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伊那市にマロニー(株)が進出
女優・中村玉緒さんのコマーシャルで知られている大阪に本社を置く食品メーカー・マロニー株式会社=本社・大阪、河内幸枝社長=は、伊那市に工場を建設する。
将来的に生産、開発の拠点にしたい考え。
この日は、市役所で工場用地提供に関する調印式が行われ、小坂樫男市長、マロニー株式会社2代目の河内社長が覚書を取り交わした。
マロニーは大阪、福岡、浜松に続き、小沢の小黒原工業適地に2万1千平方メートルを取得予定。工場の延床面積4000平方メートル。
小坂市長は「伊那工場を拠点に全国に世界にはばたいて欲しい」と語った。
また、河内社長は「伊那市と末永いおつきあいができるよう、長野県の方にたくさんマロニーを食べてもらいたい」と話した。
マロニーの今期の売り上げは、昨年2割増の28億円を見込んでいる。自動車産業をはじめ、製造業が軒並み減産を余儀なくされている中、「マロニー」は、生産が追いつかないほどの人気ぶりで、マロニー株式会社では、一部の工場で2交代制を敷いている。
マロニーは北海道産のジャガイモやトウモロコシから採れるでんぷんを原料とするでんぷん麺。今から45年前の1964(昭和39)年に発売された。
今では、乾燥はるさめも含めた部門で国内トップシェアの座を獲得している。
伊那市が平成16年から進めている企業立地は、マロニーで22件目。市では、今の不況をチャンスととらえ、さらに元気の良い企業を伊那に呼ぼうと招致活動を積極的に展開している。
マロニーが工場を建設する場所は、小黒川パーキングの北西側。市では、企業立地を後押しすべくスマートインターチェンジ化も継続して推し進めている。
100年に一度といわれる不況の中、企業立地を重点施策の3本柱に位置づける伊那市は今年度、最低でも5社の誘致を目指している。
マロニーの伊那工場は、2011年に着工し、2012年の夏ごろの稼動を目指しており、初期段階として地元で50人の雇用を予定している。 -
春の伝統行事、やきもち踊り
伊那市山寺に伝わる春の伝統行事・やきもち踊りが12日、山寺の白山社・八幡社合殿で行なわれた。羽織、はかまに身を包んだ保存会のメンバー36人が、集まった見物客の前で、ユーモラスな踊りを披露した。
やきもち踊りは、白山社・八幡社の春の例祭で毎年奉納されているもので、200年ほど前から踊り継がれている。県の無形民俗文化財に指定されており、足を振り上げ、飛び跳ねるユニークな動作などが特徴。前踊り、中踊り、後踊りに分かれていて、途中、2回、宴を挟み、魚の塩焼きを食べながらどぶろくを酌み交わし、キセルでたばこを吸う。
酔いが回り、足元がおぼつかなくなった踊り手に、観客からは「もっと足を上げろ」などとげきが飛んでいた。
最後の後踊りが終わると、踊り手は一斉に境内から逃げ出す。逃げ遅れて最後になった人には、1年間、厄がついて回ると言われているため、踊り手は下駄も履かずに飛び出す。
しかし、近年は、保存会の会長、原長四郎さんが、立場上、逃げ遅れ役をしており、今年も原さんが最後になった。
原さんはこのあと行われた直会で、厄落としをしたという。 -
満開の桜を見ながらウォーキング
満開の桜を見ながらウォーキングを楽しむイベントが11日、伊那市の三峰川サイクリングロードであった。
これは、市民グループ「三峰川みらい会議」が企画しているもので、今年で3年目。
この日は伊那市内を中心におよそ20人が参加し、伊那市役所から高遠町までの8キロを、2時間ほどかけて歩いた。
三峰川堤防ではこの日、ソメイヨシノなど100本以上の桜が見ごろを迎えており、参加者の目を楽しませていた。
三峰川みらい会議では「参加者には桜をきっかけに三峰川に親しんでほしい」と話していた。 -
花見客に高遠そばをPR
花見客に高遠そばをPRしようと、伊那市そば打ち名人の会が8日、高遠城址公園の花見客に手打ちそばを販売した。
そば打ち名人の会が観桜期に合わせて手打ちそばを販売するのは、今回初めての試み。高遠そばの味を県内外から訪れる花見客に知ってもらおうと企画した。
