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【ザ・忘年会(3)】「年忘れ 忘れぬ人の 情けかな」
伊那商工会議所専務理事代行
伊藤正さん忘年会は、遠くに出かけて開くのではなく、ぜひ、地元伊那市の飲食店でやって欲しいですね。2次会も入舟界隈など地元の飲み屋街に流れれば、街に活気が満ちてくるはずです。伊那商工会議所としては、言いたいことはこれに尽きます。
忘年会は大好きです。日本の大衆文化であり伝統文化ですよ。時代は変っても脈々と受け継がれている素晴らしい伝統。〈年忘れ 忘れぬ人の 情けかな〉という川柳がありますが、過ぎてゆく年を振り返りながら、その年お会いした人の顔を思い出してお酒を飲めば、心が豊かになり、新年への意欲も沸いてくる。そういう人と人との結びつきの中に生きているのが文化だと思いますね。
こういう仕事ですから、11月の終わり頃から忘年会という言葉を聞き始め、12月になると会議所の仕事、個人的な付き合い……と、まぁ、かなりの回数ですね。出費も大変で、シーズン初めは2次会、3次会と流れていくが、年の瀬が迫ってくると、だんだん財布も体もきつくなって……(笑)。ほんとうに出費も大変。ボーナスがあるからこんなこともできるんだよな、とつくづく思うときもありますよ。
会議所の忘年会は毎年12月20日頃です。アトラクションでビンゴなどのゲームをしますが、何年か前に、賞品をもらう時に駄洒落を言うのを決まりにしたときがあった。これは面白かったですね。みんな酔うと頭が冴えるのかな?傑作駄洒落連発で、「この人こんな才能あったの?」ってビックリすることもありましたね。後、一人ひとりに1年の思い出をスピーチしてもらうのも色々な人柄が見えて楽しいですね。
伊那商工会議所は老舗再発見のイベントを始めましたが、忘年会も、そういう昔からやっているお店に足を運んだら面白いと思います。そういうお店は、やはり特色ある食を提供しています。丸井さんの米ナスとか鍋焼城のモチとか、いろいろありますよね。忘年会と同時に、そんな地域の特色あるお店を再発見してもらえたらと思います。 -
【ザ・忘年会(4)】警察署は忘年会なし。新年会はやるけれど……
伊那警察署長 中山均さん忘年会の思い出といっても、長野県警は伝統的に忘年会をやらないんです。歳末の防犯取締りや交通安全運動の期間中ですからね。県民の皆さんが良い年の瀬を過ごし、安心して新年を迎えていただけるよう、いつもに倍して職務に励むのが私達の年末です。
何ごともなく新年を迎えられた時には、年明けに新年会を行いますが、それも何かあってもすぐに動けるように、非番などを勘案して3回位に分けてやるんです。
05年春に伊那に赴任する前は県警本部の交通指導課長だったんですが、新年4日の御用始めの日に、まぁ無事に年も明けたからと新年会をやったんですよ。そうしたら5日に死亡ひき逃げ事件が発生しましてね。ただちに全員で捜査です。「4日にやってよかったな」なんて苦笑いしたものですよ。
警察官の忘新年会の思い出というと、皆こんな感じで似たり寄ったりではないですか。
とにかく、歳末の防犯や交通安全に私達警察官は一生懸命務めますから、県民の皆さんには、何より「お酒は楽しく。飲んだら乗るな」を徹底していただきたい。一年の締めくくりですからね、自分の身と家族の幸せ、会社・企業を守るためにそれだけは必ずお願いします。
特に伊那署管内で今年、飲酒運転による事故の増加が目立っています。交通事故は10月25日現在で488件と昨年より18件減り、死亡者も4人で1人減、負傷者も627人で20人減なんですが、飲酒事故は9月末までで10件で前年比4件増なんです。飲酒事故の死者も1人出ている。取り締まり件数も9月末で85件と多いですね。飲酒の上、捕まえたら無免許だったとか、停めようとしたら逃走したとか、悪質なものも多いです。
このままでは良くありません。年末年始、飲酒運転はいっそう厳しく取り締まります。だから、飲む時には自動車には乗って来ない。車はダメだから自転車で、というのもダメですよ。とにかく、何も運転しなくて良い状況をキチンと整えて、忘年会を楽しんで欲しいですね。 -
伊那まつり実行委員会が反省会
第33回伊那まつり実行委員会は27日夜、市役所で反省会を開いた。実行委員ら30人余が出席。全体的に「盛大でにぎやかだった」と成功を喜び、次回に向けて反省点を出し合った。
「伊那まつり」は8月、市民おどりと花火を柱に、市街地や市役所駐車場などで開催。人出は6日が3万2千人、7日が4万8千人だった。
中村孝夫実行委員長は「テーマは『融合』で、来年3月の合併を控え、市民おどりに高遠町・長谷村からの参加もあった。地域や職場、子どもからお年寄りまでと人とのつながりは、これからのまちづくりに役立つものと思う」と協力に感謝した。
