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旧庁舎跡地で整備工事が進む
伊那市の旧庁舎跡地を多目的広場と駐車場に整備する工事が順調に進んでいる。3月30日の完成を目指す。
場所は、通り町1丁目の小沢川南側(面積2300平方メートル)。活用方法は、市民の声を反映させるための検討委員会の答申に基づき、地元住民の要望を聞いて決めた。総事業費は約8千万円。
駐車場は、身障者用を含め、普通自動車32台分が駐車可能。中央部分には、バスの駐車スペースを確保する。
ステージは耐久性のある木製デッキを使用。北側市道から段差なしで移動でき、ステージ南側の多目的広場からもスロープをつけて利用しやすいように配慮した。
現在、公衆トイレがほぼ終了し、全面石張りとなる多目的広場やステージなどの工事に入る。
2月には広報「いな」などを通じ、市民を中心に、親しみやすい名称を募集する。 -
JA上伊那06年役職員新年の集い
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は11日、伊那市の県伊那文化会館で06年役職員新年の集いを開いた。功労者、永年勤続者を表彰したほか、女優で服飾評論家でもある市田ひろみさんの記念講演を聞いた。
表彰者代表の金村悦男さんは「消費者の安全意識が向上し、ただ効率を求めた生産だけでは対応できなくなってきた。表彰を契機に、一層の努力をしていきたい」と語った。
征矢福二組合長は「昨年は大きな自然災害がなく、あらゆる作物が豊作だった反面で、価格安に泣かされた年でもあった。国の新たな指針が示されたことに伴い、3月からは担い手問題が大きな課題となってくる。取り組みによっては上伊那の農業を大きく左右する課題であり、1月中旬以降、各地区で懇談会を本格的に進め、対策を講じていく必要がある。志を新たに頑張ってほしい」と、職員に呼びかけた。 -
箕輪消防署の宮川崇さんが最優秀賞に
第20回伊那消防組合職員意見発表会が12日、伊那市役所であった。同組合管内の4消防署員7人が、日ごろの消防・救助活動などで感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の宮川崇さん(29)が「大規模災害時の情報収集と指揮」と題して話し、最優秀賞に決定。優秀賞は、伊那消防署の加藤史明さん(28)と、宮島国臣さん(30)が選ばれた。
入署して11年目、後輩たちから目標とされる好青年竏窒フ宮川さんは、県緊急消防援助隊員として新潟中越地震で活動した実体験を披露。情報の収集や伝達が重要となる災害現場で、思うような活動ができなかったことに対して、「情報収集や伝達・指揮方法について実践的な訓練をして、対応できるように」と呼びかけた。
宮川さんは「実際は待機している時間が長く、現地にいるのに何が起こっているか把握できない状態」と振り返り、「災害地の状況は想像以上に悲惨。助けを求める被災者のために効率良く活動できるよう、訓練で補っていきたい」と訴えた。
最優秀賞者の宮川さんは2月16日、木曽郡上松町で開かれる県消防職員意見発表会に出場。「2度目の県発表会なので、今回こそは最優秀賞を取りたい」と意気込みを述べている。 -
みのりんぐ箕輪ねっと
地域通貨普及活動の一環
「生しぼり えごま油」販売へ箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪で地域通貨を普及させ、地域経済の活性化を図る「みのりんぐ箕輪ねっと」(寺平秀行代表、20人)は、目に見える地域通貨流通の一手段として本年度取り組んだエゴマ栽培で商品化した「生しぼり えごま油」を13日から本格販売する。
「みのりんぐ-」は03年8月、住民有志で発足。地域通貨が流通しにくい現状を解消するため、労働力だけでなく生産性も考え食用油を作ろうとエゴマ栽培を計画。福島県田村市にある「日本エゴマの会」から種を購入し、箕輪町富田に借りた畑13アールで栽培。10月に92キロを収穫し、78キロを搾油。150ミリリットルビンで159本できた。
草取りや収穫など会員の労働時間を地域通貨「みのり」に換算。本年度は帳簿管理のみで紙幣は発行していないが、「みのり」に応じて会員13人に59本を分配した。
残り100本は一般に限定販売する。1本1980円。国産のエゴマ油は希少で、販売価格は市場より約2割ほど安い。売り上げ金は運営資金にあてる。
