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第2期長野県食と農業農村振興計画 素案了承
第2期長野県食と農業農村振興計画について協議している審議会の上伊那地区部会が16日、伊那合同庁舎で開かれ、上伊那地域の方向性についての素案を了承しました。
第2期長野県食と農業農村振興計画は、食と農業の持続的発展を目指し、平成25年度からの5か年計画で進められるものです。
16日は、県全体の計画と上伊那地域の発展方向についての素案を確認しました。
素案では、▽新たな農業経営体の育成・確保▽推進品目を基幹とした野菜の生産振興▽地域特産物の生産振興と6次産業化の推進など、6つの重点戦略を掲げています。
委員からは「観光とタイアップした農業に取り組んでいくべき」「定年退職した人など、多様な担い手の育成確保に取り組んでいきたい」などの意見が出されました。
素案は了承され、10月下旬に開かれる県の審議会に提出されるということです。 -
地域医療連携で組織づくり検討へ
上伊那地域医療再生推進協議会が15日、伊那市のいなっせで開かれ地域医療の連携を強化するための組織づくりを進めていくことなどが確認されました。
協議会には病院関係者や、行政などからおよそ20人が出席しました。
会では、地域完結型の医療を実現するため実務者会議の組織化など地域医療の連携を強化していくことが確認されました。
これまで公立3病院、上伊那生協病院、こころの医療センター駒ヶ根が参加して行われていた医療連携懇談会を基本とした新たな協議会の設置も検討していくとしています。
会ではほかに地域医療再生事業の最終年度となる来年度の事業計画が示されました。
病院間を越えて患者の電子カルテが共有可能となる地域連携ネットワーク整備事業など総額はおよそ12億3,000万円となっています。
また信大病院と連携した信州メディカルネットワークへ参加しやすいように、補助率を3分の1から2分の1に引き上げることも了承されました。
現在20の医療機関が参加を希望していて補助率引き上げにより協議会では30に増えると見込んでいます。
協議会では再生計画が終了する来年度以降も事業を継続し地域医療の安定的な維持に努めていくとしています。 -
アイデアロボットで勝負
中学生が自作のロボットで技術を競う長野県中学生ロボットコンテスト南信大会が14日、伊那市の創造館で開かれました。
大会は上伊那の中学校から16チーム、45人が出場しました。競技は、コート内にある、空き缶を指定された位置運んだ数や、積み上げた数で得点を競います。
中学生は、それぞれ自慢のロボットを操作して競技に臨んでいました。
また、試合中にロボットが動かなくなるハプニングに見舞われるチームもあり、生徒たち、急なトラブルにも焦る事なく対応していました。
決勝戦は、伊那中学校と西箕輪中学校のチームの対戦となりました。
伊那中学校の桑田信君のロボットは、缶を持ち上げる部分に電磁石を使う等の工夫がされていて、決勝では缶を2段積み上げ得点を稼ぎ、6対2で勝利し優勝しました。 -
今秋一番の冷え込み 木々は色づき始め
13日の伊那地域は、最低気温6.2度と、この秋一番の冷え込みとなりました。
長野地方気象台によりますと、この日の伊那地域は午前6時過ぎに最低気温6.2度を記録、10月下旬並みの冷えとなりました。
伊那市横山の鳩吹公園では木々が黄色や赤に色づき始めていました。 -
行政と企業による景観保全組織を設置へ
上伊那の市町村長と長野県経営者協会上伊那支部が10日に懇談し、行政と企業による景観保全組織を設置することを決めました。
上伊那の51の企業が加盟する県経営者協会上伊那支部では2008年から、地域活性化を目指して上伊那の市町村長との懇談会を開いていて、今回で4回目です。
懇談会は冒頭のみ公開で行われ、行政と企業による産業観光などについて意見を交わしました。
懇談会では、観光による誘客には景観保全が必要だとして、行政と企業による景観保全組織を、近々立ち上げることを決めました。
