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環状北線延伸ルート 変更案説明会
昭和43年の都市計画で示されていた環状北線の延伸ルートについて、伊那バイパスの開通を見据えた新たなルート案が2日、示されました。 この日は、伊那市役所で住民説明会が開かれ、関係地区の住民らおよそ30人が参加しました。 伊那インターから箕輪バイパスの延伸となる伊那バイパスに接続する新しいルート案が示されました。 黄色で示されているのがこれまでのルート、赤で示されているのが新しいルートです。 案によると、環状北線の延伸ルートは、国道153号との交差点から、直線的に天竜川を渡り、竜東線を立体交差で越えてから、伊那市上の原で伊那バイパスに接続するルートになっています。 およそ40年が経過し、土地の活用などを考える中でより効率的なルートにしようと、直線的に伊那バイパスに接続する案がまとまったということです。 説明会では、住民から「昭和43年に示された計画通りのルートが好ましいのではないか」との意見も出されていました。 伊那建設事務所は「伊那地域の発展には東西を結ぶ道路網をより効率的に接続する必要がある」と話していました。 今後、公聴会などで住民の意見を集約した上で、来年1月頃に審議会を開き、2月か3月頃、都市計画を決定したい考えです。 なお、ルート上に伊那飛行場の遺構があり、地域住民から保存を望む声が上がっていることについては、伊那市と相談しながら検討していきたいとしています。
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西箕輪小学校3年生 ぶどうの食べ比べと収穫体験
農家の仕事について学習している伊那市の西箕輪小学校の3年生は、3日学校近くのぶどう畑で食べ比べと収穫体験をしました。 2日は、児童の保護者で、みはらしぶどう生産組合の山口貴之組合長の畑を訪れました。 西箕輪小3年の児童80人は今年度「農家の仕事」について学んでいて、5月から月に1回、山口さんの畑を訪れています。 花や実の様子を観察したり、山口さんの仕事内容を見学してきたということです。 広さおよそ65アールの畑には様々な種類のぶどうがあり、この時期はぶどう狩り農園としても営業しています。 この日は、食べ頃を迎えたぶどう5種類の食べ比べをしました。 児童たちは、大きさや甘さ、色の違いなどを観察しながら味わっていました。 その後は、ナイアガラの収穫体験を行いました。 脚立を使って大きなものを探して摘み取っていました。 山口さんは「ぶどうが出来ていく過程を見てもらえてよかった。実際に食べてもらって種類ごとの違いも体験してもらえたと思う。」と話していました。 3年生は、今年度いっぱい山口さんの仕事やぶどう畑の観察を行う予定で、年度末に学習してきたことを発表するということです。
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女声合唱「うすゆきそう」 初ステージに向けて練習
伊那市の女声合唱団「うすゆきそう」は、15日に伊那市内で開かれる東京藝術大学のコンサートで、歓迎演奏を行います。 2日は、伊那市のいなっせで練習が行われました。 「うすゆきそう」は、伊那市を中心に上伊那地域の女性でつくる合唱団で、去年9月に発足しました。 発足して1年が経過し、今月15日に伊那市内で開かれる東京芸大のコンサートで、初めてのステージを迎えます。 コンサートは、東京藝術大学音楽学部声楽科の学生と卒業生でつくる合唱グループ「杜の音シンガーズ」が出演し、うすゆきそうは歓迎演奏として歌います。 当日は4曲披露するほか、杜の音シンガーズと1曲合同で歌声を披露する予定です。 この日は、コンサートで一番最初に歌う「おわいやれ」という曲の練習を行いました。 ある団員は「初舞台で少し不安もあるが、楽しんで精一杯歌って良いステージにしたい。」と話していました。 うすゆきそうが歓迎演奏として出演する「杜の音シンガーズコンサート」は、15日(日)午後1時40分から、いなっせで開かれます。 なお、チケットは全席指定で1枚3,000円で販売していて、残りわずかとなっています。
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イ~ナちゃんハイシニアチーム 7年連続全国大会へ
