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アマランサスを収穫
高遠花摘み倶楽部は18日、高遠町藤沢水上地区の第2定植地で早生のアマランサスを収穫した。メンバーは「アマランサスを商品開発に結びつけ、高遠の特産品にする」と意気込んでいる。
アマランサスは信州大学農学部と連携し、遊休農地1・5ヘクタールを活用して栽培。収量が多く、育てやすい2品種を選び、6月に種をまいた。
収穫にはメンバー5人が参加。かまなどで1本ずつ株を切り、軽トラックの荷台に乗せて花先部分を取った。すべて手作業だったが、メンバーは特産品への夢を語り合いながら、作業に汗を流した。
早生は1週間ほどで終わらせ、晩生は10月に入ってから収穫する。
花先は天日で20日ほど乾燥させたあと、脱穀機にかけ、種を食用と来年の種まき用に販売する。販売方法や価格は今後、煮詰める。
花は9月初旬から咲き始め、今月末まで見ごろ。赤色(早生)、オレンジ色(晩生)があり、一般に無料公開している。
アマランサスは中南米原産のヒユ科。鉄分やカルシウムが多い。花は観賞、種は雑穀として活用できる。 -
竹内徹自選展
雪景の中にある人々の温かな営みを描く高遠町の洋画家、竹内徹さん(69)の自選展「信州の雪に魅せられて」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで25日まで開かれている。情緒豊かな作品約60点が、訪れた人々を魅了している。
日展や一水会展に発表した大作も多く並び、竹内さんの代表作である信州の雪景色を描いた作品をそろえた。
現場で描くことにこだわり、師である中村琢二氏と共に20年近く全国各地を描いてきた。しかし最終的にたどり着いたのは、他に類をみない信州の山の素晴らしさだった。
それから15年、描き続けてきた信州の中でも、その時々で表情を変える“雪”への思い入れは強い。
竹内さんは「信州の雪景はただ寒いだけではなく、そこにある生活が、温もりを感じさせる」と話す。
昔と現代が入り混じる高遠町の街並みで、昔と変わらない営みをおくる人々を描いた雪景色は、錯誤する情景から伝わる郷愁や懐かしさを、雪が一層際立たせている。
入場無料。 -
きものいぐち秋の呉服展示会「一期一会物語」開催
高遠町多町のきものいぐちで17日から、秋の呉服展示会「一期一会物語」が始まった=写真。
振袖フルセット通常38万円を29万8千円縲怐A夏冬喪服セット通常36万7500円を29万8千円縲怐Bお値打ち2点セットは訪問着と袋帯29万8千円、留袖と袋帯32万円、小紋と紬のレトロ街着コレクション10万円均一など。いずれも仕立て上げ価格。お楽しみ特典もある。
「フォーマルの京友禅を中心に展示。仕立上がりをお値打ち価格で提供します。レトロ街着コレクションは若い娘さんに着てほしい。ぜひ気軽に見に来てください」と話している。
高遠展は19日まで午前9時-午後7時、いぐち特設会場。南箕輪展は23-25日午前10時-午後7時(最終日午後5時)南箕輪村民センター2階。
問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
伊那消防組合消防本部に「ドクターヘリ」導入
全国で10番目のドクターヘリ事業となる「信州ドクターヘリ」制度が15日、伊那消防組合消防本部に導入された。伊那中央病院へリポートでシミュレーション訓練があり、伊那消防組合員、同病院職員など約80人が参加。救急搬送に伴う傷病者引き継ぎ訓練などを実施した。
シミュレーション訓練は6月下旬から県下の広域消防本部、計14署を順番に回り、伊那消防組合消防本部は7番目。運用は7月1日から佐久総合病院救急救命センターで始まり、各消防本部ごと訓練を終え次第導入している。
