-
国公立大学2次試験始まる
国公立大学の2次試験が25日、全国各地で始まり、大学入試も大詰めを迎えた。
このうち、信州大学には3300人の受験生が志願していて、県内外7つの会場で試験に臨んだ。
南箕輪村の農学部には定員89人に対して218人が受験したという。
国公立大学2次試験前期日程は、全国149の大学、522学部で行われ、24万9861人が志願している。
志願者数は前の年に比べおよそ3千人減り、6年連続の減少となっている。
国公立大学2次試験前期日程の合格発表は3月上旬に行われ、信州大学では3月6日行われる。 -
明るい県政を進める会フォーラム
上伊那の住民有志でつくる「明るい県政を進める会」は22日、「伊那谷が直面する重要課題について」と題しフォーラムを開いた。
フォーラムは、上伊那が直面している課題について理解を深め活動の輪を広げていこうと開いたもので、リニア中央新幹線Bルートの実現、戸草ダムの推進、保科正之の大河ドラマ化の3点についてそれぞれ講演が行われた。
このうち、戸草ダム建設問題については木下茂人県議会議員が説明した。
木下県議は「県の説明によると国土交通省は、土砂対策としては一定の手を打つとしているが、具体的な内容はわからない。ダムについては、建設しないというわけではないとしている」と話した。
また小坂市長も18日の国交省との懇談について触れ、「近々、河川整備計画の修正案で何らかの形で戸草ダムについて言及するだろう」と話した。
明るい県政を進める会では、上伊那地域の問題について理解を深めることで住民同士の意見を集約し市民レベルで行動することで、行政任せにしない県政を進めていきたい竏窒ニしている。 -
上伊那総合・生活科教育研究会がほうき作り
上伊那の小学校の教諭が22日、研修の一環で、地域のお年寄りからほうきの作り方を学んだ。
参加したのは上伊那教育会の有志でつくる総合・生活科教育研究会の小学校教諭21人。
会では、年に2回研修会を設け、情報交換や体験活動をしている。
今回は、地域に伝わる技術を学ぼうと、箕輪町上古田の唐澤昭さんにお願いして、ほうきの作り方を教わった。
作ったほうきは「荒神ぼうき」と呼ばれる小さな手ぼうきで、昔は囲炉裏の回りを掃除するのに利用していた。
唐沢さんによると、しっかり紐を結ぶのが肝心で、これができていると形が崩れず、丈夫なほうきになるという。
ある教諭は「見た目では簡単に出来そうだったが、作ってみるとなかなか大変で地道な作業だった」と話していた。
上伊那総合・生活科教育研究会の赤羽康徳会長は、「教科書には載っていないことを教員が自ら体験することで、子どもの気持ちをより深く理解できるようにしたい」と話していた。 -
公立病院に対する連合長の見解
上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長は23日、公立3病院の連携について、「3病院の改革プランが出揃ってから、広域連合としてどうしていくかを考えたい」との見解を示した。
この日開いた広域連合議会の一般質問で、根橋俊夫議員の質問に答えた。
小坂連合長は「上伊那の医師不足は県内でも3番目。3病院がそれぞれ経営改革プランを作成しているが、果たして黒字化できるかは疑問に思う。今後は改革プランが出揃ったところで、どうするかということになると思う」と考えを示した。 -
ごみ処理基本計画見直し
上伊那広域連合は来年度、上伊那のごみ処理の方向性などを示すごみ処理基本計画を見直す。23日開いた広域連合議会2月定例会で示した。
広域連合は、平成16年にごみ処理基本計画の見直しを行い、翌年からこの計画に基づき上伊那のごみ処理事業を行ってきた。
しかし、計画見直しから5年が経過し、ごみに対する世間の認識も大きく変化してきていることから、今回見直すことになった。