10月7日から岩手県で開かれる第12回全日本ハイシニアソフトボール大会に、伊那市のイ~ナちゃんハイシニアチームが出場します。 2日は、代表の伊藤易明さんら3人が、白鳥孝市長に出場の挨拶をしました。 イ~ナちゃんハイシニアチームは、7月に開かれた県大会で優勝し7年連続10回目の全国大会出場を果たしました。 全国大会では、去年一昨年と優勝している三重県のチームと3回戦であたるということで、「まずは3回戦突破を目指したい」と話していました。 全国大会は、10月7日から岩手県で開かれ、イ~ナちゃんハイシニアチームは初戦、島根県のチームと対戦します。
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伊那市 協力隊員を委嘱
伊那市は、長谷で雑穀の栽培や加工品の開発に取り組む地域おこし協力隊に、牛山沙織さんを2日、任命しました。 協力隊に委嘱されたのは、東京都出身の牛山沙織さん30歳です。 牛山さんは大学卒業後、福島県で農業研修を行い、2011年から祖父母がいる茅野市で、ミニトマトやサヤエンドウなどを無農薬で栽培していました。 長谷では、雑穀の栽培面積の拡大や販売促進、加工品の開発などに取り組みます。 牛山さんは、「雑穀は粉にしやすいので、菓子などに活用したいです」と話していました。 白鳥市長は、「雑穀は付加価値の高い商品にもなる。様々視点から取り組みをしていただきたい」 と話していました。 地域おこし協力隊の任期は最大3年となっています。
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防火ポスターと書道選考会
上伊那の小学生を対象に募集した防火ポスターと習字の選考会が伊那市の上伊那広域消防本部で20日に開かれました。 ポスターの部の最優秀賞に辰野町の両小野小学校6年の立澤奈央さんの作品が選ばれました。 習字の部の最優秀賞には、東春近小学校4年の高橋彩音さんの作品が選ばれました。 子どもたちに火災予防への関心を持ってもらおうと毎年行われていて、今年は上伊那の小学校23校からポスターと習字合わせて489点の応募がありました。 最優秀賞作品は、カレンダーにして防火管理協会の会員事業所に配布することになっています。
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まほらいな市民大学修了証書授与式
まほらいな市民大学18期生と大学院第3期生の修了証書授与式が伊那市のいなっせで25日、行われました。 まほらいな市民大学は高齢者の社会参加と生きがいづくりを図ろうと行われています。 市民大学は、60歳から84歳の男女合わせて67人が、また、大学院は63歳から74歳までの男女12人が修了証書を受け取りました。 修了生代表の有賀弘武さんは「縁あって出会った人たちと共に学んだことは、大きな財産になりました」、小澤登志男さんは「学んだ知識を次世代に伝え地域社会に貢献できるよう努めたい」とそれぞれあいさつしました。 市民大学は、2年間で51の単位取得を目指していて、平均取得単位数は37.6単位、1講座当たりの受講率は73.7%でした。
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衣替え 伊那西高校冬服で登校
10月に入り衣替えとなりました。 伊那市の伊那西高校の生徒は2日、冬服で登校していました。 生徒たちは、紺のブレザーとスカートの冬服で登校していました。 長野地方気象台によりますと、今朝の伊那地域の最低気温は平年より3.3度高い14.5度と9中旬並みの気温となりました。 ある生徒は、「久しぶりに冬服を着ると気が引き締まります」と話していました。
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観光客と農家を結ぶ新たなツアー企画
伊那市の農業と、東京都に住む人たちの観光ツアーとを結びつけた新しいイベントが、2日間の日程で行われました。 1日は、観光客10人が伊那市西箕輪のリンゴ園「白鳥農園」を訪れ、収穫を体験しました。 「人と会う観光」をコンセプトに、ツアーと農家を結びつけることで、伊那市の農業を活性化させようと、元地域おこし協力隊の齋藤俊介さんが企画したものです。 参加した人たちは、農園の白鳥昇さんから「もぎ取ったリンゴを軍手で磨くとつやつやになりますよ」と説明をうけ、実際に試していました。 ある参加者は「こんなに自然豊かな場所で作られているリンゴだとわかると本当に美味しそうだなと感じる。誰が作っているのかもわかるので安心。早く味わってみたい。」と話していました。 白鳥農園の白鳥昇さんは「実際に作っているところ、人を見てもらって、ツアー客と新たな関係が出来る。今後も続けていきたい」と話していました。 齋藤さんは「ツアーにも、農産物にもそれぞれに付加価値がつく。伊那市の農業のファンが増えればうれしい」と話していました。
