目込みまりを作り始め、これまでに合わせておよそ150個を製作。個展は2回目、地域の文化祭などにも出品している。「一個一個デザインを考えて作るから飽きることはないし、とても楽しい。作り出すと夢中になりますよ」と魅力を話す。
球形の発泡スチロールに、構図通りに切れ込みを入れ、ちりめんをデザインに合わせて埋め込んでいく。大きさは直径12・5センチ、15センチ、20センチの3種で、構図や配色をすべて自分たちで考案する。
季節に合わせた花々などをデザインしているほか、飼い犬を表現したものもある。作品はケースに入れて和風の空間を演出するなど、飾り付けを工夫することでさまざまな空間を作り上げる。「きれいだと思うし、目の保養になれば」と呼びかけている。 -
飲酒運転しないで!
交通少年団が新成人に呼びかけ箕輪町内の小学5、6年生有志で組織する町交通少年団は15日、成人式があった町文化センターで、新成人に「飲酒運転をしないでください」と呼びかけた。
毎年恒例の活動。団員20人が参加した。式を終え、立食パーティーに向かう新成人に、「飲酒運転一発取り消し」のシールを張ったカラビナを手渡し、交通マナーの遵守を呼びかけた。新成人は「ありがとう」と笑顔で受け取っていた。 -
平和のつどい平和音楽映画祭
終戦記念日に合わせて15日、平和音楽映画祭が伊那市役所であった。約150人が集り、黒木和雄監督の平和映画「紙芝居悦子の青春」を鑑賞。平和への思いを深めた。平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会主催。
第20回伊那市民平和のつどいの一環。伊那まつりが中止となった今年は、灯ろう流しもできなかったため、音楽映画祭の会場前に灯ろうを展示した。
今年の作品は、今年4月に75歳で亡くなった黒木監督の遺作。終戦間近の日本を生きた女性を主人公に、戦争の不条理を訴えており、平和への願いを世界へと発信していってもらおうと、全国に先駆けた上映を決めた。
建石繁明運営委員長は「戦争は嫌だ、戦争はいけないということを一人ひとりが声を出して世界に発信していくことが平和運動の原点。ここへ映画を見にきた一人ひとりが声を発信していってほしい」と呼びかけた。 -
【記者室】プールの管理体制大丈夫?
埼玉県のプールで女児が死亡した事故で、底に沈んでいた吸水口のふたを事故発生直前に手にしたにもかかわらず「何のふたか分からなかった」ために対応の遅れを招いたとしてアルバイト監視員が非難されているが、責任は何も教えなかった管理者にあるのは明らかだ▼筆者も学生のころ監視員のアルバイトをしたことがある。その時も仕事を始めるに当たって排水口などの危険個所の説明はおろか、人工呼吸や心肺蘇生(そせい)法などの救命措置についての教育も一切なかった▼当時は何とも思わなかったが、今あらためて考えてみると実にいい加減で無責任極まる管理体制だ。プールのシーズンはまだまだ続く。関係者は一層気を引き締めて管理に当たってほしい。(白鳥記者)
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飯島町成人式
飯島町は15日、06年度成人式を町文化館で開いた。166人が新成人として人生の節目を祝った。式典で代表の鈴木和幸さんは「今まで見守ってくれた先生や両親に感謝する。成人となったこれからは、社会人として今まで以上に良い町づくりに貢献したい」と決意を述べた。高坂宗昭町長は「これからは一人前の大人であり、法律的にも社会の一員。世界に目を向けてそれぞれの人生を築き上げていってほしい」と激励した。新成人らからは記念品として飯島、七久保、東部の3保育園に遊具などが贈呈された。
式典後には「生まれてから今日までの歩み」として実行委員会が編集した思い出の写真の数々が上映されたほか、景品が当たる○×クイズなどが行われ、出席者は大きな歓声を上げてアトラクションを楽しんでいた。 -
駒ケ根市商店街が盆イベント
駒ケ根市の日の出町、広小路、銀座、本町、仲町の各商店街は合同で14、15日の両日、お盆のイベントを銀座商店街の各所と日の出町ミニパークで開いた。ゲームコーナーでは巨大ピンボールやサイコロゲーム、ダーツ、金魚すくい、輪投げなどが行われ、訪れた子どもたちが次々に挑戦して大きな歓声を上げていた。ストリートライブでは邦楽バンド「SO竏鱈AB」(ソーラボ)や赤穂高校器楽部、玉屋音楽教室、宮澤喜美夫さん、フルートアンサンブルなどが出演して演奏を披露=写真。イベントに訪れた多くの人たちが足を止めて聴き入り、見事な演奏に大きな拍手を送っていた。
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ながたの湯
入場者180万人達成箕輪町長田の日帰り温泉施設「みのわ温泉ながたの湯」は15日、入場者180万人を達成した。98年12月14日のオープン以来2496日目で、180万人目とその前後者に記念品を贈った。
みのわ振興公社の平沢豊満社長(箕輪町長)は、「多くの方に利用いただき大変うれしい。ながたの湯に入ると夏バテしないし、体の調子がよくなる。これからも利用してほしい」とあいさつした。
180万人目は3日に1回利用しているという箕輪町松島の農業遠藤鏘一さん(67)。この日は、家族や親戚と訪れた。「1千万人目を当て込んでたんだけどね」と冗談を言いながら、「こういう賞は初めて。うれしい。今年は宝くじが当たりそう。ここのお湯は最高で、来るたびに心が安らぐ」と話していた。
179万9999人目は、南箕輪村久保の会社員五味和久さん(40)。180万1人目は、箕輪町大出の会社員小口正芳さん(48)だった。
180万人目には、ながた荘ペア宿泊券とアレンジ花、前後者には、ながたの湯お買い物券(3千円分)とアレンジ花をプレゼントした。
みのわ温泉はナトリウム炭酸水素塩温泉。“美人美肌の湯”として親しまれ、1日平均721人が利用している。