-
伊那市成人式のあり方を検討
伊那市の来年度以降の成人式のあり方について考える検討委員会が26日夜、発足しました。
この日は、区長会や公民館・成人者代表など14人が集まり、初会合が開かれました。
成人式は、平成18年に伊那市と高遠町・長谷村が合併して3年間は、それぞれの市町村ごとに実施しました。
その後、平成21年度からは、公民館単位の10会場で開催されています。
高遠町・長谷地域は正月に、旧伊那地域は、お盆に実施しているため、開催時期の検討のほか、市全体で統一して実施するのか、従来どおり公民館単位とするのかなど、開催方法や運営方法を検討します。
委員からは、「公民館単位だと、中学校の同級生にしか会えない。高校時代の友人にも会いたい」、「合併したので、このあたりで区切りをつけては」といった一体化を推す意見が出た一方で、「高遠町・長谷地域は出席率も100%に近く、和気あいあいとした雰囲気で同窓会のようにもなっている。市全体では人数が多すぎる。」「中学時代の恩師が招かれるなど、公民館単位ならではの良さがある」といった従来での実施を望む声も出ていました。
検討委員会では、7月中に、平成26年度に成人を迎える対象者のうち伊那市在住者800人を対象に、成人式に対するアンケート調査を行うほか、伊那市のホームページで市民からの意見も募集していきます。
委員会では、9月まで、3回の検討会を開き意見を集約する予定で、来年度以降の成人式から反映させたい考えです。 -
土砂災害の危険が予想される地域をパトロール
6月は、土砂災害防止月間です。
伊那市は、大雨などによる土砂災害の危険が予想される地域のパトロールを、27日、高遠町、長谷地域で行いました。
パトロールは、大雨による災害が発生しやすい夏と秋に毎年行っています。
この日は、高遠町、長谷地域のうち、避難所が災害危険箇所内に立地している地域を中心に行いました。
このうち、高遠町長藤の野笹多目的集会施設周辺では、県が土砂災害警戒区域に指定している拝三沢を巡回しました。
拝三沢は、4万2千平方mが氾濫区域と予想されていて、区域内には、15世帯が住んでいるということです。
伊那市では、災害危険か所の課題を明確にし、災害防止を図っていきたいとしています。
パトロールは、台風による災害が発生しやすい9月頃にも行われることになっています。 -
松くい虫被害 5月末までの被害3割減
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が26日伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、今年度5月末までの上伊那の被害は昨年度の同じ時期と比べ3割ほど減っていることがわかりました。
26日は県や市町村の関係者が集まり今年度の被害状況の報告などが行われました。
今年度5月末までの上伊那地域の松くい虫の被害は1,361立方メートルで、昨年度の同じ時期までの1,899立法メートルと比べて538立法メートル減少しました。
また駆除の量は381立法メートルで、去年の同じ時期の120立法メートルと比べ約3倍となっています。
被害が減少した理由について、上伊那地方事務所林務課長の小坂信行対策協議会会長は「対策の効果が出てきているのではないか」と話していました。
今年度の新たな被害状況は、南箕輪村南殿で被害が確認されたほか、箕輪町三日町や伊那市高遠町で被害が拡大しています。
協議会では今年度も引き続き伐倒処理などを行い、被害拡大防止に務めていくとしています。 -
あるしん市町村に車いす寄贈
アルプス中央信用金庫が合併10周年を記念して、伊那市、箕輪町、南箕輪村の3市町村に車いすを贈りました。
26日は伊那市のプリエ・キャスレードで第63期総代会と懇親会が開かれ、懇親会の中で大澤一郎理事長から各市町村の出席者に目録が手渡されました。
あるしんは平成15年に伊那信用金庫と赤穂信用金庫が合併して発足しました。
