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芝桜まつり始まる
芝桜の「花富士」をメーンとした伊那市の花公園で21日から、第8回芝桜まつりが始まった。5月6日まで。
当初、29日からまつりを予定していたが、暖冬で開花が昨年より1週間ほど早まったため、前倒しした。見ごろは5月の連休を見込む。
1千分の1の富士山(高さ3・7メートル)をはじめ、天竜川、仙丈岳や間ノ岳など南アルプスの山並みなどを白、ピンク、薄紫の3色で表現。開花が進むにつれ、西暦の「2007」と、えとであるイノシシが徐々に浮かび上がる。
小沢区の有志らでつくる「小沢花の会」が手入れしており、池田清和会長は「花で人が集まってくれることはうれしい」と喜ぶ。
高遠城址公園などから花公園に立ち寄る県外の観光客が目立ち「少し早いけど、これだけ芝桜があると見事」と散策したり、写真に撮ったりした。
28、29日ごろ、公園内の一角にある水田に水を入れるほか、5月3縲・日午後7縲・時にライトアップする。
また、2日まで甘酒・茶のサービス、3縲・日はおにぎり・豚汁の販売がある。本年から「芝桜まんじゅう」も売り出し中。
芝桜苗は1ポット80円。
花公園は広さ約30アールで、広域農道の中の原信号機南側にある。 -
倫理経営講演会
県伊南倫理法人会(小林義徳会長)は18日夜、倫理経営講演会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。会員ら約120人が集まり、倫理研究所法人局常任理事で局長の中西浩さんの講演「日本創生の心竏瀦翌Nこす」を聴いた。
中西さんは製品のサイクルが極端に短くなった現代の経済状況を説明し「速い変化に対応できなければ企業はつぶれるこの時代の中でどうやって生き残るかが経営者の腕の見せどころだ」とした上で、創業数百年という日本橋の老舗商店の経営術を例に挙げ「商売は大きくしすぎることなく、身の丈で。いちかばちかの変化でなく、毎日少しずつ進化すること。そして時代に合ったマネージメントに取り組みながら、常に前向きな姿勢を忘れないことが大切だ」と呼び掛けた。
参加者は熱心にメモを取りながら真剣な表情で話に耳を傾けていた。 -
大芝の湯入場者150万人達成
南箕輪村の大芝の湯は20日、入場150万人を達成した。150万人目と前後の入場者に記念品を贈った。
150万人目は駒ヶ根市中沢の菅沼フジエさん(76)。夫の正章さん(82)と訪れた。「夢のよう。最高ですね」と喜んだ。「広々として泉質もよく、のんびりできる」と夫婦で週1回は訪れ、食事をしてゆっくり過ごしているという。
149万9999人目は下諏訪町の太田守さん。150万1人目は南箕輪村大泉の唐沢てる子さん。
唐木一直村長が、150万人目に大芝荘ペア宿泊券と信濃グランセローズグッズ、前後者に入浴回数券と信濃グランセローズグッズを贈った。
02年5月1日のオープンから1585日目の達成。1日平均947人が利用している。
150万人達成記念で23日は、入館料を大人500円を200円、子ども300円を100円にする。
5月1日から、大芝の湯開館5周年記念イベントも計画している。 -
箕輪町運動保育士
大槻佳奈さん「子どもがいつも笑顔で楽しんでくれるような活動ができる保育士でありたい」
今年4月、箕輪町の運動保育士に採用された。町は、柳沢秋孝松本短大教授の柳沢運動プログラムを取り入れた運動あそびを導入し4年目の本年度、運動保育士を1人増員し、2人体制にした。
「保育園の先生がすごい好きだったんです」。年少のときに先生にあこがれ、大きくなったら保育士になりたい-と小さな胸に抱いた夢は、成長しても色あせることはなかった。
箕輪中学校時代の職場体験学習は、迷うことなく保育士を選んだ。松島保育園の2歳児と散歩をしたり、遊んだり。「子どもと関わることが好きなので、楽しかった。あぁ、保育士になりたい!と思った」。夢はますます膨らんだ。
高校生のとき、柳沢運動プログラムを新聞で知り、「保育士を目指すなら運動あそびを学びたい」と、柳沢教授のゼミに入ることを目的に松本短大幼児保育学科に進学した。
ゼミでは、毎週1回、短大の体育館で2歳から小学1年生までの子ども達に運動あそびを展開。隔週で岡谷市の幼稚園にも行った。
「運動が好きな子がもっと好きになる以上に、運動に抵抗がある子に好きになってもらうことが目標」
1年生のときは、先輩の運動あそびの指導補助をしながら、段階を踏むことを大切にした指導法や、話を聞くことが出来ずに走り回る年少児にどういう言葉掛けをすればいいのかなど子どもとの接し方も学んだ。
