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【記者室】自転車のマナー
車の運転中、自転車とぶつかりそうに(正確に言えば自転車にぶつけられそうに)なった。見通しの悪い交差点で一時停止して大通りに出ようとしたところ、歩道を猛スピードで飛ばして来た自転車が急ブレーキ。危うくかわし、こちらをにらみながら走り去った▼これで事故になった場合、過失の割合はどうなるのか分からないが多分自動車の方がより責任が重い竏窒ニいうことになるのだろう。知っている人は少ないかもしれないが、自転車は一部の許可された区間を除き歩道を走ることは許されていない▼このほかにも右側を走る、夜でもライトを点灯しないなど、自転車乗りのマナーの悪さは目に余る。免許証とまでは言わないが、講習ぐらいは必要ではなかろうか。(白鳥文男)
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新山地区で保育園・小学校存続に向け住民フォーラム
伊那市富県の新山地区の住民有志でつくる「新山の保育園小学校を考える会」(若林敏明代表)は3日、地元集落センターで住民フォーラムを開いた。約50人が集まり、子どもの減少により課題となっている保育園と小学校の存続に向けた方策を探った。
説明によると、保育園への入園も少なくなり、小学校は早くて1縲・年生合わせて3人となる09年度にも複式学級が懸念され、子どもが減り続けた場合には市教委から統廃合の検討も視野に置かれている。
この現状を受け、考える会が地区全戸を対象にしたアンケートでは、全207戸のうち202戸から回答があり、存続を求める声が8割を占めた。これによりフォーラムでは出席者に、結果を踏まえた今後の活動計画案を提示、地域が一体となって存続に向けて活動していくことを確認した。
今後は、地区外から園児や児童を受け入れるための交通網の確保、UJIターン者や若者の定住を目指した住宅の整備、充実した施設に向けた保育園の改修、保育士を支援する地域組織の立ち上げなどに取り組む。基盤づくりを進め、地区外に「自然に囲まれた小規模校ならではの魅力」をアピールしていく。
住民からは「新山への関心があるか市内の保育園にアンケートできないか」「転勤族の子どもを受け入れるのもいいでは」などの意見があった。
計画案は大筋で合意が得られ、考える会は11日に市に提出するという。 -
新体操クラブ「ポーラ☆スター」伊那・塩尻合同発表会
新体操クラブ「ポーラ☆スター」(橋爪みすず代表)の伊那、塩尻両教室による発表会が3日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。2才児から高校生まで総勢約250人が華麗な演技を披露し、詰めかけた観衆を魅了した。
伊那教室は15回目、塩尻教室は13回目で、初めて合同の発表会を計画。「絆(きずな)縲怩ツながりと時を重ねて縲怐vをテーマに、学年別の演技や競技種目の発表を展開した。
生徒たちはリボンやクラブ、ボールなどの手具を音楽に合わせて自在に操り、日ごろの練習の成果を堂々と披露。ギャラリーから大きな拍手を集めていた。
発表会には「松川ペパーミントベル」や「SWAN安曇野RG」など、県内の関係クラブも賛助出演し、舞台に華をそえた。 -
「イルミネーションフェスタみのわ」始まる
箕輪町の中心街に数多く装飾されたイルミネーションが3日夜ともり、冬の市街地を色鮮やかに彩った。
中心街の活性化を目指し、町商工会が進めるTMO構想の実働部門「みのわTMOネットワーク2004」が初めて企画した「イルミネーションフェスタみのわ」。1カ月前から準備を進め、仲町、日の出、通り町、本町の各地区に飾った。
▽太陽のステージ▽銀河の誕生▽太陽系の誕生▽原始地球の誕生▽海の誕生▽恐竜の時代▽凍結の時代竏窒フ各ゾーンを設けて、宇宙の誕生から地球の誕生、生命の誕生を表現。市街地を歩く多くの人が足を止めて、色とりどりの電飾がつくり出す幻想的な世界に浸っていた。
イルミネーションの点灯は午後4時半縲恁゚後11時。期間は来年1月27日まで。 -
富県南部保育園でおでんパーティー
おじいさんおばあさんにもぼくたちの大根を食べてもらおう竏窒ニ、伊那市の富県南部保育園の園児たちが1日、地域のお年寄りを招いたおでんパーティーをした=写真。
