-
公営特養みすず寮を守る会が民間移管中止を求める署名を伊那市に提出
伊那市が上伊那福祉協会に経営移管する準備を進めている特別養護老人ホーム「みすず寮」の移管中止を求めている「公営特養みすず寮を守る会」(小林幹彦会長)は25日、11月中旬から集めてきた1万5312人の反対署名を市に提出した。 小林会長は「市には公的責任で生活が困難な人の生活を保障してほしい」と訴えた。
市が養護、特養老人ホームの経営移管を打ち出したのは01年。その後も検討を進め、今年3月には特養に隣接する養護老人ホームの経営移管を完了した。特養についても養護に続いて経営移管する方針を示しており、来年2月ころには引き継ぎ作業に移りたいとしている。しかし同会は「こうした動きは市民に明らかにされないまま進んでいる」として先月末に発足。経営移管の反対署名賛同団体を募ってきた。
署名を受け取った酒井茂助役は「移管は市の行革大綱でも05年度を目途する方針が示されており、突然決定したものではない」と語り、民営化に伴うサービス低下を懸念する声には、上伊那福祉協会の持つ半官半民の性質上、市民の声がまったく届かなくなるわけではないとした。
今後、同会は県に対して活動報告を行うほか、1月中に再度署名提出をする。 -
ゴン太のもとに北海道から生後40日の北海道犬が嫁入り
小さいのに遠くから一人で良く来たね竏秩B
クマ追い競技チャンピオンとなった北海道犬の血を引き、クマを追い払った功績から犬の専門雑誌などでも紹介された小坂伊那市長の愛犬・ゴン太のもとに25日、生後40日の北海道犬のメスが嫁入りした=写真。
伊那谷を舞台とした後藤俊夫監督のふるさとシネマ「こむぎいろの天使」に出演した後、小坂市長宅で飼われるようになったゴン太は9歳。北海道犬の血を90%受け継いでいる名犬で、これまでにも純血の北海道犬4匹をもうけている。しかし、系統原種の血統を引き継いだ北海道犬「名犬」は少なく、より純血に近い北海道犬を残したい竏窒ニ画策。天然記念物北海道犬保存会石見沢支部の高橋三郎副支部長宅から、北海道犬の血を85%引き継いでいるメスの子犬を譲り受けることとなり、飛行機に乗って北海道からやってきた。
ゴン太は小さいお嫁さんの到来に戸惑いつつも興味津々。一方の子犬は、寒さに震えながらも愛くるしい表情を見せ、周囲を和ませた。
北海道犬には(1)警戒心(2)どう猛さ(3)勇敢さ竏窒ネどの特性があり、純血に近いほどその性質は高くなるという。
小坂市長は「生まれてくる子犬はサルやクマに有効なのでないかと思う。活用を研究したい」と話していた。
早くて再来年の春こには子犬が生まれる可能性があるという。 -
3年間・高尾公園の整備ありがとう
伊那市山寺の高尾公園の整備を3年間取り組んできた伊那小学校6年学組に対し、公園の管理をする伊那商工会議所山寺支部(高山光春支部長)は25日、児童たちに感謝状などを授与した。役員4人が学校を訪れ、記念メダルを一人ひとりに受け渡し、感謝の気持ちを伝え合った。
学組(鈴木秀實教諭・32人)は、4年生の時から、「昔の公園のにぎわいを取り戻そう」と、高尾公園の整備に取り組む。南側の斜面から公園へ通じる林に遊歩道を設置し、ツツジやサツキなどの植物を植えてきた。11月には公園に、これまで世話になった同支部会員や地域住民らを招き、学習のまとめとして「秋祭り」も開いた。
高山支部長は「自然を愛する自主的な活動が素晴らしかった。3年間ご苦労さま」とあいさつ。学級長の宮澤拓人君は「活動の達成感が得られる授与式でした。活動が皆さんに喜ばれていたことがうれしい」と気持ちを伝えた。
学組は、これから卒業までの間、公園内に設置した手作りベンチの安全面について話し合うなど、今後の公園の維持管理方法を協議する。鈴木教諭は最後の活動として、卒業記念樹の植樹も考えている。
感謝の気持ちを込めた記念メダルを受け取る児童 -
東春近郵便局の移転新築完成
伊那市東春近中殿島の東春近郵便局(小林眞由美局長)の新築落成式は23日あり、関係者約80人で新築移転を祝った。前局前の県道拡幅工事の実施に伴い局舎を移転。来年1月15日から、業務取り扱いを開始する。
新局舎は、鉄骨造2階建て延べ319・44平方メートル、1階前面延べ109・99平方メートルを郵便局専用として新築。住民による活用を目的とした多目的ホールが2階にあり、駐車スペースは以前の約5倍に増えた。総工事費は約1億円。
