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県ロードレース伊那大会
第51回県ロードレース伊那大会が6日伊那市営野球場発着で開かれました。 大会には、県内外から514人が参加しました。 伊那市営野球場発着の10キロと5キロのコースで健脚を競いました。 参加者たちは、春の日差しを受けながらそれぞれのペースで楽しんでいました。
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VC長野トライデンツが初優勝
南箕輪村に拠点を置く男子バレーボールチームVC長野トライデンツは27日、奈良県のチームに勝ちチャレンジリーグⅡで初優勝しました。 VC長野は日本バレーボールリーグ3部にあたるチャレンジリーグⅡでリーグ戦を行っています。 最終戦となる奈良NBKドリーマーズに勝てば優勝が決まります。 会場にはおよそ1000人が集まり声援を送っていました。 VC長野は序盤から高いブロックを生かし着実に得点を重ねていき第1セットを取ります。 第2セットはリードを許す展開となりましたがピンチサーバーの中谷光がサービスエースを決めるなどして逆転します。 第3セットは194センチのエースアタッカー小林哲也がブロックと強打で得点を決めストレート勝ち。 チャレンジリーグⅡ通算17勝1敗で初優勝を決めました。 VC長野トライデンツは千葉県で3月5日と6日に日本バレーボールリーグ2部にあたるチャレンジリーグⅠへの昇格を懸けた入れ替え戦に臨みます。
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信州ブレイブウォリアーズ公式戦 伊那市では最後の開催
プロバスケットボールTKbjリーグの伊那大会が、27日、28日の2日間伊那市民体育館で開かれました。 福島と対戦した信州ブレイブウォリアーズは28日、83対91で福島に敗れました。 27日、99対89で福島を下しチームとして初めての7連勝を達成したウォリアーズは28日、連勝記録更新をかけて福島ファイヤーボンズと対戦しました。 ウォリアーズは、来シーズンから全国の統一リーグ「Bリーグ」の所属になります。 Bリーグは公式戦の8割をホームタウンで開催しなければならないとの規定があり、伊那での開催は今回が最後になるという事です。 伊那市での公式戦はチーム創設以来5年連続で行われてきました。 伊那大会は、27日と28日の2日間、伊那市民体育館で開かれ、のべ2,300人が訪れました。
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国、県、市の支援制度 伊那商工会館で説明会
伊那市は、企業に対する補助や支援制度を実施している国や県、公共職業安定所など、異なる機関から一か所で説明を受ける事ができる説明会を、22日、伊那商工会館で開きました。 伊那市を中心に、製造業や金融機関、個人商店から約80人が参加しました。 伊那市は、去年、国、県、市が実施する補助金や支援制度を一度にまとめて紹介するワンストップの説明会を開き好評だった事から今年、2回目の説明会を開きました。 経済産業省からは、中小企業対象の「ものづくり補助金」について説明がありました。 毎年制度改正が行われているという事で補助金を受けるための申請が年2回から1回になった事などの注意点を説明していました。 ほかに、伊那公共職業安定所からは人材育成に対する支援制度について、伊那市からは、省エネ設備の導入に対する支援制度などについて説明がありました。 伊那市では、それぞれの企業の実態に合わせて有利な制度を利用してもらいたいとしています。
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南ア防護柵設置から7年 開花植物増加
南アルプスのニホンジカの食害対策として防護柵を設置したエリアで、開花する高山植物の種類が増え始めていることが、18日伊那市役所で開かれた会議で報告されました。 この日は、南アルプス食害対策協議会が開かれました。 協議会は、南信森林管理署や信州大学農学部、長野県、伊那市など関係市町村で構成されています。 今年度の取り組みや研究の成果が報告されました。 信州大学農学部の渡邉修准教授は、「防護柵を設置してから7年経ち、去年から、ミヤマシシウドやミネウスユキソウなど開花する植物が増えた。」と報告しました。 また、柵内で、1年後から急激に回復したマルバダケブキについて、他の植物を生長させるため除去管理する実験の結果を報告しました。 それによると、マルバダケブキを除去した場所では、種類が増加したほか、群落の指標となるシナノキンバイも徐々に増加したということです。 協議会では、今後も引き続き対策や研究を行い、南アルプスの高山植物を保護していきたいとしています。
