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縁起良い春の花「クリスマスローズ」ずらり
「花が落ちない」ことから縁起の良い春の花とされている「クリスマスローズ」の展示会が、10日から伊那市西春近のかんてんぱぱくぬぎの杜で始まりました。 展示会は、信濃クリスマスローズ愛好会が開いているもので、会場には会員38人が丹精込めて育てた150鉢が並んでいます。 花びらの様に見えるのは5枚のがくで、花が落ちないことや、5枚のがくが語呂合わせで「5(ごー)・がく(かく)」となること、この時期に花を咲かせることから、縁起の良い花とされています。 今年は寒暖の差が厳しく、育成が難しかったということですが、1月から温度調整をしてこの時期に合わせたということです。 平松生男会長は「ひとつひとつ色も形も模様も違う。そういった魅力を楽しんでほしい」と話していました。 クリスマスローズ展は、かんてんぱぱくぬぎの杜で12日(日)まで開かれています。
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歌会始選出の小松さん作品 高遠高生が書にしたためる
高遠高校の生徒は、1月13日に皇居で開かれた「歌会始の儀」で選ばれた、伊那市高遠町の小松美佐子さんの短歌を10日、書にしたためました。 小松さんの短歌を書にするのは、高遠高校3年の内田眞恵(まえ)さんと北原紗穂(さほ)さんです。 今年度の全国書道コンクールの最高賞に選ばれている内田さんは楷書で、県書道展の特選に選ばれている北原さんは行書で短歌を書にします。 高遠高校では、地域とのつながりを大切にしようと、今回、高遠に住む小松さんの歌を書にして展示することにしました。
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新しい西箕輪診療所施設整備 伊那市と厚生連が基本合意
伊那市西箕輪の新しい診療所の施設整備について、伊那市とJA長野厚生連は10日、合意書を取り交わしました。 この日は伊那市役所で調印式が行われ、白鳥孝市長とJA長野厚生連の社浦康三(しゃうらこうぞう)理事長が、診療所の施設整備に関する基本合意書を取り交わしました。 合意書では、地域の医療・介護福祉の充実を目指す整備をすること、市が整備に対し補助をすることなどがうたわれています。 白鳥市長は「新しい診療所に対する地域からの期待は高い。地域のニーズに合った診療所にしていってほしい」とあいさつしました。 社浦理事長は「地域の健康と福祉について地区の要望を聞き、ニーズに合った医療施設にしていきたい」とあいさつしました。
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市議会が廃園方針の再検討を提言
伊那市議会は伊那市が今年度末で廃園とする方針の伊那西部保育園について再検討するよう10日、白鳥孝伊那市長に提言しました。 10日は黒河内浩議長らが市役所を訪れ白鳥市長と意見を交わしました。 市議会では地域住民との懇談により、保育園存続に向けて地域全体で取り組む意向が確認されたとして保育園を廃園とする方針を再検討し、その取り組みを注視し見守っていく必要があるとしています。 白鳥市長は保育園存続には住民の活動が必要だとしたうえで現在の園舎については老朽化から解体するとの考えを示しました。 伊那西部保育園は平成24年度から休園となり再開できる園児数を確保できていないため市では今年度末で廃園とする方針を示しました。
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信州高遠美術館所蔵作品展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、所蔵作品展が9日から始まりました。 コレクションの中心をなす近代作家の作品が展示されています。 信州高遠美術館設立のきっかけとなった高遠町出身の原田政雄が寄贈した700点ほどのうち、今回は54点が展示されています。 コレクションの中心を占める木内(きのうち) 克(よし)や平(ひら)櫛(くし) 田中(でんちゅう)の作品が並んでいます。 木内 克は、明治25年茨城生まれの作家で、素焼きの粘土「テラコッタ」の作品を多く残しました。 30年間、木内の専属モデルを務めた松平 須美子の裸婦像も多く手掛けています。 平櫛 田中は、明治5年岡山生まれの作家です。写実の彩色木彫が多くみられます。 そのほか近代作家13人の作品が並びます。 この展示会は、3月27日まで、信州高遠美術館で開かれています。 入場料は一般500円 小中学生150円です。
