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秋のツキノワグマの出没予測
県林務部はこのほど、秋のツキノワグマの出没予測をまとめた。ツキノワグマのえさとなるコナラ、ミズナラなどの堅果類の豊凶調査結果は「並作から不作」で、凶作だった昨年と比べ、出没は少ないと推測しているが、キノコ取りなどで山に入る場合はクマと遭遇する可能性があるため、十分な注意が必要としている。
クマは冬眠に備え、秋に堅果類を食いだめするが、山の堅果類が不足の年は、えさを求めるクマが人里へ出没する傾向にある。
今年の堅果類の実り状況は、コナラ、ミズナラが並作から不作、ブナが不作(高標高地域で凶作傾向にあり)、クリが並作となっており、昨年よりはえさ不足にならないと考えられるが、昨年の異常出没で里に慣れてしまったクマが里に下りてくる可能性もあるとしている。
対策としては▽クマの出没が多い早朝、夕方に山ぎわに出かける時は徳に注意するとともに、鈴やラジオを携帯すること▽クマのえさとなるような不要な果実(柿など)や生ごみなどは適切な処理を行うこと▽山へ入る時は複数で行動すること▽遭遇した場合はクマから目を離さずにゆっくりとその場を離れること竏窒ネど。
また、目撃した場合は市町村役場か最寄りの地方事務所林務課に連絡するを呼びかけている。 -
全国高校サッカー選手権県大会第5日
第86回全国高校サッカー選手権県大会第5日の16日、松本平広域公園サッカー場など3会場で3回戦8試合があった。上伊那勢の辰野は、伊那市陸上競技場で武蔵工大二と戦い0竏・で負けた。上伊那から出場の全8校は、これですべて姿を消した。
▽3回戦【伊那市陸上競技場】
辰野は、センターバックの活躍などで武蔵工大二の猛攻を前半2失点で抑える。しかし、体力が落ち始めた後半に4点を与えてしまい、勝負を決められてしまう。カウンターに徹した攻撃は、守備に追われる時間が長すぎたため力を出し切れず、思うように機能しなかった。
【武蔵工大二竏鋳C野】中盤のプレッシャーに潰され、反撃のきっかけをつくれなかった辰野 -
秋季北信越高校野球県大会南信予選最終日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選最終日の16日、県営飯田野球場で決勝、3位決定戦の2試合があった。上伊那勢は辰野が下伊那農業と対戦し、16竏・の大勝。昨年春季以来となる3季ぶりの優勝を勝ち取った。岡谷南と戦った伊那北は7竏・の8回コールドで勝利し、3位に決まった。
▽決勝【県営飯田野球場】
下伊那農業
100000301=5
31050502×=16
辰野
○…辰野は17安打16点の猛攻で快勝した。1点を先制された初回、柴の右越え二塁打、和合の左前適時打で計3点を得点。2回は2死から伊東が本塁打を放ちリードを3点とする。勢いに乗る辰野は4、6回、それぞれ5得点のビックイニングをつくり大差をつけた。
▽3位決定戦【県営飯田野球場】
岡谷南
00000000=0
12021001=7
伊那北
(8回コールド)
○…伊那北は全員安打で8回コールド勝ち。1回2死から内安打の畑が敵失で二進し、近藤が中前適時打を放ち先制。2回は敵失などで無死満塁の好機から2点、4回は1死二、三塁から郷頭の左前適時打で2点を加点しリードを広げる。8回、小林礼が長打で勝負を決めた。 -
稲刈り始まる
実りの秋を迎え上伊那各地の水田では、稲刈りが始まった。黄色く色付いた水田では、農業者らが協力し合いながら収穫時期を迎えた稲の刈り取り作業に励んでいる=写真。
15日から稲刈りを開始した箕輪町の南部営農組合では、午前10時ころからあきたこまちなどのほ場で作業を開始。約8アールをコンバインで収穫し、この日から稼動し始めた辰野町のライスセンターへと運んだ。コシヒカリは18日から刈り取りを始める予定だという。
上伊那農業協同組合(JA上伊那)によると、今年の生育状況は、7月の低温で出水の時期が4、5日ほど出遅れたが、その後、天候の良い日が多く、順調にきていた。しかし、9月に入ってからは曇天が続き、その影響でコシヒカリなどは刈り取りを3日ほど遅らせることとなった。
