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【記者室】手筒花火の夏
みのわ祭り開催まで1カ月を切った。今年も楽しみの一つは「みのわ手筒会」の手筒花火。県内で箕輪だけの手筒花火は、カメラマンが最前列にずらりと並び、観客も年々増える人気ぶり▼過日、手筒会が打ち揚げ練習をした。火薬を扱うため練習は緊迫した空気が漂い真剣そのもの。本番に備え早い時期から練習を重ねる手筒会。華やかな花火の陰には地道な努力がある▼今年は納涼花火大会と同時開催で、一味違う花火見物となりそうだ。花火は大好きだが、箕輪町担当で取材しなければ手筒花火を見ることはなかっただろう。そう考えると毎年見物できる幸せに感謝。今年はどんな演出だろうか。子ども向け仕掛け花火もあるという。子どもでなくてもわくわくする。(村上記者)
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協力隊を育てる会総会
国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史所長)を支援する市民らでつくる駒ケ根協力隊を育てる会(会長・中原正純市長)は30日、第24回総会を市役所南庁舎で開いた=写真。会員ら約40人が出席し、05年度事業・収支決算報告、06年度事業計画・予算案などを承認した。加藤所長はあいさつで「市民からの絶大なサポートと期待に応えていきたい」と感謝の言葉を述べた。
議事終了後、元隊員の帰国報告会が行われ、宮田村出身で03年度第3次隊員としてアフリカ大陸南東のマダガスカル共和国に赴いた昭和伊南総合病院看護師春日広美さんがボランティア活動について発表した。 -
荒井神社で茅の輪くぐり
伊那市の荒井神社で1日、身のけがれを払う「茅の輪くぐり」があった。総代ら約20人が参列。
茅の輪をくぐることで、心身を清め、除病や暑気を無事に越す行事で、50年以上続く。1年の後半に向け「夏越の祓(なごしのはらえ)」「六月祓(みなづきばらえ)」ともいわれる。
境内には、総代が青々としたカヤを太さ20センチに束ねた直径2メートルの茅の輪を用意。
総代らは一人ずつ人形(ひとがた)の紙を持ち、体をなぞり、息を吹きかけて、けがれを払った。そのあと、唐沢克忠宮司を先頭に、本殿に向かって左、右と2度くぐった。
茅の輪は7日ごろまで設けておくという。 -
伊那市民プールに水しぶき
伊那市民プールが1日オープンし、初日は無料開放された。小学生や家族連れなど584人(前年832人)が利用し、今季の遊泳を楽しんだ。営業は8月27日まで。
時折雨が降るなどの悪天候ながら、開場時の午前9時の水温は24度と温かかった。子どもたちはビーチボールや大きな浮き輪で遊び、プールには終日、はしゃぎ声が耐えなかった。
営業開始は前年度と比べて、ほぼ同時期。昨年から営業開始、閉止時は利用者が少ないので、例年より約2週間少ない期間に短縮している。
入場料(1人1回)は、一般600円、中学生以下300円、未就学児無料。回数券(12回券)は、一般6千円、中学生以下3千円。
開場時間は午前9時縲恁゚後5時。外気温22℃以上、水温21℃以上で開場し、台風などの荒天による閉場もある。
昨年度の最終利用人員は2万2034人で、最高利用人員は7月18日の1632人だった。 -
アユ友釣り解禁 天竜川水系・釣果は好調
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)管内の同川水系のアユの友釣りが1日、解禁になった。地元上伊那だけでなく、関東・中部地域から集まった釣り人たちが、今季のアユ釣りの感触を楽しんだ。
初日、竿(さお)を出した釣り人は約500人で、主に三峰川や横川川へ入った。解禁の午前6時一斉に竿を出すと日暮れまでアユ釣りを満喫。それぞれの釣果は平均20匹で、大きさは水温が低く例年より小ぶりだという。
天竜川二条橋付近で竿を出した会社員男性(47)=東京都=は同水系では初めての釣り。「天竜川のアユは大きいと有名なので、ぜひ釣りたい」と、釣果を求めて三峰川へ移動していた。