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登内英夫さんが死去
元県議会議長で、ルビコン会長の伊那市の登内(とのうち)英夫(てるお)さんが、7日に亡くなりました。99歳でした。 登内さんは、1963年から伊那市議会議員を1期経て、1967年から8期連続・県議会議員を務め県議会議長などを歴任しました。 伊那市西箕輪に本社を置くコンデンサーメーカー・ルビコンの創設者で、グループ会社の社長も歴任しました。 2009年当時、伊那ケーブルテレビの番組収録で登内さんは経営についての考えを語っています。 登内さんは、1976年から2004年まで伊那商工会議所の会頭も務めました。 今回の訃報を受け、白鳥孝伊那市長は「大きな星が一つ消えたという感じ。伊那谷の電子産業をけん引してきた方でしたからこの地域のみならず日本にとっても大変な損失だと思っています。人としてきちんとした生き方をした人だと思います。厳しい中にも非常に優しい一面があったり、政治家としても素晴らしい業績を残されている。経営者としても日本のトップランナーとして素晴らしい結果、会社を残している。私にとっては本当にかけがえのない人です。」 長野県議会の向山公人議長は、「私はずっと縁があって、登内さんの県議会の後私がやらせてもらって、伊那商工会議所の会頭も登内さんのあとやらせてもらってきたので、本当に50年以上、いろいろとご指導してもらったり、ご支援をいただいたという関係で、親しくお付き合いさせていただいていたので、大往生とはいえ、切ない思いです。」 伊那商工会議所の川上健夫会頭は「巨星墜つという言葉がぴったりかと思います。産業界の我々からすると、偉大な先輩、先駆者、 人生のよき相談相手。そういう方が亡くなったということは、非常にさみしく思っていますし、一つの大きな時代が終わったというさみしさを感じております。」と話しています。 地元選出の宮下一郎衆議院議員は、「親子2代に渡ってご指導いただいた。登内さんは、政治面だけでなく経済面でも地域の産業の大黒柱として貢献された。 また、伊那ファイターズの会長をつとめるなど青少年健全育成にも尽力していただいた。激動の時代をのりこえて活躍され、最後まで健康で現役を通し、長寿県長野県のシンボルだった。大変さみしく思うが、その姿勢や生き方に学び、しっかりがんばっていかないとという思い。心から冥福を祈りたい。」 とコメントを寄せています。 関係者によると、9日、近親者による密葬を行ったということで、3月に社葬を予定しています。
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伊那地域で降雪 ゲレンデふかふかに
9日の伊那地域は朝から雪が降り、積雪14センチを記録しました。 伊那市の伊那スキーリゾートでは、降り積もった雪の上でスキーやスノーボードを楽しむ人の姿が見られました。 朝から降った雪は日中も止まず、午後4時には積雪14センチとなりました。 伊那スキーリゾートでは、学生を中心に県内外から多くの人が訪れ、パウダースノーを楽しんでいました。 外国人の観光客も訪れ、写真を撮って雪景色を楽しんでいました。 伊那スキーリゾートは現在積雪70センチとなっていて、雪質もとても良い状態だということです。 伊那スキーリゾートは伊那ICから近く、関東圏や中京圏からも訪れる人が多いということですが、雪が降ると高速道路などに影響が出るため心配な面もあります。 それでも、降雪でふかふかになったゲレンデを多くの人に楽しんでもらいたいと話します。 伊那スキーリゾートによりますと、今週11日土曜日には県内外から6団体およそ200人が予約しているほか、多くのツアーも組まれているということです。 3月26日までだった営業を4月2日まで1週間延す予定で、春先までウインタースポーツを楽しんでもらいたいとしています。