昼時になると、高遠町歴史博物館の中庭に設けたブースに観光客が集まり、名人の会のメンバーが作った手打ちそばを味わっていた。
手打ちそばの販売は15日までの1週間行われる予定で、名人の会では今年の秋に開催する「麺街道フェスタ」のPRにもつなげたい竏窒ニしている。 -
推奨みやげ品登録授与式
伊那市観光協会が推奨するみやげ品として、新たに登録された商品の製造者に8日、認定書が授与された。
今回新たに推奨みやげ品に登録されたのは、アマラサンスを練り込んだ「アマランサスそば」や、木のオカリナ「ユカイナ」、スモークチーズなど3団体が提案した5品。
新規に商品が登録された団体が認定書を受け取った。
授与式では、ユカイナの演奏披露も行われた。
みやげ品を選ぶ選考会では、安心、安全な素材を使っているか、伊那市らしさがあるかなどといった点が審査された。
ユカイナを製造・販売するユカイナ倶楽部の加納義晴さんは、「ユカイナは木の優しい音がする癒しの楽器。その楽しさを伝えながら、普及させていきたい」と話していた。
今回の登録で、観光協会の推奨みやげ品は52品となる。 -
園児がヨモギ摘み
伊那市の竜南保育園の園児たちが10日、地元のお年寄りと一緒にヨモギ摘みをした。
年長、年中の園児約60人が、地元の老人クラブのメンバーや園児の祖父母と保育園近くの畑でヨモギを摘んだ。
竜南保育園では、1年間を通して地元のお年寄りと交流している。
この日は今年度初めての交流で、子どもたちは、お年寄りに教わりながら摘んだヨモギを袋の中へ入れていた。
摘んだヨモギは、5月に草もちにして食べる予定で、草もちの作り方もお年寄りに教わるという。 -
人権擁護委員委嘱
人権についての相談に応じたり、啓発活動などを行なう人権擁護委員の委嘱式が10日、伊那市役所で開かれた。
新たに委嘱されたのは、平澤光子さんと原弘幸さんの2人。
伊那市では、10人の人権擁護委員が、毎週各地の公民館で相談室を開くなどの活動をしている。
最近は、近所や夫婦の問題、外国人との関係など相談が多様化しているという。
委嘱された平澤さんは、看護師として勤めてきたことから、子どもの虐待やハラスメントなどの相談に応じてきた経験があり、「少しでも困っている人を手助けしたい」と話していた。
この日は任期を終えた2人の退任式もあり、2期6年務めた守屋幸子さんと三澤満男さんに感謝状が送られた。 -
グラウンドを花見客に貸し出し
高遠城址公園の花見客が最も多くなる土日に合わせ、伊那市の高遠高校は11日、訪れた花見客に学校のグラウンドを駐車場として貸し出した。
グラウンドの貸し出しは高遠高校が毎年行っているもので、この日も午前8時半からグラウンドを無料で開放し、生徒や保護者、教諭らが車の誘導や案内図の配布を行った。
高遠高校では、主に諏訪方面からの花見客の受け入れを行っていて、300台分の駐車スペースは2時間ほどで満車になった。
ある生徒は、「高遠の桜は満開もきれいだし、散っているところもきれい。遠くから来てくれている人たちに、花見を楽しんで帰ってもらいたい」と話していた。
グラウンドの貸し出しは、来週の土日も行う。 -
高遠さくらまつり号運行
高遠城址公園のさくら祭りの集客アップを図る、高遠さくらまつり号が運行を始めた。
11日は約160人を乗せた松本駅発のさくらまつり号が午前11時に伊那北駅に到着した。
さくらまつり号は、新宿駅からの特急あずさと岡谷駅で乗り換えができるようになっていて、関東方面からの花見客の集客アップを図ろうと企画された。
さくらまつり号は伊那市とJR東日本、JR東海、JRバス関東が行ったもので、行政と交通機関が連携してこのような取り組みをすることは全国的に珍しいという。
伊那北駅の外では列車に乗った人限定で、シャトルバスの乗車券と高遠城址公園の入園券が販売された。
伊那市では、将来的には東京から直通の電車を走らせ、観光や商業の発展につなげていきたい竏窒ニしている。
この高遠さくらまつり号は12、18、19日も運行する。 -
