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伊那地区産業安全大会 労災防止へリスク除去を
7月1日縲・日の全国安全週間に先立ち、伊那労働基準協会(会長・向山孝一KOA社長)は8日、県伊那文化会館で伊那地区産業安全大会を開催した=写真。企業の安全担当者など約360人が集まり、労働災害発生状況や傾向、リスク管理の方向性を確認した。
昨年度、上伊那で発生した休業4日以上の労働災害は前年比6人減の182人で、そのうち死亡災害は3人。一昨年度までの増加傾向に歯止めがかかったが、いまだに被災者は後を絶たない状況。業種別労災発生で全体の4割を占める製造業は、前年比10人増の74人だった。
死亡災害の発生を防ぎ、労災を大幅に減少させるには職場に潜んでいる危険要因を的確に洗い出し、災害につながるリスクを効果的に除去させるなどの努力を継続することが必要竏窒ニの指摘があった。
4月1日から改正された、労働安全衛生法についても説明。過労による健康障害の予防のため、時間外労働の多い労働者は、医師による面接指導の結果で、就業場所の変更や労働時間の短縮などの措置を講じることができるなどの内容を確認した。
向山会長は「今年度中に会員の皆さんが抱えている切なる声を吸い上げ、もう一度私たちの組織の現状を把握し、協会の改善のきっかけになれば」とあいさつした。 -
富県桜井付近でフェレット拾った
7日午後8時30分ごろ、伊那署に珍しい拾得物が届けられた。伊那市富県桜井付近で捕獲したフェレットだ。愛きょうのあるしぐさが、特に女性職員らの間で人気になっている。
フェレットを発見したのは富県の男性。同7時30分ごろ、市道・榛原桜井線を車で走っていると目の前に表れた。「引かれてはかわいそう」と、男性が保護するため車外へ出ていくと、フェレットは掛けよってきたという。
体長は約50センチで、性別は不明。現在はペット用の檻に入れ、専用のえさを与えて飼育している。署員は人を怖がる様子もなく、人懐っこいのでペットだろうと話している。
子猫や犬が届けられることはあるが、ここ4年間でフェレットは初めて。珍しいものとして、体長50縲・0センチのケヅメガメのほか、イグアナなどを受理したが、いずれも飼育放棄のためか飼い主は表れていない。
伊那署ではフェレットの飼い主を探している。問い合わせは同署、(TEL72・0110)へ。 -
プロドライバー事故防止コンクール
交通安全や接客マナー、事故防止などに向けた事業所の取り組みを審査した「第28回プロドライバー事故防止コンクール」の伝達表彰が8日、伊那署であった。同コンクールは県交通安全協会、県警などの主催。
管内で表彰を受けたのは優秀賞に伊那バス(伊那市)、丸登運送伊那営業所(南箕輪村)、優良賞にみのわタクシー(箕輪町)、高遠観光タクシー(伊那市高遠町)の4事業所と、標語創作・佳作の井上志津江さん(伊那バス)の1人。
コンクールは運送用自動車の運転者全員が、安全運転に励み、事故防止の徹底を目指すため、各事業所の取り組みなどを評価。今回は県下658事業所が参加し、そのうち優秀賞は39、優良賞は65業者、標語創作・佳作は9人が選ばれた。
最優勝賞を5回受賞している伊那バスは、無事故無違反について毎朝、社員が出発点呼の時に復唱しているほか、社内の広報誌で事故防止を呼びかけている。同社の小林金俊常務は「来年は最優秀賞を目指して励みたい」と意気込みを語った。
5月30日、長野市で特別賞(県下14事業所)、最優秀賞(同28事業所)などの表彰式で、最優秀賞に白川タクシー、伊那タクシー(いずれも伊那市)が受賞している。 -
手作りパン教室
普段は中々つくる機会の少ないパン作りに挑戦しよう竏窒ニ4日、手作りパン教室が伊那市駅前ビル・いなっせであった。親子連れなど約20人が集まり、パン作りの基礎を楽しく学んだ。
