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南大東島実行委員会が島に「冬景色を」
2年に1回、沖縄県南大東島の太鼓と島唄コンサートを開催している実行委員会は、冬の伊那谷を描いた油絵を島に贈ることにした。
10日、伊那市内で開かれた実行委員会で、島に贈る絵画がお披露目された。
実行委員会のメンバーが伊那市在住の洋画家、野溝嘉彦さんに依頼し、伊那谷の冬景色を描いてもらった。
伊那市と沖縄県南大東島では、青パパイヤがきっかけとなり民間レベルでの交流が続けられていて、コンサートが2年に1回のペースで開かれているほか、小学校同志の交流も深まっている。 -
ソロプチミスト伊那がチャリティーバザー
女性の立場で奉仕活動を行なっている国際ソロプチミスト伊那は、福祉に役立てようと、11日伊那市役所でチャリティーバザーを開いた。
福祉に役立てようというもので、市役所多目的ホールには、会員が持ち寄った不用品や会員が安く仕入れた海産物、提携して活動している上伊那農業高校の生徒たちが育てた野菜が格安で並んた。
バザー開始と同時に多くの人が訪れ、値段交渉しながら目当ての品を購入していた。
国際ソロプチミスト伊那の小平裕子会長は、「会のPRも目的にしている。会員も増やしていきたい」と話していた。
この日の売り上げの一部は、伊那市に寄付されることになっている。 -
伊那北駅前にタカトオコヒガンザクラを植樹
日本一の桜の里づくりを目指す伊那市は10日、伊那北駅前の広場にタカトオコヒガンサクラの苗木を1本植えた。
10日は、小坂樫男市長をはじめ、駅前広場の活性化活動に取り組んでいる伊那小学校6年夏組の児童など42人が参加し駅前広場に植樹した。
これは、観桜期に東京からのさくら祭り号が発着する玄関口伊那北駅前に桜を植え、訪れた人たちに喜んでもらおうと植樹したもので、タカトウコヒガンサクラを市街地に植えるのは初めて。
植えたのは高さ3.5メートルあるタカトウコヒガンザクラ。
伊那市が進める日本一の桜の里づくり事業に役立ててもらおうと先月、市に寄付した上伊那林産協同組合の寄付金の一部が使われた。
式の中で小坂市長は、「伊那市の北の玄関口となる伊那北駅。市のシンボルであるタカトオコヒガンザクラで、来年は多くの人たちを出迎える事ができる」と話していた。
桜守によりますと駅前広場は日当たりが良く桜の成長も早いということで、来年の春には花を咲かせ、訪れた人たちを楽しませてくれるという。
植えられた桜は、地元の山寺区が管理していくという。 -
手良小2年生が大豆の脱穀
伊那市の手良小学校の2年生が10日、自分たちで育てた大豆の脱穀作業をした。
10日は、2年生26人が、手良小学校隣りの畑で大豆を脱穀した。
2年生は今年、手良公民館が管理する畑で大豆を育ててきた。
10日は、1週間前に収穫し乾燥させた大豆を足で踏んだり、棒でたたいて殻から豆を取り出した。
ふるいで大きなごみを取り除いたあと、唐箕(とうみ)という道具を使い、風を送って豆と細かいごみを分けた。
児童は、農作業に詳しい手良公民館の宮原 達明館長に教わりながら作業していた。
2年生は今後、収穫した大豆を使って豆腐やみそ造りなどをするという。 -
フォローアップシンポジウム
伊那商工会議所が創業希望者を支援する、創業者フォローアップシンポジウムが7日、伊那商工会館で開かれた。
シンポジウムは、起業をより成功に結びつけられるように専門家から知識を学んでもらおうと、伊那商工会議所が毎年開いている。
7日は起業を目指す人などおよそ30人が参加した。
シンポジウムは六部構成で進められ、第一部では経営コンサルタントの星井あき子さんが「マーケティング発想で魅力あるビジネスへ」と題し講義した。
星井さんは実際に人気のある商品を例に挙げ、顧客のターゲットを絞ること、独自の商品を作り差別化をはかることなど、経営戦略の必要性について説明した。
