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登戸研究所の風船爆弾を再現
地域の高校生で組織する上伊那高校生平和ゼミナールは、第2次大戦時に使用された風船爆弾を再現しました。 箕輪進修高校で最後の仕上げが15日に行われ、1/20の風船爆弾の模型が完成しました。 20年前に赤穂高校の平和ゼミナールが作ったものをリニューアルしました。 風船爆弾は、太平洋戦争末期に、陸軍の秘密機関、登戸研究所が実際に使用したもので、アメリカのスミソニアン博物館に現物が展示されています。 アメリカにある設計図をもとに5月末から放課後を中心に制作を進めてきました。 箕輪進修高校の2部で学ぶ3年生が中心です。 本物と同じくこんにゃくのりを使い、風船部分には、和紙を貼りつけました。 風船の下の部分に取り付けられた自動に高度を保つ装置も細部にこだわりました。 倉科雄多君は、「アメリカではこの爆弾で実際に亡くなっている人がいると聞く。戦争の悲惨さを感じた」と話しています。 上伊那高校生平和ゼミナールは、高校生による自主活動を復活させようと、上伊那の教職員などがバックアップし、今年に入って活動を本格化させました。 8月5日に広島で開かれる平和集会にも参加を予定していて、それに向けた千羽鶴も一般の生徒が協力して折っています。 完成した風船爆弾の模型は、7月19日の辰野高校の文化祭で登戸研究所の資料などと一緒に一般公開されます。
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高校生が登戸研究所の聞き取り調査
第2次大戦末期、神奈川県から上伊那地域に疎開した陸軍の秘密機関、登戸研究所について、高校生5人が当時を知っている人たちから13日聞き取り調査をしました。 駒ヶ根市の中沢公民館。 中沢にも登戸研究所の一部が疎開し、短期間でしたが小型爆弾などのスパイ兵器の製造などが行われました。 中沢小学校も研究所になり、公民館は、その跡地に建設されました。 聞き取り調査をしたのは、辰野高校や箕輪進修高校の生徒たちが参加する上伊那高校生平和ゼミナールの5人です。 調査内容をまとめ、それぞれの文化祭で発表する予定です。 この調査に協力したのは、当時を知る地域住民2人です。 上村睦生さんの父親が登戸研究所で働きました。 「小学生のころ研究所には大量の黄燐があり、川遊びでやけどをした」 竹村寿彦さん。 終戦とともに秘密機関だった研究所を進駐軍に隠そうと資機材を処分した時の様子を見ていました。 「爆発はものすごい衝撃で、近所のガラスが割れ、窓枠も曲がるほどだった」 高校生たちは、メモをとりながら、初めて聞く事実に戦争を身近に体験している様子でした。 高校生平和ゼミナールは、19日の辰野高校の文化祭でこれまでに調査した資料をまとめ一般公開する予定です。
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森林税上伊那地域会議
森林税を活用して行う施策について住民の意見を聞く上伊那地域会議が4日伊那合同庁舎で開かれました。 会議には、委員に委嘱されている関係する団体の代表など9人が出席しました。 森林税は、平成20年度から導入されていて、間伐や里山の集約化などが進められています。 25年度からは間伐した木材の搬出支援も始まりました。 税収規模は、毎年6億円ほどです。 委員からは、近年のゲリラ豪雨で山における作業道整備が崩壊をもたらす危険があるとして、県の指導強化を求める意見や森林を伐採してのメガソーラー開発を危惧する意見がありました。 会議では、市町村の申請により配分される総額1,328万円の森林づくり推進支援金の配分案が示されました。 伊那市は、松くい虫の被害木の処理などに420万円、箕輪町も松くい虫対策などに151万円、南箕輪村は、大芝高原関連などに116万円が配分される見通しです。
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上伊那の観光 じゃらんに