伊那市西春近のミサワ燃料(三澤いさを社長)が年に何度か企画する催しの一環。今回は、西春近で唐木グリーンパン教室を開く唐木芳子さんを講師に迎え、代表的なパンの一つ、「テーブルロール」を作った。
参加者は、正確な計量や温度管理などが大切であることを学び、生地づくりに挑戦。初めてパンを作ったという中村麻理さん(26)は「今まで触ったことのない触感だった」と話していた。
また、パン生地を休ませている時間を使い、ムースやグリーンサラダづくりに取り組み、全員で出来上がった料理を味わった。 -
伊那市有害鳥獣対策協議会総会
伊那市有害鳥獣対策協議会(小坂樫男会長)は5日、伊那市役所で総会を開いた。旧伊那市の協議会を解散し、新伊那市の対策協議会を発足。06年度事業計画を承認した。
3地区で確認した昨年度の鳥獣被害想定額は約4千万円。一昨年度より約300万円減少した。
想定被害額が約3400万円だった伊那地区は、カラス、ドバトなどによる鳥害が占める割合が高く、約1500万円。中でもカラスは、一昨年より1・5倍多い約1500羽を駆除したが、被害額は増加した。
鳥害がほとんどない高遠地区、長谷地区は、獣類の被害が中心。サル、シカの被害が大幅に減少した高遠地区の被害は460万円と減少。長谷地区は、イノシシ、サル、シカによる被害が増加。想定被害額も昨年より約10万円増え、約150万円となった。
本年度は、各地区ごとで駆除班を編成し、計画に基づく駆除を進める。また、情報収集や状況分析、一般への広報活動などを行い、被害防止に努めていく。 -
伊那少年剣道クラブが30周年記念して写真撮影
伊那市の伊那少年剣道クラブ(伊藤節郎代表)は本年、創立30周年を迎える。2日夜、同市の伊那東小学校体育館で節目を祝う記念撮影があり、剣道着を身に付けたクラブ員やOBなど約75人が集まり、写真を撮った。
同クラブは1977(昭和52)年に発足し、現在のクラブ員は保育園年長児縲恍・w3年生の男女約70人。同体育館である毎週2回のけいこで、心身の鍛錬に励んでいる。
7月8日、記念式典と祝賀会が午後6時から、JA上伊那本所「フラワーホール」である。保護者や指導員、OBらが集まり節目を祝う。同日午後1時30分から、クラブ員によるキンボール大会もある。撮影した写真は、この日に配る予定となっている。 -
向山和秋さんの油絵「わしゅう(和秋)心の世界展」
箕輪町長岡の瓦製造業・向山和秋さん(57)の油絵展「わしゅう(和秋)『心の世界』展」は20日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。
20号以下の作品を中心に、海を題材にした風景や女性の裸婦画など6号から50号サイズ13点を出品。力強いタッチと躍動感あふれる・ス生・スへのこだわりを表現した見応えある個展となっている。
女性の美しさや太陽、月、山などが持つ生命力を表現している。満月と街明りの共演が和む「満月と地上の星たち」、朝陽が辺りを赤々と照らし出す「旭日・師崎港」などのほか、大学を卒業する長女のはかま姿を描いた作品もある。
向山さんは画家になろうと、50歳の時に本格的に志し、その年の高遠の四季展に入選するほどの実力。個展は同ギャラリーで毎年開き、今回で5回目となる。「暗い社会のなかで自分の絵を通じて、明るさと希望を与えられたら」と来場を呼びかけている。
休館日は土、日曜、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
中央道環境対策協議会
中央自動車道周辺の中南信地域の16市町村で組織する、中央道環境対策協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が2日、伊那市役所であった=写真。06年度事業計画、予算などの4議案を原案通り可決、承認した。
本年度事業計画は、関係市町村間及び長野道など他の協議会との情報交換、各地域における騒音、振動、薬害、病害虫など沿線環境対策要望のとりまとめ竏窒ネどの4つを盛り込んだ。