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絶滅に瀕しているチョウの写真や標本並ぶ展示
絶滅危惧種に指定されているミヤマシジミなどのチョウの写真や標本が並ぶ「環境展」が、伊那市役所で開かれています。 市役所1階市民ロビーの展示コーナーには、絶滅危惧種のミヤマシジミやヒメシジミをはじめとした貴重なチョウの写真が並んでいます。 伊那谷地域でミヤマシジミの保護活動を行っているミヤマシジミ研究会が展示しています。 研究会では「人間の活動の影響で姿を消しつつある生き物たちに関心をもってもらいたい」としています。 展示会は20日(月)まで、伊那市役所1階市民ロビーで開かれています。
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土田さんのバラ 里親募集へ
去年7月に亡くなった伊那市荒井の花卉農家土田清隆さんのハウスに残されたバラの苗の里親を募集するプロジェクトの初会合が7日伊那市内で開かれました。 会合には、伊那市内のバラ愛好家など5人が集まり実行委員会「バラの里親プロジェクト」を立ち上げました。 土田さんのハウスに残されたバラの苗です。 1メートル50センチ近くまで伸びた苗がおよそ3000株あるという事です。 土田さんの家族からプロジェクトのメンバーのもとに「父親が丹精込めて育てたバラを育ててくれる人はいないか」との相談があり里親を募集する事にしました。 苗は一株100円の寄付を募り26日から配布する予定です。 事前の申し込みが必要で、希望者はハウスから苗を掘り起こし、持ち帰る事が条件だという事です。 プロジェクトでは12日午後2時から伊那市のセントラルパークで里親講習会を計画しています。
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上伊那広域連合 文系学生対象にふるさとインターンシップ
地元就職が少ない文系の学生に地域の企業や事業所を知ってもらおうと、上伊那広域連合は8日から「ふるさとインターンシップ」を行っています。 JA上伊那でのインターンシップには14人の学生が参加し、管内の各施設を見学しました。このうち美篶の花卉選花場では、アルストロメリアの出荷作業を見学しました。 担当者は、JAが販路を確立させ日本全国に流通させている事や上伊那が日本一の生産量である事などを説明していました。 このインターンシップは、製造業が盛んな上伊那地域で理系の学生に比べ地元就職が少ない文系学生に地域の企業や事業所を知ってもらおうと上伊那広域連合が初めて行ったものです。 上伊那出身で関東などの大学に通う3年生17人が参加し、5か所で就業体験を行なっています。 ふるさとインターンシップは9日までの2日間の日程です。 11日(土)には名古屋で、14日(火)には東京で、上伊那地域の地元企業説明会が開かれる予定です。
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伊那市歯科医師会が歯ブラシ寄贈
伊那市歯科医師会は、災害用の備品として歯ブラシ1000本を7日、伊那市に寄贈しました。 7日は、伊那市歯科医師会の中村千仁会長らが市役所を訪れ白鳥孝市長に歯ブラシを手渡しました。 歯ブラシは、災害が起きた際、避難所で活用してもらおうと寄贈したものです。 中村会長は「口の中を綺麗にすることで避難所の衛生環境の保持や自分の健康にもつながる」と毎日の歯磨きの大切さを話していました。 白鳥市長は「災害時用の備品として歯ブラシを増やしていく努力をしていきたい」と感謝していました。 また、今年9月に伊那中学校を主会場に行われる総合防災訓練で歯みがきの大切さをPRしてほしいと協力を求めていました。 伊那市では、非常持ち出し品の中に歯ブラシを入れるよう市民に対し呼び掛けていて、今後も訓練等で口腔衛生の大切さを伝えていきたいとしています。
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伊那市広報番組最優秀賞を報告
