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介護予防講演会
伊那市は20日、高遠町総合福祉センター「やますそ」で介護予防講演会を開いた。地域住民約90人が集まり、口からの健康長寿を考えた。
講演会は例年、テーマを変えて開催。今回は、元気で楽しい生活を送るため、口の健康を学ぼうと設定した。
講師は、県歯科医師会地域保健部副部長の村上順彦さん=辰野町。
高齢者の健康調査の結果などをグラフで示しながら、生活機能の低下を予防するには口くう機能の維持・向上が重要とし「楽しく、おいしく、安全な食生活を営む」アドバイスをした。
口の働きは食べる、話す、かむことによる脳への刺激などがある。75歳を過ぎると、2縲・割が時々むせる、口がかわくなどの傾向があるといい、口の衛生状態を保つため、歯医者でチェックすることを勧めた。
また、口を開閉したり、舌を回したりと「健口(けんこう)体操」も紹介した。 -
高遠高生 「新伊那市大検地図」つくる
伊那市と隣接する市町村境を歩く新市誕生イベント「平成の大検地」に関係し、高遠高校の芸術コース美術専攻の生徒約30人が「新伊那市大検地図」を制作している。完成品は、これまでの検地状況を記した資料と一緒に4月ごろ、市役所に展示する予定になっている。
地図はビニール製の縦4メートル、横4メートルのテントシートに水性ペンキで描いた。生徒たちは市からの依頼で1月ごろから制作を開始。授業や放課後の時間を使って、青色に塗った下地に地形を描写していった。
20日は、完成が間近となり、地図に市の公共施設や地籍、主用道路名などを記したシールを張っていった=写真。1年生の丹茜さん(16)=同市上の原=は「皆の力で完成させられる喜びを感じている」と振り返った。完成は色の塗り直しなどあり3月末になるという。
「平成の竏秩vは昨年7月の仙丈ケ岳記念登山を皮切りに本年秋に終了する予定。市民らが境界をランダムに歩き、周囲約200キロの踏破を目指す。 -
「やますそ」50号達成祝う
伊那市の高遠町婦人会(黒河内文江会長、120人)が年一回発行している文集「やますそ」の50号発刊を記念した式典が4日、高遠町総合福祉センターであった。会員、来賓ら約80人が出席。会場には、これまでの歩みを記した年表や文集などを展示するなどして節目を皆で祝った。
同会は、1945(昭和20)年10月、高遠町(旧)の女性約890人が集まり県内初となる婦人会を発足。日ごろ感じたことを書こう竏窒ニ57年、随筆、短歌、俳句、詩などの会員の寄稿を収めた同文集を創刊し、毎年3月に発行し続け創刊50周年の節目を迎えた。
文集は、日々あったことを素直につづった会員の寄稿と、その年の事業報告が主な内容で、正副会長ら4人が編集してきた。この日に発行した50号は、歴代の会長約20人の思い出や、市長、元町長、地元小中学校長らの祝福の言葉なども掲載している。
黒河内会長は「一生懸命つくってきた先輩たちの熱意があったからこそ、50号の発行まで続けられたと思う。これからも10年、20年といつまでも続くことを願う」とあいさつした。
50年の歩みを記した展示物を眺める会員ら -
信州高遠美術館「アートスクール展」
伊那市高遠町の信州高遠美術館は25日まで、ギャラリー展「アートスクール作品展」を開いている。スクールの生徒たちの絵画と陶器合わせて40点余を展示。個性あふれる作品が来場者の目を引いている。
スクールは同美術館の主催。美術館や芸術に親しんでもらおうと、10年以上前に始めた。風景画や人物画、陶芸などの内容で年10回ほどあり、洋画家の竹内徹館長をはじめ、地元在住の作家が講師を務めている。
今回初めて発表の機会を設け、昨年度と今年度の生徒約20人が絵画33点、陶器10点を出品。学んだ成果を堂々と披露している。
絵画は、公園風景、和服姿の女性、牛骨などといった風景や人物、静物を、油彩やアクリル、デッサンなどさまざまな画法で表現。陶芸は地元伝統の「高遠焼き」を継承する講師のもと、湯のみや皿、花器を仕上げた。
