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高遠城址公園 有料入場者数16万7千人
高遠城址公園の今年の入場者数は伸びなやみました。 花見シーズンが去年より1週間ほど遅かった事もあり団体客の入りに影響し16万7千人にとどまりした。 伊那市によりますと、最終的な集計結果はまだ出ていませんが、今年の有料入園者数は、およそ16万7千人でした。 開花から散り終わりまでの有料入園期間は4月11日から29日までの18日間でした。 見頃となる満開は4月18日で去年より10日遅く、過去5年間でも最も遅くなりました。 個人客と団体客の入場者数はそれぞれ目標の10万人に対して個人客が12万人、団体客は4万7千人にとどまりました。 観光バスは去年より100台多い1900台が訪れましたが、見ごろの頃には殆どのツアーが終わっていたという事です。 伊那市では、今回入園者数が伸びなかった事に対して、原因の分析を進め来年以降につなげたいとしています。
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伸和コントロールズの新入社員 ジオパーク学ぶ
伊那市高遠町の伸和コントロールズ株式会社長野事業所の新入社員は11日、研修で南アルプスジオパークについて学びました。 研修会には、今年度入社した社員30人のうち15人が参加しました。 事業所周辺の南アルプスジオパークについて学ぼうと伸和コントロールズが伊那市に依頼し行われました。 高遠町の板山露頭では、ジオパーク認定ガイドの兼子陽子さんから説明を聞きました。 板山露頭では、中央構造線を境に左右で異なる岩石を見学しました。 参加した新入社員は「地質について知る機会があまりないので興味深いです。」と話していました。
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高遠小3年生が桜の塩漬け学ぶ
総合学習で桜をテーマに学習している高遠小学校の3年生は9日、桜の塩漬けについて学びました。 この日は、児童34人が伊那市の高遠町商工会館駐車場で、商工会女性部高遠支部のメンバーから塩漬けについて教わりました。 3年生は、地元の高遠城址公園に多くの人が花見に訪れることから興味を持ち、今年から桜について学んでいます。 この日は女性部のメンバーが摘み終わった八重桜の花を水洗いして仮漬けする様子を見学しました。 子ども達は、女性部のメンバーに質問しながらメモをとっていました。 ある児童は「塩漬けする時に花びらが重ならないようにするのが難しそう。いろんなことが勉強できて楽しかった」と話していました。 女性部の竹松志げ子会長は「地元の子ども達に興味を持ってもらい、伝統文化の継承につながっていけばうれしい」と話していました。
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お釈迦様の誕生祝う 花まつり
お釈迦様の誕生を祝う花まつり法要が9日、伊那市高遠町の満光寺で行われました。 花まつり法要は、高遠と長谷の26の寺でつくる東部仏教会が毎年行っているものです。 花まつりは、本来お釈迦様が誕生したとされる4月8日に行われますが、東部仏教会では、寒さが和らぎ花が見頃を迎える時期にと1か月遅れで行っています。 満光寺で行われた法要には高遠保育園の年長園児が招かれ、釈迦の像に甘茶をかけて手を合わせていました。 東部仏教会の会長で弘妙寺の田中勲雄住職は「今年1年皆さんが幸せで、争い事のない静かな年になるよう願っています」と話していました。
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片岡鶴太郎さん サイン会
画家でタレントの片岡鶴太郎さんの作品展が開かれている信州高遠美術館で、5日、片岡さんのサイン会が開かれました。 サイン会にはファンおよそ250人が集まりました。 片岡さんはタレントとして活躍する一方、日本画や書なども制作しています。 サイン会の後のトークショーでは、今回展示されている作品について話しました。 春夏秋冬を描いた「四季彩歳」のうち、春にあたる「夜桜」について「伊那に初めて来た際に見た長谷の山桜がモチーフとなっている。春霞がかかった情景を表現しました」と話していました。 作品展は、片岡さんが制作した日本画や書などおよそ90点が展示されていて、21日まで開かれています。
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弘妙寺裏山のイワヤマツツジ見ごろ