計画見直しに合わせ、上伊那地区で出されているごみの種類や量の調査も行い計画に反映する。
計画の見直し、ごみの調査にかかる費用は約470万円。
見直した計画は平成22年度から適用する予定。 -
ガリレオ天文クラブ結成
子どもたちが天体観測を通して天文について学ぶ「ガリレオ天文クラブ」が21日、結成された。
クラブは伊那天文ボランティアサークルすばる星の会の呼び掛けで結成したもので、この日は伊那市のますみヶ丘公民館で結成式が行われた。式には上伊那の子どもやその保護者約40人が参加した。
クラブは、地動説などを唱えたガリレオ・ガリレイが、初めて天体望遠鏡で天体観測してから今年が400年目にあたり、世界天文年にも位置付けられていることから、子どもたちにも同じように星を見てもらおうと結成した。
一回目のこの日は、現在金星が地球から見えやすい位置にあり、昼間でも肉眼で見えるということで、外に出て全員で観察した。
参加者らは日陰に入り、金星の見える方向を見上げて観察していた。
すばる星の会の野口輝雄代表は、「星を見てガリレオが感じたことを子どもたちにも感じてもらいたい」と話していた。
クラブでは今後、12月まで月面のスケッチや日食の観察など16回の講座を行っていく予定。 -
芸術文化総合フェスティバル開幕
上伊那の芸術文化団体が一堂に集う芸術文化総合フェスティバルが21日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
この催しは、さまざまなジャンルの団体が集い、交流やレベルアップの場にしてもらおうと、長野県芸術文化協会伊那支部が毎年開いている。
初日の21日は、踊りや大正琴の8団体が日頃の成果を披露した。
また、会場では水墨画や華道の作品展も行われている。
水墨画展には、流派や教室の枠を超えた長野県水墨画協会南信支部の会員の作品約120点が並んでいる。
作品は、6号から30号までの大きさで、訪れた人たちは、墨の濃淡だけで色彩や遠近感を描き出す水墨画の魅力に足を止め見入っていた。
また華道展には、伊那市内の生け花教室10流派の教授の作品20点が並び、癒しの空間を作り出していた。
イベントの責任者で伊那芸術文化協会の松山光常務理事は、「参加型のイベント。多くの団体が参加し、経験を積み、これからの活動に生かしてほしい」と話していた。
芸術文化総合フェスティバルは25日まで伊那文化会館で開かれていて、22日はダンスやバレエ教室のステージ発表がある。華道展は22日まで、水墨画展は25日まで。 -
県シニア大学伊那学部卒業式
高齢者の仲間づくりなどを目的とする長野県シニア大学伊那学部の卒業式が16日行われ、2年間学んだ学生たちに修了証書が手渡された。
学部長の宮坂正巳上伊那地方事務所長が、今年度の卒業生に修了証書を手渡した。
宮坂学部長は、「シニアの人たちが健康で、その人らしく生き、地域の担い手となることが求められている。シニア大学卒業生としての誇りを持ち、積極的に地域社会の担い手として活躍してほしい」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の村上芳麿さんは、「この2年間で得た知識と経験、仲間との絆を糧に、常に前向きに頑張っていきたい」と今後に向けた決意を話した。
最後に、全員で「蛍の光」を合唱した。
今年度の卒業生は、男性43人、女性85人の128人。平均年齢は68・5歳で、最高年齢者は85歳だった。 -
県民宿泊キャンペーン
県の事業「信州に泊まろう 県民宿泊キャンペーン」のPRが18日、伊那市であった。
このキャンペーンは緊急経済対策の一環として県内の宿泊施設の利用促進を図ろうと、20日から行われる。
この日はベルシャイン伊那店前でPR活動があり、伊那市旅館ホテル組合の組合員らがパンフレットを配りながら利用を呼びかけていた。
