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オペラ「春香」 団員募集始まる
伊那市の名誉市民 故・高木東六さんが作曲したオペラ「春香」。2012年、6月の公演に向けて、合唱団員の募集が始まりました。
2日は、報道関係者を対象に会見が開かれ、オペラについて説明が行われました。
オペラ「春香」は、韓国・南原(ナムウォン)市を舞台とする純愛物語を基に高木東六さんが作曲したものです。
高木さんが、戦時中、伊那に疎開している際につくったもので、オリジナル版での上演は、64年ぶりとなります。
2年に1度、これまで8回に渡り開かれてきた手づくりの音楽会で上演する予定で、この音楽会でもオペラに挑戦するのは初となります。
2日の会見では、メインとなるキャストも発表されました。
春香役は、南箕輪村出身の夫を持つプロのソプラノ歌手・永吉 伴子さんなど、伊那にゆかりのある歌手を中心に人選する事ができたということです。
実行委員会では、今回のオペラにむけ、合唱団員150人、舞踏メンバー男女・各8人を募集します。
合唱団員の中から、男声15人のキャストを選ぶ予定です。
手づくりの音楽会、オペラ「春香」は2012年6月に予定されています。 -
伊那市でふれあい広場
福祉のお祭り、ふれあい広場が、8月29日に伊那市の福祉まちづくりセンターで開かれました。
ふれあい広場は、世代や障害のあるなしをこえて、同じ地域で共に生活していることを共感しようと伊那市社会福祉協議会などが毎年開いています。
会場となった福祉まちづくりセンター駐車場には、福祉関係団体による各種出店(でみせ)が並び、屋内では作品展示が行なわれました。
保健センターには、昔の遊び体験コーナーが設けられ、子どもたちが高齢者クラブの会員と折り紙やあやとり、お手玉を楽しんでいました。
ステージでは、踊りや民謡、コーラスが披露され、会場を訪れた人たちは、カキ氷を食べながら発表に見入っていました。
ふれあい広場は、午前中を中心に多くの人たちで賑わいをみせていました。 -
地域住民が美篶資料館外壁塗り
伊那市の美篶小学校資料館の外壁塗装工事が31日、地域住民の手によって行われました。
塗装工事をしたのは、資料館の委員と伊那市の工務技士の約30人です。
資料館外壁の塗り替えは、平成17年と去年10月に行なっていて今回で3回目です。
地域の文化財を地域住民で守り維持していこうと、作業は毎回ボランティアで行われています。
美篶地区では、およそ1700戸から年1回100円を集め、美篶資料館の整備などに使っています。
参加した人たちは、重機や脚立を使い、茶色のペンキを丁寧に塗っていました。
また、建物の中の窓を外して、窓枠塗りもしました。
資料館の赤羽仁館長は「資料館を一日でも長く保存していきたい」と話していました。 -
伊那市ごみ減量化資源化推進委員会
伊那市の、ごみ減量化資源化推進委員会が1日伊那市役所で開かれ、ごみの削減について伊那市に提言する内容をまとめました。
委員会では、ごみの発生抑制・リデュース、再利用・リユース、再生利用・リサイクルの3Rについて伊那市に提言するため検討を重ねてきました。
1日は、そのまとめが行われました。
発生抑制リデュースについては、レジ袋削減などについて上伊那全体で協議する場を設置するよう上伊那地方事務所へ働きかける、再利用・リユースについては、行政によるフリーマーケットのバックアップや、園児服の譲渡会の開催、再生利用・リサイクルについては、シュレッダーにかけかれた紙ごみのリサイクルの推進などをあげています。
委員会では、これらの最終確認を次回行い、11月上旬に白鳥孝市長に提言する予定です。 -
伊那市に財政健全化チーム
伊那市は健全な財政運営を行うため、酒井茂副市長をリーダーに職員8名で構成する財政健全化チームを発足させました。
財政健全化チームは、平成23年度から5年間の中期的な、財政計画を策定します。
