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南信協同、「新・明暗」の公演に向け最終リハーサル
伊那文化会館附属劇団「南信協同」は15日、第16回公演「新・明暗」のリハーサルをした=写真。
作品は永井愛作、夏目漱石原作の「新・明暗」。物語の主人公は新婚のエリート商社マン。新婚にもかかわらず、夫婦は既にお互いへの不安を募らており、互いの腹のうちを探り合う。また、さまざまな思いを持つ多数の人物が二人を取り巻いており、夫婦と複雑に関係していく竏秩B
演出は南信協同の演出家・斉藤望さんが担当。回り舞台を用いた多様な場面展開や、12人の俳優が20人を超える登場人物を演じ分ける新しい試みも取り入れており斉藤さんは「演劇空間を楽しんでもらえる舞台で、想像力を刺激する内容。自由に想像の羽を広げてほしい」と語る。
公演は19日の午後6時(開場は午後5時半)からと、20日の午後2時(開場は午後1時半)からの2回、共に県伊那文化会館の小ホールである。入場料は一般千円、高校生以下500円(当日200円増し)。
問い合わせは県伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
7月の豪雨はアユ釣りにも影響
7月の梅雨前線豪雨による大水の影響で、天竜川のアユ釣りが不調だ。釣り人の数は例年同期と比べて半数以下と深刻。魚が川からいなくなっていることが原因で、天竜川漁業協同組合では「自然には勝てない。今年はあきらめるしかない」としている。
例年盆から8月下旬にかけて、天竜川のアユは「尺アユ」と呼ばれるほど成長し、釣り人も増え、最盛期となる。しかし、今季は一日で20縲・0匹釣れるはずが2、3匹、多くても10匹程度に減っている。
釣り人の数も一日、200人以上のところ、現在は40人前後まで落ち込んでいる。
豪雨で大量の水が川底を洗い流し、地形が激変したのも要因の一つ。これまでアユが住み着いていた釣りの・ス絶好ポイント・スが変わり、地元住民ですらポイントが分からないという。
春先の日照不足でアユのえさとなるコケが育たず、魚が大きく成長しなかったことも、釣り人が減った理由になっている。
天竜川漁協へは県外からの問い合わせが相次ぐが「釣果はよくない」などと現状を説明し、誘客できない状態。20年以上の釣り経験のある辰野町の会社員男性(51)も「こんなに釣れないのは初めて」と自然災害の影響に息消沈の様子だった。 -
手作り灯ろう100基幻想的
伊那市美篶上川手の納涼祭が15日夜、上川手第一公民館であり、催し物の灯ろうが区民らの注目を浴びた。祭りには約200人が集合。ゆらゆらと風に揺れる優しいロウソクの火が夏祭りを盛り立てた。同公民館の主催。
公民館長の白鳥博文さん(45)が炎を楽しんでもらおう竏窒ニ企画した。公民館の役員らが廃材を利用して作った100基の灯ろうは、軽トラック2台分の荷台の上に水を張り、設置。周りには携帯電話のカメラで撮影したり、灯りをじっと眺める人でにぎわった。
夏の期間だけ里帰りしている神奈川県の40代主婦は、灯ろうを見て「幻想的できれい。お盆って感じが出ている」と満悦の様子。白鳥館長は「特徴のある祭りにしたかった。喜んでもらえてうれしい」と笑顔だった。
会場では、すいか割り、ヨーヨー釣り、ビンゴ大会、手持ち花火などのほか、焼きそばなどの出店もあり、区民らは夏の暑さも忘れて祭りを満喫していた。 -
ミッドナイトにぎわう
伊那市の中心商店街で15日夜、恒例の「ふるさと歩行者天国」(ミッドナイト)があった。「伊那まつり」(5日)中止を受けて企画した「盆踊り・ダンシングひろば」のほか、ゲームや屋台横丁などを展開、地域住民や帰省客などでにぎわった。
