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ペタッと貼ってピタッと飲酒運転根絶を
伊那警察署と伊那交通安全協会は、飲酒運転根絶を啓発するシールをつくり、13日伊那飲食店組合に手渡しました。 シールは、台紙からはがし簡単に衣服にはりつけることができます。 これまでバッジやワッペンなどで啓発してきましたが、より使いやすく、効果的なものをとシール式にしました。 13日は、伊那警察署で贈呈式があり、伊那飲食店組合の林孝司組合長に3,000枚が手渡されました。 組合には、伊那市と南箕輪村の305店舗が加盟していて、1店舗あたり10枚ほどが配られます。 これは、ハンドルキーパー運動の一環で、シール式による啓発は県内でも珍しい取り組みだということです。 伊那警察署管内の飲酒運転による交通事故は増加傾向にあるということで伊那署では、効果に期待しています。
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南ア北部登山口名称 賛成4、反対3
伊那市長谷地域自治区懇談会が4日開かれ、南アルプス北部地区の登山口に名称をつけることに対して長谷7地区の回答は、賛成が4地区、反対が3地区だったと発表しました。 長谷黒河内の南アルプス北部地区の登山口は、昭和40年代までは「長谷村の戸台」という名称で呼ばれていたということですが、現在は「仙流荘があるところ」というあいまいな表現になっています。 協議会は、南ア50周年記念事業などで訪れる人が多くなる今年、名称をつけ、南ア北部地区の長野県側登山口としての知名度アップを図り集客数の増加につなげたい考えです。 前回の協議会で各地区で話し合うことが決まり、その結果が各地区長から報告されました。 名称をつけることに賛成が4地区、反対が3地区でした。 賛成側からは、しっかりした呼び名は必要。「戸台」や「仙流荘前」などの名称はどうかと意見が出されていました。 反対側は、「仙流荘という呼び名に愛着があり、変える必要はない」や「県外の人にも仙流荘で浸透してきている」などと意見が出されました。 懇談会の中で協議会は、名称を付けたい考えを伝えました。 次回懇談会までに方向性を明らかにし、決定次第白鳥孝伊那市長に申し入れるということです。
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ホウキモロコシでほうき作り
穂をほうきやブラシとして利用するために栽培されているホウキモロコシを使ったほうき作りが28日、伊那市長谷で行われました。 これは、昔ながらの手作りの良さを感じてもらおうと伊那市長谷の雑穀レストラン野のものが開いたものです。 28日は、市内などから11人が参加し、ほうき作りに挑戦しました。 指導をしたのは、地元に住むお年寄り2人です。 長谷地区では昔、ホウキモロコシを栽培し手作りでほうきを作る家庭が多かったということですが、栽培農家も減り現在は2件だけだということです。 ホウキモロコシは、アフリカ原産で、草丈は3mほどになります。 10月に収穫したホウキモロコシを乾燥させます。 自分の持ちやすい太さに束ね、針金を巻いて完成させていきます。 参加者たちは、お年寄りたちからポイントを教わりながら作業を進めていました。 参加者は、「思っていたより難しかったです。自宅でさっそく使いたい」と話していました。
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伊那署管内2社が優秀事業所に
若者からの交通安全を進めるヤングドライバークラブ交通事故防止コンクールで、伊那警察署管内からは、2社が優秀事業所として表彰されました。 24日は、伊那警察署で表彰伝達式が行われました。 県内154の事業所が参加したコンクールで、伊那警察署管内からは、信英蓄電器箔株式会社と大明化学工業株式会社が優秀事業所に選ばれました。 最優秀事業所は3事業所、優秀事業所は27事業所でした。 信英蓄電器箔、大明化学のヤングドライバークラブは、交通安全期間中の出勤時間に会社近くで啓発活動をしたり、独自にシートベルト着用調査をしている活動が評価されました。 信英蓄電器箔の井口美穂さんは、交通安全メッセージの部で佳作に選ばれました。 井口さんの祖母が交通事故にあっていることもふまえ、お年寄りの道路横断を気遣う内容のメッセージでした。 ヤングドライバーコンクールは、県警本部や長野県運転管理者協会などが毎年行っていて今回で24回目になります。