市の財政状況を改善するための対策を提言するもので、伊那市によりますと5年間を想定した具体的な健全化計画の策定は、初めてだということです。
伊那市では平成21年度決算について、「健全段階」としていますが、今後、下水道整備などにかかる経費が増すことから、新規の地方債の発行の抑制や繰り上げ償還の推進、基金の積立などに
重点的に取り組んでいく必要があるとしています。
財政健全化チームでは来年度予算の編成に入る前の11月頃を目途に目標計画を策定し市長に提言することにしています。 -
小学校で地震想定の避難訓練
防災の日の1日、各地の小学校で、万が一の大地震に備え訓練が行われました。
午前9時、緊急地震速報が試験配信され、7秒後に地震が発生する事を告げました。
伊那市の伊那北小学校では、地震の発生により給食室から火が出たとの想定で避難訓練が行われました。
児童たちは、机の下にもぐり身の安全を確保した後、防災ずきんをかぶって校庭へ避難しました。
伊那北小学校の増澤正彦教頭は「地震が発生した場合、一番恐れる事は子供達がパニックになってしまう事。慌てず黙って整然と非難できるよう普段から心がけていきたい」と話していました。 -
南信の水稲作柄「平年並み」
8月15日現在の南信地区の今年の水稲の作柄は「平年並み」と見込まれている。
関東農政局 長野農政事務所が31日発表した「作柄概況」によると、8月15日現在の今年度の南信地域の水稲の作柄は、「平年並み」としている。
1平方メートルあたりに出た穂の数は平年より「少ない」ものの、1つの穂についている「もみ」の数は「やや多い」としている。
1平方メートルあたりの全てのもみの数は、平年より「やや少ない」で、登熟は「やや良」となっている。
今年の南信地区は、田植え期の5月に低温の影響を受けたが、それ以降、高温・日照時間が長いなど天候に恵まれ、平年並みに持ち直したという。
なお、東信と北信は「やや良」、南信と中信が「平年並み」で、県全体では「平年並み」と見込まれている。 -
伊那ケーブルテレビ 緊急地震速報 発信テスト
伊那ケーブルテレビは、9月1日の防災の日に合わせ、サービスを行っている緊急地震速報の発信テストを行いう。これにあわせ伊那市役所などでは訓練が行われる。
緊急地震速報のサービスは、速報を発信する気象庁からデータを受けケーブルテレビの伝送路を活用して、地震の予測到達時間と予想震度を伝える。
伊那市では、市役所をはじめ公民館や小中学校など40の施設に緊急地震速報の端末機が設置されている。
伊那ケーブルテレビでは1日、午前9時に全ての端末機に向けて発信テストを行う。
市役所や小学校などでは、この発信テストを基にして避難訓練や消火訓練を行う計画。 -
伊那市が消費者金融相手に訴訟
伊那市は長野市の消費者金融会社に対し、市税を滞納している市民が払い過ぎていた利息を取り返すための訴訟を起こす事を明らかにした。
31日開会した伊那市議会9月定例会に議案として提出した。
税務課によると、市税を滞納している伊那市の男性に対し差し押さえ請求をする段階で財産調査をしたところ、預金等がなく長野市消費者金融コムレイドから借り入れがあったという。
返済する中で、利息制限法の上限年15%から20%を超える過払い金があることがわかった。
議案は、滞納している男性に代わって、伊那市がコムレイドを相手取り、過払金約355万円と解決に至るまでの5%の利息分の支払いを求めるもの。
市では、コムレイドに対し電話や文章などで過払い金の返還を求めたが、相手側が応じないとして、訴訟を起こすことを決めた。
議案が可決されれば、早いうちに提訴するとしている。
また、市側は総額およそ2億5千万円を追加する一般会計補正予算案など28議案を提出した。
補正予算案には西春近の小出一区、唐木、美篶の下県第一、長谷の黒川の集会施設を改修して介護予防拠点施設とする整備事業に1億6千700万円、分杭峠の駐車場転落防止柵設置に約400万円を計上している。