企業の敷地内や周辺地域の環境美化活動に企業が率先して取り組み、自治体が協力することで住民と一体となった活動とすることをねらいとしています。
事務局によると、組織構成や発足時期、活動内容は、これから検討していくということです。
また、この日は、勝山修一上伊那支部長から上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長に、児童養護施設たかずやの里の整備支援基金の目録が手渡されました。
支援金は、これまで寄付されたものに支援を決定しているものを加えた、1,200万円となっています。
白鳥連合長は、
「上伊那の8市町村で力を合わせ行う事業。大変ありがたい」と感謝していました。 -
旧井澤家住宅で木彫工芸作品展示
箕輪町木下の木彫工芸家、中澤達彦さんが主宰する教室の作品展が、伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。
中澤さんが主宰する木彫教室「舎羅の会」が、旧井澤家住宅で作品展を開くのは2回目です。
去年、伊那教室の作品展を開き、今回は、駒ヶ根市の赤穂教室のメンバーが作品を展示しました。
赤穂教室では、30代から80代の男性8人が、月2回公民館に集まり作品を制作しています。
会場には、壁掛けのレリーフや置物など、63点が展示されています。
木彫は、頭の中にイメージした図案をもとに木槌と鑿で形を作り出していくため、力のいる作業だということです。
中澤さんは、「男性が作りだした迫力ある作品を楽しんでほしい」と話していました。
舎羅の会赤穂教室の作品展は、14日(日)まで、伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。 -
CATV杯ミニバス大会 伊那DT女子初優勝
第10回ケーブルテレビ杯争奪ミニバスケットボール選手権大会が8日、伊那市内で開かれ、伊那ダイヤモンドツインズの女子チームが初優勝、男子チームが準優勝しました。
大会には、県内外から男女合わせて19チームが参加し、熱戦を繰り広げました。
女子決勝戦は、伊那ダイヤモンドツインズ対、愛知県の長久手の対戦となりました。
伊那は、固いディフェンスからボールを奪い速攻で得点をあげていきした。
一方、体格で勝る長久手は、高さを活かした攻撃を見せ、両チームとも譲らず互角の展開となりました。
試合は、最終の第4クオーターに伊那が連続ゴールを決め、追いすがる長久手を振り切り、46対43で勝利しました。
男子決勝は、伊那ダイヤモンドツインズ対、駒ケ根の顔合わせとなりました。
伊那は善戦しましたが、駒ケ根の多彩な攻撃を止められず、惜しくも33対58で敗れ準優勝となりました。
伊那ケーブルテレビでは、この大会の決勝戦の模様を、20日から放送します。 -
大地震を想定 災害拠点病院訓練
上伊那地域の災害拠点病院に指定されている伊那中央病院で6日、大地震の発生を想定した訓練が行われました。
今回の訓練は、東海沖地震が発生し、上伊那地域で死傷者が多数出ているとの想定で行われました。
伊那中央病院では、地域医療の拠点として24時間被災者を受け入れる災害拠点病院に指定されていて、毎年訓練を行っています。
病院の入口付近では、診療の順序を色によって判別するトリアージが行われ、赤い札がつけられた重症患者は病院内に設置された緊急治療スペースに運ばれていました。
今回の訓練は、平日の朝の災害発生を想定して行われました。
患者が押し寄せることが予想されることから、緑の札がつけられた軽傷の患者のスペースでは、治療が終わった人や治療が必要でない人を帰す場面も見られました。
軽傷患者のスペースにいた医師は「特に軽傷患者のスペースには多くの患者が押し寄せる可能性がある。帰して良い人か、正しい判断ができるようにしていきたい」と話していました。
災害対策本部長の川合博伊那中央病院長は「スムーズに進んだと思う。万が一のときに今回の訓練を思い出しながら動いてもらえるよう、職員に呼びかけていきたい」と話していました。