そのあと、8委員会がそれぞれ▽市民おどりの終了時刻を例年より30分早めたため、まつりの余韻を楽しむことができた▽沿道に並べた手作りあんどんは、まつりのよい雰囲気づくりになった。市民が広く参加できるオーナー制を検討する必要がある▽「遊ingビレッジ」のダンスなどのステージを花火が打ち上がる南側に変更できないか窶狽ネど反省点を挙げた。
12月に企画会議を開き、次回の方針案などを練る。
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伊那まつり実行委員会はこのほど、「市民おどり」のアンケート結果をまとめた。それによると、中学生は「踊ってみて非常によい」「よい」が87%を占めたことがわかった。
アンケートは参加した伊那中学校生徒148人を対象に、踊る時間や方式など27項目を質問。回収率は64%だった。
参加を決めた動機は「強制的」が半数以上だったが、踊った感想は「みんなで盛り上がって楽しめた」「結束が固まった」などが大半だった。
中学生の積極的な参加や新しい試みについて、他連との交流や伊那節の指導などの提案があった。
また、地区や企業など80連にも21項目を調査。連の進み具合は、つまったところもあったが、6割が「よかった」と答え、おどり全体の時間も「適当」が7割を占めた。
本年は歌手氷川きよしの歌う「勘太郎月夜唄」を流したところ、参加者に好評で「できれば本人を呼んでほしい」という要望があった。 -
伊那小2年冬組 ハロウィンちょうちん作り
伊那市の八幡町実業団協同組合(尾崎晃一理事長)主催の「八幡町ハロウィン」(29日・きたっせ駐車場)に向けて、伊那小学校2年冬組の児童31人が28日、校内の広場でカボチャのちょうちん作りに挑戦した。
毎年、ちょうちん作りを伊那小に依頼。今年は総合学習で野菜作りに取り組んでいる冬組が初挑戦した。
児童は組合役員13人の指導で、10キロほどのカボチャに思い思いの顔を描き、のこぎりやスプーンなどを使ってくりぬいた。「お化けの怖い顔」をイメージし、きばや角を付けたり、つり上った目にしたりと工夫。友達の作品を批評し合いながら楽しんだ。
白石紗彩ちゃんは以前にもちょうちん作りを経験していて、「この前はお父さんに手伝ってもらったが、今度は自分一人で作れたのですごいと思った」と満面の笑みをこぼしていた。
29日は、フェイスペイント、びっくりBOX、リンゴ拾いなどを企画し、仮装コンテストには冬組も参加。製作したちょうちんは会場に展示し、午後5時45分、あかりを灯す。
##(写真) -
多彩な菊 ふくいくと
伊那千秋会(福澤英夫会長、25人)の第46回菊花大展示会が28日、南箕輪村の大芝高原屋内運動場で始まった=写真。菊の香り漂う会場には、大輪の見事な花を見ようと、上伊那を中心に県内外から多くの愛好者が訪れている。
大輪菊、懸崖(けんがい)菊、盆栽菊や、家庭でも飾れる大きさに育てた「だるま」や「ふくすけ」などさまざまな部門で約300点を展示。高齢化に伴い5人が退会したが、作品数は残りのメンバーの努力で例年並の数がそろったという。
27日の審査会で総合第1位の「知事賞」に選ばれたのは伊那市西町の福澤会長の大輪菊(品種・久米満山)。花びらがきれいにまとまっている・ス花ぐみのうつくしさ・スなどが評価された。受賞は15年ぶり2回目となった。
「ふくすけの部」伊那毎日新聞社賞は、小沢つね子さん=伊那市上牧=の作品。
福澤会長は「今年は猛暑のため栽培に苦労したが、会員の努力もあって花の出来映えはよい」と来場を呼びかけている。
11月3日まで。開場は午前8時縲恁゚後5時(最終日は正午)。 -
伊那千秋会第46回菊花大展示会の入賞者の皆さん
◆知事賞(総合第1位)=福澤英夫(伊那市)
◆大輪菊の部▽全日本菊花連盟会長賞=福澤英夫▽上伊那地方事務所長賞=横道宗弘(南箕輪村)▽伊那市長賞=登内あい子(伊那市)▽南箕輪村長賞=太田清子(南箕輪村)▽上伊那郡町村会長賞=原節子(南箕輪村)▽伊那市議会議長賞=松沢政文(南箕輪村)▽伊那市教育委員会賞=小林芳雄(伊那市)▽伊那商工会議所会頭賞=伊藤章(伊那市)▽信濃毎日新聞社賞=小沢つね子(伊那市)▽中日新聞社賞=福澤住子(伊那市)▽優等賞=丸山志げ子(南箕輪村)▽1等賞=伊藤忠一(伊那市)▽2等賞=伊藤鶴之助(南箕輪村)
◆競技花の部(品種=東海白王)▽伊那千秋会長賞=小林芳雄▽信濃毎日新聞社賞=福澤住子▽聖光房印刷賞=福澤英夫▽優等賞=太田清子▽1等賞=原節子▽2等賞=小沢つね子▽3等賞=丸山志げ子
◆だるまの部▽南箕輪村長賞=登内あい子▽信濃毎日新聞社賞=小沢つね子▽優等賞=小林芳雄
◆ふくすけの部▽南箕輪村議長賞=登内あい子▽伊那毎日新聞社賞=小沢つね子▽優等賞=原節子
◆盆栽・懸崖・杉木立の部▽全日本菊花連盟会長賞=小林芳雄▽上伊那地方事務所長賞=松沢政文▽伊那市長賞=川上節男(伊那市)▽上伊那郡町村会長賞=原節子▽千秋会会長賞=太田清子▽信濃毎日新聞社賞=横道宗弘▽長野日報社賞=福澤住子
◆切り花の部▽小林審査委員賞=松沢政文▽信濃毎日新聞社賞=横道宗弘