伊那市議会9月定例会は7日8日9日に一般質問、10日、13日、14日に委員会審査が行われ、16日に閉会する。 -
小川秋實院長退職辞令交付式
平成11年から11年間、伊那中央病院の院長を務めてきた小川秋實さんの退任式が31日、行われた。
31日は、退職辞令の交付式と退任式が行われ、小川さんに伊那中央行政組合の白鳥孝組合長から、退職辞令が手渡された。
小川さんは、「この11年間は働きがいのある満ち足りた日々だった。新しい院長のもと、伊那中央病院が発展し続けることを願っている」と話した。
白鳥組合長は、「伊那中央病院が中核病院として確固たる存在を確立できたのは小川先生のおかげ。勇退は残念だが、伊那中央病院の新たなる発展にご尽力いただけたらありがたい」と話した。
小川さんは現在76歳。東京大学医学部の卒業後、昭和53年に信州大学医学部の教授になった。
平成7年から5年間、信大の学長を務めたのち、伊那中央病院の前身となる伊那市営伊那中央総合病院の院長に就任、それから31日までの11年間、伊那中央病院の院長を務めてきた。
また、去年4月には春の叙勲、教育研究功労で瑞宝重光章を受章した。 -
伊那小恒例のPTAバザー
伊那小学校の恒例行事「PTAバザー」が28日、伊那小学校体育館で開かれ、多くの人たちで賑わった。
今年のバザーには、PTAやクラスなど25店が出店した。
バザーは、各家庭で使われなくなった雑貨や、子ども達が総合学習で作ったものを販売する場として毎年開かれている。
会場では本やバッグ、おもちゃなど、まだまだ使える中古品が格安で並び、訪れた人たちが買い求めていた。
また、総合学習で農業に取り組んでいる6年森組は、自分たちで育て収穫した米を使って、焼きおにぎりや甘酒アイスを販売した。
店には次々に人が訪れて、おにぎりやアイスを買い求めていた。
バザー実行委員会の宮脇浩実行委員長は「毎年多くの人にきてもらい大変うれしい。今後も続けていきたい」と話していた。
なお、バザーの収益は、子ども達の学習活動に役立つものの購入に充てられるという。 -
信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人、井上井月を偲ぶ「信州伊那井月俳句大会」が29日、伊那市の高遠町総合福祉センターやますそで開かれた。
俳句大会の表彰式が行われ、受賞者に賞状が贈られた。
第19回信州伊那井月俳句大賞には、塩尻市の樋口芦笛さんの作品「植樹祭 霧が雫と なりにけり」が選ばれた。
ICT放送エリア内では、伊那市長賞に箕輪町の井原茂雄さんの作品「長生きに 深き淵あり 冬の虹」が、
長野日報社賞には伊那市の溝口幸子さんの作品「駅前の パン屋が好きで 街薄暑」が選ばれている。
また、小中学生の部で特選に選ばれた児童や生徒にも賞状が贈られた。
今年は、一般の部に1247句、小中学生の部に5654句の作品が寄せられ、遠くは埼玉県の小学校からも応募があったという。
井月俳句大会実行委員会の城取信平委員長は「多くの人たちから作品が寄せられ大変うれしい。俳句大会をこれからも長く続けていきたい」と話していた。 -
水難事故に備え着衣泳
伊那市の伊那北小学校で30日、水難事故に備え服を着たまま水にはいる着衣泳が行われた。
2年生2クラス約70人が体験した。
伊那北小では、プールが終わる毎年この時期に着衣泳を行っている。
児童らは、徐々に水の中に入っていき頭まで水につかった。
水を含んで服が重くなり、水着で泳ぐときとの違いを実感していた。
伊那北小学校では、「服に入り込んだ空気により視界が悪くなることや、体は浮くが手足が動かしにくくなることなどを体験してもらいたかった。水の事故は命に関わるということを忘れないでほしい」と話していた。
最後に児童らは、いざという時は浮いている物につかまり慌てず救助を待つなどの対処法を教わった。 -
伊那市「財政健全化チーム」発足