伊那中央病院では、今回の訓練の経験を災害発生時の対応マニュアルに反映させていきたいとしています。 -
西駒山荘建設に尽力 孫が語る
大正2年、1913年の中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳遭難を機に、伊那市の内ノ萱と天狗の集落の人々が建設した西駒山荘。建設に命を捧げた唐木金弥さんの孫が、当時を振り返りました。
4日夜は、内ノ萱公民館に地元住民など50人が集まり、唐木金弥さんの孫の唐木好春さんの話を聞きました。
唐木金弥さんは、西駒山荘の建設を進めた中心人物です。
大正2年8月、中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳集団登山で37人が遭難し、11人が亡くなりました。
この事故を受けて、登山口のある内ノ萱と天狗の集落の人々は、事故の翌年から資金の調達をはじめ、大正4年に山荘を完成させました。
西駒山荘の石室は、このときに作られたもので、現在も使用されています。
金弥さんは、長期にわたる山荘の建設作業での体の冷えから病気に倒れ、大正4年に60歳でなくなりました。
孫の好春さんは、母親から伝え聞いた話をしました。
中箕輪尋常高等小学校の遭難があった際、内ノ萱では、半鐘が鳴り響き、救援隊がひっきりなしに出入りしたこと。下山した生徒たちは金弥さんの家に泊めて介抱したこと。金弥さんが、自分の家のことより、山のことを優先していたことなどを紹介していました。
西駒山荘は来年度、石室部分を残し、建て替えられる予定です。
集会には、白鳥孝伊那市長も参加し、「建て替えに際して、全国から募金を呼びかけているほか、資材を皆さんに運んでいただくことも検討している。みんなの力で、内ノ萱の100年前の思いを100年後に伝えたい。」と話していました。 -
大規模事故想定し集団災害訓練
大規模な事故で多数のけが人が出たことを想定した訓練が、5日、伊那市の高遠城址公園グラウンドで行なわれました。
訓練は、マイクロバスと普通乗用車が衝突し、多数のけが人が出たとの想定で行なわれました。
伊那消防組合消防本部や、伊那消防署、高遠消防署、信州大学医学部のドクターヘリなど、90人が参加しました。
大規模な災害が起きた場合軽症から重症まで様々な状態のけが人などが発生し、現場活動は困難を極めます。
伊那消防組合ではそうした事態に迅速に対応するために、毎年訓練を行っています。
4日は、事故により、23人の死傷者が出たという想定です。
署員らは、緊急性によって患者を振り分けるトリアージを行っていました。
トリアージでは、歩ける人は、軽症の緑、意識はあるがけがをしている黄色、緊急性の高い赤色、心肺停止状態の黒の4色に分けます。
エアーテントが設置され、赤色の患者から応急処置が行われていました。
ドクターヘリが到着すると、署員らが症状を医師に伝え、緊急性の高い患者から病院に搬送していました。
伊那消防組合では、訓練を行うことにより、技術習得と、消防署同士の連携を再確認し、大きな災害に迅速に対応していきたいとしています。 -
ごみ施設アセス準備書 縦覧開始
上伊那広域連合が進めている新しいごみ中間処理施設の環境影響評価準備書が長野県から公告され4日から縦覧が始まりました。
縦覧が始まったのは、上伊那広域連合を事業主体に、伊那市富県の天伯水源付近を建設候補地として進められているごみ中間処理施設の環境影響評価・環境アセスメントの準備書です。
準備書には環境アセスの現況調査の結果に基づき、施設を作った場合の影響が予測・評価されています。
縦覧は、4日から1ヶ月間、11月5日まで行われていて、県庁、上伊那地方事務所、伊那市役所、上伊那広域連合のほか、県のホームページで見ることが出来ます。
準備書に対しては、環境保全の見地から意見を提出することができます。
広域連合では10月中旬から準備書に関する説明会を、富県・美篶・高遠町で開くことにしています。 -