無集配特定郵便局として、47(昭和22)年に仮局舎で業務を開始し、翌年に局舎を新築した同郵便局。その後、改築2回などを経て、4月から始まった工事で県道を挟んだ西南側へ移築した。47年から現在までの郵便局長は6人。
小林局長は「業務スペースは小さくなってしまったが、住民の皆さまに利用してもらえるようホールを造った。地域貢献ができれば」と話している。 -
いいずら杯小学生ドッジ 県内27チーム熱戦
第3回いいずら杯小学生ドッジボール大会は24日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。南信地区を中心に県内から27チームが集まり熱戦を繰り広げた。県ドッジボール協会南信支部主催。
出場チームが7ブロックに分かれ、それぞれで予選。各ブロックの上位計13チームがトーナメントへ出場し、上位3チームで決勝リーグを開いた。
結果は次の通り。
(1)豊田クラブ(諏訪市)(2)南小ハトポッポ(南箕輪村)(3)座光寺DBCリアル1(飯田市) -
みはらしの湯でゆず湯
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は24日まで、男女ともの露天風呂にゆずを浮かべ、「ゆず湯」としている。さわやかなゆずの香りが、入浴客を楽しませている=写真。
本来ゆず湯は冬至の日に入るとその冬を健康で過ごせるというが、みはらしの湯では「より多くの人に楽しんでもらうおう」と冬至に一番近い土日を選んでゆず湯を実施している。
ゆずは下伊那産。それぞれの浴槽には30縲・5個のゆずが浮かんでおり、入浴客からも「香りが良くていいお風呂だった」などと好評だという。
来月はみはらしファームで夏の間に収穫したラベンダーを使った「ラベンダー風呂」を実施する予定。
みはらしの湯の営業時間は入浴が午前10時縲恁゚後9時半、食堂が午前11時縲恁゚後8時。
問い合わせはみはらしの湯(TEL76・8760)へ。 -
殿島橋の仮歩道 25日から供用開始
7月の豪雨災害で、天竜川にかかる伊那市の殿島橋(歩行者専用)落下に伴う仮歩道のがほぼ終了し、25日、供用開始となる。22日は区関係者、小中学校PTA、県・市職員ら約40人が集まり、現地確認した。
小中学校の子どもたちは3学期から、仮歩道を使って登下校する。
整備区間は、春近大橋と周辺道路の延長700メートル。歩道幅員は1・3縲・・5メートル。春近大橋は片側(南側)1・5メートルで、車道より20センチ高くし、段差をつけた。天竜川西側の犬田切川、戸沢川にそれぞれ延長16縲・7メートルの仮橋を架け、国道153号と県道南箕輪・沢渡線が交わる沢渡信号機には歩行者専用信号機を取り付ける。凍結対策として、日陰や急こう配な個所は凍結抑制舗装とした。防犯灯は来年1月中旬ごろまでに、犬田切橋付近など3カ所へ設置する。事業費は3千万円余。
地元関係者は整備区間を歩いたあと、西春近支所で整備内容、大雨・大雪時の交通規制、除雪体制など説明を受けた。
参加者から子どもの安全確保、除雪の対応などに要望や質問が出され、伊那建設事務所は対応できるところは改善するとした。
仮歩道は東春近小学校(対象12人)が来年1月10日の下校から、春富中学校(228人)が1月11日登校から使う。
殿島橋の新橋は08年度中の完成を見込んでいる。 -
ノロウイルスなど予防・対応学ぶ
上伊那地方事務所福祉課と伊那保健所は23日、伊那市役所で、両所管内の社会福祉施設などの関係者を対象とした、ノロウイルスやインフルエンザの発生防止のための研修会を開いた。参加者は、保健師らから健康危機管理について聞いたり、おう吐物の処理方法を学んだりした。
高齢者介護施設、保育所などから栄養士、看護師ら約80人が参加した。ノロウイルスの説明で保健師は、症状は1、2日で治まるが、人に感染して病気がまん延すると指摘し、感染者の便やおう吐物から感染すると伝えた。
おう吐物の処理では、「素手で触れない」とし、使い捨てビニール手袋を着けた上で、新聞紙で取り除き、塩素系漂白剤を湿らせた紙で拭き取ることを学習。使い終わった手袋や新聞紙はビニール袋で密閉し処分するとの指導も受けた。
伊那保健所によると、11縲・7日、県が指定した上伊那の5つの医療機関から報告があった、ノロウイルスを含む感染性胃腸炎の患者数は272人。一機関平均は54・4人で、昨シーズンのピーク時の数値を上回っているという。
おう吐物の処理方法を学ぶ社会福祉施設関係者ら -
2006ラスト絵画バザール