エゴマはシソ科植物で、生活習慣病や成人病などに有効といわれるα-リノレン酸を60%以上含む。エゴマ油はさらっとして、シソの香りがある。熱に弱いため、ドレッシングなど生食向きという。
取り扱い店は、箕輪町内かしわや、立石、金星、伊那市内エコショップワン、あびえんと、南箕輪村内ファーマーズマーケットあじーな。
「みのりんぐ-」は06年度、「一反帰農で身の丈農業」をテーマに▽エゴマの信州在来品種の発掘、信州みのわエゴマとしてのブランド化▽生産過程の機械化▽ドレッシングや料理など新商品開発▽遊休農地の有効活用▽地域通貨の本格普及-などに取り組む予定。
問い合わせは寺平代表(TEL70・5728)へ。 -
ローメンまんが登場
伊那名物ローメンを具にした「ローメンまん」が登場竏秩B伊那市境区の飲食業や食品製造・販売などを手がける「シャトレ」(黒河内明夫社長)が開発し、近く売り出す。伊那市・高遠町・長谷村との合併、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を控え、信州伊那の郷土料理をPRする。
「ローメンまん」の中身はソース風のローメン。具を均等にするため、豚ひき肉を使った。信州リンゴ(ふじ)のジュースでジューシーな味に仕上げたローメンをそのまま皮に包み込んで蒸した。市販の肉まんより大きめ。価格は1個300円。
年間を通し、店内のメニューに加えるほか、持ち帰ることもできる。道の駅や高速道路サービスエリアなどでも販売する。
黒河内社長はアイデアマンとして知られ、これまでに鹿肉まん、わさび肉まん、ダチョウの肉まんなどを考案。ローメンまんは第5弾となる。
ローメンは「店に行かないと食べられない、土産用を買っても家で作らないといけない。気軽に食べられる方法はないか」と考えた。半年ほど前から構想を練り、ローメンの量の均一化、皮と合わせたローメンの味つけ、作業効率など試行錯誤を重ね、自信の一品を完成させた。
従業員から冗談だと思われたほどだが「ずっとやりたかったことが形になった」と話し、伊那を訪れた人に「ローメンに親しむきっかけになれば」と反応を楽しみにしている。
2月4日には、駅前再開発ビル「いなっせ」で開く権兵衛トンネル開通の記念イベントで「ローメンまん」を無料サービスする。 -
亜杜李会が漢詩集第四集を発刊
漢詩を勉強する上伊那の「亜杜李(あとり)会」(竹内知巳会長、30人)はこのほど、漢詩集第四集を発刊した。
会は86年、弥生ケ丘高校公開講座の修了生を中心にして発足。漢詩を作るグループは上伊那に一つだけで、年5回勉強会を開き、個々で作った漢詩を発表し合うほか、5年に1度ほど中国旅行に出かけている。
発足20周年を記念する漢詩集=A5判、238ページ=は「漢詩」「対偶」「訳詩」の3部で構成し、第三集以降に会員が作った自信作を5首ずつ載せた。今回は新しい試みとして漢詩に訳詩をつけた。漢詩だけでは作者の意図することが表現できない場合が多いため、一般の人にも読みやすくした。
題材は「天竜の四季を詠ず」「高遠賛歌」「古稀の頃」…と中国旅行、伊那谷の風景、人生の哀歓などを詠んだものが目立つ。
指導に当たる北原領一さん(74)=伊那市=は「自分で詠みたい対象をとらえ、目に見える風景を、起承転結の転結で自分の心を詠む。言葉選びにも、それぞれの個性が出ている」と話している。
漢詩集は150部作り、上伊那の各図書館に寄贈した。 -
伊那広域シルバー人材センター設立15周年記念誌刊行
設立15周年を迎えた伊那広域シルバー人材センターはこのほど、これまでの歩みをまとめた記念誌「共に生きる」を刊行した。
記念誌をまとめるのは3回目で5年ごとの節目に刊行してきた。
カラー写真などを多用してこれまでの取り組みを紹介。会員や仕事発注者の声も掲載している。
春日博人理事長は記念誌の中で「15周年の節目を機に、使命の重大さを認識すると共に地域社会の期待に答え、愛されるセンターづくりに励みたい」と抱負を語っている。
高齢化の到来に伴い、年々会員数が増加する同センターだが、就業率100%という実績は、11年間維持し続けている。また最近は、公共部門からの仕事発注が減少する一方で、民間、家庭などからの発注が徐々に増えてきているという。 -
高齢者の事故増える
伊那署は05年に管内で発生した交通事故状況をまとめた。人身事故は618件で前年と比べて29件(4・5%)減、死者は5人で同1人(16・7%)減、けが人は785人で同37人(4・5%)減竏窒ニ減少傾向。しかし、高齢者の関わる事故が全体の約3割を占める181件で、22件増加した。