歩行者天国は、県道南箕輪・沢渡線の駅前再開発ビル「いなっせ」竏谷R伊那北駅前の延長1・6キロ。
踊りには小中学生を含む16連から350人余が参加。「伊那まつり」で踊ることができなかった分、伊那節やダンシング・オン・ザ・ロードなどの曲に乗り、汗を流した。曲が終わると、路上に寝転がる人も。
そのほか、輪投げや金魚すくいなどが各所であり、子どもたちに人気だった。
また、商店街では歩道に衣類や雑貨などの商品を並べ、訪れた人たちに売り込んでいた。 -
木曽節公演
伊那市の通り町商店街振興組合(竹田一麿理事長)は15日夜、「ふるさと歩行者天国」のイベントの一つとして木曽節公演を企画した。木曽踊保存会から5人が来伊。木曽節を披露し、イベントを盛り上げた。
2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を記念し、伊那節と木曽節の交流の場を持った。竹田理事長は「祝いの席で、木曽節の踊りも出てくるほど。伊那の住民にとってなじみ深いもの」という。
会員は、セントラルパークのステージ上で「木曽のな、中乗さん…」と生唄(うた)に合わせて木曽節を披露。
来場者に向け、手足の動きなどポイントを指導する場面もあった。参加の呼びかけに、伊那の踊りグループのほか、来場者が踊りの輪に加わった。
伊那節と木曽節の公演は、権兵衛トンネル開通の式典以来。開通前はまったく交流がなかったそうだが、開通を機に一緒にやりたいという話が持ち上がった。
木曽踊保存会の田沢博会長(75)=木曽町=は「互いのイベントなど機会をとらえて交流していきたい。踊りを通し、衰退していくまちの発展につながれば」と期待を込めた。また「伊那節の歌だけでも教わっていきたい」と話した。
木曽踊保存会は1縲・6日夜、木曽町の広小路である「木曽踊り」で、観光客らを対象に、踊りの指導に当たっている。 -
八十二銀行市駅前支店で木目込みまり展
趣味で木目込みまり製作を楽しむ南箕輪村南殿の唐木妙子さん(57)と登内みのるさん(54)の作品展が9月1日まで、伊那市の八十二銀行伊那市駅前支店(いなっせ2階)ロビーで開かれている。彩り豊かで、デザインにこだわり、一つ一つ時間をかけたという力作約30点を並べる。
2人はいとこで、2年前に知人の指導で一緒に木目込みまりを作り始め、これまでに合わせておよそ150個を製作。個展は2回目、地域の文化祭などにも出品している。「一個一個デザインを考えて作るから飽きることはないし、とても楽しい。作り出すと夢中になりますよ」と魅力を話す。
球形の発泡スチロールに、構図通りに切れ込みを入れ、ちりめんをデザインに合わせて埋め込んでいく。大きさは直径12・5センチ、15センチ、20センチの3種で、構図や配色をすべて自分たちで考案する。
季節に合わせた花々などをデザインしているほか、飼い犬を表現したものもある。作品はケースに入れて和風の空間を演出するなど、飾り付けを工夫することでさまざまな空間を作り上げる。「きれいだと思うし、目の保養になれば」と呼びかけている。 -
タイヤ盗んだ疑いで ブラジル人2人逮捕
伊那署は14日までに窃盗の疑いで、いずれもブラジル国籍の伊那市美篶の工員ゲセル・ジャイル容疑者(36)、同市上新田の工員ラモス・ウイリアン・マサト・ゴンサルベス容疑者(22)の2人を逮捕した。
容疑者らは共謀し、7月21日午前0時ころ、市内アパートの軒下に置いてあった、ホイール付タイヤ4本(時価合計5万円相当)を盗んだ疑い。 -
平和のつどい平和音楽映画祭
終戦記念日に合わせて15日、平和音楽映画祭が伊那市役所であった。約150人が集り、黒木和雄監督の平和映画「紙芝居悦子の青春」を鑑賞。平和への思いを深めた。平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会主催。