JA上伊那では、9月に行った坪刈りの結果から、本年度の作況指数を101・1と予測しており、ほぼ平年並みの収量を見込んでいる。 -
上伊那管内の100歳以上の高齢者は状況
敬老の日に合わせて上伊那地方事務所は、上伊那管内の100歳以上の高齢者は状況を公表した。上伊那管内で今年100歳以上となる高齢者の数は男性9人、女性59人の合計68人。昨年に比べ、20人の増加となった。
女性の100歳以上が男性の6倍以上となっているほか、市町村別では、伊那市が最も多い30人となっている。
男性の最高齢者は明治36年12月生まれで現在103歳の宮下貞美さん(伊那市)、女性の最高齢者は明治31年7月生まれで現在109歳の平沢由子さん(駒ケ根市)。平沢さんは県内でも最高齢者となる。
また、県内の100歳以上高齢者数は、男性105人、女性662人となっている。 -
全国高校サッカー選手権県大会第4日
第86回全国高校サッカー選手権県大会第4日の15日、松本平広域公園サッカー場など3会場で3回戦8試合があった。上伊那勢の伊那弥生は、伊那市陸上競技場で松本美須々と対戦し0竏・の大敗。県高校総体ベスト4を相手に、一矢を報いることができなかった。
伊那弥生は、格上の松本美須々に対し、前半から積極的に攻撃を仕掛ける。しかし、右サイドを中心に攻め込まれると前線と中盤の選手が引きずられ終始、防戦一方の展開を強いられる。個人技などでゴール前へ突破する場面もわずかにあったが、いずれも得点できなかった。
第5日の16日は、同陸上競技場で辰野が武蔵工大二と3回戦を戦う。 -
秋季北信越高校野球県大会南信予選第5日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選第5日の15日、県営飯田野球場で準決勝2試合があった。上伊那勢は辰野と伊那北が対戦し、6竏・で辰野が勝利した。第6日の16日は、同球場で辰野竏忠コ伊那農業の決勝、伊那北竏忠ェ谷南の3位決定戦がある。
▽準決勝【県営飯田野球場】
伊那北
003000000=3
00300003×=6
辰野 -
第31回上伊那花き品評会が開催
品種の選定や栽培・出荷技術の向上などを目的とする第31回上伊那花き品評会が14日、伊那市役所であり、箕輪町の生産者・大槻長さんのトルコギキョウ「パピオンピンクフラッシュ」が、最優秀賞に選ばれた。
同品評会は上伊那の花き生産者や生産販売者などでつくる上伊那花き生産者会議(小林淳一会長)が、さまざまな季節の花の出荷時期が重なる秋を選んで毎年開催している。カーネーション、バラ、アルストロメリア、トルコギキョウなどが並んだ今年の出展数は、昨年より20点ほど少ない252点。
7月の曇天による日照不足、8月の猛暑による気温の上昇など、花の生産には適さない気象条件が続いた影響で、花の大きさや茎の太さなどといったボリュームが出づらく、全体的に小ぶり傾向だという。
小林会長は「温暖化の影響で年々やりづらくなっているが、今年は特に苦労の多い年だった」と話していた。
午後は一般公開と即売があり、訪れた人たちの目を楽しませていた。
入賞者は次のみなさん。
◇最優秀賞=大槻長(箕輪町)トルコギキョウ
◇優秀賞▼田中理一(伊那市)カーネーション▼大沢正二(飯島町)アルストロメリア▼堀友和(南箕輪村)カーネーション▼那須野明(飯島町)カーネーション▼森谷匡彦(飯島町)バラ▼飯塚秀雄(南箕輪村)カーネーション▼大槻長(箕輪町)エキノプス▼永田治彦(箕輪町)カトレア▼田中一男(宮田村)カーネーション
◇優良賞▼片桐敏美(飯島町)アルストロメリア▼田中徳長(宮田村)カーネーション▼蟹沢亜紀(伊那市)トルコギキョウ▼田中功(宮田村)カーネーション▼滝本久治(駒ケ根市)カーネーション▼田中和浩(伊那市)シンフォリカリポス▼田中和浩(伊那市)バラ
◇奨励賞▼渋谷宗一(飯島町)クレマチス▼中村敦彦(飯島町)バラ▼小林淳一(飯島町)ナデシコ▼吉川静夫(飯島町)クジャクソウ▼伊藤文博(伊那市)カーネーション▼宮下善人(飯島町)アルストロメリア -
天竜川の河川清掃「第17回ラブリバー天竜の日」