来春花粉飛散予測 今年の1.5倍
日本気象協会は、3日、来年春の花粉の飛散予測を発表し長野県は今年と比べ1.5から2倍飛散数になる見込みです。
日本気象協会によると長野県のスギ花粉の飛散数は、今年の1.5から2倍、例年の1.1から1.5倍程度になると予想しています。
これは、今年の夏、気温が高かった事や、雨が少なかった事などから、花粉の発生源である花芽が多く着いためだという事です。 -
深層崩壊調査結果でる
国土交通省中部地方整備局は、山崩れなどの斜面の崩落のうち比較的規模の大きな崩壊現象「深層崩壊」についての調査結果を1日、報告しました。
今後は、調査結果を基に地域防災力の向上を図る考えです。
1日は、調査を行った天竜川上流河川事務所の岩間登副所長らが、マスコミ向けに調査結果の説明を行いました。
山崩れなどの斜面崩壊のうち、厚さ0.5mから2m程度の表層が崩れる「表層崩壊」は、比較的規模の小さな崩壊といわれています。
一方、「深層崩壊」は、表層だけでなく、その下の基盤を含んで崩れることから、規模が大きくなり、ひとたび発生すると大きな被害を及ぼします。
国土交通省中部地方整備局では、平成21年度から全国の危険度の高い地域を対象に調査を行ってきました。
調査では、地質や気候など条件が同じと考えられる4つの地帯構造ごとに、過去の深層崩壊発生状況と地質構造、地形量の3つの要素を基に、深層崩壊が発生するおおよその危険度を分析しています。
調査が行われたのは、天竜川を挟んだ中央アルプスと南アルプス一帯で、伊那地域では高遠と長谷エリアの一部で相対的にやや危険度の高いエリアがあると報告されています。
天竜川上流河川事務所では、深層崩壊の頻度が高い地域を中心に、大規模な崩壊の発生を早期に検知するセンサーを、今年度中に設置します。
今回の調査結果は、地域住民の避難行動の基礎資料として活用し、地域防災力の向上を図っていきたいとしています。 -
台風17号 大きな被害なし
全国各地に被害をもたらした台風17号が30日夜から1日未明にかけて県内を通過しました。伊那地域でも収穫前の果樹が落ちるなどしましたが大きな被害はありませんでした。
伊那市西箕輪の梨農家は、落ちた梨のうち、ジュースに加工し出荷できるものを拾い集めていました。
こちらの畑では風避けのネットを張って台風に備えていたということです。
同じく伊那市西箕輪のぶどう畑では、台風の影響を心配した農家が、朝から畑を見回っていました。
JA上伊那によると、上伊那地域の農作物への被害はなかったということです。
JR飯田線は、30日夜から1日にかけて、愛知県の新城駅から辰野駅まで運転見合わせとなった便もありましたが、朝から天竜峡以北では通常運行していて、通勤、通学に影響はありませんでした。
30日午後5時から運行を見合わせていた南アルプス林道バスは、安全が確認され、午後0時40分から運行が再開されています。
伊那ケーブルテレビエリア内の3市町村によると、台風による人や建物への被害は報告されていないということです。 -
第6回ケーブルテレビ杯上伊那6年生サッカー大会
第6回ケーブルテレビ杯上伊那6年生サッカー大会が30日、伊那市長谷の美和湖グラウンドで開かれ、宮田村のトップストーンJrが優勝しました。
大会には、上伊那の少年サッカーチーム10チームが出場し、トーナメント戦で優勝を争いました。
伊那ケーブルテレビエリア内では、東春近と南箕輪が準決勝に進出しましたが、決勝に進むことはできませんでした。
大会の結果、トップストーンJrが、2年ぶり4度目の優勝を果たしました。 -
エコチル調査 上伊那では1,140人の母親が協力
去年1月から全国一斉にスタートしたエコチル調査について、上伊那地域では1140人が調査に協力していることがわかりました。
これは、出産期の母親の77.9%にあたるということです。
これは、29日に伊那市のいなっせで開かれたエコチルフェスティバルで報告されたもので、会場には子連れの母親などおよそ140人が訪れました。