今年は合併から10周年目を迎え、今回はその記念事業として車いすを寄贈しました。
贈られた車いすは管内の9市町村に合計31台で、そのうち伊那市には5台、箕輪町と南箕輪村には3台ずつとなっています。
車いすは、高齢者への貸し出し等に活用されるということです。 -
伊那市安全会議 今年度事業確認
住民の安全について考える伊那市安全会議が25日、伊那市役所で開かれ、市の職員や警察、消防団が出席しました。
この会議は、市民の安全意識の向上を図ろうと、毎年、開かれています。安全会議は、交通安全部会や、保健部会、子ども安全部会など6つの部会を設けています。
25日は部会ごとの本年度事業計画が報告されました。本年度事業計画について環境部会では、引き続き、市内3か所で放射線量の測定を行うと共に、PM2.5汚染による健康被害を未然に防止する為、県と連携を図り注意喚起を行う計画です。
昨年の伊那市における人身交通事故は239件発生し、死者2人、負傷者305人と、ともに、過去10年で最も少ない結果でした。
交通安全部会では、さらなる交通事故撲滅をめざし、「高齢者の交通事故防止」を重点課題として取り組んでいく事にしています。 -
深妙寺アジサイ7分咲き
26日の伊那地域は、朝から雨が降る梅雨らしい天気となりました。アジサイ寺として知られる伊那市西春近の深妙寺では、現在7部咲きとなっていて訪れた人達の目を楽しませています。
深妙寺には170種類、2千5百株のアジサイが植えられています。
現住職重盛快典(かいてん)さんの母、故・登美子さんが30年ほど前から植え始めたもので、現在は住職が引き継ぎ、檀家の協力を得ながら管理しています。
境内には、33体の観音像が配置されていて、観音像を巡りながらアジサイを楽しむことが出来きます。
重盛住職は、「ここにきて雨の日が続き花も元気になっている。雨に合うアジサイを愛でて、わびさびを感じてもらいたい」と話していました。
花の見ごろは7月中旬までで、今週末からは、お茶や菓子の無料サービスも行われるという事です。 -
第16回日本墨絵展開催
県内を中心に活動する日本墨絵会の、第16回墨絵展が伊那市の伊那文化会館で開かれています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、箕輪町松島の赤羽玉珠さんの作品「渓聲」が伊那市長賞に選ばれています。
赤羽さんの作品は、奥蓼科温泉郷にある横谷峡の滝を描きました。
今回、会場には103点が展示されています。
そのうち27点は日本墨絵会に大きな功績があった飯田市出身の吉澤玉昌さんの作品と、吉澤さんの死を悼む会員の作品です。
吉澤さんは25年にわたり各地で水墨画を指導してきましたが、去年82歳で亡くなっています。
第16回日本墨絵展は、30日日曜日まで伊那文化会館で開かれています。 -
職員給与「下げざるを得ない」
白鳥市長は25日の定例記者会見で国の地方交付税削減に伴う市町村の給与引き下げについて「下げざるを得ない」との考えを示しました。
白鳥市長は「給与を下げざるを得ない」と述べ、現在労働組合と協議している最中と話しました。
今後は他市町村の動向を見ながら方向を示したいとしています。 -
おたっしゃ祝品事業
伊那市は今年度から敬老の日に、88歳を迎え介護認定を受けていないお年寄りに祝いの品を贈呈する事業を始めます。
25日開かれた伊那市定例記者会見で白鳥孝市長が事業の概要を説明しました。
伊那市では毎年88歳になるお年寄り全員に敬老祝金として一人5000円を贈っています。
新たに介護認定を受けていないお年寄りに2000円相当の祝品が贈呈されます。
この事業は高齢者が健康づくりや介護予防に関心を持ってもらおうと行うものです。
贈呈する品については現在伊那市内の事業所などに募集呼していて、提案された商品をカタログ化する計画です。
カタログは9月の敬老の日に合わせ祝金と一緒に贈られることになっていています。
2000円の品については市が負担することになっています。
