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第3回伊那市・高遠町・長谷村社会福祉協議会合併協議会
伊那市・高遠町・長谷村の社会福祉協議会合併協議会の3回目が3日、高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。
前回検討した合併方式や時期などを決め、議論となった事務所所在地の明記方法は、本所所在地(伊那市福祉まちづくりセンター)の後に、高遠町、長谷村にある現在の事務所に支所を置くとした案が再提案された。
また、事前協議事項として役員や評議員の定数を提案。各役員の選出区分は、10月ころを目途に協議を進める。 -
トーマスの山車が完成
伊那市の「伊那まつり」市民おどりに登場する中央区連の山車「きかんしゃトーマス」が4日、完成した。
本年は子どもに人気の「きかんしゃトーマス」を選び、模型から図面をひき、7月上旬から毎日、区民有志10人が製作に当たった。
高さ3メートル、長さ5・5メートル、幅2・7メートル。機関車には廃発泡スチロールなどを使い、スプレーで青色に塗った。顔部分は、おがくずにボンドを混ぜて塗装し、立体感を出した。煙突から煙が出る仕掛けや電球を飾り付け、にぎやかにした。当日は子どもが喜ぶ演出もあるという。
設計通りにいかなかったり、意見の食い違いがあったりしたそうだが、お互いにアイデアを出しながら、満足のいく仕上がりに。「山車のコンテストをしてくれたらな」と話していた。
市民おどりは6日午後5時半から、山寺窶柏シ町区間である。中央区連には区民約100人が参加。製作者も踊ったり、山車をひいたり、酒を飲んだりとまつりを楽しむ。 -
東春近小を増改築
伊那市の東春近小学校管理特別教室棟建設工事の安全祈願祭が5日あった。市や学校関係者、施工業者ら約40人が集まり、工期中の安全を祈った。完成は07年3月20日を見込む。
東春近小は78(昭和53)年に建設。教室不足で家庭科室や調理室などを教室として併用していたことから、増改築によって解消を図る。
工事では音楽室、職員室、放送室がある北校舎を取り壊し、新校舎(鉄骨造り一部2階建て・延べ床面積1290平方メートル)を建てる。事業費は2億9千万円。
安全祈願祭で、関係者は玉ぐし奉てんなどをして無事故を願った。
着工は当初計画から1年遅れ。国庫補助などの削減があったため、計画を見直し、仮設校舎や多目的ホール建設などを削った。
児童数は397人。 -
市役所正面玄関前に市章が浮かぶ
伊那市役所正面玄関前の芝生に5日、直径20メートルの市章が現れた=写真。総務課職員2人が市章の形に刈り込んだ。来庁者の話題になりそうだ。
芝が青く「何かを描いたら、おもしろそうだ」と思いつき「伊那まつり」(6・7日)に合わせて刈った。06年3月31日の高遠町・長谷村との合併を控えていることから「イナ」の文字と中央アルプス駒ケ岳を形づくった市章を選んだ。
中心を決めてから、ひもを回して緑色のスプレーで下書き。芝刈り機で高さを2段階に調節し、市章を表現した。
作業に当たった鈴木徹志さんは「刈るのに3時間かかったが、予想以上の出来。伊那まつりの盛り上げになれば」と話す。
7日はフリーマーケットの会場になってしまうが、しばらくは楽しむことができる。来庁者が正面玄関前から見られるように、東向きになっている。 -
高校生Band Festival開催
上伊那の高校生バンドが一堂に集う「高校生Band Festival(バンドフェスティバル)」が4日、伊那市の生涯学習センターホールであった。
昨年から始めた高校生バンドの合同ライブ。利用者が少なかった同センター8階のスタジオ利用の普及を図ろう窶狽ニ、NPO法人クラシックワールドが主催した。今年は3年生4団体、2年生5団体が参加し、持ち時間30分で4、5曲を演奏。
異なった個性を持ったバンドそれぞれの演奏に、会場も盛り上がり、参加バンドも観客も一体となってライブを楽しんでいた。 -