総会後は、中央道を管理する中日本高速道路関係者へ、要望や質問が投げ掛けられた。出席者は「伊北インターチェンジ内にある立ち木に夜、鳥が集まり地域住民が迷惑しているが対策を」「岡谷ジャンクションであった事故で、車両が道路下へ落下したが安全対策はできていたか」などと直接訴えた。
中央道環境対策協議会は、高速道路より発生する公害などを防止し、地域住民の快適な生活環境を保全する目的で設置している。 -
入笠牧場で入牧
丈夫な乳牛の育成や、畜産農家の労力軽減などを目的とした夏場の放牧が6日、伊那市高遠町の入笠牧場で始まり、標高1655メートル、約305ヘクタールの草地に、ホルスタインや黒毛和牛など約40頭を放牧した=写真。最終的には約160頭を放牧する予定。牛たちは秋までの約4カ月をここで過ごす。
寒い時期が続いた今年は、5月に入っても残雪があったため、例年より1週間ほど入牧が遅れた。放牧を希望したのは上伊那、飯田地域の農家42件。作業には、牧場を管理する上伊那農業協同組合(JA上伊那)の職員や、行政担当者など約30人が参加した。
体重測定や駆虫剤の投与をした牛は、種付けをする「まき牛」と、そうでない「一般牛」とに分けて放牧。中には、急な斜面を登れずに座り込んでしまう牛もいたが、担当者は「こうした牛も最後には、人間では捕まえられないくらいになる」と話していた。 -
富県でサツキの盆栽展
伊那市富県の橋爪謙司さん(71)が育てるサツキ、約20種類が並ぶ展示会が11日まで、同地区北和田集会所前にあるコミュニティー広場「ひなたぼっこ」で開かれている。赤や白、ピンク色などに咲きそろった盆栽、約60点が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
「ひなたぼっこ」は田畑昌彦さん(72)が地元の人のために開放している自宅の一画。橋爪さんの素晴らしい盆栽を、多くの人に見てもらいたい竏窒ニ3年前から展示会を開いてきた。来場者は年々増加しており、昨年は約270人が訪れた。中には、何度も足を運ぶ人もいるという。
展示する鉢は、橋爪さんが育てる約100鉢の中から、その年に状態の良いものを選りすぐっている。寒さの影響を受けた今年は、1週間ほど花咲きが遅れ、赤と白の盆栽が若干少なめ。しかし、星型の花をつける「寿光」などが見ごろを迎えている。ハウスに入れるなどして開花時期を調節しており、橋爪さんは「展示期間中に、ちょうど満開となるのでは」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。
問い合わせは富県さつき会(TEL78・1726)へ。 -
伊那市で手作りパン教室開催
普段は中々つくる機会の少ないパン作りに挑戦しよう竏窒ニ4日、手作りパン教室が伊那市駅前ビル・いなっせであった。親子連れなど約20人が集まり、パン作りの基礎を楽しく学んだ。
伊那市西春近のミサワ燃料(三澤いさを社長)が年に何度か企画する催しの一環。今回は、西春近で唐木グリーンパン教室を開く唐木芳子さんを講師に迎え、代表的なパンの一つ、「テーブルロール」を作った。
参加者は、正確な計量や温度管理などが大切であることを学び、生地づくりに挑戦。初めてパンを作ったという中村麻理さん(26)は「今まで触ったことのない触感だった」と話していた。
また、パン生地を休ませている時間を使い、ムースやグリーンサラダづくりに取り組み、全員で出来上がった料理を味わった。 -
伊那市・西箕輪小でプール清掃
伊那市の西箕輪小学校で6日、2年生(2クラス・計56人)によるプール清掃があった。児童たちは一年間の汚れを流し、プール開きに向けて準備。照りつける日差しの下、早くも泳ぎたい様子だった。
プール清掃は3日から始まり、各学年が順番に担当している。2年生はプール内をタワシやスポンジでこすり、プールサイドの雑草を抜き取るなどの作業に一生懸命。水の掛け合いも楽しみ、「泳ぎたいな」と笑顔で話し合っていた。