エコチル調査は、アトピーや食物アレルギーなど、子どもの健康上の問題と化学物質などの関連性を調べようと、胎児期から13年にわたって調査をするもので、甲信地域では上伊那が調査対象に選ばれています。
この日は、エコチル調査甲信サブユニットセンター長で信州大学医学部の野見山哲生教授から現状について報告がありました。
報告によりますと、上伊那地域でこれまでに調査に協力した母親の数は1140人で、全体の77.9%でした。
全国の平均は78.1%で、上伊那はほぼ平均値だということです。
また調査の効率化を図るため、今年7月には信州大学農学部に出張所を設置したことも報告しました。
野見山教授は「エコチル調査を知っている母親が増えてきて、協力してくれるようになってきた。協力してくれている人たちには本当に感謝したい」と話していました。
この日は、子どもの健康に関する講演も行われ、訪れた母親たちが講師の話に耳を傾けていました -
高校演劇 伊那西地区代表に
上伊那地区の高校演劇部の合同発表会が23日、伊那市の伊那文化会館で開かれ、審査の結果、地区代表には3年連続で伊那西高校が選ばれました。
発表会には、演劇部のある6つの高校から、約80人の生徒が参加しました。
作品は、シリアスな物からコメディーまで様々で、生徒たちは、夏休みや放課後の時間を利用し練習してきた成果を披露しました。
地区代表に選ばれた、伊那西高校演劇クラブが演じたのは創作劇の「BORN(ぼーん)帰り」です。
この作品は、震災によりいまだに家に帰る事が出来ない人達を思い、家の持つ意味の深さを伝えようと作られました。
作品では、お盆を控えた信州の旧家を舞台に、人の拠り所となる家がある喜びや、家族の絆が描かれています。
クラブ長の前澤温さんは「稽古どおり、息の合った舞台ができた。県大会では、女子高である伊那西らしい舞台に磨きをかけ、全国大会出場を目指したい」と話していました。
伊那西高校演劇クラブが出場する県大会は、11月に松本市で開かれる予定です -
第6次長野県保健医療計画に地域の意見を
県が策定を進めている、第6次長野県保健医療計画について地域の意見を取り入れようと、上伊那の連携会議が25日に発足しました。
25日に伊那合同庁舎で1回目の会議が開かれ、会長に上伊那地域包括医療協議会会長で医師の神山公秀さんが選任されました。
連携会議は、来年度から5年間を計画期間とする第6次長野県保健医療計画に地域の意見を反映させようと設置されたものです。
この日は県側から計画案が示されました。
それによりますと、これまでの第5次計画にはなかった在宅医療と精神疾患についての項目が新たに追加されました。
精神疾患の救急医療体制については、これまでの県内10の医療圏ごとの連携ではなく、北信、東信、中信、南信の4圏域単位での整備を目指すとしています。
また、在宅医療については、原則として市町村をひとつの医療圏域として連携体制を整えるとしています。
委員からは、「地理的に隣の医療圏へ救急患者を搬送した方が早い場合もある。圏域単位の整備だけにとらわれず、地域の実情を考慮すべき」などの意見が出されていました。
上伊那の連携会議は、あと1回予定されていて、県では、来年2月の策定を目指します。 -
交通安全功労者 表彰
交通安全に尽力した個人や団体への表彰の伝達式が24日、伊那警察署で行われました。
関東管区警察局長、関東交通安全協会連合会会長の連名表彰では、交通安全功労団体として南箕輪村の上伊那農業高校生徒会が表彰されました。
上農高校では、毎年生徒会が主体となって交通安全委員会を設置し、校門前で自転車通学者への安全運転の呼びかけなどを行っています。
優良運転者には、伊那交通安全協会参与の清水貴男さんと、元高遠地区交通安全協会長谷支部理事の北原ゆう子さんが表彰を受けました。
2人は、長年安全運転の推進に努めたことなどが評価されました。
受賞者を代表して、清水貴男さんは、「悲惨な交通事故を少しでも減らせるよう、これからも取り組んでいきたい」と謝辞を述べました。