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X線天文衛星「ひとみ」の打ち上げ パブリックビューイング
宇宙の成り立ちを解明するためのX線天文衛星「ひとみ」を搭載したロケットの打ち上げを大画面で見ようと17日、伊那市創造館でパブリックビューイングが行われました。 17日午後5時45分、X線天文衛星「ひとみ」を搭載したロケットが、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。 伊那市創造館には親子連れなど約40人が集まり、現地からインターネット回線でライブ中継されている打ち上げの様子を見守りました。 「ひとみ」と名づけられた天文衛星「ASTRO-H(アストロ エイチ)」は、目には見えない高温の光、X線を観測する望遠鏡を備えています。 X線を観測する事で、巨大ブラックホールはどのように成長したのかなど宇宙の成り立ちを調べるのが主な目的です。 発射から約14分後、ロケットから「ひとみ」が切り離されたとの情報が入ると会場から拍手が起きていました。 伊那市創造館でのパブリックビューイングは一昨年12月のはやぶさ2の打ち上げに続いて2回目です。
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一水十日会展 絵画68点並ぶ
伊那谷在住の画家を中心に一水会展出品者でつくる一水十日会展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には会員13人の作品、68点が並べられています。 一水十日会は現実をありのままに描く写実の技術を高めていこうとつくられたものです。 作品は6号から100号までで風景画のほか、静物や人物を描いたものもあります。 また去年秋の一水会展で初入選した2つの作品も出品されています。 伊那市の塚越祐三さんの「厳冬五竜岳」は白馬村で描いた80号の大作で丁寧な写実が評価されたということです。 岡谷市の高林公平さんの「冬晴の山河」も同じく白馬村で描いた80号の作品です。 展示会では絵画を販売し売上の一部をユニセフに寄付するチャリティーコーナーも設けられています。 一水十日会展は25日までかんてんぱぱホールで開かれています。
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シニア世代活躍支援 マッチングイベント
活動の場を求めるシニア世代と受け皿となる地域の団体が参加する地域づくり出会いの広場が12日伊那市で開かれました。 地域づくり出会いの広場は、長野県長寿社会開発センター伊那支部などが初めて開きました。 活動の場を求めるシニア世代は、150人、その受け皿となる団体や企業は上伊那を中心に県内各地から33にのぼりました。 おおむね60歳以上のシニア世代がボランティア活動などで積極的に社会参加できるよう、希望する人とその活動を求める人のマッチングをはかろうというものです。 参加したシニア世代の人たちは、積極的にそれぞれのブースをまわり活動内容などを聞いていました。 各団体のプレゼンテーションでは、「野菜づくりの好きな人を求めています。」「子どもが好きな人を求めています。」などとそれぞれが必要とする人物像を紹介しました。 主催者は、「シニア世代が社会参加するにあたり、情報が少なくうまく機能していない。何かを始めたいと考えている人のきっかけづくりにしてほしい。」と期待していました。
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リニアバレー構想実現へ 部会設置
リニア中央新幹線整備を地域振興に活かす伊那谷自治体会議が12日飯田市の飯田合同庁舎で開かれリニアバレー構想実現に向けた課題を専門的に研究する部会を新たに設置することが確認されました。 12日は県庁と飯田合同庁舎を回線で結ぶウェブ会議が開かれ阿部知事をはじめ関係自治体から12人が出席しました。 会議ではリニア整備を地域発展の原動力とするリニアバレー構想が承認されました。 リニアバレー構想は国際空港へ1時間でアクセスするグローバル活動拠点や巨大災害時のバックアップと食料、エネルギーの新しい供給拠点を伊那谷の目指す姿とするものです。 部会はこれらを実現するために民間を交えた組織として新たに設置されるものです。 具体的には飯田市に建設される仮称リニア長野県駅を降りたあとの2次交通や広域観光、リニアと三遠南信自動車道を結びつけた交通網整備などについて検討していきます。 伊那谷自治体会議では部会によりリニア長野県駅にどのような機能が必要か、また県全体にその効果が及ぶようにするための方策を研究するとしています。