同園は今年、食育活動の一環としてさまざまな作物をつくることに挑戦。これまで作っていたジャガイモ、サツマイモのほかに、ズッキーニ、ソウメンカボチャなども収穫し、給食として調理したところ、苦手な野菜でも自分たちで作った愛着からがんばって食べる園児の姿も見られた。
大根も今年初めて挑戦した作物の一つ。大小合わせて100本以上を収穫し、大きい大根は園児らがそれぞれ持ち帰ったが、それでも小さい大根が残ったため、とおでんパーティーを企画した。また、普段からお世話になっている畑の園主や地元農家、保育園の前の広場でゲートボールをしているお年寄りなども招くことにした。
大根を切る作業は年長園児が担当。ほかの園児は、はんぺんやこんにゃくを串に刺す作業に挑戦した。
招かれたお年寄りは「この大根はぼくたちでつくったんだよ」と話し掛ける園児に、「すごいね。おいしいよ」と返し、おでんの味とともに子どもとの交流も楽しんでいた。 -
はら美術で東山魁夷・小倉遊亀・中島千波巨匠作家版画展
伊那市旭町のはら美術で10日まで、「東山魁夷・小倉遊亀・中島千波巨匠作家版画展」が開かれている。日本画画壇を代表する3作家の約40点が、訪れた人を楽しませている=写真。
今回は、東山魁夷の白い馬シリーズの一つ「緑響く」を始め、絶版となった中島千波の「千歳桜」、小倉遊亀が生誕100年を記念して描いた「山百合」など、巨匠作家の代表作を一堂に集め、四季の風景を演出。どれも一度は目にしたことがあるような秀作は、人が集まる機会が増える年末年始に、家の中に彩りを加える。また、年末特別価格ということでそれぞれ市価より安い価格で販売しており、中には半額以下まで抑えているものもある。
主催者の原章さんは「それぞれの特徴ある作品が集まっている。長野県に縁のある作家の作品を家に迎え、新たな気持ちで新年を迎えてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
「人権週間」4-10日
伊那人権擁護委員協議会が街頭啓発国際連合が定める12月10日の人権デーにあわせた「人権週間」(4-10日)の活動で、伊那人権擁護委員協議会は上伊那8市町村で街頭啓発をする。南箕輪村の大型店で2日、村の人権擁護委員2人と役場職員が、人権尊重思想の普及高揚のため、買い物客らにチラシを手渡した。
街頭啓発は人権週間中の恒例の取り組み。チラシには「育てよう一人一人の人権意識」の言葉、人権週間の説明などが書いてある。
南箕輪村ではチラシと入浴剤の74セットを用意し、のぼり旗を立て、「人権週間です。お願いします」と呼びかけた。この日は、辰野町でもあった。 -
伊南防犯連合会職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒体制初日の1日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約70人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いたほか、ビデオ『サイバー犯罪事件簿竏虫pなき侵入者』を見て詐欺の実態や防止法などについて学んだ。
伊南防犯連合会の山浦義人副会長は「事件、事故のない安全な地域づくりのため、防犯体制の確立に先頭に立って尽力を」とあいさつした=写真。 -
古代米で園児がもちつき
南箕輪村の中部保育園で1日、南殿の唐木義秋さんが村に贈った古代米で園児がもちつきをした。ふれあい保育で地域のお年寄りと一緒に元気にもちをつき、昼食に味わった。
古代米のもち米で、もちやおはぎを-と唐木さんが村に贈った。村は村内5保育園と老人ホームに配った。
中部保育園では古代米と通常のもち米を6キロずつ混ぜて蒸かし、白いもちと、6月に園児と地域のお年寄りが一緒に摘んで冷凍保存していたヨモギ入りの草もちの2種類を作った。
年長、年中児が順番に杵を持ち、「よいしょ、よいしょ」ともちつきをした。周囲の園児は「ぺったん、ぺったん」ともちつきのまねをしたり、掛け声をかけて楽しんでいた。
草もちはきなこ、あんこの2種類、白いもちはごまの味で、皆でつきたてをおいしく食べた。 -
かんてんぱぱで2days happy~ビーズアクセサリーと暮らしの雑貨展~