2年生では、運動あそびをやろうとしない子を、いかに引き付けるかを考え、卒業論文の研究でも取り組んだ。「くまさん歩き」でサイコロを使う、導入に音楽と歌を入れるなど、「子どもがやりたいと思ってやってくれることが大切なので、喜んでくれるように」工夫し、展開と反省を繰り返した。
子どもの中には、一つほめられる度に体育館で見守る母親に必ず報告に行く子もいた。「子どもは、ほめると次はすごいやる気になってやってくれる。できない子は、1回成功したら、そのたった1回をすごくほめてあげるようにした」。こうして、参加しなかった子どもが展開に入ってくるなど効果も実感した。
ゼミの2年間。「最初は自分の目の前にいる子どもしか見られなかったけど、視野が広くなって、周りを見てできるようになった。余裕が出てきた」と、自分自身も成長した。
「せっかく運動あそびを学んだので、普通の保育士に出来ないことをしたいと思って、運動保育士を目指した。採用されて、すごく嬉しかった」
町の運動あそびは、9保育園と5小学校の1・2年生が対象。26日から始まる。
「今まで勉強してきたことが本当の現場で生かせるのか、身に付いているのか、緊張するけど、やりながら子どもから学んでどんどん力にしていきたい」
(村上裕子) -
林野火災予防パレード
上伊那地方事務所などは19、20日、上伊那管内の山際を中心に、林野火災予防パレードを展開している。地域住民の山火事予防意識を高めるねらい。
出発式で、宮坂正己上伊那地方事務所長は「山火事の原因はたき火や土手焼き。わずかな不注意で、先人が守り育てた森林が一瞬のうちに消滅してしまう。行楽の時期を迎えるが、防火意識を高め、防ぎたい」とあいさつした。
19日は、森林や消防関係者7人に、各市町村の職員が加わり、2班に分かれて上伊那北部を回った。山火事が多発する時期で、広報車で回りながら、地域住民に▽たき火の場所から離れる際の完全消火▽強風時や乾燥時のたき火の中止▽たばこの吸い殻の投げ捨て防止竏窒ネどを呼びかけた。
20日は上伊那南部を回る。
06年の山火事発生件数は4件で、被害面積は22アール。本年は2件が発生している。 -
道の駅にこいのぼり泳ぐ
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」では5月5日の「子どもの日」まで、こいのぼり25匹が泳いでいる。
こいのぼりは「多くの人に道の駅に寄って」と、道の駅利用組合が、組合員や町民から寄付されたこいのぼりを上げた。
5日は「子どもの日もちつき大会」、4回程度もちつきを行ない、つきたてを来場者に振舞う。 -
Aコープ美すず店しゅん工・新築オープン
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が1月から建て直しを進めてきた伊那市美篶のAコープ美すず店が19日、リニューアルオープンした。関係者など約70人が集まり、新店舗の新しい門出を祝福した。
旧店舗の老朽化に伴いJA上伊那では、中期3カ年計画に位置付けて美すず店の建て替えを進めてきた。
新店舗は売り場面積を拡大して品ぞろえを強化。鮮魚コーナーをオープンキッチン化したほか生産者直売コーナー、精肉、惣菜売り場を拡張した。
総工費は2億1千万円。
宮下勝義組合長は「みなさんの協力があってオープンできたことに重ねて感謝したい」と語った。
同店では新店舗のオープン記念として19日から22日まで大特価祝売をしている。新設した生産者直売コーナーで抽選会を行うほか、日替わりプレゼントや風船、綿あめのプレゼントなどもある(先着順で買い上げ金額などの条件あり)。
セール期間中の営業時間は午前9時縲恁゚後8時(通常は午前9時半縲恁゚後8時)。 -
みらい塾の庭がリニューアルオープン
伊那市長谷黒河内の農家民宿「みらい塾」はこのほど、母屋裏側にある庭を整備し、オープンガーデンとした。40種以上の春の花々と赤茶色の遊歩道のある愛らしい庭が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同民宿はこれまでも、母屋正面にある遊歩道スペースを一般開放しており、バラを中心とする季節の花々が訪れた人たちを楽しませていたが、母屋の裏側は、家庭用の庭となっており、一般には開放していなかった。
今回はその部分を整備。庭造りや古民家再生などを手掛けてきた山村活性化事業コンサルの玉田隆さんが中心となりながら遊歩道を整備して花の苗を定植。もともと生えていた花木は生かしつつ、周囲の農村風景や里山と調和のとれた庭づくりを目指した。
現在はスイセン、タイム、ビオラなどが見ごろ。今後も各季節の草花の定植を進めていくため、四季折々で違った顔が楽しめるようになる。
特に女性客に好評で「絵に描いたような庭だね」「かわいらしいね」などと話しながら庭を見学していた。