伊那市によると今年度88歳になるお年寄りは、およそ460人で、このうち介護認定を受けていないお年寄りは300人だということです。
伊那市では、お年寄りに喜んでもらえるよう工夫をこらした物を提案してほしいと話しています。
商品の提案については7月22日まで市の公式ホームページで募集しています。 -
伊那西高生が沢渡駅を清掃
今年の4月から無人化となったJR飯田線の沢渡駅を綺麗にしようと、伊那西高校の生徒が25日、沢渡駅を清掃しました。
清掃は伊那西高校の生徒達が最寄りの駅が無人化となったことを受け、自分達でできることをやろうと実施したものです。
この日は伊那西高校の生徒と沢渡駅近くの伊那金属株式会社の平澤泰斗さんら14人が駅周辺をほうきで掃くなどしていました。
以前から駅周辺の清掃をしていた平澤さんのアドバイスにより、ほうきで蜘蛛の巣を取ったり汚れた窓の掃除をしました。
伊那西高校では、今後も沢渡駅の清掃を毎週火曜日に行うことにしています。 -
浦野栄一さん切り絵展示
伊那市御園在住の浦野栄一さんによる切り絵作品展が26日から伊那市のいなっせで開かれています。
浦野さんは平成12年から長野日報に切り絵とエッセー「季節の小景」を掲載しています。
作品展ではそれらを中心におよそ50点が展示されています。
黒い紙をカッターナイフで切り作品をつくるということで、季節の行事や人の営みを切り絵で表現しています。
色のついている部分は色付きの和紙を裏から貼り合わせてつくります。
浦野栄一さんの切り絵作品展は30日まで伊那市のいなっせで開かれています。 -
“織井木の子園”6次産業化事業認定
伊那市東春近榛原の織井木の子園は農林水産省から、生産物を加工し新たな商品を開発する6次産業化に取り組む事業者の認定を受けました。
24日は伊那市役所で認定証の交付式が行われ関東農政局松本地域センターの中井正センター次長から、織井木の子園社長の織井昇治さんに認定証が手渡されました。
これは農作物を、生産した農家が加工、販売することで収益をあげようという取り組みで伊那市では長谷の雑穀レストラン「野のもの」に次いで2件目の認定となります。
織井木の子園は伊那市東春近榛原のブナシメジの生産農家です。
無農薬で栽培したブナシメジを主に中京方面に出荷しています。
織井木の子園が開発した商品は、ブナシメジの株の元を使ったフライです。
ブナシメジの株の元は出荷の際は、切り落とされていましたが、食感、味ともに良いことから有効利用しようと開発しました。
24日はハンバーガーにして関東農政局や伊那市などの関係者が試食しました。
今回の認定により事業化や販路拡大のサポートがうけられるほか、申請すれば有利な融資制度を活用することもできます。
織井木の子園では開発した商品のアンケート調査や試食会を実施し今年度中に本格的な販売を始めることにしています。 -
富県南福地竹松さん宅のハナショウブ見頃
伊那市富県南福地の竹松成就さん宅のハナショウブが見頃を迎えています。
竹松さんは自宅横の畑で20年以上前から、およそ1,400株のハナショウブを育てています。
82歳という高齢の為、手入れも難しく、ハナショウブが見られるのは今年が最後となりそうです。
見頃は今月いっぱいだということです。 -
伊那消防組合議会 1億8千万円の補正予算案可決
伊那消防組合議会6月臨時会が24日市役所で開かれ、およそ1億8千5百万円を追加する補正予算案が可決されました。
補正予算案の内容は、消防指令センター高機能指令システムの整備などに1,300万円、消防救急無線デジタル化整備などに1億7,000万円となっています。
このほか、伊那消防署庁舎建設用地として富士塚スポーツ公園北側用地の取得が可決されました。 -
伊那市内一部店舗でレジ袋無料配布中止
長野県などは、環境にやさしいライフスタイルへの転換をめざしレジ袋を減らす取り組みを進めています。
伊那市内の一部のスーパーでもレジ袋の無料配布が24日から中止となりました。
狐島のAコープ伊那中央店では今日からレジ袋の無料配布が中止となりました。