信州ドクターヘリは救急率向上を目的とした国と県の補助事業。医師、看護師などを乗せたヘリコプターが現場に向かい、処置をほどこした後、収容先病院へ搬送する。ヘリコプターは佐久総合病院救急救命センターに1台が常駐し、県下の広域消防本部からの要請で出動する。
伊那消防署の早川正行署長は「消防、ドクターヘリ、病院が一体となって、救命率向上のために力を合わせていきたい」と話した。 -
風力発電 事業化に可能性
高遠町と長谷村地域への風力発電による電力供給を視野に入れ、入笠牧場と鹿嶺高原で風況調査をしている総合商社・丸紅と村黒河内に水力発電をもつ、同社の100%出資会社・三峰川電力は、入笠牧場の12月から8月までの調査で、発電に必要な平均最低風速基準値(6・5メートル)を上回る平均6・7メートルを記録したことから、「事業化の可能性がでてきた」と、15日の村議会全員協議会で報告した。
事業化に向けては両調査地の1年分のデータが必要だが、入笠山と鹿嶺高原には同質の風が吹いているため、入笠山の11月までの調査結果で、鹿嶺高原の風況を推定し、年内か年明けを目途に取りまとめ事業化を決定する。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30本建てる構想で、総発電規模は1万世帯分にあたる3万キロワットに上る。事業化されれば、最短で09年春にも風力発電による電力供給が実現する。
丸紅は北海道や鹿児島県、愛媛県など海に面した地域5カ所で風力発電事業を展開。今回の事業が実現すれば、過去に例のない形となる。 -
血管と食の関係&重要性学ぶ
高遠町食生活改善推進協議会の第3回伝達講習会が12日、町保健センターであった。「血管をいきいきと保つためには」をテーマに4回にわたって、血管と食の関係や重要性を学んでいく。
保健師や栄養士の指導で、初回は血液が酸素と栄養分を取り入れ、循環しながらそれらを体内に分散していく働きなどを確認した。
女性の1日の食事摂取基準(1650カロリー)を踏まえ、調理実習では、身近にある旬の野菜を工夫し、カロリーを考えたバランスの良い食として、「豆腐バーグのきのこあんかけ」「キャベツときゅうりの海苔あえ」「実だくさんのごま汁」の3品を作った。
会員の一人(69)は「血管の働きなどは細かくは知らなかった。食事もバランスを考えて作ることはなかったし、これからは学んだことを振返って、食生活を改善していきたい」と話していた。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市などの6つの市町村内の事業所でつくる伊那防火管理協会は13日、今年度の消火通報コンクールを伊那市市営プール駐車場で開いた。2種目に11事業所から18チームが参加し、日ごろの訓練の成果を披露した=写真。
消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い、災害発生時に活用できる操作を身に付けると共に、正確な119番通報の習得を目指す。今年度で14回目。
競技は、木箱とオイルパンからの出火に対し、消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし、放水によって標的を倒す「屋内消火栓操法」。どちらの競技も119番通報の動作が含まれていて、時間や操作の正確さを競う。
消火器操法では用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、完全に消せないまま終えるチームなど、それぞれの訓練の成果がはっきり出た。
上位入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)石川島カメさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)伊那バス
【屋内消火栓操法】(1)石川島とらさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)ファイヤーエンジェルス(伊那市役所) -
