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高遠中の生徒が車イスを寄贈
伊那市高遠中学校の生徒は14日、特別養護老人ホーム「さくらの里」に車イス2台を寄贈しました。
この日は、高遠中学校3年の伊藤佳央さんと大石さやかさんの2人がさくらの里を訪れ、車イスを寄贈しました。
高遠中学校では、地域住民に廃品回収を呼びかけ、通学途中に集めています。
今年の廃品回収では、およそ12万円分の廃品が集まったということです。
さくらの里を運営する、社会福祉法人「高遠さくら福祉会」の山浦恭民理事長は「車イスは利用頻度も高いし大変助かる。有効活用させてもらいたい」と話していました。
伊藤さんは「少しでも役に立ててうれしい。ぜひ使って下さい」と話していました。 -
高遠産の新酒「やまむろ」発売
高遠旨い酒研究会による高遠産の新酒「やまむろ」の販売が始まりました。
新酒「やまむろ」は、高遠で栽培された酒米「ひとごこち」が使われていて仕込みは、高遠の酒蔵仙醸が行いました。
12日は酒屋や酒米の栽培農家らでつくる、高遠旨い酒研究会会員およそ15人が、酒造の神様といわれている、伊那市高遠町の鉾持神社松尾社で新酒の完成を祝い、好調な販売を祈りました。
「やまむろ」の販売は今年で6年目で、去年より200本多い、800本を作りました。
新酒「やまむろ」は720ミリリットル入り、1,260円で高遠の酒屋で買うことができます。 -
満光寺で松の雪吊り
これからの雪のシーズンを前に、伊那市高遠町の満光寺では、境内の松を雪の重みから守る雪吊りの作業が行なわれ、本格的な冬を迎える準備が整いました。
長さ10メートルと12メートルの2種類の長さのさおに、それぞれ100本の縄をくくりつけます。
それを松の中心部分に垂直に立て、縄を周囲に落としていきます。
さおを建てる作業、縄を落とす作業も経験と感がものを言います。
完成した雪吊りを眺めるだけでは、わからない苦労がそこにはあります。
作業にあたっているのは、シルバー人材センターに登録している高遠地区の6人で、雪吊り作業は今年で7年目。
リーダーの池上健一さん79歳は、現役時代、水道関係の工事をしてきました。
独学で雪吊りの技を学びました。
満光寺境内3本の松の中で最も有名なのがこの極楽の松。
こちらにも雪吊りが施されました。
樹齢500年ともいわれるこの松は、武田信玄の弟、信廉が高遠城内にあったものを信玄の遺言により、移植したと伝えられています。
以来、極楽の松と呼ばれるようになり、一目見るだけで、極楽往生できると言われています。
明治32年、満光寺は、焼けましたが、境内にある3本の松は残りました。
極楽の松を含め、3本の松は、今では、地域の人たちの手によって、大切に守られています。 -
東ティモールを訪問していた市民グループ帰国を報告
11月26日から3泊5日で東南アジアの東ティモールを訪問していた市民グループ12人のうちの3人が7日、伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に帰国を報告しました。
7日は、団長の野々田高芳さんと矢沢親男さん、北原義克さんの3人が、白鳥市長に訪問の様子を報告しました。
メンバーは、現地で受け取った伝統の織物「タイス」を白鳥市長に手渡すと、28日の独立宣言記念式典に招かれたことや、大統領と懇談したことについて話しました。
訪問は、現地で日本大使を務める伊那市高遠町出身の北原巌男さんの呼びかけをうけ、実現したものです。
メンバーは、「独立前にインドネシア語を強制されていた親と、公用語のポルトガル語を話す子どもとで言語が異なる」「15歳から34歳までの未就労者が6割を超えている」「生活環境が日本の敗戦の時よりも悪い」などと、現状を話しました。
白鳥市長は「我々が現地の人が作った物を買うことで仕事が生まれる。イベントなどで機会を作っていきたい」と話していました。 -
高遠第一、第四保育園統合検討