県内で表彰を受けたのは、2団体と、20人となっています。
24日はこの他に、交通栄誉緑十字銅章の伝達が行われ、交通安全功労者など14人が表彰されました。 -
ジオパークガイド 新たに12人認定
南アルプスジオパークの魅力を案内するジオパークガイドに、新たに12人が認定されました。
今年度最後のガイド養成講座が24日、伊那市の創造館で開かれました。
講座は、ガイドとして必要な知識と経験を積んでもらおうと、南アルプスジオパーク協議会が昨年度から行っているものです。
今年度は、伊那市を中心に飯田市や大鹿村などの12人が、5月から7回の講座を受講しました。
最終日の24日は、グループに分かれジオパーク内にある中央構造線や遠山郷などスライドに映し出された写真の説明をしました。
講座終了後、受講者12人に認定書が手渡されました。
ジオパークガイドの人数は、今回認定された12人を含め、47人となっています。 -
地区選抜県展
県内7箇所から選抜された優秀作品を展示する地区選抜県展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
会場には、県内全域から集まった日本画、洋画、彫刻、工芸作品107点が展示されています。
長野県美術展は、毎年1回開かれていますが、今年は会場の都合で開催が見送られました。
そのため、1年間の空白にならないよう、長野県美術展運営委員会の方針で、県内7つの支部の美術展の入選 作品の中から優秀な作品を選抜して、展覧会を開く事になりました。
県展では、洋画の出品作品では50号までとサイズが決まっていますが、選抜県展では規定がないため、最も 大きなもので200号の大作が並んでいます。
また、全県で審査する県展とは選出方法が異なるため、各地区の特色がみられるのも、見どころということです。
訪れた人は、「大きさも自由でのびのびとした力作ぞろい」自身の作品が展示されている人は、「各地区から選抜された作品がそろい、見ごたえがある。今回限りかもしれない展示会なので、出品できて幸運だった」と話していました。
この地区選抜県展は、27日(木)まで伊那文化会館展示ホールで開かれていて、23日と、26日には、県を代表する作家たちによるギャラリートークも予定されています。 -
伊那発アマランサスラーメン
伊那地域アマランサス研究会のメンバーで伊那市高遠町の製麺会社「株式会社木曽屋」は雑穀アマランサスを生地に練りこんだラーメンを25日から販売します。
麺は、伊那産のアマランサスと上伊那産の小麦粉ハナマンテンを使用しました。
20日は、新商品についての説明会が伊那市の伊那商工会館で開かれました。
また20日は、試食会も行われ、もちもちしていて美味しいと好評でした。
研究会では、伊那商工会議所や信州大学農学部、食品加工などと連携して、アマランサスを活用した地域振興を目指し活動しています。
雑穀アマランサスは、栄養価が高いとされていて、伊那市では、毎月17日を雑穀の日としています。
アマランサスラーメンは、生麺タイプ2人前で税込298円です。
上伊那地域のニシザワグループ12店舗で25日から販売されます。
また来月下旬からはお土産用も販売することになっています。 -
伊駒アルプスロードルート4案 比較評価示す
伊那市と駒ヶ根市を結ぶ国道153号バイパス・伊駒アルプスロードの4つのルート案の比較評価が20日示されました。
伊那建設事務所が、検討委員会に対し、4つのルートを20の項目で比較し、それぞれの項目でどのルートが優位かを説明しました。
ルートの起点は駒ヶ根市北の原、終点は、伊那市青島の伊那バイパスです。
第1案は、北の原から既存の153号を通り、東春近の大沢川沿いを走り、青島に。
第2案は、北の原から既存の153号を通り、天竜川と三峰川沿岸を走り、青島に。
第3案は、北の原から天竜川右岸にバイパスし、大沢川沿いを走って青島に。
第4案は、北の原から天竜川右岸にバイパスし、天竜川と三峰川沿岸を走り、青島につなぐルートです。
