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ほうせんがたかずやの里の子どもを焼肉に招待
まだまだ暑さが残るこの時期、焼肉を食べて夏を最後まで乗りきってもらおう窶狽ニ27日、伊那市天竜町の焼肉・韓国レストラン「宝船(ほうせん)」の金光三郎社長は、富県にある児童養護施設「たかずやの里」の子どもやスタッフなど41人を、焼肉に招待した。
8月29日の「焼肉の日」にちなみ、全国焼肉協会が主催する焼肉祭りの一環として、子ども達を招待するようになり、今年で11年目。
例年この日を楽しみにする子も多く、同施設を利用する1歳縲恪mZ生、ほぼ全員が、ほうせんを訪れ焼肉や、その後に用意されたカラオケなどを楽しんだ。
BSE問題に伴い、今年は牛肉価格が高騰し、焼肉店などもこれまでになく厳しい状況にある。しかし金光社長は「営業を続けてこられたことを、地域に恩返しする意味も込め、今後も続けていきたい」と話していた。 -
合庁でアスベストの落下防止のための一時防止工事実施
県は、アスベストの含有が確認され、撤去工事の実施を決めた県有施設一つ、伊那合同庁舎で27日、撤去までの一時的な安全対策をとるため、緊急工事を行った。
同庁舎は、空調機械室などの全15室、約1300平方メートルで、アスベストの吹き付けが確認された。
今回の工事は、地下駐車庁横のボイラー室と3、5階の空調機械室の3ヵ所で実施。場内から空気が外に漏れ出さない設備を設置し、既に落下したアスベストの清掃(約126平方メートル)と、はがれる危険性が高い箇所の固化作業(約17平方メートル)を行った。
工事に先立ち行った飛散状況調査で検出した飛散量は、検出可能最小値以下だったという。
工事は28日で完了する。本格的な撤去作業は、出来る限り早期実施を目指しているが、入札になれば、着工がもう少し先になることも考えられるという。 -
まほら伊那地球元気村
伊那市の鳩吹公園で27日、「2005まほら地球元気村」(実行委員会主催)が始まった。市内をはじめ、県内、新潟県、福井県、埼玉県、岐阜県などから親子ら約140人が集まり、自然の中で思い切り遊んだ。28日までで、当日参加も受け付ける。
元気村は1泊2日のキャンプを基本に、さまざまな野外活動を通じて新たな自然観を養うのが目的。伊那では8回目を数えた。
野外教室は木工、カヌー、マウンテンバイク、流しそうめん、絵本ライブなど16を用意。
親子で、あんどんやオリジナルプランターを作ったり、自然の中を歩いてゲームを楽しんだりと夢中になった。
冒険家で、地球元気村長の風間深志さんが講師を務めた「野外生活技術習得講座窶狽スき火」には約10人が参加。
風間さんは「火を繊細に扱うことを心得て」と呼びかけ、細い枝から順に太い枝を燃やしていくポイントを伝授。参加者は早速、近くの山林から雑木を拾い集めるところから始めた。たき火の初級、中級…など認定されるとあって、参加者はあせらず、火の燃え具合を見ながら火を起こした。中には、初級の段階で火が消えそうになり、慌てて息を吹き込む場面も。
また、ナイトイベントには、風間さんや俳優根津甚八さんらのトークショー、ミニコンサートなどもあった。
28日は、すがれ追い、ギョウザ&麻婆豆腐作り、伊那谷林道ツーリング、ネーチャーゲームなどがある。入村料は大人3千円、小学生以下1500円。 -
女団連が模擬議会
伊那市女性団体連絡協議会の模擬議会が26日、市役所であった。構成する12団体の代表各1人が男女共同参画推進条例の啓発や食育の必要性、アスベスト対策などを質問した。
模擬議会は98年以来7年ぶりで、市政参画意識の醸成や男女共同参画社会の実現を目指すもの。
開会式で、竹中則子会長は「政策決定の場に女性の参画が少ない。真の男女共同参画社会を築くために、参画意識を持ってもらいたい」とあいさつ。
模擬議会は、女団連の2人が議長を務め、市議会定例会一般質問と同様に、理事者、関係部長が答弁した。質問者は事前に練習したとあって、堂々と女性の視点で質問。
若年母子家庭の支援で、子どもを安心して養育するための就業支援センターの設置に対し、小坂市長は「離婚による20窶・0代の母子家庭が増えている。新市になって検討する必要があるのかと考えている」と答え、上伊那地方事務所の支援員や「サンライフ伊那」職業相談室の活用を促した。
男女共同参画社会の実現については、女性の積極的な参加を求めた。 -