伊那市は高遠町の第一保育園と第四保育園の統合について、園舎の建設に過疎債が活用できる、平成27年度までに検討をしていきたいとしています。
これは9日開かれた、伊那市議会一般質問の中で、議員の質問に対し、白鳥孝市長が答えたものです。
白鳥市長は、高遠第一保育園は園児が減少、第四保育園は園舎が老朽化している事から、地元の意見を聞きながら、統合を踏まえ今後の在り方について検討を進めたい考えを示しました。
統合する場合、新しい園舎の建設については、過疎債の期限となる、平成27年度までに行いたいとしています。
この他に伊那東、竜東、伊那北保育園についても、園舎が老朽化している事等から、建て替えや統合について検討を進めたいとしています。 -
東部中、高遠中、長谷中 学校再編検討
伊那市教育委員会は、東部中、高遠中、長谷中の3つの中学校について、通学区再編などの検討を進めています。
県内一のマンモス校である東部中と、過疎により生徒数が減少している、高遠中と長谷中の問題を解消しようと、市教育委員会が今年度から、本格的に議論を進めています。
再編は「東部中学校の通学区内の生徒が、希望により隣接する中学校へ通えるようにする」、「東部中の分割や、高遠中と長谷中の統合など学校の再編」、「高遠高校との中高一貫校を見すえた連携」の3つ案を柱に検討が進められています。
市教育委員会では、構想がまとまり次第、関係者による委員会を立ち上げ、議論を進めていきたいとしています。 -
行方不明者協定締結
伊那市高遠町勝間区と社会福祉法人高遠さくら福祉会は、行方不明になった人を協力して捜す行方不明者協定を結びました。
8日は伊那市高遠町勝間区のグループホーム桜で協定の調印式が行われました。
この協定は、グループホームを利用している人などが施設を出て、行方不明になった場合などに地区住民が協力して捜すものです。
地区住民は、地域の地理に詳しいことなどから、協定を結ぶことで行方不明者の早期発見が期待されています。
協定を結んだ、福祉会の山浦恭民理事長は、「地元と施設がこれまで良好な関係を続けてきたおかげです。これを機会に他の施設でもこのような協力関係が築かれることを願います。」とあいさつしました。
また勝間区の小松博康区長は「施設は入所している地区住民もいるし、働いている人もいる。協定が施設と地区の発展につながることを期待する」と話しました。 -
高遠の昔の地図をソフトウェアに
伊那市高遠町の昔の地図を活用した、携帯情報端末のソフトウェア制作に向け4日、現地でワークショップが行われました。
これは、iPadやiPhoneなどの携帯情報端末で、昔の地図上に自分のいる場所を表示するソフトフェアを作ろうというものです。
観光や歴史学習に活用してもらおうと伊那図書館などが企画したもので、この日はおよそ30人が参加しました。
1回目のこの日は、高遠町出身の画家、池上秀畝が明治時代に描いた高遠城下の地図を使い、地図のどの場所にどんなものがあるかを確認しました。
参加者は、現代の地図と昔の地図を照らし合わせながら、今いる場所が昔の地図上のどのあたりか、周囲に気になるものはないかなどをチェックしていました。
ある女性は「調べた内容が反映されるので責任を感じる。自分自身も使い方を覚えて、観光案内などで利用したい」と話していました。
伊那図書館の平賀研也館長は「最終的にはソフトウェアを作ることが目的だが、みんなで現地を歩いて勉強することも良いこと」と話していました。
伊那図書館では、今後もワークショップを行い、来年2月頃に試験的なソフトウェアを配信、観桜期となる4月には完成版を配信したいとしています。 -
上伊那森林組合がツリー用の木を販売
上伊那森林組合・中部支所では、クリスマスツリーとして活用してもらおうと、トウヒの販売を行います。
販売するトウヒは、間伐で切り出したもので、限定30本です。
森林組合では、以前も販売を行っていましたが、トウヒは標高が高いところに生えることなどから搬出にコストがかかり、販売をやめていました。