漁協関係者は「大きさは小さいが追いはよく、釣果は好調。梅雨が明ければ気温が上がり、尺(約30センチ)アユ釣りが楽しめる」と話している。
この日は、前日の雨で駒ヶ根市縲恍・・コの天竜川では釣りができなかった。また、上流から生ごみや刈った後の草が流れてくるなど、県外客からの苦情が漁協へ寄せられた。
8日午前6時、高遠ダムから上流の三峰川水系が解禁となる。 -
岸本和子さんの県内初の個展 ベル伊那・4日まで
中央画壇で活躍する洋画家・岸本和子さんの県内初の個展「人生の機微を一枚の人物画に込めて」は7月4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
正統派の人物画を描き続ける、現在は東京都羽村在住の画家。4、5年振りとなる今個展は新作を一部交え、女性像や花、西洋人形を題材にした作品30余点(3号縲・0号サイズ)を展示販売している。
インドの民俗衣装のほか、フラメンコ、ドレス、バレリーナなどの服に身を包んだ女性像を中心に、ポピー、パンジーなどの花の絵を出品。画家本人の誠実さ、品格などの人間性がにじみ出ている作品に、多くの人の注目が集まっている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。入場無料。 -
子どもたち気鋭の棋士に挑む
伊那公民館で1日、同公民館小学生将棋教室10周年と新市誕生を記念した指導対局があった。若手有望棋士を相手にハンデ戦ながらも熱戦を繰り広げ、集まった生徒や教室OBらはプロの実力を肌で感じた。
05年度、将棋大賞の勝率第1位賞、新人賞を受賞したプロ棋士・佐藤紳哉5段(28)=東京都=が、「飛車」「香車」などを使用できないハンデを背負って、小学5年生2人、中学生、高校生1ずつの計4人と2面指しした。
対局を見学しようと周りには、生徒や教室OBのほか、一般見学者など約30人が集合。佐藤プロが「おお!!」と唸るような、子どもたちの見事な一手も飛び出し、観衆は固唾を飲んで好戦を見守った。
佐藤プロに勝った伊那中学校1年の中村優真君(12)は「プロとやるのは初めてで雰囲気に圧倒されたが、勝てて嬉しかった。将来はプロを目指したい」と目を輝かせていた。
将棋教室は子どもの休日の居場所づくりのため、1996年から始まった。日本将棋連盟上伊那支部のメンバーを講師に招き、毎月第2・4土曜日に開いている。 -
窪田千秋さん 初の洋画個展
伊那市東春近の洋画家窪田千秋さん(88)初の個展「美しき伊那谷の四季を画く」は7月5日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。
光風会会員の故中島覚雄さんの指導を受け、その後はほとんど独学で作画に取り組む窪田さん。米寿の記念にと、ここ2、3年に描いた水彩画23点、油絵3点の計26点を出品している。
「空木岳山ろく」「櫻」「天竜川」などの上伊那の風景画を中心に静物画などを出展。堅苦しさのない画家の自由さが感じられる作品を見ようと、多くの人が足を運んでいる。
窪田さんは1964(昭和39)年、禁煙しようと決意し、気分を紛らわせるために作画に取り組み始めた。絵を描くことに夢中になり、伊那谷の美しい山川に感動するとともに、禁煙を達成し「今は絵が健康法になっている」と話す。
「いくら描いても、よい絵が出来上がるとは限らない。ボケ防止のためにも絵を描き続け、追求したい」と、絵に対する意欲を見せている。 -
県シニアリーダー実践講座伊那 伊那部宿を学ぶ
県長寿社会開発センター伊那支部のシニアリーダー実践講座の本年度5回目の講座が29日、伊那市西町の旧井澤家住宅であった=写真。上伊那の受講生約25人が訪れ、同住宅などの歴史に詳しい「伊那部宿を考える会」の田中三郎会長(78)から、江戸時代の宿場の様子などについて聞いた。
田中さんは旧井澤家住宅を最南端に、本通りの長さが330メートルの伊那部宿は、1649年ごろ、江戸幕府が整備した中山道の脇往還として繁栄したと説明。同住宅は1840、43年の2回の火災にも類焼を免れた、宿場最古の建物と伝えた。