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県がインフルエンザ注意報発令
長野県は22日、全県にインフルエンザ注意報を発令しました。 長野県の1月13日から19日の間のインフルエンザの発生動向調査によると、県全体の患者数が983人、一医療機関あたりの患者数は11.3人となり、注意報発令基準である10人を超えました。 このうち、伊那地区の定点当たりの患者数は13.25人でこちらも基準を超えています。 県では、かからないようにするために、手洗いをこまめにすることや、人混みへの外出を控えることなどを呼びかけています。 また、かかってしまったら、うつさないようにするために、早めの受診や学校、職場は休むようにと呼びかけています。
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東京の渋谷で鹿ローメンを提供
伊那市長谷にあるざんざ亭が考案した鹿ローメンが、長野定食として東京都渋谷区のレストランで提供されています。 この鹿ローメンを考案したのはざんざ亭の長谷部晃さんです。 長谷部さんは、鹿肉を使った料理などを提供するざんざ亭を経営し、狩猟体験や鹿の解体見学ツアーなども行っています。 狩猟体験に訪れた渋谷のレストランの関係者との縁で鹿ローメンを提供することになりました。 麺は地元産小麦粉ハナマンテンを使い、鹿の肉や骨などでスープを作りました。 提供しているレストランは、全国の地域食材を出しているd47食堂です。 食材は3日に1度発送しているということです。 提供しているのは長野定食と呼ばれ、鹿ローメンに鹿肉団子のスープ、鹿のレバーみそをつけて食べる温野菜などがセットになっています。 値段は1785円で1日30食限定です。 長野定食鹿ローメンは2月いっぱい東京渋谷の商業施設ヒカリエ8階のd47食堂で提供されています。
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寒ざらしそばの実 川入れ
20日は二十四節気のひとつ大寒。 寒さが最も厳しくなる頃とされています。 その大寒に合わせて高遠そば組合は寒ざらしそばの実を伊那市長谷市野瀬の粟沢川に入れました。 寒ざらしそばは江戸時代、高遠藩が将軍家に献上していたとされています。 20日は市野瀬で栽培されたそばの実およそ45キロが用意されました。 高遠そば組合の組合員がそばの実を入れたネットをゼロ地場を源流とする粟沢川に運び投げ入れていました。 将軍家に献上していたとされている寒ざらしそばは地域おこしにつなげようと13年ほど前につくりましたが、販路がなく途絶えていました。 ここ数年そば店が増え扱う店ができたことから去年再び取り組みを始めました。 組合によりますとそばの実を冷たい水につけることで、渋みなどのアクが抜け、甘味が増すということです。 川に入れられたそばの実は立春の2月4日に引き上げられ天日干しされます。 組合では高遠にある5店ほどのそば店に実を提供することにしていて6月頃には味わうことができるということです。 大寒の日の20日、伊那地域の最低気温はマイナス8・4度で平年を2度ほど下回りました。 長野地方気象台ではこの寒さは木曜日頃まで続きますが、週末は高気圧に覆われ日中は寒さがゆるむと予想しています。
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長谷地区成人式
正月の帰省に合わせ、伊那市と南箕輪村で成人式が行なわれ、新成人が大人としての第一歩を踏み出しました。 1日は、伊那市の長谷公民館で長谷地区成人式が行なわれました。 今年は新成人の一人西村ひかりさんの呼びかけで、昭和43年以来46年ぶりに女性9人が着物姿で出席しました。 今年、成人を迎えたのは、平成5年4月2日から平成6年4月1日生まれの男性8人、女性9人の合計17人で、式には15人が出席しました。 長谷公民館の池上謙館長は「社会の担い手として活躍し吸収した新たな知識を故郷長谷に還元し、夢に向かい着実に歩んでほしい」と激励しました。 新成人を代表して橋爪翔平さんは「くじける事無く努力し困難な事に立ち向かう大人になりたい。広い視野を持った大人になれるようこれからもご指導お願いします。」と誓いの言葉を述べました。
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さようなら2013 5月~8月