桜満開で花見客入りこみピーク
高遠城址公園の10日の満開宣言で、花見客の入りこみがピークを迎えている。
11日は満開直後の週末ということもあり、高遠城址公園に向かう道路では車の列が出来ていた。
伊那インターチェンジの出口付近は、午前中に一時渋滞したが、ETCの普及のせいかスムーズに流れ大きな混雑はなかった。
しかし、アクセス道路から昨年開通した環状北線は終日混み合った。
車の列は、国道153号から361号へと続き、伊那インターから公園まで2時間かかった人もいたという。
また、ナイスロードも混雑し、のろのろ運転が続いていた。
臨時駐車場となっている山田河原は、シャトルバスが運行されていてバスを待つ人たちが行列を作っていた。
駐車場にはマイカーや観光バスが並び係員が対応に追われていた。
伊那市観光協会高遠支部によると、1日から始まったさくらまつりの入場者数は、10日現在で約2万8千人だという。 -
良い戸の日ボランティア
上伊那建具協同組合青年部は11日、伊那市内の保育園で建具の修繕などの奉仕作業をした。
これは、語呂合わせで「良い戸の日」となる4月10日付近に青年部が取り組んでいる事業で、25年近く続いている。
この日は伊那市の3つの保育園で作業が行われ、組合員約20人が参加した。
このうち竜東保育園では、建てつけが悪く動きにくくなっていたリズム室などの戸を修理した。
組合員たちは、レールや戸車を交換し、戸がスムーズに動くように、また外れることがないように調整していた。
青年部では、「建具の技術を生かして地域に貢献できたらうれしい」と話していた。 -
伊那谷新酒まつり
桜が満開となった伊那市の春日公園で11日、伊那谷新酒まつりが開かれた。
これは花見を楽しみながら、地元の酒蔵が造った新酒を楽しんでもらおうと、伊那市西町の商店主らでつくるルネッサンス西町の会が開いた。
新酒まつりは今回が7回目で、伊那谷の蔵元8蔵とビールメーカー1社が丹精こめて作り上げた自慢の酒を持ち寄った。
このイベントは、グラス付きのチケットを購入して各酒蔵のブースを回って酒を味わうもので、千円分のチケットが600枚用意された。
新酒まつりは気軽に日本酒が楽しめることから年々ファンも増え、西町の会によると、今年は女性の来場者が多かったという。
ルネッサンス西町の会の向山等会長は、「お酒を楽しみながら味わってもらう場として定着したイベントになった。地元の活性化のためにも続けることに意義がある」と話していた。 -
伊那市小沢で山林火災
10日午前11時頃、伊那市小沢で山林火災があり、下草や落ち葉などを焼いた。この火事によるけが人はいない。
火事があったのは、伊那市の小黒川パーキングエリア近くの伊那市土地開発公社が所有する山林。近くを通りかかった男性が火が出ているのに気づき、消防に通報した。
火は約3時間半後に消し止められたが、下草や落ち葉など約1100平方メートルを焼いた。
出火原因については、警察と消防で捜査を進めている。 -
リニアBルート実現へ
懸垂幕を設置伊那商工会議所は10日、伊那市内4カ所にリニア中央新幹線のBルート実現などを掲げた懸垂幕を設置した。
リニアのBルート実現について住民の関心を高めようと、伊那市のいなっせで、商工会議所や市関係者など約30人が出席し、懸垂幕設置のセレモニーが行われた。
いなっせ横の駐車場に設置された懸垂幕は幅73センチ、長さ10メートルで、「リニア中央新幹線 Bルート実現と伊那市に駅を」の文字が記されている。
伊那商工会議所の向山公人会頭は、「伊那市に駅ができないと地域経済への効果は薄い。産業振興を図るために、誘致できるよう活動を進めていきたい」と話した。
また諏訪や飯田でも誘致活動が行われていることについては、「1本化を図る時期ではない」としたうえで、「活動に縛りをかけるのではなく、それぞれの地域住民の関心を高めることが大切」としている。 -
旧上伊那図書館改修起工式
伊那市荒井にある旧上伊那図書館の改修工事の安全祈願祭と起工式が10日、伊那市や工事関係者などが出席して現地で行われた。
