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お酒は二十歳になってから
未成年者飲酒防止キャンペーンが11日上伊那地域5か所で行われ、学生たちに飲酒防止をよびかけました。 このうち、JR伊那市駅前では、小売店や税務署、警察署員ら15人が参加して、通学途中の高校生に飲酒防止をよびかけました。 この活動は、県内の小売酒販組合が、社会貢献活動の一環として行っているものです。 4月の未成年者飲酒防止強調月間にあわせ、「みんなでつくろう明るい飲酒環境」がテーマです。 伊那小売酒販組合では、「お酒は二十歳になってから。今はやるべきことをやって、成人したらおいしいお酒を飲んでほしい」と話しています。
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高遠城址 今週末へ入り込み期待
高遠城址公園の17日までの入園者数は、13万8,412人で、今後どれだけ伸ばすかが注目されます。 伊那市が今年度算出した公園管理の年間収支の黒字確保の基準は、21万人で関係者は、今後の人出に気をもんでいます。 満開宣言から3日目となった高遠城址公園。 18日も多くの花見客で賑わっていました。 伊那市は、収支を明確にした上でさくら祭りに取り組もうと、去年初めて公園の収支見込みを算出しました。 去年の入園者は、22万3,000人で、入園料収入は、1億237万円、駐車場収入は、1,823万円で合計1億2,385万円でした。 これに対して支出総額は、公園管理やシャトルバスの運転委託料などで1億2,319万円でした。 今年度は、管理経費の見直しを行い黒字ラインを21万人としています。 伊那市によりますと、17日現在の入園者数は、9日間で13万8,412人となっています。 開花宣言により、9日から入園が有料となり、満開となった16日は、今シーズン最高の2万6,460人が訪れました。 今週末で6万1,588人を越えると20万人を突破、7万1,588人を超えると21万人を達成します。 花見の波及効果はどうでしょうか。 今日の高遠城址公園です。 宿泊先を訪ねると、松本、安曇野、白馬、松代、諏訪など、伊那以外が大半を占めています。 こうした状況を打破するため、伊那市は、今年夜桜で宿泊につなげようと大都市圏に売り出しました。 その効果は、高遠地区とは反対の西箕輪の愛和の森ホテルでも現れていました。 一方で、ある旅館経営者は、「足がなく夜桜をあきらめる宿泊客も多い。シャトルバスや直通バスなどの充実を期待したい」と話しています。 毎年花見は、天候や花の咲くタイミングに左右されます。 公園内の売店で話を聞きました。 観光のスタイルが変わり、情報が豊富になった今、高遠城址公園を訪れる人をいかにこの地域にとどまらせ、お金を落としてもらえるか。 ニーズを見定めた対応が今後のかぎとなりそうです。
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南ア ジオパーク サポーター制度導入へ
世界自然遺産登録を目指す、南アルプス中央構造線エリア、ジオパーク協議会の総会が16日、伊那市創造館で開かれ、今年度の事業計画案などについて話し合いが行われました。 協議会は南アルプスに接する市町村や関係機関などで組織され、この日はおよそ30人が参加しました。 平成26年度の事業計画には、今年度初めて、サポーター制度の導入と、学校教育カリキュラムに合わせたプログラム作成が加わりました。 サポーター制度は、おもてなしの質の向上に繋げようと、飲食業者や宿泊業者などが、伊那市を訪れた観光客などに、最低限の情報を提供し魅力を伝えるものです。 協議会では今後、ホテルや旅館などから参加者を募集して、簡易講座を開き、サポーター認定をして行く考えです。 他に、地域の子どもたちの、郷土教育に南アルプスの授業を取り入れるため、教育のプログラムを作成するほか、修学旅行生などのツアーに組み込むことで、魅力を伝えていく考えです。 協議会は、「サポーターについては、今年9月に予定されている、日本ジオパーク南アルプス大会に間に合わせたい」と話していました。
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信越花だより
信越花便りのコーナーです。 県内と新潟エリアのケーブルテレビ各局から旬な情報をお伝えします。 諏訪市の高島公園で14日、桜の開花が宣言されました。 高島公園にはソメイヨシノなど90本の桜の木があります。 14日、午前11時半に諏訪市の山田勝文市長らが桜の開花状況を確かめて開花宣言をしました。 平年より4日遅く去年より9日遅い開花です。 春の陽気に誘われて高島公園にも多くの人が訪れていました。 今週末が満開の見頃になりそうです。