第20回伊那市民平和のつどいの一環。伊那まつりが中止となった今年は、灯ろう流しもできなかったため、音楽映画祭の会場前に灯ろうを展示した。
今年の作品は、今年4月に75歳で亡くなった黒木監督の遺作。終戦間近の日本を生きた女性を主人公に、戦争の不条理を訴えており、平和への願いを世界へと発信していってもらおうと、全国に先駆けた上映を決めた。
建石繁明運営委員長は「戦争は嫌だ、戦争はいけないということを一人ひとりが声を出して世界に発信していくことが平和運動の原点。ここへ映画を見にきた一人ひとりが声を発信していってほしい」と呼びかけた。 -
山寺区で初の盆おどり大会
伊那市山寺区の盆おどり大会が14日夜、伊那北地域活性化センター「きたっせ」であった。子どもから年配者までが集い、にぎやかに繰り広げた。
昨年まで春の運動会だったが、参加者の減少で、盆おどりに切り替えた。
午後7時、駐車場の中心にやぐらを組み、ちょうちんに明かりをともした。スピーカーから伊那節や勘太郎月夜唄などの曲が流れ、徐々に踊り手の輪が広がった。浴衣姿の女性や法被姿の男性に交じり、子どもたちが見よう見まねで踊る姿も。
山下とよ子さん(83)は「盆おどりがあると踊りたくなちゃう」と話し、輪に加わっていた。
区内7町内会が野菜販売、金魚すくい、カブトムシなどの店を出し、地元商工会による流しそうめん、カラオケ大会、子どもを対象とした輪投げ大会もあり、区関係者は「予想以上のにぎわい」と喜んだ。 -
青島で納涼祭
伊那市美篶の青島公民館東側の遊園地で14日夕、恒例の納涼祭があった。地元の村おこしの会メンバーらによる12の出店が並び、夕涼みがてら地域住民や帰省者でにぎわいを見せた。
敷地内に、飲食ができる座席が用意され、訪れた家族連れなどはかき氷、もつ煮、わたあめなどを買い、ビールを飲んだり、焼きそばを食べたりした。
人気だったのは、訪れた人全員が対象となる福引き。当たったしょうゆや油、キッチンペーパーなど日用品を持ち帰った。
納涼祭は、低迷した盆踊りに変わり、91年から出店中心となった。帰省した人と顔を合わせる機会にもなっている。
地元小学生も納涼祭のために書いた花火などの絵を飾った。 -
伊那市成人式 新成人としての新たな決意
伊那市成人式は県伊那文化会館であった。対象者の男子436人、女子429人、合計865人のうち、6割以上の555人が参加。信州伊那太鼓の「祝太鼓」演奏、「伊那市の歌」斉唱、式典後は談話会「トーキングタイム」もあった。
小坂樫男市長は「温かく、時には厳しく育ててくれた多くの人の愛情を忘れず。他人とは違う可能性を信じ、掛け替えのない人生を歩んで」と式辞。新市の町づくりについて「若い創造力、実行力を生かして」と期待した。
新成人代表の岡谷市の保育士、北原千織さん=山寺区水神町出身=は「私たちと一緒に新しい出発をした新市の存在を心強く思う。新成人としての新たな決意、晴れやかな気持ちを忘れず、自分を磨きながら一歩一歩を歩んでいきたい」と謝辞した。 -
ハチの巣が少ない
ハチ文化が息づく伊那谷。本年は、クロスズメバチをはじめ、アカバチ、アシナガバチなど全般に、ハチの巣が少ない“不作年”のようだ。伊那市内で計画されていたハチ追いイベントも中止になっている。
伊那市地蜂(じばち)愛好会の小木曽大吉会長は「長年、ハチ追いをしているが、こんな年はない。“豊作”だった昨年に比べて、10分の1ほどではないか」と話す。
ハチ追いは例年6月下旬縲・月中旬ごろで、8月に入ってからハチの巣を探すことはないという。