普段の忙しさをしばし忘れ、2日間を楽しんでもらおう竏窒ニ、「2days happy縲怎rーズアクセサリーと暮らしの雑貨展縲怐vが3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。オリジナルアクセサリーや身の回りで使える小物など約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
年代も分野も異なる8人の女性たちが集まって企画している作品展で8回目。上伊那を中心に、山梨県、三重県の作家も参加している。
会場にはビーズや天然石のアクセサリー、帽子、布製バッグ、フェルト小物、アートフラワーなどのオリジナル作品が並んでいるほか、ネールアートやお茶の体験コーナーもあるなど多彩。近年注目を集めている「ビーズステッチ」を用いたアクセサリーもあり、多くの女性客の心をひき付けていた。
代表の平沢いづみさんは「普段の生活から抜け出して楽しんでもらえる空間。ぜひお越しください」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時。 -
高遠町図書館「としょかんまつり」
伊那市高遠町図書館の20周年「としょかんまつり」は2、3日、町文化センター内の同図書館で開いている。20年間の懐かしい写真や貸出し冊数の推移資料を展示した「20周年のあゆみ展」や「えほんの複製原画展」「古本・雑誌市」などの企画を繰り広げている。
3日午前10時30分からは、「はじめての古文書教室」と題して図書館で所蔵する古文書などを読み解く。同午後1時30分からは、「風船飛ばし・こどもひろば」があり、保育士らによる読み聞かせや、メッセージ付きの風船飛ばしをする。
1986年10月26日、同図書館が誕生した。20年間の貸出し総点数は110万8920点。蔵書数は開館当初と比べ、約1万2千点から約9万点まで増えているという。05年の一人当たりの一年間の貸出し点数は8・4点だった。
「20周年のあゆみ展」を見学する利用者 -
東春近で子育て親育ち講座
子どもとの向き合い方について考えよう竏窒ニ29日、園児や就園前の幼児を持つ保護者を対象とした「子育て親育ち講座」が伊那市の東春近中央保育園であった。地域の母親など約20人が集まり、飯田児童相談所の臨床心理士・小木曽計男さんから、幼児の成長や心理や、ともに育ち合っていくためのヒントを学んだ=写真。東春近地区社会福祉協議会主催。
取り組みは6年目。これまでは児童の保護者を対象とすること多かったが、より幅広い人に聞いてもらえるよう、今年は保育園での講座を企画した。
小木曽さんは、忙しい現代の母親の多くは、自分の子の発達がほかの子より遅れていることなどに育児ストレスを感じている現状を説明。しかし、各成長段階に、その時に学ばなければならないものがあり「それをむやみに早めたり、我慢させれば、後で必ず爆発する」として、子どものペースを尊重し、個性を伸ばしてあげることの大切さを語った。
また「“母親”“父親”という感情は子どもの誕生と同時に芽生え、子どものの成長とともに育っていく」とし、互いに育ち合っていくことが、子育てであることを示した。 -
かんてんぱぱで大工のひまつぶし展
木からさまざまな文字を切り抜き、それを板に貼り付けた木工作品を手掛けている伊那市の酒井一さんによる「大工のひまつぶし展」が3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。印象的なことわざを貼り付けた壁掛けや表札、甲板など約600点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
本業は大工。家を建てる時に生じる銘木の切れ端を「何かに使えないか」と、オリジナルの表札として家主にプレゼントしたことをきっかけに始めたものだが、周囲の評判がよく、仕事の傍ら作品制作にも取り組むようになった。
表札のほか、四文字熟語やことわざ、「信濃の国」などを作品としたものなど多彩。中には、ラジオなどから流れてきた気に入った言葉を書き留めて作品としているものもあるという。使う木もカキ、ケヤキ、イチイなどさまざまで、木目の違いが、作品の表情を変えている。