高遠少年自然の家などで「みんな友だち-土と人-」開催
高遠町の国立信州高遠少年自然の家で10、11日、障害のある子どもとその家族、大学生ボランティアなどが、1泊2日の共同生活をした。
農作業や共同作業を通して、互いの理解を深めたり、土に触れる楽しみを感じてもらおう-という国少の主催事業「みんな友だち-土と人-」は、5月に、南箕輪村の信州大学農学部にある畑で、サツマイモなど数種類の野菜を植えた。
今回は、これらの野菜を掘り出し、収穫祭をした。
野菜を植えた8家族26人と、信州大学学生などボランティアスタッフ13人が参加。土の中から大きなサツマイモがごろごろと現れると、子どもたちは「大量だ」と喜んだ。
参加者の半数は、参加経験がある家族で、イベントを通して仲良くなる家族も多いという。親の教育相談もあり、交流だけでなく、互いが悩みを話し合える場にもなっている。 -
「灯篭まつり」参加・力合わせて成功へ
高遠町西高遠で23日にある灯篭(ろう)祭出演に向け、高遠小学校の3窶・年生でつくる「高遠ばやし伝承クラブ」は、練習に熱が入っている。
祭りは、地区内各所にある小さなお宮が鉾持(ほこち)神社に合祀(し)された明治以降、記念の秋祭りとして続けられている。
同クラブの参加は、発足時からで5年目。本町交差点から鉾持神社までの約300メートルを1時間かけて往復する。鉾持神社に向かうまでを本囃子(ばやし)といい「松囃子」を、戻る際の帰り囃子では「唐子」を、それぞれ鉾持町内に古くから伝わる曲を奏でる。
現在、保存会の桜奏会と婦人部のメンバーの指導で、週2回、1窶・時間の練習に励んでいる。囃子は、三味線、横笛、太鼓、大皮、鼓で構成し、2列になって練り歩く。
今回は、体力、リズム合わせ、前後列の間隔など、「歩きながら奏でる難しさ」がある。歩くことで狂いがちなリズムは、曲の合間に入る掛け声で合わせる。しかし、それに集中してしまい前列との間隔が崩れることが多く、「間隔は自分の腕で取ること」と指導を受ける。
改善策として校内の廊下を歩きながら演奏し、本番に向けた実践練習に汗を流している。6年生の城倉勇一君(12)は「最初はリズムも合わなかったが、徐々に仕上がってきた。全員で力を合わせて成功させたい」と意気込む。
当日は午後2時に出発する。 -
稲刈り開始
上伊那農業協同組合のライスセンターなどの稼働日に合わせて上伊那の各地で稲刈りが始まった=写真。
三峰川沿いの高遠町の水田地帯でも、いくつかのほ場で10日、稲刈りがスタート。伊那市富県北福地の田畑栄市さん(50)宅のほ場でも、朝からコンバインが稼働し、垂れ下がった黄色い稲を刈り取っていった。昨年より刈り始めが1週間ほど遅いという。約60ヘクタールのほ場を田畑さんは、色づきの早い川沿いから刈り始め、10月上旬まで作業に追われる。
田畑さんは「先日の台風で一部転んだところもあるが、影響は少ない。収量は多くなるだろう」と今年の出来を話していた。 -
三義地区運動会
高遠町三義地区の7集落の住民が楽しむ運動会が10日、三義グラウンドであった。
三義小学校が廃校となって以来、跡地にできたグラウンドで、山室の分館や区会が実行委員会となり、運動会を続けている。
少子高齢化の影響を受け、独居老人世帯や高齢者家族が増加しているが、運動会は、町部に出た若い家族も受け入れ、参加は130家族になるという。
高齢者が多いこともあり、競うことを目的とする競技より、クイズや玉入れ、踊りなど、みんなで楽しめる内容の種目が多い。
町営住宅ができたころから、わずかだがこの地区に移住する人もいて、新入区民の紹介も運動会でする。
子どもからお年寄りまで、多くの人が集まったこの日は、普段は静かな地区も、活気を取り戻した。 -
風景 濃淡で美しく表現
伊那市の西春近公民館で活動する瑞雲水墨画教室の受講生8人による作品展が30日まで、高遠町の高遠さくらホテルで開かれている。