間口8間半の本棟造りの建物で、20縲・0センチの太さの柱が勝手回りに4本立っているのが特徴とし、「川崎市立日本民家園」に移築され、神奈川県の重要文化財に指定された、同宿場の旧三澤家住宅同様に「日本民家として価値の高い建築」であるとした。
受講生らは講話と照らし合わせながら、住宅内の展示物なども見学し、伊那部宿の歴史に興味を深めていた。
シニアリーダー実践講座は、地域の中のさまざまな活動のけん引者を育てるため、政治、歴史、福祉などについて学ぶ講座。本年は年間16回で、4月下旬に開講した。次回は7月13日、「児童虐待と家庭のあり方」について学習する。 -
箕輪町猟友会総会
箕輪町猟友会(62人、小林弘人会長)は28日夜、06年度定期総会を町産業会館で開き、事業計画案、予算案を承認した。
事業計画は鳥獣供養慰霊祭、町猟友会射撃大会、安全狩猟講習会、狩猟解禁日の巡視パトロール、上伊那猟友会春季射撃大会への参加、有害鳥獣駆除の実施など。カモシカ事業は、12月3月に固体調整をする。一般会計予算は192万9千円。
役員改選もあった。06、07年度の役員は会長は小林弘人さん、副会長は唐沢正成さん、倉田忍さん。 -
箕輪町上古田
クマ目撃で注意呼びかけ30日朝、箕輪町上古田の林道深沢線、上水道配水池付近で、地元住民が小熊1頭を目撃した。町役場産業振興課は、入山のときは携帯ラジオや鈴など音のする物を持っていくなど十分注意するよう呼びかけている。
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駒ケ根市消防団郡大会出場選手激励会
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は30日早朝、上伊那郡大会(9日、伊那市)に出場する選手の激励会を同市小町屋のホームセンターの駐車場で開いた。中原正純市長、小平団長以下団員らが見つめる中、小型ポンプ操法とポンプ車操法の各1チームが厳しい訓練で培った一糸乱れぬ見事な動きを披露した。
中原市長は代表者に激励金を贈呈=写真。「市民の期待に応えて郡大会では何としても優勝してほしい。積み重ねてきた技術の成果を正々堂々と発揮すれば必ずや良い結果が得られるだろう」と激励した。
郡大会への出場者は次の皆さん。
▼小型ポンプ操法=第2分団4号・小町屋(指=田中健一(1)向山正浩(2)石綿晃(3)樋屋直哉▼ポンプ車操法=第5分団1号・栗林(指=坂井比呂六(1)坂井弘樹(2)矢澤国明(3)寺澤徹(4)伊藤光一▼ラッパ吹奏=(1)第4分団 -
パッチワークキルト講習会
飯島町千人塚公園内の喫茶店小蕪亭で29日、パッチワークキルト講習会が開かれた。05年6月から続く3回目の開講。12人の女性が参加し、大阪市西区で手芸教室「キルトスペース羅針盤」を主宰している宮川和子さんの指導でキルトの手提げ袋を作った。
参加者は宮川さんが用意した材料の中からそれぞれ好みの柄のセットを選び、作り方を書いた図とにらめっこしながら針を動かして生地を縫い合わせた。ほとんどの参加者が前回の講習会に参加しているとあって手つきは慣れたもの。時折宮川さんに声を掛け「ここはどうすればいいですか」などと質問しながら、ゆっくりと時間をかけてキルト作りを楽しんでいた=写真。 -
宮田村と小布施町の結婚相談員が懇談
宮田村の結婚相談事業に学びたいと、上高井郡小布施町の結婚相談員が同村を訪問。交流会を開き、情報を交換した。男性の頼りなさが共通の話題となったが、宮田村では登録男性のために見合いの心得を現在文書化し、作成に取りかかっていると報告した。
「おとなしく、自分がアピールできない男性が多い。研修なども必要と感じている」と小布施町の相談員。
宮田村結婚相談所の相談員が男性のための心得を作っていると説明すると、「是非それも参考にしたい」と話した。
宮田村の結婚相談事業は数十年の歴史があり、10数年前には相談所も開設。村デイサービスセンターで定期的な相談も行っている。
この日も同相談所の新井友也代表と相談員が出席。「自分たちの村や町の中だけで、結婚を成立させようとするのではなく、大きい心を持つことが大切」と、小布施町側と熱心に懇談した。 -