竹内館長は「完成度の高い作品もあるし、・ス上達途上・スのおもしろさを感じることができる」と話す。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は3時・火曜日休館)。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
伊那市高遠町で伝統の「だるま市」
伊那市高遠町の冬の風物詩「だるま市」が11日、鉾持神社参道であり、町内外から福だるまを買い求める人でにぎわった。
五穀豊穣(ほうじょう)を願う鉾持神社の祈年祭に合わせて開催する伝統行事。上伊那では高遠町だけの風習となっている。
昨年のだるまを持って訪れた人たちは、鉾持神社にだるまを奉納して、一年の無事のお礼と今年の安全を祈願していた。
参道には大小さまざまなだるまや、熊手などの縁起物の露店が並んだ。だるまを買う際に値引きしてもらうと福がくるともいわれ、客と業者との駆け引きが盛んだった。
大きいだるまが売れたり、ご祝儀が入ったりすると、購入者に向けて「商売繁盛、家内安全、無病息災」と、威勢のいい手締めがあり、参道は活気に満ちていた。
また、権兵衛トンネルの開通で昨年に続いて、王滝村などの物産販売もあった。商店街には、町商工会の人形飾りコンクールに出品した6団体の作品が並び、通行人の目を楽しませた。 -
高遠高の董君が豪州語学留学帰国報告
高遠高校振興会の海外短期派遣事業で、1月20日から17日間の日程でオーストラリアのブリスベンに語学留学していた同校進学コース1年の董永超さん(16)が9日夕、伊那市役所に振興会長の小坂樫男市長を訪ね、帰国報告をした。
中国出身で、01年に来日した董さんは、中国語と日本語の読み書きができる。将来、通訳を目指し、英語も習得するために留学を希望した。
現地ではホームステイをしながら英語学校に通学。日々、5縲・時間の勉強を重ねたといい「英語での会話は相手に通じたけど、発音の違いによく注意されて苦労した」。
また、「世界各国から来ていた大勢の留学生と友だちになれた」と喜んでいて、帰国後も、ホームステイ先の家族や、友人とメールのやり取りをしているという。
董さんは「もう一度留学したいし、ほかの国の言葉も勉強していきたい」と話していた。
小坂市長は「若いときに海外で勉強してくることはいいこと。今後に生かして頑張ってほしい」と激励した。
事業は7年目。市と同窓会で構成する振興会が、渡航や研修費用の約半額を補助し、意欲ある生徒を語学留学に送り出している。 -
市書店組合「新伊那市かるた」初の大会
伊那市書店組合(小林史麿組合長)は10日、同市荒井の市立図書館で、新市誕生記念の一環として販売した「新伊那市かるた」を使った、かるた大会を初めて開いた。市内を中心に駒ヶ根市などから幼児縲恆蜷lの33人が集まり、年齢ごとの部門に分かれて楽しんだ=写真。
昨年春に販売し始めた同かるたは、高遠城址(し)公園のコヒガンザクラ、長谷の孝行猿、天竜川のザザ虫などを題材に、合併したふるさとを知ってもらおうと3千部を制作。現在は約2500部を売り、地元出身者などからの問い合わせもあるという。
読み手は、伊那朗読の会の会員の一人、柄山祐希さん(83)=同市中央区=が務め、かるたの題材になっている場所について解説しながら進行。参加者は、関心しながらも次第に札数が少なくなると、体勢を前のめりにして札を取り合う熱戦を展開した。
小学校3年生以下の「年少の部」で9枚獲得した、西春近北小3年の本間はるかちゃん(9つ)は、前半で稼いだリードを守りきって優勝。「端から端まで見渡して取った。勝ててうれしい」と喜んでいた。
小林組合長は「新しい伊那市の歴史や文化を理解してほしい」と、かるたの題材になっている場所を巡る企画を検討しているという。かるた大会も継続していく考えでいる。 -
高遠町人形飾りコンクール 6団体が出品