キャンペーンでは宿泊日数に応じて、抽選で宿泊補助券や県の特産品などのプレゼントがある。
対象となる宿泊施設は全県で892のホテルやペンション、旅館など。このうち伊那市では11、箕輪町は2施設が対象となっていて南箕輪村の登録はない。
この県民宿泊キャンペーンは2月20日から7月20日までの5か月間。対象施設や詳しいサービス内容については県公式観光ウェブサイトに掲載している。 -
前期選抜合格発表
今月9日に行われた公立高校の前期選抜の合格発表が17日にあった。
このうち伊那北高校では午後1時に、合格者の受験番号が職員玄関南側に張り出された。
平日ということもあり受験した中学生の姿はまばらだったが、我が子の番号を確認しようと保護者が学校を訪れ、写真に収めていた。
伊那北高校の前期選抜は、普通科が1.44倍で36人の募集に対して52人が受験した。理数科は1.03倍で36人の募集に対し37人が受験した。
公立高校全日制・多部制の前期選抜試験は県内87校で実施され、1万247人の受験者に対し5787人が合格した。
後期選抜は、今月24日から26日まで志願の受付を行い、3月10日に試験が行われる。 -
中南信消防広域化協議会小委員会、「消防の現状と課題」について報告
中南信地区の消防体制を検討する中南信消防広域化協議会の2回目の会合が17日、塩尻市であり、広域化について研究を進める小委員会から「消防の現状と課題」についての報告があった。
報告では、中南信を一つの本部体制にした場合、全国で最も多い49市町村で構成することとなるため、各市町村の意向を反映するシステムの構築が必要としている。
また、管轄面積は全国で最も広い約8千500平方キロメートルとなるため「中山間地などの地理・地形的なハンデを克服した消防体制の確立が必要」としている。
協議会、県の示す県内2ブロック体制限定せず、今後の将来ビジョンを構築していきたいとしている。
第3回協議会は6月の予定。 -
温暖化で農家に注意呼びかけ
向こう一カ月の平均気温が平年より高くなるとの気象庁の予報を受け、県は、このまま温暖化が続くと農作物に影響が出る可能性があるとして、対策を呼びかけている。
気象庁の13日の発表によると、向こう1カ月の平均気温が高い確率は70%となっている。
対策は、麦は、上伊那で栽培されている早生種ハナマンテンは、穂のもとになる幼穂が生育が10日ほど進んでいることから生育を遅らせるよう麦ふみなどを行う。
果樹は、凍害に気をつけ木の幹にワラを巻く。野菜は、温度が急に下がった場合、花芽分化しやすくなるので温度管理に気をつける。
花きは、アルストロメリアやカーネーションで葉焼けの発生が確認されていて、換気と適正な水やりをする。
きのこは、キノコバエ類の施設内への進入防止のため粘着シートを設置する。
上伊那では、上伊那農業改良普及センターで対策の指導を行っていて、詳しい情報を提供するという。 -
花粉の飛散開始
飯田保健所は16日、飯田地域でスギ花粉の飛散が開始したと発表した。
飯田保健所によると、飛散開始は14日で、去年より20日早く例年より8日早いという。
今年の予測では、例年よりやや多い飛散量となっていて、保健所では、花粉症の人はマスクやメガネを着ける、玄関で花粉を払ってから家に入るなどの対策をとるよう呼びかけている。 -
確定申告受付始まる
平成20年分の確定申告の受付が16日から始まった。窓口には、申告を済ませようと自営業者らが訪れていた。
所得税の確定申告は、自営業者や給与が2千万円以上ある人などが対象となる。
上伊那では、伊那税務署がいなっせで開いている会場や、住民登録のある市町村役場などで行える。
いなっせには、朝早くから多くの人が訪れ、申告を済ませていた。
ある男性は「申告を済ませすっきりした気持ち。税金の使い道も、すっきりと国民が納得するよう使ってほしい」と話していた。