しかし、要望が寄せられたことや、トウヒを伐採する作業のタイミングがあった事などから、今年、販売を再開することにしました。
森林組合では、「人工の木ではなく本物の木を使って
クリスマスを楽しんでもらいたい」と話しています。
トウヒは、ドイツトウヒで、1本3000円です。
トウヒは2メートルほどありますが、好みに応じて切断してくれるということです。
上伊那森林組合中部支所 電話94竏・800 -
風景や人物など描いた日本画院展
風景や人物などを描いた作品が並ぶ日本画院展が17日から伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。
会場には生き物や草花、風景など会員らの作品、およそ50点が展示されています。
出品しているのは県内外の日本画家で、身近な自然や生活の中に美しさを見いだし、日本画で表現しています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは、箕輪町の内田三智子さんが作品を出品しています。
今年春に自宅の庭に咲いた菜の花を描いたもので内田さんは「淡い色合いを使い、花のもつやわらかさを表現しました。」と話していました。 -
山麓一の麺街道フェスタ2010
国道361号沿線地域のご当地麺料理を楽しむことができる「山麓一の麺街道フェスタ」が、13日、14日の2日間、伊那市高遠町の高遠城址公園で開かれています。
現在紅葉が見ごろを迎えている高遠城址公園。
その紅葉の下、13日から始まったのが、県内外の麺料理を楽しむことができる「麺街道フェスタ」です。
「麺街道フェスタ」は、麺と街道にスポットを当て、街道に隣接する地域の広域的な観光PRを目的に去年から開かれています。
今回も去年と同じ5種類の麺料理を楽しむことができます。
岐阜県高山市の高山ラーメン。細ちぢれ麺が特徴です。「麺を鍋に投じる」ことから名前がつけられた、木曽福島のとうじそば。すんきと呼ばれる木曽伝統の漬物が入り、一風変わった味わいを楽しむことができます。この他地元伊那市では、辛つゆが特徴の行者そばや、焼き味噌と辛み大根を薬味で入れる高遠そば、伊那市名物のローメンが販売されています。
会場は朝から多くの人で賑わい、麺料理の味を食べ比べていました。
飯田市から訪れたある男性は「初めて来たが、各地のご当地麺料理を楽しむことができ嬉しい」と話していました。 -
天野惣平さん作品展
伊那市高遠町在住の造形作家天野惣平さんの作品展が、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれています。
天野惣平さんは、伊那市高遠町芝平在住の造形家です。
毎年秋に、このギャラリーで展示を開いていて、20年ほどになります。
作品の材料は、かごを編む藤に銅版画で色を付けた和紙が巻きつけられたものを使っています。
天野さんが作る作品には、タイトルもテーマもありません。
天野さんは「作品を見るときに、言葉で考えるのではなく、心や体感でみてほしい」と話しています。
天野惣平展は16日(火)まで伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれています。 -
高遠辛味大根の会 辛味大根収穫
伊那市高遠町の高遠辛味大根の会は8日、高遠町藤沢の畑で辛味大根の収穫をしました。
収穫作業には、会員8人が参加しました。
辛味大根は、10センチほどの大きさで、辛味が強いのが特徴です。
辛味大根は高遠で江戸時代頃から栽培されていたということですが、太平洋戦争中に途絶えました。
会が中心となり、信州大学農学部の大井美知男教授から指導を受け、平成16年に復活させました。
取組みの成果があがり、去年から出荷できるようになりました。
8日は、およそ20キロ分の大根を収穫し、葉や根を取り除いていきました。
この後会員らは、秋まつりが開かれている高遠城址公園を訪れ、地元の辛味大根が薬味に使われている高遠そばを味わいました。