ハチの巣が少ない上、飼っているハチでさえ▽女王蜂がいても新しく卵を産まない▽ハチの巣づくりが3、4段で伸びてこない竏衷オ。
信州日本みつばちの会の富永朝和会長=中川村柳沢=は、春先の天候不順が要因という。女王蜂自体が狂い、卵を生むのをやめたり、暖かくなって生んだりと巣づくりに影響を与えている。そのため、巣が育たない。
雨が続けば、土の中に巣をかけるクロスズメバチは、湿気は入り、カビがふいて女王蜂がいられなくなる環境になるそうだ。
全般に不作だが、姿を見せていないオオスズメバチは例年より半月遅れで、これから出てくると予想する。
市地蜂愛好会は13日、親子らを対象にしたハチ追い体験学習を計画していたが、ハチの巣がないため、中止にした。
また、伊那市の鳩吹公園で26縲・7日にある野外イベント「まほら伊那地球元気村」(実行委員会主催)のメニューに盛り込まれていた「すがれ追い」も中止と判断。1回目から続いていた唯一のメニューだった。ハチ追い希望者は、第2希望のメニューに回す。 -
中溝通りで歩行者天国
伊那市の中溝通りで12日夜、第6回歩行者天国があった。ゲームコーナーやバンド演奏などがあり、浴衣姿の若者らが夏の夜を楽しんだ。
イベントは、中溝通りの沿線住民でつくる「中溝の会」(松本守博会長)が市街地活性化事業として例年、「伊那まつり」に合わせて開いている。今回は、7月の梅雨前線豪雨の影響で、開催日を1週間遅らせた。地下に店を持つ会員の中に、店内が水についたところもあったそうだが、イベントに向けて準備を進めてきたこともあり、元気を出そうと開催を決めた。
歩行者天国は中溝通りの延長300メートル。沿道の飲食店は、路上にテーブルを並べ「ビールはいかがですか」と呼び込んだ。訪れた人たちは、その声に誘われ、のどを潤していた。
また、地元で活動するバンドなど4団体が演奏したり、会員がヨーヨーつりや射的などのゲームコーナーを設けたり、にぎやかに繰り広げた。 -
伊那部町骨とう市に600点
伊那市西町の旧井沢家住宅で14、15日、伊那部骨とう市が開かれている。15日には納涼祭もある。
「昔懐かし骨とう市」には真空管ラジオをはじめ、中村不折など地元作家を含む掛け軸、陶器類、時計など600点がそろう。中には、江戸時代の商人が使っていた木製金庫、明治時代の伊万里焼のつぼなどもある。
訪れた人は手に取りながら、興味深く見入っている。
15日は午前9時縲恁゚後6時。
納涼祭(実行委員会主催)は午後3時縲・時、伊那部集会所周辺が会場。
自由参加のカラオケ大会、輪投げやヨーヨーつりなどの「ちびっこ広場」、全員参加のビンゴゲーム、手持ち花火などを企画。宮田村在住の演歌歌手・栃若さんも登場する。
また、とん汁、かき氷、冷やしそうめん、ビール・酒などのサービスもある。 -
12日が帰省のピーク
盆を控えた12日、高速バスを利用して東京や大阪方面などから帰省する若者や家族らの姿が目立った。
東京都に住む女子大生(21)=伊那市富県出身=は16、17日までの日程で帰省。「15日は成人式に出る。地元の友達と会えるのが楽しみ」と話した。
東京都から実家のある伊那市高遠町に帰ってきた女性は「親の顔を見に来た。盆といっても、きょうだいがそろうのはなかなか難しい」。17日まで涼しい信州でゆっくり過ごす。
伊那バスターミナルで、1時間以上、娘の到着を待ちわびた市内の女性は「到着が遅くなると思ってはいたけど…」と言いながら「7月下旬から、孫2人が来ている。盆には花火をしたり、食事に行ったりとにぎやかになる」と楽しみにしていた。
伊那バスの高速バス伊那電話予約センターによると、帰りのピークは15、16日。新宿行をはじめとする各便は時間帯に関係なく、全体的に予約が入っているという。 -