買い物客の多くはマイバッグを持参していました。
無料配布中止にあたり、レジ袋を希望する人は1枚2円で購入することになります。
この取り組みは環境にやさしいライフスタイルへの転換をめざして長野県、事業者、消費者団体の3者で進めているものです。
市内ではAコープやアピタ伊那店がこの取り組みに登録し、今日から無料配布を中止としています。
県では、今後登録事業者を増やし、取り組みを拡大していきたい考えです。
尚、長野県世論調査協会が先月15日から今月5日まで行った県民の意識調査によりますと、マイバッグを買い物に「いつも持っていく」と答えたのは56%で、南信は60%でした。
レジ袋の有料化に「賛成」と答えたのは68%となっています。
県のレジ袋削減の取り組みについては、「知っている」と答えたのは48%で半数には達していません。 -
東春近ハイキング
伊那市東春近の住民が地域のスポットを訪ねる東春近ハイキングが23日行われました。
23日は小学生からお年寄りまで120人ほどが参加し、春近郷ふれあい館を出発点に7キロを歩きました。
東春近ハイキングは健康増進をはかりながら住民相互の交流を深めようと昭和50年から行われている恒例行事です。
地区ごとに見どころの説明もあり、飯島利行さん宅では樹齢400年を超えるといわれるコウヤマキを見学しました。
飯島さんによると、このコウヤマキは戦国時代に討ち死にした兄弟を弔うため、高野山から移植したとの言い伝えがあるということです。
ある参加者は、「親子で毎年参加しています。近所の皆さんと一緒に歩くと気持ちがいいし、知らなかった地元の魅力を発見できて楽しいです」と話していました。 -
伊那市に総合ケアセンター
箕輪町の上伊那生協病院などを運営している上伊那医療生活協同組合は、認知症高齢者のグループホームやデイサービスセンター、介護施設が入る総合ケアセンターいなを新たに伊那市狐島に建設します。
23日にJA上伊那本所で開かれた通常総代会で事業計画案が承認されました。
計画によりますと、センターは、3階建てで、延べ床面積は、約2,500平方メートルです。
認知症高齢者のグループホームは、18床です。
デイサービスは定員25人。
小規模多機能型居宅介護は、通所定員18人、宿泊定員4人で、来年4月からの運用開始を目指します。
また上伊那生協病院のベッド数を20床増やし164床とする増築工事や飯島町のコスモ21の跡地への総合ケアセンター建設にも着手します。
事業費は、これら3つの事業で2年間で17億円を見込んでいます。
上伊那医療生協の小林伸陽理事長は、この日の総代会で「はびろの里建設、病院建設に継ぐ3回目の大規模な投資を伴う歴史的事業」とあいさつしました。 -
小型は手良第2部 自動車は竜東第1部
伊那市消防団のポンプ操法とラッパ吹奏大会が23日市役所駐車場で開かれました。
小型ポンプ操法の部には、19チーム、自動車ポンプの部には7チーム、ラッパ吹奏の部には、4チームが出場しました。
どのチームも日頃の訓練の成果を発揮し、きびきびとした動作で競技に臨んでいました。
結果は、小型ポンプ操法の部は、手良分団第2部が、自動車ポンプの部は、竜東分団第1部が優勝し上伊那大会への出場権を獲得しました。
ラッパ吹奏の部は、富県・河南・長谷の合同チームが優勝しました。
各市町村の優勝チームが競う上伊那大会は、7月14日に市役所で行われます。
23日の大会の模様は、7月にご覧のチャンネルで放送します。 -
伊那ビデオクラブ コンクール表彰式
ビデオ愛好者が集う伊那ビデオクラブの今年度のコンクール表彰式が23日伊那市西箕輪の羽広荘で行われました。
伊那市長賞には、箕輪町の市川東明さんの作品「さわやか就農家族」が選ばれました。
作品は、東京から箕輪町に移住して農業を始めた家族を紹介しました。
伊那ケーブルテレビジョン賞には、伊那市の吉沢豊さんの作品「すみやきえんか 焼きの章」が選ばれました。
作品は、富県のたかずや炭の会の活動を紹介しました。
