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鳩吹公園のツツジ30本盗まれる
伊那市の鳩吹公園で、キリシマツツジ約30本が抜き取られているのが見つかった。市は伊那署に被害届を出した。
ツツジは市道沿いにあったもので、高さ50センチほど。部分的に抜き取られていた。被害額は1本2千円程度。
犬の散歩中に地域住民が見つけ、市役所に連絡。市職員が現場に出向いて被害を確認した。
市は「部分的に取っていることは選んで盗んだのではないか。腹立たしい」と怒りをあらわにする。
公園にはサツキ、エクスバリー、リュウキュウなど11種類、3万本余が植えられている。
ツツジは84年、「市の花」に制定。市内ののり面などに定植された際、抜き取られたことがあったという。 -
第15回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人・井上井月をしのぶ第15回信州伊那井月俳句大会(実行委員会主催)が11日、伊那市生涯学習センターであった。一般の部・小中学校の部の入選者を表彰したほか、節目を記念し、伊那の元気を発信しようと歌舞劇団「田楽座」公演や井上井月展を合わせて開催。「信州伊那井月俳句大賞」は山口斗人さん=飯島町田切=の「手袋を脱ぎ分身のごとく置く」だった。
応募作品は昨年より360句少なかったが、市内をはじめ、近隣市町村、埼玉県などから一般の部に279人1380句、小中学校の部に3056人7718句が集まった。中には、2月に開通した伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルを題材にした句も。
城取信平実行委員長は「井月が亡くなって約120年。俳句を通じて井月の姿を思い浮かべてほしい」とあいさつし、小中学生に「外へ出て、息をする動植物や虫たちを見て俳句を作ってほしい」と呼びかけた。
表彰は一般の部、小中学校の部の合同で開き、入選者一人ひとりにそれぞれ賞状などを手渡し、選者3人が講評した。
当日句「春一番」「さえずり」「ツバキ」も受け付け、表彰した。
ホワイエでの井月展には、市民が所蔵する井月直筆の掛け軸やびょうぶなど31点が並んだ。熱心に写真へ収める人の姿もあった。
井月(1822縲・7年)は新潟県生まれ。伊那地方で約30年間を過ごし、87(明治20)年に伊那市美篶で亡くなった。俳句大会は命日(3月10日)に近い日曜日に開いている。
井月俳句大賞を除く成績は次の通り(敬称略)。
▽伊那市長賞「熊料る男もっともけものの眼」宮坂繁美(岡谷市)▽市教育委員会賞「暗がりはみ仏が負ひ秋高し」栗林久子(辰野町)▽県俳人協会賞「狩終へて尾を振る犬に戻りけり」原与志樹(松本市)▽上伊那俳壇賞「菜の花になったつもりのかくれんぼ」長瀬冬嵐(中野市)▽伊那毎日新聞社賞「晩年へ近づく障子明かりかな」堀川草芳(岡谷市)▽信濃毎日新聞社賞「庭師来て公園の冬創りけり」浜信義(下諏訪町)▽中日新聞社賞「向日葵のあたま叩いて種もらふ」御子柴保(宮田村)▽長野日報社賞「妻死にて汗のからだを残しけり」宮下白泉(岡谷市)▽市有線放送賞「冬の陽を鋤(す)き込み土をねかせけり」蟹沢真琴(宮田村)▽信州井月会賞「仙丈岳の空みづみづし朝桜」山岡むつみ(岡谷市)▽井月賞「母の忌の枯菊のまだ香りおり」上田千登子(松本市)「反骨をなだめるやうに豆叩く」笹井紀子(松本市)「別れとは振り向くことよ木の葉髪」栗林久子 -
バスケで最後の熱戦 伊那中でクラスマッチ
伊那中学校の1、2学年は9日、同中学校体育館や伊那市民体育館でバスケットボールのクラスマッチを開いた。本年度最後のクラス対抗行事。生徒たちは一丸となって勝利を目指し、各コートで熱戦を繰り広げた。
1学年(148人)は男女混合で一クラス6チーム、2学年(139人)は男女別で6チームを結成。一チーム各3試合づつ戦い、クラスの総合勝ち点数で、それぞれの学年優勝を決めた。
3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り得点を重ねるなど、攻守の入れ替わりの早い試合。各クラスの意地を賭けた大会に、クラスメイトからは「頑張れ」「リラックスして」などと学友の名前を呼びながら声援が送られた。