確定申告の受付は3月16日まで。
伊那税務署では、「受付終了日付近は窓口も込み合うので、早めに申告を済ませてほしい」と呼びかけている。 -
第6回中学生ロボコン南信大会
中学生が自作のロボットで技術を競うロボットコンテスト南信大会が14日、いなっせで開かれた。
6回目となる大会には、南信地区の中学校9校から50チームが参加して自慢の手作りロボットを競った。
試合は、自分のコートに置かれたペットボトルを相手のコートに移して得点するもので、点の高いチームが勝ちとなる。
大会の結果、優勝は駒ヶ根東中学校の「ゴンジュラス」で、ICT放送エリア内では、伊那東部中学校の「スズ竹PANYA DX1号」が3位入賞を果たした。
またアイデア、技術ともに最も優れたロボットに贈られるロボット大賞には、伊那東部中学校の「東部中SONIQ」が選ばれた。 -
上伊那公民館連絡協議会
上伊那地域の公民館の関係職員の合同研修会が12日、伊那公民館で開かれ、上伊那の公民館の館長や主事など職員60人が参加した。
今回は天竜川の災害と伝承についてがテーマで、参加者は、天竜川で行われている激特工事の様子を見学した。
見学会では、工事を行っている国土交通省天竜川上流河川事務所の職員が説明した。
職員は、「諏訪の釜口水門の放流量が増加するにつれ河床を掘り下げ、護岸工事が行われた」と説明した。
最も放流量が少なかったころはコンクリート、その後放流量が増えるにつれ割り石、丸い石、そして現在の工事と護岸だけを見ても天竜川の歴史を感じることが出来る竏窒ニ説明していた。
伊那公民館の武田登館長は、「天竜川とこの地域は昔も今も一緒に生きている。工事の様子を見ることで、迫力ある地域の歴史を感じることが出来た。公民館の今後の活動に生かしたい」と話していた。 -
もりもり上伊那山の感謝祭
よりよい森林づくりを進めていこうと上伊那地方事務所などは9日、「もりもり上伊那山の感謝祭」を伊那市のいなっせで開いた。
感謝祭には上伊那の林業関係者や市民団体など200人程が参加した。
林業に功績のあった個人や団体のほか、平成20年度林業関係コンクールポスター部門などで入賞した子どもたちに表彰状を贈った。
枝打ちの部で最優秀賞を受賞した箕輪町木下財産区の黒河内将裕区長は、「自然を愛することで地元の山を守っていきたい」と話していた。
木下財産区は、植樹したヒノキ林で4年前から間伐や枝打ちをしている。そこで出た木材を利用して東屋を建てるなど、間伐材の有効利用を行っている点が評価された。
この後、上伊那の4団体による活動報告会が開かれた。
このうち上伊那森林組合は、所有者の異なる小規模の山林を集約することで計画的な森林整備をしたことを報告した。
上伊那地方事務所では、それぞれの活動について情報交換をし、災害や地球温暖化の防止など、森本来の機能が引き出せるような森林整備を進めていく考え。 -
いきいき実践塾修了式
高齢者の社会参加を目指す長野県地域いきいき実践塾伊那支部の修了式が12日、伊那合同庁舎であった。
いきいき実践塾は、地域での活動を計画し、また行動に移すための能力を養ってもらおうと、長寿社会開発センターが開いた。
この日は受講生21人が、長寿社会開発センターの宮坂正巳伊那支部長から修了証書を受け取った。
受講生は昨年5月から、現場での福祉体験や認知症予防の講義など15回の講座を受講してきた。
宮坂支部長は、「これまで培ってきた経験に、学んだ知識を加えてさらに活躍してください」とあいさつした。
修了者を代表して東條興一さんは「これまで学んできたことを活かして、地域のリーダーとして頑張っていきたい」と話していた。 -
災害お話マップ完成
天竜川上流域災害教訓伝承手法検討会は12日、伊那市に伝わる天竜川の災害や伝承などをまとめた小冊子を発行した。
発行したのは「伊那市に伝わる災害お話マップ」。