伊那市は健全な財政運営を行うため、酒井茂副市長をリーダーに職員8名で構成する財政健全化チームを発足させた。
財政健全化チームは、平成23年度から5年間の中期的な財政計画を策定する。
市の財政状況を改善するための対策を提言するもので、伊那市によると、5年間を想定した具体的な健全化計画の策定は初めてだという。
伊那市では平成21年度決算について、「健全段階」としているが、今後、下水道整備などにかかる経費が増すことから、新規の地方債の発行の抑制や繰り上げ償還の推進、基金の積立などに重点的に取り組んでいく必要があるとしている。
財政健全化チームでは、来年度予算の編成に入る前の11月頃を目途に目標計画を策定し、市長に提言することにしている。 -
歯科指導実習の成果を発表
伊那市にある県公衆衛生専門学校の2年生が、31日、今年3月から行ってきた歯科指導実習の成果を発表した。
31日は、2年生17人が、今年3月から取り組んできた模擬患者実習のまとめを発表した。
模擬患者実習は、学生が家族などを患者にみたてて指導にあたり、口の中の健康状態の改善などを図る。
そのうち、笹川 智香さんは、模擬患者にブラッシングの大切さを知ってもらい、自分で口の中の健康が維持できるようにと指導をしてきた。
笹川さんは、「指導は自分の思い通りに進まないことが多かった。実習を通して、患者さんと一緒に問題解決に取り組むことの大切さを実感した」と話した。
また、小島ひとみさんは、歯石の改善にむけ、指導をした。
小島さんは、「患者さんに積極的に歯科指導に取り組んでもらうには、相手の意見を尊重し、それを踏まえた指導が大切」と話していた。
2年生は、今後3か月間の臨床実習を行い、来年3月6日に国家試験を受ける予定。 -
伊那市総合防災訓練
9月1日は防災の日。伊那市では29日、防災の日に合わせて総合防災訓練を、高遠スポーツ公園総合運動場で実施した。
地域住民や消防団、自衛隊などが参加して訓練を行った。
午前8時30分に東海地震が発生し、市内でも震度6弱の揺れを観測したとの想定で訓練が行われた。
地域住民が避難所に集まると、各地区の区長が、白鳥孝市長に被害状況を報告した。
状況が報告されると、さまざまな場面を想定した訓練が始まり、交通障害物の排除やバケツリレーによる消火訓練などが行われた。
参加者らは本番さながらの雰囲気の中訓練に臨んでいた。
ある男性は「頭でわかっていても、実際動いてみないとわからない。訓練ができて良かった」と話していた。 -
新山で絆深める「石窯」づくり体験
石窯を通じて人が集い、新しいきずな作りをしようと、伊那市新山で28日、レンガの石窯作り体験が行われた。
これは、新山地区で間伐材の有効活用などに取り組んでいるボランティアグループ「新山仕事起こしと支え合いの会」が行った。
28日は、会員など10人ほどが集まり、石窯の基礎作りをした。
場所は、新山にあるレストラン・プチマルシェの庭の一画を提供してもらった。
支え合いの会は、去年から間伐材を薪として販売している。
今年は、薪を使って石窯でパンを焼き、人が集まる仕組みを作りたいと、石窯作りを計画した。
この取り組みは、今年度の長野県地域発元気づくり支援金事業に採択されている。
参加者はモルタルをこねたり、レンガを積んだりと、慣れない手つきで作業していた。
石窯は9月中に完成させる計画で、その後、月1回程度パン焼きの日を決めて皆で集まる。
将来的には、パン焼きの日に市場を開き、野菜を売るなど自由に人が集まれる場の提供も考えていきたいという。 -
星と宇宙の教室2010
星や宇宙について学ぶ講演会が、28日、伊那市の創造館で開かれた。
これは、創造館が小中学生を対象に企画したもので、会場には約20人が集まった。
28日は、国立天文台の縣秀彦(あがたひでひこ)さんが「星と宇宙とはやぶさのおはなし」と題して講演した。