1年生は来年度でクラス替えとなる最後の学年行事に熱中。3組の北原洋輔君(13)は「皆と最後の思い出に」と優勝を誓っていた。
3学年は高校入試のため13日、バスケットクラスマッチを開く。 -
せせらぎの小径に鳥の巣箱を設置
伊那東小学校3年杏組(伊藤幸枝教諭、30人)は10日、保護者と一緒作った鳥の巣箱などを、伊那市役所庁舎南側の親水公園「せせらぎの小径(こみち)」の木々に取りつけた。
同市では本年度、車いすでも利用できる歩道の舗装整備などの「せせらぎの小径再生事業」を実施し、同再生事業の一環で、近くの同校に巣箱製作を依頼した。
児童と市職員らはサクラやケヤキ、ナラの木などに巣箱8つ、えさ台4つを設置。止まり木を付けるなどした個性豊かな巣箱には、製作者の名前を寄せ書きした。
児童たちはヒマワリの種やパンくずなどの鳥のえさも持参。武田春星君、大杉知佳ちゃんは「いっぱい集まってくれたらうれしいな。皆でまた、えさを持って遊びにきたい」と、鳥が喜んでくれることを願っていた。 -
銭湯「菊の湯」で油漏れ
9日午後5時28分ころ、伊那市荒井区の沢渡(さわたり)川に油が漏れているとの通行人からの119番通報があった。近くの銭湯「菊の湯」の燃料タンクから重油など50リットル(伊那消防署の推定)が漏れており、同消防署が吸着マットで回収した。
消防署などによると、同午後4時30分ころ、従業員がボイラータンクへ燃料を送り過ぎたためあふれた。
燃料の一部は小沢川を経由し、天竜川へ流出。国土交通省・天竜川上流河川事務所は9日夜、小沢川と天竜川の合流点付近を巡視し、10日朝は合流点から下流をパトロールしたが、油膜や魚の死骸などが浮いている異常もなく、川への影響はないという。 -
伊那小6年孝組 演劇卒業公演
伊那小学校6年孝組(伊藤幹高教諭、36人)は9日夜、市駅前ビルいなっせで、演劇の卒業公演を開いた。会場には保護者など約300人の観衆が詰め寄せた。児童たちは学校生活最後の思い出を皆で作り上げ、最高の公演に涙した。
孝組は5年時の臨海学習のまとめを演劇で発表したのを機に総合活動で取り組みはじめ「オズの魔法使い」などを近くの保育所などでも披露してきた。
卒業公演は「神の子たち縲怎pヤタスにふく風縲怐v「トラップ一家物語」「ローワンと魔法の地図」の3演目を熱演。夏休み明けから準備を開始し、台本や衣装、小道具、効果音も自分たちで作ってきた成果を披露した。
卒業公演を終えたローワン役の平澤卓哉君(12)は「最後のステージを楽しむ気持ちであがった。失敗もあったが、一番信頼できる仲間で最高のものができたので悔いはない」と目を濡らし晴れやかな顔で語った。
公演では児童に内緒で練習してきた母親たちの歌のプレゼントもあった。 -
日本刀で盤に線引き
囲碁・将棋メーカーの「めぐみ堂」(大阪市、西本誠一郎社長)は12日まで、伊那市民会館で、日本刀を使って碁・将棋盤に線を引く伝統の技「太刀目盛り」を実演している=写真。
刀に顔料を混ぜた漆を塗って線を入れる独特の技法。機械製造が主流のなか、200年以上前の伝統の技を、同社社長の二男・誠さん(38)が全国各地を回って披露している。伊那市では初めて。
太刀目盛りは刃渡り40センチなどの専用の刀を40縲・0度まで熱し、塗ったときの漆の伸びをよくしてから一本一本引く。入れた線は機械製造に比べ、耐久性や、つや、立体感があり囲碁・将棋愛好者から多くの支持を得ているという。
誠さんは「囲碁、将棋をする人、しない人も含めて、日本の伝統技法を実演で知ってほしい」と呼びかけている。
実演会場では碁盤、碁石、将棋盤、駒などの展示即売もしている。午前9時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。 -
青野恭典写真集「伊那路の四季」発刊
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで常設展示をしている山岳写真家・青野恭典さんが、写真集「信州 伊那路の四季」(日本写真企画)を発刊した=写真。