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ごみ袋変更後初めての収集日
上伊那地域では、10月から指定ごみ袋が変更となりました。 エリア内では、伊那市と南箕輪村の一部で、2日、変更後初めての収集日を迎えました。 このうち伊那市では、生活環境課の職員8人が日影区などのステーションのごみ出しに立ち合いました。 変更となったのは、燃やせるごみの大が30円から50円に値上がりした他、1枚40円の中袋が新たに設けられました。 燃やせないごみは、30円から40円に値上がりしています。 これまでの袋を使用する場合は、差額分のシール式証紙を貼る必要があります。 中には、証紙が貼ってあったものの、枚数が足りないものもありました。 日影区のごみステーションでは、午前8時30分までに36個の燃やせるごみが出され、このうち2つは証紙が貼っていなかったため、説明して持ち帰ってもらったということです。 ごみ収集業者らは、ごみ袋が適正なものかどうかを確認しながら回収していました。 上伊那広域連合では、「週末に証紙を買い求める人が多くみられたが、貼らずに出しているものもあった。あすが初めての収集日となる地区もあるので、引き続き周知を図りたい」としています。
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まほら伊那市民大学20期生と大学院4期生入学式
まほら伊那市民大学20期生と大学院4期生の入学式が、2日、伊那市のいなっせで行われました。 まほら伊那市民大学は、高齢者の社会参加と生きがいづくりを図ろうと行われています。 20期の節目の今年度は、男性16人、女性53人の合わせて69人が、第4期の大学院には男性4人、女性7人の合わせて11人が入学しました。 新入生を代表して板山ひとしさんは、「年齢や経験は違うが、仲間と絆を深め、1つひとつの講義に真摯に取り組んでいきたい」大学院生代表の大住裕子さんは「高遠の歴史を学び、市の発展のために行動できる人材になりたい」と、それぞれ決意を述べました。
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高遠スポーツ公園文化体育館 リニューアルオープン
去年秋から耐震補強工事が行われていた、伊那市高遠町の高遠スポーツ公園文化体育館が完成し、1日にリニューアルオープンしました。 この日はオープニングセレモニーが行われ、白鳥孝市長らがテープカットで完成を祝いました。 リニューアルした体育館の使い初めとして、伊那市スポーツ少年団秋季ミニバスケットボール大会が開かれました。 文化体育館は、去年秋から耐震補強工事が行われ、屋根裏や外壁などが補修されました。 音楽イベントにも活用されることから、天井には防音パネルが取付けられた他、入口の床や下駄箱、観覧席のベンチには、地元高遠産の木材が使用されました。 総事業費はおよそ4億円で、このうち9割にあたる3億6千万円は、合併特例債が充てられています。 白鳥市長は「木の良い香りがする素晴らしい体育館が完成した。みなさんに親しんでもらえるようにしていきたい」と話していました。 利用料はこれまで通り、1コート1時間につき、市内の人は300円、市外の人は600円となっています。
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海外バイヤーが花卉農家を視察
海外に県内の花をPRしようと、長野県が招待した花のバイヤーが1日、伊那市内の花卉農家を視察しました。 香港、シンガポール、ロシア、アラブ首長国連邦から日本を訪れた8人が、伊那市東春近でトルコギキョウを栽培する㈱フロムシードを訪れました。 これらの国では、自国での花き栽培をほとんどしておらず、輸入に頼っているということです。 県内産の花を海外にPRし、輸出拡大につなげていこうと、県が初めて行いました。 トルコギキョウは、切花として人気が高い品種で、日本では長野県が出荷量1位となっています。 訪れたバイヤーらは、説明を受けながら、花や作業の様子を写真に収めていました。 ロシア・ウラジオストクで花の卸売業をしているニキータさんは「写真を撮り過ぎてしまうぐらい綺麗な花ばかりだった」と話していました。 長野県では「国内での花の消費が減る中で、海外への販路の拡大も探っていきたい」と話しています。