雪景色を表現した「雪の富士」「秘境」「冬韻」をはじめ、「戸隠の里」「仙丈を望む」「つばき」など、墨の濃淡で紙の白さを生かし、黒白のコントラストの美しさを伝える。なかには、赤や青、黄色などの彩りを添えた作品もあり、全18点を並べる。
93年に発足した同教室は、瑞雲国際水墨画主宰の下平瑞雲さんに師事。「下平先生の雪景色の作品で、水墨画に魅せられた」(宮沢清美代表)受講生が多く、現在10人で月2回の勉強会や、スケッチ旅行、絵画鑑賞会などの活動を通して、和気あいあいと楽しみながら腕をみがいている。県水墨画展では毎年会員のなかから入選者がでている。
宮沢代表は「墨の使い方などを知ってもらうとともに、水墨画の魅力を感じてもらえたら」と話している。 -
初の夜間議会16日の一般質問
高遠町議会は9月定例会の一般質問を初めて夜間に開く。8月下旬の議会運営委員会で、原浩議長から「町民が議会に参加できる機会を増やそう」と提案があり、決定した。
一般質問は16日と20日を予定しているが、夜間議会は16日のみ。午後1時から午後5時までと、引き続いて会議規則に基づき延長という形で午後6時に再開する。
9月定例会は15日開会し、会期は27日(予備日28日)まで。 -
「旧馬島家住宅」10メートル移動
国道152号高遠バイパス工事に伴う、高遠町の県宝「旧馬島家住宅」の移転作業が7、8日あり、計画通り北東へ約10メートル移動させた。8日は工事が一般に公開され、地域住民が作業の様子などを見学した。
住宅の延べ床面積は約230平方メートルで、重さ40トン。工事は事前にジャッキアップした下にレールをひき、28カ所に設けたローラーを支点に、けん引して1時間で約5メートル移動させた。
「めったに見ることができない」とあって、地域住民が続々と見学に訪れた。西高遠の女性(82)は「昔と違って、効率よく動かしてすごいね」と見入っていた。
町は移転工事に合わせ住宅内の一部を改装し、建造当時に近い間取りを再現する。主に茶の間や流し間、土間、まくり戸を復元。茶の間はふき抜けにして、いろりを炊けるようにする予定だ。12月中旬の完成を目指し、「年末には見学できるようにしたい」としている。
また町教委は「保存していくだけでなく、茶の間などを利用したグループ活動などに活用してもらえるとうれしい」と話す。 -
「虹橋」改修で何色に 検討委・次回決定へ
高遠町の西高遠と伊那市美篶の芦沢地区を結ぶ、三峰川にかかる水路橋(通称虹橋)の改修に伴い、橋の色彩を検討する会の第3回が7日、町総合福祉センター「やますそ」であった。前回決まった3色から、それぞれ濃薄の6トーンを絞り込み、次回の検討会で最終決定する方針だ。
検討会では、提案された赤、青、茶色の色の濃さを、青1、赤2、茶3トーン決定した。委員からは「自然に解け込める色がいい」「変色しにくい。錆びにくい」との理由で、茶色を望む意見が多かったが、近日中に地元の町内会長を中心にアンケートし、結果を踏まえて検討する。管理道路の手すりを別色にし、ツートンカラーの橋にすることも決めた。
虹橋は橋脚がない構造で、長さ約100メートル、河床からの高さは45メートル。高遠ダムから農業用水を取水し、美篶や上の原などの農地1200平方メートルを潤している農業用水路。三峰川総合開発事業で1958(昭和33)年に完成以降、傷みが目立ち、橋と橋台を補強することになった。
また、生活道路や、小学生の通学路として利用され、管理道路の手すりの低さが危険を伴うとして、安全基準に基づき、現在の約80センチから120センチにする。06年度中の完成を目指す。 -
道路美化活動で県同盟会表彰
道路美化活動への功績をたたえ、県道路整備期成同盟会は、高遠町の勝間地区道路愛護会(岡庭剛代表、90人)と東高遠の赤羽清さんを表彰した。5日、町役場で伝達式があった。
愛護会は10年間にわたり、勝間地区の区長の呼びかけで、区内の5常会でそれぞれ年に1度、道路清掃に努めた。赤羽さんは年間を通じて県道芝平高遠線や高遠城址公園入口にある花壇を整備し、11年間にわたって道路沿いの美化に努めた。それぞれ上伊那地区会長の推薦により、10年以上の功績が認められた。