◆自由花壇の部▽伊那商工会議所会頭賞=小林芳雄▽有線放送農協賞=松沢政文▽千秋会会長賞=原節子 -
不法滞在外国人を摘発
伊那署、駒ヶ根署、警察本部警備部警備1課と東京入国管理局は合同で、出入国管理及び難民認定法違反の疑いで、不法残留14人、不法在留1人の計14人を28日午前6時ころから、伊那市、駒ヶ根市などのアパート6ケ所で摘発。13人を同管理局が収容し、幼児1人を児童相談所で一時保護した。
調べによると、不法滞在外国人はタイ国籍(6人)、フィリピン国籍(4人)、中国国籍(4人)のいずれも3歳から48歳の男性9人、女性5人で、不法滞在期間は1ケ月から14年4カ月。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内、駒ヶ根市内などに居住している」との通報を受け、同管理局と合同で摘発したもの。 -
夏~秋豊かに表現
全国に展開している俳句会「ぬかご社」の伊那支部・つゆくさ句会は来月中旬まで、伊那市の美篶郵便局ロビーで俳句展を開いている=写真。
メンバー18人が一人3点ほどの、合計35点を出品。「夏草や別れしのちの道白し」「にぎり返す手の白じろと秋の庭」「涼風に骨の髄まで癒しけり」など、夏や秋を詠んだ俳句が、利用者の待ち時間を和ませている。
つゆくさ句会は伊那公民館で毎月2回の例会を開き勉強。そのうち1回は同本社から講師が指導に訪れているという。
石川くに子代表は「俳句の季節感や、詠んだ人の人柄を感じながら楽しんでほしい」と話している。
同会では入会者を歓迎している。問い合わせは、石川代表(有線73・7947)へ。 -
親子三代展
それぞれ異なる芸術分野で活躍する奥野季子さん(72)、信一さん(57)、真紀さん(31)による「親子三代展」が、28日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。草書体を中心とした書、桐指物のすずり箱、鮮やかな型染め着物など約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
もとは東京の下町の出身。現在3人は別々に暮らす。それぞれがものづくりに携わっており「お祭りみたいにやってみよう」と、1年ほど前から準備をしてきた。
「最後まで楽しめる趣味をもとう」と書を始めた季子さんは、書暦40年。現在は鶴心書道会審査同人を務める腕前。息子の信一さんは高遠町在住。先祖代々の職、江戸桐指物を引き継いだ5代目で、現在は指物だけでなく、インスピレーションを刺激するオブジェ製作にも取り組む。信一さんの娘、真紀さんは、沖縄の伝統的な染色方法“紅型(びんがた)”を学び、それを基調にした“型染め”に取り組む。伝統と現代がコラボレートした作品は、鮮やかだがどこか懐かしい安心感がある。
信一さんは「分野は違うが、みんな日本の伝統的なもの。3つ一緒に見ることができるので、ぜひそれを楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。30日まで。 -
特別養護老人ホーム管理栄養士早川佳代さん(31)伊那市西箕輪
栄養士って、すごくいい仕事なの。寮母さんや看護師さんは『だめ』って言わなきゃいけない時もあるでしょ。でも私の使命は“いかにしてお年寄りに食事を楽しんで食べてもらうか”だから、“あれが食べたい”っていう要望にはどんどん『いいよ』って言えるの窶煤B
今年4月、入所者70人の特別養護老人ホーム「みすず寮」に配属された。基本の献立をつくり、それぞれの健康状態などに応じて、調味料の量や形態を変える。入所者の「あれが食べたい」にはできる限りこたえるのがモットー。
◇ ◇
寝たきりも多い入所者。食事方法は、加齢に伴い変化していく。1年後、約3分の1の入所者が今の形の食事をとれなくなるのも事実。食べられなくなっていく姿を見るのは切ない。「だからこそ、お互い悔いを残さないためにも、『食べたい』には、できる限りすぐ、対応する」。フットワークの良さが自慢。“すぐ”を強調するのには訳がある。
過去に1度、作る約束をした翌日に、そのお年寄りが入院してしまったことがある。運よくその人は帰ってきてくれ、約束を果たせた。しかし、そのまま帰ってこれない場合もある。約束したことすら忘れてしまうお年寄りだっている窶煤B1日1日の大切さを実感した。
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秋の味覚“サンマ”を炭火であぶり、香りも楽しんでもらう「焼きサンマ大会」、週に1度の手作りおやつ、ラーメンの日は、食堂の入り口に屋台さながらの“のれん”をつるす演出窶煤Bお年寄りがあっと驚くようなさまざまな仕掛けづくりにも余念がない。味覚だけでなく、五感で食事を楽しんでもらいたい窶狽ニの思いから、ちょっとした工夫が生まれる。思いにこたえるかのように、逆にお年寄りが、こちらを驚かせることもある。