交通渋滞の解消が最も見込まれるのは、第1案。
中央道駒ヶ根ICから伊那ICが通行止めとなった場合、最も交通を分散できるのは第3案。
農地への影響が最も少ないのは第1案。
建設や維持費などコストが最も安いのは第3案で、走行経費や交通事故減少など費用対効果が最も高いのは第1案となっていますが、天竜川左岸地域の安全性が高まるのは、第2案と第4案です。
伊那建設事務所では、10月中旬から関係する地区での住民説明会を開き、希望するルートなどのアンケートを行います。
説明会などの意見を参考に11月中旬に関係する自治体の首長などで作る懇談会でルート案を絞り込み、12月末に委員会が最終ルートを決定する事になっています。 -
「地価調査」 下落幅縮小
長野県は、7月1日現在の県内の地価を公表しました。
県全体では、住宅地は16年連続、商業地は20年連続の下落となりましたが、下落幅は縮小しています。
地価調査は、国の法律に基づき適正な土地取引の指標にしようと、毎年県が実施しているもので、今回は県内77市町村の基準地394地点で調査を実施しました。
県全体の平均変動率は、商業地がマイナス4.0%、住宅地がマイナス2.6%の下落となりましたが、下落幅は去年と比べ縮小しています。
伊那ケーブルテレビ放送エリアで下落幅の大きかった商業地は、伊那市山寺の市営駐車場付近が1平方メートルあたり5万1400円で、去年の5万4100円と比べ5%下落しています。
箕輪町松島の国道153号バイパス沿いのイオン付近が、3万7800円で去年の3万9400円と比べて4.1%下落しています。
南箕輪村神子柴のサンロード付近は2万9600円で去年の3万1100円に比べて4.8%下落しています。
住宅地の市町村別では平均で、伊那市が1.9%、箕輪町が3.7%、南箕輪村が1.9%下落となっています。 -
上伊那で運動会シーズンピーク
上伊那地域で秋の運動会シーズンがピークを迎えています。
南箕輪村の南部小学校では、南部小と南原保育園合同の運動会を開き、児童192人、園児100人が22種目を行いました。
子ども達は保護者が見守る中、日ごろの練習の成果を発揮していました。 -
町立辰野病院竣工式
移転新築された辰野町の町立辰野病院が完成し、15日、竣工式が行われました。
この日は関係者など130人が参列し、テープカットなどで完成を祝いました。
町立辰野病院は、現在の辰野総合病院の老朽化などに伴い建設が進められてきました。
新しい病院は、延べ床面積およそ1万平方メートルの鉄筋コンクリート3階建てです。
病床数は、稼働効率を考えて、これまでの120床より20床少ない100床ですが、病室ごとにトイレが設置されています。
またラウンジや喫茶室、リハビリ用の庭園が設置されました。
事業費はおよそ32億円で、そのうち6億円は上伊那地域医療再生事業補助金が充てられています。
矢ヶ崎克彦町長は「上伊那公立3病院が連携して運営していく中で、回復期医療の重責を担う病院。より高い医療技術で利用者に愛されるサービスを提供していきたい」と話していました。
上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長は「上伊那の地域医療を病院完結型から地域完結型へ進めるために待望の病院が完成した。地域で連携した病院運営を進めていきたい」と話していました。
上伊那地域医療再生計画では、公立3病院が安定的に地域医療を担い続けていくために、機能分担と連携により上伊那医療圏の再生を目指しています。
伊那中央病院が高度救急医療、昭和伊南病院が急性期から回復期、辰野病院は回復期を担うことになっていて、病院内には回復期の機能も備えた30床の病床が設置されています。
辰野病院は10月1日から診療を開始する予定です。 -
たかずやの里建て替えへ 支援本格化
上伊那広域連合などが協力して建て替えが予定されている児童養護施設たかずやの里への、支援活動が本格化しています。