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諏訪ー伊那峠のサミット
歴史や文化をキーワードに、伊那地域と諏訪地域の交流がスタートしました。 13日は、伊那市と茅野市の境にある国道152号の峠の茶屋で、諏訪―伊那峠のサミットキックオフミーティングが開かれました。 諏訪地域からは、25人、伊那地域からは15人が参加しました。 峠の茶屋の展望台で、八ヶ岳山麓を望み鳥獣たちの成仏を祈る神事 原山遥拝です。 平安時代から江戸時代に至るまで、諏訪地域には、狩猟と肉食に関する免罪符的なものがあり、その神事を再現しました。 特に鹿は、特別な存在で、ある神職は、「鹿なくては御神事すべからず」とまで書き残しています。 神にささげた鹿の供物。 伊那市長谷ざんざ亭の長谷部晃さんが、独自の解釈で作り奉納しました。 内容は、鹿肉のローストと脳みそ、パテ、レバーペースト、血のペーストです。 これを参加者が味わいました。 さらに、キーワードとなる鹿肉を使った弁当を参加者が味わいました。 鹿肉のそぼろ、レバーペースト入りのキッシュなど、鹿肉の風味を活かしながら臭みを感じさせない仕上がりになっていました。 今回の峠のサミットは、伊那地域の高遠ぶらりプロジェクトと諏訪地域の歴史を研究しているスワニミズムなどが開いたもので、両地域の地質や信仰についても理解を深めました。 前の高遠高校校長で、この春諏訪清稜高校の校長に就任した石垣正志さんは、「伊那を知らずして諏訪は理解できないし、伊那を掘り下げれば必ず諏訪に突き当たる」と話しています。
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中尾歌舞伎春季定期公演中止に
中尾歌舞伎保存会は、4月29日に予定していた春季定期公演を中止にすることを10日決定しました。 中尾歌舞伎の稽古と発表の場所となっている伊那市長谷の中尾座です。 4月29日の春季定期公演もここで行われる予定でした。 保存会では、指導者の西村清典さんの死去により、春季定期公演の実施について検討を重ね、実施する方向で進めていました。 しかし、会の大きな柱で指導者だった西村さん急逝の影響は大きく、本番までに仕上げられないとの判断からやむなく中止を決断しました。 保存会では、11月の秋季定期公演で、西村さんが亡くなるまで指導に携わり春の公演で予定していた演目「一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」を披露する予定です。
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高遠城址公園 いよいよ本番
県内外に桜の名所として知られている伊那市高遠町の高遠城址公園への花見客の入り込みが本番を迎えています。 11日は、平日にもかかわらず、団体客や家族連れなどが花見に訪れていました。 桜雲橋がある公園中心部の二の丸付近は、まだ咲き始めです。 それでも咲いている花を見つけると顔を近づけたり、写真を撮ったりしていました。 公園南側です。 全体が赤みを帯びています。 伊那市観光協会によりますと、南側は、5分咲きだということです。 公園内には、樹齢130年を越える老木も含め、1,500本のタカトオコヒガンザクラがあります。 天下第一の桜と称され、県の天然記念物に指定されているほか、平成2年には、日本さくらの会のさくら名所百選に選ばれています。 満開は、来週の15日火曜日前後になりそうです。 その高遠城址公園で、500円で説明が受けられるワンコインガイドが好評です。 のべ40人のボランティアガイドが22日まで公園に待機しています。 今日も、そろいのジャンパーを着たガイドが花見客を案内していました。 去年は、さくら祭り期間中に75組が利用しました。 今年は100組以上を目指しているということです。
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諏訪と伊那 交流 キックオフイベント13日に