中央画壇で活躍する作家の日本画・洋画・版画が集まる展示即売会「2006ラスト絵画バザール」は26日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
奥村土牛の「富嶽」(シルクスクリーン)、中島千波の「不二」(木版)、片岡球子の「めでたき百寿の富士」(リトグラフ)など約70点を出品。そのほか伊東深水、平山郁夫らの作品もそろっている。
関係者は「特別価格にて展示販売します。年内最後のお客さま感謝セールなので、ぜひ来場を」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
青パパイアの会が南大東島を訪ねる第3次伊那市民訪問団を募集
沖縄県南大東島と民間レベルの交流を続けている市民有志による「青パパイアの会」(小林史麿代表)は、2月始めに南大東島へ派遣する第3次訪問団の参加者を募集している。小林代表は「民間レベルの交流も新しい段階へと向かっている。化石の上につくられた小さな島との交流は魅力的。ぜひ訪問してほしい」と呼びかける。
南大東島の特産品である青パパイアをきっかけに、05年から交流を深めている両者。今年の10月には、島の小学生が伊那西小学校を訪れるなど、交流の輪は広がっている。
今回第3次訪問団は、新しい交流の形として農産物流通の可能性などを模索。また今後、伊那市の小学生を南大東島に派遣する構想もあり、前段として島の児童と交流している伊那西小の太田宏教頭が同行し、現地の小中学校を視察する。さらに、これまでの訪問団が持参した伊那谷の特産品が好評だったため、今回は伊那谷伝統のもち「白毛もち」を持参し、もちつきを体験をしてもらう。白毛もちを生産・販売する上伊那農民組合産直センターの渡辺光博事務局長が同行する。
募集人員は25人。日程は2月1縲・日の2泊3日。旅行代金は11万8千円、申込金3万円。
申し込み・問い合わせは青パパイアの会(TEL74・5351)へ。 -
伊那市で遊休農地解消と地元ブランドワインの生産に向けた土壌調査始まる
遊休農地解消と地域ブランドの特産品開発を目的とする「ヤマブドウワイン構想」の実現に向け伊那市は、市内の遊休農地の土壌調査を開始した。
市内でも深刻な問題となっている遊休農地を、ヤマブドウの栽培に活用するとともに、そのヤマブドウでワインをつくり、伊那市ブランドの特産品開発につなげようという試み。その前段として、信州大学農学部の協力のもと、ヤマブドウの栽培に適した環境があるか調査。山際の遊休農地など9カ所の土を採取し、養分やphの状態などを調べる。
土壌調査に当たる信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの春日重光助教授は「ヤマブドウの栽培には排水が良く、あまり肥沃でない土地が向いている。この辺はニホンヤマブドウの自生があり、作ってつくれないことはないと思う」と語る。
しかし、ヤマブドウは一般的なブドウより手間はかからないものの施肥の管理やつるの処理などが必要となるため、その作業を担う農業者をいかにして確保していくかを考える必要もあるという。 -
生保会社絵画コン 東部中生4人入賞
住友生命保険相互会社主催の「第30回こども絵画コンクール」に応募した、伊那市の伊那東部中学校の生徒4人の作品が入賞した。六波羅将太君(2年)の作品は銀賞を受賞する快挙。他の優秀作品約70点と一緒にフランス国立ルーブル美術館で展示される。
全国の0歳縲恍・w生を対象としたコンクールで、応募総数は約18万点あった。そのうち入賞作品は、各年代別などの部門ごと選出の特別賞、金賞、銀賞、銅賞、秀作賞の計543点。特別縲恚竢ワ作品については、来年3月16日縲・月16日、同美術館で展示する。
中学生が応募できるCG(コンピューターグラフィック)部門で
六波羅君のほか、宮原まりえさん(2年)、小嶋郁哉君(1年)、矢澤知也君(同)が秀作賞を受賞した。作品「武士と赤い者と」を出品した六波羅君は美術部で、CG制作は初めて。「まさか選ばれるとは。信じられない」と驚いている。
22日、住友生命保険会社松本支社伊那中央支部の椿和浩支部長らが同校を訪れ、入賞者に賞状などを受け渡した。椿支部長によると、同支部管内(塩尻縲恃ム田)で銀賞の受賞は初。三輪憲昭校長は「才能を生かすきかっけにしてほしい」と受賞者に呼び掛けた。 -
ザザ虫の生息数・調査 豪雨災害復旧工事に反映