特許コンシェルジュ 馬場哲男さん(58)
伊那市御園区で、自然食品販売「コスモス」や温熱・温圧療法などの「コスモス療法院」を営むかたわら、03年から長野県登録特許コンシェルジュ(特許化案内人)を務める。
特許コンシェルジュは、県内の小中企業などに対して特許の手続きなどをアドバイスする人。中小企業の製品・技術などの競争力を向上させ、地域産業の活性化を図る目的で設けられ▽特許化の見込みのある研究開発成果の発掘▽特許手続きや、企業秘密流出防止の相談・助言窶狽ネどの業務に当たる。
登録されているのは県内で15人、上伊那で2人。公募によって県知事が登録し、発明協会長野県支部に派遣業務を委託している。
大手企業で精密・電気関連の特許管理に携わった経験を生かし、派遣要請のあった事業主のところへ出向き、相談に乗る。これまで上伊那を中心に、菓子店、地域おこしの商標などの相談に応じた。
知っている人が少ない現状で「困っている人がいても、知らなければ使いようがない。知らなかったばっかりにうまくいかなかった、とならないように活用してほしい」と話す。
84(昭和59)年、JR伊那北駅前に自然食品の販売や温熱療法の店を構えた。97(平成9)年、火事で全焼し、父親を亡くした。父親の葬儀、家探しなどに追われる中、商店街や隣組など周囲の住民が家の片付けなどを手伝ってくれた。「仕事を通じて少しでも社会に還元できれば」と世話になった思いを、コンシェルジュとして恩返ししている。
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火事に遭ってから、自らを振り返る間もなく、半年が過ぎた。健康診断のため、病院に行ったところ、最高血圧が200を超え、即入院。「何でもないと思っていたが、知らないうちに自分を追い込んでいた」。腎臓の病気で、現在も透析を週3回、受ける。
02年、御園に店を移した。理念に「健康は食(食生活)、体(身体)、心(意志)の調和から」を掲げる。「20年やってきて、ようやく確立できたかなと思う」。
店内には、患者とじっくり話し合える空間がある。「薬や自然食品などどこでも手に入るが、その人にとって何をしたらいいのかという情報はない。その情報を、ここで提供したいと思っている」。
例えば、ひざが痛い場合、原因はひざでなく、ほかにあることが多い。家庭生活から見直し、健康づくりをアドバイスする。
また、新開発した、水晶の振り子を使った特殊技法で患者の身体のひずみ分布を見て、温熱療法に生かす。
患者から「あー、楽になった」という言葉が「逆に励みなんですよね」。
「病気をして痛みがわかる分、患者との接し方も変わった。人助けというとおこがましいが、人から喜ばれる仕事をしたい」
(湯沢康江) -
二十二夜尊大祭
伊那市の丸山公園内で26日夜、二十二夜尊大祭があった。坂下区有志でつくる実行委員会主催。
「二十二夜さま」は旧暦7月22日の夜、夕食後に立ち通しで月の出を待って願をかけると必ずかなうと伝えられている。
また、安産を祈願する「二十二夜尊」の碑前に、ロウソクの火がともされた。ロウソクが短ければ短いほど分べん時間も短いといわれ、仏壇に供え、出産時に身の回りへ置くという。
おなかの大きな妊婦や、出産を終え、お礼返しに来る家族らの姿があった。
そのほか、百体観音、古辺沢稲荷の祭りも合わせて開き、無病息災、商売繁盛、五穀豊じょうなどを祈った。コシヒカリなどが当たる福引大会、農産物販売、ゲームコーナーなどもにぎわった。 -
絵画サークル「芽の会」が作品展
伊那市の伊那公民館の絵画サークル・芽の会(西村元一代表)の油絵展は31日まで、市立図書館広域情報コーナーで開いている。入場無料。
毎年恒例の展示会で、メンバー11人の力作22点が並ぶ。安曇野の春や、光前寺の参道、仙丈ケ岳などの風景画をはじめ、人物、静物などバラエティー豊かな作品展。それぞれが思い思いのタッチで描いている。
サークルは毎月第1・第3土曜日に集まる。主体美術協会員の前田博さん=南箕輪村=を講師に学ぶ。
開場は午前10時から午後7時。29、30日は休館。 -
少年友の会が授業など見学
青少年の非行防止・健全育成活動を推進する「伊那少年友の会」の伊那市第3ブロック(三澤勇美代表)は26日、年間ボランティア活動の一環として、東部中を訪問。会員5人と伊那署生活安全課署員が、生徒の授業などを見学した。