郷土食のおやつ“ニラの薄焼き”を手作りした時は「うめえ、うめえ」と大好評。普段は流動食しか食べないお年寄りも「固形のまま食べたい」と、刻んだ状態のものをパクパク食べた。驚きと同時に感動もひとしおだった。
お金じゃなくて、ちょっと手間とずくを出す。それで喜んでもらえれば、それが一番窶煤B
「でもね、私はそんなに大変じゃないの。栄養士一人にできることなんて限られている。ここのスタッフはみんな食事への理解がものすごくあって、協力的。それはすごくありがたい」と念を押す。
焼きサンマはその象徴。骨を取り除く作業や焼く作業は、いつも以上に時間も手間もかかる。それでもみんなでサンマを焼く網などを持ちより、少しでも楽しんでもらうために協力し合う。お年寄りの「ああ、うまかった」が聞ければ、全てが丸く収まる。
「ここのお年寄りは私にとってすごく大事。お年寄りにどうしたら喜んでもらえるか考えて窶狽ィ年寄りのために仕事をしたい。それが私の住民サービスでもあるの」 -
伊那北高校7期生が50周年同窓会
伊那北高校の7期生(1955年度卒業)は11月19日、卒業50周年記念同窓会を伊那市のマリエール伊那で開く。
同窓生約250人のうち、約80人が出席予定。全クラス合同での同窓会は、30周年以来2度目となる。
7期生には今年8月、英国の科学雑誌「ネイチャー」に論文を発表した武田幸作さん(東教学芸大学名誉教授)もおり、19日に来伊する。
武田さんは、バラと同じ型の色素を持つ「ヤグルマギク」は、なぜ青い花を咲かせるのか窶狽ニいう、90年近く議論されてきた難問を解明。赤い色素、アントシアニンに、金属イオンなどが結合することで、青い色素を出すことを発見した。
武田さんと同じクラスだった井地政久氏は「一つのものに打ち込む姿勢は、並みの精神力ではできない。学校の誉れであり、同窓会としても誇りに思う」と話している。 -
JA上伊那年金友の会生きがい教室
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は27日、「年金友の会」を対象とした「生きがい教室」を開いた。上伊那各地から約1300人が集まり、地域で活躍する団体の舞台発表や、落語家・三遊亭楽太郎氏の、ユーモアあふれる講演を楽しんだ。
感謝の意味を込めて毎年恒例の教室は、8回目。ほかにも、旅行やマレットゴルフ大会などが定期的にあり、会員同士が交流を深めている。
アトラクション発表は、上伊那の7団体が披露。伊那市の「伊那節」や長谷村の「ざんざ節」など、伝統的な踊りから、剣舞、創作舞踊など、独自のものまで、さまざまな踊りが、参加者の目を楽しませた。
楽太郎さんの講演「笑いは心の栄養剤」は、辛口ジョークを交えて、会場を笑いに包んだ。 -
高遠・長谷での風力発電に野鳥の会が事業化中止訴え
総合商社・丸紅(東京都)と、長谷村黒河内にある同社の100%出資会社・三峰川電力が事業化計画を進める高遠町と長谷村への風力発電による電力供給に対し、日本野鳥の会伊那支部の星野和美会長と役員の吉田保晴さんが28日記者会見し、「景観が損なわれる上、猛きん類の生息環境に多大な影響を与える」とし、事業化の中止を訴えた。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30基建てる構想。会見上で構想を基にシミュレートした写真を公開し、「風車が立ち並んだ光景は受け入れられない」とした。
吉田さんによると、県のレッドデータブックに記載されているイヌワシやクマタカなどの稀少猛きん類が建設計画地で観察されていて、「飛行中に風車に衝突する危険性がある」としている。
同支部は14日に開いた役員会で、中止を訴える結論に達し、28日付けで町と村に反対の働きかけを促す要望書を送付した。来週には伊那市にも提出するという。
三峰川電力では「現段階ではなんとも言えない」とするにとどまった。 -
フォレストコーポレーション
OHSAS18001取得フォレストコーポレーション(旧社名=南建)とフォレストコンサルティング(両社ともに、本社・伊那市、小沢仁社長)はこのほど、安全面におけるISOにあたる労働安全衛生マネジメントシステム=OHSAS18001を認証取得した。品質ISOや環境ISOを取得する企業は増えているが、OHSASを取得する企業はまだ限られており、県内の建設業では4社目にあたるという。
建設業では、大工や左官など施工関連の協力会社と共同で仕事をすることが多く、営業や事務部門はともかく、施工の現場での安全衛生管理が難しいと言われる。同社では00年に品質ISO9000、04年に環境ISO14001を取得したが、その後の社内の議論で、若い社員や協力会社の職人の安全確保の方が重要ではないかとの意見が出て、04年7月からOHSASの取得を目指してきた。