庭はオープンガーデンとしているため、一般にも開放している。 問い合わせはみらい塾(TEL98・2168)へ。 -
手良新ごみ処理施設建設問題対策委員会が住民アンケートを実施
手良新ごみ処理施設建設問題対策委員会(北原斉委員長)はこのほど、地区住民をに対して新ごみ焼却施設に関してのアンケートを実施した。
アンケートは3月25日縲・月初旬にかけて各地区の区長を通じて約9割に当たる648戸に配布。(1)手良周辺地区への新ごみ処理施設建設に関心があるか(2)今後、地区住民を対象とした学習会を行っていく必要があるか竏窒フ2点について問い、402枚を回収した。
結果、376人が新ごみ処理施設建設に関して関心があると回答したほか、361人は学習会は必要と回答。意見としては、健康被害や環境汚染に対する不安を訴える声や、詳細な情報を知るための学習会実施を求める声が多かった一方、「区を重要視するのは大切だがごみ問題全体として考えていくべき」「話の進行状況によっては、手良も候補地として名乗り、代償、補償を要求できるテーブルに乗るべき」などとする声もあった。
学習会へのニーズが多いことを受け同委員会は、5月中に市の担当者を招き、説明を受ける機会を設けたいとしている。 -
シラネアオイ百株余、500輪が次々と咲く
飯島町本郷の林公明さん宅で薄紫の花が華やかなシラネアオイが咲き始めた。
30年前、知人から種をもらい、実生から育て、4年目に数輪咲き、以来、毎年、種から増やした。3、4輪さく4年目の株もあれば、50輪以上咲く大株もあり、5月上旬まで楽しめそうとか。
また、戸隠村の知人から種をもらい、育てたというトガクシショウマも地面すれすれに薄紫の花を咲かせている。咲きながら茎を伸ばし、葉を広げ、草丈は40センチほどになるとか。 -
花ろまん(13)
雑木林の中で、紅紫色の葉に包まれた白い花穂が1本だと「ヒトリシズカ」、2本伸びたものは「フタリシズカ」。落葉樹の下では船のイカリのような花形から名付けられた「イカリソウ」が揺れ、万葉集で「かたかご」と詠われたカタクリも群生し、紅紫色のユリのような花を咲かせる。湿地帯ではショウジョウバカマがピンクの小花をつける。春の野は山野草が主役。山野草といえば、3ヘクタールの工場敷地に80種類が次々と咲く伊那市西春近伊那食品工業のかんてんぱぱガーデンと、里山を切り開いた400坪の山野草園に150種類3000株余が育つ、伊那市西春近の山野草自然園ヒノキオがつとに有名、人気スポット。かんてんぱぱガーデンでは伊那食品工業広報室の丸山勝治室長に、ヒノキオではオーナーの飯島隼人さんに案内していただいた(大口国江)
##見だし
松林の一角に、エリアを決めて植栽、年間20万人が訪れるかんてんぱぱガーデン
4月中旬のガーデンはカタクリやショウジョウバカマが見頃。白い地味なハルトラノオ、イワヤツデ、ユキワリソウ、バイモユリ、ミズバショウの白い花も見られる。下旬になるとさらに花の種類は増え、クロユリやエンレイソウ、数種類のイカリソウ、ツバメオモト、ニリンソウなど20種類余の春の山野草がガーデンを彩る。
山野草園は89年、北丘工場の稼働に合わせ、松林の一角に整備。メダカも泳ぐ湿地帯、アジサイ園、半日陰の松林などエリアを決めて植栽したという。
丸山さんは「かつて野や山など身近で見られた山野草を中心に、社員が協力して植え付け、草取り、ごみ拾いなどみんなで管理している。毎年、種類を増やしているが、中にはお客様から提供された山野草もある。お客様が憩い、楽しんでもらえれば」と話している。
◆カタクリ ユリ科、紅紫色の花は下向きに咲き、花弁が反転する。万葉集では「もののふのやそおとめらが汲みまごう寺井の上のかたかごの花」と詠われた。
◆ショウジョウバカマ ユリ科、紅紫色の花をショウジョウの顔に見立て、並んだ葉をはかまのようだとし、この名がついた。白花もある。
◆コバイモユリ ユリ科、網笠に似た花を淡黄色の花を1つだけ下向きに咲かせる、シックな花。
◆ツバメオモト ユリ科、葉がオモトに似ていることと、秋にできる黒や藍色の実をツバメの頭に見立てて、名前がついた。
◆エンレイソウ ユリ科、茎の上に柄のない菱形の葉を3枚輪生させ、赤紫色の花をつけ、秋には黒紫色の実が実る。
◆ミズバショウ サトイモ科、葉がバショウに似ていることからこの名前になった。白い花に見えるのは花でなく、仏炎ほうで、本当の花は中心にある黄色の小花。
##(中見だし)
自然に近い環境で、県内自生種を育てる、飯島隼人さん
伊那市西春近の伊那スキーリゾート脇の里山の斜面に、やぶを払い、10数年がかりで整備した約1500平方メートルの山野草園ヒノキオが広ろがる。長野県内の自生種を中心に約150種類余の花が咲く。