伊那路シリーズの写真集は第2弾。色鮮やかな伊那路の四季を撮影した93作品を一冊に集め、春の桜からはじまり、青々とした夏の水田、さまざまに色付いた秋の紅葉、厳しさが感じられる冬の雪山など、順を追って一年の移ろいを楽しむことができるようになっている。
青野さんは写真集のあとがきで「前作で感じた以上に、魅力をいっぱい秘めた伊那路の自然を、もっと多くの方々に知ってもらいたいと思うようになりました」と語っている。
価格は2千円。
12日はかんてんぱぱホールで青野さんによるサイン会がある。時間は午前10時縲恁゚前11時半、午後2時縲恁゚後4時。 -
【記者室】人の振り見て…
伊那市の生涯学習センターに行ったときのこと。化粧室に入ったとたん、タバコの白い煙がもくもく。あれ?と思っていると、携帯用の灰皿を片手にきれいに着飾った中年の女性が出ていった▼後日センターに確認すると館内は全館禁煙とのこと。建物の外には灰皿が置いてある。喫煙者の気持ちはわからないので愛煙家にはつらいのかな、全館禁煙を知らなかったのかな…とも思うが、しかし化粧室で喫煙というのもどうだろか。子どもたちも大勢利用するセンター。手本になるべき大人が公共マナーを守れないのでは恥ずかしい▼「人の振り見てわが振り直せ」という。マナーを守り、手本にはなれなくとも、せめて恥ずかしくない行動ができるよう心がけたい。(村上記者)
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かんてんぱぱで第1回艶姿信州の降る布作家婦十二人衆加壱当世花競市
女性作家12人が手がけた古布で作った創作人形や着物と、時代タンスや時計などの骨董品、約5千点が並ぶ「当世花競市」が12日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。昔懐かしい香りとそれぞれの作家の個性が生きた人形などが会場を彩り、多くの来場者でにぎわっている=写真。
創作作品の出展者は南信地域を中心として活躍している女性作家たち。普段は、自身の工房や教室などで個々に活動をしている。唯一の男性出展者・高橋晃史さんが今回の展示会を企画した。
どの作家も「古布」という共通の素材を元にして作品を手がけているが、作風、製作対象、方法などはさまざまで、違いを楽しみながら会場を見回すことができる。作品は購入することもできる。
期間中は古布で作るひな人形などの講習会もあり、自分だけの作品を楽しむこともできる。講習費は無料。材料費(500円縲・千円)のみ。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
橋爪まんぷさんがチャリティー漫画絵展の収益一部寄付
伊那市在住の漫画家・橋爪まんぷさん(65)は9日、日帰り温泉施設「みはらしの湯」で開いたチャリティーまんが絵展の収益金の一部(2万円)を市社会福祉協議会に寄付した=写真。
チャリティー展は5年目。今年の干支(えと)である戌(イヌ)にちなんだ漫画絵パネルを、昨年の12月21日縲・月21日にみはらしの湯のロビーに展示し、1枚4千円で購入希望者を募った。
毎年購入する人もおり、希望が多数ある作品は抽選で購入者を決めた。
御子柴龍一会長は「合併に伴い基金も合併することになるが、合併までの間に大切な所に使わせてらい、みなさんの気持ちにこたえていきたい」と語った。
橋爪さんは「みはらしの湯の好意があり続けさせてもらっている。張り合いにもなるので続けていきたい」と話していた。 -
高遠町、長谷村、西春近の3商工会が連携調印
高遠町、長谷村、伊那市西春近の3商工会は9日、合併・統合に向けて来年度から連携するための調印を交わした。
県は商工団体の補助金抑制で、1市町村に1商工団体を原則としている。07年度から小規模事業者数が300未満の商工会に対して補助金を50%削減する方針を示している。
商工団体の統合が確実であれば補助金の減額幅が少なくなる。3商工会の小規模事業者数はそれぞれ高遠町が270、長谷村が90、西春近が220であり、さらに3月31日の新市発足に伴い、1商工会議所3商工会を一組織にするのは容易ではないことから、広域連携して07年度の3商工会の合併、09年度に伊那商工会議所と統合をしたいとしている。