校内での生活態度や登下校の状況など、学校での集団行動の実態を把握する活動で3年目。3年生を中心に自律学級など約10の授業を見学した。
三輪憲昭校長らとの懇談では、部活動、登下校などについての情報交換や、見学の感想を話し合った。会員からは「授業の雰囲気が明るい感じだった。自分たちのころはもっと緊張感があったものだが」「机に伏せている子供が気になった。注目して聞くような授業にしなくてはと思う」などの意見があった。
三輪校長は現在の教育現場について「生徒を従わせる時代ではなくなった。教師が気を使い、子供に応じた対処をしなくては、双方の間にいざこざが生じてしまう」と話した。
少年友の会は毎月1回のボランティアを原則に、大型店、ゲームセンター、駅など子供たちが集まる場所の街頭補導を中心に活動する。 -
カメの横断
伊那市狐島の天竜川沿い道路を23日、1匹のカメが横断していた。
天竜川に生息していると見られるこのカメの体長は約30センチ。ほとんどのドライバーが、石か何かと勘違いしてカメをまたぎ、通過していったが、動く石に気付き、車を止めてじっとカメを見つめるドライバーもいた。
種類は、イシガメと見られ、個体数は少ないものの、天竜川流域は、多くの場所でイシガメが目撃されているという。
最近は、ペットとして飼いきれず川に放された外来種カメの帰化が、問題となっており、中には、大きくなると凶暴になるものもいるため「発見次第、速やかに各市町村などに知らせてほしい」と市担当生活環境課職員は話していた。 -
花を書く描く展
駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖畔「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で宮下梨花さん=伊那市御園=の作品展「花を書く描く展」が5日まで開かれている。美しく咲く秋の花をテーマに手描き染めと書で表現した宮下さんと生徒の作品約40点を展示している=写真。
宮下さんは自分の和服や帯に好きな絵を描いてみたい窶狽ニのきっかけで手描き染めを始めた。書道は高名な書家古谷蒼韻=京都市=に師事。約20年前から書道、手描き染めなどを教える「蒼花会」を主宰している。「手描き染めと書。まったく違うものの取り合わせに見えるかもしれないが、自分の中では違和感は何もない」
午前10時窶伯゚後6時30分。31日は定休。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
アスベスト使用の疑いがある施設は13
伊那市は、26日にあった市議会全員協議会で「石綿(アスベスト)使用の疑いがある施設は13」と報告した。県労働基準協会連合会諏訪測定所に石綿含有分析などを委託し、緊急度の高いものから除去・固化の対応をとる。
対象は97年3月31日以前に建築した市有建築物約200で、露出吹き付け材仕上げのもの。7月中旬から各部署で調べた。
恐れのあるものは、小学校や特別養護老人ホームのボイラー室、旧市営中央病院管理診療棟の機械室などの天井、壁、はり。職員の出入りのみで、ふだん一般の人は入らないところという。
改修は、劣化の程度や部屋の利用度など緊急度が高いものから改修する。
また、石綿が露出していない吹き付け材仕上げがしてある鉄骨造りの建物も調査していく。
各地区公民館に対しては今後、市から区長あてに検査と対応に関する依頼文書を出す。
石綿に関する相談窓口は、市役所(TEL78・4111)にも設置。健康は健康推進課、建材は建設課、アスベスト検査は生活環境課で、平日午前8時半から午後5時15分まで受け付けている。 -
信毎販売会社 図書券20万円分を伊那市に寄贈
信毎販売会社(岩本弘社長)は26日、創業25周年を記念して、図書券20万円分を伊那市に寄贈した。
地域文化の発展および、幼年期から活字文化に親しみ、豊かな人間性、感情、表現力を養ってもらう目的。同市を含めた、関係5市1町1村に、それぞれ20万円分を寄贈している。
市役所を訪れた岩本社長は「児童図書に役立ててほしい」と希望。受け取った酒井茂市助役は「児童の活字離れが叫ばれているなか、伊那市は小学校も多いのでありがたい」と感謝した。
市では、比較的図書が少ない小学校4校に図書券を分配し、児童図書を購入する予定。