伊東義人町長は「長い間ご苦労様でした。これからもそれぞれ模範になるよう継続していってもらいたい」とたたえ、賞状と記念品を手渡した。 -
描く人物それぞれ個性光る
絵画団体「春陽会」に所属する伊那地区の女性4人よる「春陽伊那女性展」が29日、高遠町の信州高遠美術館で始まった。春陽会の全国公募展や県展での入選作品を含む洋画17点を展示している。9月19日まで。
出品者は、福澤睦子さん、中村千佐子さん、唐澤弥生さん(以上伊那市)飯島とし子さん(高遠町)。油彩画を3点ずつのほか、中村さんは水彩画2点、福澤さんはパステル画3点も飾った。
「人間を否定的に見るのではなく、信じ合ったり、助け合ったりするもの」とする福澤さんの作品は、子どもを暖かく抱く夫婦を描いた「家族A」。飯島さんは00年に同会初入選した「深大寺コーポ」、唐沢さんは「予感I」「大地I」、中村さんは「小さな対話」など、いずれも人物画を中心とし、「心象の世界を描いた」(飯島さん)個性光る作品が並んだ。
4人での展示は今回が初めて。「自分たちそれぞれの気持ちがどう伝わるか楽しみ。みなさんに批評してもらい、これからの勉強の励みにしたい。ぜひ足を運んでもらえたら」と来場を呼びかけている。 -
芸術に親しみ明日への活力を
高遠町の高遠公民館は7日、「美術館作品鑑賞会」を信州高遠美術館で開いた。美術館に足を運ぶ機会を増やしてもらうとともに、感性を養い、「明日への活力につなげてもらいたい」と企画。地域住民ら約20人が参加し、芸術への関心を高めた。
同美術館の竹内徹館長の案内で、19日まで開催している日本画家の福井爽人東京芸術大学名誉教授と、鍛金作家の宮田亮平同大副学長の二人展を鑑賞。淡い色彩で幻想的な世界を表現している福井さんの作品では、「静かさのなかに、訴えるものがある」と説明を聞いた。
また、竹内館長は美術館創立までの経緯や、町出身の伊沢修二が東京芸術大学の前身である東京音楽学校初代学長だったことを縁に、二人展が実現したことなどを話し、「町に美術館ができたことも、素晴らしい芸術家の作品展ができているのも、歴史のおかげ」と紹介した。
美術館には初めて訪れるという参加者もいた。室町の女性(76)は「普段はあまり(美術館に)足を運ぶことがないし、説明を受けながら鑑賞することがなく、非常にいい機会を設けてもらった。いくら見ても飽きないね」と話していた。 -
高遠高校文化祭「兜陵祭」
高遠町の高遠高校(清水國利校長)の文化祭「兜陵祭」が3、4日にあり、一人も欠けることなく全校生徒で作りあげたいとの願いを込め「完全無欠縲怩アれが俺等の兜陵祭縲怐vをスローガンに、作品展やステージ発表など多彩な催しを繰り広げている。
昨年に続いて取り組んだ全校製作のモザイク壁画は、「世界中で活躍する選手を見て、自分たちも夢に向って頑張ろう」と、サッカーの中田英寿選手や野球の清原和博選手らプロスポーツ選手4人を取り上げた。正面玄関横の校舎に掲げた。縦3メートル、横8・25メートルの巨大な壁画と、全校生徒の名前を記したアーチとともに来場者を歓迎している。
創立80周年記念展では、同高校の前身である町立高遠実業補修学校を開設した1926(大正15)年から現在までをたどった年表や、昨年度までの卒業生の写真、卒業文集を並べ、歴史を振り返っている。
クラス展は、2年生が12月に控える修学旅行の行き先・沖縄県をテーマに、自然や文化、食べ物などを紹介。C組では「沖縄戦争と平和」と題し、沖縄戦の経過図や戦場をイメージした粘土製作などを展示している。また、世界平和を祈り、「ハイビスカス」をデザインした約1万9千羽の折り鶴を張り出した。修学旅行でひめゆりの塔に寄贈するという。 -
命の大切さ学ぶ