酒井さんは「昔ながらの木の良さを知ってもらえれば」と話していた。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。 -
イルミネーションフェスタみのわ
3日点灯セレモニー箕輪町の中心市街地活性化のため活動する「みのわTMOネットワーク2004」が、「イルミネーションフェスタみのわ」を初企画した。「地球と生命」をテーマに3日から07年1月27日まで、センターパークまつしまを中心にイルミネーションで市街地を彩る。
みのわTMOネットワーク2004は、町商工会が進めるTMO構想の実働部門。04年、日の出商工会が独自で松島駅前通りに電飾をつけたことをきっかけに、05年はTMOの活動として範囲を広げて、今年は委員会を組織して本格的なフェスタを計画した。
フェスタは3カ年計画で、今年は「地球と生命 パート1」。▽太陽のステージ▽銀河の誕生▽太陽系の誕生▽原始地球の誕生▽海の誕生▽恐竜の時代▽凍結の時代-の各テーマを設け、宇宙の誕生から地球の誕生、生命の誕生をイルミネーションで表現する。7メートルもある恐竜も出現する。
点灯セレモニーは3日午後5時から、センターパークまつしま。午後3時から6時まで、ゲーム大会もある。
23日は、町道6号線ゆりの木通りを歩行者天国にする。時間は午後3時縲恁゚後9時。
町道6号線沿いに開設したTMO事務所は、美術ギャラリーとして開放する。 -
栃若さん飲酒運転撲滅CD制作
元大相撲幕下力士で歌手の栃若清光さん(71)=宮田村新田=は30日、駒ケ根警察署(山本修作署長)を訪れ、飲酒運転の撲滅をテーマにしたオリジナル曲『「飲酒運転撲滅編」飲んだら乗らぬが人の道』入りのCDを自主制作したことを報告した。初回制作する千枚のうち600枚を同署に寄贈する。栃若さんは「飲酒運転防止に何か力になれることはないかと考えたが、自分には歌しかできない。皆にこの曲を聴いてもらい、飲酒運転について考えてほしい」と話した。
曲は「ほろ酔いでアクセル踏めば愛車が凶器に早変わり」「勧めた君も重たい罪よ」などと飲酒運転の戒めを明るい演歌調で訴えたもの。デモテープで曲を聴いた山本署長は「いい歌だ。早速管内を走る安協の広報車や飲食店などで流してもらおう。年末交通安全運動に向けていいアピールができる」と寄贈を喜んだ。県内各署にも配布する考え。
栃若さんは17日に宮田村の村民会館で開く新曲発表会の席上でCD600枚を同署に贈呈する。 -
冬の風物詩 ザザ虫漁・解禁
伊那谷の冬の風物詩となっているザザ虫漁が1日、天竜川水系で始まり、愛好者らが今シーズン初めての漁を楽しんだ。関係者によると今期は、7月の豪雨災害の影響で虫が死に収穫量が少ない見込みだ。漁期は2月末まで。
伊那市東春近の天竜川の春近大橋上流では、中村和美さん(79)=同市中央区=が例年と同じ場所で漁。自分で考案した鉄製カンジキをつけた足で器用に川底の石を裏返しながら、手製の「四つ手網」に虫を集めた。
30年近くザザ虫漁を続けている中村さんは「今年は楽しみが少ない」と少し残念顔。一昨年の台風で川が荒れた後、昨年は豊漁の年に比べて収穫量が50%ほど回復したが、本年はその1、2割ほどと予想する。
ザザ虫はトビゲラ、カワゲラ、ヘビトンボの幼虫が主な対象だが、天竜川ではトビゲラが主流になっているという。
ザザ虫漁が解禁となりさっそく天竜川で漁を楽しむ -
山の上企画
赤花ソバ、みのわ温泉源泉を使った新化粧品発売箕輪町三日町の山の上企画(山崎勝美代表)は1日、箕輪町でなじみの赤花ソバと、みのわ温泉源泉を使用した源泉シリーズの化粧品を新発売する。
商品は化粧水、化粧ジェル、ボディソープ、シャンプー、トリートメント、赤花ソバ固形石けん。
乾燥させた赤花ソバ(高嶺ルビー)と源泉を使い、信州らしくリンゴの香りをつけた。保湿効果とアロマによるリラクゼーション効果があるという。石けんは泡立ちがよく、さらに泡切れもよいのが特徴。固形石けんのみ香りを加えず素朴に仕上げている。
04年から06年の2年間の商品開発研究で、モニター調査の結果、ソバアレルギー反応は無いという。
固形石けん630円、そのほかの商品は各1500円。
同時発売する「透明感の有る肌用洗顔石けん」は、植物性石けん素地にローズマリーと国産の天然鉱石ブラックシリカを加えている。価格は1200円。1日縲・5日までは販売記念で千円。