辛味大根は、11月中旬から伊那市の産直市場グリーンファームやみはらしファームなどで販売することになっています。 -
伊那市食生活改善推進協議会 創立30周年を祝う記念式典
伊那市食生活改善推進協議会は、創立30周年を祝う記念式典を8日開き、健やかで心豊かな社会の実現にむけて活動するなどの大会宣言を採択しました。
伊那市のJA上伊那本所で開かれた記念式典には、会員およそ60人が出席しました。
式典では、・健康な町づくりの大切さを次世代に伝える・健やかで心豊かな社会の実現に務めるなどの大会宣言が採択されました。
協議会は、昭和55年に減塩を広めようと一般の主婦が組織し活動を始め、現在会員は126人です。
式の中で、伊那市食生活改善推進協議会の春日幸子会長は30年間の歩についてや今後の目標について話しました。
協議会では今年度、男性の料理教室の開催や高校生の食育など活動の幅を広げています。
春日会長は「新たな気持ちでより地域に密着した活動を展開していきたい」と話していました。 -
国立信州高遠青少年自然の家の開所20周年記念式典
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家の開所20周年を祝う記念式典が5日、開かれました。
記念式典には、関係者や地域住民などおよそ150人が集まりました。
自然の家は、青少年の健やかな身体と豊かな心を育むことを目的に平成2年に建てられました。
平成7年から年間およそ10万人が利用していて、20年間で177万人が訪れています。
式では山本裕一所長が「広く地域の方に支援してもらいながら、子ども達の抱える問題に真正面からぶつかっていきたい」と挨拶しました。
この後開かれた講演会では、2代目の所長として5年間勤めた松下倶子さんが「成人式を迎えた国少への期待」と題し、自身の思いを話しました。
松下さんは、政府の行政刷新会議の事業仕分けで、国少の運営を「自治体、民間への移管」とされていることに触れ「量的に評価をされやすいが、成長にとっては質が大事ということ。豊富な自然体験の活動の成果はずっと先にやってくる。長い目で見る必要がある」と話していました。 -
鈴木岬さん俳画百展
伊那市高遠町で俳画塾を開いている鈴木岬さんの作品展が4日から、伊那市のベルシャイン伊那店で始まりました。
会場には、風景や植物などを描いた俳画およそ130点が展示されています。
鈴木さんは、高遠町の画家・竹内徹さんの実の妹で、長野県日本画会の会員です。
27年前から俳画に取り組んでいて、自宅で俳画塾を開いています。
俳画は、言葉を使わない俳句と言われ、絵で季節感や情緒を表現しているということです。
今回は、およそ2年間に描きためた作品が展示されています。
鈴木岬さんの俳画展は9日(火)まで、ベルシャイン伊那店で開かれています。 -
高遠城址の秋まつり 開幕
あと1週間ほどで紅葉の見ごろを迎える伊那市高遠町の高遠城址公園で、30日から「高遠城址の秋まつり」が始まりました。
この日は雨が降るあいにくの天気となり、高遠閣の中でテープカットが行われました。
白鳥孝伊那市長は「高遠町と言えば、高遠城址を中心とした桜や紅葉のある街並みが特徴の一つ。みんなで秋まつりを盛り上げていきたい」と話していました。
「高遠城址の秋まつり」は、「天下第一の桜」として知られる高遠城址公園の、秋の装いを楽しんでもらおうと開かれているもので、今年で9回目になります。
現在、ちょうど紅葉し始めたところで、去年よりも1週間ほど遅いということです。
東京都から訪れたある女性は「高遠の桜は知っていたけど、紅葉は知らなかった。少し早かったけどとても綺麗」と話していました。
高遠城址公園の紅葉の見頃は11月6日頃になりそうです。
まつり期間中公園内では、菊の展示や、クラフト作家による手作り作品の販売などが行われます。
また13日からは、高遠から岐阜県高山市までの、国道361号沿線地域の麺料理を楽しむことができる「山麓一の麺街道フェスタ」も開かれることになっています。 -