伊那市高遠町の冬の風物詩・だるま市(11日)を前に、町商工会の恒例企画「人形飾りコンクール」の作品が中心商店街に飾られている。9日、審査会があり、仲町実業団の作品「高遠石工・守屋貞治と代表作『大聖不動大明王』」が最優秀賞となる金賞を受賞した。
人形飾りは、だるま市に合わせた各商店の誘客作戦がはじまり。本年は、実業団、金融機関、小学校、町総合支所の6団体が出品し、町商工会職員や各種団体関係者約20人が、それぞれの作品を努力、アイデア、全体のバランスなど6項目で評価し、各賞を決めた。
各賞を受賞したのは次の作品(カッコ内は団体名)。
▽金賞=「高遠石工・守屋貞治と代表作『大聖不動大明王』(仲町)▽銀賞=「愛と勇気と夢をのせて飛べ!アンパンマン」(市職員)▽銅賞=「勘太郎さんと絵島様が南アルプス世界遺産の登録を願う」(霜町)▽努力賞=「ミッキーとミニーの絵島・生島」(本町)、「未来への灯り(2分の1成人式を迎えて)」(高遠小学校4年)▽敢闘賞=「メタボリックシンドローム」(金融団) -
高遠町引持地区で数珠回し
新年事始めの伝統行事「数珠回し」が4日、伊那市高遠町の引持地区であった。地区住民など約30人が集まり、長さ20メートルほどある大きな数珠を回しながら今年の五石豊穣や家内安全などを願った=写真。
大きな数珠を広げて輪になり、参加者全員で念仏を唱えながらその数珠を回す伝統行事。右に3回、左に3回数珠を回すほか、1カ所だけ大きな玉がついており、それが自分のところへ来た時に礼拝する。
引持地区では例年、農事の事始めとされている2月8日に実施してきたが、より多くの人に参加してもらおう竏窒ニ今年は8日に一番近い日曜日に実施。小学生の参加もあった。
伊藤裕偉組合長は「伝統を引き継いでいくためにも出れる人に出てもらうようにしていきたい」と話していた。 -
安協女性部交流研修会
伊南、伊那、高遠の各交通安全協会女性部員らが一堂に集まっての交流研修会が3日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。役員ら約50人が出席し、各地区での活動事例や体験発表などを行ったほか、駒ケ根警察署の渋谷保人交通課長の講話を聴いた。
活動事例発表で伊南地区からは駒ケ根市の赤穂小学校2年1組(伊東美春教諭)の児童29人が登場し、交通安全創作劇「泣いた赤鬼」と交通安全の替え歌に乗せた花笠音頭を披露=写真。交通ルールの大切さを懸命に訴え、参加者から大きな拍手を受けた。 -
JA上伊那の生活部会が老人保健施設「すずたけ」にチャリティーバザーの収益金で購入した車いすなどを寄贈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)伊那地区と東部地区の生活部会は30日、車いすや徘徊防止センサーマットなどを伊那市美篶の老人保健施設「すずたけ」に寄贈した=写真。
寄贈品は、両生活部会が昨年のJA上伊那まつりなどで実施したチャリティーバザーの収益金で購入したもので、伊那地区は03年から、東部地区は昨年からこの取り組みを続けている。
昨年のバザーでは、東部地区で10万円、伊那地区で28万円の収益金が集まったため、東部地区が車いす1台と歩行機2台を、伊那地区が徘徊防止センサーマット2台を寄贈することとなった。
この日は、JA上伊那の三沢芳秀代表専務理事とともに伊那地区の加藤加与子部会長と東部地区の金井靖子部会長が同施設を訪問。
塚越広施設長は「徘徊する人も多く、センサーが鳴って気付くこともある。また歩行機も、少し足がおぼつかなくなった人にはありがたい」と感謝の思いを語った。 -
高遠で暮らしの書道教室始まる
伊那市高遠町公民館の「暮らしの書道教室」が20日、町総合福祉センターで始まった。
日常生活の実用書道を要望する声が多かく、初めて企画。受講生13人が3月までの全7回、のし袋の表書きなどを習う。
講師は、地元出身で、県書道協会会員の金井きく美さん(58)=南箕輪村。初回は筆の持ち方を習って、線や平仮名を練習。「筆は横に倒れないよう、まっすぐ立てて」などと指導を受けながら、熱心に取り組んでいた。