高遠町の高遠、高遠北小学校5、6年生を対象とした恒例の合同性教育講演会が2日、高遠小であった。岐阜大学地域科学部の近藤真庸教授を講師に迎え、講師学年ごとに内容を変えて、「命」をテーマに語ってもらった。
5年生には、HIV感染者の事例を紹介し、感染者を取り巻く環境について述べた。「友達ができることで免疫力が増加し、ウイルスと戦う力が増えていた」とし、家族や友人の必要性を訴えた。
また、「辛いことがあっても、明日には良いことがあるかもしれない。『Just for today』(今日一日だけ)を忘れないで」と話した。
6年生には、脳死による臓器移植について解説。児童らに、心臓移植を要する患者への臓器提供の有無を投票で問い、「脳死は死ではないが、人工呼吸器を使って、心臓を動かしている状態。命について考えてほしい」と述べた。
さらに臓器提供意思表示カードの説明をし、両親や家族の同意について、「家族のなかで自分がどんな存在であるか。意思表示カードの対象となる15歳になるまで、臓器提供について勉強してみてください」と呼びかけた。 -
紅葉ゆっくり楽しんで
高遠町と町観光協会は、色鮮やかな紅葉を楽しめる高遠城址公園の「秋まつり」の期間を例年より1週間伸ばす。10月29日から11月13日までの16日間。
4回目の秋まつりは、期間延長を要望する住民からの声や、「開催期間以上に紅葉が楽しめる」という例年の実績から検討し、期間延長を決定した。
春の桜まつりとは違い、秋まつりは食べ物の出店がなく、食の提供に欠けていたが、今回は地元住民の協力を得て、長イモの名産である金井地区のボランティアグループによる「とろろご飯」や高遠そばの会の「高遠そば」などを提供し、充実させる。
まつりは、胡弓(二胡)楊興新の演奏、そば打ち体験、クイズ大会など多彩なイベントを繰り広げる。 -
訓練積んで有事に備える
「防災の日」の1日、高遠町と長谷村の各小中学校で防災訓練があり、緊急避難体制などを確認し、有事に備えた。
高遠小学校(宮下廣規校長、248人)では、授業中に震度4以上と思われる地震の発生を想定。児童たちは校内に緊急放送が流れると、教諭の指示に従い、机の下に身を隠した。
揺れの一時おさまりを告げる放送で、帽子をかぶったり、座布団で頭を覆いながら、すみやかに校庭に避難した。
宮下校長はあいさつで、1923(大正12)年に発生した関東大震災の被害を紹介し、「地震はいつ起こるかわからない。訓練だからといって安心せずに、常に緊張感をもって取り組むことが大事」と呼びかけた。
訓練終了後に各クラスで開いた反省会では、担任から「訓練とあって気持ちが緩んでいるせいか、のんびり行動する姿があった」と指摘を受ける学年もあった。
また、町内の3保育園で東海沖地震の発生を想定した園児引き渡し訓練があった。町と各保育園が連携し、町内放送によって、保護者が避難場所に園児を迎えにくるまでの一連の流れを確認した。
第一保育園(山岸加代子園長)では、非常食と水がこの日のおやつ。避難場所での食生活を体験した。
職員の指示で防災頭巾を被って、近くの高遠小学校校庭に避難。町内緊急放送で、各家庭にそれぞれの保育園の避難場所が伝えられると、保護者や家族らが迎えにきて、園児が引き渡された。
保護者のなかには、リュックサックを背負い、軍手などを身に付けて迎えにくる姿もあり、防災意識を高めていた。 -
伊那署が振り込め詐欺の被害防止の注意呼びかける
伊那署は、管内で警察本部職員をかたる振り込め詐欺の未遂事件が発生したことを受け、被害の拡大防止のための注意を呼びかけている。
調べによると、8月29日昼ころ、伊那市内に住む女性あてに警察本部交通課の者と名乗る男から、「息子さんが、今年の6月に飯田市内で他人の車を飲酒運転して事故を起こしたのを知っていますか。その件で警察から再三呼び出しをしたが出頭しないので、今日息子さんを県警本部へ連れてきた。この交通事故の弁護士費用として、お宅と車所有者とで50万円ずつ払ってもらうことになります」との電話があった。