高遠商店街の象徴に 太鼓櫓完成
伊那市高遠町の高遠公園下交差点に、太鼓櫓が完成しました。
太鼓櫓は伊那市商工会高遠支部が建てたもので30日、関係者が集まって完成を祝いました。
太鼓櫓は、高遠城址公園にある櫓の3分の2の縮尺で造られています。
木造2階建てで、2階部分に太鼓が吊り下げられています。
国道152号高遠バイパスの開通により、商店街への人の流れが少なくなったことから、商店街への入り口を示す象徴として造られました。
総工費はおよそ470万円で、積立金や寄付などで賄いました。
式典で伊那市商工会の森本光洋会長は、「太鼓櫓が観光と地域活性化の一助になるように期待している」とあいさつしました。
白鳥孝市長は、「櫓の完成を機に地域の皆さんが中心となって高遠の観光振興を担ってほしい」と話しました。
太鼓櫓は、高遠城址公園の桜の時期などにライトアップするということです。 -
地域づくり支援金 高遠ブックフェスが県知事賞
伊那市高遠町で本を通じて地域活性化に取り組む高遠ブックフェスティバル実行委員会は、県の元気づくり支援金の優良事業として、県知事賞を受賞しました。
27日夜は、地域づくりフォーラムが開かれ、昨年度支援金を受け優良事業を行った4団体が表彰されました。
伊那市高遠町で本を通した地域活性化イベントを行った高遠ブックフェスティバル実行委員会は、上伊那地区で唯一、県知事賞を受賞しました。
その他、伊那市の新山山野草等保護育成会など3団体が、上伊那地方事務所長表彰を受賞しました。
受賞者を代表して、高遠ブックフェスティバル実行委員会の斉木博さんは、「地域活性化にはたゆみない努力が必要。今回の表彰を受け、よりいっそう前に進んでいきたい」と挨拶しました。
高遠ブックフェスティバルは、本によるまちづくりという、日本でも始めての取り組みで、県内外から多くの人を集め、地域イメージが向上し、観光振興に繋がったと評価されています。
斉木さんは、「去年につづいて2回目となる今年は、期間を延長してイベントを行った。イベントという一過性のものではなく、高遠に来れば、いつでも本を通じたふれあいが楽しめるようなそんな地域づくりにつなげたい」と話していました。 -
高遠町・長谷地域協 任期変更を要望へ
伊那市の高遠町、長谷の両地域協議会は、委員の任期変更と報酬の再検討を白鳥孝伊那市長に要望することを、22日の協議会で決めました。
両協議会では、1期4年を終了した委員から「4年の任期は長すぎる」との意見が多くあがったため、引き継ぎ事項として2期目の委員が任期について検討を行ってきました。
高遠町と長谷地区では、合併特例法で10年間地域協議会を設置することになっていて、4年、4年、2年の任期が設定されています。
今回の協議会では、委員から「前の委員の意思を尊重すべき」「4年は長すぎるが2年は短すぎる」などの意見が出され、最終的に、今期を含め残りの6年を3年ずつの任期に分けることを要望することになりました。
また報酬についても再検討を求めることで全会一致しました。
両協議会では、来年度の運営に反映されるよう、白鳥市長に要望書を提出する方針です。
なお、申請を検討していた「日本で最も美しい村連合」への加盟については、両地域とも今年は見送ることになりました。 -
第24回伊澤修二記念音楽祭
伊那市高遠町出身で、東京芸術大学の初代校長を務めた伊澤修二の功績を称える「伊澤修二記念音楽祭」が、23日、伊那市内で開かれました。
この日は市内2会場で音楽祭が開かれ、東京芸術大学のオーケストラの演奏会場となった伊那文化会館には、1000人以上の人が集まりました。
記念音楽祭は、東京芸大の初代校長の伊澤修二が高遠町出身だったことが縁で始まったもので、今年で24回目を迎えます。
オーケストラの演奏に合わせ伊那市の歌を歌った他、楽器の説明では、学生がユーモアを織り交ぜながら楽しく説明していました。
また高遠町文化体育館では、地元小学生による音楽劇や合唱などの発表が行われました。