山の上企画で販売する。問い合わせは同企画(TEL79・3338)へ。 -
門松づくり始まる
門松づくりの名人、中川村大草南陽の小沢豊実さん(60)は29日から門松づくりを始めた。第1号は飯田郵便局に納める大型1対、以後12月25日ころまでに、企業や商店から依頼された対20組、シングル40基、ミニ50基をつくる。高さは1・5メートルを中心に、村文化センター用の特大2・75メートルからミニサイズの75センチまで3サイズ。
材料のモウソウチクや松の枝は友人の竹林や山から、南天(ナンテン)は畑で作ったり、不足分は村内で調達する。梅の枝も知人の果樹園からもらい受け、ハウスでつぼみがほころぶまで加温する。しめ縄やはかまを編むわらは、休耕田9アールに稲を植え付け、青刈りするなど、材料は全て村内産を用い、百%手作り。
オイルの空き缶の回りにわらで編んだはかまを巻きつけ、直径13センチの竹3本を中心に、松とナンテン、梅を組み合わせ、紙四手としめ縄をあしらって、でき上がり。
缶の中には水の入った竹筒を入れ、その中に松や南天、梅を生けこむのが小沢さん流「いつまでも葉が落ちず、青々している」とか。 -
手良保育園でクリスマスツリーの飾り付け
サンタさんが早く来るといいな竏秩B伊那市の手良保育園の園児たちが30日、クリスマスツリーの飾り付けをした=写真。
例年同園では、本物のモミの木をツリーにしているが、今年は手ごろなモミがなかなか調達できずにいた。そこで、園児の保護者にも協力を呼びかけたところ、一人の園児の祖父が「もらってくれる人がいたらいいと思っていた」と、山に生えている高さ3・5メートルのモミの木を提供してくれた。
飾り付けは83人の全員が参加。園児は、サンタ、ベル、長靴など、思い思いの飾りを順番に飾り付け、最後にランプが点灯すると、拍手をして喜んだ。
保育士が「大きなツリーが出来たのを見て、サンタさんも来るかな」と話しかけると、園児らは「やったー」と、笑顔を見せた。 -
伊那市八幡町・尚美堂店主
宮下敏さん(71)この時計も「直してほしい」ってついこの間持ってきたんだよ竏秩B使い込まれた古時計を嬉しそうに眺める。
父からの店を引き継いで42年。「出来る限りを尽くす」を信念に、数多くの時計を直してきた。今年は、その技術と経験が認められ、「信州の名工」の一人にも選ばれた。「いろんなことをしてきたこととの兼ね合いもあるのかもしれないけど、急なことで驚いている」と本音をもらす。
◇ ◇
小さい時から機械いじりが好きで、働く父の姿を見て育った。15歳の時、修理工としての本格的な修行を積むため、駒ヶ根市内の時計店へ。
最初に任されたのはベンジンでの箱磨き。寒い冬は、冷たい液で手がかじかみ、震えながら箱を磨いた。そんな日々を重ねる中で、大きい時計から徐々にいじらせてもらえるようになっていった。
機械時計の心臓とも言える「アンクル」を任せてもらえるようになったのは、3年ほど経った時のことだった。アンクルに付いてるルビーの爪石は、秒針の進む速さを決める要。その角度で、時計の正確さは決まる。
「最初は全然分からなくてね。失敗するとアンクルに当たる『がんぎ歯』が欠けて、限りなく回転した状態になってしまう。何度も失敗して散々怒られたよ」と笑う。
6年間の修行の後、“他流試合”の意味を込めて東京の時計屋で7年間働き、地元に戻ってきた。
◇ ◇
大切な人からもらったもの、何かの記念に贈られたもの竏秩B修理に持ち込まれる時計の中には、特別な思いがこもったものも多い。
ある時、「何軒も回ったけど断られた。直してほしい」と一人の客が駆け込んできた。その時計はネジは巻くことができず、何個所も故障しており、ほかで断られるのも無理のない代物だったが、引き受けることを決めた。
動かない場所の調整、減った部品の取り替えなど、あらゆる個所を修理するには、2週間ほどを費やした。その後、きちんと動くかをテストし、持ち主へと返すことができた。
「ありがとうございます」。そう笑顔を見せる客の姿が嬉しかった。
「修理した時計を見て喜んでもらえるのが何より。結局自分も時計が好きだってことなんだろうね。何がきても恐くないという自信はあるし、珍しい時計や複雑な時計ほど挑戦してみたい。まだまだ見たことのない時計はたくさんある。そんな時計をぜひ持ってきてほしい」 -