国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は21日から、辰野町縲恚蘒枕ェ市の天竜川で、伊那谷の特産物ザザ虫の生息数を調べるための調査を始めた。ザザ虫の生態にできるだけ影響が少ないよう、7月豪雨災害の「諏訪湖・天竜川激甚災害対策特別緊急事業」本格工事の手法や工事時期に反映していく。
21日は、同激特事業で河床掘削をする新樋橋(辰野町)など、ザザ虫の主要漁場2カ所を含む辰野町縲怦ノ那市の4カ所で調査を実施。松本市の環境コンサルタント会社の3人が同じ網を使って、川底の一定範囲内にどれだけザザ虫が生息しているかを調べた=写真。
堤防が決壊した箕輪町松島付近など数カ所では12月末までに、「虫踏み」中の漁師から捕れ具合を聞き取ったり、それらの数や重さも調査する。
激特事業中の2010年までの間、同様の調査を数回実施していく予定になっている。 -
伊那市高齢者権利擁護ネットワークを構築
本年4月の「高齢者の虐待予防・養護者に対する支援に関する法律」の施行に伴い、伊那市は、介護保険サービス事業者や行政機関などの関係者が連携を図る「市高齢者権利擁護ネットワーク」を構築した。20日、市役所で検討会を開き=写真、集まった同関係者らがネットワークの必要性を理解し、構築を認めた。
市は、同法律の施行により、相談窓口業務を責務とする地域包括支援センターを市役所高齢者福祉課内など6カ所に設置。法律でネットワークの構築を義務付けられた同センターは、ネットワーク事業の原案を検討会で提出し、関係者らと話し合った。
事業の概要は、各相談機関同士の有機的な連携と虐待、消費者被害などの高齢者の権利侵害への対応のための体制づくり。具体的な取り組みである、権利侵害の早期発見・通報体制、意識啓発による予防活動などのネットワークを構築した。
将来に向けての取り組みとして、子どもや障害者らの権利擁護システムとの統合についても話し合った。
来年以降、年2、3回の関係機関会議を開き、具体的な運営方法を検討していく。
支援センターに寄せられた相談は11月末現在、高齢者虐待相談17件、消費者被害相談3件、その他の相談5件となっている。 -
新春を寿ぐ「和」「洋」の寄せ植え
新春を寿ぐ寄せ植えといえば、格調高い「松竹梅」がポピュラーだが、万両や千両などおめでたい実物の寄せ植えもいい。洋花系は冬の代表的な鉢花、シンビジュームやコチョーラン、シクラメンなどが一般的だが、小花系オンシジューム、原種系のマスバリアなど、和の雰囲気を持つランをメーンにした寄せ植えも素敵だ。師走が半ばになり、正月用鉢花、寄せ植えの材料がそろう伊那市ますみケ丘の産直市場、グリーンファームの小林智幸さん、荻原直樹さんと、宮田村のフラワーユーズの浦野成人さんに、作り方、アレンジの仕方などをお聞きした(大口国江)
##中見だし
「松竹梅」の盆栽は庭を作る感覚で、小林さん
材料は冬至梅、黒松、ヤブコウジ、七福ナンテン、寒菊、福寿草、オシマザサ、マンジュゴケ、化粧砂、培養土、山野草鉢。
(1)底に金編を固定し、ごろ土を入れる(2)主木の梅の位置を決め、黒松やヤブコウジなどを配置し、バランスを見る(4)実際に植え込む(6)こけを張り、手前を低く、化粧砂で池を表現する。
小林さんは「溶岩石を配置すると風格が出る。福寿草は根を切らないように、梅は根鉢は周りを少し崩す程度」とポイントを。
「年末になると、既成の松竹梅の盆栽が出回るが、ガーデニング感覚で、好きな材料を入れて、自由に作ると楽しい」と話す。
##(見だし)
万両、千両、百両、十両、合わせていくら?おめでたい実物の寄せ植えで来福を、荻原さん。
赤実、白実が春まで楽しめる万両、正月用の切り花としても人気の高い千両は、赤実と黄色の実がある。百両は別名カラタチバナ、ササの葉のように、細長い葉が特徴、白実と赤実がある。十両はヤブコウジ、ヤマタチバナと呼ばれ、樹木の下などに自生しているが、園芸用は実が大きい、大実ヤブコウジが多い。
赤い実、緑の葉が映えるように、白の深鉢に、万両、千両、百両、十両合わせて1万1110両を植え込み、手前に、葉ボタンを配した。
荻原さんは「実物を集め、洋風に作った。寒さに弱い植物もあるので、冬場は玄関や室内で鑑賞を」と話す
【豆知識】万両、百両、十両はいずれもヤブコウジ科だが、千両だけはセンリョウ科。名前の由来は、千両は葉の上方に実をつけるので、鳥に食べられやすく、万両は葉の下に実をつけるため、食べられにくく、実がしっかり残るからとか、万両の実は垂れ下がり、千両は上向きにつくので、万両は重く、千両は軽いから。百両、十両は万両などと比べ、草丈も低く、実も少ないからなど諸説がある。