上伊那8市町村と鉄道やバス会社などで組織している上伊那観光連盟は、さらなる誘客をはかるため、アンケート調査を実施し、リクルートが発行している旅行専門雑誌じゃらんの無料ガイドブックを作成します。 アンケートは、消費者ニーズを把握するためGAP調査と言われる手法で行います。 上伊那地域にある観光施設や食を中心に50項目を聞きます。 調査は、インターネットで行い、関東・中京それぞれ400人ずつと県内200人の合わせて1,000人が対象です。 7月中に行い、そのアンケート結果に基づきじゃらんの無料ガイドブックを8月中をめどに作成します。 この事業は、県の元気づくり支援金を活用するもので、665万4,000円の予算案が4日の総会で承認されました。 観光連盟会長の白鳥孝伊那市長は、「伊那谷は全国に知られておらず、上手に情報発信をする必要がある。もうかる観光を目指し、広域一丸となって進めたい」とあいさつしました。 また、「具体的な目標値を掲げてとりくまなければ成果はあがらない」として、各市町村単位で将来に向けた観光消費額の目標を定めることも確認しました。 平成25年度の上伊那の観光消費額は、111億円で県内10広域中下から3番目、1人あたりの観光消費額は、1人あたり2,427円で最も低くなっています。
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伊那消防組合 規律訓練
伊那消防組合の規律訓練が2日伊那市の市民体育館で行われました。 訓練は、消防活動の基礎となる動作を迅速かつ的確に出来ることを目的としています。 この日は、伊那消防組合管内の署員合せて68人が参加しました。 署員らは、回れ右や整列などの基本動作や30人程で構成するグループから8人程のグループに構成し直す動作などを確認していました。 この訓練は3日も行われる事になっています。
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伊那地域 2日連続の真夏日
1日の伊那地域は、最高気温が33.6度と5月31日に引き続き2日連続の真夏日となりました。 伊那市役所南側にあるせせらぎ水路です。 子どもたちが水遊びを楽しんでいました。 1日の伊那地域の最高気温は、平年に比べ10度以上高い33.6度で、今年最高を記録し、6月の気温としては過去2番目で、8月上旬並みでした。 長野地方気象台によりますと、この暑さは、4日水曜日ころまで続くということで、水分補給など熱中症対策に注意するよう呼びかけています。 伊那消防署によりますと、午後3時現在、伊那消防組合管内で熱中症で搬送された人はいないということです。
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第36回プロドライバー事故防止コンクール表彰伝達式
県内の運送や運輸に関わる事業所を対象に行う第36回プロドライバー事故防止コンクールで伊那警察署管内の3つの事業所と5人が表彰されました。 27日は、伊那警察署で表彰伝達式が行われました。 優秀事業所には、辰野タクシー株式会社と、有限会社白川タクシーが、 優良事業所には、高遠観光タクシー有限会社が選ばれました。 また、標語部門では伊那バス株式会社の北原育子さんの作品、「これぞプロ 確かな技術と素敵な笑顔」と、 西澤健さんの作品「事故ゼロを 願う心は ゆとりから」が優秀標語に選ばれました。 プロドライバー事故防止コンクールは、ドライバーが安全運転や接客マナーの向上に努め、一般ドライバーの模範となって安全で快適な交通社会を目指す事業所や個人を表彰するものです。 受賞者は、「これからも安全運転を心がけて子どもや高齢者をはじめ地域の人達の事故防止に努めていきたい」と話していました。
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信州伊那スマートドライバー 安全運転呼びかけ行進
思いやりのある安全運転を広げる組織「信州伊那スマートドライバー」の会員は29日、伊那市のナイスロード沿いで啓発パレードを行いました。 「信州伊那スマートドライバー」は、思いやりのある運転を心がけてもらおうと、平成23年に発足しました。 この日は、会員およそ100人が横断幕や上り旗を持って安全運転を呼び掛けながら、1キロほどを行進しました。 信州伊那スマートドライバーは、高遠地区と長谷地区を除く伊那市と、箕輪町、南箕輪村の交通安全協会の会員なら誰でも加入することができます。 伊那警察署管内の昨年度の交通事故による死者数は5人で、そのうち4人は高齢者です。 交通事故の発生件数は453件でそのうち伊那市での事故が247件、 箕輪町が91件、南箕輪村が54件、辰野町が61件となっています。