天竜川の河川清掃「第17回ラブリバー天竜の日」が13日、伊那、駒ヶ根、飯田の3地区であった。上下伊那と木曽地域の建設会社でつくる県南部防災対策協議会(吉川光國会長)が主催する環境美化活動の一環で、この日は全地区で計101人がごみを拾った。
伊那地区は、19社30余人が参加し、左岸を中心に天竜川の十沢橋(箕輪町)縲恣a島橋(伊那市)、天竜川と三峰川の合流点(同市)縲恊Y原河川公園(同市)で実施。3班に分かれ、堤防道路沿いに落ちているごみを歩きながら拾った。
参加者によると、先日の台風9号の影響で、上流から流れついたごみが多かったという。空き缶やペットボトル、発砲スチロールなどの家庭ごみが目立ち、昨年よりもごみ袋の数量が多く感じたという。
ごみの量(ごみ袋の数)は次の通り。
▽伊那=資源ごみ・不燃ごみ32袋、可燃ごみ11袋▽駒ヶ根=資源ごみ4袋、埋め立てごみ5袋、可燃ごみ4袋▽飯田=資源ごみ7袋、埋め立てごみ64袋、タイヤ2本
天竜川の左岸沿いのごみを歩いて拾う参加者ら -
伊那法人会女性部
南箕輪老人ホームにおはぎの贈り物伊那法人会女性部(66人、小口幸子部長)は12日、「敬老の日」とお彼岸に合わせ、地域貢献活動として南箕輪村にある南箕輪老人ホーム(特別養護、養護)2施設に部員の手作りおはぎを届けた。
女性部は年2回、イベントを上伊那の各地区が順番に担当して実施している。今年、熊本県であった全国フォーラムで同県法人会の地域貢献活動を知り、今回のイベントを担当した南箕輪村の藤田キヨ子代表が老人ホームの訪問を提案。会として初のボランティア活動に取り組んだ。
部員24人が、おはぎ約500個を心を込めて手作りし、あんことごま1種類ずつをパック詰めした。養護老人ホームでは、部員が利用者一人ひとりにおはぎを手渡し、一緒に席について話をしながら味わった。利用者は「とてもおいしい」と喜んでいた。
部員による手話ダンスと日本舞踊のステージもあり、利用者を楽しませた。
女性部は、県の合同例会や木曽法人会との交流、勉強会などの活動があり、「公益法人として内容の濃い活動をしていくためにも、今後も地域貢献活動に取り組みたい」と話していた。 -
高齢者ニュースポーツ交流会
県長寿社会開発センター伊那支部は11日、「高齢者ニュースポーツ交流会」を南箕輪村の大芝公園屋内運動場などで開いた。老人大学の学生や一般など約50人が集まり、さまざまなニュースポーツに挑戦した。
交流会は高齢者でも手軽にできるニュースポーツに取り組みながら健康づくりや交流の輪を広げてもらおうと毎年開催しているもので、今年はペタンク、囲碁ボール、マレットゴルフの3種目を用意した。
そのうち、スティックでボールを打ち、碁盤になった人工芝マットの上にボールを並べて得点を競う「囲碁ボール」では、相手チームよえいも多く得点できるよう、参加者が白と黒のボールを打ち合い、楽しんでいた。
この日初めて囲碁ボールを体験した辰野町の70歳の女性は「見たことはあったが、やったのは初めて。あまり勝敗にこだわらずにみんなで仲良くできるので楽しい」と話していた。 -
みんなで支える森林づくり県民集会が上伊那で開催
県は11日夜、森林整備の新たな費用負担の方法などを県民と話し合う「みんなで支える森林づくり県民集会」を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。県が検討案を示している森林税(仮称)や林業の現状と課題などに関する説明を受け、林業関係者からは森林税の導入に前向きな意見が相次いだが、「ここに集まって説明を受けているのは、ほとんどが林業関係者だが、税を負担するのは林業とは関係のない一般市民が多数になる。そのことをもっと意識してほしい」として、一般の県民から理解を得ることの必要性を訴える声もあった=写真。
同集会は森林づくりやそれに伴う新たな費用負担について県民の意見を聞くことを目的として県内6会場で開催するもの。初日の伊那市では、林業関係者を中心に約50人が集まった。
県の担当者は、県内の民有林の約半分を占める人工林で適切な間伐を実施しなければならない時期にある」と森林整備の必要性を強調し、森林税については個人県民税および法人県民税の均等割の上乗せ方式とすることなどを説明。税額については「懇話会の議論や県民の意見を踏まえながら今後検討していく」とした。