##(中みだし)
洋花を作った正月飾り、フラワーユーズの浦野さんに聞く
小輪系のオンシジュームスターダスト、オレンジの白の原種系のマスベリア、色合いの合うハボタン、へドラで組み合わせた、金の水引や武者たこなど、正月飾りで雰囲気を演出した。
紫とカラシ色、シックな色合いのジコベタラム、ピンク色のアッサムにおい桜、赤い実が5月頃まで楽しめるチェッカーベリーコーデリアを籠に盛った。におい桜もジコベタラムも香りがいい、ラッピングも和風にした作品。
浦野さんは「正月向けは洋ランを中心に、シクラメンなどを合わせる。正月飾りなど小物で演出するのもいい」と話す。 -
異例、委員会審議覆す
伊那市議会は12月定例会最終日の20日、入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業2社が検討している風力発電計画に中止の陳情を採択した総務委員会の審議結果を少数差で否決、委員会の審議結果が本会議で覆される異例な結果となった。一方、議会閉会後の全員協議会で小坂樫男市長が見解を述べ、計画に反対の姿勢を示した。
本会議では、総務委員長の報告に続く討議で、賛否の観点からそれぞれ3人が意見。採決はきっこうし、議長を除く25人のうち中止を求める陳情を賛成11人、反対14人で否決、推進の陳情を賛成14人、反対11人で可決し、市議会として推進の方針を打ち出した格好となった。
しかし、全員協議会で小坂市長は計画に対し「観光や地域活性化の起爆剤になるとは一概には言えない」と否定。景観面からも「高台に巨大な建造物を立てるのはいささか疑問を抱く」と非難した。
市議会での結果を受けて、鹿嶺高原から入笠山の尾根伝いにかけて検討している三峰川電力の大西英一所長は「市議会の決定を真摯(し)に受け止めたい。反対意見にも耳を傾け、懸念される点について配慮しながらこれまで通り検討を進めたい」とした。
反対署名3万余人分を集めた山岳団体や自然保護団体などでつくる署名連絡会事務局の北原功さんは「市長が広い見識で決断されたことを歓迎する。賛否が問われる大きな問題で、計画には反対」と述べた。 -
漆戸醸造で東京農大の学生が日本酒の仕込みを実習
日本酒の仕込みが始まっている伊那市の漆戸醸造(漆戸正彦社長)で22日まで、東京農業大学の学生が仕込み作業を学んでいる。
実習に訪れているのは応用生命科学部醸造学科の3年生2人。醸造現場の実情を学ぶことを目的とした実習で、学生らは全国各地の醸造所で2週間を過ごしながら、仕込み作業を手伝う。漆戸醸造が学生を受け入れるのは5年目。
学生らは、杉玉づくりから始め、蒸し米、麹(こうじ)、水を混ぜる櫂(かい)入れなど、仕込み作業全般を体験。実習生の田中慎之介さん(23)は「大学でも小さい規模で作ったことがあるが、実際は力仕事がほとんどで大変。教科書に書いてあることを実体験を通して学べて良かった」と語った。
漆戸社長は「今は醸造を学んだからといって醸造の仕事に就く人は少ない。こういう仕事もあるんだと学んでもらえれば」と話していた。
漆戸醸造では3月までに200石(約2万本)の日本酒を仕込むという。 -
伊那東部中・PTA親子文庫 読み聞かせ
伊那市の東部中学校のPTA親子文庫「すず竹文庫会」の会員と地域ボランティアの5人は、前年度から、学校で朝の読み聞かせ会を開いている。秋の読書旬間(4日縲・最終日の20日、本年度最後の読み聞かせをした。
読み聞かせを通じて地域の人と出会い、心を育てようと始めた事業。今年度は、ボランティアが5縲・2月の毎週、順番に各クラスを回り、詩や絵本などを朗読した。同旬間中は毎日訪れ、3年生を対象にブラックシアターも披露した。
この日は、代表の金丸恵美子さんら3人が2クラスを訪問。金丸さんは、人間とキツネが雪遊びする話、宮沢賢二の「雪渡り」を読み聞かせた。生徒らは音を立てず、静に物語を聞き入った。
同中学校図書館司書の高見さゆりさんは「生徒たちに変化が出てきている。最初は騒いでいた子どもたちも今では聞く態度が整ってきた」とし、図書館を利用する回数も増えているという。
図書委員長の3年、白籏沙也加さんも「人の話をよく聞けるようになった」と話す。
金丸さんは「中学生の感性豊かな時期にいろんな本を読んでもらいたい。なかなか読み聞かせが出来ていない親が増えているなか、私たちが一冊でも多く読み聞かせれれば」とし、来年度も継続した活動にしたいという。
生徒に本を読み聞かせる親子文庫の金丸さんら -