信毎販売会社は信濃毎日新聞社の中南信地区の政策会社として1980年に創業。信濃毎日新聞の販売はもとより、地域紙の販売などの事業を目的に、地域住民に情報を届けている。
図書券の寄附は駒ヶ根市でも9月16日にある。 -
ベルシャイン伊那店 油絵画家ノブ・サチさんの展示会
駒ヶ根市赤穂にアトリエを構える油絵画家のノブ・サチさん(37)の展示会「夢の世界をのぞいてごらん」は25日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。子供、夢、希望、愛をテーマに優しい色彩で描かれた詩情豊かな作品に、来場者の関心が集まっている。30日まで。
2年前に続き、2度目の個展。ミニサイズから50号までの新作40余点を展示販売している。
「ノブ・サチ」は名前からノブ、皆が幸せになようようサチと、名づけたペンネーム。平和できれいな地球を未来の子供たちに手渡せるような夢の世界を描く。
作品はピンクやオレンジなどの心温まる色使いで、人物や、フクロウ、ヒツジ、ゾウなどの動物も登場。自然が残る美しい地球をイメージし、青く澄んだ星空を描いている作品も多い。
ノブ・サチさんは「楽しく、優しく、暮らせる地球であればと願っている。作品を見て、ホッとしていただければ」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
向井敏一洋画個展
透明感のある明るい色彩で風景画などを描く画家、向井敏一さん(58)の洋画個展が、29日まで伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。四季折々の信州の情景を描いた油絵52点が、訪れた人々を楽しませている。
箕輪町在住の向井さんが、35年間勤めた郵便局を退職し、本格的に画家活動を始めたのは5年前。ただ描くだけでなく、絵を通して自分の思いを伝えたい窶狽ニ、5年間で約80回の個展を開催している。
「気に入った場所の四季を描くことも多い」と話す向井さんは、仙丈や駒ケ岳、木曽の御嶽山など、郷土の山を題材とすることが多いという。各季節の素晴らしい情景をとらえた数々の作品は、同じカットであっても、別の場所のように感じさせ、普段何気なく見過ごしてしまう季節の移ろいが楽しめる。
会場を訪れた一人の男性は「色のバランスが素晴らしいですね」と話していた。
入場無料。 -
美篶中央保育園でカレーパーティー
自分たちで育てたジャガイモでカレーを作ろう窶狽ニ26日、伊那市の美篶中央保育園(武田真弓園長)でカレーパーティーがあった。
今月中旬に収穫したばかりのジャガイモを使い、子どもたちも調理に参加。年少児がジャガイモを洗い、年中児は皮むき、年長児は切る作業を担当した。
年長児が包丁を使うのは今回が初めて。調理包丁を「もも太郎の包丁みたい」といいながら、保育士の指導で、ジャガイモ切りに挑戦した。最初はおぼつかない手つきだった子も、何度か繰り返すうちにコツをつかみ、上手に刻めるようになった。
出来たカレーは、全員で試食。子どもたちは、おいしく煮込んだカレーを次々にお代わりしていた。
同保育園は「子どもに食べる楽しさを知ってもらい、親子がふれあう機会にしてもらおう」と、親子で調理に取り組む“クッキング保育”を本年度開始。「子どもがこんなにできると思わなかった」と驚く保護者も多いという。 -
調理師試験準備講習会
上伊那調理師会は22、23日、伊那商工会議所で、今年度調理師試験の受験者を対象に、試験の準備講習会を開いた。約90人が集まり、栄養学や食品衛生学などの課題7科目を学んだ。
多くの人に調理師資格を取得してもらうことを目的に、毎年講習は開かれている。飲食店や学校給食などの現場で2年以上、食品調理に従事している人を対象とした試験は、さまざまな年齢層の人が受験するが、女性が圧倒的に多い。
上伊那は、独自にテキストを作成するなど、これまで意欲的に準備講習会に取り組んでおり、県下11支部の中でも受講者の合格率が高く8割に及ぶ。
食文化概論など、古代から現代までの食文化を網羅的に把握する科目も、講習で補えるようになっている。
受講者は、普段の仕事と照らし合わせつつ、9月の試験に備え熱心に学んでいた。 -
『写真探訪 木曽の原風景』写真展
権兵衛トンネル開通を目前に、上伊那の人に木曽地域をより身近に感じてもらおう窶狽ニ、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで、31日まで『写真探訪木曽の原風景』写真展が開かれている。幻想的な木曽の秘境をとらえた作品など48点が、訪れた人々の目を楽しませている。