県の広報コンクールの映像部門で最優秀賞を受賞した伊那市は、撮影に協力してもらった高遠第2第3保育園で今日、受賞報告をしました。 7日は、番組を担当した市役所秘書広報課の浦野真由美さんが園児や地域の人たちに受賞を報告しました。 最優秀賞を受賞した番組は平成27年に県の信州型自然保育「信州やまほいく」に認定された高遠第2・第3保育園の取り組みを20分にまとめたものです。 7日は、受賞した番組が上映されました。 保育園には、地域住民や保護者達が訪れ映し出された映像を楽しんでいました。 今年の広報コンクールの映像部門には県内の市町村から11作品の応募がありました。 伊那市が最優秀賞を受賞したのは今回で3回目です。 上映が終わると、浦野さんが子どもたち一人一人にDVDをプレゼントしていました。 高遠第2第3保育園と地域の未来を考える会の伊藤岩雄さんは「保育園のPRにもなり嬉しいです」と受賞を喜んでいました。 最優秀賞を受賞した伊那市の広報番組は、全国広報コンクールに推薦されることになっています。
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アメリカのトランプ氏が与える影響について聞くセミナー
アメリカの新しい大統領に就任したドナルド・トランプ氏が日本や世界経済に与える影響について聞くセミナーが7日、伊那市の八十二銀行伊那支店で開かれました。 セミナーでは、八十二銀行の林恒弘さんが講師を務め、「トランプ相場の行方と資産を守る話」と題して話をしました。 林さんは冒頭で「大統領選でトランプ氏が勝利すると思わなかったが、トランプ氏になったからといってアメリカ経済が悪くなるとも当初から思っていない」と話しました。 アメリカが去年12月に金利を上げたことに対しては「金利を上げられるほどアメリカの経済は良く、今年前半はさらに良くなると予想している」と話しました。 日本への影響については「日本に対して追い詰めるようなことはないと思っていてよい。ただし、6月以降に『金融が引き締めの方向に』というニュースを目にしたら注意が必要だ」と話しました。 セミナーは、資産運用や関心のある人を対象に開かれたもので11人が参加し、林さんの話に耳を傾けていました。
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伊那北高校理数科 課題研究発表会
伊那北高校理数科の課題研究発表会が28日に開かれ、2年生が去年4月から調査、研究してきた成果を発表しました。 理数科の2年生39人が8つの班にわかれ、去年4月から自分たちで研究テーマを決めて調査してきた内容を発表しました。 このうち生物班は、ミミズの腸内細菌と生息場所の関係性を調べました。 ミミズのフンが植物の生育に有効な土を作ったり、土壌汚染の改善にも役立つとされている事からこの研究テーマを選んだという事です。 調査の結果、畑の土で育てたミミズからは一定の腸内細菌が確認されましたが、同じミミズを野球場の土で育てたところ腸内細菌がほとんど確認されなかったという事です。 この事から「ミミズが生息する土壌が変われば腸内細菌も変わる」との研究結果を導きました。 会場には、理数科の1年生や保護者などが訪れ発表に耳を傾けていました。 伊那北高校では、「自ら課題を見出し研究する『探求的な学びの姿勢』を大切にしたい」と話していました。
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国道361号 だるま市の2月11日は一方通行に
1月8日に法面が崩落し現在も通行止めとなっている伊那市高遠町の国道361号について県は、だるま市が開かれる2月11日に限り伊那市街地側からの一方通行にすることを6日に発表しました。 崩落個所では、周辺のモルタルの吹き付けが終わり、1週間ほどかけて直径2メートルから4メートルほどの岩が撤去されました。 落石防護柵はまだ設置されていませんが今週土曜日に開かれるだるま市では混雑が予想されるため、午前7時から午後4時までの間伊那市街地から高遠方面への一方通行となります。 歩道は、どちら側からでも通ることができます。 道路を管理する伊那建設事務所では、時間帯によっては渋滞が予想されるので、「できる限りナイスロードや県道沢渡高遠線を利用して欲しい」と呼びかけています。 12日以降は再び全面通行止めとなり、2月中旬を目途に防護柵を設置します。 その後は、現在調査を行っている高遠側の斜面の対策工事を計画していて、観桜期までには完了させたいということです。