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シルバー人材センター 受託件数、契約金額とも前年度上回る
伊那広域シルバー人材センターの平成25年度の契約金額は、前年度を1,400万円余り上回る約3億9,500万円でした。 受託件数、契約金額ともに前年度を上回るのは4年ぶりとなっています。 15日、伊那文化会館で、伊那広域シルバー人材センターの定時総会が開かれ、前年度の事業報告が行われました。 それによりますと、平成25年度の受託件数は9,966件と、前年度と比べ295件の増、契約金額は、約3億9,500万円で1,400万円余りの増となっています。 内訳は、民間企業からの契約が約50件、1,000万円の増、一般家庭からが約300件、600万円の増となっています。 特に一般家庭からの受注件数が増加した要因については、就業開拓や広報に力を入れ、病院の付き添いや家の掃除、ゴミ出しなど多様化するニーズに対応してきた事などをあげています。 伊那広域シルバー人材センターの伊藤裕偉理事長は「日常生活に密着したシルバー人材センターの活用を地域に推進していきたい」と話していました。
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外来種ブラックバス釣り大会
天竜川での増加が懸念されている北米原産の淡水魚、ブラックバスの生態調査を兼ねたバス釣り大会が18日、辰野町から箕輪町の天竜川で開かれました。 大会には、上伊那を中心に県内外からおよそ40人が参加しました。 ブラックバスは、特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれていて、天竜川でも増加しています。 天竜川漁業協同組合によると、アカウオなどの在来種に影響が出ているということです。 大会に参加した釣り客は「バスは、引きが良いので楽しさはあるが、リリースしないなどマナーを守って欲しい」と話していました。 増加の原因は釣りを楽しむための密放流によるものと考えられています。 この日は、バスが産卵期を迎えていて、動きが少ないことや、水温が低いという悪条件ではありましたが、辰野町を中心に全体で80匹、およそ32.5キロのブラックバスが釣り上げられました。 大会の結果、最も多く釣った人で4キロ、最も大きかったバスは42センチでした。 釣り上げられたバスは岡谷市の水産試験場に持ち込まれ、解剖して食性などを調べるということです。
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飯島勲内閣参与が伊那で講演
2月に伊那市のふるさと大使に委嘱された内閣参与の飯島勲さんの就任記念講演会が9日伊那文化会館で開かれました。 辰野町出身の飯島さんは、父親が伊那市東春近出身です。 小泉内閣首席総理秘書官をつとめ、現在は、安倍内閣参与です。 飯島さんは、内政、外交問題について幅広く触れました。 上伊那地域については、少子高齢化によりエネルギーや財政危機などさまざまな問題が持ち上がるだろうと前置きし、「各市町村単独では難しくなる事業もあるが、合併でなく政策により連携していくことが生き残る道だ」と話しました。 会場には、小ホールが満員となる400人の市民や自治体関係者が訪れ、内閣の中枢にいる人でなければ知りえない政治の裏話や考えについて耳を傾けていました。
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パレードで山火事予防
山火事予防を呼びかけるパレードが今日、伊那市などで行われました。 9日は、県や市町村職員8人が伊那合同庁舎前を出発し、伊那市から辰野町までをまわり火災予防を呼びかけました。 啓発活動は、空気が乾燥し山火事が発生しやすい毎年この時期に行われているものです。 上伊那管内では去年、6件の山火事が発生していて、合わせて2.75ヘクタールを焼きました。 これはおととしと比べ6倍の焼失面積となっています。 今年は2件の火災被害が出ています。 上伊那地方事務所の青木一男所長は「これから農作業などで土手焼きや焚き火をする機会が増えるので、意識を高めてもらえるよう呼び掛けたい」と話していました。 啓発活動は、あすも行われ、駒ヶ根市から中川村までをまわるということです。