森林セラピー協議会
モニターツアー結果報告南箕輪村森林セラピー協議会(大熊恵二会長)は29日夜、第6回会議を開き、10月末に大芝高原であった森林セラピーモニターツアーの結果を報告し協議した。
来年4月のセラピーロードのグランドオープンに向けた準備として計画したモニターツアーは10月29、30日、東京都12人、神奈川県4人、長野県内3人の計19人が参加。年代は40歳代から70歳代で、60歳代が最も多く12人だった。
ツアーメニューは大芝高原みんなの森のセラピーロード散策、マレットゴルフ体験、温泉入浴に加え、健康チェック、ストレスチェックなど。
ストレスを調べるアミラーゼ測定は、来村直後の平均値はストレスが「ある」の範囲だったが、みんなの森散策後またはマレットゴルフ後は「ややある」に下がった。
アンケートでは、みんなの森の印象は「とてもよかった」14人、「よかった」5人と好印象。▽散策路が整理され、ひざ、腰にやさしかった▽森の深い所まで道を作ってほしい▽伐採して森の中にもっと光を入れてほしい-などの意見があった。
ツアー全体は「満足」の評価で、改善点には▽健康チェックの時間配分の工夫▽セラピーロードの散策にもっと時間をとってもよかった▽マレットゴルフの時間をもう少し長くしてほしかった-などがあった。
協議会では、ゆとりあるメニュー作り、みんなの森の中だけでなく牧草地まで広げたコースプラン、案内板の整備などの検討の意見があり、大熊会長は「ツアーを参考にグランドオープンに備えていきたい」と話した。 -
伊那市役所で小学生防犯写生大会作品展 12月5日まで
第26回小学生防犯写生大会の作品展は12月5日まで、伊那市役所1階市民ホールで開いている=写真。「低学年の部」「高学年の部」の、金、銀、銅賞と佳作の入選作品18点が並び、防犯活動に一役買っている。伊那地区防犯協会の主催。
10月7日、伊那地区の小学生を対象に写生大会を実施。同月30日、伊那消防署で、伊那警察署長、小学校美術教諭らによる審査があり、参加者55人の作品から入選作品を選出した。
ポンプ車、救急車、パトカー、はしご車などを水彩絵具やクレヨンなどで写生。画面いっぱいに描かれた迫力ある作品や車両の細部の構造まで描き込んだ力作など、一人ひとりの個性が詰っている。 -
ながた自然公園
11月末で今季の営業終了箕輪町長田の「ながた自然公園」は30日で、本年度の営業を終了する。
宿泊棟、マレットゴルフ、焼肉広場、足湯は12月から来年3月まで利用できない。テニスコート3面の利用は、ながたの湯フロントに申し込む。ただし積雪時は使用できなくなる。 -
国際交流ボランティア大会
窓拭き、落ち葉掃除できれいに箕輪町国際交流協会の日本語教室と子どもポルトガル語教室は25日、ボランティア大会で日ごろ教室会場として利用している町文化センターで窓拭きと落ち葉掃除をした。
授業で使う文化センターに感謝の気持ちを込めた掃除で、初めて計画。外国人を対象とした日本語教室、母国語を学ぶ子どものためのポルトガル語教室の生徒ら約30人が参加した。
センターの大きな窓を丁寧に拭き、子どもたちも竹ほうきで建物周辺の落ち葉を掃き集め、約1時間かけてきれいに掃除した。
終了後はポルトガル語教室の母親が作ったケーキを食べ、皆で交流した。 -
花いっぱい運動で村内施設にプランター配布
南箕輪村の花いっぱい運動で28日、南部小学校6年生と信州大学農学部の学生らが、間伐材を利用した手製プランターにチューリップの球根を植え、村内の福祉施設や役場庁舎などに配った。施設では、来年5月の連休ころの開花を楽しみにしている。
信大農学部ISO学生委員会のメンバーらが、演習林の間伐材の有効利用と景観づくりなどの目的で花いっぱい運動に提案。プランターは過日、花いっぱい推進協議会員と学生で製作した。
球根植え作業には南部小6年生26人が協力。南箕輪村ひまわり号の会が寄贈した球根を信大生らと一緒に植えた。プランターは16個あり大芝荘、村社協、老人ホーム、役場庁舎など8カ所に2個ずつ届けた。
信大生は「児童と一緒にとても楽しくやらせてもらえてうれしい。来年もぜひ活動に参加したい」。児童は「球根植えは楽しかった。自然がいっぱいで住みやすい村になってほしい」と話した。 -