『写真探訪木曽の原風景』(郷土出版社)の出版を記念して、掲載写真を撮影した有志10人が企画。ほとんどが、木曽地域在住のアマチュアカメラマンだが、岐阜県からの人もいるという。
自由題材で撮影した作品も展示し、さまざまな作品が楽しめるようになっている。
御嶽山を中心とした木曽の発展の様子や、色濃くとらえた四季折々の変化からは、上伊那と一風違った文化や風土、営みを感じることができる。
写真展実行委員会の宇治紀六会長(64)は「これをきっかけに、民間レベルでの交流にもつなげたい」と、思いを話していた。
入場無料。31日まで。 -
みはらし観光ブルーベリー農園豊作
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの「ブルーベリー園」は、例年になく豊作のため、当初で今月21日までだったブルーベリー狩りの期間を、31日まで延長した。
6、7月の天候の不順で、出だしが遅れたが、その後は好天に恵まれ、ブルーベリーの出来も回復。観光農園の加藤功プロモートマネージャーは「樹生が8年ほどになる木も多く、年々絶対量は増加している」と話す。
現在適期は“エリオット”という品種。時期的に、酸味が強くなってくるが、その分、ジャムやジュースに加工するには適している。
最近の健康ブームから、ブルーベリー狩りに訪れる人は昨年の倍近くに増加。来年は、現在の園の東側に新たなブルーベリー園を開園する予定で、より多くの人が楽しめるようになるという。
豊作に伴いみはらしファームは、27、28日、摘み取りブルーベリーの量売りをする。入場料は無料で、1キロ1500円。要予約で定数50キロになり次第締め切る。
問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那少年卓球クラブ 小中学生9人が中部日本選手権へ
伊那少年卓球クラブに所属する中学生1人、小学生8人が、第57回中部日本卓球選手権大会(27窶・8日、岐阜県)に出場する。「1回戦を突破。その勢いで上位も狙いたい」を目標に練習に励んでいる。
出場するのは中学1年・沖村貴弘君(12)、小学6年・上原良太君(11)、埋橋英里斗君(11)、下島知広君(11)、下平咲さん(11)、小学5年・三澤拓弥君(10)、福澤奈緒さん(11)、小学3年・福澤秀平君(9)、中村詩穂さん(8)。5月下旬の県予選で中学2年以上のカデットの部、小学5・6年のホープスの部、4年以下のカブの部で、それぞれベスト16に入り、出場切符を手にした。
中体連で県代表として北信越大会に出場した沖村君は「どんな状況でも最後まであきらめず、ベスト16を狙いたい」と決意を語った。阿部凱人監督(64)は、ラリーは粘り強く、バックハンドのさばきが上手い速攻型窶狽ニ評価する。
また、今大会3回目の出場となる上原君は「いつも1回戦で負けてしまうので、今回こそは初戦突破を」、埋橋君、下島君、福澤君は「自分の力を発揮し、一つでも多く勝ちたい」、下平さん、福澤さん、中村さんは「落ち着いて試合に臨み、2日目に残れるよう頑張りたい」、三澤君は「大きな大会で成績を残すのが夢。あせらず持てる力を出したい」と、それぞれ抱負を語った。
大会に向けて、サーブ、レシーブを重点に練習。阿部監督は「積極的に攻めることを心掛ければ勝てる」と話す。
発足21年目となるクラブには小中学生25人が所属。練習は週3回で、基本的な技術の指導を徹底する。 -
井月の貴重な掛軸など公開
伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で25日、漂泊の俳人・井上井月(1822窶・7)が残したびょうぶ、掛軸など約40点を集めた展示会が始まった。初公開作品も10点ほど並び、伊那谷ゆかりの文化人の貴重な作品に多くの関心が寄せられている。29日まで。入場無料。
県内外の俳句史研究家でつくる「井月研究会」(矢島太郎代表)の主催。地方文化を発掘し、地元住民に関心を持ってもらおう窶狽ニ、井月の遺墨を保持している約10人を中心に、作品を借りて集めた。
井月の辞世の句を門人が代筆した句「闇(くら)き夜も花の明りや西の旅」は、初公開作品。矢島さんによると、・ス西の旅・スは西方浄土の意で、井月は晩年口ぐせのように言っていたという。