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上伊那一斉に入学式
上伊那8市町村の全ての小学校と中学校で4日入学式が行われ、小学校では1,750人、中学校では1,870人が新たなスタートを切りました。 このうち箕輪町の箕輪西小学校には、13人が入学しました。 入学式で、新一年生は、在校生や保護者の拍手に迎えられて入場しました。 松島ゆかり校長は、「箕輪西小の自慢は、あいさつと仲良し。あいさつは魔法の言葉でみんなと仲よくなれます」と話しました。 このあと児童会長の唐澤依織里さんが「学校にははじめてのことがたくさんあります。わからないことがあったらいつでも聞いてください」と新入生たちに呼びかけていました。 新1年生たちは、保育園で練習してきた歌を元気に歌い、学校生活をスタートさせていました。 式の後、教室では、担任から名前を呼ばれると元気に返事をしていました。 担任からは、交通事故にあわないよう気をつけることや規則正しい生活のリズムを習慣づけるよう話がありました。 4日は、上伊那8市町村全ての小学校と中学校で入学式が行われ、小学校には1,750人が、中学校には、1,870人が入学しました。
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JR飯田線 活性化を
リニア中央新幹線とのアクセスや観光資源としての活用も見込まれるJR飯田線の活性化に取り組んでいこうと、JR飯田線活性化期成同盟会が28日発足しました。 28日駒ヶ根市のアイ・パルいなんで開かれた設立総会には、上伊那地域や飯田下伊那地域の市町村や県、経済団体の関係者などが参加しました。 JR飯田線活性化期成同盟会は、リニア中央新幹線のアクセス路線としてや伊那谷を縦断する貴重な観光資源としての活用も見込まれる飯田線の活性化に取り組んでいこうと、沿線自治体や商工会議所が発起人となりました。 設立総会で、会長には、白鳥孝伊那市長が選任されました。 白鳥市長は、「リニアが通るチャンスを活かしたい。2つのアルプスがある伊那谷を走る魅力を存分に活かして地域一丸となって取り組みたい。」とあいさつしました。 期成同盟会では来年度フォーラムやシンポジウムの開催、国やJR東海への要請活動、利便性向上に関する調査・研究、電車通勤の促進などの事業を行います。
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上伊那ベテラン卓球選手権
30歳以上の会員が出場できる上伊那ベテラン卓球選手権南箕輪大会が23日に村民体育館で開かれました。 大会は、54歳以下と55歳以上のシングルス、ダブルスなど4種目で行われました。 このうち55歳以上のシングルス2部には、26人が参加し、予選リーグと決勝トーナメントが行われました。 10代のころから卓球をはじめ、45年という箕輪町から参加した65歳の主婦は、「卓球は個人競技なので、気軽に楽しむことができる生涯スポーツ。勝っても負けても健康のために続けられます。」と話していました。 大会の結果、シングルス2部では、南箕輪卓球クラブの有賀恒夫さんが優勝しました。
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農業施設被害 過去最大
JA上伊那は、今回の大雪による19日現在の被害をまとめました。 パイプハウスの倒壊を中心にした施設被害は、356棟、3億3,700万円余りで、施設被害としては過去最大となっています。 2回の大雪による内訳は、2月8日が259棟、2億5,600万円、14日は、97棟、8千万円余りです。 市町村別では、伊那市が175棟、1億6,100万円、駒ヶ根市が72棟、7,800万円、飯島町が52棟、4,600万円などとなっています。 作物別では、水稲育苗施設が110件、1億1,000万円、野菜施設が107棟、1億円、花卉施設が75棟、7,100万円などとなっています。 作物被害は、アルストロメリアなど花卉を中心に2,106平方メートル、377万円余りとなっています。 21日は、JA上伊那災害対策本部の2回目の対策会議が開かれ、復旧に向けた対応策を話しあいました。 御子柴茂樹組合長は、今回の大雪で出張先から戻れず、14日から17日まで山梨県のJR甲府駅に足止めされたということです。 JA上伊那では、パイプハウスの部材や施工業者の人員確保を行う考えです。 ただパイプハウスの注文が殺到し、生産者の希望に沿った復旧が出来ないことが懸念されるとして、現在作物を栽培している施設を最優先に対応する考えです。 次に優先するのは、今年の作物栽培に向けての施設で、水稲や野菜などの育苗に係る施設をあげています。 今回振った2回の大雪は、今年の稲や野菜、花卉の栽培に暗い影を落としています。