信州おかえりなさいキャンペーンPRうちわ配布
地元での就農に関心がある人の相談に応じる「信州“おかえりなさい”キャンペーン」を、活用してもらおう竏窒ニ12日、県職員数人が盆の帰省客でにぎわう伊那市の伊那バスターミナルなどでPRうちわを配布した=写真。
この日は名古屋、大阪、横浜、新宿方面の高速バスから下車する乗客にうちわ100本を配布。駒ヶ根市の駒ヶ根バスターミナルでも100本を配り、多くの来場を呼びかけた。
相談会は伊那市の県伊那合同庁舎会議室で午前9時縲恁゚後5時に開催することを予定しており、担当者は「直接来場するか問い合わせてほしい」と話していた。
9月4日縲・月10日にはナイター相談会も開く。
問い合わせは上伊那農業改良普及センター(TEL76・6842)西沢さんへ。 -
盆のにぎわい
盆を前にした12日、休暇を楽しむ観光客でさまざまな行楽施設がにぎわい、各地区の墓地では、先祖供養の準備を進める地元住民の姿が見られた。
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームには、県外ナンバーがずらりと並び、通り雨が降った時間帯には、雨宿りついでに買い物を楽しむ観光客が「とれたて市場」にあふれた。
ブルーベリー狩りは、夏休みに入ってから連日50、60人が訪れる盛況。中心は県外観光客で、名古屋方面の観光客には、中津川インターで高速を降り、木曽を観光した後に権兵衛トンネルを通って伊那側にくる人も多いという。
小黒川渓谷キャンプ場は、15日までキャビン、オートキャンプサイト、フリーサイトが予約で埋まっている。12日の釣り堀は、午前8時半ころから客が来始め、午前中だけでも15組の家族が訪れた。
一方、ますみヶ丘の「ますみヶ丘霊園」には、午前中から花や水、掃除道具を持った家族連れが訪れた。盆に合わせて帰郷した家族も墓参りに訪れており「久しぶりだね」と、昔馴染みとの再会を喜ぶ場面もあった。
##写真(たてよこ) -
盆のにぎわい各地で
盆を前にした12日、休暇を楽しむ観光客でさまざまな行楽施設がにぎわい、各地区の墓地では、先祖供養の準備を進める地元住民の姿が見られた。
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「春の高校伊那駅伝」の新コース 距離計測はじまる
伊那市などは12、13日、来年3月からのコース変更を目指す、春の高校伊那駅伝の新コースの距離計測をする。
初日は男子コースを計測。市職員、上伊那陸上競技協会ら約30人がコース上を歩きながら、50メートルのワイヤーで距離を計測。作業終盤になり、天候が崩れて中断するなどあったが、約8時間で終了した。
新しい男子コース(42・195キロ)は市陸上競技場を発着点に、伊那西部広域農道を南へ進み、県道南箕輪沢渡線へ。市駅前ビルいなっせ前を通過し、国道153号線を通り、JA上伊那東部支所を折り返す。
新女子コース(21・0975キロ)は競技場を出発点に、男子コースと同様の順路でいなっせを通過、伊那北信号を折り返し、市街地を通り、西春近柳沢を折り返し、競技場へ戻る。
今後は、それぞれのコースの折り返し地点の設置位置などを調節し、距離を調整。沿線の企業、商店街、地域住民らに変更についての周知もしていく。
13日は女子コースの距離を測定する。 -
「本松進一・山田宗輔油絵展」 ベル伊那16日まで
「本松進一・山田宗輔油絵展縲恁テ都彩々・光の四季縲怐vは16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。・ス写真と見紛うほど・スの描写の本松氏、かやぶき民家の作家山田氏の二人展、計約30点を展示販売している。