フォレストコーポレーション安全推進室の名和信隆室長は「企業理念の『お客様に喜んでいただける仕事』をするためには、無事故・安全が第一。建設業のリスクマネジメントの詳しいことが分からないまま始めたので、リスクを洗い出すのに2カ月もかかり、しかも膨大な量で手に負えなくなるなど手探りだったが、ようやく一歩進んだ感じ」と振り返る。 -
小黒川渓谷キャンプ場で30日に感謝祭
伊那市振興公社は30日、小黒川渓谷キャンプ場で初めての感謝祭を開く。キノコ汁の無料サービスなどの特典がある。
昨年10月、台風23号の影響から、テントサイト区画が土砂で埋まった。場内にシャベルカーが入って土砂を除いたり、敷地内を流れるせせらぎ水路を新しく直したりと工事で、利用者に迷惑をかけたため、おわびの意味と、利用者に対する感謝の気持ちを込めて企画した。
感謝祭ではキノコ汁の無料サービス(数に限りあり)のほか、釣り堀場で釣ったニジマスを一匹100円で販売する。さお代、くし代などはサービスで、釣った魚をその場で炭火焼きにして味わうことができる。午前10時縲恁゚後1時ごろ。
市振興公社は「紅葉が見ごろを迎える。散策や釣りを楽しみ、また来年も足を運んでいただきたい」と多くの来場を呼びかけている。
キャンプ場は11月末まで営業。9月末までの利用者数は郡内や中京方面など4500人余。うち宿泊は約2900人。バーベキューなどデイキャンプが減り、昨年比80%にとどまっている。
予約は、市振興公社(TEL78・5010)へ。 -
公用スクーター入札ミス
伊那市、業者に謝罪伊那市が10月実施した公用スクーターの指名競争見積もり入札で説明不足とミスがあった問題で、市は27日、入札に応じた4業者を集めてミスを認め、謝罪した。その上で、車輌本体と関係費用の総額の一番安いものを落札決定額とするのが正式の方法と明言。このことにより24日付で落札決定していた3機種3台のうち、50cc・4ストロークのスクーター1台は落札業者が変更された。
さらに、出席した業者から、入札条件の不統一がほかにもあるとの指摘があり、1充電走行距離15キロメートル以上の電動スクーターは入札やり直しとなった。
問題があったのは、市総務課が行った、4日依頼・19日締め切り・24日決定の入札。落札した業者の見積り額は、車輌本体と関係費用の合計から一定額の値引きをするという形で算出されていたにもかかわらず、市は、車輌価格だけから同じ額を値引きするものと誤って捉えて、その額を落札額として決定した。
入札には4社が応じたが、入札依頼書は機種や規格などが簡単に記されただけだったため、業者ごとに細目や条件が異なる見積もり書が提出された。だが、市は、一部業者に電話で問い合わせただけで、それらを完全に一致させることを怠り、各業者の見積り書をもとに市側の計算で業者の入札見積り額を推定、その額で落札額を決定していた。
27日に業者側の指摘でさらに明らかになった50cc・4ストロークの機種の問題は、発売日に絡む。入札依頼書では「10月末納入」とされているが、応札した複数の業者が11月9日発売の安価な新型車で見積り、別の業者は納入日の指定を見てやや高価な旧型車で見積った。新型車で見積った業者のうち1社は、「11月9日発売だが良いか」と市に問い合わせ了解を得ていたが、そのことは他の業者には伝えられていなかった。「これも公平性に欠ける」との業者の指摘を市は認め、この機種は入札やり直しとなった。
伊那市は50万円を超える入札は専門部署である建設部監理課が所管するが、50万円以下の入札は担当部署が所管している。関係者によれば、こうした小規模入札で不備やミスが見受けられることから、庁内の講習会なども行われたばかりだという。 -
手良小の森林教室
実際に森林を訪れ、森の役割や整備の必要性を知ってもらおう窶狽ニ27日、南信森林管理所は伊那市手良の沢山国有林で「森林教室」を開いた。手良小学校の5年生26人が、間伐・除伐を体験したり、森林果たす環境への役割を学んだ。伊那地区での森林教室は初めて。
沢山は市内唯一の国有林。手良小学校は1949年から委託を受け、約4ヘクタールを学校林として管理しているが、普段児童が訪れる機会はほどんどない。
55年前、戦後復興で多くの木が切り出された山に、約3千本のカラマツを植樹。その時の子どもは、ちょうど児童らの祖父母世代となっていて、その森林も見学。「うちのおばあちゃん、300本の苗木を背負って木を植えにきたって」「うちのおばあちゃんも」と話し、年月を経た森林のすごさをあらためて実感していた。
管理署職員は、二酸化酸素を蓄えたり、水をつくる森林の機能などを説明。「木は重量の約3分の1に、二酸化炭素を蓄えてくれている。私たちは余分な二酸化炭素をつくらないようにすることが必」必要と語った。森林整備は、慣れないのこぎり作業だったが、木とのふれあいを楽みながら取り組んでいた。 -
集落営農研修会
伊那市農業振興センターは25日、JA上伊那本所で集落営農研修会を開いた。JA長野中央会、営農農政部営農企画課の中塚徹主任調査役が、国が07年度導入を目指す「新たな食料・農業・農村基本計画」を説明し、集落型営農体形成の必要性を訴えた。