今後は、かなの連綿(つづけ字)、行書や楷書の書き方を習って、のし袋の表書きを練習する。
長藤の女性は「普段からワープロやパソコンの文字に慣れてしまっているので、この機会に書道に親しみ、きれいな字を書けるようにしたい」と話していた。
書道教室は随時参加者を募集している。問い合わせは、高遠町公民館(TEL94・2557)へ。 -
保科正之公NHK大河ドラマ化活動新展開を
江戸時代の高遠藩主、保科正之公のNHK大河ドラマ化に向けて活動する伊那市高遠町のドラマをつくる会は22日夕、町総合支所で幹事会を開き、正之生誕400年にあたる2011年の実現を目指して活動の新展開を図り、全国的に気運を高めていくことを確認した。
会議では、会津若松市、猪苗代町、新宿区などの縁の地に呼びかけ、今夏までに実行委員会を立ち上げて、全国的な活動を展開させていくことで意見をまとめた。
また、来年度から、正之が生まれた5月7日に近い4月29日に、仁科五郎盛信の法要と藤原神社例祭と合わせて、生誕祭を開くことを決めた。歴史作家や大学教授らを講師に、正之公の生い立ちや功績などを演題にした講演会を予定する。
さらに、正之の母、お静が成就院(東京都目黒区)に奉納した如来や地蔵などのレプリカを建立したい考え。正之のことにさまざまな願掛けをし、かなったとされる全7体で、11年までに順次建てたいとする。
これまで運動を展開してきた100万人署名は同日現在で、22万7627人分が集まり、今後も継続させて、NHKにも働きかけをしていく。
伊東義人高遠町総合支所長は「活動を飛躍させていくにはさらに大きな組織をつくり、全国的に知名度をあげる必要がある」と強調し、「花が開くように、活動をお願いしたい」と一層の協力を呼びかけた。 -
高遠第二・三保育園でリズム遊び
伊那市の高遠第二・三保育園(柿木節子園長)は19日、ピアノ教室を主宰している園児の保護者を講師に迎え、園児たちがリズムあそびを楽しんだ。
講師は、同園の年少組と年長組に子どもがいる久保田恵美子さん(37)。リズムあそびは音楽を楽しみながら表現力を養える竏窒ニ、園が久保田さんに依頼した。
未満児から年長児約40人と、未就園児に園を開放する「わくわく広場」に集まった親子も参加した。
園児たちは久保田さんが弾くテンポに合わせ、ゆっくり歩いたり、早足で歩いたり、ときにはスキップも。曲に合わせてタンバリンやカスタネット、鈴を鳴らす遊びも体験し、大はしゃぎしで終始楽しんだ。 -
高遠高校芸術コース美術・書道専攻生が卒業展
高遠高校芸術コースの美術、書道を専攻する3年生の卒業作品展が26日まで、信州高遠美術館で開かれている。個性あふれた力作がそろい、3年間の集大成として堂々と発表している。
美術専攻の生徒は油絵と陶芸作品を出展。油絵は風景や花々など個々で自由にテーマを決めて製作し、30縲・0号と6号の大小2点ずつを並べる。「技術や経験を今後の人生に生かしたい」などとメッセージも添えている。
担当の北原勝史教諭は「それぞれ造形的、色彩的に工夫していて、作品に深みがあり、よく描き込んでいる」と評価する。
書道専攻は、隷書、行書、かななど、これまで学んできたなかで得意とする書体の題材を選んだ。曹全碑や乙瑛(いつえい)碑と並ぶ漢代の隷書碑の代表作とされる「礼器碑」を書いた作品などがある。3カ月かけて仕上げ「完成度は高い」と担当の小宮山健司教諭。
「みずみずしく、個性がよく表れ、高校生の感性でしか書けない作品ばかり。ぜひ、多くの人に見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前9時縲恁゚後5時(火曜日休館)。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
高遠北小でかるた・百人一首大会
伊那市の高遠北小学校(宇治正隆校長、62人)で19日、恒例のかるた・百人一首大会があり、全校が日本の伝統文化に親しんだ。