標高1020メートルにある伊那市高遠町の弘妙寺の裏山では自生しているイワヤマツツジが見ごろを迎えています。 弘妙寺の裏山にはイワヤマツツジが紫色の花を咲かせていて住職によりますと自然のものがこれだけ群生しているのは珍しいということです。 花は来週いっぱいまで楽しめるということです。
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花の丘公園 見ごろ
伊那市の桜の名所のひとつ、高遠町の花の丘公園では八重桜が見ごろを迎えています。 花の丘公園には50種類、2000本の桜が植えられていて、現在は八重桜が咲いています。 見ごろとなっているのは、薄い桃色の花を咲かせる「イチヨウ」 濃い紅色の「コウカ」 黄緑色の「ウコン」などです。 花の丘公園は、高遠城址公園とは違う品種の桜の名所をつくろうと、平成元年から整備されてきました。 現在公園を管理している伊那市振興公社によりますと去年より1週間ほど開花が遅いということです。 GWの6日は県外からも観光客が訪れ花を楽しんでいました。 伊那市振興公社によりますと、まだ蕾の品種もあり、花は14日頃まで楽しめそうだということです。
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安心安全な公共交通の実現を目指す集い
安心安全な公共交通の実現を目指す集いが29日、伊那市高遠町のJA上伊那東部支所で開かれました。 集いでは大町市で地域づくりに関するNPOを運営している傘木宏夫さんが話をしました。 傘木さんは「福祉的なサービスの公共バスは採算がとれないのは当たり前です。通院や買い物のためなどあちらこちらを回り、誰もが乗りやすい交通を目指すと、かえって不便になる」と指摘しました。 そのうえで「朝夕は通勤通学のバスとしてしっかりと稼ぎ、昼は福祉目的で運行することで収支のバランスをとる方法もある」と話していました。 集いは安心安全な公共交通の実現を目指す実行委員会が開いたもので会場には約80人が集まりました。 集いではほかに市街地循環バスについての意見が出され参加者からは良い点として安全で便利、悪い点として料金が高いという声があげられていました。
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桜シリーズ⑬伊那市高遠町熊野神社 枝垂れ桜
伊那市高遠町藤沢の熊野神社の枝垂れ桜です。 国道152号線沿いの水上(みずかみ)集落の熊野神社入り口にある枝垂れ桜が見ごろになっています。 写真スポットにもなっていて、枝垂れ桜の他に、タカトオコヒガンザクラも楽しめます。 地元の人によりますと今週いっぱい楽しめるということです。
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桜シリーズ⑪ 高遠町長藤正法寺の桜 スイセンと共演
見頃になった地域の桜をお伝えする桜シリーズです。 23日は、伊那市高遠町長藤の正法寺の桜です。 杖突街道沿いの正法寺にはタカトオコヒガンザクラが植えられていて現在見ごろです。 近くには長藤の住民が植えたスイセンが咲き、共演を楽しむことができます。 地域住民によりますと、桜はあと2日ほど、スイセンは来週いっぱい楽しめそうだということです。
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高遠石工の石仏巡礼ガイド 完成
高遠町を中心に伊那市内の高遠石工の石仏を紹介した巡礼ガイドが完成しました。 今回作られたガイドは「伊那・高遠編」で、伊那市内の石仏が紹介され、寺や地域ごとにみどころも載っています。 また、巡礼マップもついていて、石仏の場所が一目でわかります。 ガイドを制作したのは、高遠石工の調査・研究をしている一般社団法人高遠石工研究センターで、23日に開かれた総会でお披露目されました。 ガイドは、若い人たちにも高遠石工の作品を知り、見てもらおうと作られたものです。 また、高遠石工を紹介する映像作品の第2弾「守屋貞治の石仏傑作選」も完成しました。 ガイドは全部で2,300部、映像作品はDVDとBDそれぞれ150枚ずつ作られ、上伊那の小中学校すべてに配られています。 高遠石工研究センターでは今後、「伊南編」「伊北編」のガイドも制作していく計画です。
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高遠城址公園 入園者数伸び悩む