標高900メートルの同園では現在咲いているのは、カタクリ、ショウジョウバカマ、ミズバショウ、シナノコザクラ、イワウチワなど10数種類、まもなく、幻の山野草といわれるトガクシショウマ、シラネアオイ、クロユリなどが咲き始める。
90年、信州伊那野草会を立ち上げ、以降、会長を務める飯島さんは「自然に学び、自然に近い環境で育てる。植物の好みに合わせること」と山野草の育て方のコツを。
同会は5月12、13日、伊那スキーリゾートで約200種類の山野草を展示即売する。
◆トガクシショウマ、 戸隠村で発見された稀少種、88年に同村の知人から1株分けてもらい、実生で数10株に増やしたという。
◆シラネアオイ、キンポウゲ科、日本特産種、日光の白根山に多く、花はタチアオイに似ている。花びらも大きく華やか。
◆イカリソウ メギ科、花の形が船の錨(いかり)に似ているところから名付けられた。花色は濃紅紫色から、黄色、白まで多彩。
◆クロユリ ユリ科、茎頂に暗紫褐色の花を下向きに数個つける。佐々成政にまつわる伝説の花であり、アイヌでは恋の花でもある。
◆ヒトリシズカ センリョウ科、紅紫色の葉に包まれた白い花穂がかわいらしい。花は白のブラシ状の花。花穂が2本だと「フタリシズカ」 -
花まつりで園児が甘茶掛け
駒ケ根市のすずらん保育園(高見洋子園長)の園児らが18日、園の近くにある安性寺(佐々木辰保住職)を訪れ、釈迦(しゃか)の誕生を祝う花まつりのお祝いをした。約100人の園児らは順番に小さな手にひしゃくを持ち、不思議そうな表情で釈迦(しゃか)の像に甘茶を掛けた=写真。中には「頭に掛けちゃったら濡れてかわいそうだよ」と儀式に戸惑いをみせる園児の姿も見られた。
佐々木住職は園児らに「お釈迦(しゃか)さまが生まれた時、天の竜王がお祝いに甘茶の雨を降らせた」と由来を説明した上で「みなさんも丈夫に育ち、元気に暮らせるよう願いを込めて甘茶を掛けてください」と呼び掛けた。
甘茶掛けを終えた園児らは寺の管理組合の役員らが用意した甘茶を味わい「甘くておいしい」と笑顔を見せていた。 -
グリーンファームに木曽生まれのコグマ届く
伊那市ますみヶ丘の農畜産物直売所「グリーンファーム産直市場」(小林史麿社長)にこのほど、木曽地域から生後2カ月ほどとなるツキノワグマのコグマが届けられた=写真。人形のような愛らしいコグマは、買い物客の間でちょっとした人気者となっている。
コグマは木曽地域の消費者が山の中で衰弱していたところを発見。周囲に親がいる場合は危険なため、その日はそのままにして帰宅したが、翌日もう一度確認に行ったところ、前日のままだったため、連れ帰って介抱した。その結果、コグマの健康状態は回復。現在ツキノワグマ1頭を飼っている同直売所のことを思い出し、育ててほしいと持ち込んだ。
小林社長は「育児放棄をしたのか、はぐれたのか、撃たれたのか、いずれにしても何らかの理由で親と離れてしまったのだと思う」と話す。
現在同直売所には3歳になる「太郎」がいるが、太郎もコグマから育て上げた。新しいコグマもオスのため、「次郎」と命名。現在はまだ小さいため、直売所の一角にあるストーブの横でミルクを与えながら飼育している。買い物客も「かわいい」「一緒に寝床に寝とりたい」などと話しながら次郎の様子をうかがっていた。 -
同族のつながり守り続け、・ス平澤牧・ス氏神祀る祝殿で神事
宮田村内には同族を意味する「牧(まき)」のつながりを今も大切に守り続け、年に1度は集まって神事をする光景がみられる。そのうち平澤(沢)姓30数戸でつくる「平澤牧」は15日、南割区の本家近くに祀る祝殿(いわいでん)で例祭を行った。
平澤姓は南割区、新田区を中心に点在。老朽化した祝殿を2000年に改築するなど、一族の・ス氏神・スを本家、分家が力をあわせて守っている。
毎年4月15日の例祭は負担の少ない週末催行へと変更したが、年番制により5家族ほどが交代で神事を行っている。
この日も朝から祝殿の周辺をを清掃し、のぼり旗を掲げて準備万端。正午から2礼2拍手の神事を行い、美味しい食事と酒を酌み交わし、一族の親睦を深めた。
現在平澤牧と同様に祝殿が健在なのは、北割区の牧田牧、中越区の伊藤牧、大田切区の飯島牧、田中牧など。
その他にも数戸から10数戸の血縁が「牧」を守っているケースも少なくない。
村教育委員会の小池孝文化財主任は「昔の農村は血縁一族の支えなしでは暮らしていけなかった。助け合う同じ仲間として「牧」は必要不可欠だった存在」と説明する。
地域の支え合いの原点ともいえる「牧」。平澤牧を構成する本家の平澤毅さんは「一族全員が集まるのは難しいが、血のつながる同じ仲間。今後も何かと協力していきたい」と話す。 -