伊那東小学校の4年生は、シュプレヒコール劇を披露し、会場からは大きな拍手が送られていました。
会場を訪れたある人は「良い劇や音楽に触れることができた。伊那市全体が音楽の町になった感じがする。」と話していました。 -
「歴史画と武者絵の世界 江崎孝坪・折井宏光展」始まる
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、「歴史画と武者絵の世界 江崎孝坪・折井宏光展」が16日から始まりました。
会場には歴史画や武者絵50点が展示されています。
故江崎孝坪さんは明治37年に高遠町に生まれ、昭和38年に60歳で亡くなりました。
日展などで3回の特選を受賞し、黒澤明監督映画の美術考証や、歴史小説の挿絵を担当しました。
会場には、第1回日展に出品した武者絵「手向け」など29点があります。
諏訪市の折井宏光さんは、江崎孝坪さんの歴史画に魅かれ、美術大学で武者絵歴史画を学びました。
美術教諭として上伊那や諏訪の高校に勤務し、退職した今は画業に専念しています。
今回は、勇ましい武者の姿や、戦に散った武者などを描いた作品を出品しています。
折井さんは、「歴史画は鎧を描くのが楽しい」と、魅力を話していました。
この江崎孝坪・折井宏光展は信州高遠美術館で来月14日まで開かれています。 -
進徳館開校150年周年記念展
伊那市高遠町歴史博物館で、高遠藩の藩校「進徳館」の開校150周年を記念する特別展が、14日から始まりました。
この特別展は、進徳館が開校してから、今年150周年を迎えたことを記念して企画されました。
進徳館が開校するまでの高遠の学の起こりから、進徳館の教育、明治維新を経て進徳館が閉校になるまでの関係資料が並べられています。
歴史博物館の関係者によると、進徳館についての展示は何度も開かれていますが、これほど資料が多く、系統だった展示は初めてだということです。
会場には、進徳館にゆかりの人物の資料もあわせて展示されています。
開校150周年記念・高遠藩校進徳館のあゆみは、12月12日まで、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています。 -
秋のバラ祭り 9日から
伊那市高遠町の高遠しんわの丘ローズガーデンで、9日(土)から11日(月)まで、秋のバラ祭りが行われます。
現在、ローズガーデンでは、四季咲きのバラが咲いています。
これまで、伊那市では、花が咲きそろう6月にバラ祭りを行っていましたが、今年は「秋のバラも楽しんでもらおう」と、初めて秋のバラ祭りを企画しました。
バラ祭りは、9日(土)から11日(月)の午前9時から午後5時まで行われ、期間中はバラの育て方教室なども開かれる予定です。 -
第一美術長野南信出品者作品展
絵画・彫刻・陶芸の全国公募展「第一美術展」に、作品を出品している南信地区の作家有志による作品展が、伊那市高遠町のカフェ&ギャラリーアイダッシュで開かれています。
会場には、絵画を中心におよそ20点の作品が並んでいます。
第一美術展は第一美術協会が東京六本木の国立新美術館を会場に毎年開催している全国公募展です。
長野県内では、東北信の作家が主に作品を出品していましたが、近年、南信地区からも作品を出品する作家が増えています。
今回の作品展は、上伊那に住む第一美術協会の会員たちが開いたもので、第一美術展のことを多くの人に知ってもらおう企画しました。
会場には、風景画を中心にさまざまな作品が並んでいて、ある会員は、「それぞれの作家の個性を見てほしい」と話していました。
作品展は31日まで、伊那市高遠町のカフェ&ギャラリー・アイダッシュで開かれています。 -
入笠山から牛が下牧
伊那市高遠町入笠山の牧場でひと夏を過ごし、成長した牛が、30日下牧しました。
30日は、牧場から酪農家のもとへ帰る牛の体重測定や、放牧されている期間に妊娠したかどうかなどの検査が行われていました。
放牧されている牛の9割ほどが乳牛で、ここで妊娠させ、牛乳が出るようにします。