本松氏は信州取材で手掛けた作品「上高地」「緑風樹林」など数点のほか、「春の嵐山渡月橋」などを出品。山田氏は「朽木村の民家」「美山の新雪」などのほか、「紅葉の赤目瀧渓流」などを並べる。
展示期間中は横山大観、平山郁夫、奥村土牛、片岡鶴太郎らの版画を販売する「蔵出しセール」も同時開催している。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時) -
伊那市の災害対策本部が解散
伊那市は11日午前9時、梅雨前線の影響で19日に設置した災害対策本部を解散した。
災害復旧にかかわる補正予算の専決が済んだため。
補正予算は2億4100万円。緊急対応として林道の崩落や耕地の土砂除去、殿島橋(歩行者専用)の一部落下に伴う小中学生のスクールバス運行委託料などを盛った。
本格的な復旧費は査定が済んでから予算編成する。 -
西村克己さん 初の木彫展
趣味で木彫に取り組む、伊那市西春近の西村克己さん(67)の初個展は22日まで、西春近郵便局で開いている。柔らかな表情の人形などを出品、木の温もりを感じる作品に利用者が和んでいる。
20年前、テレビで木彫りの講座番組を見たのがきっかけ。自分でも出来そう竏窒ニ、教則本で学び、独学で作品づくりに取り組んでいる。同地域に住む知り合いの木彫家の誘いで、公共の場で初めて作品展を開いた。
七福神、犬、能面、子どもなどを題材に、仏像の写真集や旅行先の土産品を見本に手掛けた木彫り28点を出品。幅広い大きさの作品の中には、高さ5センチほどの小品もあり、細かな作業がうかがえる。
マツ、ヒノキ、イチイなどの材料は、河原にある流木、自宅の立木の枝などを利用。木材によって木目、色合いに違いがあり、見比べて楽しむこともできる。
作品を手掛ける時は「飯も忘れるくらい」に集中して作業、特に人物などの表情には多くの時間を費やしているという。
西村さんは「『細かく彫ってあるな』という気持ちが伝わればうれしい」と来場を呼び掛けている。 -
JA上伊那、「わが家の思い出写真集」製作サービスを開始
家にある写真を使ってわが家の思い出写真集を作りませんか竏秩B上伊那農業協同組合(JA上伊那)は10日から、「わが家の思い出写真集」製作サービスを開始した。
デジタルカメラの普及と共に、家族の思い出写真を手軽に撮影できるようになったが、こうした写真は整理されないまま各家庭で放置されていることも多い。また、祖父母の時代に撮影した貴重な1枚が目に触れずに保管されていることもあり、家族の歴史を刻んだこれらの史料を一冊にまとめ、子や孫へと家族の歴史を伝承していってもらおうという試み。
利用者が用意した家庭の写真をもとに、JA上伊那の専門家がその家庭だけのオリジナル写真集を編集する。希望に応じ、一枚一枚にコメントを添えることなどもできる。
製品はA4判(カラー)で、注文冊数は30冊、20冊のいずれかで受け付ける。布クロス・箔押しの上製本と表紙カバー付きの並製本があり、上製本は30冊で31万9500円(1冊当たり1万650円)、20冊で29万9千円(1冊当たり1万4950円)。並製本は30冊で24万9千円(1冊当たり8300円)、20冊で23万2千円(1冊当たり1万1600円)。
問い合わせ・申し込みはJA上伊那生活部生活外務課北部店(TEL0120・97・3355、79・1570)、中部店(TEL0120・97・2223、76・1941)、南部店(TEL0120・97・0088、81・1116)へ。 -
「オアシスパト」が活動開始
青色回転灯を装備した車で子供たちの安全を見守る、自主防犯ボランティア「こどもを守るオアシスパトロール隊」が活動を開始した。11日、伊那署玄関ロータリーで出発式があり、巡視の自動車25台、隊員約60人がパトロールに出発した。