薬師堂のシダレザクラ満開
樹齢140年を超える伊那市高遠町勝間にある薬師堂のシダレザクラが見ごろを迎えている。高さ20メートルほどの大木で、県内外から来たアマチュアカメラマンらを圧倒している。
シダレザクラは1854縲・0年ごろ、勝間の里人が植樹したといわれる。「枝が幾重にも重なり、天から流れ落ちる滝のよう。薬師堂とともに、一幅の絵になる」と表現される。
訪れた人は桜を見上げ、撮影ポイントを選びながら、さまざまな角度でシャッターを切った。
愛知県から来た夫婦連れは、高遠城址公園の桜を見たあと、薬師堂に立ち寄った。「ちょうど満開で見事」と話し、しばらく見入っていた。 -
駒ケ根市町一区子ども会1年生を迎える会
駒ケ根市の町一区子ども会(中嶋真由美会長)は15日、今年度小学校に入学した区内の1年生を迎える会を赤須町地域交流センターで開いた。今年入学した1年生は14人。地域のお兄さん、お姉さんたちに囲まれた子どもたちは保護者らとともにゲームなどをして楽しいひとときを過ごした。6年生に一人一人インタビューを受けた1年生は大勢の前で少し照れながらもそれぞれ名前やクラスなどをはっきりと答え=写真、自由帳などが入ったプレゼントの包みをもらってうれしそうな笑顔を見せていた。
会場には区内の子どもたちの家が一目で分かるよう、05年に子ども会が新たに作成した子どもマップが持ち込まれ、1年生は自分の家の場所を探して1年生用の黄色のシールと花のリボンをを貼り付けていた。 -
日本棋院上伊那支部総会記念碁会
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)は15日、07年度定期総会記念囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学生から80代まで約30人の棋士が集まり、クラス別変則リーグ戦やプロ棋士の大橋拓文さん(22)との指導碁に臨んだ。
同支部では例年、総会に合わせて記念碁会を企画。大人も子どもも一緒になって日ごろの鍛練の成果を競い合う場としている。
そんな中今年は、子どもたちにもプロの技を見てもらおうとの思いから4年ぶりにプロの指導碁を開催。東京都出身で若手ホープの大橋プロ4段を招いたところ、10人が対局を志願した。
大橋プロは一度に3人を相手に対局=写真。対局に臨んでいる人だけでなく、周囲に集まった人も大橋プロの一手一手に目を見張り、その技を学んでいた。 -
おやき、草もち、ぽたぽたもちづくりを担当
南箕輪村
味工房・米粉班小麦粉おやきの皮は昔ながらのものとは異なり、ふわっとしてほんのり甘い。具は野沢菜、あんこ、切干大根など。それに加え夏はカボチャやねぎみそなども並ぶ。中でも、自家製小豆で作るあんこは「甘過ぎなくておいしい」という声もよく届くという。
「ヒジキなんかもやってみたけど、なるべく地元で採れる材料にこだわってやろうということでやめたんです。中に入れる野菜のほとんどは、うちで作ったものを使っているので、野沢菜は収穫後に塩漬けにしておいて、使うたびに塩抜きをして味付けをし直すんです。草もちのヨモギも味工房のみんなに手伝ってもらいながら田植えの始まる時期に摘んで冷凍しておくんですよ」と代表の小林孝子さんは語る。
◇ ◇
大芝高原にある食品加工・販売施設「味工房」でおやきや草もち、ポタポタもちづくりを担当している。メンバーはみな60代。女性5人男性1人が毎日2人ずつ交代で作業に当たる。
作業は午前6時に始まる。一つひとつの工程はすべて手作業で行っているが、店が開く午前10時までに作り上げるには、順序良く作業を進めていかなければならない。
まずはおやき用の皮づくり。一人が卵と牛乳を加えた小麦粉を混ぜ、もう一人は熱湯を加えた米粉を混ぜる。小麦粉生地はしばらくの間寝かせ、米粉生地は一度ゆでてから再びこねる。その中に前の日に作っておいた具材を包んでいく。
◇ ◇
おやきについては当初メンバーが3年ほどの研究を重ね、現在の味を作り上げた。
この地域伝統の米粉のおやきは2日目になると皮が固くなってしまうが、砂糖を入れることで柔らかいままに保てることが分かった。また、メンバーのうちでおやつとして作られていたおやきを工夫した小麦粉のおやきも、隠し味として酢や油を加えると良いことも分かった。
「水分の多いネギみそは皮がくっ付かなくなってしまうので、一番作るのが難しい」と話す。
◇ ◇
添加物は使わず、「その日に売れる分をその日に作る」という形で取り組んできたが、当初に比べて生産量は着実に増えきてた。しかし、まだまだ余力があるため、今後はもう少し販路を広げていきたいと考えている。
「仲間も良いし、毎日が楽しい。添加物を使わないで地元の材料にこだわって作っているので、その日のうちに食べていただけるとうれしいです」