政府はこの日、新たな方針の具体的内容の一部を示し、助成の対象となる「担い手」に、個別で4ヘクタール、集落型営農体20ヘクタール以上の面積を課しているほか、集落型経営体には、農地の集積目標を地区内農地の3分の2以上とすること、経理の一元化に取り組むことなども課している。
中塚氏は「新たな方針に対し、県内に多い小規模零細農業者が担い手として農業を継続するには、集落営農体形成が必要」と指摘。 参加者からは「『うちで食べる米くらい自分でつくりたい』という人がでてきた場合、面積要件や集積目標はクリアできるのか」「現在は、兼業、専業など、さまざまな農家形態があるが、それを崩さずやっていくことは可能か」という質問があり、中塚氏は「集落営農の根底は『地域で農地を守っていく』という考え方があり、地区内すべての人に、それを理解してもらうことが必要」とする一方で、集落営農組織の“助成の受け皿”としての機能にも触れ、そのことへの理解を共有する必要性も語った。 -
アンデスの山岳写真展
伊那市西春近の唐木久生さん(68)は、マスダカメラ中央店で山岳写真展「世界で最も美しいやまなみ窶買yルーアンデス」を開いている=写真。11月末まで。
作品は「ハウア湖からワイワッシュ山群」「ソルテラ湖とロンドイ(標高5870メートル)」「イエルパハー(6634メートル)」など11点。雪をかぶった雄大な山々が写し出される。サイズはA3判縲恆S紙。
唐木さんは6月下旬、山岳写真を撮るため、1、2年ほど前から行きたいと思っていたペルーに出向いた。「青空に、標高6、000メートル級の雪山がくっきりと写り、すばらしいところ。明るい空、広さなど多くの人に見ていただきたい」と話している。
営業時間は午前10時縲恁゚後7時。月曜日・第1火曜日・第3日曜日休み。 -
地元の森林で枝打ち
伊那市の西春近南小学校(唐澤武彦校長)5・6年生54人は26日、地元藤沢の西春近財産区有林でヒノキの枝打ち作業をした=写真。初めてのこぎりを使った児童が多く、手元がおぼつかない様子だったが、・スコツ・スをつかむと、見る見る作業を進めていった。
「みどりの少年団」活動の一環として、森林の果たす役割や木を育てる過程に理解を深める目的。同小学校では3年前から、5・6年生が間伐作業などを体験している。
この日は、樹齢8年のヒノキ約100本が植えられた約50平方メートルの森林で作業。9グループに分かれた児童らは、西春近財産区議員から枝打ちの方法などの指導を受けながら、根元から1メートル20センチほどの高さまである枝を切った。
初めて参加した5年生の春日翔太君は「枝打ちだけでは物足りない。丸ごと1本倒したい」と森林作業に興味深々。自分で世話をした木については「大きくなってくれるのが楽しみ」と話していた。 -
伊那市のオリジナル年賀はがき
伊那市のオリジナルお年玉付き年賀はがきが11月1日から、市内の各郵便局で発売される。
はがきには、雪をかぶった南アルプスと満開の桜を西春近から撮影したカラー写真を使用。裏面の右下にプリントし「来年3月31日に、新伊那市となります」の文章を添えた。12万枚を用意し、1枚50円で販売する。
97(平成9)年から、全国に伊那市をPRするため、オリジナル版を作成。予算は約20万円。
市は「現伊那市として最後になる。新しい年を迎えるあいさつに、すばらしい風景入りのはがきを利用してほしい」と話す。
例年、人気があるため、希望者に早めの購入を呼びかけている。 -
まちづくり大賞の入賞者決まる
伊那市は25日、地域ボランティアの花いっぱい運動を顕彰する「まちづくり大賞」の入賞者を発表した。最優秀賞に手良野口の「東松福寿会」が決まった。
「まちづくり大賞」は97年度から始まり、今回は地域や高齢者団体など団体20、個人3の23件(前年度比3件増)の応募があった。議会代表、市の関係部長らでつくる選考委員会で春・夏・秋の現地審査を踏まえ、手入れ状況や花の美しさなどを基準に審査した。
「東松福寿会」は4縲・0月、東松入り口の道路両側、延長250メートルにスイセン、松笠菊、マリーゴールドなど5種類を植えて管理。種まき、草取り、施肥など子どもと一緒に地域住民で取り組んだことが認められた。
表彰式は11月中旬に開く予定。
最優秀賞以外の結果は次の通り(敬称略)。
▽特別賞=小沢花の会▽優秀賞=アクセス通りを美しくしよう会、榛原花づくり実践委員会、福地花の庄の会▽佳作=北林花を愛する会、山寺商工会・山寺区(色彩賞)車屋花の会、御園老人クラブ(立体賞)▽努力賞=唐木昭子(西春近・四季咲き賞)室町ミニパーク花の会(春花賞)中組区(夏花賞)諏訪形社会福祉協議会(秋花賞)みてござる地蔵を守る会(西春近表木・アイデア賞)▽賛花賞=コスモスの会、渡場花の会、羽広第3隣組、・ス瀬孝治、北福地社協ふれあい、森下寿美、ならお花の会、中部電力伊那営業所、山寺商工会 -