後藤監督賞には、北安曇郡池田町の河野ひさしさんの作品「秋の詩織」が選ばれました。
作品は、高原の紅葉を詩情豊に表現しました。
ほかに伊那ケーブルテレビで放送している作品の放送部門では、南箕輪村の北原正さんの作品が地域文化賞に、武田忠芳さんの作品がシャッターチャンス賞に選ばれました。
受賞者を代表して伊那市長賞を受賞した市川さんは、「作品を撮りながら移住した家族に感動した。その感動を受け止めていただけたことに感謝している。」と喜んでいました。
今回のコンクール入賞作品は、順次放送を予定しています。 -
伊那まつりにゴスペル 初練習
8月3日の伊那まつりの日に開かれる伊那市出身のソウルシンガー湯澤かよこさんのコンサートで一般の参加者が一緒にゴスペルを歌います。
23日は伊那市のいなっせで初練習が行われました。
練習には上伊那から20人が参加しました。
講師は諏訪市出身で県内を中心にゴスペルの指導を行っている小松チヒロさんです。
1回目の23日は、腹式呼吸や発音の仕方などを練習しました。
この企画は伊那市生涯学習センターの10周年を記念して、生涯学習センターとNPO法人クラシックワールドが行うものです。
練習する曲は映画で歌われたゴスペルソング「Oh Happy Day」で、参加者は小松さんのあとに続いて歌っていました。
小松さんは「今思っていることや感じていることをすべて声に出すつもりで歌ってほしい」と指導していました。
練習はあと4回計画されています。
湯澤かよこさんのコンサートは8月3日土曜日午後2時からいなっせで開かれます。 -
小学生が寺社平断層を見学
市内の小学生がふるさとの自然に親しみ地球の成り立ちを体験する「地球の学校2013」が22日開講しました。
1回目の22日は小学生10人ほどが参加し、伊那市横山の横山キャンプ場から中央アルプスの地形を見学しました。
講師は東春近小学校の北澤夏樹教諭です。
地球の学校は児童に地球の成り立ちを体験してもらおうと伊那市創造館が開いているもので、今年で2回目です。
児童は講師について山道を下っていきます。
到着したのは寺社平断層です。
寺社平断層は、赤土や火山灰、礫の層が縦に露出している様子を見ることができます。
児童は土を掘り返したり、湧水をたどって断層を観察していました。
講座は全5回で、2回目は7月27日に開かれます。 -
思沢川でホタルの乱舞
伊那市御園の思沢川では、30日まで「ほたる祭り」が行われています。
現在ホタルはピークを迎えていて、「思沢川に蛍を育てる会」では、来週末頃までホタルを楽しめそうだと話しています。 -
入野谷の宴会・食事利用客が減少
伊那市長谷の宿泊・日帰り入浴施設・入野谷の平成24年度の宴会や食事の利用客が、前年度に比べ4千人以上減っていることが、21日に開かれた長谷地区地域協議会で報告されました。
この日は入野谷で協議会が開かれ、伊那市観光株式会社の塚本哲朗総務課長から入野谷と仙流荘の経営状況について報告がありました。
報告によりますと、平成24年度の入野谷の宴会や食事などの利用客は3千169人で、前年度と比べておよそ4千400人の減となっています。
パワースポットブームの終息、冬場の利用者の減少が主な要因としています。
入野谷は、冬場の利用が少なく、赤字経営となっていることから、伊那市観光株式会社では冬場の休業を検討していましたが、去年12月に開かれた地域協議会で反対多数となり、昨年度は冬季間の営業も行いました。
塚本総務課長は「人件費・経費の縮減の他、自然を活かした観光客誘致を行って営業を続けていきたい」と話していました。 -
文化祭シーズン 伊那北・弥生で文化祭
高校の文化祭シーズンを迎え、伊那市内の伊那北高校と伊那弥生ヶ丘高校では22日から文化祭の一般公開が始まりました。
ステージ上に集まったのは、上伊那各地のゆるキャラなど14体です。
今年で54回目を迎える伊那弥生ヶ丘高校の文化祭「弥生祭」は「BIG BANG ~はじけろ弥生~」をスローガンに開催され、22日から一般公開が始まりました。