今シーズンは、上伊那・諏訪・飯田地域の酪農家30軒から延べ100頭の牛が放牧されました。
牛は、山に登ったときに比べて全体の1割にあたる30キロから50キロほど体重が増加していて、健康状態も良かったということです。
30日は、あいにくの天気で、足元が悪いなか作業が行われ、トラックに乗せられた牛が酪農家のもとへ帰っていきました。 -
おたっしゃ教室のお年寄りが日頃の取り組みを発表
高齢者の介護予防教室「おたしゃ教室」に通うお年寄りが28日、日頃取り組んでいる筋力アップ体操の成果を発表しました。
この日は、高遠町地区で活動しているおたっしゃ教室の受講者およそ70人が、これまで取り組んできた筋力アップ体操などを披露しました。
おたっしゃ教室は、高齢者の介護予防を目的に行われているものです。
今回は、こうした教室をサポートしている一般のボランティ「いきいきサポーター」も舞台に立ち、お年寄りの前で体操を披露しました。
集まった人たちは、ステージで発表をしているメンバーと一緒に体を動かすなどして、楽しんでいました。 -
氣どら 売れ行き好調
パワースポットとして人氣を集めている伊那市長谷の分杭峠ゼロ磁場で販売されている「氣どら」の売れ行きが好調です。
販売開始から9月28日までの4カ月間で、およそ1万5千個が売れ、売り上げは総額でおよそ225万円。
氣どらを製造しているのは高遠町の菓子店あかはねです。
あかはねでは、伊那市観光の委託で氣どらを製造していて、1日置きに500個の氣ドラを作っています。
氣どらは、伊那市観光株式会社が今年6月から伊那市長谷のゼロ磁場と入野谷で販売しているものです。
価格は1個150円で、氣どらの生地は、氣の里の水を使って練っています。
伊那市観光によると、販売を開始した6月から9月28日までの4カ月間で、およそ1万5千個が売れたということです。
平均すると、1日あたり132個が売れていて、売上総額はおよそ225万円となっています。 -
地元の協力で映画「ほかいびと」撮影
漂泊の俳人、井上井月を題材にした映画、「ほかいびと伊那の井月」の撮影が地元の人たちの協力により進められています。
「ほかいびと伊那の井月」は、俳優田中泯さんが井月を演じています。
北村皆雄監督は田中さん以外はプロの俳優を使わないことにしていて映画には多くの地元住民が出演しています。
18日は伊那市高遠町の商家旧池上家住宅などで撮影が行われ映画のワンシーンとして高遠ばやし保存会会員がおはやしを演奏しました。
またこの日は江戸時代に建てられた商家で市指定有形文化財に指定されている旧池上家住宅での撮影も行われました。
文化財ということで撮影には市の許可が必要となりますが、映画などの誘致支援活動を行っている伊那谷フィルムコミッションの協力により手続きもスムーズにいったということです。
撮ったシーンは井月と俳句を通した友人で同じ越後出身といわれている六波羅霞松と出会う場面です。
六波羅霞松を演じたのは伊那文化会館附属劇団「南信協同」代表の阿部裕吉さんです。
阿部さんはプロの俳優を相手に堂々と役を演じていました。
北村監督は「地元の人たちの力添えがなければ、良い作品は生まれてこない。なるべく多くの人に声をかけ、みんなで映画を創り上げていきたい」と話していました。 -
敬老の日に長寿者を訪問
敬老の日の20日、伊那市の白鳥孝市長らが高齢者宅を訪れ、長寿を祝いました。
伊那市高遠町上山田の、西村勇さんは、明治44年生まれで、現在100歳です。
西村さんは息子夫婦と孫夫婦、ひ孫2人の7人で暮らしています。
テレビで時代劇を見ることが好きで食事は3食きちんと摂り1日2回の散歩も欠かさないということです。
合併前の河南村で収入役となり、高遠町教育委員長も務めました。
訪問した白鳥市長は「家族4世代で暮らせることは幸せなこと。これからもお体を大事にしてください。」と話し長寿を祝っていました。
伊那市によりますと市内には100歳以上が男性8人、女性42人の合わせて50人いて、最高齢は男女とも106歳ということです。