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路線バス ネットで確定申告PR
2月16日から全国一斉に、所得税などの確定申告が始まります。 伊那税務署は、路線バスにステッカーを張り、インターネットを使った申告を呼びかけています。 10日は、伊那バスの職員が路線バスの車内に中吊り広告を掲示していました。 中吊り広告には、確定申告の会場の案内や、ホームページから書類作成を呼びかける内容が掲載されています。 また、バスの背面にも、インターネットの活用を呼び掛けるステッカーが貼られました。 伊那税務署では、平成16年度から、伊那市のいなっせに特設会場を設け、申告の対応をしていますが、会場は毎年込み合います。 インターネットでの申告書作成コーナーは、国税庁のホームページに設けられています。 夜間や休日でも使えて便利だとして、活用を呼び掛けています。 確定申告の会場は、15日(月)から3月15日まで、いなっせ2階の展示ギャラリーに開設されます。
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県がインフルエンザ警報発令
長野県は先週1週間の1医療機関あたりのインフルエンザ患者数が30人を超えたことから10日、インフルエンザ警報を発令しました。 上伊那地域でも30人を超え警報レベルとなっています。 県によりますと今月1日から7日にかけて県内87か所で2941人の患者が確認され1医療機関あたりの患者数が33.8人となったことから警報を発令しました。上伊那地域でも1医療機関あたり31.25人で警報レベルを超えました。 上伊那地域ではすでに複数の学校などで学級、学年閉鎖がおこなわれています。 県では在宅療養中に家族の間で感染すると流行が職場や地域全体に拡大することが予想されるとしてこまめな手洗いや早めの医療機関への受診を呼びかけています。
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信州農村歌舞伎祭 10周年
地域で受け継がれている歌舞伎を披露する第10回信州農村歌舞伎祭が7日伊那文化会館で開かれました。 信州農村歌舞伎祭に出演した大鹿村の大鹿歌舞伎保存会は、命を懸けて愛する人を守る悲恋の物語、神霊矢口渡頓兵住家の段を披露しました。 10回目の節目の年にあたる今回は大鹿のほか下條歌舞伎保存会、伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会の3団体が出演しました。 歌舞伎祭は地域に伝わる歌舞伎の発表の場として伊那文化会館が開いたもので会場にはおよそ1000人が集まりました。 客席の前の部分は農村歌舞伎の雰囲気を味わってもらおうと桟敷席が設けられました。 歌舞伎のクライマックスでは客席からおひねりが飛び大きな拍手が送られていました。 控え室では地元の中尾歌舞伎保存会が出番を待っていました。 中尾歌舞伎保存会の西村寿会長は「大鹿歌舞伎はやはりすごい。見習っていきたい。」と話していました。 信州農村歌舞伎祭を開いた伊那文化会館では「地域の歌舞伎は300年に及ぶ歴史を刻んできたが会員の高齢化や後継者不足など取り巻く環境は厳しくなっている。伝統芸能を継承していくためにも発表の機会をつくっていきたい。」と話しています。
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クリスマスローズ150鉢並ぶ
ヨーロッパ原産の冬の花、クリスマスローズの展示会が、伊那市西春近のかんてんぱぱくぬぎの杜で開かれています。 クリスマスローズは品種改良により花の形や色など様々な種類があります。 展示会を開いているのは南信地方を中心とした愛好者およそ40人でつくる信濃クリスマスローズ愛好会で会場には150鉢ほどが並びました。 クリスマスローズ展は7日日曜日まで、くぬぎの杜で開かれています。
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ジュニアオープンバドミントンフェスティバル