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ねんドル岡田さん迎え体験教室
ねんどでミニチュアフード作りや食育を伝える活動をしているねんドル岡田ひとみさんを迎えての体験教室が1日伊那市創造館で開かれました。 岡田さんは、2002年からねんドルとして活動を始め、NHKテレビでもおねんどおねえさんとして出演しています。 伊那市創造館と縁があり、この体験会も今回で4年目になります。 人気の講座で、今回も親子200組以上の応募があり、抽選で80組にしぼられました。 今回は、フランスを代表する洋菓子マカロンのミニチュアをつくりました。 ねんどをまるめ、赤・青・黄色の3食の水彩絵の具を混ぜて、好きな色のマカロンを2つ作りました。 1時間ほどで完成し、出来上がると早速写真におさめる親子もいました。 岡田さんは、「世界に一つしかない作品なので、大人になっても大切にしてください」と呼びかけていました。
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青葉の会 写真展
伊那市内の写真愛好家でつくる青葉の会の写真展が伊那市のいなっせで開かれています。 会場には会員13人の作品、合計26点が展示されています。 テーマは自由で、会員がこの1年で撮影した写真が中心です。 青葉の会は、市内の写真教室を受講していたメンバーが21年前に結成しました。 年に2,3回県内外で撮影会を開いているほか、毎月2回例会を開き技術を磨いています。 この作品は、写真雑誌で入賞した作品です。 伊那市の春日公園でサギの親鳥とひな鳥の様子を撮影しました。 青葉の会の写真展は10月5日(木)まで、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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南信で初 小黒川スマートIC開通
中央自動車道の南信では初となるスマートインターチェンジ、小黒川スマートインターチェンジが、30日開通しました。 小黒川スマートインターチェンジは今日午後3時に上下線ともに開通となりました。 スマートインターチェンジは伊那ICから2.9キロ、駒ヶ根ICからは12.2キロの位置に整備されました。 ETC専用で、24時間利用できます。 一日当たりの利用台数は、上りが900台、下りが700台を見込んでいます。 総事業費はおよそ15億円で、およそ4億円を伊那市が負担しました。 開通により、観光振興の促進や、企業誘致、大規模災害時の救急・支援活動の迅速化につながると見込んでいます。 開通に先立ち、式典が行われ、テープカットやくす玉割りで開通を祝いました。 また、抽せんで決められた最初の通行車両8台に、ネクスコ中日本から開通通行証明書と記念品が贈られました。 上り線では、辰野町の茅野拓也さんが運転する車が最初に通行しました。 なお、駒ヶ岳スマートインターチェンジは今年度中の開通を予定しています。
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伊那市美篶で倒木 市道一部が通行止め
伊那市美篶で倒木があり、近くを通る市道の一部が28日の午後6時半から通行めとなりました。 通行止めは29日の午前9時半に解除となっています。 伊那市によりますと、倒木があったのは、伊那市美篶の六道原工業団地近くの林です。 28日の午後5時頃、近くの工場の従業員から「木が倒れかけている」との連絡を受け、午後6時半から付近の市道を通行止めにしました。 29日の朝、撤去作業を行い午前9時半に通行止めは解除されました。 この付近では今年に入り、今回も含め3回、倒木が発生しているという事です。
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上伊那の中学校 文化祭シーズン
上伊那の中学校は文化祭シーズンを迎えました。 伊那市の伊那中学校では29日「彩光」(さいこう)をテーマにステージ発表や趣向を凝らした企画が行われました。 伊那中学校では今年で70回目となる文化祭、泉が丘祭が行われました。 ステージ発表では特別支援学級の生徒7人が書道パフォーマンスを披露しました。 書いたのは文化祭のテーマ「彩光 それぞれの色を繋げる」などの文字です。 高遠高校書道コースの泉逸男教諭の指導により力強い文字を書きあげていました。 泉が丘祭ではほかに日用品やおもちゃなど自宅で不要になったものを海外へ送る「ありがとうプロジェクト」も行われました。 伊那市のリサイクル店などが行っている取り組みで伊那中の生徒や保護者が家庭から持ち寄った品が集まっていました。 30日も「ありがとうプロジェクト」の受付が行われるほか部活動発表やクラス別の音楽会が予定されています。