諏訪と伊那谷の自然、くらしと文化の源流をたどる交流プロジェクト、SUWA-INA峠のサミット キックオフミーティングが、13日(日)に、茅野市の峠の茶屋で開かれます。 キックオフミーティングは、伊那と諏訪を結ぶ杖突峠の頂上付近にある峠の茶屋で実施を予定しています。 ミーティングを行う部屋からは、諏訪地域が一望できます。 10日は、伊那市の伊那図書館に関係者が集まりました。 古地図などに現在地を表示することができ、歴史や文化についての情報もまとめたアプリ「高遠ぶらり」を制作するプロジェクトと、諏訪地域を中心に日本の古い信仰について研究しているグループ「スワニミズム」が、初めて開くイベントです。 諏訪と伊那の自然や、文化、歴史を掘り下げようというもので、当日は杖突峠からの景色を眺めながら、諏訪地域の地質や地形、遺跡や神社についての解説があります。 ほかに、伊那図書館の平賀研也館長と、前高遠高校校長で、現在は、諏訪清陵高校の校長をつとめる石城 正志さんによる対談なども予定されています。 また、江戸時代後期の博物学者 菅江 真澄が記した諏訪大社の御頭祭での鹿肉などの供物の絵を、伊那市長谷ざんざ亭の長谷部晃さんが、独自の解釈で再現した料理も披露されます。 料理は、鹿の脳を使った和え物や、鹿のロースト、パテなどが提供される予定です。 諏訪伊那峠のサミットでは、このキックオフミーティングをきっかけに、それぞれの文化や歴史などのルーツに迫る交流が生まれることに期待しています。 諏訪伊那峠のサミットは、13日(日)に、茅野市の峠の茶屋で開かれる予定です。
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信越花便り
長野と新潟エリアのケーブルテレビ局から旬な花の情報をお伝えします。 10日は、上田の桜と千曲のあんずです。 8日、上田市の上田城跡公園のソメイヨシノが開花しました。 平年に比べ、1週間遅い開花となりました。 櫓門(やぐらもん)前のシダレザクラは、9日現在5分咲きです。 上田城跡公園内の桜の見ごろは、14日月曜・15日火曜ごろとなる見込みで、混雑のピークは、12日(土)・13日(日)になりそうです。 ※画像:上田ケーブルビジョン
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信越花だより 飯田市大宮通り
お花見シーズン到来を告げる、飯田市大宮通りのソメイヨシノの標準木で1日開花が観測されました。ヒガン桜などでは満開を迎えた桜もあります。 飯田市大宮通りの中部電力前交差点近くにある標準木のソメイヨシノが開花しました。 日本花の会南信支部の寺沢さんがこの桜を見に来ていました。 開花は桜の花が5~6輪以上咲いた状態を指します。 大宮通りの桜は平年より3日早く、去年より6日遅い開花となりました。 満開は、開花から5日から1週間後といわれているため、今週末から来週にかけて見ごろとなりそうです。
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無事故願い 白いタヌキ展示
去年12月に高遠町の国道152号で事故にあい倒れていた白いタヌキを剥製にした、富士見町在住の樋口誠さんが27日、高遠町総合支所を訪れました。 事故がなくなることを願って4月下旬まで白いタヌキの剥製を展示しています。 樋口さんが去年12月に仕事で駒ヶ根市に向かう途中、国道152号でひかれているタヌキを見つけ、それが希少なアルビノ白タヌキだったということです。 アルビノ白タヌキは数万分の1の割合で生まれ、「全ての幸運を呼ぶ」とも言われて縁起物として珍重されているということです。 樋口さんはこれまでに原村で3匹のタヌキの事故に遭遇していて、そのなかの白いタヌキを剥製にしたところ幸運が訪れたと話していました。 高遠町総合支所によりますと、高遠町での動物事故の連絡は年間30件ほどあるということです。 剥製は、平成23年に原村でひかれていた白いタヌキと併せて2体が今月末まで高遠町総合支所に展示されます。 4月からは、お花見客にも見てもらえる高遠町歴史博物館などに展示することになっています。
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作家デビュー 東さんサイン会
伊那市在住で5日にデビュー作の文庫本「ひぐらし神社、営業中」が発売になった東朔水(あずま・さくみ)さんのサイン会が21日に伊那市のTSUTAYA伊那店で開かれました。 「ひぐらし神社、営業中」は、ユーモラスで心温まる内容の文庫本で5日にポプラ社から発売されました。 東さんは、伊那北高校の卒業生で伊那市高遠町在住です。 サイン会には、多くの人が列をつくり、握手をしたり、一緒に写真を撮ったりしていました。 中には、中学時代の同級生や高校時代の恩師もかけつけ、東さんを激励していました。 本は、一冊620円(税抜)で、TSUTAYA伊那店などで購入できます。
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JR飯田線 活性化を