田楽座が富県小公演
伊那市富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団・田楽座は20日、同地区の富県小学校体育館で公演を開いた。小学生向けに演目を組んだ新作公演「おまつりてれんどろん」を披露。獅子舞や太鼓演奏など、座員が繰り広げる民俗芸能が児童約150人を魅了した。
小学生向けの新作公演のお披露目の場として恒例になっている同小学校での公演。今回は7月、4年振りの開催予定だったが、豪雨災害の影響で延期になっていた。座員の訪問を児童たちは、待ちに待っていた。
新作「おまつりてれんどろん」は、座員を身近に感じれるよう、会場中央にステージを設置したのが特徴。演目は8つあり、太鼓と語りに合わせユーモラスな舞い、迫力ある曲芸獅子舞などを披露した。
演目の中には、観客参加の「盆踊り体験」もあった。児童たちは見て聞くだけでなく、座員と一緒に手を叩き、声を出して公演を満喫した。 -
上伊那中部校長・教頭会が合同研修
上伊那の伊那市、南箕輪村の小中学校の校長、教頭らは16日、同市駅前ビルいなっせで、年に一回の上伊那中部校長教頭合同研修会を開いた。元県中学校長会長の毛涯章平さん(84)=豊丘村=の講演を通じて、学校運営者に何が求められているかを確認した。
研修会には、約50人の校長、教頭が参加した。県内の小中学校長を歴任し、豊丘村教育委員長も務めた毛涯さんは「教師・その憧れと自戒」と題して、自分の教職生活で学んだことを坦々と話し、教育者に必要なことを伝えた。
毛涯さんは、教師として歩み出した時の目標を振り返り、教師に対する憧れとして掲げた▽不易なるもの▽豊かな人間性▽円熟への憧れ竏窒フ3つについて講話。円熟への憧れではユーモアが必要とし「子どもの悩みをちょっと高みから眺め、子どもの緊張を受け流す能力が大切」と話した。
また、それらの憧れに対しての「肩書きに合う中身を持て」との自戒の重要性も訴えた。
上伊那中部の小学校校長教頭を前に話す毛涯さん -
桜大学・文学講座
「里」の価値を学ぶ伊那市高遠町公民館の第28回桜大学、伊那市公民館運営協議会の第18回文学講座は17日、高遠町総合福祉センターやますそで開いた。立教大学大学院教授の内山節さんが、『「里」の価値』をテーマに、「生と死のすべてが包まれている場『里』をどうやって作っていくか、真剣に考える時代に来ている」と語った。
『里』について、「里は生きていく場であるとともに死んでいく場。自然も同じ。人間も自然の生き物も生きて、死ぬ。すべてを許容する所」と定義。都市は生きている人がもっと元気に生きるために開発してきたが、「亡くなる人にも納得のいくのが本当の社会」とし、これからの地域づくりは「すべてが里づくりである」と話した。
フランスの農山村を例に、日本より一つの村がとても小さく、行政の仕事は住民が受持ち、NPO団体を作って行政を動かしていること、村に都市から移住する人が増え、その理由に▽自然と共に生きる暮らし▽一人ひとり役割をもって地域社会で生きていくことに価値がある人間的な生き方-を挙げていることを紹介した。
日本で里を考える場合、行政単位ではなくもっと小さい単位で、行政の中にいろいろな里があることを提案。地域住民が地域をつくる仕組みを作る、行政のあり方を抜本的に変えるなど、「住民も行政も大きな決断をする時代」と述べた。 -
こどもたちのクリスマス会
伊那市の子育て支援グループ「子どもネットいな」は19日、就園前の親子を対象としたクリスマス会を伊那市の生涯学習センターで開いた。約200組の親子が集まり、一足早いクリスマスを楽しんだ。
子どもネットいなが管理する「ちびっこ広場」には、就園前の親子が遊びに来る機会が多く、こうした親子にクリスマス会を楽しんでもらおう竏窒ニ、始めた取り組みで3年目。
トーンベル演奏や手品、パネルシアターなどの催しの後、2人のサンタクロースが登場。「トナカイさんはどこにいるのですか」といった子どもからの質問に、「トナカイは温かい所が苦手なので山のふもとに置いてきた」などと返し、会場を楽しませた。
その後、クリスマスをテーマとした歌を合唱。会場を出る時、サンタが一人ひとりにプレゼントを手渡したが、恐くて泣き出してしまう子どももおり、サンタも苦笑いしていた。 -
飲食店経営者が国に損害賠償求め提訴
上伊那で飲食やサービス業の店を数軒営む会社と同社社長の男性は19日、伊那税務署の税務調査方法に違法性がある竏窒ニ、国に対し損害賠償を求め、地裁伊那支部へ提訴した。原告側は「精神的打撃を受けた」として、会社と男性それぞれに100万円ずつの計200万円の賠償を請求している。