天竜川水系のどこでどのような伝説が残っているのか一目でわかるようになっている。
冊子では、伊那市長谷黒河内に七色のうろこを持つ大蛇がいて、ヤマトタケルが退治したといった伝説や、水害に関係しているお祭り・石碑などを紹介している。
この冊子は、有識者や学校関係者などで組織する天竜川上流域災害教訓伝承手法検討会が、市内に残る資料などから作成した。
国土交通省天竜川上流河川事務所で配布しているほか、研修会などで活用していくという。 -
現地レポート 伊那西小児童の南大東島訪問
長野県伊那市の伊那西小学校の児童たち12人と付き添いの池上眞澄校長・伊藤正通教諭の14人が、2月5日から3泊4日で沖縄県南大東島を体験訪問した。
産直市場グリーンファームが、遠く離れた南海の孤島=沖縄県南大東島の青パパイヤの販売を引き受けたことをきっかけにして、2005年以来、同島と伊那地域の住民交流が続いている。今回はじめて、伊那市の子供たちが同島を訪ね、島民宅にホームスティしながら、山国信州では味わえない南の島の自然や生活を体験した。
訪問にあたっては、産直市場グリーンファーム代表の小林史麿さんと、伊那市教育長の北原明さん(2008年に個人の資格で同島を訪問)が「西小児童の南大東島訪問支援カンパ」を呼びかけ、150人の市民から34万円が集められた、経費の一部に当てられた。近隣の住民宅全戸を訪ねて協力を要請して回った人もいた。
南大東村からも交流拡大のために経費の一部が寄せられた。
訪問の様子と島民の感想が、南大東島教育委員会の宮城克行さんから報告されているので掲載する。 -
上伊那果樹推進協議会発足
上伊那果樹共済推進協議会が9日発足し、平成23年春までに、果樹共済の加入率を50%とする目標などを確認した。
協議会は、上伊那地方事務所や市町村、JA、南信農業共済組合などで組織する。
果樹共済は、リンゴやナシ、モモ、ブドウを対象としたもので、掛け金の半分は国が負担している。
しかし加入率は、全国平均で約25パーセントと低く、制度そのものを見直そう竏窒ニの一部意見もあるという。
農家のセーフティーネットである共済の維持に向け、昨年9月に上下伊那、諏訪地域でつくる南信地域果樹共済推進協議会が設立され、より具体的な活動を実行していこうと下伊那に続いて上伊那協議会が発足した。
平成20年の上伊那地域での栽培面積に対する加入率は34・3パーセント。協議会では、加入率50パーセントに向け▽市町村役場やJA各支所へパンフレットの設置▽制度の説明会開催▽未加入の生産者に対して委員が訪問する竏窒ネどの活動をしていく計画。
協議会長に選ばれた曽我逸郎中川村長は、「ひょうや台風など農業経営のリスクから、農家が安心して生産できるよう共済推進に向け皆で協力していきたい」とあいさつした。 -
上伊那のレギュラーガソリン価格値上がり、続落止まる
上伊那地方の1リットルあたりレギュラーガソリンの価格は9日現在111.6円で前月13日の調査に比べて2.8円高く、昨夏から続いた続落傾向が止まり値上がりに転じたことが県企画部の調査で分かった。ハイオクガソリンも2.8円高の123.5円。一方で軽油は1.3円安の103.8円、灯油も18リットルあたり1154.2円で4.5円値下がりした。
県内78店舗を電話による聞き取りで調査。県平均のレギュラーガソリン、ハイオクガソリンはともに前月に比べて3.1円値上がりし、109.9円と121.2円となった。昨年8月以来6カ月ぶりの値上がり。軽油は1.2円安の102円、灯油は8.1円安の1151.3円だった。 -
高校入試前期選抜試験
県内の公立高校で9日、高校入試の前期選抜試験が行われた。県教育委員会によると、どの会場も混乱なく試験を終えたという。
今朝8時の伊那市の気温はマイナス4℃と寒い朝を迎えた。