リニア中央新幹線とのアクセスや観光資源としての活用も見込まれるJR飯田線の活性化に取り組んでいこうと、JR飯田線活性化期成同盟会が28日発足しました。 28日駒ヶ根市のアイ・パルいなんで開かれた設立総会には、上伊那地域や飯田下伊那地域の市町村や県、経済団体の関係者などが参加しました。 JR飯田線活性化期成同盟会は、リニア中央新幹線のアクセス路線としてや伊那谷を縦断する貴重な観光資源としての活用も見込まれる飯田線の活性化に取り組んでいこうと、沿線自治体や商工会議所が発起人となりました。 設立総会で、会長には、白鳥孝伊那市長が選任されました。 白鳥市長は、「リニアが通るチャンスを活かしたい。2つのアルプスがある伊那谷を走る魅力を存分に活かして地域一丸となって取り組みたい。」とあいさつしました。 期成同盟会では来年度フォーラムやシンポジウムの開催、国やJR東海への要請活動、利便性向上に関する調査・研究、電車通勤の促進などの事業を行います。
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ジオパーク南ア大会実行委員会 初会合
今年9月に伊那市で開かれる日本ジオパーク南アルプス大会を前に24日、伊那市創造館で実行委員会の初会合が開かれ、実施計画などについて説明がありました。 実行委員会は国や県の関係機関や市町村長などで組織され、およそ30人が参加しました。 会議では、日本ジオパーク南アルプス大会の日程や実施計画、目的などについて確認していました。 日程は9月27日から30日までの4日間で、初日は伊那文化会館周辺を主会場に講演会やレセプションが計画されています。 2日目はいなっせ周辺を主会場に教育や防災などの分科会、3日目は伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村のジオ見学ツアー、最終4日目は、仙丈ヶ岳の登山が計画されています。 委員会では県内外から2,900人の集客を見込んでいて、訪れる多くの人に、ジオに関わる魅力を伝え、残していくことを目指していくとしています。 参加者は閉会後、それぞれの計画に向けた意見交換をしていました。
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伊那中央病院に腫瘍内科と腎臓内科 設置
伊那中央病院は4月から新たに腫瘍内科と腎臓内科を設置し地域医療の中核病院としての機能を充実させます。 24日伊那市役所で伊那中央行政組合議会が開かれ、新しい科の設置に関する条例改正案が可決されました。 新たに設置されるのは、腫瘍内科と腎臓内科です。 腫瘍内科は伊那中央病院の医師が専門医としての資格を取得したことから設置されるもので、高度ながん治療が行われます。 地域がん診療連携拠点病院に指定されていて満足度の高い、がん医療の提供が期待されています。 腎臓内科は信大病院から専門医が派遣されることから設置されるもので伊那中央病院では上伊那の中核病院としての役割を果たしていきたいとしています。
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春の高校伊那駅伝 過去最多出場
早春の伊那路を駆け抜ける春の高校伊那駅伝が、23日伊那市の陸上競技場を発着点に行われました。 男子は三重の伊賀白鳳が2連覇を果たし、女子は大阪薫英女学院が初優勝しました。 男子は、午後0時5分に伊那市陸上競技場をスタートし、6区間42.195キロをタスキでつなぎました。 全国の強豪校や県内から過去最多となる121チームが出場しました。 伊那市の中心市街地では、多くの人が声援を送っていました。 美篶青島のナイスロードでは、美篶の名称の由来とされるすず竹を手に、地域住民が参加校の名前を書いた凧を持って応援していました。 折り返し地点となる高遠町商店街で先頭は、伊賀白鳳高校。 佐久長聖高校は15位で通過しました。 第4中継所の伊那市役所では、市内のチアリーディング・エムスターズがレースに花を添えていました。 伊賀白鳳は4区でトップを世羅に奪われ、陸上競技場にトップで来たのは、世羅高校でしたが伊賀白鳳が抜き返しゴールしました。 タイムは2時間10分14秒で2年連続3回目の優勝を果たしました。 県内トップは佐久長聖で20位でした。 一方女子も過去最多の59チームが出場し、午前10時に陸上競技場をスタート。 5区間21.0975キロをタスキでつなぎました。 いなっせ前では、伊那中学校吹奏楽部の生徒が演奏し大会を盛り上げていました。 女子は、大阪薫英女学院が1時間9分54秒の大会新記録で初優勝を果たしました。 県勢のトップは長野東高校で4位に入りました。
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作家×コスプレイヤー 宇宙語る