死亡事故の特徴は5件ともすべてが車両単独による路外逸脱で、事故原因の多くは、わきみ運転、速度超過など、基本的な運転行為を怠っていた。また、悪質な運転ともいえる飲酒がらみの事故が17件で、前年と比べて7件増加した。
第一当事者が女性の事故、夜間の事故、交差点内の事故が前年と比べて減少。交差点内での事故については、道路管理者と連携を取り、安全対策を実施した効果が減少につながったと考えられる。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市が371件で前年比12件(3・1%)減、箕輪町が126件で30件(19・2%)減、長谷村が2件で4件(66・7%)減少。一方で高遠町が20件で7件(53・8%)増、南箕輪村が98件で9件(10・1%)増加した。
伊那署の下里幸巳交通課長は高齢者の事故防止対策について「小人数でも構わないので、出前的な高齢者の交通安全講話教室を開くなどして、交通事故に対しての注意を呼びかけていきたい」と話している。 -
富県小3縲・年生 スキー・スノボ上達目指して
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」で11日、同市の富県小学校3竏・年生(101人)が恒例のスキー・スノーボード教室を開いた。児童たちは晴天の中、積雪110センチの良質のゲレンデに、笑い声を響かせながらシュプールを繰り返し描いた。
3・4年生は全員がスキーを、5・6年生はスキーと3年前から取り入れたスノーボードのどちらかを選択して学習。伊那市内の小学校の中で今シーズン、最も早く教室を開いた。
学年を問わず、個々の能力に応じて分かれた、スキー9グループ、スノーボード3グループの計12グループを伊那スキーリゾートのインストラクターが指導した。
初心者はブーツの履き方から、立ち方、板をハの字にして滑る「プルークボーゲン」などを学んだ。児童らは何度も転んで、雪の感触を味わいながら、思い思いに滑降を楽しんだ。
3年生の田路泰志君(9つ)は「パラレルのコツを覚えて、きれいにかっこよく滑りたい」と話し、「時間があれば毎日スキーがしたい」と笑みをこぼしていた。
伊那スキーリゾートでは上伊那の小学校を中心に17日縲・月中旬まで、スキーやスノーボードの教室が開かれる。2月に入ってからは、飯田市や県外の愛知県からも小・中学生が訪れるという。 -
伊那市ちびっこスケート教室 例年以上の大勢が参加・上達目指す
伊那市内の小学生を対象とした恒例の「ちびっこスケート教室」が10日夜、同市ますみヶ丘の伊那西スケート場で開講した。受講希望者は昨年に比べて約4倍となる39人と盛況。14日までの5日間、初心者から常連者までが、氷上でスケートの上達を目指す。市教育委員会の主催。
本年は市体育協会スケート部員の呼びかけで、伊那小学校2年生の20人をはじめ、市内各地から多くの参加。開講式のあいさつで村田隆男教育次長は「今年は多くの皆さんが集まった。基礎をしっかり学び、けがのないように楽しんで」と歓迎した。
初心者は靴の履きから、椅子を補助器具の代用にして滑走るなどして学ぶが、最初のうちは足がおぼつかない様子。児童らは氷点下3度の寒空の下、何度も尻もちをつきながら、思い思いに滑走を楽しんだ。
伊那小2年の唐澤誠君は、生まれて初めてのスケートに挑戦。「寒さなんて気にならない」と、友人と笑いながらスケートを満喫していた。 -
伊那商議所「ごんべえナビ」開設
伊那商工会議所は、権兵衛トンネル開通直前記念事業として、ホームページ(HP)に会員事業所紹介サイト「い縲怩ネ!ごんべえナビ」を設けた。47の会員事業所が申し込み、自社が持つ特産品や技術などを発信している。3月末まで。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通で、両地域の経済発展に大きな効果をもたらすことが期待される。2月4日の開通を控え、会員事業所の情報を提供し、市・県外からの誘客を図る。
「ごんべえナビ」はグルメ、暮らし&生活、技術、その他のお店の4つに分類し、業種別に掲載。内容は事業所の概要、商品・製品を紹介する「当店自慢のいっぴん!」、連絡先など統一した。その店ならではのこだわりやオリジナル品など、規定の様式に沿って各店が自らをPRしている。事業所によってHPへのアクセス、メールでの問い合わせができる。