ノウゼンカズラにカエルがすっぽり
○…伊那市上荒井の堀内潤一郎さん(64)宅に咲くノウゼンカズラに、カエルがお尻からすっぽりと入り込んだ=写真(堀内さん撮影)。
堀内さんが偶然、だいだい色の花の中に、緑色のカエルがいるのを発見。花の蜜を求める昆虫を捕まえようとしているのか、おっかない顔で半日ほどじっとしたまま。アリが通りかかると、パクリと飲み込んでしまったという。
堀内さんは家族中を呼び集めて観察。「おもしろい。どうやって入ったのかね」としばらく見入った。 -
親子水泳教室
伊那市の恒例の親子水泳教室が、伊那市民プールで、1日から5日の5回の日程で開かれている。初日は水と親しむために、水中で石を拾ったり、ジャンケンをしたり、親子で楽しんだ。
市体育協会水泳部の主催。泳ぐことが苦手な児童と、その母親の4組、8人が受講。水と親しみながら「25メートルをクロールで泳ぐ」ことを目標に、泳ぎ方を学ぶ。
水中で石を拾うゲームでは、誰が一番多く石を拾えたかを競う児童たちもいて、初対面ながら仲良く水遊びを満喫。母親たちも積極的に水に入り、我が子の泳ぐ姿を近くで見守っていた。
長年、水泳を教えている指導員は、「今年の受講者は、頭を水に入れても平気で、例年よりも水への恐怖心が少なく、教えていても飲み込みが早い」と話している。
受講者の一人の小学3年女子児童は「クラスのみんなより、上手くクロールができるようになりたい」と、この夏の目標を話した。 -
天竜川上流・水生生物で水質調査
国土交通省「天竜川上流河川事務所」の天竜川上流部の水質調査が29日窶・月5日の日程で展開されている。1日は伊那市の2カ所で小中学生ら約50人が集まり、水生生物を採取し、指標生物から水質を調べた。
東春近の天竜川支川「三峰川」の竜東橋下流左岸では、南箕輪村南部小、高遠中や、伊那市、南箕輪村の生活クラブ生協の家族連れなども参加。浅瀬の石を引っくり返し、網を使って虫や魚を捕まえた。
水質のきれいな水に住むヒラタカゲロウが多く見つかり、例年同様、きれいな水であることが分かった。また、絶滅危機のある魚のアカザも発見した。
伊那市の生活クラブ生協として参加した富澤耕太郎君(11)=西箕輪与地=は、ヒゲナガカワトビケラ(ザザムシの一種)をバケツの底が見えなくなるほど採取。「たくさん取りすぎてちょっと気持ち悪いけど、川の中にはいろいろな生物が住んでいることが分かった」と話した。
調査は辰野町から飯田市までの天竜川本川と支川の12カ所でする。今年で22回目。 -
伊那小冬組JAの直売所で手作り野菜を販売
伊那小学校2年冬組(浦野博教諭)の生徒51人が学校の畑で作ったトマトやナス、キュウリなど、約17種類の野菜が、伊那市荒井区室町のAコープ伊那店の直売コーナーで販売されている。
子どもたちの要望もあり、興味があった野菜づくりをしてきた冬組だが、思いのほか苗の購入に費用がかかったため「せめて苗代だけでも」と、作った野菜を売ってみることになった。
作った野菜に値段を付けるため、町の直売所へ価格調査に出掛けた時、Aコープ伊那店の小澤勝治郎店長が「たくさんできたら売ってあげるよ」と声をかけてくれたため、同店直売コーナーの一角で野菜を売り出すことに決めた。
野菜は当番が交代で収穫し、店に出荷する。中には自分の家から注文を取ってきて、野菜を売る子どももおり、自分たちの野菜をおいしく食べてもらうことへの喜びも実感しているという。
野菜は夏休みいっぱい店頭に並ぶ予定で、新学期が始まってからは、町へ売りに出ることも計画中だという。
野菜を出荷する子どもたち -
護国寺青空子ども会開催
伊那市東春近の護国寺(杉田寛仁住職)で29日、青空子ども会があった。伊那市や近隣市町村の園児から中学生45人が集まり、普段と異なる環境の中で、集団でさまざまな催しを楽しみながら、他者を思いやる気持ちや命に感謝する心を学んだ。