また、参加した林業関係者からは「なかなか整備が進まない里山の間伐を優先的に進めてほしい」「急傾斜地など、間伐しても採算が取れない悪条件の森林には割増などの配慮をしてほしい」といった意見がでた。 -
「医療費に一部を返還する…」との詐欺に注意
最近、中南信地方で市町村職員を装った者が高齢者宅を訪問し、「医療費の一部を返還するために手数料が必要だ」と偽り、現金をだまし取る詐欺が発生している。伊那署などは、こうのような訪問があれば、最寄りの警察署や交番などに通報するよう呼び掛けている。
11日午後1時ごろ、南信地域の高齢者宅でも同様の事件があり、高齢者が9800円をだまし取られた。この事件の犯人の特徴は、身長160縲・65センチで、年齢は40縲・0歳。丸顔でメガネ、茶色のブレザーに黒いズボンを着ていた。 -
歯の衛生に関する図画コンクール 上伊那審査
歯の衛生に関する図画・ポスター審査
第55回歯の衛生に関する図画・ポスターコンクールの上伊那地区審査会が12日、伊那市西町の上伊那歯科医師会館であり、同地区の小中学校から寄せられた566点から入選作品を決めた=写真。上伊那歯科医師会など主催。
歯の衛生について理解と認識を高める狙いで、本年は小学校26校、中学校6校から応募があった。審査員が小学校低学年(180点)、同高学年(296点)、中学校(154点)の3部門からそれぞれ入選作品を選んだ。
歯科医師会をはじめ、伊那教育事務所、上伊那学校長会などの関係者15人がデザイン、色合い、訴える力などの観点から審査した。
最優秀、優秀、佳作の入選作品は10月22縲・1日、伊那市役所1階のホールに展示する。また、来年度の県歯科医師会コンクールに出品する。
結果は次の通り(カッコ内は学校名と学年)。
◇小学校低学年▽最優秀=田村彩(赤穂南1)湯沢奈緒子(辰野南2)▽優秀=中田さなえ(南箕輪南部1)春日晴喜(七久保2)唐沢諒太(宮田3)池上有咲(赤穂東3)春日梨子(赤穂東3)▽佳作=池上明音(南箕輪南部1)宮崎諒(赤穂2)松崎れいか(南箕輪2)川島夕芽(箕輪中部2)大嶋ひとみ(七久保2)吉岡美奈(宮田3)酒井奎汰(赤穂東3)湯沢詩永里(赤穂東3)古畑朝望(赤穂東3)渡辺裕貴(赤穂東3)野溝その子(赤穂東3)
◇小学校高学年▽最優秀=藤沢勇飛(辰野南4)若林和輝(宮田6)▽優秀=井口舞(伊那東4)福島志音(辰野南4)岡田夏帆(辰野東5)片桐美波(中川西5)花井龍之介(東春近6)宮沢瞳(赤穂南6)小平美穂(箕輪北6)伊藤なぎさ(西箕輪6)▽佳作=小池涼太(赤穂東4)石原亮太(辰野西4)有賀弘紀(辰野西5)伊東亜海(西箕輪5)池上優菜(美篶5)斉藤翻隆(箕輪中部5)日野和真(箕輪中部5)小沢佳奈子(伊那東5)春日梢(伊那東5)清水健太郎(南箕輪5)田中綾乃(南箕輪5)原志門(南箕輪5)北原怜奈(南箕輪6)工藤このみ(宮田6)堀内巧(辰野東6)斉藤愛(南箕輪南部6)米山響音(飯島6)福島瑞季(飯島6)
◇中学校▽最優秀=坂井田めぐみ(赤穂3)▽優秀=田中真帆(南箕輪1)大沢友貴(南箕輪2)宮沢るみ(赤穂2)原真理子(西箕輪3)▽佳作=保科亜利沙(高遠1)白鳥結希(南箕輪1)加藤大地(南箕輪1)中山嵯也花(辰野1)一ノ瀬芽衣(辰野2)高坂栞(宮田2)中島雅樹(赤穂2)竹村望(赤穂3)宮島愛(西箕輪3) -
県伊那文化会館で特別支援学校の生徒らを招待してウィーンの演奏家が演奏会
普段はホールに足を運ぶことが困難な子どもたちに、良質な音楽に触れてもらおう竏窒ニ、県文振興事業団(長野県民文化会館)は11日、ウィーンで活躍する演奏家4人による演奏会を伊那市の県伊那文化会館で開き、中南信地区の特別支援学校に通う子どもたち約300人を招待した=写真。
特別支援学校の生徒を招いての演奏会は2年目。昨年は東北信の学校を対象としたため、中南信での開催は初めてとなる。
演奏は、同館とウィーン学友会館が姉妹提携を結んでいることから、12、13日に県内2カ所で演奏会を開く弦楽四重奏団「ウィーン室内楽アンサンブル」に演奏を依頼した。