星井さんは「ビジネスはあきらめなければ成功します。途中で投げ出さず、頑張って最後までやりぬいてください」と呼びかけいた。 -
美篶国民学校卒業生が資料館見学
戦時中の美篶国民学校、現在の美篶小学校の卒業生が7日、美篶小資料館を見学した。
7日美篶小資料館を訪れたのは、昭和20年に美篶国民学校を卒業した24人。
卒業生らは今年77歳を迎え、喜寿の記念に同級会を企画。公民館や保育園が新しくなり美篶の風景もだいぶ変わったということで、地元で当時を振り返ろうと資料館を訪れた。
卒業生らは美篶公民館の赤羽仁公民館長の案内で資料館の中を見学した。
在学時はまだ戦時中で、当時のものはあまり残っていないということだが、子どもの頃使った農機具などを見つけると触りながら当時を振り返っていた。
幹事を務めた美篶在住の森田喜幸さんは「みんな資料を見て、その場から動かなくなるくらい懐かしそうだった。資料館を訪れることができて良かった」と話していた。 -
公共嘱託登記事務研修会
公共の土地や建物の登記事務を学ぶ研修会が9日、伊那市のいなっせで開かれた。
研修会は、県公共嘱託登記司法書士会と土地家屋調査書士協会の伊那支部が毎年行っている。
9日は市町村職員のほか、市町村から委任され、公共の不動産を登記する土地家屋調査士など約80人が集まり、弁護士の相馬弘昭さんから登記事務を行う時、それぞれが負うことになる法的責任などについて学んだ。
相馬さんは、「市町村から仕事をもらうということは、法的責任が伴うということ。契約を守らなかったり、職務が十分に遂行されず、仕事が不完全である場合などは、損害賠償請求の対象になる」と話した。 -
秋の火災予防運動
松澤ジアン成治君1日消防署長9日から15日までは、秋の火災予防運動期間。これに合わせ8日、伊那消防署では、陸上の棒高跳び競技で活躍している高遠高校3年の松澤ジアン成治君が1日消防署長を務めた。
松澤君は今年新潟県で開かれた国体の棒高跳び競技で優勝するなど活躍したことから、今回、1日消防署長に選ばれた。
消防署の制服を着た松澤君は、消防署員の服装や手帳の点検をしたり、火の用心の看板の点灯などをした。
また市内の大型店入口で、火災予防を呼びかけるチラシを配った。
伊那消防組合管内の今年の火災は38件で、去年より10件少ないという。 -
南ア林道バス今季営業終了
利用者約1200人増南アルプス林道バスの今シーズの営業が8日、終了した。今年は、昨年に比べ約1200人利用者が増えた。
南ア林道バスの今年の利用者数は4万4850人で、昨年より1215人増えた。
バスは、伊那市長谷の仙流荘と北沢峠を結んでいる。
今年は、4月25日から11月8日までの197日間運行した。
8日は、バス営業所で終了式が行われ、中山晶計長谷総合支所長が、「お客様が運転手さんの心配りに常に感銘していた。ご努力に敬意を表したい」とあいさつした。
伊那市では、今年、利用者が増えたことについて、高速道路の休日千円効果があったのではないかとみている。 -
美篶地区文化祭ステージ発表
伊那市美篶地区の文化祭が8日、美篶きらめき館で開かれ、地域住民がステージ発表をした。
美篶地区文化祭のステージ発表は、昨年、22年ぶりに復活し、今年は2年目になる。
踊りや演歌体操、伝統芸能など20団体、延べ170人が出演した。
このうち、下県かっぽれクラブは、スコップを三味線の代わりにして「津軽じょんがら女節」を演奏し、会場を沸かせていた。
また、青島区の八木節は、昔青年会が行っていたものを、去年復活させた。
今年は子どもと女性のメンバーが加わり、磨きのかかった踊りを披露していた。
会場に集まった人たちは、景気のいい踊りを楽しんでいた。 -
グループホーム桜安全祈願祭
伊那市高遠町で8日、認知症患者のための「グループホーム桜」の安全祈願祭が行われた。
このグループホームを運営する高遠さくら福祉会や地元関係者などが集まり、神事が行われた。
グループホーム桜は、認知症の人たちが家事や趣味活動など、それまで自宅でしてきた日常生活を行いながら生活を送る場になる。