ノンフィクション作家で科学ジャーナリストの松浦晋也さんとコスプレイヤーで造形家のあきのさんの人工衛星をテーマにしたトークショーが21日伊那市創造館で開かれました。 架空の世界を描いた作品の再現が趣味で、コスチュームを自作し、自ら身に着けることによって表現しているあきのさん。 小惑星探査機はやぶさのイラストをもとに製作したコスチュームは、会場に訪れた子どもの心を捉えていました。 2人は、人工衛星や宇宙開発などをテーマに話しをしました。 日本は有人の宇宙開発はしないのかとの質問に対し松浦さんは「技術はあるので、あとは国の政策しだい。アメリカは、集中投資をするが、日本でそういった環境をどうやって作るかが課題」と答えていました。 一方あきのさんは、「とにかくはやぶさが好きで、コスプレは一つの表現でアピールの方法。このやり方で宇宙開発への関心を広げていきたい」と話していました。 あきのさんは、はやぶさが2010年6月に帰還する前から自作のはやぶさコスチュームでの活動を始めています。 現在は各地の科学館などで行われる宇宙関連展示の解説員としても活躍しているということです。
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公立高校後期選抜 合格発表
公立高校後期選抜の合格発表が、20日、県内一斉に行われました。 県内の公立高校では全日制・定時制など合わせて1万2666人が受験し、1万1707人に喜びの春が訪れました。 このうち、伊那市の伊那北高校では、午前8時30分に合格者の受験番号が張られた掲示板が運び出されました。 多くの受験生や保護者が合否を確認しようと高校を訪れていて、それぞれが自分の番号を確認していました。 伊那北高校の普通科・理数科の後期選抜にはあわせて207人が受験し、全員が合格しました。 上伊那では、全日制で942人の募集があり、932人が受験、うち907人が合格しています。 上伊那の公立高校で再募集を行うのは、全日制で、辰野高校普通科が11人、商業科が5人、高遠高校普通科が11人、赤穂高校普通科が5人、商業科が8人となっています。
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希望胸に 中学校で卒業式
伊那市、箕輪町、南箕輪村の中学校で18日一斉に卒業式が行われ義務教育を終えた生徒たちが新たな一歩を歩みだしました。 このうち南箕輪中学校では男子80人、女子74人の合わせて154人が卒業を迎えました。 式では柴俊春校長から1人1人に卒業証書が手渡されました。 式辞で柴校長は「人には優しくあたたかく、自らは厳しく正しく、という学校目標をこれからの指針とし弱い心に負けず歩んでください。」とはなむけの言葉をおくりました。 卒業生代表の伊東さくらさんは答辞で「みんなで過ごした時間が大好きでした。そしてこの生活が当たり前の光景でした。だからこそ別れがつらいです。けれどこれからはそれぞれの道に進んでいかなければなりません。自分の道を力強く歩んでいきましょう。」と述べました。
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リニア中央新幹線 「地域づくり勉強会」
リニア中央新幹線開業後の地域づくりについて検討を進めるリニアを活かした「地域づくり勉強会」が、17日、飯田市の飯田合同庁舎で開かれました。 勉強会は、上下伊那の市町村長や、県、国などで組織し、リニア新幹線開業後の地域の活性化を図る為、課題解決に向けた政策の立案を行います。 JR東海の計画によりますと、リニア中央新幹線の長野県の中間駅はJR飯田線の元善光寺駅から1キロほど離れた飯田市上郷飯沼付近としています。 前回の勉強会で県は、リニア整備により伊那谷の観光客など交流人口は年間200万人増加するとの試算を示しました。 県はこれに基づいて飯田、伊那、駒ヶ根など7つのエリアに分けた、具体的な取り組みを示しました。 このうち伊那エリアではまちなか観光と農業や高原体験を中心とした交流の拡大を目指す、伊那谷アグリイノベーション事業が示されました。 出席した、上下伊那の3市長は、「今回示された取り組みは以前からわかっていること。誰がいつまでに何に取り組むかなど、短期、中期、長期のロードマップをもっと具体的に示して欲しい」と意見していました。 伊那市の白鳥孝市長は、「1年間が無駄になってしまう。早急に意見をまとめ取り組んでいく必要がある」と話していました。
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高遠武家屋敷跡に解説板