伊那公園の「健康歩道」PR 伊那市・中央区が講演会
伊那市中央区の健康委員会(中村郁子会長)は28日夜、同区公民館で、伊那公園の健康歩道の設置を祝った健康講演会「体ほぐし心ほぐし」を開いた。幼児から高齢者までの男女約40人の区民が集まり、体操などを通じて心身に活力を戻した。
健康歩道のPRを兼ね、足ツボの効能などを学び、健康について関心を深めるための企画。市振興公社・サンライフ伊那のトレーナー山岸洋子さんを招いて講演会を開いた。
ボールを使った「身体の痛み、機能低下の改善体操」や、全身を動かして足ツボを刺激する「竹踏み運動」などを実践。「健康は頑張らないといけないイメージがあるが楽しむことを考えて」との呼び掛けに、区民らは気軽に取り組み、自分の体について考える時間を過した。
体の健康についてこれまで、気を使ってこなかったという67歳の男性は「体が軽くなった。また機会があれば、ぜひ参加したい」と笑顔で話した。
○…健康歩道は中央区と伊那公園桜愛護会が整備する足裏を刺激する歩道。7月中旬に完成し、19日午前10時から、歩き初め式を開式、午後から自由に利用が可能となる。
足への刺激度が異なる5つのゾーンに、大きさの異なる石を計約3万個を設置する。幅1・5メートル、長さ1周50メートル。工事費は250万円で、国の補助を受ける。
文化交流で台湾の高齢者グループを訪ねた際に見つけ、地元にも作りたいと準備を進めていた。27日、業者に加え、桜愛護会メンバー4人が石を並べる作業を手伝っている。 -
全国少年補導功労者表彰・伊那署管内の2人受賞
少年の健全育成に貢献した人へ贈る、本年の全国少年補導功労者表彰を受けた伊那署管内の2人が28日、小嶋惣逸署長に受賞を報告するため、同署を訪れた。小嶋署長は「これからも一緒に手を携え、少年問題に取り組んでいきましょう」と労った。
伊那少年友の会会長の大工・丸山義貞さん(65)=伊那市高遠町長藤=が少年補導栄誉銀章を、同会元会員の無職・三澤勇美さん(83)=同市福島=が銅章を受賞。20日、県少年友の会連合会理事会の席上で県警本部長から伝達表彰を受けた。
表彰は警察庁長官と社団法人全国少年補導員協会の連名。県内受賞者は金章1人、銀章3人、銅章4人の計8人。
丸山さんは伊那少年友の会会員として、少年非行防止活動などに貢献する傍ら、地区の少年剣道クラブなどの指揮者として、スポーツを通して健全育成を推進してきた。三澤さんは長期休業前の学校訪問活動を実施することを発案するなど、00年4月縲・4年3月、同会会長として率先した活動を展開してきた。
丸山さんは「予防防犯に心掛け、非行に走らない子どもたちを育てることに努力したい」と意気込みを語った。 -
山荘ミルクでバラを始めとする季節の花々が見ごろ
心地よい風が吹き抜ける和みの庭で憩いのひと時を過ごしませんか竏秩B伊那市横山の山荘ミルクでは、約170本のバラが見ごろを迎え、訪れた人たちを楽しませている=写真。
ミルクでは、昨年新たに約100本のバラを定植した。今年は例年より3週間ほど咲き始めが遅れたが、夏が近づくに連れて一気に開花。ぐんぐんと成長した枝には多くのつぼみが付いた。
四季咲き種を主体とした同庭園では、12月までさまざまなバラの移ろいを楽しむことができる。庭は自然との一体感を大切にして造成。四季それぞれの草花が、バラと共に癒しの空間を作り上げている。現在はアジサイ、ギボウシが咲き始めた。
ミルクの向山美絵子さんは「季節の顔がいっぱい咲いている。少し時期をずらすだけで大分雰囲気の違う庭が楽しめるので、ぜひ多くの人に楽しんでもらえれば」と話していた。
問い合わせは山荘ミルク(TEL72・9990)へ。 -
みはらしの湯で七夕飾り
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、ロビーに七夕飾りを展示し始めた=写真。
今年は長さ8メートル近い竹を2本展示。ボランティアで同施設の花などを管理している地域住民から、無償で提供してもらった。
竹の近くには、色とりどりの短冊を用意し、入浴客が自由に記入できるようにしてある。すでに多くの短冊が下がっており、幅広い年代層の客が「絵がうまくなりますように」「孫が元気で学校に行きますように」などと思い思いの願い事をしている。