5月 30.3度を記録 5月9日、伊那地域の最高気温が30.3度を記録し、8月上旬並みの真夏日となりました。 5月としては、観測史上2番目の暑さでした。 7月8日から12日まで5日連続の真夏日。8月10日と11日には、2日連続して観測史上最高となる37度を記録しました。 5月 竜東保育園着工 伊那市内24の保育園のうち、7園を3園に統合する保育園整備計画に基づき、竜東保育園の建設工事が始まりました。 竜東地区では、伊那東保育園が閉園となり、竜東・伊那北の2園に統合されます。 竜東保育園の完成は来年2月の予定。さらいねん3月には伊那北保育園の建て替えが完了する計画です。 6月 16輪のサボテン咲く 伊那市長谷溝口の保科やよいさんが育てているサボテンが6月12日に16輪の花を咲かせました。 例年はひとつのサボテンに8輪ほど咲きますが、今年は倍の16輪が咲きました。 5月の日照量が多かったことがその要因と見られています。 6月 大太坊 陸前高田公演 伊那市西春近を拠点に活動する太鼓グループ「大太坊」は、6月30日に、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で公演しました。 大太坊は震災以降陸前高田市の支援を続けています。 太鼓を通じた被災地支援は、今後も続きます。 7月 南アルプス賑わう 南アルプス国立公園指定50周年を来年に控え、今年は多くの登山者で賑わいました。 南アルプス林道バスは、7月13日、戸台口から北沢峠までの上り便を利用した人は975人にのぼりました。 今シーズンの林道バス利用者は、8年ぶりに5万人を突破しました。 7月 中アで韓国人4人死亡 中央アルプスでは、檜尾岳から宝剣岳一帯に入山した韓国人登山ツアー客20人のうち4人が死亡する遭難事故がありました。 一行は、48歳から78歳の男女で、ツアーに山岳ガイドや添乗員の同行はなく、装備も軽装でした。 外国人登山客の受け入れ体制も問われる事故となりました。 8月 南中生震災被災地でボランティア 南箕輪中学校の生徒有志は、8月に、東日本大震災の被災地・宮城県南三陸町で2泊3日のボランティア活動をしました。 南箕輪中学校と南三陸町は、被災地でライブ活動などを行なっているシンガーソングライターのDジャケットに、文化祭ステージの絵が採用されたことなどが縁で交流が続いています。 8月 西駒遭難事故から100年 中箕輪尋常高等小学校の西駒ケ岳遭難100回忌法要が8月に箕輪町の明音寺で行われました。 11人が犠牲になった事故から100年。 遺族らでつくる偲岳会が行ったもので、会では、「遭難の歴史が次の世代に語り継がれるよう務めていきたい」としています。
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高遠町・長谷では積雪20センチ
18日夜から降った雪で、伊那市の東部地区などでは20センチほどの積雪があり、子どもたちは、雪遊びを楽しみました。 高遠第一保育園では、支度を整えた園児が、朝から元気に園庭に飛び出し雪あそびを楽しみました。 伊那市の中心市街地では、道路などに積雪はありませんでしたが、高遠町や長谷では20センチほど積もりました。 長野地方気象台によると前線を伴った低気圧が発達しながら本州の南海上を通過したため、県内の広い範囲で雪が降ったということです。 県の南部では、今シーズン初の積雪となりました。 子どもたちは、雪合戦をしたり、雪だるまをつくったりして楽しんでいました。 高遠町の住宅地では、住民が朝から雪かきに追われていました。 道路は除雪車がかき終えていましたが、残った雪を除いていました。 長谷の特別養護老人ホームサンハート美和でも、駐車場に積もった雪の除雪作業が朝から行われていました。 長野地方気象谷によりますと、20日からは冬型の気圧配置となり、曇りか晴れの日が続き、気温は平年並みで推移するということです
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鹿肉ノウハウ勉強会 立ち上げへ