伊那弥生ヶ丘高校では、マフラーやコートなど寒さ対策をした中学生が、校門の前で忘れ物がないか確認し、試験会場へと入っていった。
ある中学生は、「面接試験ではハキハキ受け答えしたい」と話し、比較的リラックスした表情を見せていた。
県教育委員会がまとめた概況によると、前期選抜の全日制には、9890人が志願し倍率は1・73倍、定時制には92人が志願し倍率は0・68倍、多部単位制には273人が志願し倍率は1・71倍となっている。
前期選抜試験の合格発表は17日に行なわれる。 -
ブラジル人支援のSOSネットワークが相談会
不況の影響で生活に困っているブラジル人などが、今後の生活について考える集いが7日、箕輪町の木下公民館で開かれた。
これは仕事を失ったブラジル人などを支援している上伊那医療生協SOSネットワークが開いた。
約70人が集まり、生活上の悩みや将来への不安など、それぞれが抱えている問題を出し合っていた。
出席者からは、「お金がなく病気になっても医者に診てもらうことができない」「子どもを学校に行かせることができず将来が不安」などの声が上がっていた。
また仕事についても、「突然解雇を言い渡された」「雇用保険などについて雇い主から説明がなかった」という声のほか、「就職相談会に行ったものの、外国人は対象外だと言われ何もできずに帰ってきた」と話す人もいた。
SOSネットワークでは、食糧など広く支援物資の提供を呼びかけるほか、外国人の相談受け付けや一時的に住むことができる拠点づくりを進めていきたい竏窒ニしている。 -
信州フラワーショー2009
県下最大級の花のイベント、ウインター2009信州フラワーショーが5日から、伊那市のJA南信会館で始まった。
県内の花卉生産者の技術向上などを目的に、JA全農長野が毎年開いているもので、会場にはアルストロメリアを中心に、この時期栽培される花およそ400点が並んでいる。
審査の結果、最高賞にあたる農林水産省関東農政局長賞には、飯島町の久保田卓二さんのアルストロメリアが選ばれた。
久保田さんの花は、色や形、ボリュームなど全体的にバランスが良かったことが評価された。
JA全農長野では、「原油の高騰など厳しい状況が続いているが、素晴らしい花がたくさん集まった。ぜひ多くの人に見に来ていただきたい」と来場を呼びかけていた。
また、会場には招待を受けた伊那市内の園児たちが訪れ、関係者から説明を受けながら見学していた。
ウインター2009信州フラワーショーは6日午後1時まで。 -
長野県景観フォーラムINA
景観について考える長野県景観フォーラムINAが5日、伊那市のいなっせで開かれた。
このフォーラムは、地域住民による景観づくりを活性化しようと長野県などが開いた。
県全体のフォーラムは平成13年以来、8年ぶり。今回は、伊那市の西箕輪ふるさと景観住民協定者会が去年、県内で初めて景観育成特定地区に指定されたことから、伊那で開かれることになった。
フォーラムでは、「美しい信州の景観づくり功労賞」の表彰が行われた。
住民の自主的な景観づくり活動で、模範となる優良な取り組みを表彰するもので、西箕輪の住民協定者会をはじめ諏訪市や上田市などの5団体が受賞した。
受賞団体を代表して、西箕輪の住民協定者会が活動発表をした。
この会は、平成17年に景観住民協定を締結して県の認定を受けた。平成20年9月には県条例の景観育成特定地区に県で初めて指定され、地域住民と景観保全や広報活動などに取り組んでいる。
事務局長の山口通之さんは、「景観形成を地区づくりの一環として位置づけることが課題」と話した。
講演会も行われ、東京大学アジア生物資源環境研究センター教授の堀繁さんが良い景観について話した。
堀さんは、「景観とは目でみること。良い景観とは、見たいものが見やすいこと」と説明し、「景観で地域が評価される。よい景観を作るには、見たいものを見やすくし、見たくないものを見せないようにすること」と話していた。 -