演奏会では、エルガーの行進曲「威風堂々」などといったスタンダードなクラシックだけでなく、映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲など、子どもたちにもなじみのある曲を盛り込んだ13曲を演奏。バイオリンやチェロが奏でるさまざまなメロディーに、子どもたちも耳を傾け、演奏に合わせて体を動かすなどして楽しんでいた。 -
9月1日付で伊那保健所長に着任
山崎宗広所長(57)9月1日付で伊那保健所長に着任した。公衆衛生専門学校伊那校の校長を兼務する。 「保健活動、食品や医薬品の安全、医療体制の整備など、住民の健康を請け負う責任の重さに身の引き締まる思い。各領域の専門家集団である保健所スタッフと協力して、業務に精一杯努めていきたい」と抱負を語る。
◇ ◇
東筑摩郡麻績村出身。1976年に信州大学を卒業後、信大総合病院の小児科に入局した。以降、小児科医として北信総合病院、長野赤十字病院、篠ノ井総合病院などに勤めたほか、松本赤十字血液センター在籍時には、米国コネチカット州立大学で細胞生物学の研究にも取り組んだ経験を持つ。
10年ほど在籍した中信松本病院では、それまでの一般小児科診療だけでなく、重症心身障害児に関する診療や思春期対応などにも携わった。
より幅広い領域からの対応が求められる中、養護学校の教員や、保健、福祉の関係者、小児科以外の医療分野からの協力を得ることも多く、連携の重要さを実感。その中で、子どもたちの自主性・自発性を尊重し、動くことを通じて心、体、頭の調和のとれた発達を助ける「ムーブメントセラピー」を導入したニューリハビリテーションのセミナーを立ち上げた。
「連携協力の重要さは保健所業務にも通じてくることだと思う」と話す。
◇ ◇
医療を取り巻く情勢がさまざまに変化する中、全国的に問題となっている産科、小児科不足は上伊那でも深刻化している。
「県内の産科医不足は、信大で産科医の退職が続いている中、これまでのようにほかの病院への派遣が難しくなったというのが発端。県では、緊急対策として産科、小児科医の拠点化を提言している。保健所としては、広域連合や上伊那医師会などといった関係団体と上伊那の産科医療を守るための話し合いを進めていきたい。医療を取り巻く環境もさまざまに変化しているので、タイムリーに対応していくことが必要」と語る。
また、生活習慣病予防などといった健康づくりへの取り組み、食品の安全・安心の確保など、さまざまなニーズに対応していきたいと考えている。
趣味は読書、音楽鑑賞、最近はなるべく歩くことも心掛けている。
家族は妻、息子1人、娘3人。現在は単身赴任で伊那に住む。 -
環状北線の夜間工事始まる
通過交通の市街地流入緩和などを目的として県道南箕輪沢渡線から国道153号までの橋梁工事を進めている伊那市御園の環状北線の18日から、夜間工事を開始する。工事区間の一部であるJR飯田線の上部については、電車線に電気が通っている昼間の工事ができないため、電車の動かない夜間に架設工事を行うこととしてきたが、地元住民からは夜間工事に伴う騒音を懸念する声もあり、伊那建設事務所と地元との間で話し合いを重ねていた。担当者は「本年度中の事業終了を目指し、来春供用開始の予定」としている。
環状北線は伊那インターチェンジと国道153号を結ぶ主要幹線道路。今回工事が予定されている南箕輪沢渡線から東側は建設地が段丘となっていることなどから、橋梁となっている。
懸念のあった夜間工事については、今月始めに試験的に夜間工事を実施。その結果、住民の理解を得ることができ、予定通り工事を進めることとなった。
JR飯田線上の架設工事は10月初旬までに完了する予定で、10月からは国道153号線側の桁掛けに入る。伊那インター側については、ほぼ桁掛けを完了している。
延長は896メートル、事業費は55億円。 -
全国高校サッカー選手権県大会・第3日
◆第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会・第3日(9日、豊科高校グラウンドほか)=上伊那関係分
【2回戦】
▽松商学園0(前半0竏・、PK8竏・)0赤穂▽駒ヶ根工業0(前半0竏・)7松本県ケ丘▽箕輪工業1(前半0竏・)5中野実業 -