HPのトップページにある「ごんべえナビ」をクリックして開く。
商議所は「開通への関心は高く、申し込みは意外と多い。自社をPRする意識を持ってもらう機会になれば」と話している。
申し込みは締め切ったが、随時受付中。問い合わせは、伊那商工会議所経営支援課(TEL72・7000)へ。 -
伊那北駅前をきれいに
伊那市は、JR伊那北駅前に自転車を止める際、北側駐輪場への利用を呼びかけている。
伊那北駅前の駐輪場は正面(西側)に80台、東側に60台、北側に145台のスペースがある。正面は常に満車状態だが、北側は2、3台しか止まっておらず空いている。東側は屋根付きで、ぎゅうぎゅう詰め、道路にはみ出していることがある。
利用は、高校生が「自宅から駅まで」「駅から学校へ」の交通手段として自転車を使うケースがほとんど。双方の時間帯が重なったり、電車の発車時刻に追われたりするためか、北側より近場に止めるせいで混雑する。
10年ほど前から、市の委託で週2回ほど、駐輪指導や整備がされている。「止め方が悪い」などの苦情はないものの、電車の利用者が降りて、すぐ目に付く入り口だけに「時間に余裕を持ち、北側駐輪場の利用を」と促す。
市は年2回、4駅7カ所の駐輪場で長期間、放置されている自転車を撤去。ほとんどがパンクし、さびついてクモの巣がはって乗れる状態ではない。
「みんなが気持ちよく使えるように」と呼びかけている。 -
活字離れを防ぎたい市民の団体「いななき学舎」発足
本を読むことをきっかけとして物事を考える力や想像を広げる力を養っていこう竏窒ニ、上伊那在住の有志約10人が、「活字離れ」を防ぎたい市民の団体「いななき学舎」を発足した。読書の後、その本について語り合いながら他人の気持ちを考えたり、時代を読む力を養う。同じ目的を持つ団体などとの連携も深め、最終的には須坂市の「信州岩波講座」のような地域的活動へとつなげることを目指す。
インターネットなどが普及する一方で、若い世代を中心とした人たちの「活字離れ」への懸念が広がっている中で「読書の衰退は考える能力の低下につながるのではないか」と考えた有志らが設立。前信州大学学長・森本尚武さんを代表とし、10月から準備を進めてきた。29日、本格的な活動を始める。
現在は大人のみだが、今後は小中学生や高校生の参加も期待している。評論だけでなく文芸、話題作など、幅広い視野で語り合いを展開する。
第1回は、貧困層が固定化し始めた英国の格差社会について言及した『ハードワーク』(ポリー・トインビー著)について取り上げる予定。参加者を募集している。場所は伊那市通り町の「カフェあびえんと」で午後6時から。
参加申し込み・問い合わせは、いななき学舎事務局(TEL73・8798)有賀さんか、カフェあびえんと(TEL78・0899、090・4094・2870)若林さんへ。 -
橋爪まんぷさんが「私のスター展」に作品を出品
伊那市境南の漫画家・橋爪まんぷさん(65)が13竏・1日、東京のギャラリー・銀舎で開かれる「竏猪Yれないあの感動竏虫рフスター展」に作品を出品する。
洋画家、イラストレーター、水墨画家、銅版画家など、同ギャラリーオーナーが選んだ10人のアーティストが出展。あの人に出会えたこと。あの動物とふれあったこと竏窒ネど、現在の創作活動につながる感動を、メンバーがそれぞれ表現する。
まんぷさんは恒例の親子フクロウの絵を、A6判サイズ20点、B6判サイズ10点の、計30点を展示。「笑う門には福来る」をテーマに、擬人化したキャラクターの様子は微笑ましく、心を和ませる。
大人フクロウが漫画を読み、子どもが道徳の本を読んだり、だるまと雪だるま、ランプとちょうちんなど、・スことの妙・スを表現した作品が多い。
まんぷさんは「ユーモラスな、笑いを誘うフクロウの絵を楽しんでくれれば。上京するついでに見てもらえれば」と話している。
会場は東京都都千代田区神田小川町のギャラリー・銀舎(世界観ギャラリー隣り)。開場は午前11時縲恁゚後7時(最終日は午後4時まで)。15日は休廊。問い合わせは、ギャラリー間瀬(TEL03・3233・0204)へ。 -
権兵衛トンネル開通イベントを企画
2月4日の伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」と伊那北地域活性化センター「きたっせ」を中心に、記念イベント「まちじゅう福豆・宝投げ大会」を開く。
各商店街や実業団の役員15人でつくる商店街活性化イベント実行委員会が木曽の地域住民にも伊那の商店街を知ってもらい、商店街の活性化に結びつけようと企画した。