2年けやき組の原佳輝君(7)の本年の目標は25メートルを泳ぐこと。「去年は半分ぐらいまでだったけど、今年はいっぱい泳ぎたい」と、プール開きが待ち遠しいようだ。
8日に5年生が掃除を終えると、水を溜め始め、22日にプール開きをする予定だ。
夏休み開けに各学年ごとの水泳記録会があり、児童たちが授業の成果を保護者に披露することになっている。 -
伊那署 振り込め詐欺に注意して
伊那市内で5月下旬縲・月上旬、11件の振り込め詐欺の未遂事件が集中発生しているため、伊那署は、管内の住民に被害防止を呼びかけている。
手口は午前中、一般家庭へ、息子や甥などの親族を装った男が「彼氏(夫)のいる女性と付き合ってしまい慰謝料が必要だ」「仕事上のトラブルでお金が必要だ」などと電話をかけ、100縲・00万円を都内の指定の銀行口座に振り込みませようとする。
同署では▽すぐに金の要求をしたり、振り込むように言ってくる電話は疑ってかかる(家族や親族しか知らない質問をする)▽すぐに金を振り込まず、必ず家族や知人などに相談する▽不審に思った電話については、警察署や交番に相談、通報する竏窒ネどの対応をするよう注意を促している。
05年に伊那署管内で被害のあった振り込め詐欺は34件で、被害総額は約5700万円。そのうち、被害額が多い順に、オレオレ詐欺が4件(約2200万円)、融資保証金詐欺が23件(2千万円)、架空請求詐欺が7件(1500万円)だった。 -
上島泰芳(74)・上島松男さん(67)、伊那市美篶
今年4月、兄弟で初めて、飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで2人展を開催。2人は「日本でただ1人、それぞれのオリジナル作品を広々と飾り、多くの人に鑑賞していただいた」と成功を喜ぶ。
上島泰芳さんは井月や一茶の俳句や芭蕉の「奥の細道」「信濃の国」、各宗派の本尊と般若心経を記した銘竹彫刻を並べた。手製本会社美篶堂代表で、紙の断面で絵を描く、上島松男さんは「雲上の富士」「赤富士」や抽象画など断面アートのほか、美篶堂が製本した書籍など合わせて300点余展示した。
◇◇
泰芳さんは20代の頃から、祖父、上島不六さんの見よう見真似で、小刀で竹に絵や字を彫って楽しんでいたが、定年退職後、本格的に銘竹彫刻に道に。「竹は固く、滑りやすい。彫刻刀以外で何か彫れる工具はないものか」と研究し、ドリルで彫ることを思いつき試した。しかし、ドリル彫りには危険はつきもの「滑ってけがをし、親指をなくした。痛さよりも、この後、ドリルが握れるどうかの方が心配だった。退院後、執念でけがを治し、復帰した」という。
数多い作品の中で、特に苦労したのは「歴代横綱の一覧」。「独特の相撲字で太字のため、ドリルが使えず、半年ががりで制作し、国技館相撲博物館に寄贈した」。
「竹の良さは温かみ、割った瞬間の快感。苦労した作品が完成し、依頼主に喜ばれることが1番うれしい」。
◇◇
製本業を営み様々な色紙を扱う松男さんは、色とりどりの裁断屑を利用し、何かできないかと考え、最初はきれいな色紙を重ねたグラデーションを額に入れて「グラデーションアート」として楽しんでいた。10年前、東京銀座で開いた製本展に、10数点を並べたところ、著名なデザイナーの目に止まり「断裁アート」と名付けてもらった。以後、さらに発展させ、絵や写真を参考にして「屋久杉」「赤富士」「雲上の富士」など具象的作品、抽象的作品も手掛ける。 「1枚1枚の紙の美しさが何10枚も重なり、絵の具でも出させない、新鮮な色が生まれる。今後はマーブル技術によるアートづくりにも挑戦したい」と意欲を。
2人は「本格的な合同展ができるとは、夢にも思わなかった。多くの人が来場していただき、うれしかった」と口をそろえる(大口国江) -
行方不明者を発見 高遠町の女性無事に