小学生から高校生までが参加し技術を競うジュニアオープンバドミントンフェスティバルが31日、伊那市の伊那市民体育館で開かれました。 バドミントンフェスティバルは上伊那での競技人口の拡大や技術力の向上を図ろうと上伊那スポーツ振興協議会が開いたものです。小学生から高校生までおよそ150人が集まり実力別にAクラス、Bクラスに別れて試合が行われました。 クラス分けは自己申告で行われたことから普段は見られない小学生と中学生の対戦もありました。 フェスティバルには全国大会に出たこともある選手も出場しその実力を発揮していました。 また協賛として地元のカムイスポーツ伊那店も運営にかかわりガット張りのサービスを行っていました。 上伊那スポーツ振興協議会では「様々な年代の選手が集まることで進路決定の参考にもなる」と 話していました。
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伊駒アルプスロードについて国土交通大臣が意見
長野県は1日国道153号バイパス伊駒アルプスロードの整備について環境の保全上重要と考えられる区域はその影響を回避するよう県知事に求める意見が国土交通大臣から届いたと発表しました。 意見は県が公表した伊駒アルプスロードの環境影響評価を記した計画段階環境配慮書に対し出されたものです。 1月27日付けで国土交通大臣から県知事あてで意見が届きました。 意見では学校や病院がある地域、重要な動物の生息地などについて事業の影響を回避または極力低減するよう求めています。 伊駒アルプスロードは駒ヶ根市から伊那市青島までのおよそ11キロを計画していて県では住民や国の意見をもとにルート帯を決定するとしています。
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信州フラワーショー 冬の花ずらり
JA全農長野などが主催する第47回信州フラワーショー・ウィンターセレクションが、28日から始まりました。 品評会では、伊那市美篶の末広農園のアルストロメリアが最優秀賞に選ばれました。 最優秀賞の農林水産大臣賞に選ばれたのは、伊那市美篶の末広農園のアルストロメリアです。 花の大きさや発色の良さ、葉と花のバランスの良さなどが評価されました。 今年は、去年より26点多い417点の応募がありました。 県全体から出品されていて、アルストロメリアが8割を占めます。 アルストロメリアは、上伊那が日本一の出荷量を誇っています。午後3時からは一般公開されました。出品された花は購入することができ、待っていた人たちが品定めをして、気に入った花を選んでいました。 去年からフラワーショーに招待されている伊那東小学校の4年生も会場に訪れ、花を見学していました。 信州フラワーショーは、生産技術の向上や消費拡大につなげようと、夏と冬の年2回開かれています。 一般公開は29日の午後1時までで、会場は伊那市のJA南信会館です。 フラワーショーでいただいた花束をスタジオに飾らせていただきました。ありがとうございました。 次です。
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この冬初 全県にインフルエンザ注意報
長野県は27日全県にインフルエンザ注意報を発令しました。 県では今月18日から24日にかけて1医療機関あたりの患者数が12.67人となり、基準となる10人を上回ったことからインフルエンザ注意報を発令しました。 伊那保健福祉事務管内でも13.88人で基準を上回っています。 県では対策として手洗いをこまめに行い、人ごみへの外出を控えるようにするほか、具合が悪ければ早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
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福島・佐藤さん あんぽ柿の出荷
福島第一原発事故を受け、福島から伊那に移住した果樹農家佐藤さん一家では、福島の技法で製造した干し柿「あんぽ柿」を、出荷しています。 14日は、移住した佐藤浩信さんの3男であんぽ柿を任されている孝樹さんが、出荷作業を行っていました。 父親の佐藤浩信さんは、高級ギフトを扱う果樹農家として福島で注目を集めてきました。 しかし、福島第一原発事故により対応を余儀なくされ、浩信さんと孝樹さんが伊那に、他の家族は福島に残り、離れて生活しています。 冬場の収入に充てるため、また、福島独自の加工技術を残していこうと、今シーズンから本格的に西箕輪の工場であんぽ柿の製造を始めました。 しかし、年末の雨と暖冬で柿の調整が難しく、3割ほどをだめにしてしまったということです。 14日は、JA上伊那に出荷する柿のパック詰めを行っていました。 ひとつ一つ丁寧に、汚れを落として、袋詰めしていきます。 新たな動きもあります。佐藤さんの商品を知る仙台の業者から、あんぽ柿を作ったら購入したいとの声があり、早速、通販での販売ルートが確保されました。 佐藤浩信のあんぽ柿。福島で出荷していた時のパッケージです。5年ぶりに使うことができました。 こちらは、個別に袋詰めしてあり、1箱3500円ほどで販売するということです。