内容は、まちじゅう福豆宝投げ大会をはじめ、ローメンを具にした新製品「ローメンまん」の無料サービス(先着100人)、もちつき大会、なつかしシネマ上映会「銀座の恋の物語」など。宝投げ大会には、イベント参加店の共通券(1千縲・千円券)、各店の割引券などを用意。木曽側からもスキー場リフト券が提供される。
当日は市主催のSBCラジオの中継もあり、商店街のイベントなども紹介する。
実行委員会では「権兵衛トンネル開通」「新伊那市誕生」を祝うタペストリー1300枚を作り、今月下旬、商店街や観光施設に取り付ける。 -
カラフルな「My達磨」
伊那市通り町のニシザワデパート2階で、鉢巻きをした「My達磨(マイだるま)」の販売が始まった。大学や高校などの受験シーズンを迎える時期だけに、今後の売れ行きに期待している。
色は赤、黄、青、緑、薄紫、ピンク、白、オレンジの8色。高さ15センチ。
だるまがしている鉢巻きに「○○祈願」「商売繁盛」「家運隆盛」など自分だけの願いごとを書くことができる。
ニシザワデパートによると、色の種類が多いため、早速、ピンク色を買い求めた人もいる。
大願成就の縁起物として愛されるだるま。「思い思いに願いを託して」と話している。
価格は1個2625円。 -
思い出深い場所で美しい風景を披露
駒ヶ根市赤穂の加納恒徳さん(65)の油絵展が2月3日まで、八十二銀行伊那市駅前支店ロビーで開かれている。上伊那をはじめ、県内外の風景をとらえた近作11点を並べる。
雪化粧した中央アルプスが朝焼けでピンク色に染まった「朝焼けのアルプス」、稲穂が金色に輝く田園風景と遠望に仙丈ケ岳を眺める「秋の伊那谷」など、「その場所が一時輝き、感動が生まれる瞬間」(加納さん)を描いている。
加納さんは、64(昭和39)年、八十二銀行に入行。当時の伊那支店(現在の駅前支店)に配属されたため「社会人としてスタートした思い出深い場所」。今回は駅前支店からの勧めで個展が実現した。
現在は、全国規模の美術団体「一水会」に所属し、信州、伊那の両美術会会員でもある。定年後に本格的に油絵の製作に取り組み、翌年の01年に全国公募展「新世紀展」と「一水会展」、04年には「日展」に初入選。一水会展は05年まで連続入選を果たしている。
加納さんは「身近な風景で、わかりやすい絵だと思う。作品を製作するうえで励みになるので、ご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。 -
厳冬の青空の下で初ショット
伊那市マレットゴルフ協会(諸田秀会長)の新春ダルマ大会が8日、美篶南割河川敷マレットゴルフ場であり、75人が寒さを吹き飛ばす熱戦を展開した。
同協会は06年に創立15周年を迎えることもあり、宮下一郎衆院議員・小坂樫男伊那市長・北原明伊那市教育長などが開会式であいさつ。1年間のすこやかなプレーを祈念して、お神酒で乾杯した。
参加者にはダルマが配布された。 -
食を考える月間パネル展示会
長野農政事務所と伊那市役所は5日から、「食に関するパネル展示会」を市役所玄関ロビーで開いている。
1月は「食を考える月間」。農林水産省は、食の生産から消費までに携わる人すべてに、食への意識を高めてもらおう竏窒ニ、活動しており、パネル展もその一つ。市役所での展示は2年目となる。
今年は食料自給率と食事バランスガイドがテーマ。食料自給率の向上は、新たな食料・農業・農村基本計画の中でも重要視している課題の一つで、今回は具体例やイラストなどを使い、日本の現状を分かりやすく示した。
昨年農水省と厚生労働省が共同で作成した食事バランスガイドは「食生活指針」を図形化したもの。コマ型の図形から、各食品の摂取目安がチェックできるようになっており、自分の食生活を簡単に見直すことができる。パネルでガイドの見方を解説し、年齢や生活形態にあった3通りのガイドを手に取れるようになっている。
16日まで。 -
みはらしファーム
まゆ玉づくり、楽しく伊那市西箕輪のみはらしファームで8日、伝統のまゆ玉づくりがあり、市内外から約40人が参加して、ゆでた米の粉で、蚕のまゆの形をした紅白の餅をつくり、ミズブサの木にさして楽しんだ。
かつては養蚕業の隆盛と五穀豊穣を願って行われていた行事。みはらしファーム公園事務局の牧田豊さんによれば、年明けに里山への入山が許される8日に行われるのが慣わしだったとか。現在では、地域や家庭で行うことも少なくなり、伝統行事を守り・復活させるために、開園以来続けている。7回目。