開花期間が長く続き例年より入場者数の増加が期待された伊那市高遠町の高遠城址公園。 しかし、満開となり初めての週末となった22日も混みあう様子は見られず、客足は伸び悩んでいます。 22日の高遠城址公園です。 桜は満開となりましたが、園内は込み合うことはありませんでした。 観光バスは先週がピークで、22日午後2時頃の駐車状況は十数台にとどまっていました。 特に渋滞もなく、国道361号もスムーズに進んでいました。 園内の出店の出店者は「花は綺麗だが売り上げは寒いです」「入り込みのピークがいつだったのか。地面も見えるくらいで、みなさんゆっくりと桜を見ていかれます」と話していました。 伊那市によりますと、有料となった11日から21日までの11日間の入園者数の速報値はおよそ12万人で、例年より客足が伸び悩んでいるということです。 ピーク時には期間を通じて20万人が訪れましたが、今年は届かないと見込んでいます。 理由としては、観光ツアーのスケジュールと開花状況がかみ合わなかったことなどを挙げています。 伊那市では「23日も満開の桜が見られそうなので多くの人に来場してほしい」と呼びかけています。
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高遠中学校の生徒が観光客をおもてなし
高遠城址公園近くの高遠中学校では、生徒が観光客をもてなしています。 22日は高遠中の生徒有志やPTAが桜茶のふるまいや駐車場の案内、売店の接客などを行いました。 高遠中学校では、毎年さくら祭り期間中の土日には校庭を駐車場として開放していて、観光客をもてなしています。 例年は2,3年生のみで行いますが、今年は1年生も参加しました。 また、売店では地元名物の高遠饅頭も販売されました。 江戸時代に活躍した高遠石工をモチーフに中学生がデザインした焼き印が押されたオリジナルの饅頭が限定販売されました。 饅頭は8個入り千円となっています。 高遠中学校の生徒による観光客のもてなしは22日も行われます。
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勝間薬師堂のシダレザクラ見ごろ
伊那市高遠町の勝間薬師堂のシダレザクラが見ごろを迎えています。 勝間薬師堂のシダレザクラは樹齢140年を超える古木です。 勝間地区の小高い場所にタカトオコヒガンザクラをはさんで2本並び左は白く右は赤みがかった花を咲かせます。 シダレザクラは勝間の住民でつくる薬師堂の桜を守る会が管理していて今年は去年より10日ほど花の進みが遅いということです。 守る会では一帯にタカトオコヒガンザクラも植えていてシダレザクラとの競演を楽しむこともできます。 またこの場所は高遠城址公園を望むことができることから撮影スポットとしても知られています。 21日は曇りがちの天気でしたが高遠城址公園から足を伸ばした花見客が訪れていました。 薬師堂の桜を守る会によりますとシダレザクラはあと1週間は楽しめるということです。
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武井勇さんに高齢者叙勲 伝達
高遠町議会議員を3期12年務め町の発展に貢献したとして、長藤の武井勇さんに高齢者叙勲が伝達されました。 17日は、伊那市役所で白鳥孝市長から高齢者叙勲が伝達されました。 武井さんは、平成5年4月1日から17年3月31日までの間、高遠町議会議員を3期12年間務めました。 平成11年3月から13年3月までは議長として、高遠町の発展に貢献しました。 市町村合併に向けた活動の他、高遠城址公園のループ橋整備などに携わったということです。 高齢者叙勲は、条件を満たしながら春と秋の叙勲で勲章を授与されていない人に対し、米寿を迎えた時に贈られるものです。
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満開の高遠城址公園 花見ムード盛り上げ
桜が満開となった伊那市高遠町の高遠城址公園では、花見ムードを盛り上げようと「さくら茶のサービス」や「高遠囃子の巡行」が行われました。 今朝の高遠城址公園です。 朝方雨が降りましたが、午前9時頃には雨も上がり、多くの花見客が訪れていました。
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高遠城址公園で篠笛の演奏
さくら祭りが行われている伊那市高遠町の高遠城址公園で、17日、篠笛の演奏が行われました。 演奏したのは、東京都出身の篠笛奏者大野利可さんで、オリジナル曲など10曲を演奏しました。 大野さんは、10年ほど前に伊那市でコンサートを開いたことがきっかけで、市内で篠笛の教室の講師を務めています。 さくら祭り期間中の高遠城址公園での演奏は、ここ数年恒例のイベントとなっています。 17日も多くの観光客が訪れ、篠笛の奏でる音色に聞き入っていました。 高遠城址公園の桜は現在五分咲きで、伊那市観光協会では19日から20日にかけて満開になるとみています。