子どもを守る活動に積極的に参加しよう竏窒ニ、県自動車整備振興会伊那支部の署管内の25業者65人が7月上旬、隊を発足。全国の自動車整備振興会の中では初の試みとなった。
隊では青色回転灯、啓発のマグネットシールを車に設置し、各事業所ごとが自主的に近くの学校の登下校時に合わせ、通学路を巡視する。パトロール中の様子は活動日誌として、伊那署へ報告する。
出発式で杉本廣志隊長は「犯罪を未然に防止し、地域の安全を守ることを誓う」とあいさつ。小嶋惣逸署長は「皆さんの熱い気持ちを結集し、積極的で息の長い活動を」とした。 -
高遠町、長谷で地域協議会発足
伊那市の高遠町、長谷で地域協議会が発足し、10日夜、それぞれ初会合を開いた。小坂樫男市長が委員に委嘱書を交付。正副会長を選出し、市側から地域協議会の運営要綱や機能と役割、本年度の主要事業などの説明を受けた。
地域協は地域自治区単位で設置し、地域づくりの問題を諮ったり、地域の意見を集約して市政に反映させる。また、市のまちづくり計画など各種計画や予算に係る重要事項などを協議して市に提言をする。
委員は任期4年の非常勤特別職。区をはじめ、農業や商工業などの各種団体代表者に加え2人の公募枠による15人で構成する。高遠町の地域協では会長に長藤の北原和門さんを、長谷は窪田清彦さんを選任した。
高遠町の会合で、小坂市長は「地域の代表で組織するため責任は重い。地域の声を広く取り入れることがこれからの地方自治の本旨と思う。地域、伊那市全体の発展のために建設的な意見を出してもらいたい」と呼びかけた。
伊東義人地域自治区長は「(地域協議会は)周辺部の寂れなど住民の不安を取り除く手段。地域エゴを出さず、バランスのとれた一体的なまちづくりのため住民の声に耳を傾け、円滑に進められるように尽力いただきたい」と述べた。
長谷の会合で宮下市蔵地域自治区長は「高齢化率38%で、農林業も低迷している。自ら知恵や力を出し、長谷が伊那の山村、水資源地域として歴史・文化を守り、発展するように取り組んでいきたい」とあいさつ。
地域協議会の役割について、委員から「市長の諮問を受けて審議するのと、長谷の声を吸い上げ、市政に反映するのは同等のもの」と望む声があった。
次回は高遠町が8月30日、長谷が8月下旬縲・月下旬に予定し、具体的な協議に入る。 -
春富中3年の松澤君が総体陸上棒高跳びで全国出場
第33回全国中学校体育大会陸上競技大会(18竏・1日、香川県)の棒高跳びに出場する伊那市立春富中学校3年の松澤ジアン成治君(14)が10日夕、市役所の小坂樫男市長を訪問し、大会に向けて意欲を示した。
松澤君は7月に松本市であった県大会で、県中学校記録に並ぶ4メートル20を跳んで優勝。同時に全国標準記録(4メートル)を上回り全国大会への出場権を獲得した。今月8日、富山県での北信越大会でも同じ記録で優勝を飾った。
松澤君は小学校のときに80メートル障害で全国大会を経験。中学から棒高跳びに挑戦し、1年で県内の同学年のなかでトップ、2年でも北信越大会に出場するなど活躍している。
自己最高記録は4メートル20だが、練習では全国の優勝ラインと言われている4メートル70を記録しているといい、上位入賞の期待も高い。陸上部顧問の遠山正洋教諭は「全体のバランスがいい。30年ほど各地で棒高跳びの指導をしてきたが非常にいい選手」と高く評価する。
全国大会に照準を合わせた練習をこなしてきたが、現在は腰や足などの故障から休養して、コンディションを調整している。「優勝を狙える位置にいると思っている。最後まで諦めず、全国制覇を目指したい」と意気込みを語っていた。 -
駐車場下30メートルへ落下 女性が骨折