4日の午前中から行方不明になっていた、伊那市高遠町西高遠の無職、秦なかゑさん(87)が5日午前8時30分ころ、自宅から約400メートルにある鉾持(ほこじ)神社の裏山で発見された。けがなどもなく無事だった。
伊那署によると午前7時から、消防関係者17人、署員6人、家族を含む地元住民20人の計約50人体制で捜索していたところ、参加していた地元住民がなかゑさんを発見した。
4日午前11時10分、家族から行方不明だとの通報が同署にあった。家人によると、午前10時ころに寝室へいったところ姿がなかったという。同日から署員や地元消防団らで捜索を進めていた。 -
伊那市大学ラグビー招待試合
同志社大学と慶応義塾大学による第10回伊那市大学ラグビー招待試合が4日、伊那市陸上競技場であった。東西の強豪が繰り広げる熱戦に、約1200人の観客が歓声を挙げた。
両大学による定期戦は1912年から続く歴史があり、89回目。昨季は、同志社が関西大学リーグで優勝し、慶応義塾は関東大学対抗戦で準優勝を飾るなど、共に好成績を残している。
前半は開始早々に立て続けにトライを決めた慶応義塾が17竏・4でリード。後半は、互いにトライを奪い合う接戦となったが、終了間際に連続してトライを決めた同志社が、33竏・9で逆転勝ちした。
これで通算成績は、慶応義塾49勝、同志社36勝、4引き分けとなった。 -
伊那市高齢者クラブ連合会発足記念役員会
旧3市町村の高齢者クラブでつくる伊那市高齢者クラブ連合会(会員3千人、久保田泰男会長)は5日、発足記念役員会を伊那公民館で開いた。49単位クラブ約100人が集まり、クラブの育成と活性化への志を新たにした。
新しい連合会の最重点課題は、各地区における単位クラブ育成のさらなる促進。特色の異なる地域の意見を反映するため、副会長を6人とした。
久保田会長は「高齢者には厳しい時代を迎える中、伊那市の人口に占める高齢者の割合は約25%。医療、福祉、介護などの施策に安易に頼り、社会参加を疎かにしてはいけないと考えている。私たち自身が積極的にそういうことを考え、地域のきずなづくりに努めたい」と語った。
小坂樫男伊那市長は「高齢者の知恵、経験は今の社会に必要なこと。それぞれのクラブが地域と積極的にかかわっていくことが、新市にとって必要だと思っている」と激励した。 -
藤田浩子さんのお話会
昔話や語り継がれてきたお話を、身近なもので作った小道具を使って楽しく伝える藤田浩子さんのお話会が4日、伊那市立図書館であった。地元で語りをしている人や小さい子どもを持つ母親など約100人が、語りについて学んだ。「図書館大好きの会」などが主催。
語りに関心を持つ大人を対象として企画したもので、「おはなしおばさん」として全国的に活躍している藤田さんを招いた。
藤田さんは、新聞紙に細工を施して物語の登場するものに変化させる語りなどを実演。意表を突く楽しい語りに、会場は笑いが溢れた。
また「テレビなどが発達し、母親が子どもに話しかける時間が少なくなった反面、子どもたちは実体験が伴わないで言葉を覚えている。そういう子どもが増えてきたからこそ、楽しみながら言葉を取り込んでいくこういう機会が大切」と語った。 -
ガールスカウト入団式
伊那市、南箕輪村のメンバーでつくるガールスカウト長野県第26団の入団式が4日、伊那市の伊那公民館であり、共に社会奉仕を志す新入団員13人を迎えた。
今年は、小学校低学年を対象としたブラウニー部門に12人、小学生以下を対象としたハイジ部門に1人が入団。
真新しい制服をまとった新入団員たちは、大きな声で自己紹介して前に進み横一列に整列。木部則子団委員長から首にかけるチーフを受け取った=写真。
木部団委員長は「ブラウニーは、イギリスで言い伝えられている妖精で、人が見ていないところで困っている人を助けたりする。みなさんも今日からフェアリーのようにみんなの役に立てる人を目指してほしい。26団が一番大切にしているのはみんなで仲良くすること。仲間となるお姉さんたちと仲良くしてほしい」と語った。