みんなで共に生活することを通して助け合ったり喜びを分け合うことを学んでほしい窶狽ニ、20年以上前から続く夏の恒例行事。毎年常連で参加する子どもも多い。今年は初参加者も半分近くいて、20人の定員に対し、倍以上の子どもが集まった。
1泊2日で子どもたちは、写仏など、お寺ならではの催しを体験したり、花火大会やきもだめしなど、夏の恒例行事も楽しんだ。
安易に命を絶つ事件が多い昨今、命の尊さを感じでほしい窶狽ニ、昨年からは会の目的に「命を大切にする」を加えたところ、合宿中は、蚊も殺さないよう心がける子どももおり、改めて"命"を見つめる機会にもなったようだった。 -
親子タウンウォッチング
伊那市は2日、親子タウンウォッチング「学ぼう、知ろう 私たちのまち」を開いた。6家族12人が参加し、市役所など6カ所を見て回った。
小学生とその保護者を対象にした、夏休みの恒例行事。06年3月31日の高遠町・長谷村との合併を控えていることから、新たに2町村の施設を加えた。
見学したのは伊那消防署、権兵衛峠道路、長谷村の特別養護老人ホーム「サンハート美和」、高遠町の歴史博物館など。
歴史博物館では、江戸城の大奥に仕えていた絵島が遠流され、暮らした囲み屋敷、高遠城主内藤頼直の具足、守屋貞治の石仏、桜シアターなどがある。
昭和20年代のアイロンや蚕の糸取りかま、下駄スケート、いろりなど人々の暮らしに触れた富県小学校1年生の田畑樹音さん(7つ)は「これは何に使ったの?」と興味津々で「見てると、おもしろい」と話していた。
消防署では、はしご車、救助工作車、ポンプ車などが紹介され、児童たちは実際にハンドルを握り、楽しんだ。 -
美篶小資料館化粧直し
伊那市の美篶小学校敷地内にある、郷土資料が集まる「美篶小学校資料館」の南側外壁塗装作業が1日、あった。地域住民でつくり管理・運営などをする資料館専門委員や、同校の校務技師ら14人が、朝からの半日仕事に汗を流し、地域で守ってきた資料館の壁を自分たちの手で生まれ返らせた。
南側外壁の塗装作業は00年の大改修以来。外壁は高さ8メートルで、表面積は約230平方メートル。壁に対して、足場を組み、防腐効果などがある塗料を、協力して塗装した。
副専門委員長の矢島信之さん(61)=青島=は「地域の人たちが身近に感じられる建物として、地域で守っていきたい」と話す。
資料館は、美篶村立美篶中学校の新校舎として1952年に設立。64年の東部中学校への統合の後、使われなくなった校舎を80年に資料館として利用。木造建築のため、市の校舎規格にはそぐわず、いくどとなく取り壊しの話があったが、地域住民の熱望で現状を維持している。
現在は、地区内の約1700戸から年間100円の寄附金を運営費などに当てている。地区住民に限らず開放し、学習の場として活用されている。 -
西町区伊那部で写生会
故郷の魅力を見つめ直すとともに、町内の意思の疎通を図ろうと窶狽ニ、伊那市西町区の伊那部町内会(伊沢勉町総代)は30日、町内の小学生を対象に写生会を開いた。13人が参加し、見て感じたままを画用紙に表現した。
2年目の試みで、今年は春先に復元されたばかりの酒屋旧井沢家住宅が題材。講師に元伊那市教育長の保科恭治さんを迎え、いろりや井戸などがある住宅の、思い思いの場所で熱心に鉛筆や筆を動かした。
児童たちは、お互いの絵をのぞき込み、評価しながら楽しんだ。
保科さんは「自分で創造し、発想して描くことは学習としても大切なこと。現代の子供たちは絵をじっくり描く時間がなかなかないので、町内会で写生会を開くことは重要な活動だと思う」と話していた。
出来あがった作品は毎年秋にある町内の文化祭に出展する。 -
理容室もブラスバンドも親子で共演
吉田理容室
吉田常廣さん(57)
吉田明弘さん(31)伊那市荒井区元町の小沢川沿いで親子で理容室を営む。腕は上々と評判。だが、親子で一緒にやるのは床屋の仕事だけではない。
2人とも、伊那市消防音楽隊の中心メンバー。仕事のかたわら、1月の出初式から、春季訓練(定期演奏会)・秋季訓練、伊那祭り、防火パレードなど数々の場面で演奏する。週1回(月曜日)の練習も欠かさない。