1、2年生が小林一茶かるた、3年生以上が百人一首に挑戦。2学年ごとの混合で、4、5人ずつに分かれて競った。
昨年末ごろから授業などを通して句を覚えてきた児童たちは、成果を試すときとあって真剣。体を乗り出し、じっと札をにらみつけては、上の句が読みあげられた直後に「ハイ!」と素早く手を伸ばして取り合った。
かるたは2回、百人一首は1回勝負。取り札の枚数に喜んだり、悔しがったり。児童一人ひとりには記録賞が渡され、各自で前年の記録を参考に自己評価した。 -
小学生防火作品コンクール審査会
伊那防火管理協会は19日、伊那公民館で、伊那消防組合管内の小学生を対象とした防火作品コンクールの審査会を開いた=写真。ポスターと書道の部の各最優秀賞1点ずつを選び、ポスターは伊那東小4年の小林莉歌ちゃん、書道は同小6年の郷頭愛(まな)ちゃんの作品に決まった。
防火意識を高めるための恒例事業。ポスター、書道、作文の部へ管内の小学4縲・年生から342点の応募があった。この日は、最優秀賞のほか、小学校教諭らが審査をし、ポスター19点、書道14点の優秀賞も決めた。
ポスター、書道の部の優秀賞以上の入賞作品は、「春の火災予防運動」期間中(3月1日竏・日)、各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する予定。 -
高遠町児童合唱団が新宿の音楽祭出演へ
伊那市の高遠、高遠北両小学校の児童でつくる「高遠町児童合唱団」が2月3日、市が有効提携を結ぶ新宿区である第3回「新宿ステージフェスタ」(財団法人新宿文化・国際交流財団主催)に特別出演する。
1986(昭和61)年の締結からこれまで、海外や地元の合唱団が出演する「平和祈念国際交流演奏会」に参加。演奏会は昨年で幕を閉じたが、今年は同フェスタに招かれた。
新宿文化センターの大ホールと小ホールで同時開催する音楽祭で、邦楽や吹奏楽、ジャズやポップス、コーラスなど26団体が出演する。
高遠町児童合唱団は4年生以上約80人でつくり、当日は「U&I」「COSMOS」「ステージ」「赤い機関車」の4曲を披露する。
本番に向けた合同練習では「心を込めて、聴いている人の心に届くように」などと音楽教諭から指導を受け、熱心に励んでいる。
高遠北小6年の安西旭宏君は「聴いてる人たちが楽しくなるように頑張って一生懸命歌いたい」と意気込んでいた。
旧高遠町と新宿区は、新宿御苑に高遠藩主・内藤家の下屋敷があったことが縁。20周年にあたる昨年、合併により市としてあらためて新宿区と提携を結んでいる。
当日は午後0時30分開場、午後1時開演。入場無料。問い合わせは、財団法人新宿文化・国際交流財団(TEL03・3341・2255)へ。 -
高遠第一保育園でもちつき大会
伊那市の高遠第一保育園で17日、もちつき大会があり、園児たちがきねと臼を使った昔ながらのやり方で体験した。
高遠町の3保育園は毎年、JA上伊那東部支所から米の消費拡大としてもち米の提供を受け、小正月の時期に各園ごとでもちつき大会をしている。
第一保育園はもち米15キロを使い、年少児から年長児60人が挑戦。3人一組になり「よいしょ、よいしょ」と大きな掛け声とともに一生懸命きねを振り下ろした。
園児たちは「すごく伸びるもちになった」と大喜び。給食にあんこやきなこ、ごまなどをつけてお腹一杯に味わった -
高遠高校1年董永超さんが欧州へ語学研修
高遠高校振興会の海外短期派遣事業で、20から17日間の日程でオーストラリアのブリスベンに語学留学する同校進学コース1年の董永超さんが17日夕、伊那市役所に振興会長の小坂樫男市長を表敬訪問した。
事業は7年目。市と同窓会で構成する振興会が、渡航や研修費用の約半額を補助し、意欲ある生徒を語学留学に送り出している。
董さんは中国出身で、01年に来日。中国語と日本語の読み書きができ「将来は通訳になって人の役に立ちたい」と英語の習得を目指している。
現地ではホームステイをしながら英語学校に通う。「生活習慣の違いが不安だが、英語をしっかり学んで、友達もたくさんつくりたい」と抱負を語った。