15日には伊那市のベルシャイン伊那店で募金箱の設置セレモニーが開かれ、たかずやの里の埋橋良和理事長と上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長が(株)ニシザワの小池和広副社長に募金箱を手渡しました。
募金箱は、竹を切って作られたもので、たかずやの里の子ども達も作製に協力しました。
たかずやの里の埋橋良和理事長は「少しでも募金箱を見てもらって、子どもたちの気持ちを感じ取ってもらえたら」と話していました。
児童養護施設たかずやの里は、昭和27年に虚弱児施設高烏谷保養園としてスタートし、昭和49年に現在の場所に施設が建て替えられました。
建設から40年近くが経過し、老朽化していることや耐震化が必要なことから移転新築が予定されています。
事業費はおよそ3億7千万円で、そのうち国や県の補助を除いた1億7千2百万円は、上伊那8市町村で負担することにしています。
6月からスタートした、たかずやの里整備支援基金には、14日現在、法人、個人合わせておよそ950万円が集まっています。
白鳥連合長は「いろんなところで支援が動き出している。上伊那8市町村の人たちにも活動を見てもらい、参加してもらえるようアピールしていきたい」と話していました。
この日は、ベルシャイン伊那店の入口で募金活動や募金を呼びかけるティッシュ配りも行われました。
株式会社ニシザワの小池副社長は「これからを担っていく子ども達のために精一杯協力したい」と話し、伊那店以外の店舗でも募金活動に協力したいとしています。 -
山岳写真協会南信支部 写真展
日本山岳写真協会 南信支部の第18回写真展 「貌(かたち)・季節の中で」が、伊那文化会館で17日から始まりました。
会場には14人の作品56点が展示されています。
全て、ここ1年ほどで撮影された作品で、春夏秋冬の順に並べられています。
日本山岳写真協会南信協会は、今年で創立18年目を迎えます。
主に、中央アルプス、南アルプスなど、地元の山岳を中心に撮影しています。
北アルプスで撮影された「朝霧の弓折岳」は、朝の光と、霧がつくるグラデーションをとらえた作品です。
こちらは北アルプスの燕岳で撮影された作品で、月の光に山々が浮かび上がっています。
南信支部には、最近、高校生などの若手や新人が入り、活性化しているということです。
この日本山岳写真協会南信支部「貌・季節の中で」は、17日(月)まで、伊那文化会館で開かれています。 -
上伊那花卉品評会
地元生産者が栽培技術を競う「上伊那花卉品評会」が7日、伊那市役所で開かれ、最高賞の長野県知事賞に箕輪町の大槻長さんのトルコギキョウが選ばれました。
大槻さんが出品した「トルコギキョウ」は、花にボリュームがあり、色合いや全体のバランスが良い点が評価され、長野県知事賞を受賞しました。
会場には、カーネーションやバラ、アルストロメリアなど会員41人の、260点が展示されました。
品評会は、栽培技術の向上と花の消費拡大などを目的に毎年行われています。
ある生産者は、「今年は夏の暑い日が続いた影響で、カーネーションの生育に影響があったが、全体的にレベルの高い花卉が出揃った」と話していました。 -
上伊那企業の業況 足踏み
アルプス中央信用金庫の伊那谷経済動向調査によりますと、4月から6月の業況について業況感を表す指数は、マイナス33.9で前期より2.1ポイント悪化し、来期もさらに悪化する見通しであることがわかりました。
上伊那地区内で、4月から6月の業況について、良かったとする企業は、12.7%、悪かったとする企業は、46.6%で、業況感の指標は、マイナス33.9と1月から3月に比べ、2.1ポイント悪化しました。
製造業・建設業で悪化の幅が拡大し、厳しさを増しています。
アルプス中央信用金庫では、円高の影響や海外経済の減速などにより足踏み状態となっていると見ています。
7月から9月の業況については、さらに1.2ポイント悪化し、低調感を強めると予想しています。
調査は、上伊那地域の219社に対し行われています。