今回は地域に密着した施設にするため、利用者は伊那市内から募ることにした。
敷地は特別養護老人ホーム「さくらの里」の南隣りで、面積は約2200平方メートル、施設は木造平屋建て。
生活ユニットは2つで、1つのユニットで9人が一緒に生活する。
総事業費は1億5千万円。
来年3月に完成し、4月から開所する予定で、入所の受け付けはすでに始まっている。
詳しくはグループホーム桜開所準備室へ。 -
伊那県営球場改修を県知事に要望
伊那市の野球やソフトボールなどのスポーツ団体は、伊那県営野球場の改修を求める要望書と1万1千人分の署名を9日、村井仁長野県知事に手渡した。
伊那市体育協会の北原明副会長が県庁を訪れ、村井知事に要望書と署名を手渡した。
県の整備計画では、伊那県営球場の耐震工事は、平成24年度から平成27年度までに実施するとされ、具体的な時期は記されていない。
球場を利用する野球やソフトボールなどの利用団体では、快適で安全な球場となるよう、耐震工事の平成24年度実施と、それに併せ内野スタンド改築など5つの改修を行うよう求めている。
伊那県営球場は昭和42年に建設された。
諏訪市や松本市などにグレードの高い球場が設置され、夜間照明設備が無いこことや、両翼が短いことなどから、高校野球の公式戦の試合数が減少している。
今シーズン公式戦2試合を開催した信濃グランセローズからも、ファールボールが外に出ないよう防護ネットを設置することなど、安全面に関する改修の要望が出されている。
同行した関係者によると、村井知事は「努力はしたいが、県も財政状況が厳しい。即答はできない」と話していたという。 -
新型インフルエンザワクチン接種
優先者の接種始まる基礎疾患を有する人や妊婦への新型インフルエンザワクチンの接種が9日から、県内各地で始まった。
このうち、駒ヶ根市の昭和伊南総合病院では、入院患者やかかりつけの人など、事前に予約した47人にワクチン接種が行われた。
病院を訪れた人達は、問診票に必要事項を記入し、医師の診断を受け、看護師によりワクチンが打たれていた。
長野県によると9日現在、医療機関から報告されている基礎疾患を有する人の予約数は46万6千人余となっていて、国から割り当てられるワクチン数の3倍近い数字となっているという。
県では、複数の医療機関への予約や最優先に該当しない人なども含まれていると見て、確認と調整を進めていく竏窒ニしている。
また、新型インフルエンザワクチン接種は今後も国の示した優先順位に従い、乳幼児や小学校低学年へと段階的に進めていくという。 -
伊那市予算編成会議
「事業の選択と集中を」伊那市の部課長以上の職員を対象とした新年度予算編成会議が9日開かれ、小坂樫男市長は「事業の選択と集中を行うよう」指示した。
小坂市長は「8月に発足した鳩山政権の行う予算編成や事業の見直し、また、先行き不透明な経済状況の中、歳入の確保、歳出削減に取り組み、事業の選択と集中を徹底し、重点的かつ効率的な予算配分を進めてほしい」と指示した。
平成22年度の当初予算は、来年4月に市長選挙が予定されていることから、義務的な経費や小中学校の耐震化事業など継続事業を中心とした骨格予算の編成となる。
歳入については、景気後退による市税の減収や地方交付税の削減により、一般財源は本年度の217億円から3パーセント減額の210億円となることが見込まれる。
市では、11月下旬までに各部局のからの見積もり提出を受け、査定・折衝を行い2月上旬までに予算案を内示することにしている。 -
伊那市まちづくり大賞表彰式
最優秀賞「表木花の会」花壇整備などを通して美しいまちづくりに貢献した団体や学校を選ぶ伊那市まちづくり大賞の表彰式が9日、開かれ、最優秀賞に「表木花の会」が選ばれた。
入賞した11団体と小学校2校に表彰状が贈られた。
今年は、個人・団体を審査する「花いっぱい活動部門」の最優秀賞に西春近表木区の「表木花の会」が選ばれた。
表木花の会は、デイサービスセンター「福寿園」の南側にある花壇整備を行っていて、審査では、会員数が少ない中、丁寧に管理されていたことが高く評価された。