囲碁好きだったことがうかがえる「春風や碁盤の上の置手紙」など伊那で詠んだとされる俳句も集まる。
午前9時から午後5時まで。 -
ただ呼ぶだけでなく、次につなげる取り組み
伊那市に夏場、県外の大学生らが野球やテニスなどの合宿で訪れている。今春に続いて2回目の合宿に来た日本学生ダブルダッチ連盟。大学生ら約90人を受け入れた周辺の旅館は、ソフトボールや駅伝に続き、市全体が潤うように発展させたいと奮闘している。
ダブルダッチの合宿は、プロで活躍する「ViVa女!」メンバーで合宿担当の井上園香さんの母と、旅館花月のおかみ奥田喜久子さんが高校時代の同級生だったことがきっかけ。
井上さんは「体育館が広く、涼しい環境が整っている。昼間のじめじめした感じがなく、夜の寝苦しさもない」と話す。
03年の伊那市の観光人口は57万9100人。
奥田さんは「他より付加価値をつけ、1回が2回、2回が3回…と伊那市に来てもらい、人数も増えて大きくなるように頑張っている」と企業努力の必要性を挙げる。
今回も体育館使用の予約、宿泊先の部屋割り、交通の手配などを請け負ったほか、各旅館に差が出ないよう、夕食メニューをハンバーグ、唐揚げをベースに統一した。
「誘致は周辺の旅館、飲食店などの協力がなければできない」と地域全体の活性化や、年間を通した誘客を視野に入れる。
2本の縄を使い、ダンスの要素や器械体操の動きを取り入れたダブルダッチ。奥田さんは「見ていておもしろい。来年8月の『伊那まつり』に参加して踊ってもらいたい」と次のステップを考えている。
参加メンバーは、朝から夜までびっしり組まれた練習をこなす日々で「観光する暇がない」。「観光地の信州」のイメージは強く、京都府から参加した女性は「また来てみたいですね」と話した。 -
日本ダブルダッチ学生連盟が伊那市で合宿
高校生以上でつくる日本ダブルダッチ学生連盟(千野秀行代表、150人)は23窶・6日、伊那市を会場に合宿している。世界大会の優勝経験者ら7人を講師に迎え、大学生ら84人が練習に汗を流している。
ダブルダッチは2本の縄を使い、ダンスの要素や器械体操の動きを取り入れたスポーツ。
合宿は技術向上や仲間同士での交流がねらい。9月に学生連盟主催の「ジャパンカップ」を控えていることから、基礎体力、リズムの取り方など基本から応用まで「スキルをたたき込む」スケジュールが組まれている。
参加は、日本体育大学、同志社大学、青山学院大学、立命館大学など10校の学生や高校生ら。
初日は早速、1チーム6人の即興チームを作り、交差しながら回す2本の縄の中で▽足をクロスさせて跳ぶ▽二重跳び▽逆立ちのように手のひらを床につけて跳ぶ窶狽ネどの技をレクリエーション感覚で練習した。涼しくなったとはいえ、激しい動きに参加者の額から汗が流れ、講師のアドバイスを受けながら取り組んだ。
プロで活躍する「ASGRM」の千野さんは「縄があれば、いつでも、どこでもできる。仲間と技を達成したときは、喜びがある」と魅力を語り、若者らの指導・育成に力を注ぐ。同じくプロ「ViVa女!」の井上園香さんは、合宿が長野でのダブルダッチ普及のきっかけになることを期待した。
26日は午前8時半から正午まで、勤労者福祉センター体育館でチームの成果発表がある。一般に開放するため、多くの来場を呼びかけている。 -
日中友好協会が歓迎会
日中友好協会伊那地区本部は23日夕、伊那市内に23窶・5日の3日間、ホームステイする中国からの留学生2人の歓迎会を美篶の信州INAセミナーハウスで開いた。会長の小坂樫男市長や、理事長でホームステイ先の竹松成就さん(73)=富県南福地=夫婦らが出席。2人は日本の手厚い歓迎を喜んだ。
日中友好協会の事業で、今年で15回目。伊那市は、昨年度はなかったものの、ほぼ毎年受け入れている。
2人の留学生は、早稲田大学で情報通信を学ぶ周洪科さん(55)と、国立感染症研究所でウイルス学を学ぶ張斌さん(46)。
席上で、自身の職業や日本の印象について、日本語を交えてあいさつ。周さんは「日本人の友達は親切で楽しい」、張さんは「これからも日中の友好の方面に自分の力を注ぎたい」とした。
ホームステイ中は、富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団「田楽座」や、西箕輪羽広の農業公園「みはらしファーム」などの見学や、市役所の表敬訪問をする。 -