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全県にノロウイルス注意報発令
長野県は「ノロウイルス食中毒注意報」を24日全県に発令しました。 県内で感染性胃腸炎患者の届け出数が増加していることや、全国的にノロウイルスによる集団感染が多発していることから、今日、注意報を発令しました。 ノロウイルスによる食中毒は、12月から3月の寒い時期にかけて多発するのが特徴です。 長野県では、食品を加熱処理する、作業前には手洗いを行うなど、食中毒予防を呼びかけています。
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公認更新のため検定
改修工事が終了した伊那市陸上競技場で、公認を更新するための検定作業が12日から13日にかけて行われました。 伊那市陸上競技場は、日本陸上競技連盟の第2種公認陸上競技場です。 上伊那唯一の公認陸上競技場で、新記録が出た際には、公認記録として認められます。 伊那市は、公認を継続するためスポーツ振興くじ、totoの助成を受け、ウレタン舗装やクリーニングなどを行い、円盤・ハンマー投げの囲いも購入しました。 工事終了により、日本陸連の検定員や技術役員による公認検定が行われたもので、トラックの距離の実測や新たに購入した器具の確認をしました。 検定結果は、年内をめどに出される見込みで、認定されると来年から5年間公認が継続となります。 伊那市陸上競技場は、これまで主に中体連やインターハイの南信予選などで活用されています。
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伊那リ オープン延期に
伊那市西春近の伊那スキーリゾートは、18日に予定していた今シーズンのオープンを延期することを決めました。 13日の伊那地域の最低気温は、5.4度と10月下旬並みでした。 13日昼ごろの伊那スキーリゾートです。 霧がたちこめ、雪は全くありません。 伊那スキーリゾートでは、一時あった自然の雪も消え、雪づくりが可能となるマイナス3度以下の冷え込みも見込めないため18日のオープン延期を決定。 12日にホームページで公開しました。 伊那スキーリゾートでは、冷え込みが予想される16日ごろからスノーマシンによる雪づくりをはじめ、天皇誕生日の23日にはオープンにこぎつけたい考えです。 17日の安全祈願祭は予定通り行われますが、天候とにらめっこの日々が当分続きそうです。
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地元農産物活用で地域振興考える
伊那谷の農産物を活用した地域振興について考える伊那谷アグリイノベーション推進機構シンポジウムが11日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は産学官連携により農林畜産業や食品産業を活性化させようと平成23年に設立されました。 今回のシンポジウムは「伊那谷の農産物をみなおそう」をテーマに信州大学教授や地元農家など5人が講演しました。 このうち信大の藤田智之教授は高圧加工技術で処理した玄米のポリフェノールの量の変化について話をしました。 藤田教授は玄米に水を加え温度が55度の状態で水深1万メートルに相当する圧力をかけることで病気の予防や改善に効果があるとされているポリフェノールの量が2.7倍ほどに増えたとする実験結果を紹介しました。 これにより高圧加工した米やそれを使った加工品の商品化が期待できるとしています。 シンポジウムでは高圧加工した米を使った甘酒の試飲も行われました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構では地域産業と信大農学部との連携や情報共有により新たな商品の開発やブランド化をすすめていきたいとしています。
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権兵衛峠道路開通10周年で記念シンポジウム