表木花の会の代表の酒井祐治さんは、「今回の受賞を機に、会員の親ぼくを深め、楽しい花づくりをしたい」と話した。
また、学校花壇づくり活動の部門では、手良小学校、高遠北小学校が優秀賞に選ばれた。
入賞した花壇の写真は、24日から12月8日まで、市役所1階の市民ホールに展示される予定。 -
県シニア大学OB賛助会の集い
県シニア大学OBらでつくる賛助会の集いが3日、伊那市のいなっせで開かれた。
賛助会は、65歳以上のシニア大学OBでつくる22団体で組織されている。
マレットゴルフや川柳、ちぎり絵などのグループがあり、この日は、その活動の成果がいなっせに展示された。
賛助会の集いは、会に所属しているグループの交流の場にしようと、年に1回開かれている。
会場には、水彩画と見間違うほど精工なちぎり絵や雰囲気たっぷりの切り絵、素朴な味の絵手紙などが並び、会員同士がその出栄えをたたえあっていた。
会長の唐沢定さんは、「趣味を持って老後を楽しむことが大切」と話していた。
記念行事として、講演会や邦楽の演奏会も開かれ、参加者たちは楽しいひと時を過ごしている様子だった。 -
風景画家 奥村憲さん個展
伊那市の風景画家奥村憲さんの個展が、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれている。
個展を開いているのは、伊那市中央に住む風景画家 奥村憲さん。
幼い頃から絵を描くことが好きで、一般企業に就職後も絵の勉強を続け、8年前に退職してから本格的に制作活動をしている。
1年間に200枚ほどの絵を描く奥村さんは、その中から力作を選び年に1回個展を開いている。
今年は、自分の画家人生の再スタートにしようと、若い頃働いていた青森県八戸の風景を多く手がけた。
中でも、夏の夕暮れに描いた作品は、当時よく訪れた一番好きな海岸だということで、波の大きなうねりが落ち着きのある色合いで表現されている。
ほかにもパステルで描いたスケッチや、静物画なども含め23点が展示されている。
奥村憲さんの個展は9日まで。 -
元気に育て親と子の音楽会
親子でコンサートを楽しむ「元気に育て親と子の音楽会」が7日、伊那市のいなっせで開かれた。
親子約100人が訪れ、クラシックなどの演奏を楽しんだ。
この音楽会は、子育て中でコンサートに行けないお母さんのためにと始まり、今回で12回目になる。
クラシック曲やアニメの曲など10のプログラムで、合唱やフルートなどが披露された。
会場の親子は、静かに演奏に聞き入っていた。
ある母親は、「子どもと一緒に素晴らしい演奏を聴くことができてよかったです」と話していた。 -
高遠町藤沢 広勝寺で上棟式
現在改修工事が行われている伊那市高遠町藤沢の広勝寺で7日、上棟式が行われた。
広勝寺は藤沢地区の集落から少し入った場所にある寺で、約460年前、江戸時代中期に建立された。
これまで茅葺き屋根を補修して使ってきたが、屋根が痛み雨漏りしていたことから、今回85年ぶりに改修工事が行われた。
この日は地域住民や工事関係者ら約40人が出席した。
建物が長く無事であることを祈念して、四隅の柱を酒や塩で清める儀式が行われた。
茅野憲雄住職は、「多くの人に支えられて改修することができた。とても立派な屋根が完成した」と話していた。
上棟式が終わると屋根の上から餅などがまかれ、訪れた人たちが拾い集めていた。 -
山麓一の麺街道フェスタ
国道361号に隣接する地域の麺を使ったご当地料理が集まる「山麓一の麺街道フェスタ」が7日、伊那市の高遠城址公園で始まった。
麺街道フェスタは、「麺」と「街道」にスポットを当て、街道沿いに隣接する地域の広域的な観光PRを目的に今年初めて開かれた。
会場には、地元の高遠そばやローメンのほか、361号線の最も西に位置する岐阜県高山市の高山ラーメンなど、6つのご当地麺料理の店が並んだ。