長野県埋蔵文化財センターは、伊那市高遠町の東高遠若宮武家屋敷跡に遺跡解説板を14日設置しました。 東高遠若宮武家屋敷は、若宮地区にあります。 埋蔵文化財センターは、平成17年度から18年度にかけて今から170年前の建物跡を調査しました。 この地区には、9件の藩士宅があったということです。 そのうち小松家住宅跡では、建物の柱を支える礎石が7つの部屋を形作るように配置されて発見されました。 これは文献に描かれていた高遠藩士小松純八の屋敷間取り図と一致したということです。 現存する県の宝、旧馬島家住宅跡については、曳移転工事にともない基礎部分の調査が行われました。 部屋の床下からじちん地鎮や産育儀礼に関する遺構が発見され、高遠焼の土管もみつかりました。 解説板は、地域の文化財を知り、興味を持ってもらおうと埋蔵文化財センターが建てているもので、県内では、千曲市の平安時代の役所の遺跡に続く2番目の設置となりました。 14日は、当時発掘調査を担当した職員による説明会も行われ、地域住民が興味深そうに話に聞き入っていました。 センターでは、「絵島が高遠に流されて300年、高遠焼が生まれて200年の今年、この解説板を建てることにより、馬島家や小松家についてもより理解が深まってもらえると思う。」と話していました。
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東海大三 初戦は広島新庄
今月21日に開幕する選抜高校野球の組み合わせ抽選会が14日、大阪市で開かれ東海大三高校の対戦相手が決まりました。 東海大三高校は大会5日目の第一試合、春夏初めて出場の広島県の広島新庄高校と対戦します。
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県公衆衛生専門学校で卒業式
長野県公衆衛生専門学校で7日卒業式が行われ、3年間の課程を学んだ15人が学びやを後にしました。 15人は、晴れ着に身を包み、在校生や保護者が見守る中、入場しました。 味沢孝校長からひとりひとりに卒業証書と専門士称号が手渡されました。 7日卒業した15人は、全員が県内の歯科診療所に就職が決まっているということです。 在校生を代表し、坂間由希子さんは、「先輩たちは、見本であり目標だった。出会えたことを誇りに思う」と送別の言葉を送りました。 卒業生を代表して小木曽春乃さんは、「3年間一緒に過ごした仲間と別れるのは寂しいが、これからも支えあい、患者に必要とされ信頼される歯科衛生士になりたい」とあいさつしました。
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中アビジネスフェアで企業説明会
伊那職業安定協会は、中央アルプスビジネスフェアにあわせた企業説明会を7日伊那市民体育館で開きました。 中央アルプスビジネスフェアと同時開催は初めてです。 フェア開催中の伊那勤労者福祉センター体育館に並ぶ伊那市民体育館で開かれました。 38社が参加し人事担当者らが来年春卒業予定の大学生や短大生らに会社の概要や製品の説明をしていました。 企業説明会には、大学生や短大生を中心に97人が訪れました。 ビジネスフェア会場に設けられた特設コーナーでは、10社が参加し、自社のPRをしていました。 実行委員会のまとめによりますと、6日と7日の2日間行われたビジネスフェアには、去年を300人ほど上回り過去最高となる2,221人が来場したということです。
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【3.11の今】 福島の未来のために 果樹農家 佐藤さんの闘い
「このままだと福島の人間はバカにされる。自分から何かしていない。行政に頼っていて。闘ってねえもん。俺は闘わなきゃいけないと思っている」 福島県から伊那市に単身で移住している果樹農家・佐藤浩信さんはこう話します。 福島原発から60キロの位置にある伊達市。 伊達市で佐藤さん一家は、高級ギフト用のりんごやさくらんぼ、ももの生産、加工販売を行う「伊達水蜜園」を営んでいます。 独自の栽培を行なう佐藤さんの果物は全国的にも高い評価を受けてきました。 2月23日。佐藤さんが、現在、一人で暮らす伊那市西箕輪の一軒家に、東京からの来客がありました。 6次産業化プランナーの大畑 太郎さんです。大畑さんは、福島県の農産物の商品の開発や、販売促進などに関っています。 佐藤さんが目指す方向性や、現状を確認するために、今回伊那を訪れました。 大畑さんはこう話します。「こちら(伊達水蜜園)の商品が動かないと、福島の果物動かないっていうくらいの気がありますんでね。佐藤さんの商品を動かすことはとても重要だと思っていますね。福島のためにも」 伊那食品工業㈱の子会社である「ぱぱな農園」。去年5月、佐藤さんが社長に就任しました。 付加価値をつけたトマトの開発を行うなど精力的に働いています。 2011年4月、震災直後。