みはらしファームのファンで茅野市から一家4人で参加した高松さん家族は、「昔、おばあさんの手伝いでやったことがあるが、自分たちが親になってからはやったことがなかった。みはらしファームを訪ねてた時に、この催しがあるのを知り、今年で2回目の参加」と話した。
出来上がったまゆ玉は、1家族1本持ち帰ったほか、残りはみはらしファーム内に飾り、22日のせいの神の祭事で焼いて食べる。 -
信濃錦で仕込み体験会
伊那市の醸造会社、「信濃錦」宮島酒店(宮島宏一郎社長)で8日、日本酒の仕込み体験会があった。市内の正藤酒店、井田屋酒店をはじめ県内各地、愛知・岐阜・京都など他府県からも合計12軒の酒販店が参加。一般市民も加わり総勢30人近くが、もうもうと上がる湯気の中で、こうじをいじったり、蒸米を運ぶなど酒蔵の仕事を体験した。
同社では毎年立春の2月4日に、酒販店や料飲店・一般消費者が、新酒を搾り、瓶詰めして、その日の内に味わう「立春朝搾り」の取組みを行っている。今回仕込んだ酒は、この時に搾る酒。契約を結ぶ飯島町の農家が栽培した無農薬の酒米「美山錦」を使い、自分たちが搾る酒を、自分たちで仕込んだ。
参加者の多くは、05年の田植えや草取り、稲刈りにも参加しており、米づくりからはじめて酒づくりの全工程を体験することになる。
開催を知り夫婦で飛び入りで参加した伊那市西町の登内英雄さんは「仕込む米にこんなに味があるのかと驚ろいた」、奥さんの元子さんは「こうじはかめばかむほど甘味がでてくるのでビックリした」と白衣姿で話した。
田植えから参加しているという京都府の酒販店店主は「米づくりから加わっているので、愛着が沸くし、お客さんに説明する時も力が込められる」と語った。
立春の朝には720mlビン3000本の新酒になる。正藤酒店・井田屋酒店で注文を受付けている。 -
向山県議後援会・公友会
新春顔合わせ会、にぎやかに県会議員の向山公人氏の後援会・公友会の新春顔合わせ会は8日、伊那市の伊那商工会議所大ホールであり、約400人が集まった。
神山公秀後援会長のあいさつに続いて演壇に立った向山県議は「伊那市・上伊那が良くなることは、結果的に長野県が良くなることだと思い活動してきた」と述べ、正副議長の公選制導入、議場への国旗と県旗の掲揚、公共交通網整備特別委員会の設置竏窒ネどを2期目2年の折り返しまでの成果として上げた。
来賓として、宮下一郎衆院議員、小坂樫男伊那市長、宮下市蔵長谷村長、征矢福二JA上伊那組合長、藤沢秀敬伊那商工会議所副会頭があいさつ。夏の県知事選にむけ、田中知事に代わる県知事誕生を訴える声が多く、小坂市長からは「向山さんに出馬を求める声も多い」との発言も飛び出した。 -
小坂氏後援会が新年会
伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属、小沢=の後援会は8日、市内で新年会を開いた。小坂氏は、伊那市・高遠町・長谷村の合併で新伊那市発足に伴う市長選挙への正式な出馬表明は13日以降になるとした。
会場には、支持者約700人が参集。
新年会前の拡大役員会で、市長選に小坂氏を推薦することを決めた。新年会で後援会「やまなみ会」の赤羽政喜会長が報告し、同意を求めると、会場から大きな拍手が沸いた。
小坂氏は「合併は大詰めを迎え、13日の合併協で地域自治区長の権限などを報告する。協議会長として合併を取りまとめたあとで、正式に表明したい。市町村民の理解を得て、ともにすばらしい新市を作りたい」と述べた。
そのあと、宮下一郎代議士、木下茂人・向山公人県議らが激励。
高遠町の伊東町長は「合併をまとめ上げた小坂氏が新市長の適任者。市全体が発展できるかじ取りをしていただきたい」と応援した。
赤羽会長は「近く、役員会を開き、選挙戦に備えた体制を整える」とし、高遠町・長谷村にも後援会支部を立ち上げていく。 -
出初め式 安全確保で決意新た
伊那市消防団の出初め式が9日、中央市街地などであった。高遠町、長谷村との合併前、現伊那市として最後の式のため、分列行進・一斉放水の場所を12年ぶりに市役所付近から移動した。分列行進などには、特別企画の腕用ポンプ(1915年製)も登場し、例年より多い市民らが集まりにぎわった。
消防団をはじめ、赤十字奉仕団、婦人消防隊、少年少女消防クラブなど約600人が集まり、市駅前ビルいなっせ竏駐・M交差点間を分列行進。天竜川・大橋の上流では、腕用ポンプ1基、消防ポンプ24基などが1分間放水し、消防能力の高さを誇示した。