小坂市長は「元気で頑張ってきて。土産話を楽しみにしている」、北原明教育長は「色々な発見があると思うし、これからの英語の勉強にも刺激になると思う」と激励した。 -
西春近商工会が臨時総会
伊那市の西春近商工会(野溝和男会長、240人)は18日、西春近商工会館で臨時総会を開いた。高遠町商工会、長谷村商工会と合併する議案1件を承認。3商工会でいずれも承認されたことになり、4月1日、伊那市商工会がスタートする。
野溝会長は、合併に至るまでの経過に触れ「補助金の削減で、合併せざるを得ない」苦渋の決断と述べ「さらに発展するための事業を考え、関係機関の協力を得ながら頑張っていきたい」と同意を求めた。
出席者約50人は合併理由やこれまでの経過など説明を受け、賛成多数で承認した。
合併は長谷、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、組織の経済基盤の確立や経済環境の変化に対応した小規模事業者の経営指導などに当たる。高遠商工会館に事務所、長谷、西春近に各支所を置く。
10年4月を目途に商工会と商工会議所の統合を予定し、補助金減額に対応するため、3年間、3商工会の拠出金で補てんする。 -
高遠小で2分の1成人式
伊那市高遠町の高遠小学校(白鳥彰政校長)で16日、20歳の半分を祝う「2分の1成人式」があり、4年生2クラス37人が将来に向けて飛躍することを誓い合った。
旧高遠町から続く行事で、7年目。児童自らが式典などを計画し、進行を務めた。
児童たちは一人ずつ夢や目標を発表。「プロ野球選手になるために練習して、日本一の投手になりたい」「もっと勉強して教師になり、子どもたちに夢を与えたい」「レスキュー隊員になって一人でも多くの人を助けたい」「父のような警察官になりたい」など、堂々と実現に向けて決意を新たにした。出席した保護者らも我が子の成長に目を細めていた。
来賓の伊東義人高遠町総合支所長は「家族や先生方の愛情で日々成長してきたことに感謝し、これをバネにこれからも頑張ってもらいたい」と祝辞。白鳥校長は「多くの人に感謝する気持ちを忘れず、自分の夢に向けて知恵と努力する力を身につけてほしい」と激励した。
4年生は3月に、夢や希望を記した作文や保護者が寄せた手紙、思い出のものをタイムカプセルに収め、10年後の成人の年に掘り起こす予定という。 -
凍み大根作り懐かしく
伊那市高遠町上山田の農業平岩兼雄さん(74)宅で、凍み大根作りが進んでいる。
大根が豊作だったため、昨年の2倍の200本を凍み大根用に使う。厚さ2センチほどの輪切りにして、ゆでた大根の中心にビニールひもを通し、水で冷やしてから軒下につるす。日陰に干すと、白いままだという。
5、6月ごろに、みそ汁や煮物にして食べる。
平岩さんは「子ども時分から、手伝わされた。いろりの近くで、夜なべ仕事にやったもんだ」と懐かしむ。
近年、地元でも作る家庭が少なくなっているそうだが「煮物にすると味がしみてうまい」と作り続けている。町内の農産物直売所に出すと、すぐに売り切れるほど人気がある。 -
伊那市マレット協会・92人が快音・熱戦
伊那市マレットゴルフ協会(諸田秀会長)は13日、同市美篶の南割河川敷マレットゴルフ場で、本年度の初打ち大会を開いた。3市町村合併に伴い高遠町、長谷地区からも新会員19人を迎え、92人がコース上に初打ちの快音を響かせた。
諸田会長は「マレットゴルフのマナーを守り、健康に気を付けて今年度も楽しくプレーしてほしい。初打ちにふさわしい結果が出ることを期待する」とあいさつ。熱戦を終えた会員らには、ダルマ1個の記念品が贈られた。
同協会は、1縲・2月、月2回の例会など、年間約30回の大会を予定している。
結果は次の通り。
▽男性 (1)宮下近夫106(2)赤羽篤108(3)伊坪寿勝110(4)網野信一郎、酒井重雄、田中豊文113(5)小沢恒二郎、宮下昭喜、諸田秀114(6)赤羽貞雄115