長男と次男に福島の果樹の管理を任せて、妻の玲子さんとともに、伊那に移り住んできました。 伊那を基点に再起をかけるためです。 しかし、一昨年の5月。玲子さんは心労から倒れ、福島に戻りました。 3男は現在、安曇野で果樹栽培の研修を受けています。家族は今、3箇所に別れて暮らしています。 家族と離れ、伊那で一人で暮らす日々。食事作りも慣れました。 「孤独。きょうは午後8時ごろで時間が早くてまだましだけど、9時10時頃になってきるとしんどい」 去年12月、佐藤さんは、伊達水蜜園の社長の座を退き、長男の佑樹さんに経営を託しました 佑樹さんは話します。「原発があったから突然だったんです。農業は、まだやるつもりはなかったんです。でも、父は長野にいっちゃったし。仕方ないです」 佐藤さんは、息子たちに会社を任せたことについて、「子どもたちに押し付けた。十二分に俺のせいだと思う。おくさんが倒れたのは俺のせい。でも、こども達が、何も知らない場所でゼロからはじめることはできなかったと思う。俺がやらなきゃいけなかった」 去年の夏。佐藤さんは、ぱぱな農園の果樹園で、りんごの摘果作業を行っていました。2年間佐藤さんが手を入れたりんごの木は、香り高い実をつける佐藤さんの木として変化を遂げていました。 そのりんごが、今年秋から日本最高峰の商品を扱う老舗の果物屋に並べられることがこのほど決まりました。 「福島と長野をつなぐ、そして福島業績を上げる。それが福島のイメージアップを図る。それが俺の仕事だと思っている」
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第3回中央アルプスアビジネスフェア
上伊那のものづくり産業を内外にPRし、地域活性化につなげようというイベント・中央アルプスビジネスフェアが、6日から、伊那勤労者福祉センター体育館で始まりました。 フェアは、「ものづくり産業の底力を知ろう!広げよう!」をキーワードに開かれていて、今年で3回目です。 機械加工、電気・光学などさまざまな業種から、137社が出展しました。 今年は、県外や地域外からの企業が28社と去年から倍増し、全体の2割ほどを占めています。 今年は、商談成立につなげていきたいと、大手メーカーなど発注業者を6社招待し、ビジネスマッチングの機会も広げました。 会場には特別展示コーナーも設けられ、諏訪東京理科大学が開発した、体重移動で前後左右に動くことができる乗り物を試乗する事もできます。 中央アルプスビジネスフェアは、7日まで、伊那市の伊那勤労者福祉センター体育館で開かれています。
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【3.11の今】 循環バイオガス 今、フクシマで
伊那市西箕輪で酪農を営む小野寺さん一家。 早朝からの搾乳を終え、ほっとひといきのお昼ごはんです。 小野寺瓔子さん66歳。 ご主人の哲也さん、長男夫婦と一緒に酪農を営んでいます。 お昼前の午前11時、今日は長男の奥さん歩さんが調理当番です。 ハヤシライスの具材を炒め、煮込みます。 きれいな青色に燃えるこのガスには、小野寺さんの脱原発の思いが込められています。 午前7時、瓔子さんの一日がはじまります。 自宅から近くの畜舎へ。搾乳です。 搾乳を終えると牛の糞を集めて水と一緒に投入口にいれています。 これがさきほどのガスを生みます。 投入口から入れられた牛の糞は、醗酵時にメタンガスを出します。 そのガスが自宅と牛舎で使われています。 自宅では、調理用に、牛舎では、搾乳の時に使われる器具やパイプラインの洗浄に使われます。 さらに発酵を終え排出されるものは、液肥として田畑や牧草地に帰っていきます。 液肥は、まったくにおいはなく、肥料としても優れていることが数値的にも証明されています。 牛がその牧草をエサとして食べるので、循環のサイクルが出来上がっているのです。 農業がしたくて農業関係の大学に進んだ瓔子さん。 活性汚泥について学び、企業入社後も活性汚泥の研究を続けました。 昭和51年、哲也さんと結婚し三宅島で念願の農業を始めました。 昭和56年、伊那市西箕輪へ。現在50頭の乳牛を飼育しています。 瓔子さんはチェルノリブイリ原発事故に不安を覚え原発反対を訴えました。 そして、自然エネルギーに着目したのです。 「反原発運動の無力感。自ら自然エネギーに挑戦することで発信したい」 プラントを作ったのは18年前。 もともと活性汚泥について学んでいた瓔子さん。 信州大学農学部の学生たちの協力で完成させました。 小野寺さんの家では、電気やプロパンガス、薪、そしてバイオガスを生活していくためのエネルギーとして活用しています。 調理でのバイオガスの占める割合は、7割を超えるといいいます。 このバイオガスの技術は、今福島で産声を上げようとしています。 伊那と福島の違いは、放射性物質の有無です。 フクシマでは、ウクライナで確立された技術を使い放射能を除去します。福島県郡山市にある会津地鶏の共同作業所では、以前は鶏糞を販売していましたが、今行き場所を失っています。 18年間、伊那で動き続けたバイオガスのシステムが今、フクシマで。