腕用ポンプの放水能力は1馬力で、1分間に270リットルの放水が可能。こぎ手をした団員の一人は「残り30秒がきつかった。昔の人の苦労が偲べました」と肌寒い中、息を切らしていた。
市民会館での式典で田畑安彦団長は、新伊那市発足後の消防団について「各団の歴史と伝統を受け継ぎながら、地域の安全を守る奉仕者として、広域的かつ機能的な予防活動を心がけて取り組んでほしい」と訓示した。
日本消防協会長、県消防協会長などの表彰や、消防音楽隊と消防団ラッパ隊によるアトラクションもあった。
05年の伊那市の火災件数は43件(前年比10件増)、損害額は4078万3千円(同126万5千円減)。団員の出動状況は延べ738人(同712人減)だった。 -
「伊那美篶米」関東圏で販売好調
上伊那農業協同組合(JA上伊那)と全農パールライス東日本が、04年11月に関東圏で販売している「伊那美篶米」は、1年間で300トンを売り上げるまずまずの出だしだ。
石灰岩から流れ出る水で成長した美篶地区の米はミネラルが豊富で、全農の格付けでも特Aランクとして上伊那の他地域より高い評価を得ている。ただ、価格も引き上げてしまい、なかなか消費につながらないという問題もあった。そのためJA上伊那は、美篶の米を上伊那他地域と同じAランクで販売することで、価格を引き下げた。
その中で、価格は抑えつつも、何とか特Aレベルの評価を生かした販売方法がないか竏窒ニ、販売促進方法を模索。全国展開するイトーヨーカドーに話を持ちかけたところ、同社の独自ブランドとして美篶の米を販売することが実現。「伊那美篶米」という名称で上質な米であることをPRし、他地域の米との差別化を図った。
現在、伊那美篶米は、関東圏にある約100店舗で販売しており、美篶地区の出荷の約4分の1を占める。
JA上伊那は、上伊那地域の米を「上伊那米」として東急百貨店で販売し、こちらも年間300トン以上の需要があるという。
JA上伊那の担当者は「これまで内陸の米は、あまり高い評価を受けてこなかったが、食味向上の努力などが、消費者にも評価されてきた結果では」と話している。 -
伊那バス藤沢秀敬社長 年頭あいさつ
06年、伊那地域は2月4日の権兵衛トンネル開通と、3月31日の新伊那市の誕生を迎え、大きな変革の年となります。この地域で、バス・タクシー・旅行・燃料販売という運輸交通業にたずさわる者としては、本年を新しい交流が始まる年として大きな期待の中で迎えたいと思います。
特に権兵衛トンネルの開通で、伊那地域から、木曽だけでなく中京・名古屋方面につながるルートが開けることになります。中央アルプスをはさんだ東西の交流も広がり、広域観光の発展による外部からの誘客も重要になってきます。既に、中央高速バス新宿線の増便を検討していますが、さらに機を見た対応が必要になるでしょう。
しかし、運輸業の基本はあくまで、利用者の皆様に安全・安心を提供することです。大きな変化の年にあっても、この基本を忠実に守り、地味でも堅実に仕事をやっていきましょう。
昨年から工事を進めてきた新社屋も完成間近、1月23日から使用を開始します。3階建て・述べ床面積300坪の建物と、給油設備などを備えた新しい拠点になります。新しい社屋ができても、見た目は良くなったが、仕事の内実がおろそかになった竏窒ネどと、決して言われないよう、一生懸命に仕事をしましょう。
そのためにも、従業員の皆さんが健康管理に努め、1年を笑顔で送られるようにして行きましょう。 -
伊那食品工業 塚越寛会長年頭あいさつ
05年は、テレビ番組をきっかけにした寒天ブームで大変忙しい思いをしました。お陰様で売上げも利益も増えました。しかし、寒天ブームによる急成長は、当社としては欲していたものではありません。
常々私は、「急成長は絶対いけない」と言ってきました。「常に遠くをはかる」という戦略のもとに、毎年種を播き、毎年刈り取る物をつくることが企業経営の基本であり、その営みによって当社は着実な歩みを進めてきました。05年の寒天ブームによる急成長は、こうした企業経営からは逸脱した、突発事態だったと思います。
ブームの始めの頃、私は「そういうものなら売らなくて良い」とも思いました。しかし、健康を求めるお客様が多く、その方々のご要望に応えることもまた会社の使命であると考え、皆さんとともに一生懸命製品を作りました。