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米澤酒造 全面リニューアルで11月にオープン
伊那市の伊那食品工業株式会社の子会社で、日本酒「今錦」を醸造している中川村の米澤酒造が、全面リニューアルし11月にオープンします。 28日は、伊那食品工業株式会社で記者向けの説明会が開かれました。 米澤酒造は、1907年明治40年に中川村で創業し、日本酒「今錦」を造っています。 平成26年からは、伊那食品工業㈱の子会社となりました。 施設設備の老朽化が進んでいたことから、今回全面リニューアルをしました。 新しく酒蔵見学コースや、中央アルプスを眺めながら試飲できるコーナーなどを設けたということです。 伊那食品工業の塚越寛会長は「地域の観光拠点として訪れてもらえるような施設を目指したい。」と話していました。 米澤酒造のリニューアルオープンは、11月下旬の予定です。
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伊那東小学校児童が花で地域に貢献
伊那市の伊那東小学校の児童が学校で育てた花を地域の人たちに楽しんでもらおうと伊那市役所正面玄関前に22日飾りました。 伊那東小学校、花委員会の児童およそ30人が伊那市役所を訪れマリーゴールドとサルビアが植えられたプランター6個を飾りました。 保育園やデイサービスセンターなど地域の人たちに花を贈る活動の一環で市役所には今回初めて飾りました。 市の職員は「訪れた人たちに楽しんでもらえるよう大切にしていきます。」と感謝していました。 花委員会では地元から引き継いだ学校近くの交差点の花壇も管理していて伊那東小学校では「自分たちが育てた花が社会で役立っているという達成感を得る機会にしてもらいたい。」と話していました。
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今年の地蜂の巣の出来は…
秋も本番を迎え伊那市の地蜂愛好家たちは、来月市内で行われる巣の重さを競うコンテストに向けて巣づくりに励んでいます。 不作だった去年に比べ、今年は豊作の年になりそうだと愛好者は話しています。 伊那市手良の有賀幸雄さんです。 この道55年の大ベテランで、今年度から伊那市地蜂愛好会の会長を務めています。 有賀さんは、来月市内で行われる巣の重さを競うコンテストに出品するため、自宅の庭など4箇所合わせて18の巣箱で地蜂を飼っています。 山で捕った巣を持ち帰り鶏の肝臓やイカを餌として与えています。 去年は、9月の長雨で蜂のエサとなる虫がいなかったことから会員は、思うように巣が作れませんでした。 そのため、去年のコンテストは全体的に小ぶりな巣が多かったということです。 有賀さんは、梅雨時の雨や気温の高い日が少なかったことから豊作の年になりそうだと話します。 VTR 有賀さんは、巣を大きくするには、「日当たり、風通し、見通しが良い所に巣箱を置くのが良い」と話していました。 この時期は、餌にオオスズメバチが寄ってくるため、巣箱に入られないよう工夫もしています。 巣箱はコンテストまで、開けられず確認することはできませんが有賀さんは3キロほどになっていると予想しています。 地蜂の巣の重さを競うコンテストは来月29日に伊那市のみはらしファームで行われることになっています。
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山から木を運ぶ馬搬を見学
馬で山から木材を搬出する馬搬の技術を、伊那市東春近の園児と児童が27日、見学しました。 27日は、伊那市東春近のNPO法人山の遊び舎はらぺこで、園児と東春近小学校の1年生が馬搬の様子を見学しました。 伊那市高遠町山室で馬を使った農業に取り組んでいるうまや七福の横山晴樹さんが馬搬技術を披露しました。 馬搬は、馬で山から木材を搬出する技術で、上伊那でも昭和40年頃まで行われていたということです。 横山さんが飼育する雄馬のビンゴは13歳で、体重は450キロほどです。 体重と同じほどの重さの木材を運ぶことができるということです。 27日は、馬に専用の器具を付けてはらぺこの裏山で間伐したカラマツなどを搬出しました。 また、馬が運ぶ重さの木を自分たちの手で引っ張る体験も行われました。 横山さんは、馬に親しんでもらおうと上伊那の小学校で馬で田んぼを耕す体験なども行っていて、「農林業や馬への関心をもってもらえる機会になればうれしいです」と話していました。 運んだ木材は、はらぺこで小屋や遊具などに活用するということです。