原告代理人の毛利正道弁護士(岡谷市)によると、同税務署は04年10月19縲・1日、原告会社の事務所や各店舗で調査を実施した際、原告人の承諾を得ないで帳簿などを複写したり、それらを無断で持ち去るなどしたもの。また、帳簿などの返還を求めても無視されたという。
毛利弁護士は「質問調査権は、対象者の承諾を得て初めて行使できる税務調査の基本原則中の基本。違法行為であることは明白であり、あまりにもひどいケース」。伊那税務署では「訴状も届いていないし、内容も分かっていないので正式なコメントはできない」としている。 -
伊那市合唱・器楽祭「い~な音楽祭2006」
新伊那市誕生後初の伊那市合唱・器楽祭「い縲怩ネ音楽祭2006」は17日、県伊那文化会館であった。小学生から大人まで26団体、600人以上が熱演した。
合併前の旧市町村単位すべてからの参加に加え、木曽からも3団体を招待した。長谷中学校3年生による太鼓演奏「仙丈」で開幕。毎年3年生が先輩から受け継いで演奏しているという曲で、息の合った勇ましく力強い演奏を披露した。
交響楽団、フルートアンサンブルのほか、小学校の合唱団や学級、高校の合唱団、地域の合唱団などが次々とステージで演奏。それぞれの団体の個性を出し、美しい音色、歌声を響かせて、互いの音楽を楽しみ合った。 -
外国籍児童就学支援を求めて募金活動
県内の国際交流推進団体などでつくる外国籍児童支援会議は16日、日本の小学校や母国語学校に通っていない外国籍児童の就学支援を支援するための募金活動を、伊那市のアピタ伊那店前でした。会議のメンバーである地元のNPO、「クローバーコミュニケーション信州」と「伊那国際交流協会」、伊那市内にあるブラジル母国語学校「コレージオ・デサフィオ」の児童などが参加。サンタの衣装や動物着ぐるみをまとい「募金お願いします」と呼びかけた=写真。
外国人労働者の増加に伴い、外国籍児童も増加。現在県内には約2500人の外国籍児童がいるが、うち約24%は日本の小学校にも母国語学校にも通っていない。
こうした状況を改善するため同会議は、外国籍児童の就学を支援する「サンタ・プロジェクト」立ち上げ、募金活動や外国籍児童の就学率向上のための話し合いなどを進めながら、地域住民に問題認識を高めてもらうおうと活動している。
ブラジル母国語学校が2校ある上伊那は、外国籍児童数が多い地域の一つ。県とほぼ同率の外国籍児童が就学しておらず、ブラジル以外の外国籍児童の就学率は特に低く、今後の課題となっている。 -
伊那市議会総務委で風力発電計画中止求める陳情採択
伊那市議会総務委員会は18日開き、入笠山・鹿嶺高原周辺で民間企業2社が検討している風力発電計画に対する賛否の陳情10件を審議し、計画中止を求める7件を採択、推進の3件を不採択とした。12月定例会最終日の20日、市議会で決議し、市はこれを踏まえて態度を示す見通しだ。
継続審査を賛成少数で不採択としたうえで陳情の採決を図り、委員長を除く委員7人のうち4人が計画の反対を支持。いずれも風力発電による自然エネルギーの有効性を認めたうえで「(計画場所については)自然、生態系、景観の破壊につながり、深刻な問題になる」「全国有数の山岳地帯で環境破壊についての問題は避けられない」などと指摘した。
希少猛きん類への影響の点では、イヌワシやクマタカのペアが確認されていることなどを挙げ「自然保護が必要な場所だ」と強調。景観面では、市などが南アルプスの世界自然遺産登録に向けて乗り出したことからも「影響は甚大なものであり、確実に登録されなくなる恐れもある」とした。
計画を推進する委員は「CO2の削減はしなくてはならない。風力発電は必要といいながら、だめだというのは無責任。子どもたちにきれいな空気を残すためにも、地球環境を守るべき」などと反論した。
鹿嶺高原から入笠山にかけた尾根伝いで検討していた三峰川電力の大西英一所長は結果を受けての取材に「今の時点で何も申し上げることはない。本議会での決議を見守りたい」とするに留まった。
一方、反対署名3万余人分を集めた山岳団体や自然保護団体などでつくる署名連絡会事務局の北原功さんは「本会議を控えて手放しでは喜べないが、環境を考えての結果は非常にうれしく思う。自然は金には替えられない」と話した。 -
上伊那高校新人卓球大会 1・2年生熱戦