夏に見ることができる天の川について縣さんは「銀河系を横から見たものが天の川。銀河系は遠く離れているが、肉眼で見えるくらい星が集まっている」と説明していた。
また、今年6月に地球に戻ってきた「惑星探査機はやぶさ」について「世界初の無人探査機が、直径540メートルの惑星に着陸し、7年もの年月をかけて戻ってきたのはすごいこと」と子どもたちに説明していました。
縣さんは「宇宙はとても広く奥が深い。みなさんもぜひ宇宙に興味を持って下さい」と話していた。 -
どろんこサッカー全国大会 ドロカップ2010in伊那
どろんこサッカー全国大会どろカップ2010イン伊那が、28日、伊那市東春近車屋で開かれた。
子どもから大人まで、泥にまみれて楽しむどろカップ。5年目を迎えた今年は、参加者だけでなく、多くの人に会場に足を運んでもらおうと、伊那市長谷から東春近車屋に会場を移して開催された。
28日は天気にも恵まれ、参加者、観客合わせて、およそ2千人が会場を訪れた。
今年は40チームが参加し、オリジナルのコスチュームで楽しみながらプレーするエンジョイリーグと、勝負にこだわって試合をするガチンコリーグに分かれて試合を行った。
また今年初めて、オリジナルのみずぐもを足に装着して、水の上を進んだ距離を競う「みずぐもコンテスト」が開かれた。
参加した人たちは、水の上を駆け抜けようと走っていた。
実行委員長の竹松慎一さんは「会場を東春近にして、今までにない年齢層の人たちが見に来てくれ良かった」と話していた。 -
南信ペーニャが信州ダービー告知
サッカーのJFLに所属する松本山雅FCを応援するサポーター有志でつくる「松本山雅南信ペーニャ」は、29日の試合のPR活動を伊那市駅前で27日行った。
PR活動には、ペーニャのメンバー6人が参加した。
27日の朝7時、伊那市駅の利用者などに29日に行われる試合をPRするティッシュを配った。
松本山雅南信ペーニャは、南信地域のサポーターを増やすことや松本山雅を知ってもらおうと活動している。
29日に予定されている試合は、長野県サッカー選手権大会の決勝戦で相手は北信越リーグのAC長野パルセイロ。この試合に勝つと、県代表として来月3日の天皇杯全日本サッカー選手権大会に出場することができる。
長野県サッカー選手権大会決勝戦は29日に松本市のアルウィンで行われ、入場無料となっている。 -
高遠高校文化祭一般公開
伊那市高遠町の高遠高校の文化祭「兜陵祭」が28日から始まり、一般公開されている。
今年は第50回の文化祭で、全校生徒で制作したモザイク壁画をはじめ、クラスやクラブによる発表などが行われている。
モザイク壁画は毎年恒例で、今年は海外の女性アーティストをテーマに、約1カ月かけて作ったという。
中庭では、誰の似顔絵か、周りの人に当ててもらう似顔絵クイズが行われ、生徒達が似顔絵を見て楽しんでいた。
展示では、1年C組が死刑について発表した。
死刑の歴史や拘置所、死刑囚の日常生活など調べたことを模造紙に書いて展示した。
訪れた人はクイズに挑戦し、展示の中から答えを探していた。
兜陵祭は29日も一般公開される。
時間は午前11時から午後3時まで。 -
「社員の子育て応援宣言」 2企業が登録
伊那市などで生活雑貨などの販売を行っている株式会社アベニューと、箕輪町の有限会社泰成運輸は、県の制度「社員の子育て応援宣言」の登録企業となった。
25日、登録証の交付式があり、南信労政事務所の中島義則所長から、アベニューの伊藤元郎社長に登録証が手渡された。
「社員の子育て応援宣言」は、事業者が従業員の仕事と子育ての両立をサポートする取り組みを宣言するもの。
アベニューは、配偶者出産休暇を5日間設けることなど、また泰成運輸は完全週休2日制の導入を宣言している。
県ではこの制度により安心して子育てができる職場の環境づくりを広めていきたいとしている。
この制度の登録企業は県内で61社、上伊那では5社となっている。 -
ボランティア移送富県で開始