県情報ネットワーク協会小学生放送コンクール高学年の部
県情報ネットワーク協会が主催する第33回小学生放送コンクール高学年の部で、伊那小学校5年勇組の野村結衣さん(10)=西町=が最優秀賞を受賞した。
テーマは「うれしかったこと」。昨年10月から、学校の敷地内にある桜をクラスの児童一人が1本ずつ担当し、手入れしている総合活動を題材に選んだ。4月上旬、治療した桜の花が一つ二つと咲く様子に「うれしくて、うれしくてたまりませんでした。人には見えないもの、きこえないものがきこえるような気がしました。これって桜さんと心が通じているということでしょうか?」と書き「一日も早く治りょうをおわらせて、病気のない桜さんにしたいです」と結ぶ。
野村さんは、聞く人にわかりやすく、聞きやすいように心を込めて読むことを心がけたそうで、受賞に「びっくりして、今も実感がわかない」。「高いところにあるてんぐす病の枝を切るとき、のこぎりが重くて大変だった。今年は例年に比べて花つきがよかったと聞いてうれしかった」と喜んだ。
担任の北條由美教諭は「結衣さんの素直な気持ちが書かれている」と評価。
コンクールには、県内79校から1万7417人の応募があった。伊那市有線放送農業協同組合管内、南信地区の審査をへて、県審査に進んだ。作文は400字以内で自らの声でテープに録音し、内容や構成、発音、表現力などで採点、総合点で最優秀賞に決まった。
管内では一昨年の低学年の部最優秀賞に次ぐ受賞だった。 -
女団連が26日に模擬議会
伊那市の女性団体連絡協議会は26日午後1時15分から、市役所議場で模擬議会を開く。
模擬議会は事業の一つで、98年以来7年ぶりに企画した。
市側から理事者、関係部長が出席し、市議会定例会一般質問と同様に答弁する。
男女共同参画をめざす会など12人が立ち、男女共同参画推進条例の啓発、マイバックの普及、地産地消の取り組みなどについて質問する。
傍聴できる。
質問要旨は次の通り(敬称略、質問順)。
奥村伸枝 (1)男女共同参画社会の実現(2)人権教育
飯島信子 (1)男女共同参画推進条例の啓発(2)審議委員の登用(3)女性主体の職場への男性登用
原静江 環境問題
池上慶子 若年母子家庭の支援
向山光子 食育の必要性
唐沢敬子 (1)青少年の芸術鑑賞(2)伝統芸能、歴史文化の活用
原久子 (1)農業振興施策での農村女性の役割の位置づけ(2)介護士の待遇(3)介護保険料(4)ごみ処理場問題
清水嘉子 (1)伊那中央病院の病室使用料金(2)いじめ、虐待問題
伊藤百合子 (1)介護保険法改正に伴う伊那市の対応
矢沢秋子 (1)市民会館の老朽化に伴う今後の計画(2)アスベスト使用の市内公共建造物の点検(3)健康で長生きのための温泉利用
荒恵子 乳幼児医療費助成
山岸眞由美 食農教育、地産地消の取り組み -
西箕輪公民館の紅葉教室特別講演会
伊那市の西箕輪公民館(城取茂美館長)主催の生涯学習講座「紅葉教室」の特別講演会が22日、館内であった。教室生約20人が参加。郷土誌「西箕輪誌」の編集委員長・西村幸男さん(83)を招き、同誌製作の苦労話などに耳を傾けた。
「西箕輪誌」は、地元の自然、教育、文化財などの歴史を記す。。現在、全18章のうち、15章までの編集を終えている。
西箕輪の本格的な郷土誌作成は、1902年以来のことで、「もっと歴史事項を増やし、小学4年生でも分かりやすいものを」との地域の願いで、98年に地元の歴史に詳しい人たちで編集委員会を発足した。
住民の話を聞き歩いたり、古文書を調べたりして、「土地の人の話をくみ上げた本」を目指し、記事を収集する。編集についても、地区内の8区の話題が片寄らないよう心掛けたという。
年内の出版を目標にする西村さんは「西箕輪にこんな歴史があったんだと知ってもらい、子供たちに読み聞かせて語り継いでほしい」と呼びかけた。 -
権兵衛トンネル沿道広告物
デザイン審査で北沢さん(箕輪町)が最優秀賞06年3月に権兵衛トンネル道路(国道361号線)の開通が予定されているが、それに先立ち、沿道の自己用広告物のモデルになる統一デザインの第2次審査会が22日、伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」であった。2次審査に残っていた4提案のうちから、箕輪町在住の一級建築士・北澤宗則さんの案が最優秀賞に決まった。