七夕飾りは7月8日までロビーに展示し、来年1月のどんど焼きでたき上げる。 -
大芝の湯と大芝荘に県の温泉表示認定制度の認定書届く
今月9日に県の「安心、安全、正直」な信州の温泉表示認定制度の認定を受けた南箕輪村のふれあい交流センター・大芝の湯と大芝荘へ30日、認定書が届いた。大芝荘の山・ス文直支配人は「オープン以来利用者に安心して使ってもらえるよう衛生、安全に配慮してきた。今後一層努めていきたい」と語った。
温泉施設が自主的に情報公開することで信頼性を高めると共に、利用者がより自由に利用施設を選択できるようにすることを目的として04年から始まった制度。現在は県内の対象施設1800のうち、60施設が認定を受けており、上伊那では4番目。認定を受けるには、源泉名、換水の状況、浴槽清掃の状況などを正しく開示することが求められている。
1日平均910人の大芝の湯は、上伊那で最も年間利用者が多い施設。毎月1回レジオネラ菌の検査をしたり、週1で浴槽内を清掃、殺菌消毒するなどして、衛生面でも最大限の配慮をしている。また、バリアフリーを所々で取り入れており、お年寄りにも優しいつくりになっている。 -
上の原社協が地元の園児と交流
伊那市の上の原地区社会福祉協議会(牛山剛会長)は29日、地元の上の原保育園を訪問し、園児と交流した。
地元に一昨年、唯一の保育園が完成したことを機に、社会的貢献ができたら竏窒ニ、園に話を持ちかけたことが始まり。昨春から園内の花壇整備、運動会や観劇への参加など、あらゆる形で園児と触れ合っている。
この日は、地域のお年寄り25人が参加し、年少組から年長組まで全7クラスに3、4人ずつ分散。園児たちは「じいちゃんだ」「ばあちゃんだ」と大喜びし、質問をし合って楽しく会話した。
七夕が近いことから、お年寄りが園児一人一人から夢や願いごとを聞き、短冊に書いてあげた。ケーキ屋さんやお姫さまなどのほか、最近の人気アニメキャラクターになりたいという夢も多く、複雑なキャラクター名に少々困惑する場面も。「夢がかないますように」と一緒に笹に飾り付け、楽しいひとときを過ごした。
牛山会長は「子どもたちがなついてくれるし、一緒のいると元気になれる。園側も交流を心良く受け入れてくれてありがたい。今後も自分たちにできることで園に貢献していきたい」と話していた。 -
ながた荘が宴会場用にいすとテーブルを導入
箕輪町長田の「みのわ温泉ながた荘」が、宴会場用のいすとテーブルを導入した。
以前から「いすがあるといい」などの利用者の声もあり検討を進め、今年4月に導入を決定。座敷用のいすとテーブル40セットを用意し今月中旬から使えるようになった。
いすは足などが黒塗りで背もたれと腰掛けのクッション部分が渋い緑色、テーブルは黒塗りで落ち着いた雰囲気。今後、いすとテーブルの常設の部屋を設けることも検討している。
新村支配人は、「足の弱い方への利便性を向上した。多くの方に利用してほしい」と話している。
いす席は申し込み順に受け付ける。希望者は予約時に申し出る。 -
ツバメの巣立ち
伊那市東春近の川上雅喜さん(70)宅では今年、家の中にツバメが巣を作った=写真。約2カ月間、ヒナを見守ってきた川上さん家族は、親同様の心境でヒナの巣立ちを見守っている。
ツバメは、5月の連休ころから2階天井の一画に巣を作り始めた。川上さんは「1983年に家を建てて以来、こんなことは初めて。妻は鳥の声のする置物につられて入ってきたんじゃないかっていうんです」と話す。 -
みのわ手筒会
みのわ祭りに向け打ち揚げ練習箕輪町の「みのわ手筒会」(会員39人、唐沢修一会長)は28日夜、みのわ祭り(7月29日)に向け箕輪中学校グラウンドで打ち揚げ練習をした。今年のみのわ祭りは、手筒花火と納涼花火大会が初の同時開催となるほか、会にとっても発足5周年の記念の年で、会員皆練習に熱が入っている。
実際に手筒花火を打ち揚げる初の練習で、20本を消費。安全を第一に打ち揚げ手順、点火の段取り、警備などを真剣に確認しながら練習した。
会は、6月初旬の救護講習に始まり、構成やフォーメーション、分担確認など練習を重ねている。