父親常廣さんはフルート・ピッコロの担当。1989年の伊那市消防音楽隊創設メンバーの1人で、副隊長、隊長を務めたこともある。「人手不足だから還暦まで現役でやれということなんですよ」と笑う。
創設当時、県内に消防音楽隊は数多かったが、上伊那には1つもなかった。防火意識の向上のためにも結成しようと話がまとまり、伊那中時代にブラスバンドの経験があった常廣さんが立役者の1人になった。
当時の隊員は約30人。一時期かなり減少して苦しい時もあったが、現在は再び30人ぐらいに持ち返してきているという。
息子明弘さんは隊創設1縲・年後、当時まだ中学生だったが練習に参加するようになった。トランペット担当。中学・高校と隊で演奏した。高校を卒業して修業で東京都と塩尻市で暮らし、5年前に帰郷。戻るとすぐに音楽隊に復帰した。「父がやっていた影響でブラバンを選んだんですよ」と一言。常廣さんの顔がほころんだ。
04年からは地元の伊那消防団第1分団のラッパ隊にも加わり活躍。05年の市内のラッパ隊大会ではみごと1位にもなった。「トランペットをやっているからラッパ隊の技術向上の役に立てると紹介したんだ」と父親が言えば、「今は、いろいろな職業の人とめぐり合えるから楽しいですけど、初めは余計なことを言ってぇ窶狽ニ思いましたよね」と息子。
消防音楽隊のレパートリーは約100曲。6・7日の伊那祭りではパレードに参加して、「マツケンサンバ」「宇宙戦艦ヤマト」「スカイ・ハイ」などのおなじみの曲を演奏する。明弘さんが参加する消防団ラッパ隊も、05年から、伊那祭り「やる気」委員会の提言を受けて、旧市役所跡地の駐車場に作られるお祭り広場で演奏する。
消防団ラッパ隊は消火活動の際の重要な伝令役であり、伊那市消防音楽隊は、市民の防火・防災意識啓発の先頭に立つ重要な役割を担う。
創業60年にもなる床屋の2代目おやじと跡取りの3代目が、親子で続ける消防音楽活動。伊那祭りの行われる演奏には、そんな人々の街を思う気持ちが込められる。
(毛賀沢明宏) -
みはらしラベンダー盗難
業務用や鑑賞用として農業公園みはらしファームが園内で育てているラベンダーの一部が、切り取られていることがこのほど発見され、花を育ててきた公園職員らが心を痛めている。
花が盗まれたことに気づいたのは7月中旬で、見まわり中の職員がふれあい広場横の花壇で発見した。被害は約50本。目立たないよう何カ所かに分けて、はさみなどできれいに切り取られており、人目がない夜の間に、摘まれたものと考えられる。
この季節、園内のラベンダーは、一般客の目を楽しませているものの、あくまで鑑賞用。
みはらしファームは現在、摘み取られた場所に「ここのラベンダーは心ない人に取られてしまいました。とても残念です」との立て札を立て、再発防止に努めている。 -
生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~
暮らしに彩りを加えるさまざまな生活道具を、自然の素材で作り上げる4人の作家による「生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~」が、7日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。素材の温もりを感じる陶器や織物、家具など約300点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
長野市や岡谷市で工房を構える4人が同ホールで展示会を開くのは初めて。天然の素材の持つ素朴で柔らかな質感に魅了され、素材そのものの良さを引き出す作品づくりをしている。木工、籐工芸、陶芸、染織と4人が扱う素材はさまざまだが、木工家の小松稔さんは「自然のもの同士は、異なる素材や作品であっても、一体感のある一つの空間をつくる」と話す。