伊那と木曽を結ぶ権兵衛峠道路が2006年2月に開通して間もなく10年となります。 26日は、これまでの効果を検証し今後を展望するための記念シンポジウムが、伊那市で開かれました。 伊那や木曽、岐阜県の6つの関係市町村でつくる国道361号改修促進期成同盟会が、権兵衛峠道路開通10周年記念として開いたものです。 この日は、関係者約300人が出席し、この10年の効果を検証し、今後の道路整備の重要性を再確認しました。 権兵衛峠道路は2006年2月4日に開通しました。 約4.4キロの権兵衛トンネルを含む7.6キロで、伊那と木曽を結んでいます。 長野県建設部の油井均さんはトンネル開通後、伊那から木曽、木曽から伊那へ通勤する人の数が平成22年の調査でそれぞれの地域で約65人となっている事など、通勤圏の拡大や、商業、観光エリアの拡大効果があった事を説明しました。 シンポジウムでは他に「権兵衛峠道路の効果と地域の将来像」をテーマにパネルディスカッションが行われ開通効果の実感や今後期待することなどについて意見が出されました。 白鳥孝伊那市長は「御嶽山噴火の時は救急隊が権兵衛トンネルを通って木曽に入って行った。トンネルがなければ別のルートしかない。災害時の効果というのは極めて大きいということを感じた。」と話していました。 川上健夫伊那商工会議所会頭は「国道361号、トンネル、リニアが結びつきそれが誘客につながることに期待している。」と話していました。 パネルディスカッションでは外国の観光ガイドブックに伊那谷の紹介がほとんど出ていないとの指摘があり、さらなる情報発信の必要性が課題としてあげられていました。 ほかに、美篶小学校金管バンドクラブが伊那節や木曽節を演奏し、開通10周年記念のシンポジウムに華を添えました。
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西春近自治協議会と北園高校 協定延長で調印式
2011年に森林の里親協定を結び交流を行ってきた伊那市の西春近自治協議会と都立北園高校は、5年の協定期間延長のための調印式を、22日に行いました。 今後は、里山での森林整備を通した交流を進めていきたいとしています。 西春近自治協議会の加納義晴会長と北園高校の牧野敦校長が、協定期間延長のための協定書を取り交わしました。 北園高校は毎年春に2年生が、細ヶ谷グラウンド横の西春近桜の里にシダレザクラの苗木を植樹しています。2011年の協定締結から毎年行われていて、これまでに250本が植えられました。 森林の里親協定は、里親となる北園高校が、森林整備の資金として西春近自治協議会に年間40万円を提供し、里子となる自治協議会が体験学習の場を提供するものです。 2003年から始まった県の事業で、現在県内で117の協定が結ばれています。 この日は、西春近の住民が講師となり、北園高校の教諭やPTAなどがそば打ちを体験する交流会も開かれました。 西春近自治協議会では、今後、地元の権現山での間伐作業なども体験してもらう計画です。
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福島の果樹農家佐藤さん あんぽ柿の加工始める
東日本大震災で被災し福島県から伊那市に自主避難した果樹農家・佐藤浩信さん一家は、現在、福島伝統の技法でつくられる干し柿「あんぽ柿」の加工作業に追われています。 主に作業に当たっているのは、佐藤浩信さんの3男の幸樹(こうき)さんです。 使用する柿は、下伊那地域や山梨県から仕入れました。 今年は4トンほどを加工します。 へたを取る機械や、皮をむく機械は、新たに購入しました。 佐藤さんは、福島第一原発の事故により福島の果物が売れなくなることを見越して、伊那市西箕輪に移り住み、農場を借りて果樹を栽培しています。 今年からは、新たに建設した加工場であんぽ柿の製造を本格的に始めました。 皮をむいた柿は、ロープに結わえて台車につるします。 これをいったん、硫黄で燻蒸するのがあんぽ柿の特徴です。 燻蒸することにより、柿の色が鮮やかに残るほか、殺菌・酸化防止作用もあるということです。 燻蒸したあと、湿度を管理しながら3週間ほど干すと、あんぽ柿が完成するということです。 福島県で伝統的につくられてきたあんぽ柿の技法を残していきたいという思いもあります。 あんぽ柿の加工作業は、リンゴの収穫時期と重なるため、この時期は深夜まで作業を行うということです。 あんぽ柿の皮むき作業は、来週いっぱいまで続き、出荷は20日ごろから始まります。
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権兵衛トンネルで防災訓練