連携で経営改善普及事業を一本化し、各地区の小規模事業者に対して連携して指導する。06年度は町商工会が監事を務める。また、07年度の3商工会合併に向けて、各商工会の事業内容や会費が異なるため、委員会を月1回開いて調整していく。
式は高遠町商工会館で開き、3商工会の職員や関係者約50人が出席。町商工会の森本光洋会長は「3商工会の連携により、それぞれが肩を組み、良いところを吸収して、会員の信頼を得ていきたい」とあいさつした。 -
伊那のソースかつ丼PRへ「会」発足準備
権兵衛トンネル開通を機に伊那の伝統の味「ソースかつ丼」を全国にPRするために集まった飲食店店主らが9日、伊那商工会館で「伊那ソースかつどん会」の設立発起人会の初会合を開いた。
同設立発起人会代表の「青い塔」店主・平澤保夫さん(57)=伊那市西箕輪=の多くの人に知ってもらいたい竏窒ニの相談を受け、伊那商工会議所がホームページ(HP)作成も提案し、伊那技術専門校に依頼。職業研修の一環でアプリケーション設計科の寺澤雅弘さん(32)=駒ヶ根市東伊那=が作成した。
HPはソースかつ丼取扱店のリスト作りを目的に、平澤さんの呼びかけた集まった設立発起人の9店舗が紹介されている。
初会合では3月末までに基本方針をまとめることを決定。順次、加入を呼びかけ、5月の正式発足を目指す。平澤さんは「これから私たちができ上がったHPをいかに生かすかが重要。一人でも多く会員の店を訪れてくれるために努力しなければ」とあいさつした。
HPのアドレスはパソコンが
http://saucekatsu.hp.infoseek.co.jp/index.html
携帯電話が
http://saucekatsu.hp.infoseek.co.jp/mob_index.html
加盟希望などの問い合わせは設立発起人会事務局の伊那商工会議所(TEL72・7000)へ。 -
新市「伊那市」誕生で消防団も新組織に
伊那市消防団は31日、新市誕生と共に新たに発足。高遠町、長谷村の団員を合わせた定員1156人(合併以前と同じ)の新組織となる。幹部は団長1人、副団長4人、分団長19人竏窒ネどが選出される。
新しい制度として、特定の活動や役割のみに参加する機能分団体制を導入。現在の伊那市消防音楽隊を団員に格上げし、団員の少ない長谷地区に地元消防団経験者でつくる「OB分団」(村内の火災のみ出動)を組み入れる。
伊那地区8分団、高遠地区5分団、長谷地区2分団(OB分団含む)の計15分団の構成。各分団名は以前の数字表示から地域名称に変更される。 -
伊那飲食店組合新春大会
伊那市飲食店組合(組合員約370人、平澤希柾組合長)は6日、新春大会をプリエキャスレードで開いた=写真。約100人が参加し、本年への思いを新たにした。
平澤組合長は「激しい競争が続き、消費者の食に対する欲求も年々高まっている。組合は、相互の交流を深め、お互いに高めあっていくことで業界の質、衛生の向上を目指すことを目的としている。組合の活動を通してお客様の求めているものは何かを学ばせてもらいたい」と語った。
小坂樫男伊那市長は「2月4日には権兵衛トンネルが開通し、3月末には高遠町、長谷村と合併する。これまで以上に伊那に来る人も増えると考えられる。伊那市は工業分野の設備投資も活発化しており、工場の波及効果も期待できるのではないかと思うのでがんばってほしい」と激励した。
15、16年度役員への感謝状贈呈もあった。 -
新山小学校総合学習でお世話になった人たちを招いてそばを振舞う
自分たちで育てたそばを使ってそば打ちをしてきた伊那市新山小学校の3年生(村松陽子教諭)が7日、そばの種や畑を提供してもらったり、育て方やそば打ちを教えてくれた地元の人たちを招いて手打ちそばを振舞った=写真。
1年間お世話になった人たちへの感謝を込めて食事会を企画。
さまざまな取り組みの中でもそば打ちは難しく、最初はうどんほど太かったり、細かくちぎれてしまっていた。そのため、そば打ちの体験施設などで上手に打つための方法を学んだりしながら全6回、そば打ちに挑戦。その介があり、今では細長いめんが打てるようになった。
出来上がったそばを食べた招待者は「そば屋さんに負けないくらい美味しい」「前のそばより上手になった」と話 -
シンポジウムで学習成果を披露