「上伊那ゆるキャラくいず」は、地域との関わりが少ないという生徒の声から生まれた初のイベントで、地域の人にも参加してもらおうと一般公開に合わせて行いました。
クイズの内容は生徒が地域住民や行政に取材してつくりました。
ゆるキャラや地域の特産品などを題材にしたクイズ18問が出題され、マルバツの2択で回答します。
クイズでは「イ~ナちゃんは米粒の妖精である、○か×か」「蕎麦の花は一般的に白だが、赤い花もある、○か×か」などといった質問に、参加者が答えていました。
最後まで残った人には、伊那市内の食事券やおかしの交換券が景品として贈呈されました。
ある参加者は「上伊那のゆるキャラがこれだけ集まることはめったにないので楽しめた」と話していました。
高田幸之介生徒会長は「こういった地域と関わるイベントをきっかけに、距離を縮めていけたら」と話していました。
伊那弥生ヶ丘高校の文化祭「弥生祭」の一般公開は23日までで、時間は午前9時30分から午後2時までとなっています。 -
被災地公演に向け 稽古に熱
伊那市西春近を拠点に活動する太鼓グループ「大太坊」は、30日に東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で公演を行います。
22日は公演に向けた稽古が西春近のまつり工房で行われました。
大太坊は、上伊那のメンバーを中心に13人で活動している太鼓グループです。
東日本大震災後、毎年全国規模の太鼓フェスティバルを開催していた、岩手県陸前高田市の太鼓フェスティバル実行委員会への寄付などの支援を行ってきました。
今回の公演は、震災から2年が経ち、経済的な支援だけでは被災者の自立が遅れ復興が進まないとの被災地からの声を受け、被災した人達に元気になってもらおうと、開催されるものです。
大太坊の演出やプロデュースをしている北原永さんは「震災後の何もできない、何もしたくない状態から、ようやく片付けが落ち着き始め、心にわずかな余裕が出てきたところだと思う。少しでも自立に向けて動き出せるよう、元気づけてあげられれば」と話していました。
公演が行われる、陸前高田市の小友小学校は、高台にある学校ですが、グラウンドや校舎の1階部分が浸水し、使えなくなったということです。
今回の公演は、修繕が終わったグラウンドの改装記念に合わせて行われます。
公演では10曲の演目を披露する予定で、メンバーはお互いの動きを確認しながら稽古をしていました。
大太坊の陸前高田公演は30日(日)に行われる予定です。
伊那からもバスがでるということで、参加希望は、まつり工房で受け付けています。(電話78-6662 まつり工房) -
南海トラフ地震想定し地域防災計画見直しへ
伊那市で最大震度6強が予想されている南海トラフ地震について市は、地域防災計画の見直しを行い被害想定を反映させる考えです。
これは21日開かれた伊那市議会全員協議会で報告されたものです。
南海トラフ地震は、四国の南海底にある水深4,000メートル級の深い溝を震源に発生が予想されている地震です。
先月開かれた国の有識者による会議では、地震と津波による被害は最大で東日本大震災の死者・行方不明者の17倍にあたる32万3,000人にのぼるとされています。
伊那市で予想される最大震度は6強、県内で予想される被害は全壊が2,400戸、死者50人となっています。
この報告を受け市では、地域防災計画における南海トラフ地震の被害想定を反映させるため「地震対策編」の改訂を行う考えです。
この他に、市町村単位での被害想定の調査を県に要望する他、情報伝達の強化、緊急輸送道路の強靭化を図るとしています。
市民への対応としては、住宅の耐震化、自主防災組織の育成を進めていく考えです。
また、伊那市は8月31日と9月1日の2日間、長谷地域を会場に伊那市総合防災訓練を実施します。
訓練は、台風による土砂災害や大規模地震などの複合災害が発生することを想定して行われます。