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ペタッと貼ってピタッと飲酒運転根絶を
伊那警察署と伊那交通安全協会は、飲酒運転根絶を啓発するシールをつくり、13日伊那飲食店組合に手渡しました。 シールは、台紙からはがし簡単に衣服にはりつけることができます。 これまでバッジやワッペンなどで啓発してきましたが、より使いやすく、効果的なものをとシール式にしました。 13日は、伊那警察署で贈呈式があり、伊那飲食店組合の林孝司組合長に3,000枚が手渡されました。 組合には、伊那市と南箕輪村の305店舗が加盟していて、1店舗あたり10枚ほどが配られます。 これは、ハンドルキーパー運動の一環で、シール式による啓発は県内でも珍しい取り組みだということです。 伊那警察署管内の飲酒運転による交通事故は増加傾向にあるということで伊那署では、効果に期待しています。
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伊那署管内2社が優秀事業所に
若者からの交通安全を進めるヤングドライバークラブ交通事故防止コンクールで、伊那警察署管内からは、2社が優秀事業所として表彰されました。 24日は、伊那警察署で表彰伝達式が行われました。 県内154の事業所が参加したコンクールで、伊那警察署管内からは、信英蓄電器箔株式会社と大明化学工業株式会社が優秀事業所に選ばれました。 最優秀事業所は3事業所、優秀事業所は27事業所でした。 信英蓄電器箔、大明化学のヤングドライバークラブは、交通安全期間中の出勤時間に会社近くで啓発活動をしたり、独自にシートベルト着用調査をしている活動が評価されました。 信英蓄電器箔の井口美穂さんは、交通安全メッセージの部で佳作に選ばれました。 井口さんの祖母が交通事故にあっていることもふまえ、お年寄りの道路横断を気遣う内容のメッセージでした。 ヤングドライバーコンクールは、県警本部や長野県運転管理者協会などが毎年行っていて今回で24回目になります。
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火災頻発 伊那消防署注意よびかけ
伊那消防署は、去年12月から今年1月15日までの間に伊那市で5件の建物火災があり、1人が死亡していることをうけ報道機関を通じ注意を呼びかけています。 伊那市を含む伊那消防組合の去年1年の火災件数は、62件で、前の年より14件増えています。 特に3月は、1か月間で23件の火災がありました。 これは、連日の晴天続きで空気が乾燥し、強い風が吹いている中で、たき火や土手焼きを行ったことが主な原因です。 火事による死者は減少していますが、高齢者2人が死亡しています。 放火や放火の疑いによる火災も多く、7件ありました。 伊那消防署では、「寒さが厳しい時期なので、暖房器具など火の取り扱いには、十分注意してほしい」と呼びかけています。 防火のポイントとして、 ●寝タバコをやめる ●ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する ●ガスコンロなどのそばを離れるときは、必ず火を消す ●お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる ことなどをあげています。
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「10年先の礎づくり」スタートの年