秋季北信越高校野球県南信予選 第4日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選第4日の9日、県営飯田野球場と駒ヶ根市アルプス球場の2会場で、3回戦4試合があった。上伊那勢は、飯田長姫と対戦した伊那北が7竏・のサヨナラ勝利。辰野は諏訪二葉と戦い、延長12回の末6竏・で勝った。伊那北は4季ぶり、辰野は2季連続の県大会出場を決めた。
伊那弥生は、岡谷南と対戦し1竏・の惜敗、駒ヶ根工業は下伊那農業と戦い0竏・で完封負けした。
……………………………
【県営飯田野球場】
▽3回戦
岡谷南
000000102=3
000000010=1
伊那弥生
……………………………
【県営飯田野球場】
▽3回戦
下伊那農業
011020000=4
000000000=0
駒ヶ根工業
……………………………
【駒ヶ根市アルプス球場】
▽3回戦
飯田長姫
000000501=6
011110201=7
伊那北
………………………………
【駒ヶ根市アルプス球場】
▽3回戦
諏訪二葉
200000030000=5
002010002001=6
辰野
(延長12回) -
9日 高遠ダムでジャンボマス釣り大会
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は9日を皮切りに16、23日の3週連続でジャンボマス釣り大会を開く。5月末に閉鎖した同組合の養魚場で育成したマスの成魚(1縲・キロ)3・5トンを9日の高遠ダム(伊那市)をはじめとする計3個所のダムに放流する。
16日は箕輪ダム(箕輪町)、23日は横川ダム(辰野町)で開く。それぞれの会場を大会専用区とするため、釣り大会への参加者以外の入漁を禁じる。組合員、年券購入者も参加費用は一律3千円(中学生以下は半額)とする。釣り方は自由だが、ひっかけ釣りは禁止。
受付時間は午前7時、開場時間は同8時から。16、23日は雨天の場合、翌日に順延する。
同漁協のインターネットホームページからの申し込みについては、参加費を10%割り引く。問い合わせは、同漁協(TEL72・2445)。ホームページアドレスは、http://www1.inacatv.ne.jp/~tenryugawa-gyokyo/ -
全国高校サッカー選手権県大会・第2日結果
◆第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会・第2日(8日、飯田風越高校グラウンドほか)=上伊那関係分
【2回戦】
▽飯田風越4(前半0、後半4竏酎O半0、後半0)0上伊那農業▽辰野3(前半2、後半1竏酎O半0、後半0)0梓川▽伊那弥生4(前半1、後半3竏酎O半1、後半1)2下諏訪向陽 -
秋季北信越高校野球県大会南信予選 第3日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選第3日の8日、県営飯田野球場と県営伊那野球場の2球場で、2回戦6試合があった。上伊那勢は、辰野が富士見と対戦し10竏・の5回コールド勝利。下諏訪向陽と戦った駒ヶ根工業は6竏・で勝った。赤穂は下伊那農業と戦い0竏・の7回コールド負けだった。
第4日の9日は、県大会に出場する4校を決めるための3回戦があり、上伊那勢は、伊那弥生が岡谷南と、駒ヶ根工業が下伊那農業と県営飯田野球場で対戦。伊那北は飯田長姫と、辰野は諏訪二葉と駒ヶ根アルプス球場で戦う。
…………………………………………
【県営飯田野球場】▽2回戦
富士見
00000=0
2125×=10
辰野
(5回コールド)
…………………………………
【県営伊那野球場】▽2回戦
駒ヶ根工業
411000000=6
100100200=4
下諏訪向陽
○…駒ヶ根工業は初回、相手捕手の打撃妨害や四死球などで1死満塁の好機を迎えると赤羽の左前適時打で2点。続く伊藤が中越え適時三塁打を放ち、この回、計4得点を先制する。2、3回にも1得点ずつ加点し、リードを広げた。主戦伊藤はこの試合、四死球7つ与える制球力不足。7回に2点差まで追い上げられたが、序盤のリードを守り逃げ切った。
【駒ヶ根工業竏忠コ諏訪向陽】伊藤の中越え適時三塁打で湯沢、赤羽(写真)が生還する
…………………………………
【県営伊那野球場】▽2回戦
下伊那農業
0300311=8
0000000=0
赤穂