女性は、6月に息子が県外へ出張中であったことを知っていたため、被害には逢わなかった。
伊那署では、「警察が交通事故の示談金や弁護士費用などの支払いにかかわることは絶対にない。心当たりのない振り込み要求は詐欺と疑う。振り込む前に、必ず家族などに相談する。相談相手がない場合は、警察や銀行に相談する」と呼びかけている。 -
保科家発祥の地・長野市若穂保科の住民有志来町
高遠町が進める高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化実現に向けた署名活動に協力している、保科家の発祥の地とされる長野市若穂保科地区の住民有志でつくる長野会議(雪入 司代表)のメンバー7人が30日、町を訪れ、正之らのゆかりの場所を巡った。
会議の一員で、上伊那郷土研究会会員の堀越肇さん=飯島町出身=が研究調査のため、正之の6代前で、保科城主の正利が建立した広徳寺を訪問。その際、宮澤孝典住職や檀家の雪入代表らと出会ったのを縁に、町の活動を紹介し、賛同した約40人で3月に同会議を結成した。
保科の姓の由来は平安時代以前にさかのぼり、保科地区一帯を統治した武将が地名を性にあてたことがはじまり。戦国時代まで保科家が保科地区を占めていたとされている。
同会議は保科生誕の地として町に協力したいと、若穂を中心に署名活動を展開。6月には集まった2200人余の署名簿を町側に渡した。
今回はドラマ化実現に向けて町との交流を兼ねて訪れた。高遠城址公園を散策したり、建福寺で正之を養子とした正直と、その父である正光の墓参をした。
また、1120人分の署名簿を伊東義人町長に手渡し、「市民運動に過ぎないが、これを機会にできる限りの努力をしていきたい」と実現に向けた熱意を伝えた。
伊東町長は「発祥の地で会を設立してもらい力強く思う。献身的な努力で活動を進めていただき、本当にありがたい」と感謝した。
同会議は、長野市全域をはじめ、周辺市町村を含めた5万人以上の署名活動を推進していきたいとしている。 -
「高遠石工」の魅力を再発見
高遠町総合福祉センター「やますそ」で28日、第1回「高遠石工を考えるつどい」があった。地域住民や県内外から約180人が参加。美濃と上州での活躍に関する講演を通じて、江戸時代から現在まで受け継がれてきた高遠石工の魅力を再発見した。町文化財保護委員などでつくる実行委員会の主催。
高遠町片倉出身で、現在は岐阜県歴史資料保存協会副会長の桃井勝さんと、群馬県出身の郷土史研究家の川原嘉久治さんが講演した。
川原さんは「高遠石工の上州進出窶矧・ニその裏側」と題し、840件余の上州における高遠石工の延足跡の中から江戸時代前期の石造物を紹介。社寺関係者、在地有力者とのつながりの事例についても文献を通じて説明した。
群馬県内の高遠石工は11月に完成したものが多く、「上州では米の取り込み、養蚕が終わり収入が潤っている時期と一致する」と説明。また、正月までに出稼ぎを終えたいという石工衆の思いから「作品に出稼ぎの苦労がにじみ出ている」と話した。 -
「進徳ゼミ」地域住民に開放
高遠高校で26日、学校公開講座「アジアのことば」が始まった。3年生の総合学習の時間「進徳ゼミ」を開放し、地域住民と生徒がともに授業を受け、交流を図る初めての試み。
日韓親善伊那谷の会運営委員長の鄭康雄さん=南箕輪村=らを講師に迎え、ハングルの基本文法や母音・子音の発音、日常会話などを、06年1月末まで全13回にわたって学んでいく。
初回は、地域住民4人が参加し、同授業を選択している生徒16人とともに受講した。生徒らが「日本人と似ている」「キムチやチヂミがおいしい」などと韓国の印象を答えると、鄭さんが韓国の現状やハングルの成り立ちなどについて紹介。その後、ハングルの母音・子音の発音の仕方なども学習した。
韓国に興味があり参加したという主婦(40)は「学校を地域住民に開放し、生徒さんとともに授業を受けれる取り組みはすごく良い試みだと思う。生徒さんの授業に対する熱心な姿勢が刺激になっている」と話していた。