新年号掲載のエッセー、詩などを募集
伊那毎日新聞社は、来年1月発行の弊紙新年号に読者の皆さまの日ごろの想いをつづったエッセー、詩、俳句、川柳、短歌や漫画、写真等を掲載し・ス読者と共に住みよい地域づくり・スを目指す地元紙にふさわしい新年のスタートを切りたいと考えております。ぜひ自身作をお寄せください。
テーマは自由。字数などの制限も特に設けませんが、長い文章などは何回かに分けて掲載する場合があります。お一人で何点応募されても結構です。
来年1月1日付から順次掲載致します。新年にあまりふさわしくないと判断したものは後日掲載となりますのでご了承ください。
応募締め切りは12月15日(郵送の場合は消印有効)。
送り先は、郵便「〒396竏・021 伊那市伊那3648 伊那毎日新聞社編集局」、Eメール「info@inamai.com」、ファクス「0265・77・1950」。
問い合わせは、伊那毎日新聞社編集局(TEL0265・72・4100)へ。 -
信大農学部留学生と地域住民の交流会
地域の伝統郷土料理を通じて国際交流を深めよう竏窒ニ、信州大学農学部の留学生24人と男女共同参画の推進を図るための活動に取り組む「パートナーシップいなし」(有賀千篤会長)の会員11人が29日、伊那市西箕輪のそばの家「名人亭」で、そば打ち体験をした=写真。
地域レベルでの国際交流と相互理解を深めることを目的とする取り組みで10年目。過去には小学生や高齢者などと交流したこともあり、例年交流する主体を変えている。
信州そば発祥の地と言われる伊那のそば打ちを通じた交流会を企画した今年は、伊那市そば打ち名人の会の小林史麿会長を迎え、あらかじめそばの歴史について学んだ後、そば打ちに挑戦。留学生だけでなく、地域住民にも初めてそば打ちをする人が多かったが、粉を調理する習慣のある国から来ている留学生の中には、馴れた手つきで生地を練ってみせる者もおり、周囲を関心させていた。 -
山の上テラスのクリスマス・イルミネーション
箕輪町三日町の「山の上テラス」(山崎勝美代表)で12月1日、クリスマス・イルミネーションが始まる。点灯は25日まで。
5年目を迎え、今年のテーマは「Love Peace 縲怦、ある平和縲怐v。電飾は教会をメーンに、地上には10メートルもある十字架を作り、クリスマスツリーやサンタクロース、スノーマン、ハートなど庭中に飾りを施した。長さ5メートルの5線譜に、ある曲の楽譜の一部を現した飾りもある。
山の上テラスが自然エネルギーに取り組んでいることから、今年も点灯にかかる電力の3分の1は、風力と太陽光発電でまかなう。
毎日午後5時半に点灯。終了時刻は15日まで午後9時、16日から25日までは午後10時。 -
歯のポスターで全国優秀賞
日本学校歯科医会が主催する「06年度全国歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」の優秀賞に駒ケ根市の赤穂小学校6年木下美月さん(12)の作品が選ばれた。28日、同小を訪れた校医の須田哲夫さんとともに晴れの受賞を喜んだ=写真。木下さんは「まさか選ばれるとは思っていなかった。とてもうれしい」と話した。自身も虫歯はなく、歯医者にはこれまで1回行ったことがあるだけという。
ポスターは笑顔で歯を磨くお年寄りを正面から大きく描き「わしゃ80歳まで自分の歯」と文字が書かれている。祖父をモデルに描いた。 -
消防協力者に感謝状
火災の発生を未然に防いだとして伊南行政組合消防本部北消防署(米山覚署長)は28日、駒ケ根市中央の燃料店吉瀬燃料の社長吉瀬国利さん(84)に対し感謝状を贈った=写真。吉瀬さんは「あと数分発見が遅れれば火事になっていたのでは。役に立ってよかった」と笑顔で話した。
吉瀬さんは15日午後2時30分ごろ、石油の伝票を届けようと店から約30メートル離れた居酒屋「いち」を訪れてドアを開けたところ室内に煙が充満していたため、とっさにガスコンロの火を止めるなどして消防署に通報。火災を未然に防いだ。居酒屋の経営者は約1時間前にアルミ鍋で調理を始めたが2階で待つうちに寝入ってしまい、鍋の過熱で煙が充満しているのも知らずにいたという。米山署長は「現場は建物が密集している所で、火災になったら人命の危険があった。これからも火災予防に力を貸してほしい」と感謝を述べた。