今年は、冷静に平常に戻らなければなりません。しかし、いま述べたように不本意ながら急成長してしまったのだとはいえ、その業績をしぼませるわけにも行きません。業界のためにも、関連業者のためにも、そして何より会社の秩序のためにも、05年なみの業績を維持する。そのために昨年以上の努力をしましょう。
実務方針としては、「短くて、わかりやすい表現力を」を掲げました。ブームの中では一生懸命つくれば、売るための努力をしなくても売れるという状況がありました。今年はそれではだめでしょう。メール、手紙、あいさつ、広告竏窒キべてで表現力を磨くことは必ず生産性の向上につながるはずです。 -
健やかなプレーを
伊那市在住のマレットゴルフ愛好者でつくる「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」(池上為夫会長)は7日、06年初打ち大会を同市東春近の三峰川榛原河川敷公園マレットゴルフ場で開いた。会員92人が参加し、36ホール、パー144のコースを満喫。新春早々17人がホールインワンを出した。
開会式は、甘酒で年明けを祝い、お神酒で会の1年間の健やかなプレーを祈願。池上会長は「初打ちの一打一打の快音を味わいながら、立派なスコアで今年をスタートしてください」と会員に呼びかけた。
今年の試合日程は、1、2月がオープン戦で、3月から12月まで公式戦を約30試合こなす。近隣市町村との対抗戦などの特色ある大会も組まれている。
イーナちゃんマレットゴルフクラブでは1月末まで、新会員を募集中。市内在住で年齢は問わない。問い合わせは事務局の平沢さん(TEL72・4513)へ。
大会の成績結果は次の通り。
▽男性 (1)小沢恒二郎104(2)大野田吉治105(3)唐沢恒司、橋爪次男106(4)飯沢章男、向山崇志(5)西沢佑二郎、白沢永司(6)北原忠義、大沢昭人、橋本政春(7)平沢久(8)網野信一郎、北沢清利
▽女性 (1)黒河内加奈子104(2)唐沢シゲル106(3)小平貞子107(4)林清子(5)浅井フミ子(6)鈴木よしゑ、中山和歌子、渋谷香代子
▽ホールインワン 北原忠義、中村良一郎、林茂良、伊坪寿勝、酒井正、小林貢、渋谷雍裕、黒河内厳、横内博、小林邦穂、飯島敏雄、黒河内加奈子、鈴木よしゑ、白鳥栄子、丹羽喜子、池上章子、藤沢シゲ子 -
普段の姿と違う側面を知って…
第32回上伊那教職員美術展は9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。小・中学校の美術科担当教諭などでつくる上伊那美術教育研究会(三澤久夫会長)の主催。入場無料。
絵画や彫刻、彫塑など、会員30人が一人、1、2点づつの合計40点の近作を出品。メンバーが教職の合間をぬって製作した力作が並ぶ。
絵画が最も多く、水彩画、油画、日本画、アクリル画、テンペラ画など、画法もバラエティー豊富。伊那谷や安曇野などの風景画のほか、自画像や家族などの人物画、花を描いた静物画などがある。
三澤会長は「作品を通じて、担任の先生や美術の先生の普段接している姿と違った側面を知ってほしい。絵を描く楽しみを味わってもらえれば」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時30分)。 -
出初め式あす 12年ぶり中心市街地で
伊那市消防団の出初め式は9日ある。本年は高遠町、長谷村との3市町村合併前の最後の同式として、分列行進・一斉放水の場所を12年ぶりに、市役所駐車場付近から市街地などに戻す。特別企画として腕用ポンプ(1915年製)を団員が手引き分列行進し、その後の一斉放水にも登場する。
腕用ポンプは旧伊那町御園消防組に新調され、昭和初期ころまで使用。ポンプ両端の煽り木の各5人の計10で煽り、ホース側や吸水管側にさらに4縲・人、合計14縲・5人を必要とした。
左右のシリンダー中央の真鍮の容器は「空気室」と呼ばれ、放水される水の圧力の変動を少なくする役目があり、当時としては進んだ機構を備えたポンプだったという。
喇叭(ラッパ)隊吹奏行進は入舟交差点を午後0時05分スタート。分列は同0時15分から、市駅前ビルいなっせ竏駐・M交差点間を行進する。どちらも観閲場所はマルトキ北駐車場入口となっている。
一斉放水は大橋上流右岸で同1時05分から、観閲は大橋北側より天竜川左岸道路上。市消防音楽隊・市消防団喇叭隊演奏のアトラクションは同2時から、市長あいさつ、消防団長訓示、定例表彰などの式典は同2時20分から、ともに市民会館で行う。
雨天の場合は、分列行進と一斉放水は中止し、アトラクションと式典は実施する。