また会場は、作品に触れることができるようになっており、その感触も楽しめる。
入場無料。7日まで。 -
伊那少年卓球クラブ東日本ブロック卓球大会出場
卓球の小学生以下を対象にした全国ホープス団体県予選(7月10日、小諸市)で3位に入賞した伊那少年卓球クラブ(阿部凱人監督)の男子チームが、第19回全国ホープス東日本ブロック卓球大会(6、7日、富山県)に出場権する。
予選大会は、優勝チームが全国大会に、2、3位チームが東日本ブロック(北信越、東海、関東地区)大会に出場する。
東日本大会出場を決めた上原良太君(11)下島知宏君(11)埋橋英里斗君(11)三澤拓弥君(10)は、今年4月ころチームを編成し、練習に励んできた。4人は個人でも県内ベスト16に入る実力で、阿部監督は「良い結果を残せる可能性はある」と話す。
キャプテンの上原君は「まずは予選リーグ突破が目標。その後、どんどん目標を上げて勝ち進みたい」と意気込みを語った。 -
コンビニに市報を置く
伊那市は1日、市内のコンビニエンスストア13店にパンフレットスタンドを設け、市報などを置いた=写真。月1回ずつ入れ替え、市政の情報を市民らに提供する。
置くのは市報「いな」、市社会福祉協議会の「ふくし伊那」、観光パンフレット。
市報は、自治会組織を通じて各世帯に配っているが、全世帯数のうち1割強が未加入世帯。市役所や支所、図書館、大型店などに置いているが「市政の情報を得て、参加してもらう機会にしたい」(市役所総務課文書係)とコンビニにも広げた。観光パンフレットも置き、観光客にも利用してもらう。
スタンド=高さ1・4メートル、幅20センチ=の購入費は50万円。コンビニの協力を得て、各店の入り口付近に立て、市報などを15部ずつ置く。
今後も新たにオープンする店にも協力を呼びかける。 -
伊那まつり原画ポスター
「第33回伊那まつり」ポスター原画コンクールの表彰式が1日、市役所であった。会長の小坂市長が最優秀賞、優秀賞の入賞者5人にそれぞれ表彰状やトロフィーなどを手渡した。
冒頭、小坂市長は「市内全域にポスターが飾られている」と中学生の参加を喜び「合併を控え、高遠町・長谷村からの参加もあり、盛り上がるだろうと思う」と述べた。
受賞者を代表し、最優秀賞の堀内綾さん=西箕輪中学校2年=は「花火、竜、イーナちゃん(市のイメージキャラクター)をファインダーでまとめるところが大変だった。花火は色を明るくしたほうがよかったかなと思う」と制作の様子を話した。
応募作品はすべてラミネート加工し、商店街などに展示。
17日から31日まで、市役所市民ホールで手作りポスター展を開く予定になっている。 -
伊那消防署で高規格救急自動車の入魂式
伊那消防署で2日、高規格救急自動車の入魂式があった。小坂樫男伊那消防組合長をはじめ、署員らが出席し、安全を祈願した。
1993年に同消防署で初めて購入した高規格救急車の老朽化にともなう更新。
小坂同組合長は「はしご車の横転事故もあったので、交通事故には十分気を付け、地域住民の安全のためにも、有効に使われることを願う」とあいさつした。
同車両の購入価格は、2814万円で、全長5・61メートル、全高2・48メートル、全幅1・8メートル、総重量3055キロ。以前のものと比べると、盗難防止装置が強化され、エンジン起動中でもドアロックができるなどの特徴があり、車輪は4輪操舵システムで、従来より小回りが利く。
また、災害時には緊急消防援助隊として出動する。
伊那消防署管内の昨年度の救急出動件数は2560件で、前年と比べると217件増、搬送人員は2491人で、147人増。救急事故種別の出動件数では急病、交通事故、一般負傷の順で多い。 -
原爆パネル展
伊那市は15日まで、市役所1階の市民ホールで「原爆パネル展」を開いている=写真。広島・長崎の原爆の悲惨さを写し出したパネル50枚が並ぶ。
市民に戦争や原爆に関する意識を深めてもらおうと終戦記念日(15日)に合わせた11年目の取り組み。例年、市が保管するパネルを20窶・5枚ずつ並べているが、本年は被爆60年の節目であることから、すべて展示した。