上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長は、10日市内で開かれた新春名刺交換会で、「10年先の礎をつくるスタートの年」と今年を位置づけました。 白鳥市長は、消防・ごみ処理・観光・医療など、これからますます上伊那地域の結束が求められると前おきし、リニア新幹線については、「リニアが通ることによってマイナスにならないよう、後世に胸をはれるような取り組みが必要。中間駅までのアクセスをきちんとしないとバラ色の将来はない。社会資本整備が喫緊の課で、上伊那、伊那谷が日本に誇れる地域にする今年はその礎づくりのスタートの年と位置づけました。 上伊那広域連合の新春名刺交換会には、関係市町村長や国・県の機関、県議会議員などが出席し開かれました。
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さようなら2013 5月~8月
5月 30.3度を記録 5月9日、伊那地域の最高気温が30.3度を記録し、8月上旬並みの真夏日となりました。 5月としては、観測史上2番目の暑さでした。 7月8日から12日まで5日連続の真夏日。8月10日と11日には、2日連続して観測史上最高となる37度を記録しました。 5月 竜東保育園着工 伊那市内24の保育園のうち、7園を3園に統合する保育園整備計画に基づき、竜東保育園の建設工事が始まりました。 竜東地区では、伊那東保育園が閉園となり、竜東・伊那北の2園に統合されます。 竜東保育園の完成は来年2月の予定。さらいねん3月には伊那北保育園の建て替えが完了する計画です。 6月 16輪のサボテン咲く 伊那市長谷溝口の保科やよいさんが育てているサボテンが6月12日に16輪の花を咲かせました。 例年はひとつのサボテンに8輪ほど咲きますが、今年は倍の16輪が咲きました。 5月の日照量が多かったことがその要因と見られています。 6月 大太坊 陸前高田公演 伊那市西春近を拠点に活動する太鼓グループ「大太坊」は、6月30日に、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で公演しました。 大太坊は震災以降陸前高田市の支援を続けています。 太鼓を通じた被災地支援は、今後も続きます。 7月 南アルプス賑わう 南アルプス国立公園指定50周年を来年に控え、今年は多くの登山者で賑わいました。 南アルプス林道バスは、7月13日、戸台口から北沢峠までの上り便を利用した人は975人にのぼりました。 今シーズンの林道バス利用者は、8年ぶりに5万人を突破しました。 7月 中アで韓国人4人死亡 中央アルプスでは、檜尾岳から宝剣岳一帯に入山した韓国人登山ツアー客20人のうち4人が死亡する遭難事故がありました。 一行は、48歳から78歳の男女で、ツアーに山岳ガイドや添乗員の同行はなく、装備も軽装でした。 外国人登山客の受け入れ体制も問われる事故となりました。 8月 南中生震災被災地でボランティア 南箕輪中学校の生徒有志は、8月に、東日本大震災の被災地・宮城県南三陸町で2泊3日のボランティア活動をしました。 南箕輪中学校と南三陸町は、被災地でライブ活動などを行なっているシンガーソングライターのDジャケットに、文化祭ステージの絵が採用されたことなどが縁で交流が続いています。 8月 西駒遭難事故から100年 中箕輪尋常高等小学校の西駒ケ岳遭難100回忌法要が8月に箕輪町の明音寺で行われました。 11人が犠牲になった事故から100年。 遺族らでつくる偲岳会が行ったもので、会では、「遭難の歴史が次の世代に語り継がれるよう務めていきたい」としています。
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特殊詐欺被害 209万円騙し取られる
辰野町に住む50代の男性が、「ロトシックスの当選番号を教える」と言われ、現金209万円を騙し取られる詐欺被害にあっていたことが分かりました。 伊那警察署の発表によりますと、今年9月中旬頃男性の元にロトシックスの当選番号情報を提供するとうたう会社の社員を名乗る男から「1等は一般の方は当たらない」「特別会員になる必要がある」などと電話がありました。 その後「審査に通りました。当選番号を教えるには情報料が必要です」などと言われたことから、男性は先月指定された口座に合わせて209万8,800円を振り込みました。 男性は、当選番号を教えられロトシックスを買いましたが、全く違う番号であったため男に連絡をとったところ電話が繋がらず、昨日伊那署に被害届を出したものです。 伊那署では「旨い話には安易に乗らない」「金銭の支払いは、1人で即決しない」など、詐欺被害防止を呼び掛けています。