伊那市富県地区で高齢者の通院などを支援する、ボランティア移送サービスが9月1日からスタートする。
27日は、富県ふるさと館で開始式が行われ、市の職員やボランティアのドライバーなどおよそ30人が出席した。
ボランティア移送は平成18年に西春近で始まり、市内では富県地区で8地区目となる。
式で富県地区社会福祉協議会の板山 寛一会長は「地域の中でお互いできることを協力し合ってやっていきたい」と挨拶した。
白鳥孝市長は「各地区のみなさんが支えあってきてくれたおかげ。これからも安全にボランティア移送を行ってほしい」と話した。
移送には市が購入した車両を使用する。
ボランティア移送の対象者は、65歳以上の1人暮らしや高齢者だけで暮らすお年寄り世帯で、現在15人が登録している。
ボランティアの運転手になるには、75歳以下で優良ドライバーであることが条件で、現在33人が登録している。
富県地区の開始により、竜東・竜西地区を除くすべての地区で実施されることになる。
ボランティア移送サービスは、9月1日から始まる。 -
富県保育園児 かかし作り
白毛餅を育てている伊那市の富県保育園の年長園児が26日、かかし作りをした。
富県保育園では今年、農作業を通して園児が農業に親しむチャイルドファーム21事業に取り組んでいる。
今年5月、JA上伊那青壮年部富県支部の協力で植えた白毛餅の田んぼにかかしを立てようと、部員に教わりながら、かかしを作った。
かかしは古くなったはぞ木を十文字に結び、わらで顔や胴体、腕を作った。
園児は5つのグループに分かれ、かかしの服にする布に絵を書いた。
服を着せ、麦わら帽子をかぶせてかかしが完成した。
さっそく、園近くの田んぼにかかしを立て、スズメがお米を食べないようにかかしにお願いしていた。
白毛餅は順調に生育していて、9月下旬ころ、稲刈りをするという。 -
子育てサポーター養成講座開講
地域で子育てを応援する子育てサポーターの今年度の養成講座が26日、伊那市で始まった。
市役所で講座が開かれ、4人が参加した。
子育てサポーターは、無償で子育ての経験や知識、特技を活かして地域で子育てを手助けする。
講座初回は、子育てサポーターについて、子育て支援課の橋爪哲雄課長が話した。
子育てサポーターは、伊那市が行う乳幼児の健康診査の手伝いや講演会などの託児、市内の子育てサークルの手伝いなどをする。
養成講座は全6回で、すべてを受講した後、サポーターに登録することになっている。
橋爪課長は、「隣近所のおばちゃん役でいい。協力をお願いします」と話していた。
伊那市は平成19年度から子育てサポーター事業を行っていて、現在36人が登録している。 -
伊那市でクマの出没相次ぐ
伊那市内でクマの目撃情報が相次いでいる。県内ではクマによる人身事故も発生しているとして、伊那市では注意を呼びかけている。
伊那市西町の富士塚スポーツ公園付近の畑には、熊の足跡と見られるくぼみがあった。
そろそろ収穫する予定だったというトウモロコシがあらされていた。
畑の持ち主、金岩 寛光さんは、27日朝、畑に来て、クマの足跡を見つけた。付近が、小学生の通学路になっていることや、中学生のマラソンコースにもなっていることなどから、危険があってはいけないと警察に通報したという。金岩さんは「こんなところにクマが出るなんて本当にびっくり。どんな風に対策したらいいかもわからないし不安」と話していた。
伊那市によると今年に入ってからの熊の目撃情報は24件、足跡などが確認された出没情報は4件となっている。
トウモロコシ畑やミツバチの巣箱、果樹などがあらされる被害は、11件発生している。
夏場は、山のエサが不足し人里までおりているということで、集落で目撃されるケースが増えている。
伊那市では、中信地域でクマによる人身事故が発生していることなどから、隣近所への外出であっても、ラジオや鈴など音の鳴るものを身につけるなどの対策をしてほしいと呼びかけている。 -
邦楽子どもの集い