伊那小学校5学年(4クラス、133人)は6日、市駅前ビルいなっせで、各クラスの総合活動の成果を地域に発信するシンポジウム「子どもの手足からみた伊那谷パート2」を開いた=写真。集まった保護者ら約100人を前に、児童らは昨年から続く活動内容を劇や口頭などで伝えた。
智組は木製の手作りカヌー浮かべて調べた美和湖(長谷村)の水質や、小黒川の土石流の被害調査などの結果について発表。カヌーを通して、自然の不思議にふれてきた児童たちは「分からないことがいっぱい増えたが、もっと調べたい」と絶えることのない探求心をみせていた。
そのほか仁組は手作り楽器コンサートを開いて学んだこと、勇組は美和ダム湖畔の桜の世話、学組は高尾公園(伊那市)の整備について発表した。
智組の活動を2年間支えてきた美和ダム管理支所の矢澤聖一支所長は「話を聞きながらメモを取るようになったり、人前でも堂々と発表できるようになった」と児童たちの成長を喜んだ。 -
針供養
上伊那和裁連盟(竹入良子会長)による「針供養式」が8日、伊那市の常円寺であった。日本和裁士会上伊那地区(橋爪エイ子地区長)と合同で、約50人の和裁士が参列した。
針供養は豆腐、こんにゃくなど、柔らかいものに針を刺して日々の労をねぎらうと共に、折れたり曲がったりした針を供養する伝統行事。関東は2月8日、関西では12月8日が多いが、会員が高齢化する同連盟は、参列者の健康などに配慮して5年前から暖かくなる3月8日にしている。 竹入会長は「私たち和裁士は針がなくては一目も縫うことができない。曲がったり折れたりした針に感謝し、今日一日は針を休め、明日からまた精進したい」とあいさつ。参列者は、着物のたもとに差した針をこんにゃくに刺しながら焼香をした。
供養の済んだ針は、境内にある針塚に納められる。 -
天竜川漁協総会
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)の06年度総会が6日、伊那市の伊那公民館であった。05年度事業を報告し、06年度事業計画を承認した。
養殖事業は、特設漁場の設置により収益増につながった鮎(あゆ)を昨年より120キロ多い5500キロ放流し、成績向上を目指す。アマゴ、イワナ、ジャンボマスといった渓流魚は、よく釣れる特別漁場の設置を検討していく。
近年需要が減少しているニジマス発眼卵の生産販売を最重要事業として取り組み、信州サーモンやシナノユキマスなどの淡水魚の生産も検討していく。
06年度の解禁日は次の通り。
◇友釣り=7月1日(三峰川水系高遠ダムより上流は7月8日)、◇投網▼1次解禁=8月17日夜間全河川一斉解禁▼二次解禁=9月10日終日全河川一斉解禁
◇コロガシ釣り=9月10日全河川一斉解禁 -
公衆衛生専門学校伊那校卒業式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校(校長・渡辺庸子伊那保健所長)で8日、05年度卒業式があった。社会への一歩を踏み出す卒業生18人が、さまざまな思い出を胸に卒業証書を受け取った。
渡辺校長は「日々進歩する歯科医療の技術を2年間で習得することは大変だったと思う。それぞれの分野で専門性が求められており、学校で学んだことを基礎に探求の姿勢を持ち、成長していってほしい」と激励した。
卒業生代表の山下晶子さんは「今まで以上にさまざまな状況に遭遇すると思うが、学校での思い出を胸に目標とする歯科衛生士に近づきたい」と語った。
卒業生18人の半数は上伊那の出身。全ての卒業生が県内で就職することが内定しており、それぞれの地元に帰るケースが大半だという。
国家試験の合格発表は25日。 -
ソフトバレーボール・第7回伊那リーグ
伊那市体協ソフトバレーボール部(三沢岩視部長)主催の「第7回リーグ戦」の全日程が終わった6日夜、ゴールドの部(50歳以上)の優勝チームが決定。10戦全勝で「伊那ドリーム」が初の栄冠を手にした。
例年になく寒さが厳しかった竏窒ニ関係者が振り返る本年は、上伊那各地から6チーム(前年より3チーム減)が参加。1月下旬から伊那中学校体育館を会場に、2回の総当りで熱戦を展開してきた。