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高遠城址公園 高校生が花見客をおもてなし
開花宣言後、初めての週末の迎えている伊那市高遠町の高遠城址公園。 16日は高遠高校の生徒が合唱や琴の演奏で花見客をもてなしました。 高遠城址公園の三の丸の広場では、高遠高校の音楽専攻の生徒13人が合唱や琴の演奏を披露しました。 これは、地域活性化への貢献や、多くの人に普段の学習の成果をみてもらおうと行っているもので、今年で3年目です。 今年は、唱歌など10曲を披露しました。
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高遠城址公園 入園者数増加に期待
伊那市高遠町の高遠城址公園の桜は15日現在まだ2分咲きですが、公園には多くの観光客が訪れています。 伊那市では、開花から満開までの期間が例年より長くなったことで、入園者数の増加に期待しています。 15日は多くのツアー客が訪れ、駐車場には県内外の観光バスが並んでいました。 開花宣言が出された10日には、この週末に満開となる予想でしたが、気温の上がらない日が続き「二分咲き」にとどまっています。 それでも、開花宣言から初めての週末ということもあり、多くの花見客が訪れていました。 開花が進んでいる公園南側では、少しでも桜を見ようと花見客が集まっていました。 公園南側の出店では、出店者が今後の客足に期待を寄せています。 また15日は、伊那市役所と白山橋を結ぶシャトルバスが今シーズン初めて運行しました。 バスは最盛期の土日のみで15日は10分から15分間隔で運行していました。 伊那市では、「今後の天気にもよるが、例年より長い期間桜を楽しめそうなので多くの方に足を運んでもらいたい」と話していました。
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花見客を「高遠石工」でおもてなし
伊那市高遠町の高遠城址公園の花見シーズンに合わせ、花見客を「高遠石工」でもてなす準備が進んでいます。 高遠町の老舗菓子店あかはねでは、名物の「高遠まんじゅう」に高遠石工が石仏を彫る様子を焼き付けた「石工まんじゅう」がつくられています。 高遠まんじゅうに押される石工の焼印を考えたのは高遠中学校の3年生です。 店主の赤羽敏さんは「大変出来が良い焼印ができた。地域の文化を商品にできたことは素晴らしいことだと思うしとても感心している」と話していました。
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高遠高校1年生が地元の歴史学ぶ
伊那市の高遠高校の1年生は、自分たちが通う地域の歴史や、高遠城址公園について13日学びました。 この日は、1年生が、地元の郷土史研究家、矢澤章一さんから、高遠城址の歴史を学びました。 矢澤さんは、写真や映像を使って、これまでの高遠城の歴史を紹介しました。 諏訪から来た高遠氏が、200年間ほど高遠を支配し、武田信玄が侵略して、現在の城址公園の城を築いたということです。 また、幕末に作られた高遠藩の藩校・進徳館は、多くの偉人を輩出し、長野県の教育の礎を築いたと紹介しました。 矢澤さんから、高遠の歴史について学んだ生徒たちは、実際に、高遠城址公園を訪れ、園内を歩いて、桜を鑑賞しました。 高遠高校では、「自分たちが通う地域の歴史やその重み、素晴らしさを学び、全国的に有名な桜を身近に鑑賞できる幸せを実感してほしい」としています。
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田楽座が高遠城址で伝統芸能披露
伊那市富県を拠点に活動する歌舞劇団・田楽座が、13日、高遠城址公園で伝統芸能を披露しました。 高遠城址公園内の桜は、まだ咲き始めです。 公演が行われた三の丸は、ほとんどがつぼみでした。 それでも、多くの花見客が訪れ、田楽座の演技に拍手を送っていました。 田楽座は、日本の伝統芸能・南京玉すだれや、獅子舞などを披露していました。 高遠城址公園の桜は、開花宣言が出された10日には、見ごろは15日・16日になると予想されていましたが、宣言以来気温は上がらず、現在も「咲き始め」の状態が続いています。伊那市高遠町総合支所によると、見ごろは週明けの17日・18日になると予想しています。
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高遠城址公園 開花宣言