木曽駒ケ岳の植生復元対策検討
中央アルプス木曽駒ケ岳の周辺で荒廃が進んでいる高山植物の植生を復元する対策事業の検討会が3日、伊那市の南信森林管理署で開かれた。
これは、中部森林管理局がボランティアと共に取り組んでいるもので、この日の検討会にはボランティア団体や有識者ら約20人が出席した。
検討会では今年度の取り組みが報告された。
復元作業は、荒廃が著しく緊急性の高い場所を選んで行われた。
風雨などにより土壌が流れないようにヤシなどの繊維でできたマットを地面に敷くほか、周辺から採取した種をまくなどする。
作業は4年目で、今年度は木曽駒ケ岳に向かう9合目付近の3カ所、およそ210平方メートルの範囲で、ボランティアなど31人が参加してマットの敷設などをした。
また、平成17年度から19年度までの作業範囲で、21の調査地点のうち9地点でイワツメクサなどの植物の分布量がわずかに増加したとの結果も報告された。
来年度以降の事業については、中岳から木曽駒ケ岳までの登山道沿いを対象に、およそ210平方メートルの範囲で復元作業を行う計画で、作業では、植物が今生えている状況を参考にしたマットの敷設方法なども研究する予定。
この植生復元対策事業は、5年目となる来年度に終了するが、マットの敷設作業や調査は継続していくことを決めた。 -
定額給付金の支給対応に向け、準備進む
定額給付金の支給に対応するため2日、上伊那8市町村の担当者会議が伊那市の上伊那情報センターであった。
会議は、給付金の関連法案が来月中旬に国会で成立する見通しが立ったことを受け、統一した準備を進めようと開かれた。
上伊那8市町村では、支給データの基礎となる住民登録や外国人登録などを共同電算処理しており、定額給付金支給に向け、統一したデータ処理や事務処理を行う。
この日の会議では▽23日までに給付対象者へ送付する申請書類を作成し、各市町村の担当部署へ届ける▽定額給付金の支給日に定期的な締切を設ける▽自治体が任意で毎月10日・20日・月末の中から設定する竏窒アとなどが決まった。 -
住基カード図書館で利用可能に
飯島町を除く上伊那7市町村の公立図書館で1日から、住民基本台帳カードが図書館カードとして使用可能になった。このうち伊那市立伊那図書館では、運用開始のセレモニーがあり、小坂樫男市長が住基カードを使って6冊の本を借りた。
すでに住基カードを持っている人は、「図書館利用」を追加登録すれば、図書館カードとして使えるようになり、本が借りられる。
上伊那全体の住基カードの発行枚数は、昨年度末現在で2万4952枚。伊那市では、1万3485枚となっている。
現在住基カードは無料交付しており、小坂市長は「交付は簡単なので、確定申告の待ち時間の間にでも作っていただきたい」と呼びかけていた。 -
上伊那福祉協会50周年式典
社会福祉法人上伊那福祉協会の創立50周年記念式典が30日、いなっせで行なわれ、元日本テレビアナウンサーの小林完吾さんの記念講演もあった。
上伊那福祉協会は、昭和34年に設立された南箕輪養老院会が基になっていて、現在では老人ホームなど10の施設を上伊那地域で運営している。
会長の平澤豊満箕輪町長は、「法律のしばりもあり、厳しい経営を強いられているが、住民からの期待は年々高まっている」と式辞を述べた。
式典では、50周年を記念してデザインを公募したロゴマークとイメージキャラクターが発表され、感謝状が贈られた。
元日本テレビアナウンサーの小林完吾さんは、「私の介護録 悔いなき看取りを」と題し講演した。
小林さんは、講演中で倒れた話を皮切りに福祉や医療、高齢化社会の問題について話した。
上伊那地域の高齢化率は、25パーセントで4人に1人が65歳以上の高齢者。福祉協会の施設のベッド数は816床だが満床状態で、入所は順番待ちの状況となっている。