パネル=B3判=は、超高温の熱線で焼死した少年、焼け野原となった爆心地付近の「死のまち」、泣く気力さえなく「水、水…」とあえぐ子どもに救援隊が水を飲ませる様子など生々しい。被爆者が描いた「生き地獄」の絵もあり、核兵器廃絶の願いを込める。
市役所企画課は「被爆から60年。薄れてしまいがちな平和への思いを一人ひとりが考える機会にしていただきたい」と話している。
パネル展のほか、終戦記念日などに黙とうをする。 -
不思議な野菜ずらり
UFO?恐竜の頭?窶狽ネどと想像をかき立てるユニークな野菜たちが伊那市西箕輪のみはらしの湯1階ロビーに展示されている。
野菜の提供者は伊那市ますみが丘の伊藤勝夫さん。伊藤さんの奥さんが花を購入した時、一緒に付いてきた種を「カボチャかな」とまいたところ、このような面白い野菜がなったが、種の袋などは捨ててしまったため、名前や本当の種類は分からないという。
もう1種類の野菜も名前などは不明。ひょうたんのような形をしているが、首の部分が長く、白い水玉模様がある。また、地面をはわせて育てたせいか頭が垂れており、なにかの動物を思わせる愛きょうある格好をしている。
1日に勝夫さんが畑で発見するまで、2人とも野菜がなっていることに気づかなかった。「面白い形なので、みはらしでみんなに見てもらおう」と持ち込んだ。
みはらしの湯の唐澤壽男支配人も「夏休み中、都会からくる子どもたちにも楽しんでもらえる」と、ユニークな野菜に笑顔を見せていた。 -
はなまる地域探検隊が日帰りキャンプ
伊那市の小中学生を対象に学校や年齢の枠を越え、さまざまな体験活動をする「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)は30日、本年度4回目の活動として、小沢川上流の山の神河川敷で日帰りキャンプをした。隊員約78人、市内、高遠町の高校生ボランティア21人など、総勢100人余が、和気あいあいと楽しんだ。
命につながる山と川の関連学習がテーマ。信州大学農学部の島崎洋路名誉教授が、近くにある樹木、草花、鉱物について説明するなどの自然ウォッチングや、飯ごう炊さんなどに取り組んだ。
8班に分かれた隊員らは「カレーライス」作りに挑戦。かまど作りや火おこし、野菜を洗ったり、切ったりと、スタッフとともに一生懸命こなした。知り合ったばかりの仲間と協力し、ともに汗を流し、出来あがったカレーに舌鼓を打った。
伊那小5年の小森龍君(10)は「大きな木に火を付けるのが大変だった。いつも食べてるカレーより、みんなで、外で食べるカレーのほうがおいしいかった」と感想を話していた。 -
ぼくらも街を守ります
荒井区少年少女消防クラブが夏季訓練伊那市荒井区の子供たちでつくる少年少女消防クラブが31日、内の萱の荒井区スポーツ公園で恒例の夏季訓練を行った。ハッピ・ヘルメット姿に見を包んだ子供たちは、規律訓練や放水訓練でキビキビとした動きを見せ、自分たちの街を守る決意を固めた。
中村敏雄同区少年少女消防部長によればクラブ員は現在25人。1981年に結成、24年の伝統を持つ。
夏季訓練のほか、出初式や、パレードなどにも参加し、子供の意識向上を通じて、大人の防火意識・自主防災意識を高めている。
訓練を終えた子供たちは、消防署員が着る防火服を着用するなどして楽しみ、区役員が要したトン汁にも舌鼓を打った。
防火服を着て臨場感を味わう子供たち -
伊那まつりのにぎわい創出へ
伊那まつり実行委員会市民おどり委員会の「手作りあんどんプロジェクト」は30、31日、荒井区通り町、山寺区八幡町の沿線住民に手作りあんどん109基を寄贈した。まつり当日の6日に点灯してもらい、にぎわいを創出。まつり以外のイベントにも活用することで、地域の活性化につなげる。
手作りあんどんは昨年に続くものだが、本年は「市民総出の伊那まつり」の継続した新たな参加形態としてオーナーを募集した。