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伊那商工会議所セミナー 働きやすい環境づくりについて考える
伊那商工会議所は、やりがいを持って働きやすい環境づくりについて考えるセミナーを、27日に伊那商工会館で開きました。 埼玉県在住の高坂麻紀さんが講師をつとめました。 高坂さんは1994年に、東京ディズニーランドを運営する(株)オリエンタルランドに入社しました。 ディズニーランド15周年の時には、全ての従業員をまとめる役割を担い、キャラクターと共に全国を回りイベントを開催してきました。 高坂さんは、ディズニー流のやりがいのある働きやすい環境づくりの方法として、共通の目標を掲げる事をあげました。 ディズニーランドでは、「訪れた人にハピネスを届ける」という従業員全員の共通の目標を持つ事で、一人一人が力を発揮しチームワークも高められる環境をつくっているという事です。 伊那商工会議所では、男性も女性も働きやすい職場環境をつくる事で個人の能力を最大限に発揮させ、企業の発展につなげていきたいと話していました。
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高遠町総合支所庁舎のあり方について建議書・要望書
高遠町地域協議会と地区区長会は、高遠町総合支所の今後の在り方について、建議書と要望書を22日に白鳥孝伊那市長に提出していたことがわかりました。 高遠町総合支所が27日に発表しました。 それによりますと、現庁舎については「支所機能を一時的に高遠町保健センターに移設し、倒壊の恐れがある現庁舎は取り壊す」こと、新たな庁舎のあり方については、「現地建て替えを含め社会情勢の変化に対応し高遠町地域の活性化に繋がる新たな庁舎の建設を強く望む」としています。 「機能や規模、位置はさらに十分な研究・検討が必要である」とした上で、「研究委員会などを設置し広く地域住民の意見等をくみ上げながら推進する」よう要望しています。
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企業の昼食支えた組合 60年の歴史に幕
上伊那地域の工場や事務所に昼食用の弁当を配達している伊那市工場福祉事業協同組合、通称「伊那べんとう」が、今月末で解散しおよそ60年の歴史に幕を下ろします。 26日は、注文を受けた弁当2000食が車に積み込まれ、上伊那地域のおよそ250社に向けて出発していきました。 伊那べんとうとして知られる「伊那市工場福祉事業協同組合」は、昭和37年に伊那市西町に設立されました。 高度経済成長により地域で電子部品工業などが急成長する中、昼食を供給する仕組みがなかったことから、地元企業の経営者らが立ち上げました。 事業所からの注文を受けて昼食用の弁当を配達するほか、春の高校伊那駅伝や伊那まつりのスタッフ用の弁当なども供給しています。 施設の老朽化が進み、現状の設備では継続が難しいこと、また、コンビニエンスストアなどが増え、昼食を供給するという当初の目的を達成したことから、22日に開かれた理事会で解散が決まりました。 矢澤克明専務は「なくなってしまうのは残念だが、事業所の皆さんの昼を支えるという当初の目的は達成できた。派手ではないが、健康のことを考えた弁当でみなさんの昼を支えたという自負はある」と話していました。 この日は、昭和43年から35年間勤めた元社員の中村憲雄さんが訪れ、写真を見ながら当時を懐かしんでいました。 中村さんは「忙しい時は1日に6,000食を配っていた。少し遅れてしまったりすると授業員の皆さんが待ち焦がれた様子で迎えてくれた。組合の役目はしっかり果たせたのではないかと思う」と話していました。
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伊那市消防団 団員定数250人減へ