伊那市は、さくら祭りが行われている高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を、10日、宣言しました。 去年より、1週間遅い開花宣言となります。 日当たりがよく毎年一番早く咲く公園の南ゲート周辺です。 数輪の桜が咲き、開花が宣言されました。 高遠城址公園には、小ぶりで濃いピンクの花を咲かすタカトオコヒガンザクラが1,500本以上植えられていて、県の天然記念物に指定されています。 毎年地元や県内外から多くの観光客が訪れていて、去年の有料入園者数は15万8,274人でした。 園内の桜を管理する桜守によりますと、「今年は蕾の色が良く濃いきれいな花になるのではないか」と話していました。 園内の桜はまだ蕾で、伊那市では満開は週末から週明けと予想しています。 開花宣言に伴いあすから有料となります。 入園料は、大人500円、小中学生は250円で、伊那市民は無料です。 期間中は、14日まで熱気球体験が行われている他、獅子舞や篠笛の演奏が予定されています。
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高遠城址公園 観光客受け入れ始まる
一方、伊那市高遠町の高遠城址公園では、訪れた人たちの受け入れが始まっています。 高遠高校の生徒による観光案内所のガイドが8日から始まり、訪れた人たちに伊那市の観光パンフレットを配っていました。 ガイドをするのは、高遠高校の生徒会など3年生11人です。 生徒のガイドは、伊那市観光協会が今年初めて依頼しました。 伊那市の観光パンフレットを配る他、い~なガイドの会のアシスタントとして、道案内や写真撮影などを行います。 生徒のガイドは、9日と15日・16日に行われます。 8日の公園内の桜はつぼみで公園南側では、1輪花が開き、訪れた人が写真におさめていました。 三の丸では、伊那のご当地グルメが提供される「伊那のうまいもん大集合」が始まりました。 ローメンや餃子、ソースかつ丼のほか、今年はガレットが初めて出店しました。 伊那のうまいもん大集合は、16日(日)まで行われます。
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一夜の城 一夜で築かれなかった可能性「高い」
戦国時代に織田軍が高遠城を攻略するために、伊那市富県につくったとされる一夜の城跡近くから、新たな堀が発掘されました。 この発見により伊那市は、「一夜の城が一夜で築かれたものではない可能性が高い」と発表しました。 7日は発掘現場で報道機関向けに説明会が開かれました。 発掘現場は、伊那市富県貝沼の私有地で家を建てる際に調査したところ、新たな堀が発掘されました。 堀は2段になっていて、水が溜まっている深い部分が古い堀の跡で、後から手前の土を削って「土塁」と呼ばれる城壁を高くした可能性が高いということです。 当時、堀の一番深い部分から土塁の一番上までは5メートルほどあったとみられ、戦で鉄砲が使われるようになり、その対応策として改修が行われたのではないかということです。 このことから、一夜の城は、昔から富県に住み着いていた有力者の城で、その城を織田軍が高遠城攻略のために改修してつかった可能性が高いということです。 創造館学芸員の濱慎一さんは「平成24年の調査でも2段になった堀は発掘されていた。今回2か所で確認されたことから、少なくとも堀は一夜で築かれたものではないことがわかった。調査を進めていけば、富県にどんな有力者がいたのかなど、地域の歴史も明らかになるかもしれない」と話していました。 これまでに周辺から織田軍に関する出土品はなく、織田軍が実際にこの場所を使ったという証拠はないということです。 伊那市では、今後、文化財の範囲を広げるよう県に申請し、さらに詳しい調査を行っていきたいとしています。
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伊那市の高遠北小学校で入学式
伊那市高遠町の高遠北小学校で5日に入学式が行われ、新1年生が学校生活をスタートさせました。 高遠北小学校には今年度、男子3人、女子5人の、合せて8人が入学しました。 志村昌之校長は、「朝は自分で起きる、挨拶をする、相手のために手伝いをする、後片付けをする、の『あ』から始まる4つの事を約束しましょう」と話しました。 児童を代表して青木謙太郎君は「2年生から6年生はみんな優しい友達です。一緒に楽しくすごしましょう」と呼びかけました。 式の後、初めての学級指導が行われ、机の上に置かれた新しい教科書や文房具を鞄に入れていました。 伊那市、箕輪町、南箕輪村では6日が入学式のピークとなっています。