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【3.11の今】 全村避難の夫婦の今
現在、伊那市東春近で暮らしている小泉孝一さん・百合子さんは、13年前、昔からの憧れだった田舎暮らしの夢を叶えるため、福島県葛尾村に引っ越しました。 葛尾村は、人口1,500人ほどで、山々に囲まれた自然豊かな環境にあります。 およそ5,000坪の家の敷地には、2人で作った露天風呂、ピザを焼く窯、花畑のような庭、池などがあり、1年を通して友人達が遊びに来ていました。 2人の1番の楽しみは、ガーデニングです。 毎日手入れをして、庭を数えきれないほどの花でいっぱいにしました。 周囲の人とも打ち解け、楽しい毎日を送っていた3年前。 東日本大震災が発生。 住んでいた葛尾村は最大震度5強を観測しました。 葛尾村は、福島第一原発から30キロ圏内にあり、「避難指示解除準備区域」に指定されました。 地震が発生した次の日、「村民は全員役場に避難」との指示があり、小泉さん夫妻は1日分の服とペットを抱えて避難しました。 福島県と長野県の5カ所の施設を転々とした避難生活は、およそ1年続きました。 葛尾村は、全村民が避難を余儀なくされていて、住むことは認められていません。 小泉さんの自宅周辺は、去年の8月に1カ月かけて除染作業が行われました。 花でいっぱいだった家・・・ 今は何もありません。 小泉さん夫妻が、また葛尾村でガーデニングを楽しめる日は来るのでしょうか。
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【3.11の今】原発事故で自主避難 母と娘の今
福島県会津若松市で一人暮らしをしている半澤勝子さん。 東京電力福島第一原発事故で近くに住んでいた娘と孫3人が伊那市高遠町に避難し3年が経ちます。 勝子さんは「こんな老後になるとは夢にも思わなかった。人生で一番のんびりゆったり。これから仲良く生活していこうって思った時にこんなことになるなんて。」と話します。 勝子さんも避難を進められましたが、残ることにしました。 福島原発から会津地方まではおよそ100キロ離れていて放射能に不安を抱えながらも住民の多くは留まり生活を続けています。
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語り継ぐ‘濁流の子’プロジェクト 来年度から
1961年昭和36年に伊那谷を襲った三六災害の教訓を伝える「語り継ぐ濁流の子プロジェクト」が立ち上がり取り組みが始まります。 この取り組みは、土木や自然、暮らしにまつわる先人の足跡を後世に残す活動を行っている人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト選定委員会がコーディネートをつとめ飯田市にある天竜川総合学習館かわらんべ、天竜川上流河川事務所、信州大学附属図書館が連携し実施するものです。 3日は駒ヶ根市の天竜川上流河川事務所で記者会見が開かれ選定委員会委員長で信州大学副学長の笹本正治さんが概要について説明しました。 三六災害は1961年昭和36年6月の大雨による災害です。 6月1か月間の降水量を越える量の雨が1日で降り、河川の氾濫や土砂崩落がおこりました。 これにより多くの死傷者、行方不明者を出すなど大きな被害となりました。 この三六災害で被災した小中学生が当時の思いを綴った作文集が「濁流の子」です。 1964年昭和39年に発行されたこの本は選定委員会から伊那谷遺産に選ばれています。 「語り継ぐ濁流の子プロジェクト」ではこの作文集が災害の教訓伝承の象徴的なものだとして、その記憶と経験を伝え地域の防災力向上につなげる考えです。 具体的には災害に備えるための知恵や教訓などの情報を収集整理するほかそれらをデジタル化し記録、公開します。 またこれら取り組みにより地域の自助、共助の精神を醸成するとしています。 プロジェクトでは3つの実施主体が連携し取り組みを推進します。 天竜川総合学習館かわらんべは「語り継ぐ濁流の子文庫」を新たに整備し資料の収蔵を担当します。 天竜川上流河川事務所は収集整理した資料をデジタル化するデジタルアーカイブスを行います。 信州大学附属図書館は電子書庫語り継ぐ濁流の子アーカイブスを新たに整備し情報発信を行います。 このプロジェクトは平成26年度から平成30年度までの5年間を計画しています。