おやきは味工房のほか、南箕輪村の「あじーな」やニシザワ、伊那市の伊那中央病院などでも購入することができる。価格は小麦粉のおやきが130円、米粉おやきと草もちが150円。 -
かんてんぱぱで匠の技、「木の美」展
木曽の木を使った伝統工芸品などが並ぶ「匠の技、木の美」展が22日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。職人の技が光るヘギ板や家具、建具など約130点が並び、訪れた人を楽しませている=写真。
作品を出展しているのは屋根葺き、ヘギ板、建具、おけ、木工家具、製材に携わる5人の職人。いずれもその分野の一線で活躍している。
国内随一の良質な木の産地とも言われる木曽地域には、優れた伝統工芸品を手掛ける職人も多い。しかし、その技をPRする場が少ないため、伊那食品工業の塚越寛会長が今回の伊那側での作品展を提案した。
木の種類は異なるが、いずれも木曽の上質な木材を使用。昔ながらの手仕事で仕上げた美しいヘギ板を出展している小林鶴三さんは「目の詰まった良さ、色つやは木曽の天然木が一番良い」と語る。
また、今回の作品展に合わせて木曽の写真家・横井剛さんが赤沢を撮影した作品45点を同時展示。
横井さんは「伊那にはない木の良さを知ってほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時。
日曜日は小木工品の展示即売もしている。 -
ドラゴンの踊りインストラクター養成講座
伊那まつりおどり振興会は14、15日、ドラゴン踊りインストラクター養成講座を伊那市役所で開いた。13人の受講者が集まり、昨年度のインストラクターからの手ほどきを受けた=写真。
踊りインストラクターは講習会指導だけでなく、県外を訪れるキャラバン隊の一員としても活躍しているが、新市となり、これまで以上に活躍する場が増えると見込み、今回初めてインストラクターの養成講座を企画した。基本的な動作が踊れる18歳以上を対象として受講者を募ったところ、南箕輪村などからの参加もあった。
15日は6人が参加。一通りの流れを把握している参加者たちも、細かい動きの違いなどには悪戦苦闘しながら指導者としての技を学んでいた。
振興会が5月に開く認定会の中で認められた人が、正式なインストラクターとして活動していくことになる。
また、踊りのオープンレッスンはまつりの約1週間前から始まるが、要望があれば高遠、長谷地区でも企画したいとしている。 -
桜満開の伊那公園でイベント
桜の名所の一つ、伊那市の伊那公園で15日、「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」(伊那公園愛護会主催)があった。ソメイヨシノを中心とする300本余は満開。花見を高遠城址公園から伊那公園に切り替えた人もいたようで、多くの人でにぎわった。
公園内芝生広場の特設ステージでは、地元の小出太鼓、伊那太鼓が威勢よく演奏を披露したほか、飛び入り参加のカラオケなどが繰り広げられ、盛り上がりを見せた。
06年7月、公園内に足裏のつぼを刺激する健康歩道が完成したことから、地元の保健委員らが訪れた人に正しい歩き方を指導した。
暖かな1日で、ステージ前に用意した座席では市内外の家族連れなどが昼食を食べたり、酒をくみ交わしたりとのんびり過ごしていた。 -
06年7月豪雨災害復旧事業合同安全祈願祭
箕輪町で13日、06年7月豪雨災害復旧事業の合同安全祈願祭があった。工事関係者、町、伊那建設事務所、天竜川上流河川事務所、町議会など約80人が出席し、神事で工事の安全を祈願した。
工事関係者代表で浅川建設工業専務の浅川孝二さんが、「これから本格的な工事がスタートする。地元の皆様にはご迷惑をおかけし、ご協力いただくことばかりだが、安全第一に工期内のしゅん工、よい仕事、すばらしい砂防ダムが出来るよう努力する」とあいさつした。
来賓あいさつで平沢豊満町長は「安全、迅速な対応と、無事故で完成できるようお願いする」、伊那建設事務所の山浦直人所長は「皆様のご協力をいただき安全にしゅん工すること、地域の皆様が災害から早く立ち直るよう1日も早い工事のしゅん工をやっていただけるようお願いする」と述べた。
伊那建設事務所によると、災害復旧工事は砂防えん堤が北小河内中の沢で高さ13・5メートル、堤長149メートル。上古田たきの沢は高さ10・5メートル、堤長44メートル。上古田山の田沢は高さ7・5メートル、堤長58メートル。上古田の地滑りのあった場所は抑止杭(長さ9縲・3・5メートル)を24本、水抜きボーリング(長さ16縲・5メートル)を14本やる。事業費は6億円を超える。その後に渓流保全工事や床固め工事なども計画している。