上伊那で邦楽を学ぶ子どもたちの発表会「邦楽子どもの集い」が22日、伊那市のいなっせホールで開かれた。
発表会では、5歳から高校3年生までの25人が、練習の成果を披露した。
邦楽子どもの集いは、年に1回、毎年開かれていて、今年で11回目。琴などを教える伊那三曲協会の上伊那の9つの教室に通う子どもたちが発表した。
小さな子どもたちは、童謡にあわせて歌いながら、琴を演奏していた。
伊那三曲協会では、「邦楽を習う子どもの数も減少傾向にあるが、日本の伝統芸能を廃れさせないために、子どもたちにも学ばせていきたい」と話していた。 -
戸草ダムなど防災対策 国が説明
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が25日、伊那市役所で開かれ、戸草ダムなど美和ダム上流の防災対策について国から説明を受けた。
協議会には白鳥孝伊那市長ら関係者約20人が出席し、天竜川上流河川事務所の草野慎一所長と、三峰川総合開発工事事務所の鈴木勝所長から三峰川の美和ダム上流の防災対策について説明を受けた。
戸草ダムについて草野所長は、「今後の社会経済情勢等の変化に合わせ建設時期を検討する」としたうえで、その期限については決まっていないと話した。
鈴木所長は、関係する自治体からなる検討の場を設置するほか、総事業費や堆砂計画、過去の洪水実績など計画の前提となっているデータなどについて点検を行うと説明した。
このほか、美和ダム上流の砂防施設整備の進捗状況などについても報告があった。
出席者からは「戸草ダムについての表現があいまい」といった声や、「利水についても検討が必要」などの意見が出されていた。 -
伊那地域10日連続の真夏日
25日の伊那地域の最高気温は33.7度と16日から10日連続の真夏日となった。
リンゴ農家がリンゴを暑さから守るための作業に追われていた。
同日の伊那地域の最高気温は33.7度で平年より5.7度高くなった。
南箕輪村神子柴のリンゴ農家田中義人さんは、リンゴ全体の色づきをよくするための玉まわしや、実に影ができないよう、葉づみなどの作業に追われていた。
しかし暑さのため一部のりんごに日焼けと呼ばれる、実が黒くなる症状も出てきている。
長野県は、気温が高い状態が続いている事を受け、農作物の管理に注意を呼びかけている。
リンゴなどの果樹は、日焼けが発生しやすいので葉摘み作業では、一度に多くの葉を摘みすぎないようにする。水稲については、高温により成熟期が早まる事が予想されるとして、気温や籾の数を参考にして、刈り取り時期に注意を払うなど注意を呼びかけている。
伊那消防組合によると、6月16日から管内で熱中症により搬送された人の数は35人で、内訳は伊那消防署が18人、箕輪消防署が9人、辰野消防署が6人、高遠消防署が2人となっている。
搬送された35人のうち19人が65歳以上の高齢者となっていて、外出先から帰ってきて、家族が異変に気づいて救急車を呼ぶ事例が多いという。
伊那消防署では、農作業など、外での作業は休憩をとりながら行うこと、水分と塩分の十分な補給を行うことなど注意を呼びかけている。
長野地方気象台によると、長野県の向こう一週間の天気は、高気圧に覆われ最高気温、最低気とも平年より高い見込み。 -
伊那東小前田花奈さん 走り高跳びで全国へ
伊那市の伊那東小学校6年生の前田花奈さんは、走り高跳びで今月東京都で開かれる全国大会に出場する。
25日、前田さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に大会出場のあいさつをした。
前田さんは、6月に開かれた県大会で、自己記録を5センチ更新する1m25センチメートルで優勝し、全国大会出場を決めた。
前田さんは、小学校の課外クラブで5年生の時に走り高跳びを始め、県大会まで毎日練習を重ねてきたという。
前田さんが出場する全国小学生陸上競技交流大会は、28日に東京都の国立競技場で開かれる。