▽女性 (1)林清子104(2)浅野八重子114(3)平沢祐子115(4)網野さだ子、池田紀子、城鳥和子116(5)佐藤美知、鈴木よしゑ117(6)山崎和子118
▽ホールインワン 池上猛、春日初夫、山崎広美、浅野八重子(2回)、城鳥和子 -
高遠町文化センターで新春百人一首大会
伊那市の高遠町文化センターで14日、新春百人一首大会があった。町内をはじめ、上伊那各地から21組63人が集まり、お手つきをしないように用心しながら、読み上げられた札を取り合った=写真。高遠町図書館主催。
開館以来20回目となる取り組み。伝統文化に触れる機会が少なくなる中、新年の遊びを通して日本の美しさや情緒に触れてもらおうという願いが込められている。今年は、旧伊那市内や、南箕輪村や宮田村からの参加もあった。
小学3、4年生、小学5、6年生、中学生以上の3部門に分かれ、トーナメント方式で対戦。3人一組でチームを構成して参加した。
中には家族でチーム参加して息のあったコンビネーションを見せるチームや、上の句が読み上げられるのと同時に下の句の書かれた札をとる小学生もおり、周囲を楽しませた。
入賞者チームは次の通り。
◇小学校3、4年生の部(1)若葉1(本田峻太、前田かのん、坂井政仁)宮田3(2)ドラゴンズ(田中拓海、佐藤司、松下凌大)箕輪北3(3)フラッシュ(竹内一平、春日優美、松下志帆)宮田3
◇小学校5、6年生の部(1)あおぞらA(坪木沙歩、三沢彩貴、丸山晴香)西春近北6(2)ビクトリー(馬場清秀、中谷梨沙、三沢恭佑)西春近北5(3)ケヤキッズ(唐木雄飛、橋本紗季、宮下静玲菜)西春近北5
◇一般(中学生以上)の部(1)CROSS(伊藤菜月、北沢瑞、唐木美咲)春富中1(2)朝山花(油井瞳、原彩佳、柳沢史佳)高遠中1(3)拓健(三沢健斗、三沢拓也、三沢正美)伊那市福島 -
獅子舞 担い手不足が深刻
伊那市高遠町上山田引持(伊藤裕偉常会長、34戸)で、獅子舞の担い手不足が深刻になっている。13日夜のお日待ちに合わせた獅子舞では、初めてOBの協力を得て舞った。「地域の宝」を守ろうと、本年中の保存会立ち上げに向けて動き出す。
獅子舞は、地元に住む30歳以下の男性が祭事のメンバーとなり、地域の祭りや敬老会などで披露。年々、メンバーは減少し、昨年は2人のみで、舞えなくなった。そこで、30縲・0歳代のOBに声をかけ、人員を確保。仕事の都合もあり、1週間前の日曜日を利用してけいこした。
お日待ちの会場となった地元集会所には、地域住民40人余が集まった。
無病息災や五穀豊穣を願い、悪魔払いを披露。ひょっとこが登場し、笛と太鼓に合わせた舞いに、会場から「花」が飛んだ。
祭事長の前田健次さん(28)は、メンバー全員が獅子を操れるわけではなく、舞い手がいなくなれば、後に続かない実態を指摘する。
伊藤常会長は「年齢を問わず、幅広く会員を募りたいと考えている。本年中に形づくりたい」と述べ、近く、常会内に専門の委員会を設置する考え。
十数年前、獅子舞を復活させた飯島町の梅戸神社獅子舞愛好会。笛や太鼓は、ほとんど子ども衆が担っている。会員確保は課題で、宮下千昭会長は「伝統を守るには、氏子の協力がなければできない」と話す。 -
伊那市消防団 参与会を発足
伊那市消防団(田畑安彦団長、1156人)は9日、高遠町・長谷村と合併により誕生した新団以前の各旧市町村の団長経験者を集め、団の活動に助言を与えることを職務とした参与会を発足した。市役所で委嘱式などがあり、会長に御子柴龍一さん、副会長に馬場市衛さんを選出した。
委嘱したのは就任の同意を得た23人。この日は、そのうち12人が出席し、田畑団長から委嘱状を受け取った。田畑団長は「地元の地理に詳しい皆さんから指導を頂くことで、災害が起きても迅速な対応ができると思う。皆さんの活躍を期待したい」と話した。
御子柴会長は「私たちの仕事は現職の皆さんを補佐し、地域住民の財産保全などを助けること。親ぼくを深めるとともに新伊那市消防団の手助けをしていきたい」と就任のあいさつをした。