伊那市は、今後高齢化や人口減少が進むことから、消防団の定数をおよそ250人減らす考えを26日に示しました。 これは、この日開かれた伊那市議会全員協議会で報告されたものです。 現在、伊那市消防団の団員数は定数1,156人に対して、951人となっています。 団員確保が難しく、中には20年以上活動し、今もなお辞めることができない人もいるということです。 今後、高齢化や人口減少が進むことから、定数を現在よりも251人少ない915人に減らし、長年活動している人の退団についても進めていくということです。 また、高遠町、長谷の東部方面隊には、地域ごと5つの分団が設置されていますが、統合により3分団とする考えも示されました。 これまで別の分団だった河南と長谷がひとつに。また、長藤と藤沢がひとつになります。 伊那市では、10月から11月にかけて各地区へ説明を行い、12月議会に条例改正案を提出し、来年度から新体制を適用していきたい考えです。
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伊那西小学校 小規模特認校に指定へ
伊那市教育委員会は、小沢、平沢、横山、ますみヶ丘地区の児童が通う伊那西小学校について、小規模特認校に指定したいとの考えを、26日に示しました。 これは、26日に開かれた伊那市議会全員協議会で報告されたものです。 伊那西小学校の全校児童は現在63人で、伊那市では、平成35年度には36人にまで減少すると予想しています。 このことから市教育委員会では、自然豊かな教育環境を活かし、市内全域からの入学・転校を認める「小規模特認校」に指定したい考えです。 市内では現在、新山小学校が小規模特認校に指定されていて、学区外から11人の児童が通っているということです。 市教育委員会では「信州大学農学部や創造館と連携して伊那西小の特徴を活かせる学校づくりをしていきたい。」としています。 今後は、28日の市定例教育委員会で伊那市立小学校小規模特認校制度に関する要領を改正し、10月1日から募集を始める予定です。
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ドローンで松くい虫の被害木実証実験
小型無人機ドローンを使って松くい虫の被害木を調べる実証実験が伊那市の富県で25日、行なわれました。 松枯れの被害が拡大していることから伊那市では、被害状況を確認しようと信州大学などと協力しドローンを使った実証実験をはじめました。 伊那市によりますとドローンを使って松くい虫の被害木を調査するのは国内ではじめてだということです。 25日は、白鳥孝伊那市長や林業関係者、地元住民などおよそ50人が参加しました。 調査区域は、富県の松林およそ5ヘクタールで、ドローンには高性能の特殊なセンサーカメラが搭載されています。 撮影によって松くい虫の被害がないものと感染しているもの、枯れたものに区分できるということです。 上空120メートルから撮影された松林の状況がモニターに映し出され、参加者たちが様子を確認していました。 伊那市の昨年度の松くい虫による被害は2800立方メートルで、初めて確認された平成18年度と比べ4倍となっています。 実験データは、1か月後に解析できる予定で、伊那市では被害拡大防止に期待しています。
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薪や家電製品 プレゼント抽選会
この夏行った森林資源活用キャンペーンとバス乗り放題デーのプレゼント抽選会が25日に開かれました。 木質ペレットや乾燥薪などが合計30人に贈られる森林資源活用キャンペーンには、54件の応募がありました。 家電製品などが合計20人にあたるバス乗り放題デースタンプラリーには、217件の応募がありました。 スタンプラリーは、先月17日のバス乗り放題デーに合わせて行われ、12の路線に合わせて1,678人が乗車したということです。 プレゼントは、10月上旬に贈られます。
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国保新山診療所 諮問のとおり廃止を答申
国保新山診療所のあり方について検討してきた伊那市医療政策審議会は、「諮問のとおり廃止はやむを得ない」と、25日に答申しました。 審議会の前田久子会長ら2人が、25日、市役所を訪れ白鳥孝市長に答申書を手渡しました。 審議会では、「廃止はやむを得ないというのが全員の意見です。付帯意見として、利用者の通院手段の確保に配慮してほしいです」と話していました。 白鳥市長は、「慎重審議に感謝します」と話していました。 なお、新山診療所と同じ医師が担当している高遠町の長藤診療所については、医師が来年度定年退職することから今年度中に方向性を示したいとしています。