あんどんは高さ50センチ、幅25センチ。オーナーが自ら組み立て、側面に「伊那まつり」「商売繁盛」の文字や、勘太郎などの絵を描いた障子をはった。
オーナーあんどんは6日午後5時ごろから、駅前再開発ビル「いなっせ」前窶蝿ノ那橋と、山寺駐車場前窶蝿ノ那北駅前のセンターラインや両端に並べ、ロウソクに火をともす。
寄贈では実行委員や地区役員がいくつかの班に分かれ、市民おどりの会場となる沿線住民に、あんどん設置の趣旨を説明し、保管などを依頼した。 -
たかずや森林塾で薫製作り
森林再生を目指す伊那市の「高烏谷森林塾」(六波羅和広代表)は30、31日、高烏谷鉱泉近くの「じょんのびの森」で薫製・たき火料理に挑戦した。
森林塾は、山の実態を知った上で、チェーンソーの使い方、間伐・枝打ち、作業の安全管理など「山仕事師」の技を学ぶもの。その一環として、今回は間伐材の利用法をテーマに取り上げた。
薫製にはイカ、カツオ、レバー、チーズ、鶏のささみ、豆腐など8種類の材料を用意。
これまで活動に参加してきた男性4人が参加し、それぞれダンボール箱で薫煙箱を作った。かまどで火を起こし、薫煙箱に設けた金網に材料を乗せ、桜やクルミ、リンゴなどのチップでいぶした。チップによって「甘味とソフトな香り」など特徴があり、1時間弱から4時間ほどかけてじっくりと仕上げた。
昨年の経験を生かし、事前に塩づけ、塩抜き、風乾の下準備をしたこともあってか「臭みがなく、うまみのある深い味」に完成。
酒も進み「いかに多くの人に山仕事を理解してもらうか」など森林談義で盛り上がった。
森林整備に10回以上、訪れているという佐藤博久さん(47)=東京都=は「手入れが行き届かない山が整備によってきれいになっていくのは気持ちがいい」と話していた。 -
みはらし夕涼み市開催
暑さを忘れて夏祭りを楽しんでもらおう窶狽ニ30、31日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで「夕涼み市」が開かれた=写真。涼しげな浴衣を羽織った親子連れなどが多数訪れ、さまざまな祭りの催しを楽しんだ。
会場には祭りに欠かせない焼イカや五平もち、ヨーヨー釣りなどの屋台が並んだほか、地元生産者が育て上げた、旬の野菜の対面販売もあった。
また、みはらしならではのイベント、皿回しやトマトすくいなど、一風変わった催しは、大人も楽しめ、子どもと一緒になって懸命に取り組んでいた。ポニーの引き馬体験は、安全かつ気軽に乗馬できるとあって、小さい子どもたちに人気だった。
食欲の落ちるこの季節だが「名人亭」の流しそばや「麦の家」のチーズフォンデュなど、食べ物ブースも多くの人でにぎっており、訪れた人たちは、ひとときの間、夏の暑さを忘れて祭り気分を存分に満喫しているようだった。 -
天竜おりの会
伊那市西町の手織工房「織音舎」で、野中秀夫さん・ひろみさん夫妻が指導する裂織を学ぶ仲間でつくる「天竜おりの会」(15人、島よね子代表)。
第3回全国裂織展(24-30日、東京都台東区きもの美術館)の移動展が9月1-24日、八ヶ岳美術館である。期間中の17日、「信州さきおりフェア」が、樅の木荘敷地内ゲートボール場である。裂織だけのフェアは県内で初の試み。天竜おりの会は、このフェアに参加する。
会員の中で12人が、全国裂織展に出品。今年に入ってから準備、制作に励み、作品を仕上げた。「自分にプレッシャーをかけて3回目の挑戦」という人もいる。
7月からは、会員皆がフェアに向けた作品づくりに取り組んでいる。
会員の機織り経験は1年未満の人から20年近くになる人まで幅広い。「織音舎」に通い始めたきっかけも人それぞれ。しかし、共通していることは「機織りが好き」「生きがい」ということ。欲しいものが簡単に手に入る世の中。1本の糸が布になる行程はとても長い。それでも「これが好き」ときっぱり。
「思い出の着物で何か織りたいとずっと思っていた。図案を考え、一つの作品として布の思い出が作品にできることがうれしい」