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辰野町長選 加島範久氏無投票で初当選
任期満了に伴う辰野町長選挙が22日告示され、新人の加島範久さん以外に立候補の届け出がなく加島さんが無投票で初当選しました。 辰野町長選挙が無投票となったのは12年ぶりとなります。 加島さんは無所属の新人で現在64歳です。 加島さんは、諏訪清陵高校、法政大学工学部を卒業し1973年に辰野町役場へ入りました。 有線放送事務局長や総務、農政、企画財政課長を歴任し、定年退職するまでの2年間は会計管理者を務めました。 加島さんは景気、雇用対策や子育て支援の充実などの公約を掲げています。 加島さんの任期は平成29年11月11日となっています。
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春日街道辰野町方面に延伸へ
慢性的な渋滞が問題となっている箕輪町の伊北IC周辺について、県は、平成32年度までに春日街道を辰野町側に延伸し渋滞緩和を図る計画です。 これは10日に開かれた箕輪町議会9月定例会で、町が説明したものです。 現在伊北ICに繋がる国道153号は、伊那西部広域農道と春日街道を利用する車が合流するため、通勤時間帯に慢性的な渋滞が発生しています。 県の計画では、国道を利用する車の分散を目的に、春日街道をさらに辰野町側に1,230メートル延伸するものです。 県によりますと、国に交付金の要望をしていて、採択されれば来年度から用地買収を行い、平成32年度までの工事完了を目標にとりかかるということです。
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県自動車販売店協会 伊那市と辰野町に防犯グッズ寄贈
交通事故の防止対策に役立ててもらおうと、一般社団法人県自動車販売店協会が伊那市と辰野町に防犯ベストと懐中電灯を寄贈しました。 7月24日は、県自動車販売店協会の宇都宮保理事長が伊那警察署を訪れ、伊那防犯協会連合会会長の白鳥孝市長と辰野町防犯協会連合会会長の矢ヶ崎克彦町長に目録を手渡しました。 寄贈されたのは、LEDライト付き防犯ベスト100着と懐中電灯100個です。 防犯ベストはボタンを押すとLEDライトがつき、懐中電灯は警報音が鳴るように作られています。 伊那市に70セット、辰野町に30セットずつ寄贈されました。 県自動車販売店協会は、29社が加盟していて、寄贈は平成21年から県内の各市町村を対象に行っています。 白鳥会長は「朝晩の見守り隊やボランティア活動で、しっかりと活用し地域の安全に努めたい」と話していました。 ベストと懐中電灯は伊那市と辰野町のほか、佐久市にも寄贈されたということです。
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チョコっとりんごクッキー販売
辰野高校の生徒が授業の一環で商品開発した「チョコっとりんごクッキー」がリニューアルし、20日の文化祭で発売されました。
チョコっとりんごクッキーは、辰野町の米玉堂と辰野高校の生徒が考え、パッケージは伊那市の三洋グラビアが手掛けました。
去年発売されたクッキーのパッケージを白から高級感のある赤にし、味はシナモンを抑えて優しい味に改良したということです。
20日に行われた辰野高校の文化祭で販売されました。
チョコっとりんごクッキーは、1袋12個入り210円です。
9月上旬からスーパーなどで随時販売されるということです。 -
東日本大震災 避難者交流会
東日本大震災で伊那市などに避難している人たちの交流会が7日、南箕輪村で開かれました。
これは、避難して生活する人たちの交流の場にしようと被災者を受け入れている4市町村が開いたもので、今回が3回目です。
7日は、伊那市、辰野町、南箕輪村、宮田村に避難している11世帯29人が参加しました。
この地域に避難してきたのは福島県や宮城県の人がほとんどです。
交流会では、南箕輪村のイメージキャラクターまっくんと記念撮影をしたりグループに別れて大芝公園内を散策したりしていました。
昼食の時間には、参加者全員が集まり近況報告などをして交流していました。
南箕輪村では、「顔を合わせる機会も数少ないので、こうした会で親睦を深めてもらえればうれしい」と話していました。 -
チョコッとりんごクッキー リニューアル