参与会は、合併前、後の団長経験者が対象。今後は年2回の定例会で団幹部と親ぼくを深めながら意見交換をするほか、団行事にも参加していく。 -
第21回伊那消防組合職員意見発表会
第21回伊那消防組合職員意見発表会は11日、箕輪町文化センターであり、同組合管内の4消防署から7人が出場し、日ごろの消防、救助活動などを題材に肌で感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の荻原大輔消防士(25)が「
OVER THE BORDER縲恪窓ォを越えて縲怐vと題した意見発表で最優秀賞を獲得。優秀賞は、伊那消防署の下倉剛雄消防士(25)、高遠消防署の伊藤政史消防副士長(32)が選ばれた。
入署して2年目の荻原消防士は、昨年の7月豪雨災害で体験した、管轄に縛られた活動のもどかしさを訴えた。「各消防本部、市町村で複雑な事情があると思うが新人の私だからこそ素朴に持つ疑問。すぐそばで困っている人がいれば手を貸してあげたい」とした。
現在、国、県が進めている消防の広域化を図れば、管轄を越えて活動ができる竏窒ニ制度改正を熱望。「東海地震では伊那谷に被害が出ると予想される今だからこそ、私は提案したい。救う命に国境はないと確信している」と強調した。
最優秀賞者の荻原消防士は、県内の14消防本部の代表者が集まる県消防職員意見発表会(2月8日、伊那市)に出場。「初めての出場となるが自分の意見を大きな声で伝えたい」と意気込みを語った。 -
伊那消防組合06年の火災状況
伊那消防組合は06年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数84件(前年比8件減)、死者3人(同5人減)、負傷者6人(同1人増)、被害総額1億6700万8千円(同2275万6千円増)。「放火・放火の疑い」は前年に比べて1件増の16件で、枯れ草火災が例年より増え、半数を占めたという。
内訳は「建物」43件(同2件減)、「その他(廃材・土手焼き)」31件(同4件減)、「林野」が5件(同1件減)、「車両」が5件(同1件減)。焼損面積は、建物2308平方メートル、林野20・9アール、車両5台。焼損棟数は全焼17棟など計53棟で34世帯、81人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(16件)、「たき火」(12件)、「火遊び」(6件)、「電気機器」(6件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、3市町村合併に伴い前年比4件増の伊那市47件(高遠町5件、長谷0件)のほか、辰野町が1件増の11件。箕輪町は同数の14件、南箕輪村は前年2番目に多い件数だったが6件減の12件だった。
同消防組合によると05年現在、全国的に見て出火原因は、「放火」が8年連続の上位で、火災件数の3割を占めるという。署員は放火予防対策として、家の周りを整理整とんしたり、センサーライトを設置したりするだけで効果があると呼び掛けている。
死者1人を出した伊那市高遠山室の住宅火災(昨年12月6日) -
高遠北小で書き初め展示
伊那市高遠町の高遠北小学校(宇治正隆校長、62人)は10日、授業で書道を習っている3年生以上が、年末年始休業中に仕上げた書き初めの作品を各教室の廊下へ展示した。19日まで。
3年生は「はつゆめ」、4年生は「はるの光」、5年生は「創造する心」、6年生は「希望の春」の文字が冬休みの課題。それぞれ、今年の願いを込めた力作を並べている。
3年生は、今年度4月から毛筆習字の学習を開始。事前に授業で書く文字を学び、児童11人が休み中、自宅で練習した。短期間の休みで上達した子どももいて「練習の成果が出ている」と担任の宮島優子教諭は評価する。
宇津真気君(9つ)は、学校でもらった習字紙だけでは足りないほど練習した。「『め』の文字のバランスに苦労した。おかあさんに教えてもらいながら10枚以上練習した」と、満足いく出来映えに照れ笑いを見せていた。