また、ガールスカウトの歌を合唱し、社会奉仕への志を新たにした。 -
アンサンブル伊那のアウトドア班担当
南箕輪村沢尻
井田直也さん(26)臨時職員として勤めた上田養護学校での任期3年を終え、昨年5月にオープンした知的障害者の通所授産施設「アンサンブル伊那」に就職した。担当はアウトドア班。利用者と共に試行錯誤を繰り返しながら、無農薬野菜の栽培、薪作り、ウサギの飼育、焼き芋販売など、さまざまな事業に取り組んでいる。
「学校にいた時は、職員も生徒も守られていた。ここでは自分たちが考えてさまざまなものを作り上げていかなければならないので、厳しさはあります。でも、日々成長していく利用者さんを間近で見ていられるのは嬉しい」と語る。 -
みはらしファームで花馬まつり
家内安全や五穀豊穣(じょう)を願う「花馬まつり」が3日、伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームであり、約30人が花を飾りつけた2頭の馬と共に仲仙寺までを参拝した=写真。
生活の中で馬が重要な役割を担っていた昔、同地区で催されていた行事。
今年は、丁石復元プロジェクトが進んでいる羽広道をコースに設定。道のりにある4体の丁石について説明を受けながら、30分ほどの道のりを歩いた。
馬の歩くペースは予想以上に速く、参加した親子は「疲れた」と話していたが、振舞われたきのこ汁を美味しそうに味わっていた。 -
かんてんぱぱで「磐城流つまみ絵朱千恵会展」
色とりどりのつまみ絵が並ぶ「磐城流つまみ絵朱千恵会展」が6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。花や鳥などをテーマとしたものや、それぞれの個性が生きた創作作品まで約160点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
つまみ絵は、さまざまな大きさの布をピンセットで折り、その張り合わせによって1枚の絵を描く伝統的な手工芸の一つ。近年は、平面的に張り付けるだけでなく、立体的につくることもできるようになっている。
作品は飯島町の伊井島美千恵さん(56)が教える伊那教室、飯島教室の60、70代の女性を中心とした11人が手掛けたもの。色や大きさの異なる布と、2種類のつまみ方を使い分け、人の服や鳥の翼、花びらの質感などをさまざまに表現している。
伊井島さんは「つまんだ布でこんな作品ができるんだと感じてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那北高吹奏楽部がポップスなどを演奏
伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」入り口で3日、軒下コンサートがあった。本年度のトップバッターは伊那北高校吹奏楽部。観客約50人を前に、マーチやポップスなどを演奏した。
11日、県伊那文化会館で開く定期演奏会の宣伝を兼ねて出演。部員75人のうち希望者30人が集まり、金管楽器のファンファーレや「竹田の子守唄」などを演奏した。
太陽が傾き、会場に心地よい風が吹く中、道行く人なども足を止め、息の合った演奏に耳を傾けた。
3年目を迎えた軒下コンサートは、中心商店街のにぎわい創出などをねらいにした取り組み。9月まで週1回のペースで、おおむね午後7時から開く。市内を中心に17団体が申し込み、合唱や鍵盤ハーモニカ合奏、落語などを繰り広げる。
出演希望者を受け付け中。問い合わせは、市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
伊那まつりやる気会議が提言
8月に開く「伊那まつり」の活性化を審議する「やる気会議」(小池真一座長)は、イベントの活性化や循環バスの利用促進など19項目の提言をまとめ、2日夜、久保田祥圃実行委員長に手渡した。