長谷小学校を主会場に、国や警察、消防、地域住民など600人の参加を予定しているということです。
市では、訓練での反省をリスクマネジメントに活かす他、住宅の耐震化の促進も図っていきたいとしています。 -
伊那市議会6月定例会 閉会
伊那市議会6月定例会は、市が提出した12議案と議員提出の4議案を可決し、21日閉会しました。
21日は、初日に提出された9議案に加え、新たに3議案が提出されました。
主な物は、西箕輪小学校の耐震補強工事の請負契約などについてです。
21日は、上戸の廃棄物問題の和解に関する議案など12議案と議員提出の4議案を可決した他、請願陳情の4件を採択、1件を趣旨採択、1件を不採択とし閉会しました。 -
日本河川協会から市内2団体表彰
河川の自然保護や環境学習の活動に功績があったとして、市内2つの団体が日本河川協会の功労者表彰を受賞しました。
この日は受賞した団体の代表者が、伊那市役所で白鳥孝市長に受賞の報告をしました。
河川功労者表彰を受賞したのは、西春近の表木井ノ久保かかし会と、西箕輪の大萱大清水川河川愛護会です。
日本河川協会から表彰されるのは伊那市内で初めてです。
表木井ノ久保かかし会は、藤沢川で草刈りやゴミ拾いを行い、大雨の時は安全パトロールを行いました。
代表の酒井幸雄さんは「めったにない受賞で嬉しい。会の活動を若い人に繋げていきたい」と話していました。
大萱大清水川河川愛護会は、草刈りやゴミ拾いを行い、特定外来生物に指定されているアレチウリ駆除や除草剤散布も行っています。
代表の唐澤重幸さんは「先人の方々のおかげで受賞できた」と話していました。
今回表彰された2つの団体は、今後も活動を続けて次の世代に引き継いでいきたいとしています。 -
伊那市観光協会 組織のあり方検討へ
伊那市の行政や企業、商工団体などで作る伊那市観光協会は、更に観光の実動団体として活動するため、組織のあり方について検討していきます。
20日は、伊那市役所で今年度の総会が開かれました。
観光協会のあり方については、法人化することも含めて検討が行われてきました。
しかし、現状では収益事業もないため、メリットはないとして法人化は見送ることになりました。
現在は、伊那市役所内の観光課・任意団体の観光協会、伊那市観光株式会社があり、どこが何を担当しているのか分かりづらいとの声が寄せられていました。
今回は、行政は、企画・方針・検証を実施、協会は、実動部隊として事業を実施するなど役割分担を明確化します。
分かりやすい組織をつくり、観光協会が、伊那市の観光振興の中心的な役割を担う団体となることを目指します。
現在協会には伊那・高遠・長谷それぞれに支部がありますがその廃止の検討も行うほか、将来的には、民間人が会長を務めることも検討していきます。
組織のありかたについては協会で1年間検討され、来年度からの実施を目指します。 -
指揮者、柳澤寿男さんが高遠高校で講演会
東ヨーロッパの国コソボで、音楽を通して平和活動を行っている下諏訪町出身の指揮者、柳澤寿男さんの講演会が、20日、伊那市の高遠高校で開かれました。
高遠高校で年に1回行われている人権学習の一環で、1年生から3年生300人が参加しました。
柳澤さんは、2007年に、東ヨーロッパのバルカン半島にある国コソボで、バルカン室内管弦楽団を設立しました。
戦争による民族間の対立が今も続く中、音楽を通して人々をつなげようと、指揮者として活動しています。
柳澤さんは、「今、もし戦争が始まったら楽器を銃に持ち替えて戦いに行く」と言っていた現地の音楽家がコンサートで拍手をもらった後、「争いはいけない」と考えを改めたエピソードを紹介し、「音楽というものが言葉を抜きにして彼の心に入っていったのだと思う」と話していました。
バルカン室内管弦楽団は、多民族の音楽家で構成されています。
柳澤さんは、「日本人は規律や時間を守るので現地でも信頼され、民族間の接着剤のような役割を果たす事ができる。皆さんも、スポーツや文化など、何かで世界に出てほしい」と、生徒たちに呼びかけていました。