国道361号伊那木曽連絡道路の権兵衛トンネルで全面通行止めにしての防災訓練が30日に行われました。 訓練は、伊那側から300メートル付近で、トラックが対向車線にはみだし乗用車と正面衝突したとの想定で行われました。 この事故での重傷者1人、軽傷者は3人。 上伊那広域消防本部からレスキュー車がかけつけ、けが人を運び出し、木曽広域消防本部の救急車で病院へ搬送しました。 権兵衛トンネルの訓練は、消防・警察・道路管理者の長野県が合同で行っていて、今回で10回目です。 去年は御嶽山の噴火で実施できず2年ぶりとなりました。 関係する7つの機関から74人、25台の車両が参加しました。 けが人の救助・搬送訓練が終わると消火訓練も行われました。 車両から漏れた燃料に引火したとの想定です。 伊那木曽連絡道路は、来年2月に開通10年となります。 1日の平均利用台数は、4,087台。 10月1日現在の累計は、1,400万7,920台ですが、これまでに重大交通事故の発生はありません。 上伊那広域消防本部の田畑公徳消防長は、「トンネル内の事故は予測できず、統一された指揮の中で、臨機応変な対応が求められる」と講評しました。
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来年用年賀はがきの販売開始
来年用の年賀はがきの販売が29日から全国一斉に始まりました。 今年もアニメキャラクターのはがきが若者向けに用意されました。 そのほかにも、来年の干支の猿が描かれたものなどがあります。 伊那郵便局では110万枚を販売する予定だということです。 来年用年賀はがきの受付は、12月15日からです。 伊那郵便局では、元旦に届けるには25日ごろまでに投函してほしいと呼びかけています。
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10年後の社会について提言
高校生が10年後の社会について考え提言する全国高校生合宿の意見発表が25日、伊那市の伊那スキーリゾートで行われました。 合宿は地域活性化に取り組んでいる上伊那の高校生などでつくるグループ「ゆるっと赤シャツワークショップ」が行ったものです。 これからの社会を理想に近づけるためにはどうすればよいかを考えようと行われたもので今回で2回目です。 24日と25日の2日間、上伊那を中心に東京や埼玉の高校生およそ20人が参加して教育をテーマに話し合い25日はその発表が行われました。 グループの代表で赤穂高校の三澤康太さんは「それぞれが考え意見を出し合うなかで提言をまとめることができた。有意義な合宿だった。」と話し今回まとめた提言を県教育長に提出するとしています。
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伊那市 新宿との森林保全で会長賞
伊那市は友好都市・新宿区との森林保全活動などが認められ、「ふれあいの森林づくり」国土緑化推進機構 会長賞を受賞しました。 22日は、伊那市役所で、定例記者会見が開かれ、白鳥孝市長が受賞を報告しました。 伊那市が受賞したのは、緑化推進に顕著な実績をあげた市町村などに贈られる「ふれあいの森林づくり」国土緑化推進機構会長賞です。 全国4団体のうちの一つに選ばれました。 伊那市と、友好都市の新宿区は、平成20年に協定を締結し、新宿区が伊那市内の森林整備に出資し、二酸化炭素の吸収量を増加させるカーボンオフセットの取り組みを続けています。 カーボンオフセットの協定は自治体間では全国初で、間伐で出た木材は、おもちゃなどに加工され、新宿区の新生児にウッドスタートとしてプレゼントされています。 他に、東京都立高校の生徒たちが、西春近の森林で整備作業をする活動も続けられています。 白鳥市長は、「都会の企業に伊那市内の森林整備に出資してもらうことも検討している。都市から地方に資本が流れる仕組みをつくり、日本中に広まるようにしたい」と話していました。
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白川タクシー お手柄
伊那市の白川タクシーは、タクシーに乗車した70代の女性がオレオレ詐欺被害にあうのを未然に防いだことから伊那警察署から感謝状が贈られました。 16日、白川タクシーの白川光朗社長に伊那警察署の内川政澄署長から感謝状が手渡されました。 10月6日、伊那市に住む70代の女性から上田駅まで行きたいとの依頼があり、タクシーで上田駅に向かいました。 このとき配車を担当したのが白川タクシーの渡辺新一さんです。 高齢の女性が上田駅に単独で向かっていることを不審に思い伊那署に通報。 伊那署は、上田署に連絡し、上田署員が、女性が新幹線に乗る直前に思いとどまらせたということです。 この女性にかかってきた電話は、息子を騙って「風邪をひいた、電話番号が変わった、株で損をしたので500万円を大宮まで持ってきてほしい」という内容で、現金250万円を持ってタクシーに乗り込んだということです。 タクシー会社により詐欺被害を未然に防いだのは、今年9月末現在で今回も含め県内で10件あり、南信では2件目、伊那署管内では初めてだということです。 伊那警察署によりますと、高齢者がタクシーで移動することが近年増えているということです。