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おためしナガノ参加者と企業が意見交換
県がIT人材の誘致を目的に取り組む「おためしナガノ」の参加者と地元金融機関との意見交換会が、6日、伊那市内で開かれました。 おためしナガノは、地方に拠点を設けたい事業者を対象に県が最長6か月間オフィスや住居を提供するものです。 参加しているのは、電車の路線図を使ったアプリを提供している埼玉県の(株)TOKYO STUDIOで、去年10月から伊那に拠点を移し、今回移住を決めました。 6日は、伊那市西町で、地元の金融機関4社と県、市の担当者が社長の横山勝巳さんらと意見を交わしました。 TOKYO STUDIOでは、路線図をベースに周辺地図や電車の時刻などを表示する無料のアプリを配信しています。 英語や中国語など10言語以上に対応していて、日本以外にも6か国の路線図を提供しています。 横山さんは、「ヨーロッパ圏への進出や伊那の地域に密着したアプリを提案していきたい」と話していました。 県によりますと、おためしナガノ初年度の昨年度は8組が参加し、うち7組が県内に拠点を設置、維持しているということです。
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あじ~な 出荷生産者が今後の方針を共有
現在、改装工事が行われている南箕輪村のファーマーズあじ~なに出荷している生産者が、今後の方針などを共有し、団結をはかる「生産者大会」が6日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 この日は、生産者およそ180人が参加しました。 大会では、全国60か所のJA直売所でコンサルタントを務める山本雅之さんが、「どう売りますか?あなたの農産物! ~新生『あじ~な』で儲けるために~」と題して講演しました。 山本さんは、生産者の想いや農畜産物のおいしさを、消費者の五感に訴えかけることの重要性を説明し「新しいあじ~なには試食コーナーが設置される。同じ野菜でも生産者ごとにアピールの方法を工夫した試食ができるようにしたいと思っている」と話しました。 山本さんは「直売所に来る人は、少し高くても安全で新鮮なものを求めて来ている。消費者と会話ができる直売所の特徴を最大限に活かしてください」と呼びかけていました。 ファーマーズあじ~なは、機能の拡充を目的に、現在改装工事が行われています。 「食と農のテーマパーク」をキャッチフレーズに、試食コーナーや農畜産物を使ったジェラートの販売コーナーなどを設置する計画で、4月20日にリニューアルオープンする予定です。
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高遠町のだるま市に向けて春日医院で人形飾りの準備
11日に伊那市高遠町で開かれるだるま市にむけて、西高遠の春日医院では人形飾りの製作が行われています。 今年は酉年にちなんで不死鳥を作っています。 針金で骨格を作り、手作りの羽をつけ、尾には飯田の水引をつけました。 春日医院では、地域を元気にしようと、2013年から人形飾りの製作を始め今年で5年目になります。 従業員やその家族など10人が、1月から毎週木曜日と土曜日に作業を行っています。 不死鳥は尾まで含めて3メートルほどあり、レースの生地を裁断してなめらかな尾を表現したという事です。 11日のだるま市では、春日医院の玄関前に展示します。 春日謙一院長は「不死鳥のように一人一人が元気を出して街を元気にしていきたい」と話していました。 作業はあと2回行われ9日の午後には展示する予定です。
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高遠町引持で伝統の大数珠回し
五穀豊穣や無病息災を願う「大数珠回し」が5日伊那市高遠町の引持生活改善センターで行われました。 伊那市高遠町上山田の引持集落に江戸時代から受け継がれている伝統行事「ことはじめの念仏」で大数珠を回します。 引持では、農作業が始まる2月上旬に「こと始めの念仏」を行っていて、五穀豊穣や地区の安泰を願います。 集まった人たちは、輪になって座り、「南無阿弥陀仏」と唱えながら数珠を回しました。 数珠の長さは17メートルで、全部で852個の玉がついています。 その中に一つだけ直径8センチの大玉があり、自分の所へ回ってくると頭を下げ願い事をしていました。 大数珠回しは、反時計まわりに3周させると終わりとなります。