優勝した伊那ドリームの主将・丸山清隆さん(53)=南箕輪村沢尻=は勝利の要因を「普段の練習の努力」とし、本年はこのチームで全国大会への出場を目指しているという。
ゴールドの部の最終結果は次の通り(勝敗数が同じ場合は得失セット率・得失点率による)。
(1)伊那ドリーム(2)パプリカ(8勝2敗)(3)花水木(4勝6敗) -
生徒の野外活動を応援
伊那中学校PTA(伊藤正会長)は4日、同校グラウンド東側にエドヒガンザクラの苗木7本を植樹した。PTA役員15人ほどが参加。小さな苗木が大きな幹に成長することを願いながら丁寧に土をかぶせていった。
市内の他中学校に比べて桜の木の本数が少ないことや、校庭東側には木陰もなく生徒たちが夏場は困っていることから、同PTAでは桜の木を植樹。今回の取り組みで校庭にあった桜は7本から14本に増えた。
エドヒガンザクラは高遠城址公園(高遠町)で有名なタカトオコヒガンザクラに似ていて、花びらは小さく、ピンク色が濃いのが特徴。苗木はPTA役員の一人が、同町で桜の苗木を育てている知り合いから譲り受けた、高さ3メートルほどを植えた。
伊藤会長は「子どもと一緒に健やかに成長してほしい」と桜が大きく育つことを期待。花が付くのは5年後になるそうで、役員らは校庭に咲きそろう桜を心待ちにしていた。 -
レディーバードが異文化交流
伊那市女性海外研修の参加者でつくる「レディーバード」(野沢伊代子代表)は4日、伊那市生涯学習センターで異文化交流会を開いた。市内に在住している外国籍の16人(子ども含む)を招待し、会員20人と一緒に料理などを作った。
交流会は、日本の文化を知ってもらうと同時に、悩みや困っていることを気軽に相談できるきっかけになればと昨年に続いて企画した。
今回はブラジル、中国、モンゴルなどから参加。「桃の節句」にちなみ、ちらしずしと吸い物を調理したり、千代紙で高さ10センチ弱のひな人形を作ったりした。
日本語を話せない人もいたが、通訳を交え、作り方を教わりながら一緒に楽しんだ。
モンゴルから来た信大生ダナ・ゲーレルマーさん(35)は「日本人は親切にしてくれる」と話し、初めての人形づくりに「おもしろい。家に帰って飾りたい」と喜んでいた。 -
伊那市西箕輪の飼料用小屋が焼ける
5日午後3時57分ころ、伊那市西箕輪大泉新田の小野寺哲也さん所有の鉄骨トタン葺き飼料用小屋から出火。小屋の壁面38平方メートルと、小屋内の飼料用のわらの束32平方メートル、軽4貨物自動車1台を焼き、4時37分に鎮火した。人畜に被害はなかった。
伊那署では、出火原因を飼料小屋に隣接する畑を所有する64歳の男性が、同畑で下草を焼いていた火が燃え移ったものとみている。 -
みはらしの湯でお茶会
ひなまつりに合わせて4日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で、小学生約10人が入浴客を抹茶でもてなした=写真。
お手前を披露したのは西箕輪公民館の茶道教室(重盛栄子代表)で学ぶ1縲・年生約10人。同公民館は一昨年から、小学生を対象とした茶道教室を開講して日本の伝統文化に子どもたちが触れる機会を提供している。
今回は、お茶を楽しんでもらいながら普段の成果を見てもらおう竏窒ニ、お茶会を開催。児童らが教室以外で人をもてなすのは昨年の文化祭に続き2回目。振舞う菓子はみはらしファームのいちご羊かんを使い、桜の花を形どった。
上級生が立てた抹茶を低学年の児童が客の前に運び、深深と頭を下げるなどして丁寧に接客した。お茶を振舞われた大人は、子どもの懸命な姿を笑顔で見守り「おいしかったです」と語りかけていた。 -
せせらぎの小径の木々に鳥の巣箱を
伊那東小学校3年杏組(伊藤幸枝教諭、30人)は4日、保護者と一緒に鳥の巣箱などを作った。伊那市役所庁舎南側の親水公園「せせらぎの小径(こみち)」の木々に取りつける目的。児童ら約75人は、巣箱に止まり木を取りつけるアイデアなど、一人ひとりの個性が光る作品を仕上げた。
同市ではコモンズ支援金事業で今年度「せせらぎの小径再生事業」を実施。市民に親しまれる憩いの場にするため、車いすでも利用できる歩道の舗装などを整備し、18日に竣工式を迎える。同再生事業の一環で、近くの同校に巣箱製作を依頼した。