辰野高校の生徒のアイディアを盛り込み去年発売されたチョコッとリンゴクッキーがリニューアルされ、7月の文化祭でお披露目されることになりました。
パッケージは、赤を基調に新しく生まれ変わりました。
辰野町の米玉堂食品が高校生と検討を重ね、伊那市の三洋グラビアが形にしました。
シンボルのキャラクターは、より原画に近づけ、文字も商品にあった字体に変更。
原料が全面に出ていたものからクッキーを主体にしました。
中身は、3個増やして12個入りに。価格は据え置きの210円です。
米玉堂 建石直美さんは「目をひくものにリニューアルしたくて高校生に声をかけた。」
リニューアルに携わったのは、辰野高校商業科3年の20人で、6日は、代表3人が三洋グラビアを訪れました。
色の最終チェックを行い、刷り上りを待ちます。
三洋グラビアの縄さんが出来たてのホヤホヤを持ち込みました。
納得の仕上がりです。
縄祐司さんは「一発OKでほっとしている。売れるパッケージに仕上がった。」
中身についても若干の変更を加えました。
4月には、米玉堂食品で味見もしています。
リンゴとシナモンが強すぎるとの反省からよりソフトな味を求めました。
辰野高校の磯谷幸子教諭は、「一度出来上がった商品を再度検証しなおし更に良いものにするという貴重な学習ができた」と話しています。
チョコッとりんごクッキーは、発売から2年目の夏を迎えました。
7月20日の文化祭で発売される予定です。 -
伊那広域シルバー人材センター5年連続の減収
伊那広域シルバー人材センターの昨年度の契約金額は約3億8千万円で、5年連続の減収となりました。
センターでは、6割以上の受託件数を占める、一般家庭での就業に力をいれていく方針です。
30日、伊那文化会館で、今年度の定時総会が開かれ、昨年度の事業実績が報告されました。
昨年度の受託件数は、前年度より97件少ない9,671件でした。
収入となる契約金額は、前年度より1,800万円少ない、約3億8千万円で、5年連続の減収となっています。
景気低迷による民間企業からの受注件数、契約金額の大幅な落ち込みが減収の要因としています。
一方で、一般家庭からの受注は年々ニーズが高まっています。
昨年度の受託件数の6割以上を占め、契約金額も約590万円増加しています。
こうした状況からセンターでは家庭での就業に力を入れるため、今年度初めて、ハウスクリーニングや障子の張り替え、料理など、家事援助を行うための講習会を10月から開く予定です。
センターでは、一人暮らしの高齢者などの生活援助など、
就業の機会を増やしていきたいとしています。
なお、この日の総会で、来年度からの年会費を、2千円から3千円に値上げする議案が提出され、了承されました。 -
ブラックバスの増加に危機感
天竜川での増加が懸念されている北米原産の淡水魚、ブラックバスの生態調査を兼ねたバス釣り大会が25日、辰野町から箕輪町の天竜川で開かれました。
大会には、上伊那を中心に県内外からおよそ30人が参加しました。
天竜川では、特定外来生物に指定されていて日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれているブラックバスが増加しています。
天竜川漁業協同組合によると、アカウオやオイカワ、ヨシノボリなどの在来種に影響が出ているということです。
大会に参加した釣り客は「ニジマスを狙っていてもバスが釣れる。バスは確実に増えてきている」と話していました。
増加の原因は密放流によるものと考えられています。
危機感を持った天竜川漁協では投網などで捕獲していて、去年の8月からの3か月間で、およそ1,000匹を捕獲したということです。
漁協によると、バスは現在産卵期を迎えているため、動きが少なく、好条件ではありませんでしたが、辰野町を中心に全体で85匹、およそ29.5キロのブラックバスが釣り上げられました。
去年10月に開かれた大会に比べ1人あたりの釣果は1.8匹ほど増えているということです。
天竜川漁協の小野文成副組合長は「毎年釣り客に楽しんでもらうために稚鮎を大量に放流しているが、鮎が食べられてしまっている。釣り客のみなさんと漁協が一丸となって、天竜川の生態系を守っていかなければならない」と話していました。
大会の結果、最も多く釣った人で24匹、最も大きかったバスは43.5センチでした。
釣り上げられたバスは岡谷市の水産試験場に持ち込まれ、解剖して食性などを調べるということです。