提言書の市民おどりの活性化では▽市民おどりコンテストを開き、まつりを盛り上げたおどり連を市民の投票で決めてマンネリ化を防ぐ▽おどり区間の両端へ大型モニターを設ける▽だれでも楽しく参加できるよう最後にマイムマイムなどを取り入れる竏窒ネどを挙げた。
そのほか、手づくりあんどんへの企業名の表示、ローメン横丁の広い場所への移動、花火の打ち上げ場所の雑木伐採など。
小池座長から提言書を受け取った久保田実行委員長は「各委員会に諮り、改善できるものは取り組んで盛大なまつりにしたい」と答えた。
やる気会議は3年目。2回の会議を開き、実行委員会メンバーや一般公募の6人が自由な発想で活発に意見を出し合って提言をまとめた。 -
伊那防犯協会連合会が定期総会
伊那防犯協会連合会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が1日、伊那署であり、06年度事業計画、予算や組織、会則の変更などの5議案を原案通り可決、承認した。総会前には防犯活動に貢献した個人、団体の表彰もあった。
組織変更では、連合会内に専門部会を設け、同署が委嘱する「伊那エンジェルス隊」「伊那少年友の会」のほか、各地区の児童、生徒の通学路を巡視するボランティア団体を含んだ。また、新伊那市誕生により、高遠地区防犯協会を市防犯協会の所属団体にした。
本年度は「安全・安心を実感できる地域社会づくり」を目標にかかげ、防犯意識高揚のための事業、少年の健全育成に対する支援事業、薬物と暴力団を根絶するための事業竏窒ネどの5事業を計画重点とした。
表彰された個人、団体は次の皆さん。
【個人功労者】▽中村敏夫(伊那地区防犯協会)▽原易雄(西箕輪地区防犯協会)▽中島誠(美篶地区防犯協会)▽保科求(高遠地区防犯協会)▽山下寛(伊那エンジェルス隊)
【功労団体】▽伊那東小学校子どもの安全見まもり隊(毛利次男代表)▽箕輪西小学校通学パトロール隊(中澤千夏志代表)▽箕輪中部小学校安全みまもり隊(東城興一代表)▽箕輪北小学校通学パトロールの会(南山建司代表)▽南箕輪郵便局子どもの安全を守るパトロール隊(大沼悟代表) -
西春近北小学校3年かしわ組(北原秀子教諭・20人)
かしわ組は2年生の時から絵手紙に取り組んでいる。1枚の紙の中に花や収穫した作物などを児童それぞれが個性的に描き、大人では考えつかないような着眼点で感想を一言添えている。季節を伝えるそれらの作品が飾られた教室は、和やかな雰囲気に包まれている。
取り組み始めたのは5月。飲料水メーカーが開発した花「サフィニア」の無料配布の募集に当選したのを機に、苗を植えて花を育てる過程を絵手紙にして記録を取った。
鉢植えの時は小さな苗を画面いっぱいに描いて「きれいにさいてほしいな」などと言葉を書き加え開花を期待し、赤紫色の花が咲けば作品を自宅へ持ち帰り、家族に見せて知らせたりした。
その後は近くにある寺のアジサイや、北原教諭が持ってきたアケビ、校庭の紅葉、収穫したサツマイモなどを描いては、消しゴムで作った落款(らっかん)を押し、オリジナル作品を作り続けている。
学習のポイントは児童らの絵や言葉の表現力、観察力を養うことにある。また、図工の時間が年々減ってきている学校教育で、短時間に描ける絵手紙は好都合。
北原教諭は特に、子どもたちの言葉の表現力の向上に力を注いでいる。絵に文章をただ添えるだけでなく、描いた作品に合う言葉を選ばせ、誰に伝えたいかを考えさせている。
「大きい、きれいという当たり前の言葉を使わずに様子を伝えるには、どういう言葉を使えばよいかを考えることで、言葉の表現力を養ってほしい」(北原教諭)
サツマイモの絵は「絵を描いているだけでおなかがすいちゃう」、パックリと口を開いたアケビは「バナナみたいなあじなのかな」などとユニークに表現。作品が出来上がる度に、周りの大人たちは「本当に3年生が描いたの」と驚く。