参加者は6班に分かれて巣箱8つ、えさ台4つを作った。児童たちがデザインを考えた巣箱は縦15センチ、横15センチ、高さ25センチほどの大きさが中心。のこぎりで切ったり、くぎで打ちつけるなど親子で協力しながら完成を目指した。
池上祐紀ちゃん(9)は「住み心地が良い巣箱が作れた。鳥がいっぱい集まってくれたら嬉しい」と力作のでき上がりに満足していた。
杏組では巣箱づくりの後、学級の送別会も開いた。来年度からはクラスが分かれてしまうため、総合活動で取り組んできた自家製みそで、五平もちなどを保護者と共に調理した。
巣箱などは10日に設置する予定。同組はゴジュウカラなどが好むヒマワリの種も一緒に持っていくつもりだ。 -
ふれ愛の郷の集い講演会
日本古来の食生活から現代の健康を考えよう竏窒ニ4日、「ふれ愛の郷の集い講演会」が東春近ふれ愛館であった=写真。作物学を専門とする信州大学農学部の井上直人教授を講師に迎え、雑穀を取り入れた健康づくりを学んだ。東春近社会福祉協議会主催。
白米の普及や食の欧米化に伴い、雑穀は日本人の食卓から遠ざかってしまった。
井上さんは、雑穀を主食としていた長寿村の事例から、雑穀には老化を促進する活性酸素を除去する成分が豊富に含まれ、美容や健康にも効果がある食物繊維が野菜を摂取するより多く取れることを示した。
現代の食生活は、高脂肪・タンパク質が中心でバランスが悪く、肥満や糖尿病を引き起こすカロリーは多いが、栄養成分は不十分で、栄養失調の現代人も多いという。
雑穀は、現代人の食事バランスを整えるのに効果的で、成人病や現代病の改善にも大きな効果が期待される竏窒ニし、雑穀を取り入れた主食の再構築を提唱した。 -
伊那市ママさん卓球大会7チーム和気あいあいプレー
第27回伊那市ママさん卓球大会(伊那市体育協会卓球部主催)が5日、市武道館であった。地区割で編成した7チーム30人が出場し、プレーを楽しんだ。
市内の卓球好きの主婦らが集まり、親ぼくを深め、生涯スポーツとして卓球の普及を図る大会。4シングルス・1ダブルスの団体戦で、1部と2部(初心者)に分かれてリーグ戦で熱戦を繰り広げた。
市体協卓球部の阿部凱人部長は、新市の発足にあたって、来年から高遠と長谷地域からの参加を呼びかけていきたいという。
結果は次の通り。
▼1部(1)伊那竜東(2)伊那竜西(3)すみれ▼2部(1)たんぽぽ(2)狐島卓球クラブ(3)女性プラザどんぐり、ポチ・たまチーム -
はら美で阪井茂治作陶展
佐賀鍋島藩の御用窯で引き継がれてきた「鍋島」を今に伝える作陶家・阪井茂治さんの作陶展が7日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。卓越した技術と細部まで行き届いた心遣いが感じられる丸皿や小つぼなど約150点が、訪れた人を魅了している。
阪井さんは兵庫県出身。伊万里で13年間修行を積み、30年来製作活動に励んでいる。現在は富士見町に窯を構えている。
献上品として重宝されてきた鍋島は、明治時代、市場に出回るまでは門外不出の技法として高い技術水準を維持してきた。それぞれ作業は分業となっており、一つの作品を仕上げるのには多くの人の力を必要とする。しかし現在は、その技術を引き継ぐ職人はわずかしか残っていない。まして阪井さんのように成形から赤絵付け・釉掛けまで一環してできる職人はいないという。
主催者は「これだけの数の鍋島がそろうことは珍しい。ぜひ足を運んでほしい」と話していた。 -
グリーンファーム蘭展
伊那市ますみヶ丘の産直市場・グリーンファーム(小林史麿代表)は12日まで、原種・園芸種合わせて500種類のランが並ぶ展示即売会を開いている=写真。会場にはさまざまな色合いと優美な姿の世界各国のランが並び、多くの人たちでにぎわっている。
今年は園芸種400種に加え、原種にも力を入れて100種ほどそろえた。鉢数は約500縲・00鉢。
寒さには弱いが、取り扱いはそれほど難しくないため、要領をつかめば誰でも育てることができるという。
カトレア、シンビジウム、デンドロビュームなど、低温に比較的強い種類が人気。今年は、直立しているものより垂れ下がるタイプのものが売れている。
これだけの規模の展示会は県内では珍しく、掘り出し物も多いため、例年訪れる買い物客も多いという。