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「知恵と技を商店街がつなぐ1ヶ月」
伊那市荒井の通り町一丁目の店主らが知恵と技を地域の人たちに伝えるイベント「知恵と技を商店街がつなぐ1ヶ月」が始まりました。 初日の4日は2つの講座が開かれ、4代続く飲食店の門・やませんでは店員が漬物をテーマに話をしました。 店員は「漬物は分量通りに作っても野菜の水分などで味が変ります。いろいろな味のものを食べて好みを見つけてください」と話していました。 講座には上伊那のほか東京都から9人が訪れ、話を聞きながら漬物を味わっていました。 このイベントは、店主の知恵や技術を伝えることで商店街ならではの良さを感じてもらおうと通町一丁目商店会が企画したものです。 2月の毎週土曜日と日曜日に講座が開かれます。 11日には看板を見ながら町を歩く講座と木工の道具の使い方についての講座が開かれます。
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「伊那路」 創刊60周年
上伊那地域の歴史や文化などを取り上げた月刊誌「伊那路」が今年で創刊60周年を迎えました。 伊那路は1957年に郷土研究を発表する場を作ろうと上伊那郷土研究会が創刊し、今年1月で720号となりました。 地域の歴史、民俗、自然、文化について調査研究、論考などを掲載しています。 現在は委員11人が編纂や発送を行っていて、県内外の680人が定期購読をしています。 4日は伊那市創造館で創刊60周年の記念式典が行われました。 上伊那郷土研究会の清水満(みつる)会長は、「伊那の文化や人を大切にする風土があり60周年を迎えられた。より良い郷土を作るため、今後も続けていきたい」とあいさつしました。 式典では、10年間会長を務めた伊藤一夫前会長と、25年間印刷を行っている南箕輪村の株式会社プリンティアナカヤマに感謝状が贈られました。 ほかに、富士見高校教諭の三上徹也さんの記念講演も行われ、訪れた人たちが話に耳を傾けました。
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「立春朝搾り」出荷
4日は立春です。暦の上では春となりました。 伊那市荒井のつくり酒屋宮島酒店では、春を祝う酒「立春朝搾り」の出荷作業が早朝から行われました。 午前5時半。 搾りたての新酒が瓶詰されていきます。 立春朝搾りは、立春の朝に搾った新酒をその日のうちに店頭で販売するもので、宮島酒店では今日およそ4,000本を出荷しました。 火入れやろ過を行なわない生原酒で、フレッシュな味わいが特徴です。 上伊那で栽培された酒米「美山(みやま)錦(にしき)」が使われています。 4日は早朝からラベル貼りの作業も行われました。 中南信の酒販店8店舗から20人ほどが集まり、ラベルを貼っていきました。 立春朝搾りは、日本名門酒会に加盟する全国40の酒蔵で作られ、1日で29万本が出荷されたということです。 杜氏を務める宮下拓也さんです。 午前8時には、店舗の前で神事が行われました。 立春朝搾りは予約制ですが若干の在庫があり、伊那市日影の酒文化いたやで販売されています。 価格は、720ミリリットル入りが1,620円、一升瓶が3,240円です。(税込み)
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デジタル時代の新三種の神器活用について講演
伊那市の伊那商工会議所の新春講演会が3日開かれ、伊那市出身でソフトバンク株式会社の中山五輪男(いわお)さんが「中小企業におけるデジタル時代の“新三種の神器”の活用法」と題して講演しました。 中山さんは、新三種の神器をIoT(アイオーティ)、ロボット、人工知能とし、活用事例を紹介しました。 ソフトバンクのロボット「ペッパー」を接客に活用した事例を紹介し「人が話しかけるよりも警戒心を抱かれず、話を最後まで聞いてくれる傾向があり、集客数が上がったデータがある」と話していました。 IoTは、様々なものをインターネットに接続し自動認識や自動制御を行うものです。 中山さんは、自動運転技術を搭載した路線バスのイメージ映像を紹介し「あと数年でこうなっていくだろう」と話していました。 中山さんは伊那市長谷出身で、ソフトバンク株式会社で「伝道師」を意味するエヴァンジェリストの主席を務めています。 伊那商工会議所の川上健夫会頭は、「将来、生活がどう変わっていき、仕事にどう生かしていくかのヒントにしていきたい」と話していました。