また高遠閣で、そばを世界にも発信していこうと「アマチュアそば打ち名人世界大会」が開かれ、そば打ち愛好家から素人の外国人まで32人が出場し、そば打ちの腕を競った。
そばの打ち方、そばの切り幅、並べ方などが審査の対象となり、審査員が出場者一人ひとりのそば打ちをチェックしていた。
大会の結果、南箕輪村の井口雅文さんが優勝、外国人枠の特別賞にモンゴル出身のエルデンバト・エルデンスブダさんが選ばれた。
麺街道フェスタは高遠城址公園で8日まで。 -
新垣勉さんコンサート
全盲のテノール歌手新垣勉さんのおしゃべりコンサートが7日、伊那市の長谷小学校で開かれた。
これは、長谷地区の生涯学習講演会として開かれたもので、長谷小学校の児童のほか地域住民ら約300人が集まった。
新垣さんは、トークを交えながら、クラシックの名曲や自分の出身地である沖縄の唄を披露した。
新垣さんはメキシコ系アメリカ兵の父と日本人の母のもとに生まれたが、生まれてすぐ失明し、視力を失った。その後、母方の祖母に育てられた。
新垣さんは、「自分なんて生まれてこなければよかったと何度も思ったが、歌が好きで歌に力をもらった」と話した。
また、自分の存在を理解してくれる一人の牧師との出会いを通じて生きる希望を見出したことを話し、「人生は出会いで決まる。心に素晴らしい出会いをたくさん貯めて、自分自身が良い出会いをあげられる人になってほしい」と子どもたちに呼びかけていた。
また最後に、新垣さんと長谷小の児童が一緒に合唱を披露し、会場を盛り上げていた。 -
秋の叙勲
瑞宝小綬章 伊那市 唐木孝之さん(70)伊那市西春近公民館長の唐木孝之さんが、教育功労で瑞宝小綬章を受章した。
唐木さんは、昭和14年生まれの70歳。
伊那北高校から信州大学文理学部に進み、卒業後は高校教諭になった。
長野西や伊那弥生ヶ丘高校などの校長を歴任し、定年退職後の平成14年には伊那市西春近公民館の館長に就任し、現在に至っている。 -
少年の塔慰霊祭
戦時中、満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡り、命を落とした青少年の霊を慰める「少年の塔慰霊祭」が4日、伊那市の伊那公園で行われた。
慰霊祭は上伊那教育会が毎年行っていて、この日は役員25人が集まった。
会長の唐澤正吉さんは、「負の遺産を決して風化させることなく、二度と過ちを繰り返さないよう永久平和を誓う」と追悼の言葉を述べた。
また、満蒙開拓青少年義勇軍の生存者の一人、伊那市西箕輪の北原和夫さんは、「終戦後は、飢えと寒さ、病気で犠牲者が続出した。祖国の地を踏むことができず、さぞかし無念だったと思う」と話した。
上伊那教育会によると、青少年義勇軍の上伊那出身者は507人で、このうち91人が命を落としたという。
参列者は、少年の塔に花を手向け、平和への願いを新たにしていた。 -
ATM利用限度額引下げ呼びかけ
振り込め詐欺の被害を防ぐため、伊那警察署は6日、ATM利用限度額の引き下げキャンペーンを行った。
このキャンペーンは全国一斉に行われ、伊那警察署管内では、警察官と防犯ボランティアの伊那エンジェルス隊が、金融機関の入口でチラシを配った。
警察などでは、万一、被害に遭った場合でも被害額を少なくできるとして、ATMの1日の利用限度額を日常生活で必要な額に変更するよう呼び掛けている。
伊那署管内の振り込め詐欺被害は、去年は10件、金額は約810万円だったが、今年は被害がない。
伊那署では、振り込め詐欺について家庭でよく話し合い、ATMでの高額な取り扱いに気を付けるよう呼びかけている。 -
南ア遭対協救助隊訓練
冬山シーズンを前に南アルプス北部地区山岳遭難救助対策協会救助隊のヘリコプターを使った救助訓練が6日、伊那市長谷で行われた。
訓練は、要救助者を県警ヘリコプターへ引き上げるというもので、対策協会のメンバー30人が参加し、万が一の事態に備えた。
今年ヘリポートとして整備された美和レイクハイランドには、午前10時に県警ヘリコプターやまびこが到着。県警の救助隊員からヘリを使った救助の注意点やポイントの説明を受けたあと、実技が行われた。