伊那市スクーター入札で不備
伊那市が24日落札決定した電動スクーターの指名競争見積もり入札で、説明不足とミスがあったことが、入札に参加した市内のバイク業者の指摘と本紙の独自調査で分かった。
問題があったのは4日依頼・19日締め切り・24日決定のスクーター3台の入札。落札した業者は、車輌価格と諸費用の総額から一定額を値引きする見積書を提出したが、市は、車両価格だけから値引き額を引いた額を落札額として決定した。
入札には3社(一機種は4社)が応じたが、入札依頼書には機種及び規格が簡単に書かれているだけだったため、業者側は、車輌価格だけを記載したり、搬入費用や登録費用などを付加したりと、条件の異なった形で見積書を提出した。だが、市側は一部の業者に電話で問い合わせただけで条件の統一を徹底しないまま、提出された見積書をもとに机上の計算を行ったため、ミスが生じた。正式な総額計算で決めても落札業者は変わらなかったが、条件提示や書式の統一などに不備があった。
市の関係者は、業者ならびに本紙の指摘にミスを認めた。27日、業者を集めて事情説明と協議を行う。 -
権兵衛道路沿道広告物
ガイドライン作成委員会(第2回)06年2月開通予定の権兵衛道路沿道の景観保護の観点から、広告物のデザインの統一を図る「自己用広告物のデザイン及び掲出方法に関するガイドライン」作成委員会(委員長=伊藤精晤信大農学部教授)の第2回会合が25日、南箕輪村の沢尻コミュニティセンターであり、第1回の議論を事務局がまとめた素々案をもとに、基本コンセプト、管理方法などについて議論した。委員会は、学識経験者、広告や建築の専門家、地元住民代表、伊那市、南箕輪村、県などで構成。8月に公募で決まった統一デザインの最優勝受賞者、建築士の北澤宗則さんもアドバイザーとして参加した。
素々案は、北澤さんのデザインとアイデアをもとに、間伐材と花を組み合わせた看板を提案し、花の管理には看板主の事業者だけでなく、地元住民の参加の道を開くことを織り込んだ、「他に例のないもの」(牛越徹上伊那地方事務所長)。
この素々案をめぐり、「事業者の責任をより明確にした方が良い」「花づくりを住民との協働で進めるシステムづくりが重要では」「法的な拘束力が無いので、事業者の納得を得られるものにするのも重要」など、活発に議論が交わされた。
ガイドラインの対象になるのは、権兵衛トンネル出口縲恍・專ケ上約7キロの範囲で店舗・事業所が敷地内に出す自己用看板。同地域は県が、大型店舗などの広告を規制する屋外広告物禁止地域に指定する予定だが、表示面積10平方メートル以内の自己用看板は適用除外となるため、その統一化を目指す。一部の区間は、地域住民が景観保護のために結んだ西箕輪ふるさと景観住民協定地区とも重なり、それとの相乗効果も目指している。モデル看板は21日、県が、小沢花の会の協力で伊那市小沢区に設置している。 -
全国障害者スポーツ大会に竹中一さんが初出場
伊那市手良の竹中一さん(68)は、第5回全国障害者スポーツ大会=11月3縲・日、岡山県=に県選手団の一員として初出場する。
参加種目はフライングディスクで、飛距離を競う「ディスタンス」と、7メートル先の的に当てる「アキュラシー」。
00年、脳内出血で倒れ、左半身不随の障害を持つ。市身体障害者協会員の勧めで、フライングディスクを始めた。昨年9月の県大会は、ぶっつけ本番にもかかわらず好成績を収め、全国出場を決めた。
「練習すればするほど、伸びない」と悩むが「しっかり飛ばすには、フリスビーを回転させること」と自己記録24メートルを超える25メートルを目指す。
24日は市役所を訪れ、小坂市長に出場あいさつ。
小坂市長は「伊那で一人の出場。頑張って」と激励した。
ユニフォーム姿の竹中さんは「ずばらしい報告ができれば」と決意を語った。
大会は水泳、アーチェリー、卓球などの種目がある。県選手団は49人。 -
親子で秋と遊ぶ
伊那市の育児支援ボランティアグループ「子どもネットいな」は22日、親子で参加するネイチャーゲーム「どっぷり秋感じよう」を同市横山の鳩吹公園周辺で開いた。
子どもネットいなの毎月1回のイベントに、市内から園児、児童、保護者など約60人が参加。この日は、くもり空で肌寒かったものの防寒具を着込んで、秋の自然の中でするゲームを楽しんだ。
公園近くの「ますみヶ丘平地林の市が管理する場所では、9マスのビンゴ用紙に、キノコ、鳥の声、いいにおい窶狽ネどと記されたビンゴや、森の中に隠した・ス森の妖精・ス(マツボックリに絵を描いたもの)の数を当てるゲームなどを満喫。ビンゴは、体全体の感覚を研ぎ澄ましながら見つけては、仲間と一緒にマスを埋めていった。
ゲームの指導をした「いなネイチャーゲームの会」の井口秀賢さん(53)=同市美篶=は「自然を肌で感じることで、生き物のことを考える力を養ってほしい。体験をすることで、ごみを捨てないなどの環境教育にも役立てたい」と話していた。