10日午前10時ごろ、伊那市長谷杉島の駐車場で、軽自動車運転の無職小林茂則さん(81)が駐車しようとした際、路外を逸脱し、駐車場から約30メートル下へ転落した。この事故で同乗の妻・ミツヱさん(83)が右腕を骨折した。
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9月9日に豪雨災害復興祈念の花火大会
伊那まつり委員会(会長・小坂市長)は10日、市役所で「第34回伊那まつり」の花火大会の取り扱いを協議した。9月9日午後7時から「豪雨災害復興祈念 伊那市花火大会(仮称)」として開くことに決めた。
花火大会は「伊那まつり」のプログラム通り。84の番付で5千発の花火を、天竜川と三峰川の合流点付近から打ち上げる。
5・6日の「伊那まつり」中止で、花火委員会(川上健夫委員長)は、取り扱いを検討し▽花火業者に発注済み▽花火協賛の取り扱いが難しい竏窒フ点を挙げ「延期して開いてほしい」と意向をまとめた。その結果を受け、正副会長が代替案を提案、委員の了承を得た。
市役所西側駐車場の使用について、駐車場にするのか、観客が花火を見る場所にするのか、意見が出された。
まつり2日目に予定していた「遊ingビレッジ」(子どもの広場やステージ発表、出店など)はやらず、観客が飲食できる最小限の出店とすることにした。
詳細は、各委員会の正副委員長、正副会長らが早急に決める。
また、会場に災害復興のための募金箱を置く方向で検討する。
地域住民に対しては、市報「いな」9月号やチラシの全戸配布で周知を図る。
時期は、9月に入ると、敬老会や小学校の運動会などの行事があることから、9月上旬を設定した。 -
かんてんぱぱで高橋貞夫さんの木彫&彫彩展
漆と彫りを用いる独自の技法「彫彩」で、神秘的な空間をつくる大町市の木工芸作家・高橋貞夫さん(66)の個展「竏虫條ヤと空間の創造竏猪リ彫&彫彩展」が10日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている=写真。郷土の自然や季節の植物を題材としたオブジェ約100点が、訪れた人を魅了している。
故・山本鼎氏が提唱した農民美術の活動拠点「日本農村美術研究所」の一期生として木彫を学び、日展や日本現代工芸美術作品展に数々の作品を出展してきた高橋さん。南信での個展は初めてで、過去の入賞作も多く集めた。
10年ほど前からは独自の世界を表現する方法を模索し、漆を施した版に木彫を組み合わせる「彫彩」を確立。木の素朴さと、それに相反する整った漆の表情を同じ作品に用いることで木彫だけでは実現できなかった世界をつくり、自然や宇宙が持つ生命力、神秘的な空間を表現している。
高橋さんは「こうした作品が信州で生まれていることを知らない人も多い。これを機会に、多くの人に知ってほしい」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。22日まで。 -
JA上伊那、金融窓口浴衣で接客サービス
暑い日が続く中、少しでも“涼”を感じてもらおう竏窒ニ、伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所の金融部営業課と共済部業務課の女性職員が11日まで、浴衣で窓口対応をしている=写真。
七夕やお盆に合わせてた接客サービス。本所の窓口では例年、客数が少なくなるお盆より少し早い今の時期に実施してきた。
また、ボーナスの時期に合わせて31日まで実施している「ワンモアボーナスキャンペーン」をPRする活動の一環でもある。
色とりどりの浴衣を着たさわやかな女性職員たちは、真夏の暑さの中を訪れた利用客の気持ちを和ませていた。