学校の畑にジャガイモ、赤カブ、ヒマワリなどの種をまき、収穫や開花を待ち望む児童たちは本年度も絵手紙の製作を続ける。「絵がへたでもいいじゃん。それぞれが素直に表現していることが素敵」との北原教諭の思いにこたえ、子どもたちは自由に筆を走らせている。 -
漆戸醸造で酒蔵見学ツアー
日本酒を味わいながら、酒づくりの行程を見学してもらおう竏窒ニ30日、伊那市西町の漆戸醸造で、酒蔵見学ツアーがあった。日本酒が好きな約35人が集まり、日本酒ができる仕組みなどを学んだ。
地域の人に地元の酒に親しんでもらうことを目的とした初めての試み。同じ町内にある飲食店・串正と共に企画した。
参加者は、漆戸醸造でつくる日本酒「井の頭」の酒蔵を見学。「機械などの力を借りる部分もあるが、温度管理などは人の手の方が確実。大事な部分は全て手作りになっている」などと説明を受けながら、日本酒のもとになる“もろみ”のつくり方などを学んだり、酒に使っている地下水のを試飲した。
見学後は串正に移動。漆戸醸造でつくる日本酒6種類の利き酒を楽しんだ。
漆戸醸造の漆戸正彦社長は「ちょっとでも日本酒を飲んでもらう機会を増やしてもらえれば」と話していた。
##写真(たてよこ)
漆戸醸造で酒蔵見学ツアー
日本酒を味わいながら、酒づくりの行程を見学してもらおう竏窒ニ30日、伊那市西町の漆戸醸造で、酒蔵見学ツアーがあった。日本酒が好きな約35人が集まり、日本酒ができる仕組みなどを学んだ。
地域の人に地元の酒に親しんでもらうことを目的とした初めての試み。同じ町内にある飲食店・串正と共に企画した。
参加者は、漆戸醸造でつくる日本酒「井の頭」の酒蔵を見学。「機械などの力を借りる部分もあるが、温度管理などは人の手の方が確実。大事な部分は全て手作りになっている」などと説明を受けながら、日本酒のもとになる“もろみ”のつくり方などを学んだり、酒に使っている地下水のを試飲した。
見学後は串正に移動。漆戸醸造でつくる日本酒6種類の利き酒を楽しんだ。
漆戸醸造の漆戸正彦社長は「ちょっとでも日本酒を飲んでもらう機会を増やしてもらえれば」と話していた。 -
伊那市荒井区で少年少女球技大会
伊那市荒井区の第29回少年少女球技大会が3日、伊那中学校グラウンドであり、区内の小学生がキックベースボールを楽しんだ。荒井区や区青少年育成会など主催。
スポーツを通じた健全育成と、世代間交流や地域の融和を図ることを目的に、毎年この時季に開いている。
町内ごと全学年の男女混合で編成した8チーム約170人の児童が参加し、トーナメントで熱戦を展開した。3年生以下の打者は本塁ベース上にボールを置いてけるなど、独自のルールを設定し「小さい子どもも楽しめるようにした」(同区)。
晴れ渡った青空の下、児童たちは伸び伸びとプレー。夢中で掛け回る姿に、保護者や地域住民からも声援が飛んでいた。 -
駒ケ岳で発見の遺体は神奈川県の大学教授
5月27日、南アルプス駒ケ岳山中から収容された死体の身元について伊那署は2日、捜査の結果、神奈川県三浦市初声町の大学教授、松井幸雄さん(当時56)であることが判明したと発表した。
松井さんは05年9月19日、単独で南アルプス駒ケ岳へ登山中、行方不明になっていた。遭難死の可能性が高いとみて捜査を進めている。 -
はらぺこ保育園がぱかぱか塾へ遠足
伊那市富県の里山で野外活動を中心とした保育に取り組んでいる「はらぺこ保育園」の園児や母親が2日、馬の世話や乗馬を通した教育支援活動をしている箕輪町のNPO法人「ぱかぱか塾」へ遠足に出かけた。
ぱかぱか塾への遠足は2回目。普段はあまりふれあえない大型動物とのかかわりを通してさまざまなことを感じてもらうことなどを目的としている。途中、約1キロの道のりは子どもたち自身が歩いて目的地を目指した。
牧場で春日幸雄塾長から馬の話を聞いた園児たちは、2頭のポニーに順順に乗馬=写真。手をふりながら、笑顔を見せた。昨年は怖がって乗馬できなかったが、今年は怖がらずに乗ることができた園児もいた。
乗馬の終了後は、持参したニンジンを馬にあげ、園児たちも牧場内でお弁当を味わった。