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寄付マルシェ見本市 寄付金つき商品を展示販売
赤い羽根共同募金への寄付つきの商品を販売している「伊那市寄付マルシェプロジェクト協議会」の参加企業は、4日、伊那市のみはらしの湯で、取り組みを紹介する初めての見本市を開きました。 500円のシャープペンシルは、購入すると企業から赤い羽根共同募金に100円が寄付されます。 フェイスタオル2枚と伊那市内の温泉施設で使える入浴券1枚のギフトセットは2,868円で93円が寄付されます。 3千円から3万円の歩行支援用具は、どの商品を購入しても、1つにつき200円が寄付されます。 この日の見本市には、伊那市寄付マルシェプロジェクトに参加している7事業者のうち6事業者が商品を展示販売しました。 寄付マルシェは、寄付つきの商品を販売し、その売り上げの一部を赤い羽根共同募金へ寄付するものです。 去年9月から取り組みが始まり初めて開かれた見本市では6商品が販売されました。 訪れた人たちは、寄付マルシェの仕組みの説明を受け購入していました。 集まった寄付金は赤い羽根共同募金として長野県共同募金会に送金され、その後、募金額に応じて各市町村に配分されます。 寄付マルシェプロジェクトは県内初の取り組みで、見本市は広く市民に商品をPRし理解の輪を広げようと初めて開かれました。
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サン工業がグッドカンパニー大賞優秀賞の受賞を報告
伊那市西箕輪のメッキ加工業、サン工業株式会社は、2016グッドカンパニー大賞の優秀賞を受賞したことを3日、白鳥孝伊那市長に報告しました。 この日は、川上健夫社長らが伊那市役所を訪れ、白鳥市長に受賞を報告しました。 グッドカンパニー大賞は、中小企業研究センターが、経営や技術開発、市場開拓などで成果をあげた企業を表彰しているものです。 サン工業では、(S)ステップ・(U)アップ・(N)の・(Day)日「SUNDay(サンデイ)」と銘打って、月に一回研修会を開いています。 技術力向上の勉強会や、人間性を高めるための教養研修など様々な取り組みをしている点が評価されました。 川上社長は「地域のみなさんのおかげで受賞することができたこれからも地域に根ざした企業として頑張っていきたい」と話していました。 白鳥市長は「地域に根ざして長年やってきた成果。今後も地域の会社として頑張って欲しい」と喜んでいました。
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伊那市H29年度予算編成理事者査定
伊那市の平成29年度予算の市長査定が3日、報道機関向けに公開されました。 白鳥孝市長は、電力の地産地消を進めるための施策検討や予算編成を進めるよう指示しました。 この日は、伊那市役所で「予算編成理事者査定」が行われ、市長や部長級の職員が出席しました。「CO2削減関連予算について」の査定のみ公開されました。 農林部では、伊那市長谷の鹿嶺高原の森林整備や、ペレットストーブなど自然エネルギーを使った熱源の各家庭への普及を進めるための予算要求について説明しました。 これに対し白鳥市長は「できるだけ国の補助を活用して進められるよう、検討して欲しい」と話しました。 商工観光部では、みはらしの湯へのペレットボイラー導入について説明しました。 白鳥市長は「さくらの湯への導入でお湯が柔らかくなったという話もある。効果などを検証して、みはらしの湯にも活かせるようにしてほしい」と話しました。 各部の報告後、白鳥市長は「今後、一般家庭の電力のうち25%を地元産に変えること、公共施設や一般家庭でのLED電球への変換を推進すること、両面からCO2削減を進めていけるよう、調整を進めて欲しい」と指示していました。