(7回コールド)
○…赤穂はこの試合、3安打の散発。1回に倉田、5回に杉本が長打を放つが、いずれも得点には結びつかなかった。 -
第31回こども絵画コンクール伊那中央支部の表彰式
住友生命が主催する「第31回こども絵画コンクール」の伊那中央支部表彰式が8日、伊那公民館であった。同支部管内で最優秀賞を受賞した幼児と小学生3人に、松本支店伊那中央支部の椿和浩支部長から表彰状などが手渡された=写真。
コンクールは子どもたちの心の成長を支えることを目的として始まったもの。幼児から中学生を対象としており、年齢別の6部門ごと作品を募る。今回は「もしもタイムマシーンがあったら」をテーマとして作品を募集したところ、全国から900万点の応募があ
った。
また表彰式に合わせ、会場には子どもたちの自由な発想で描かれた作品が並び、来場者を楽しませていた。
全国の入賞作品500点は東京、大阪の会場に展示するほか、特別賞、金賞、銀賞に選ばれた100点は、フランスのルーブル美術館に展示する。
上伊那の最優秀賞受賞者は次のみなさん。
◇0歳縲・歳部門=上條侑希乃(2歳)
◇3、4年生部門=池上日向子(高遠小)
◇5、6年生部門=小椋みゆき(富県小) -
台風9号の農業被害第1報
台風9号に見舞われた上伊那では、果樹を中心とする農業被害が発生した。上伊那農業協同組合(JA上伊那)の第1報によると、被害額の総額は約1390万円。一番被害が大きかったのは中川村の530万円だった。
被害の大きかった中川村横前のリンゴ農家・宮崎好朗さん宅では、出荷最盛期のツガルが落下。宮崎さんは「前日は朝から晩まで収穫したが、間に合わなかった」と話す。
また、伊那市西箕輪の果樹農家・笠松悟さん宅では約3千個のナシが落下。収穫時期を迎えたものについては前日に収穫をしてあったが、今回落下したナシは、まだ適期を迎えていない品種で畑に残してあった。
笠松さんは「リンゴの場合、落下しても直売所で売ったり加工用として引き取ってもらうこともできるが、熟していないナシはどうにもならない。処分するしかない」と肩を落とす。
JA上伊那によると、今回の被害は全体的なものではなく、風の通り道になっている地区などの一部に集中して発生したという。 -
07年度県内市町村の実質公債費比率算定結果(速報値)を公表
県は7日、07年度県内市町村の実質公債費比率(前3年度の平均値)算定結果の速報値を公表した。上伊那では、辰野町の23・1%が最高だったほか、伊那市20・8%、中川村20・5%、宮田村20・4%、箕輪町19・1%南箕輪村18・9%、駒ケ根市18・2%と8市町村中7団体が18%を上回った。
実質公債費比率は地方債許可制度が協議制度に移行したことに伴い、新しい比率で起債制限などを行うために06年度から導入された財政指標で、実質公債費比率が18%未満の団体は総務大臣等との協議で起債することが認められるが、18%以上の団体は協議による起債は認められず、引き続き許可が必要となる。
上伊那では前年度、5団体が18%未満だったが、本年度は16・9%だった飯島町のみとなった。
県平均は16・3%。前年度は56団体だった18%未満の団体数が43団体に減少した一方、18%以上、25%未満が前年度より10多い33団体に増加している。 -
台風9号接近で不安な夜
ゆっくりと関東付近に接近している台風9号の影響で、上伊那地方は6日午後から風が強まった。一部の学校で集団下校や下校時刻を早めるなどの対応があったほか、収獲期を控えた農家は不安な夜を迎えた。交通機関にも影響があった。
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リンゴの早生(わせ)種「つがる」が収獲の最盛期を迎えている宮田村では、風による落下を防ごうと各農家が作業に追われた。
リンゴ畑が続く駒ケ原の田中義人さんも「全部というわけにはいかないが、取れるものはできるだけ」と、つがるの収獲に汗。「ふじ」などの主力品種はまだまだ成長段階とあって「これだけ風が強いと心配だね」と、表情をくもらせた。
伊那市内の小中学校は6日、通常通りの授業となったが、一部の中学校で放課後の部活動を中止した。宮田小学校は午後3時10分に集団下校の対応をとり、宮田中学校は部活動を取りやめ午後4時半に下校時刻を早めた。 -