道路、河川、林道、耕地などの復旧工事は合計63カ所で事業費は約5億7200万円。合計約12億円の事業。07年度内にしゅん工予定。 -
第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバル全国大会に望月音楽教室の生徒3人が出場
日本アーティストビューロー主催の07年度第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバルの全国大会(5月4日、大阪府・メルパルクOSAKA)に、南箕輪村北殿の望月音楽教室伊那レッスン室の生徒3人が出場する。南箕輪中学校1年の大塚智哉君(12)、諏訪市立豊田小学校5年の矢崎宏一君(10)、南箕輪小学校3年の藤沢優花さん(9)。3人はそれぞれ別の部門への出場で、入賞を目指し練習に励んでいる。
プロのオーケストラと共演できる大会。部門別の課題曲集から選曲した曲で全国区テープ審査、地区本選大会を勝ち抜き、全国大会出場を決めた。
大塚君は3回目の出場で、今回はシニア・スチューデント・コンチェルト部門。演奏曲はハイドン「ソナタ作品XVI-35 第1楽章」。「オーケストラと楽しく弾いて、一番いい成績を残せればいいと思う」と話した。
矢崎君は2度目の挑戦で全国出場を決めた。ジュニア・スチューデント・コンチェルト部門で、演奏曲は「ソナチネハ長調 作品Op36-3 第1楽章」。「受かったときは本当にうれしかった。全国では地区本選より、もうちょっといい演奏をしたい」という。
藤沢さんは、初参加で全国大会の切符を手にした。リトル・コンチェルト部門で、演奏曲は「バイエル51番」。「受かったと知ったときはびっくりした。オーケストラと楽しく弾きたい」という。
望月音楽教室は主宰の望月玲子さんと、平林千枝さんが指導。3年連続で希望する生徒が同フェスティバルに参加している。「大編成のオーケストラと共演できるコンクールはほかにない。貴重な体験をまず楽しみ、オーケストラの音と合わせて弾いてきてほしい」と話している。 -
木のある暮らし展
木に携わる職人などでつくる「NPO南信州木の会」は14、15日、「木のある暮らし展」を伊那市美篶の南信州木の情報館で開いている。5人の職人が手掛けた地域材で作ったダイニングテーブルやイス、テーブルなど約20点が、訪れた人を楽しませている。
木の関するさまざまな情報を消費者のもとへダイレクトに発信することを目的として開館した同館で行う初の作品展。今回は「木で和む、キッチン&ダイニング」をテーマに、ダイニング家具やキッチン小物を並べたほか、持ち込みが困難なオリジナル木製キッチンなどは、写真展示している。
家具作りを本業としている職人のほか、大工、建具職人などもそれぞれが携わってきた分野で培った技術を生かしながらオリジナルの作品を出品しているのが特徴。それぞれが地域材の魅力を最大限にアピールするように工夫している。
また、外ではクラフト市も開催。会員の一人が手掛けたオリジナルの木製笛「ユカイナ」など、珍しいクラフト作品も並び、来場者を楽しませていた。
今後同会では、月1回のペースで「住まいのと木の相談室」という無料相談会を実施するほか、さまざまなイベントを通して、木の情報を発信していきたいとしている。
木のある暮らし展は午前10時縲恁゚後5時。
相談会は毎月第2土曜の午前10時縲恁゚後4時。 -
津軽三味線コンサート
津軽三味線の兄弟ユニット・岡野将之さん(19)、哲也さん(17)によるコンサートが14日、伊那商工会議所大ホールで開かれた。約250人が集まり、息が合った張りのある三味線演奏に聞き入った=写真。
同コンサートはアルプス中央信用金庫経営者の会竜東支部(宮下光一支部長)が地域貢献の一環として企画。昨年8月にも同様のコンサートを開催したところ、約170人が集まる盛況を得たため、再度岡野兄弟を招いた。
今回は京都府舞鶴市で活動している和太鼓グループ「かわら屋」がオープニングで威勢のよい太鼓演奏を披露。その後、岡野兄弟が登場し、津軽三味線の代表曲の一つ「津軽じょんから節」などを演奏し、聴衆を魅了した。また、兄・将之さんの兄弟弟子に当たる手踊り・民謡の中野みち子さん(34)も友情出演。三味線の伴奏で「あいや節」などを歌い、会場を楽しませていた。 -
高遠の桜満開
渋滞もピークに伊那市高遠町の桜の名所、高遠城址公園に向かう花見客の車で伊那市内は14日、終日渋滞した。
同公園のタカトオコヒガンザクラが満開となってから初の週末とあって、中央高速道路の伊那インターから県外ナンバー車が続々と伊那市内へ。ほとんどが中心市街地を抜け、国道361を利用して高遠町方面へ向かうコースをたどった。