講座の中盤からは、日韓の関係をはじめ、韓国の歴史や料理についても触れていく予定だ。 -
互いの「役割」体験し合って
高遠町男女共同参画推進委員会(伊藤のり子委員長)は24日夜、料理交流会を小原のJA上伊那東部支所調理室で開いた。
年1回の企画で、男女それぞれの役割とされてきたことを互いに経験することで、共同の分野を築きあげる機会としている。
家庭にある材料を使って工夫したメニューを考案。会員13人(男性6、女性7)が参加し、「ミョウガとウナギのさっぱり丼」「豚肉ときゅうりの辛味あえ」など4品に挑戦した。
「普段は妻に任せきり」という男性らは、女性からアドバイスを受けながら、野菜を切ったり、いためたりと調理。準備や片付けも率先して取り組んでいた。試食でも、「おいしいし、上出来だ」と笑顔がこぼれた。
伊藤委員長は「調理は女性の義務みたいなところがあるが、男性が慣れない手つきながらも、やってみようという気持ちになり、いいきっかけになっている」と話す。 -
一日一日が楽しく学ぶことが多かった
カナダへの語学研修(7月31日窶・2日)に参加した高遠中学校の女子生徒6人の帰国報告会が24日夕、町役場であり、現地での生活や学習成果などの体験談を語った。
生徒たちは「語学はもちろん、異文化にも触れることができ、いろいろと学ぶことが多かった」「日が経つにつれ、日常会話が成り立つようになったし、1日1日がすごく楽しく過ごせた」などと振り返った。
「帰りたくないという気持ちが高まり、涙が止まらなかった」と帰国を惜しんだ様子を話し、「英語をもっと学んで、また行きたい」と意欲をみせる生徒もいた。また、毎日の食事メニューを日記にしたことなども話した。
伊東義人町長は「語学力や現地での生活を通して、自信につながったと思う。この経験が将来、自分自身に良い影響を与えるはず。経験を生かして、国際交流もしていってほしい」と述べた。
町では生徒たちがまとめた研修報告を、10月の町広報で記載する予定だという。 -
心と体を清めよう 桂泉院で坐禅体験
高遠町公民館高遠分館(池上幸子分館長)のさわやか学級の第5回が24日、東高遠の桂泉院(有賀広徳住職)であり、主婦ら約35人が坐禅を体験した。
心と体を清めようと初めて企画。参加者のほとんどが未経験で、有賀住職から「身と息と心を調え、自然界と一体になって」と説明を受けた。
両足を組み、両手でだ円形をつくって、背筋を伸ばし、上体を左右に揺らしながら「ヒーフーミーヨーと心で数え」精神を統一。20窶・0分ごと、約1時間にわたって坐禅し、静まりかえった堂内には、せみの鳴き声が響いていた。
坐禅体験後には、有賀住職による法話に耳を傾けた。
さわやか学級は全11回を予定し、「健康」をメインテーマに、講演会や体験会を開いている。 -
高遠人権教育出前講座
高遠町三義地区社会人権同和教育推進協議会(伊藤平市会長)主催の人権教育出前講座は21日夜、三義生活改善センターであった。20人が、ゲームなどを交えた参加型の講座で、角度を変えて物事を見ることの大切さを考え合った。
町内5地区で開く出前講座の第1回。「わたし発!人権21世紀縲怩墲スしたちのまちを探検しよう!縲怐@笑顔からはじまる人権」をテーマに、伊那教育事務所教育支援主事の唐沢孝則さんを講師に招いた。
唐沢さんは、「普段とは別の角度でものを考えて」と話し、参加者は街並みのイラストを見て気付いたことをグループで発表。「同じものを見ても、感じ方は人それぞれ違う」ことを改めて認識した。
人権クイズの一つ、若い女性と年老いた女性が見える1枚の絵を例に、「思い込みがあると見えないことがある。一面を見て全てわかった気になる前に、もう一度ほかの面もあるのではと気付いていくことが大切」と指摘。「目に見えないところで起きている地域の課題に気付き、自分でできることは何か考え、できることからやっていけたらいい。だれもが自分らしく暮せる地域づくりをしてほしい」と語った。