工事は、旧上伊那図書館の改修、収蔵庫の建設、広場の整備の3つを合わせて「学習と交流の拠点再生事業」として行われる。
事業費は約7億円で、合併特例事業債を充てる。
式の中で小坂樫男市長は、「歴史的建造物を大事にし、活かしていきたい」と話していた。
旧上伊那図書館の改修工事は、昭和5年の建設当時の外観をそのまま残すため耐震補強が建物の内側から行われる。
1階部分は事務室と自習ができる学習室、2階は展示室や書庫、3階・4階は会議室や研究室になる。
また旧図書館南には、地下1階、地上2階建ての収蔵庫が建設され、考古資料などを納める。
広場は車の乗り入れを禁止し、市民の交流スペースにする。
工事の完成は来年3月、利用開始は来年度始め頃の予定。 -
高遠城址公園 桜満開
天下第一の桜として知られる伊那市の高遠城址公園のコヒガンザクラが10日、満開となった。
伊那市の最高気温は午後2時27分に25度を記録し今年初めての夏日となった。
9日の5分咲きから一気に開花が進み、10日午前には8分咲き、午後には満開となった。
公園内は、県内外からの花見客で賑わっていて、周辺の道路では若干の混雑もみられた。
高遠城址公園は、5.4ヘクタールに1500本のコヒガンザクラがあり、濃いピンク色の花を咲かせている。
樹齢130年に及ぶ古木が20本、50年以上のものが500本あるとされている。
この日は、満開となった桜の下でごちそうを広げる花見客の姿が見られた。
高遠城址公園のさくらの見ごろは15日ごろ、19日ころまでは楽しめるという。 -
三洋グラビア増築工事起工式
食品の包装フィルムを印刷・製造している伊那市西箕輪の三洋グラビアは10日、増築工事の起工式を行った。
増築工事は、本社工場の西側に延べ床面積2500平方メートル、1部3階建ての工場を建設する。
8億円を投入する新しい工場は、作業工程で生じる揮発性有機化合物を電力と蒸気に転換し、エネルギー化するマイクロガスタービンシステムが設置される計画で、環境に配慮した取り組みとして注目されている。
三洋グラビアの今年3月期の売り上げは、前の年に比べ12パーセント、3億円増の28億円を達成している。
原敬明社長は、「業界さきがけとなるシステム設置で、環境対応能力を身につけていきたい」と抱負を語った。
新しい工場は10月完成、11月稼動を目指す。 -
郷土をささえた書画展
美術愛好家の所蔵品を展示した書画展が、伊那市の伊那文化会館で開かれている。
会場には池上秀畝、中村不折をはじめとする作家の掛け軸や屏風など約150点が並んでいる。
この展示会は、伊那市を中心とした美術愛好家でつくる芝田会が開いている。
会員70人が所蔵する郷土出身の芸術家などの作品を一般の人にも見て楽しんでもらおうと始まり、今回が7回目。
作品は風景や動物を描いたもの、長さが5メートル以上ある屏風などさまざま。
芝田会では、「見ごたえある作品が多いので、大勢の人に見てほしい」と話している。
この書画展は12日まで。 -
イーナちゃんがプロモーションビデオ撮影
伊那市のイメージキャラクター・イーナちゃんが9日、高遠城址公園に登場し、プロモーションビデオの撮影をした。
撮影したのは、歌手の橋幸夫さんが歌う「ゆるキャラ音頭」のプロモーションビデオ。ゆるキャラは、「ゆるいキャラクター」の略で、見ていると脱力してしまうキャラクターのこと。
このプロモーションビデオには、全国から選ばれた25のキャラクターが登場する予定で、イーナちゃんは冒頭部分を担当している。
イーナちゃんは観光客にも人気で、撮影の合間には写真撮影をする人が絶えなかった。
この曲はすでに販売されていて、ビデオ完成後は曲のPRとしてテレビなどで放映される。 -
伊那西小1年生が初めての給食
伊那市の伊那西小学校の1年生は9日、初めての給食を楽しんだ。
伊那西小学校では3日に入学式が行われ、1年生にとってはこの日が初めての給食となった。
子どもたちは、エプロンや帽子、マスクを身に付け、給食の準備。まずは列を作って給食室まで取りに行った。牛乳など重たいかごもあり、苦労して運んでいた。