子どもネットいなは市内の子どもを持つ保護者の有志で、02年11月に発足。市駅前ビル・いなっせ内の子どもの遊び場「ちびっこ広場」で、週3回の読み聞かせなどのボランティア活動をしている。
来月のイベントは13日、いなっせの501縲・03会議室で、「北原子どもクリニック」(同市)の北原文徳さんの講演会がある。 -
東春近小学区の住民有志「子ども安全見守り隊」展開
伊那市の東春近小学校の地域住民約30人は「子ども安全見守り隊」を組織し、児童たちへの声かけ運動などのパトロールを通じて、防犯の啓もう活動に取り組んでいる。
都心部での子どもが巻き込まれる事件、近隣市町村での不審者の目撃窶狽ネど、児童を取り巻く環境悪化を懸念した同小学校が、東春近支所を通じて地域住民に協力を投げかけた。地域の有志で9月に隊を発足し、ボランティア活動を開始している。
パトロールは、腕に「安全見守り隊」の腕章を付けた隊員が、児童の登下校時に合わせて声かけ運動を展開。各隊員は散歩しながらなど、自分の地区内を重点的に見まわる。
事務局の東春近支所の小池孝行支所長は「地域全体で取り組むべき活動なので、今後も全戸に周知してもらい長期的に隊員を増やしていきたい。また、子どもたちに対し、どんなサポートができるのか提案も呼びかけている」と話す。 -
信大ISO委員会、市役所の内部監査見学
来年度、ISO14001の認証取得を目指す信州大学農学部のISO学生委員会が24日、伊那市役所の環境内部監査を見学した。
“環境マインドプロジェクト”を進める信州大学は、各学部でISO14001の認証取得を目指している。
農学部は現在その準備を進め“環境マインド”を持つ人材を育成・輩出することで、環境への取り組みの拠点化を図りたいとしている。
ISO学生委員会は、学内の環境問題に取り組む学生を主体に、今後は校内のごみ分別問題などに取り組む。
市役所の委員2人が訪れ、監査の手順を一通り見学。学生らは「監査の方法など、全く知識がなかったので、参考になった。いずれは内部監査員の資格を取得して監査していく必要がある」と話していた。
市の担当職員は「市役所としても内部監査に外部の目が入ることで、透明性確保になる。環境意識が若い世代にも広がれば」と話していた。 -
JA上伊那水田農業担い手育成現地検討会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)などは22日、水田農業担い手育成現地検討会をJA上伊那本所で開いた。JA長野中央会の中南信地区営農担当者やJA上伊那関係職員など約50人が参加。国の新たな食料・農業・農村基本計画に伴う県や上伊那の課題を検討し、集落型営農体への取り組みを進める飯島町やJA上伊那の実例から、各地区の今後の方向性を検討した。
国は今後、ある一定の基準で農業の「担い手」を絞り込み、そこへ重点的に、助成や政策を施していく。その要件の一つに、面積規模があり、具体的な内容は今月末に示される予定だが、現行方針が「担い手」とする、個人4ヘクタール(北海道は10ヘクタール)以上という要件が、かなり考慮されると考えられる。現在も約1%しか該当農家がいない上伊那には、ますます厳しい状況となることが予測され、JA上伊那は、集落型営農体の形成によって、助成対象となる農業者育成を進める方針を打ち出している。1戸当たり耕作面積が狭い上伊那の実情に合わせ、集落単位より広い、旧市町村単位での協業組織づくり進め、集落営農体の面積要件20ヘクタール(現行の要件)もクリアしたいとしている。
県内他地域は、こうした取り組みがほとんど進んでおらず、今後進めていきたいと、現状を報告した。 -
高校改革プラン推進委員会(10)
南信地区の高校再編整備を検討する第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の10回目が24日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「旧通学区ごと1校削減」という共通認識のもと、諏訪、上伊那、下伊那の委員ごと、3つの部会をつくることを決め、地域ニーズを把握しながら、削減対象となる高校を、各部会が絞ることとなった。それぞれの試案は、次回委員会に提出する。
プランの提出期限を12月に控え、削減対象校の具体的検討に入った委員会だが「委員が個別に校名を挙げるのは難しい」とする声や「地域ニーズを十分把握しておらず、聞く時間がほしい」との意見があり、小林辰興辰野町教育長が「3地区の委員がグループをつくり、地域の声を汲んだ試案をだすべき」と、部会を提案。現在は委員の間に、統廃合に関する共通の認識が、ある程度でき、委員の話し合いで試案をつくることが的確と判断し、部会設置を決めた。
上伊那は11月7日、信州大学農学部で部会を開く。非公開としており、削減対象高校の絞り込みなど、具体的内容に踏み込むことも予測される。