今年は手筒花火45本のほか打ち上げ、仕掛け、吹き上げ花火、小型煙火などを予定。大三国もある。子ども向けにお楽しみの仕掛け花火も企画している。
地域活性化を願い、若い世代の頑張りをPRしている同会。毎年、工夫を凝らした花火構成で、“箕輪の手筒花火”として年々ファンが増えている。依頼を受け県内の他市町村でも打ち揚げ、箕輪町の宣伝にも一役買っている。今年もすでに朝日村、飯綱町での打ち揚げが決まっている。
唐沢会長は、「今年は納涼花火大会の打ち上げ煙火と競演できる。町民に喜ばれる、また見たいと思われる祭りにしたい。町外から来る人も多いので、箕輪にしかないというイメージ付けになれば」と意欲を見せている。 -
天竜川護岸の利活用を考える会(仮称)発足
箕輪町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと、住民有志による「天竜川護岸の利活用を考える会(仮称)」が28日、発足した。市民ランナーら発起人による第1回会議を町文化センターで開き、護岸の利活用について意見を交わした。今後は現地視察をし、会の名称をはじめ具体的な検討を進める。
堤防道路は、町民の散歩道や、小学生から社会人までのジョギングや陸上競技のトレーニング場として利用されている。
今年4月、町内の市民ランナーらが堤防道路をジョギングやウォーキングロードとして整備し活用することを考え、国土交通省天竜川上流河川事務所の職員に現地視察してもらい、整備を要望した。
発起人らは、町民参加で親水護岸としての整備を検討しようと賛同者を募り、発足会には市民ランナー、天竜川流域の沢・松島・木下区の公民館関係者、一般ら35人が参加した。
発起人代表の小池茂治さん=木下=を会長に選任。小池さんは、「さらに広く賛同者を募り、いろんな意見を聞いて、一級河川をもっと活用したい」と話した。
自由討論では「ジョギングやウォーキングに限らず、お年寄りも集える道に整備したらどうか」「箕輪町内の天竜川流域全体を視野に入れて考えよう」などの意見があった。
第2回会議は7月8日に天竜川ウォークミーティングとして現地を視察。7月13日の第3回会議で会の名称などを決める予定。 -
警察犬指導手に感謝状
駒ケ根署は29日、自殺の恐れのある行方不明者の発見に貢献したとして警察犬指導手の田中京子さん=駒ケ根市下平=に対し、感謝状を贈った=写真。
田中さんは8日、飯島町で40歳の女性が行方不明になったとの通報を受けた同署の要請を受け、所有している警察犬ペガ・フォン・トーキョーシゲル号(シェパード・6歳)とともに出動。捜索開始から約1時間後に女性を発見した。女性は刃物を自分で腹に刺すなどしていたため、発見が遅れれば状況はさらに悪くなっていたと思われる。田中さんは「自殺の恐れがあるということだったので、早く見つけ出さなければ竏窒ニ思っていたが、何とか役に立ててよかった」と話している。
田中さんは約20年前から自宅敷地内の訓練場で犬の訓練を行い、警察からの要請を受けて南信各地に出動して行方不明者などの捜索に当たっている。年間の出動件数は十数回に上る。 -
長谷保育園児玉ねぎ収穫体験
伊那市長谷の長谷保育園(宮下瑞穂園長)の園児が27日、杉島の農家が所有する畑で玉ねぎの収穫を体験した。
地場産の新鮮な野菜を食べて健康に育ってほしいと、伊東修さん(77)千枝子さん(75)夫婦が4年前、同園に農業体験の話を持ちかけたことが始まり。毎年100キロ以上になる収穫分を全て園に提供し、秋には白菜やネギも贈っている。
この日は、年少から年長まで37人が挑戦。友達同士で茎を引っこ抜き「見て。大きいのが採れた」と大喜び。数個ずつ家に持ち帰り、残りは今後の給食に使う。
宮下園長は「園児のために土と触れ合う機会を設けてもらい、さらには手のかかった野菜をいただけることに感謝しきれない」と話していた。 -
伊那市出身の野笹さんがみらいちゃん募金を呼びかけ