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「寒ざらしそば」 川の冷水から引き上げ
先月20日の「大寒」に、川の冷水に浸した「寒ざらしそば」が、3日に引き上げられました。 この日は、高遠そば組合のメンバー4人が、伊那市長谷の粟沢川からそばの実を引き上げました。 そばの実は、先月20日の「大寒」からおよそ2週間、水温0度ほどの粟沢川に浸けられました。 「寒ざらし」をすることで、そばの甘味が増したり、食感がよくなったりすることから、組合では毎年この時期に行っています。 引き上げられたそばの実は、2週間ほど干されます。 昼と夜の寒暖の差を利用してて乾燥させ、さらに味を良くしていきます。 メンバーは、まんべんなく乾くように、板や手でそばの実を広げていました。 伊藤亨組合長は「7月に提供するときに、おいしいと言ってもらえるそばになっていたらうれしい」と話していました。 今月中旬頃まで乾燥させた後、袋に詰めて4か月ほど寝かせ、7月に製粉して高遠町内のそば店4店舗で提供されることになっています。
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伊那西部保育園の存続求める要望書提出
伊那市の伊那西小学校通学区の住民が現在休園中の伊那西部保育園存続を求める要望書を3日、白鳥孝市長と黒河内浩市議会議長に提出しました。 3日は伊那西小学校通学区で、ますみヶ丘区長など伊那西地区の代表5人が伊那市役所を訪れ白鳥市長と黒河内議長に要望書を提出しました。 伊那西部保育園は定員が60人で園児数が半数に満たず平成24年から休園となっています。 休園から5年が経過したことから市では廃園とする方針で3月議会に条例改正案を提出し可決されれば正式に決定となります。 これを受け伊那西地区の住民は調査の結果およそ6割が地区内に保育園が必要だと回答していて存続を求めています。 また宮本和夫ますみヶ丘区長は伊那西小学校近くに新たに保育園を建設してもらいたいとしています。 要望を受け市では休園していた新山保育園の再開を例にあげ、存続するためには地元住民の活動が必要だとしています。 伊那西地区では住民や子どもが増えるような住みよい環境づくりについて考える組織の発足を検討していてその準備を進めていくということです。
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鳥居沢工業団地の一区画 売却
伊那市が所有する鳥居沢工業団地の1区画を売却する議案が3日伊那市議会臨時議会に提出され可決されました。 売却が決まったのは伊那市平沢の鳥居沢工業団地の一区画およそ5,000平方メートルで売却価格は3,900万円です。 購入したのは静岡県の総合惣菜メーカー株式会社ヤマザキで年間を通して国産りんごによるカットりんごの製造を目指しています。 鳥居沢工業団地ではりんごの貯蔵施設を建設し信大農学部との連携により長期保存技術の実証試験を行う計画だということです。 伊那市で所有している残りの工業団地は創業支援センターを除くと3団地4区画、6万6,000平方メートルとなっています。
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県広報コンクールで伊那市が最優秀賞
伊那市が制作した広報番組が県市町村広報コンクールの映像部門で最優秀賞に選ばれました。 最優秀賞の受賞は平成25年以来3年振り3回目です。 最優秀賞を受賞した番組は、平成27年に県の信州型自然保育「信州やまほいく」に認定された高遠第2・第3保育園の取り組みを20分にまとめたものです。 今年の広報コンクールの映像部門には県内の市町村から11作品の応募がありました。 審査員からは「子ども達のいきいきとした生のシーンが見ていて楽しい。市の施設の価値をよく伝えている」と評価されたということです。 伊那市では7日に高遠第2・第3保育園で受賞作品の上映と報告を園児や地域の人たちにする予定です。 最優秀賞を受賞した伊那市の広報番組は、全国広報コンクールに推薦されることになっています。 尚、広報紙の部門では箕輪町が優秀賞、南箕輪村が奨励賞に選ばれています。