南アルプス食害対策協議会が発足
南アルプス周辺区域で深刻化するニホンジカの食害を食い止める広域的な対策方法を模索する「南アルプス食害対策協議会」の設立総会が6日、伊那市役所であった。県内で南アルプスに関係する飯田市、伊那市、富士見町、大鹿村の4市町村と、国、県、信州大学農学部の代表者が集まり、会長に小坂樫男伊那市長を選出した。 高山植物の食害や近隣での農作物被害は、行政の管轄域の境界を越えて発生している。同協議会はこうした被害に対して広域的な対策を講じていくために関係行政機関と研究機関を構成メンバーとして発足。今後は、被害状況の把握、分析を行い、地元猟友会などとの連携を図りながら有効な対策を模索するほか、捕獲したシカの肉の加工・販売方法についても検討していく。
小坂会長は「有効な手立てをお互いに考えていきたい」とした。
また、南アルプスにおけるニホンジカの調査などをしている信州大学農学部の竹田謙一助教がニホンジカの個体数が増加してきた背景には里山の荒廃や狩猟者の減少などがあることを説明。
また、対策方法の中では、都会からハンターを呼び込んでエゾジカの個体数調整を行う一方、ハンター料を徴収して観光資源として商業利用している北海道西興部村の事例などを紹介した。しかし、個体数調整などを進めるには地元猟友会や動物愛護団体の理解を得ることが必要なため「市民の合意形成をもとに全体の問題として取り組んでいくことが重要」とした。
県の特定鳥獣保護管理計画によると、2006年の長野県側の南アルプスに生息するニホンジカの推定値は約3万3千頭。これは2001年のほぼ倍に当たる。 -
企業人権教育研修会
人権問題に対する正しい理解と認識を深めることを目的とする企業人権教育研修会が6日、伊那市役所であった。企業の雇用主や人事担当者など約100人が集まり、講演や講義を通して差別のない明るい職場づくりについて考えた=写真。上伊那地方事務所など主催。
企業における人権教育の啓発推進などを目的として毎年開催している。「笑顔と唄と元気の輪を」をテーマにした講演では、伊那市西箕輪公民館館長として子どもからお年寄りまでを対象としたさまざまな取り組み行っている城取茂美さんが自身の経験や取り組みを通して現在のストレス社会の問題を指摘。増加する自殺者や犯罪者の多くがストレスによる「うつ病」であると言われている中、ストレスを上手に解消することが重要となっていることを示したほか、「高齢者の経験や知恵を大切にした家庭、職場づくりをしてほしい」と語った。
また、長野労働局職業安定部職業対策課の和田一郎さんによる講義もあり、公正な採用選考について学んだ。 -
上伊那教育財政懇談会
上伊那教育七団体連絡協議会(春日俊也議長)と地元県議らによる上伊那教育財政懇談会が3日、伊那市の信州INAセミナーハウスであり、上伊那地区高校の受容率増加など、県に要望する7つの事項について懇談した=写真。
上伊那の教育課題について理解を深めるとともに県への要望事項を最終確認する目的で毎年開催しているもので、今年は高校の募集定員と入試制度や教職員の配置などについて協議。
また、上伊那上農高校定時制と統合した箕輪工業高校で来年4月から始まる多部制・単位制高校に関しては、少人数授業の実施やカウンセリング対応の充実を目的として▽教員1人の加配▽カウンセリングの専門家配置▽就職支援相談員
県への要望は10月中旬となる。 -
イーナちゃんマレット 第10回伊那毎杯
伊那市のイーナちゃんマレットゴルフクラブの「第10回伊那毎日新聞社杯」が5日、同市西箕輪のマレットパークはびろであった。82人が参加し、36ホール、パー144のストロークプレーで競った。
結果は次の通り。
▽男性 (1)清水利夫115(2)小沢恒二郎116(3)江口友幸119(4)林茂良(5)福沢幸民(6)飯沢章男(7)武田彪(8)小林岩夫(9)下山啓一(10)白鳥清幸
▽女性 (1)北野けさ子122(2)浅野八重子123(3)小平貞子124(4)平沢祐子(5)林清子(6)大沢登利子
▽ホールインワン 浅井フミ子、清水利夫、武田彪、向山泰正、有賀英夫、橋爪次男
1縲・位の男女