第32回上伊那高校新人卓球大会は16日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。1、2年生の計89人がシングルスとダブルスを戦った=写真。上伊那卓球連盟の主催。
新人選手が自分の力を試すための大会。男女、学年別のシングルスは予選リーグ、決勝トーナメントを戦い、男女別のダブルスはトーナメントで順位を決めた。
関係者によると、それぞれの選手は、今大会で自分の課題を見つけ、冬の練習のなかで克服していくという。
結果は次の通り。
【男子】
◇シングルス▽1年(1)水上裕太(駒ヶ根工業)(2)中島健(伊那弥生)(3)加藤隼人(上伊那農業)小浜由彦(伊那北)▽2年(1)市山林太郎(伊那北)(2)城田聖也(上伊那農業)(3)寺沢信孝(伊那北)丸山紀尚(同)
◇ダブルス (1)小河内博樹・北原卓征(赤穂)(2)宮下宙士・丸山紀尚(伊那北)(3)城田聖也・加藤隼人(上伊那農業)小田義明・水上裕太(駒ヶ根工業)
【女子】
◇シングルス▽1年(1)牛山雅美(伊那西)(2)山岸友子(伊那北)(3)中山由美(伊那北)成沢汐里(赤穂)▽2年(1)春日宏香(伊那西)(2)下平瑞貴(同)(3)松本朱加(同)宮下静香(同)
◇ダブルス (1)篠田桃子・山岸友子(伊那北)(2)下平瑞貴・下島紗弓(伊那西)(3)宮沢真紀・井ノ上明日香(辰野)春日宏香・牛山雅美(伊那西) -
伊那文化会館初企画
「音楽家気分でベーゼンドルファー」伊那市の県伊那文化会館は16日、ホールのピアノ、名器ベーゼンドルファーを自由に演奏できる初企画「音楽家気分でベーゼンドルファー」を開いた。ピアノ愛好家らが、名器に触れ、音色を楽しんでいる。
会館所有のピアノを気軽に弾いてもらい、名器をより身近に感じてもらおうと計画。使用楽器はベーゼンドルファーModel290“インペリアル”。音楽の都ウィーンを代表するベーゼンドルファー社製。世界ピアノ3大名器のひとつとして知られる。
2日間で計16人の募集に対し、39人もの応募があった。小学生から一般まで幅広い年齢層で、上伊那を中心に諏訪地方などからも申込みがあった。
プロのオーケストラと共演するコンクールの全国大会に2回の出場経験がある南箕輪小学校6年の大塚智哉くんは、「オーケストラとやるのが楽しくなって、楽しく弾くために練習している。このピアノは音がすごくいい。ホールで練習できることは少ないので1時間弾けるのはいい」と名器の演奏を楽しんでいた。
同館は、「来年度も継続し、開催日数を増やしてご希望に添えるよう考えたい」としている。 -
ふれあいバザールinいなっせ開催
伊那市内の共同作業所5施設による「ふれいあいバザールinいなっせ」が16日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。各施設の自主制作している織物や焼き物、クッキーなど約600点が販売されたほか、革細工の体験コーナーや織り機を使った実演などもあり、訪れた人を楽しませた=写真。
自主作品の販売で得た代金を利用者に還元するとともに、地域の人に共同作業所への理解を深めてもらおう竏窒ニ始まった取り組み。施設同士が交流を深め、お互いの自主作品を知る機会にもなっている。
伊那地区からは伊那市共同作業の家「ゆめわーく」、「輪っこはうす」のほか、今年から「コスモスの家」も参加。高遠町の「高遠さくらの家」長谷地区の「ひまわりの家」も、昨年から引き続き参加している。
自主作品に加え、星型のキャンドルや紙粘土で作ったもみの木のオブジェ、シクラメンなどこの時期ならではの作品もあり、利用者も「いかがですか」と来場者に呼びかけていた。
各施設では、企業などから受ける請け負い作業の傍ら、自主作品作りに取り組んでいる。 -
冷え込みに期待 伊那スキーリゾート・オープン
伊那市西春近の「中央道伊那スキーリゾート」は16日、今季の営業を始めた。暖冬の影響で例年に比べて雪の準備が遅れているが、県内外の家族連れが訪れ、雪の感触を確かめながら初滑りを楽しんだ=写真。
ゲレンデは全長1200メートルのうち下半分が滑走可能。コースの中央部に雪を集め、平均約30センチの積雪を維持している。関係者は「今後の冷え込みに期待。来週末には、コース全体に降雪し、ソリゲレンデも利用できるようにしたい」と話す。
今シーズンの営業は来年3月31日まで。オープン縲・2日は、「初滑りキャンペーン」としてリフト一日券を2千円で販売する。問い合わせは「中央道伊那スキーリゾート」(TEL73・8855)へ。