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熱気球での花見を前に試乗会
伊那市高遠町の高遠城址公園の花見シーズンに合わせて行われる熱気球体験の試乗会が3日に開かれました。 この日は地元住民や報道関係者向けに試乗会が開かれ、公園内の駐車場から、長野県のマスコットキャラクター「アルクマ」がデザインされた熱気球が上がりました。 四方をロープで固定した係留(けいりゅう)飛行と呼ばれる方法で、上空15メートルまで上がり、5分ほど滞在します。 上空からは、公園の桜や高遠の街並みを見ることができます。 試乗したある女性は「良い眺めだったし気持ちよかった。桜が満開の時には素晴らしい景色になりそう」と話していました。 毎年、高遠城址公園へのツアーを企画している東京都の旅行会社が、伊那市観光協会などに企画を提案し実現しました。 クラブツーリズムの堀口直哉さんは「お客様が2度来たいと思えるようなツアーの実現をテーマに企画した。桜の名所として知られる場所でこれだけ協力していただけるのは嬉しい」と話していました。 熱気球体験は、10日から14日までの5日間行われる予定です。 受付は午前8時から午前8時半までで、料金は12歳以上が2400円、6歳から11歳が1800円、2歳から5歳までが500円となっています。 雨天や風速3メートル以上の場合は中止となります。
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片岡鶴太郎さん絵画展 「信濃の四季」スタート
タレントで画家の片岡鶴太郎さんの絵画展「信濃の四季」が2日から、伊那市高遠町の信州高遠美術館で始まりました。 会場には片岡さんの描いた日本画、88点が展示されています。 片岡さんは、伊那市の華道家・唐木さちさんとの縁で、毎年この時期に伊那市で展示会を開いていて、平成24年には芸術文化大使に委嘱されています。 岩絵具や水彩絵具、薄墨などを使い、自然やくだものなどを淡い色で描いた作品が多く並んでいます。 春夏秋冬を描いた「四季彩歳(しきさいさい)」は、4枚の掛け軸それぞれに、夜桜や蓮の花など季節の風景を描いています。 この日はオープニング式典が行われ、白鳥孝市長や唐木さんがテープカットを行いました。 白鳥市長は「多方面で活躍している方に、伊那に心を寄せていただきありがたい。公園を訪れた多くの人に作品を見ていただきたい」と話していました。 片岡さんの絵画展「信濃の四季」は、5月21日まで、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。
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高遠城址公園 さくら祭りスタート
天下第一の桜として知られる伊那市高遠町の高遠城址公園が1日公園開きとなり、さくら祭りがスタートしました。 1日は、伊那市観光協会会長の白鳥孝伊那市長と園児が公園の象徴的な存在の桜雲橋を渡り、問屋門の前で開門を宣言しました。 高遠城址公園には31日から雪が降り、5センチほど積もったということですが、枝が折れるなどの影響はありませんでした。 毎年桜が早く咲く公園南側では、蕾が膨らんでいます。 日本気象協会では、開花を11日、満開を18日と予想しています。 関係者約40人が出席した公園開き式で白鳥市長は、「桜を、伊那市を訪れる一つのきっかけとし、多くの人にまちをゆっくり観光してもらいたい」とあいさつしました。 今年のさくら祭りでは、5日~7日と10日~14日までの期間熱気球で上空から桜を見ることができます。 8日~16日は伊那のご当地グルメが楽しめる「伊那のうまいもん大集合」も行われます。 2日から散り終わりまでは夜間のカラーライトアップも行われます。 高遠城址公園のさくら祭りは、1日から30日までとなっています。
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高遠町の国道361号 通行止め解除
土砂崩落の影響で片側交互通行となっていた伊那市高遠町の国道361号の交通規制が31日午後4時に解除されました。 31日片側交互通行の三角コーンが撤去され高遠町の国道361号およそ150メートルの交通規制が解除されました。 土砂崩落は1月8日に発生し全面通行止めとなり2月21日から片側交互通行となっていました。 道路を管理する伊那建設事務所では落石防護柵の設置や斜面の岩をワイヤーで固定する作業を行ってきました。 4月1日から高遠城址公園でさくら祭りがはじまることから伊那建設事務所では「これまで迷惑をかけてきたが大きな行事に間に合わせることができた」と話しています。