「自分の作ったものが人に自信をもって出せるようになりたい」
それぞれの思いを抱きながら、絵を描く代わりに織りで表現したり、セーターを編んだ残りの毛糸などをリサイクルして活用したり、母の着物が裂織作品として新たに生まれ変わったり…。一人ひとりの個性あふれる作品を織り上げている。
仲間づくりや情報交換、親ぼくを目的に昨年発足した会。「皆、個性豊か。今の時代は仲間が得難い。でも、織りのことだけでみな1日話ができる」。仲間の作品を見たり、話をすることが互いの刺激になる。向上心、負けん気が技術の進歩につながるという。
織った布をそのまま置いておくのがほとんどだが、織ったものを物にして人に見てもらい、気に入って買っていただくところまでたどり着くことを目標にしている。
指導する野中ひろみさんは、「会ができて皆すごく前向きになってきている。物作りは続けることが大事。会員の中にはしばらくやっていなかった人もいるけど、そういう人が会の発足や信州さきおりフェアをきっかけにまた機をやろうという気になっている。とてもうれしい」と、一人ひとりにアドバイスしながら温かく見守っている。
家事や勤めなどしがらみを持ちながら取り組んでいる機織り。「織りがあればいやなことも忘れられる。楽しくできることが一番。細く、長く、生きがいとして続けていきたい」。会員皆の思いだ。 -
唐沢傳さんと六三親和会の心意気で
伊那市東春近の中組区(窪村稔区長)で31日、「こども御輿(みこし)」の入魂式があった。同区の壮年の有志でつくる「六三親和会」会員で、建具屋を営む唐沢傳さんが、子どもたちの思い出づくりに貢献したいと、親和会から一部補助を受けて製作。寄贈された同区でギボシや瓔珞(ようらく)などで装飾し、このほど完成した。
みこしは重さ約25キロで、毎年10月に開く、春近神社の秋祭りで、子どもたち20人ほどで担ぎ、区内を練り歩く予定だ。祭りでは子どもたちが参加するイベントが少なかったが、今年から新たに「中組こども御輿」を加え活気づくとあって、「今まで以上に盛大な祭りにしたい」と張りきり、子どもみこしを通して、区民の絆が一層深まることに期待していた。
式には、区役員、親和会関係者、小学校PTAら関係者約35人が出席し、神事をして立派なみこしの誕生を喜んだ。
窪村区長はあいさつで「とてもすばらしいみこし。中組区の宝として、子どもたちのふるさとの思い出づくりになるよう、末永く大切にしていきたい」と述べた。
また、児童会長の久保村真衣さん(11)は「立派なみこしでうれしい。初めてみんなで担ぐから、元気よく、盛大な祭りにしたい」と意気込んでいた。 -
高校生が車いすでウォークラリー
伊那市社会福祉協議会は31日、「高校生ボランティアの集い」を水神町の福祉まちづくりセンターで開いた。箕輪工業、赤穂、下伊那郡松川高校から5人が集まり、車いすなどを利用したウォークラリーを通して、福祉への関心を深めた。
12年ほど前に開始した高校生ボランティアだが、5年前から参加者が減るなどして活動を停止。市社協では再度推進して、活動を再開しようと企画し、OBらもスタッフとして参加した。
ウォークラリーはアイマスクや車いすを利用して、1キロほど離れたスーパーまで買い物をして戻ってくるというもの。2班に分かれて、行き帰りを国道と裏道を通るルートで体験した。
実際の道路で車いすを押し、段差に差しかかると、スタッフから「車いすをかたむけすぎると、乗っている人は怖いと感じる。必ず声をかけて、適度に傾けて」と指摘。さらに、「目が見えない人と歩く場合は、健常者が道路側を歩き、障害を説明しながら歩いて」と指導を受けていた。
箕輪工3年の栃下始さん(18)は「中学から介護の仕事に興味があり、将来もそういう仕事に携わって貢献できたらと思っている。今日は実際に体験してみて、その人の立場に立って物事を考える必要性を改めて身にしみて感じた」を感想を話していた。
市社協では、今後も高校生ボランティアの学習の場を設けていきたいとしている。