そのため、インター・アクセス道路から進行してきた車で県道南箕輪沢渡線がまず渋滞。正午前には、枝道から同県道へ進入できない車の列も前橋町で多く見られた。
ようやく市街地を抜けた県外車を待っていたのは、国道361号線や市道の通称ナイスロードの本格的な渋滞。午後になっても日影区あたりから高遠町まで車が詰まった。
大渋滞に巻き込まれた地元車の一部が脇道に迂回するなどしたため、国道周辺の市道も大混乱。午後1時ころ、渋滞に巻き込まれ脇道に入った美篶笠原の女性(40)は「松本ナンバーが狭い道にいっぱいいて、すれ違いができないために行ったり戻ったり、民家の庭に入ったりと大変だった」と話していた。
午後1時すぎに、仕事で市街地からナイスロードを使って高遠方面へ向かった男性会社員(25)は、渋滞を避けて新山から高遠へ向かう山道を利用。渋滞には遭わなかったが、観光バスや県外車の多さに驚いた。「普段は観光バスなど絶対に通らない道。こんなところまで来たか、という思いだった」とあきれていた。
15日も終日渋滞が予想される。 -
三峰川の桜並木を歩いて満喫
市民団体・三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は14日、伊那市の三峰川右岸沿いにある桜並木を見ながら歩く「三峰川の桜めぐりツアー」を企画した。中学生や主婦などの一般住民約30人が参加し、春の風景に包まれた三峰川を身近に感じながらツアーを楽しんだ。
初企画となった同ツアーは、雪解けが進むアルプスや満開の桜並木などがある三峰川の景観のよさを再認識する目的。参加者らは、同市役所から高遠町の「山田河原臨時駐車場」までの約8キロを歩き、健康づくりにも役立てた。
ツアーのメーンとなる美篶青島の堤防沿いにあるソメイヨシノの並木に着いた一同は、春の陽気に包まれながら持参の弁当に舌鼓を打った。南箕輪村から参加の主婦3人は「改めて三峰川のよさを知った。きれいな桜も見れたし、健康にも役だった」と満悦顔で話した。
ソメイヨシノの並木を見ながら三峰川の右岸堤防道路沿いを歩く参加者ら -
ながたの湯ロビーで井上秀芳さんパステル展
箕輪町長田の「ながたの湯」ロビーで19日まで、春陽会会友の井上秀芳さん=松島=がパステル展を開いている。
ながたの湯ロビーでは、MAながた会のメンバーが交代で作品展をしている。
井上さんは主に油彩画に取り組んでいるが、今回は1年以内に描いたパステルの作品15点を展示した。「御岳山」「経ヶ岳」など山の絵、「向日葵」「ポピー」「コスモス」などの花のほか、昨年7月豪雨災害の箕輪町内の災害現場を描いた「爪跡」もある。
「パステル画はあまり展示されることがないので、発色のよさなどパステルのよさを気軽に見てほしい」と話している。 -
坂本勇さん絵手紙展
伊那市美篶下川手の洋画家坂本勇さん(62)の絵手紙展は21日まで、同市境東のギャラリーカフェ「カレッタ」で開いている。春の季節を意識した近作を中心に33点を出品。心温まる絵と一言が見る人を和ませている=写真。
同市西町の公園の桜や黄金色の鮮やかな花が咲くサンシュユなどの花をテーマに「春日公園も満開だ。良い木になってきたね」、「春をつげる黄色は元気のでる色」などと言葉を添える。作品には、日ごろの生活で感じた思いが込められている。
油絵を中心に創作活動に取り組む坂本さんが絵手紙を描き始めたの約10年前のこと。文章を考えて描くことにより、物事の見方や感じ方が以前より豊になったという。現在は、上伊那を中心に、油絵や絵手紙などの絵画教室も開いている。
坂本さんは「最近は言葉を考えるのがおもしろくなってきた。普段気になることを文にしてみるのが楽しい。素直な気持ちで描いた作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
定休日は15、16日。午前11時縲恁゚後6時。 -
オールドノリタケ名陶展 ベル伊那・17日まで
明治中期から大正初期にかけ、日本から米国向けに輸出された磁器の展示販売会「オールドノリタケ名陶展」は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
当時の日本の職人たちが海外からの受注で丹精込めてつくった磁器「オールドノリタケ」。花瓶、ティーセット、飾り皿など、すべての作品に24金が使用された、あでやかな約100点を並べる。
絵柄はバラ、ポピーなどの花柄や風車がある風景、貴婦人などさまざま。西洋磁器のスタイルを取り入れながら日本人の細やかな装飾技術が光る名陶が集まっている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。