故郷、伊那谷の人々の優しさを集め、難病と戦う小さな女の子を応援してあげたい竏秩B教師として子どもたちと向き合う反面、スリランカで津波の被害にあった児童を支援する寄金の立ち上げなどしてきた伊那市出身の野笹玲子さん(50)が、全結腸ヒルシュスプルング病という難病と戦う生後4カ月になる愛知県の女の子、山下みらいちゃんに臓器移植を受けさせるための募金を募っている。
みらいちゃんの戦う病気は日本で過去に1例しか確認されていない難病。腸にまったく神経が無いため、助かるためには腸のすべてを移植するしかない。
しかし日本の場合、15歳未満の臓器提供は認められておらず、手術を受けるには渡米しなくてはならない。主治医の尽力で、受け入れ先の病院は決まっているが、渡航費、手術費、滞在費すべてで1億2500万円という莫大な費用を要するため、ボランティア団体などが必死で資金集めをしてきたが、必要金額を達成するにはまだ1千万円ほど足りないでいる。
野笹さんは、過去に自分の息子が難病で生死をさまよい、多くの人に支えられた経験から、自身でも募金活動をすることを決意。「ご両親の苦しみは痛いほどよく分かる。私たち親子もたくさんの人の善意に支えられて今日がある。どうか伊那のみなさんの優しさでみらいちゃんを応援してあげて下さい」と呼びかけている。
募金先は野笹さん立ち上げた「アリスこども寄金」を窓口する。 口座名は三井住友銀行あざみ野支店。普通預金6668586。口座名は「アリスこども寄金」代表野笹玲子。通信蘭に「みらいちゃん募金」と記入すること。 -
ガールスカウト花植え
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は25日、伊那市の伊那公園内の花だんの植え替え作業をした。約15人のスカウトと保護者、地域のボランティア団体メンバーなどが集まり、土の感触を楽しみながら約900本の苗を2カ所の花だんに定植した=写真。
同団は例年、春にはチューリップを、秋にはサルビア、マリーゴルドなどを植え替え、公園をを訪れる人たちの目を楽しませている。花だんの世話をしているのは、小学1縲・年生が所属するブラウニー部門のメンバー。今回の作業には、年長園児を対象としたテンダーフット部門のスカウトも参加した。苗は、明るい社会づくり協議会、伊那市振興公社、小沢花の会などから苗を無償提供してもらった。
参加者は、花の時期を終えたチューリップの球根を掘り起こした後、夏花の苗を一本一本定植。秋に彩られる花だんを思い描きながら、作業を楽しんだ。 -
深妙寺のアジサイ咲き始め
伊那市西春近の深妙寺で、170種2千株以上のアジサイが咲き始めた。訪れた人たちは、雨の中で一層美しさを増した色とりどりのアジサイを、かさを片手に楽しんでいる=写真。
今年は天候の影響もあり、例年より1週間ほど咲き始めが遅れた。今は青系、白系の花が咲き始めているが、日を追って赤系のアジサイも境内を彩る。恒例の「あじさい祭り」は、7月1日縲・0日に予定しており、深妙寺の関係者は「祭りの時期にちょうど見ごろとなるのでは」と話していた。
あじさい寺として知られる深妙寺。例年この時期になると、県内外から多数の見物客が訪れるという。 -
地湧金蓮花がなーんと300日も咲き続けました
駒ケ根市福岡の大口信夫さん宅で中国雲南省の秘蔵花、地湧金蓮花(ちゆうきんれんか)が昨年の9月2日から延々と300日も咲き続け、話題を呼んでいる。300日の節目となる28日、駒ケ根市の市民チャンピオンに認定された。
バショウ科、草丈1・8メートル、黄金色の花の直径約40センチ、高さ25センチ。花弁のように見えるのは花苞で、花は1センチほどの小花。昨年9月2日から咲き始め、冬の間は、無加温のビニールハウスで越冬させた。茎も葉もすっかり枯れたが、つぼみは健在。春の日差しとともに、次々と花苞を広げ、300日に到達してもまだまだ咲き続ける勢いだ。
2000年の淡路花博でデビュー。大口さんは01年種苗会社から、20センチの棒状の苗を取り寄せ栽培。4年目の昨年9月初めて開花した。国内では開花例は少なく、300日咲いたという報告例は皆無。
大口さんは「花の寿命は長いとは聞いていたが、まさか、300日咲くとは思わなかった。いつまで咲くのだろうか」と話していた。
大口さん宅は開花中はオープンガーデン。自由に花を見ることができる。