教室に戻ると、おかずやパンなど、当番に分かれて、てきぱきと準備を進めていた。
この日のメニューは、フランクフルトに中華スープ、寒天サラダなど。戸惑うことなく食べられるよう、保育園で親しんできたメニューを用意したという。
担任の清水美保教諭は、「役割の練習や給食室を見学するなどしてきました。今日はとてもスムーズにできました」と話していた。
伊那西小学校では、熊やサルなどの野生動物や、不審者対策のため、毎日集団で登下校している。
1年生は給食を食べた後、ほかの学年の授業が終わるまで、遊んだり勉強したりして過ごすという。 -
高遠城址公園で桜茶のサービス
伊那市の高遠城址公園で9日、伊那市商工会高遠支部女性部が桜茶を振る舞った。
桜茶は八重桜の塩漬けにお湯を注いだもので、3千杯用意された。
観光振興に役立てようと、桜の塩漬けを作り土産品として販売している女性部が、毎年行っている。
会場では、桜茶と一緒に高遠饅頭の試食も用意され、観光客などがお茶と一緒に味わっていた。
女性部では、「桜の下で桜茶を飲み、桜にどっぷりと浸ってほしい。桜の塩漬けはお菓子や漬物などにも使えるので花見のお土産にしてほしい」と話していた。
この桜茶のサービスは10日も行われる。 -
初の醤油造りで搾り作業
伊那市横山の山荘ミルクで9日、醤油搾りが行われた。
これは、山荘ミルクの向山美絵子さんが主宰し、健康で長生きするための食事と生活習慣を学んでいる「心と体がよろこぶ食の会」が行った。
この日の醤油搾りは、市民グループで手づくりの醤油造りを指導している長野市在住の岩崎洋三さんを招いた。
去年の4月に仕込み、1年間熟成させたもろみは約250キロ。お湯を加えたもろみを布袋に入れ、搾り機の中に積み重ねていくと、醤油が絞り出されてきた。
参加した会員は、早速醤油を味見していた。
岩崎さんは、「手作りすると醤油1滴1滴に心がこもる。今、作ることがおろそかにされているけれど、作ることの意味、喜びを大事にしたい」と話していた。
搾った醤油は火入れをし、おりを沈めてから瓶詰めするため、瓶詰め作業は13日に行う予定。
醤油など毎日使うものだけは、いいものを造りたいと初めて取り組んだ醤油造り。
今回、一升瓶で120本分の醤油ができるという。 -
不法投棄監視連絡員委嘱式
不法投棄防止のためのパトロールや、廃棄物の発見、通報などを行う不法投棄監視連絡員の委嘱式が9日、伊那合同庁舎で行われた。
不法投棄監視連絡員は県が委嘱しているもので、全県では100人、上伊那で11人が委嘱された。
この日は、宮坂正巳上伊那地方事務所長から一人ひとりに委嘱状が手渡された。
上伊那地方事務所によると、不法投棄の件数は、ここ数年横ばい。今年2月までの件数は474件で、そのほとんどが一般家庭から出された廃棄物だという。
これまでは、春や秋に不法投棄のピークがあったが、一年を通して投棄される傾向があるという。
宮坂所長は、「地域の良好な生活環境を守るため、みなさんの協力をお願いしたい」と話していた。 -
公衆衛生専門学校入学式
歯科衛生士を目指し2年間学ぶ公衆衛生専門学校の入学式が7日、行われた。
今年は、県内外から18人が入学した。
式辞で中村好昭校長は、「仲間と学び、2年後には歯科衛生士として巣立ってほしい」と述べた。
新入生を代表して笹川智香さんは、「理想とする歯科衛生士を目指し、努力していきたい」と誓いの言葉を述べた。
入学した18人は学科やさまざまな施設での実習を2年間行い、歯科衛生士の資格取得を目指す。
県公衆衛生専門学校は昨年度長野校が閉校となり、県内では伊那校のみとなった。
歯科衛生士科は来年度から3年制となり、今年入学した18人は最後の2年制となる。 -
伊那市西春近で山林火災
8日正午頃、伊那市西春近で山林火災があり下草などを焼いた。この火事によるけが人はいない。
火事があったのは、伊那市西春近細ヶ谷の旧伊那スキーリゾート近くの山林。近くを通りかかった人が火が出ているのに気づき、消防に通報した。
火は約1時間後に消し止められたが、下草など約1700平方メートルを焼いた。