対策協会では年に4回、各種訓練を行っているが、ヘリコプターの訓練は久しぶりという。
20メートル上空にホバリングするヘリコプターから隊員1人が降下し、要救助者のもとへ。そこで待機しているほかの隊員が要救助者を抱え、ヘリに上がった。
降下訓練を7人、救助訓練を14人が行ったほか、ヘリに乗り込み滑落の恐れがある危険個所を見る捜索訓練も行われた。
隊員たちは、緊張した表情で訓練に臨んでいた。
南アルプスでは、今年、これまでに4件の遭難事故があり、ほとんどが冬山での事故となっている。 -
中溝通りグレードアップ
伊那市の坂下区旭町から山寺区天竜町を結ぶ中溝通りのグレードアップ事業が完成し、6日、テープカットで祝った。
中溝通りは、南北に全長375メートル、両側には大正ロマンを感じさせるガス灯型の照明灯を16基設置し、石畳風のデザインで舗装した。
構想までさかのぼると10年の歳月を費やしたこの事業は、平成18年度から21年度にかけて実施され、総事業費は1億6千万円で、国のまちづくり交付金を活用した。
古くから飲食店が立ち並ぶ中溝通り。グレードアップ事業の完成により、さらに賑やかな繁華街を目指す。 -
紅葉と桜の共演
伊那市高遠町の高遠さくらホテルの駐車場に植えられた桜が10月末に咲き始めた。現在、紅葉と桜の共演が楽しめる。
この桜は、「四季桜」と呼ばれるもので、さくらホテルができた17年ほど前に植えられた。
春・秋・冬と、年に3回花を咲かせるという。この桜は、11月中旬まで楽しめそうだ。 -
JAフォトコンテスト審査会
JA上伊那のフォトコンテスト審査会が2日、JA本所で行なわれ、入賞作品11点が決まった。
JA上伊那の役職員や写真家など20人が審査した。
コンテストは今年14回目で、農業と暮らしを通して風景や人々から「やさしさ、やすらぎ、げんき」を感じる作品を募集した。
今年は、35人から62点が集まった。
審査の結果、最優秀賞となるJA上伊那組合長賞には、伊那市西春近の穴澤辰幸さんの作品「やれやれ」が選ばれた。
穴澤さんの作品は、「写真を撮る側と撮られる側のコミュニケーションが表情に表れた心温まる作品」と評価された。
応募のあった全作品は、14日と15日に開かれるJAまつりの本所会場に展示される。 -
旧伊那農協組合長の故赤羽政喜さん追想集完成
旧伊那農協の代表理事組合長を務め平成18年に亡くなった赤羽政喜さんの追想集が完成し1日、JA上伊那本所で出版記念祝賀会が開かれた。
出版記念祝賀会には、赤羽さんと親交が深かった約80人が出席した。
平成18年に88歳で亡くなった赤羽さんは、昭和51年から平成6年まで18年間、旧伊那農協の組合長を務めた。
完成した追想集には、親交が深かった農協職員や友人、家族など117人が赤羽さんとの思い出などを162ページに渡り綴っている。
式の中で、発起人で前のJA代表理事組合長の征矢福二さんは「多くの人たちに協力してもらい立派な追想集ができた。大変うれしく思う」とあいさつした。
家族を代表して、長男の赤羽正治さんは、「大勢の方に、父に対する温かい思い出やエピソードを寄せてもらい大変うれしい」と感謝の気持ちを話していた。
赤羽政喜さんの追想集は1部3千円で、JA上伊那の本所や支所で販売されることになっている。 -
長谷小で孝行猿の日
長谷に伝わる親子猿の物語について学ぶ「孝行猿の日」が5日、伊那市の長谷小学校で開かれた。
3年生15人が、この日に向けて練習してきた孝行猿の劇を児童や祖父母の前で披露した。
「孝行猿の日」は、長谷に伝わる民話を次の世代へ伝えていこうと、祖父母参観に合わせて行われている。
物語では、猟師が一匹の母猿を打ち殺し、家に持ち帰る。その夜、母親を失い、悲しんだ子猿たちが猟師の家に忍び込み、母親の体をさすって生きかえらせようとする。それを見た猟師は深く反省し、母猿の墓を造り、弔ったという話。
子どもたちのかわいらしい演技に、会場からはおひねりが飛んでいた。