主催は、上伊那地方事務所や市町村、関係団体でつくる上伊那地域景観推進会議(会長・牛越徹上伊那地方事務所長)。伊藤精晤信大農学部教授を審査委員長に、地元地区代表など11人による審査委員会があたった。
北澤氏のデザインは伊那産カラマツを使用し、地域住民が自由に花で演出できることを狙ったもので、「シンプルで景観に調和する」「地元産のカラマツを使用した点がよい」「管理がしやすい」などの点で評価された。
権兵衛トンネル道路は、伊那側約7キロ・両側100メートルが屋外広告物禁止地域に指定される予定。この地域を含む西箕輪一帯は、景観保護のための「西箕輪ふるさと景観住民協定」も結ばれている。こうした中で、沿道に社屋や店舗を構える企業・商店がその敷地の中につくる自己用広告物の統一デザインのモデルを提示する必要があり、今回の審査になった。
伊藤審査委員長は「どの案も多大な努力とアイデアが盛り込まれたもので甲乙つけがたかったが、地元産のカラマツを使用し、設置方法も詳細にわたり提示された北澤さんの案が評価が高かった」と話した。
今後、北澤さんのデザインをもとに自己用広告物のモデルをより具体化するだけでなく、建物の外観などを含めて、景観保護のためのガイドラインを12月までにまとめる。とりまとめには、審査委員会のメンバーに北澤氏が加わってつくられるガイドライン策定委員会があたる。 -
仲仙寺の木造仁王立像2体県宝に指定へ
県文化財保護審議会は22日、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体を県宝に指定する答申をした。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内で初めて。
市は1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
2体は仁王門に安置する。室町時代の1501(文亀元)年に、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼が製作した。
向かって右側が密迹金剛。口を開き、振り上げた左手に鈷杵を握る。左側は那羅延金剛で、口は閉じ、右手の指を開いて前方に向けている。ともに高さは255センチ。 -
富県南福地の御柱祭9月
9月25日にある伊那市富県南福地の諏訪神社の御柱祭りに向けて、上竹松、竹松、阿原の氏子でつくる実行委員会(牛山昭司委員長)は21日、4カ所の里山から御神木を切り出した。
7年に一度の諏訪大社の御柱祭りに敬意を表し、翌年に開く恒例祭。第1の柱がある菖蒲(しょうぶ)山で、事始めの安全を祈願する斧入れ式を挙行し、その後、各山から、円周がそれぞれ約130センチの赤松3本、もみの木1本を切り出した。
最後に残った第3の柱(もみの木)は、それまでの赤松と違い、幹はどっしりとした重量感。生えている場所が急斜面のため、倒す方向を検討し、慎重にチェーンソーの刃を入れた。「ベキベキ」と大きな音を響かせ木が倒れると、これまで以上の歓声がわき、委員らの顔には安堵(あんど)の表情が浮かんだ。
4本の御神木は、9月11日に山出しし、2、4の柱は24日に神社に建てる。25日は、1、3の柱の里曳き、建御柱のほか、長持道中をして各家庭を周る。 -
イラクの現状報告会
イラクで使用された劣化ウラン弾の放射能汚染被害を伝える報道写真家、森住卓さんらの講演会が20日、伊那市民会館で開かれた。
米軍が湾岸戦争で使用した劣化ウラン弾の詳しい被害状況が明らかとされない中、森住さんは、イラクの様子を撮影してきた。
放射能の影響は、今なお深刻で、ガン、白血病、その他さまざまな難病に苦しむ人が急激に増加する一方で、薬不足から、多くは十分な治療が受けられないまま死んでいく。脳が十分発達しないまま生まれてきた無脳症の赤ん坊を前に、イラクの医師は「あと30分もすればこの子は死ぬ。この子の生まれた意味は、写真でその姿を世界に伝え、悲劇を繰り返させないようにすること」と話し、森住さんに撮影するよう訴えたという。このような場面は、イラクの日常としてあり、死と隣り合わせにあるイラク住民の悲痛な思いを森住さんは訴えた。
また、イラクに薬を届ける活動を続けている西村陽子さんも講演。西村さんは、治安状況も薬不足も一向に改善されないイラクでの活動を「大きな砂漠に1滴の水をたらすようなものだが、今できることを続けていきたい」と語った。