現場は、個人が所有している私有林で、近くに焚き火の跡があった。
出火原因について警察と消防で捜査を進めている。 -
チャイルドシート着用モデル園指定
チャイルドシート着用に対する意識を高めてもらおうと6日、伊那市内の2つの保育園が、チャイルドシート着用モデル園に指定された。
これは、県警が今年度から行っている事業で、上の原保育園と西春近南保育園が指定された。
伊那警察署の依田公雄署長から、2つの保育園に指定書が手渡された。
昨年、伊那市と伊那市交通安全協会連合会が市内の保育園で行った調査では、チャイルドシートの着用率は68・3%で年々増えてきているものの、まだ完全着用には至っていないという。
指定を受けた保育園は、ともに着用率が50%ほどで、園では低さに驚き、これまでに園便りなどで呼びかけをしてきた。
2つの保育園では、指定を受け、保護者対象の交通安全講習会などを開きたい竏窒ニしている。
依田署長は、「将来がある子どもが、悲惨な事故の被害を受けないよう着用を徹底してもらいたい」と呼びかけていた。 -
南信美装社員がごみ拾い
伊那市東春近の清掃管理会社南信美装の社員が8日、会社近くの榛原河川公園などで清掃活動をした。
これは公園や周辺の道路を気持ちよく使ってもらおうと行われたもので、社員約40人が参加した。
社員らは投げ捨てられた空き缶やタバコの吸いがらなどを手で拾い集めてはゴミ袋に入れていた。
作業は朝7時から1時間ほど行われ、集まったゴミは分別して処理した。
ゴミの中には焼き肉で使った網などもあり、社員らは「公園は子どもが集まる所なので、まず大人がルールやマナーを守ってもらいたい」と話していた。 -
女性合唱団ザ・シワクチャーズが韓国演奏会に向け練習
60歳以上の女性でつくる合唱団ザ・シワクチャーズ伊那が韓国の南原で行われる交流演奏会に向け練習に励んでいる。
いなっせで行われた6日の練習には、団員約50人が参加した。
シワクチャーズは伊那市の歌などを作曲した名誉市民の故高木東六さんの遺志を継ごうと2年前結成されたもので、現在は団員60人が活動している。
南原の訪問は高木東六さんが制作したオペラ「春香」の舞台となっていることが縁で決まったもので、5月から始まる春香祭にあわせて訪れることになっている。
交流演奏会では南原春香合唱団とシワクチャーズがそれぞれ歌を披露することになっているほか、合同合唱も予定されている。
シワクチャーズ代表の北沢理光さんは、「これを機会に民間の交流を進め、互いの文化の発展につなげていきたい」と話している。 -
高遠の御堂垣外で春祭り
伊那市高遠町の御堂垣外地区で5日、およそ60年ぶりとなる春祭りが行われた。
会場の公民館広場には、屋台が出るなどして、多くの地区住民が訪れ、公民館ではフラダンスのグループによる発表が行われた。
御堂垣外地区では、みこしや屋台、演芸などがある大きな祭りは60年近く行われていなかった。
そこで、地区の活性化のためにと今回祭りが計画された。
この祭りを盛り上げようと、高遠北小学校の新1年生の保護者と1年生によるフラメンコもあった。
祭りに訪れた地域の人たちは、おひねりを投げるなどして踊りを楽しんでいた。
祭りを計画した地区の祭事部では、「活気があっていい。地区の活性化につながると思うので来年以降も続けていきたい」と話していた。 -
日系ブラジル人のための行政出張コーナー開設
経済情勢の悪化に伴い県は、派遣の契約を解除され生活に苦しむブラジル人労働者のための行政出張コーナーを7日、上伊那地方事務所に開設した。
派遣切りにあって家賃が払えなかったり、日本語が不自由なため再就職が難しい人を支援しようと開設した。
内容は生活保護や解雇に関する相談などで、ポルトガル語の通訳が常勤し相談を受け付ける。
初日は、多くのブラジル人が相談に訪れていた。
このうち会社を解雇となった箕輪町に住む日系ブラジル人は、「現在のアパートが高いので県営住宅に入りたい」と相談していた。
この行政出張コーナーは毎週火曜日の午前10時から12時、午後1時から午後4時30分まで。電話での相談も受け付けている。