産学官が連携し、農業を基本とした新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は、ニホンジカの食材としての活用について検討する勉強会を立ち上げたい考えです。 18日は、南箕輪村の信州大学農学部で、アグリイノベーションの5回目のシンポジウムが開かれました。 シンポジウムでは、ジャムや鹿肉加工について信州大学の教授や食品加工業者など4人が講演しました。 そのうち、伊那市長谷でジビエ料理を提供しているざんざ亭の長谷部 晃さんは、鹿1頭を丸ごと使った料理について話しました。 猟師でもある長谷部さんは、有害鳥獣として捕殺されたあと、鹿が廃棄されてしまう現状を打破するため、ほとんど食べられることのない内臓やすね肉なども料理し、イベントで提供しました。 その経験から、「鹿は、固い、パサパサ、くさいなどのイメージがあるが、熟成させたり低温で調理するなどの工夫で素材を生かした調理ができる」と話しました。 また、1頭を丸ごと料理で提供した場合、1頭あたり20万円ほどの価値が出たとして、「年間4千頭近く捕殺している伊那市なら少なくとも1億円ほどの産業になるのではないか」と話しました。 これを受けて、伊那谷アグリイノベーションの向山 孝一代表は、「狩猟から調理まで、鹿肉をきちんとあつかうノウハウについての勉強会を立ち上げたい」との考えを示しました。 シンポジウムの後には、長谷部さんの鹿肉料理を味わう交流会が開かれました。 用意されたのは、浸し豆と鹿肉のパテ、パンと鹿レバーペースト、鹿肉カレーなど7品です。 参加者は、普段あまり口にすることのない鹿料理を味わっていました。 長谷部さんからは、熟成が進む最適な方法や、品質管理について信州大学に科学的根拠を研究して欲しいという話題も上りました。 それを受けて、伊那谷アグリイノベーションでは、「大学が研究していることを地域に提供するだけでなく、地域が求めるものを大学が研究していく新しいモデルになるのではないか」と話していました。
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雑穀を使った料理教室
雑穀に関心を持ってもらおうと、い~な雑穀フェスタが伊那市長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で14日開かれ、雑穀を使った料理を作りました。 日本雑穀協会認定の雑穀クリエイター、持田怜美さんが講師を務めました。 作ったのは雑穀米のパエリア、もちあわ入りのポタージュスープ、シコクビエの粉入りのスコーンです。 雑穀と野菜を中心に体にやさしいメニューになっているということです。 教室には主婦や親子連れなど32人が参加しました。 持田さんは、「雑穀はミネラルや食物繊維があり、栄養価が高い。普段の料理に取り入れていってほしい」と話していました。 料理教室は、地元産の雑穀の普及をめざし9年前から開かれています。
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長谷独自 空き家バンク開拓へ
伊那市は、将来にわたる人口減少の緩和を図ろうと「伊那市移住定住プログラム」をまとめました。 合併後人口が減少の一途をたどっている長谷地域は、独自に、住民と協働で空き家バンクの開拓と移住推進に取り組む考えです。 これは、11日開かれた長谷地域自治区地域協議会で示されたものです。 空き家バンクは、高遠町地区と長谷地区内にある空き家を有効活用することで定住促進と地域活性化につなげていこうと、平成22年度に制度化されました。 平成21年度に行われた調査によると、長谷地域には空き家が87軒あり、その後も増加しています。 しかし、平成25年度までに空き家バンクに登録されたのは3軒で、契約件数は1軒に留まっています。 伊那市では、空き家内に家財道具がそのまま残されていることや登記が済んでいないことなどが物件の登録に結びついていない理由とみています。 空き家バンクに関する移住希望者からの問い合わせは多いということで、今後はホームページへの掲載など認知度の向上を図る他、職員同士情報を共有しあい移住推進を図る仕組みづくりを構築していく考えです。 長谷地域の人口は、合併した平成18年には2,182人でしたが、現在は、1,974人と、208人減少していて、今後も減っていくことが予想されるということです。 協議会では、人口減少の緩和にむけ、小委員会を作って協議していく考えです。 協議会で委員からは、「古い住宅をそのままというのではなく、リフォームして提供したほうが買い手が見つかるのではないか」といった意見が出されていました。 中山晶計自治区長は、「空き家は年数が経てばたつほど朽ちていく。そうならないためにも、今がチャンス。行政と地域が一緒になって取り組んでいく必要がある。」と話していました。 伊那市では、今年度中には、長谷地区の空き家の状況を把握するための再調査を実施するとしています。
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南ア登山口 名称検討へ
伊那市長谷地域自治区地域協議会が今日、長谷総合支所で開かれ、南アルプス北部地区の登山口の名称について検討するよう委員から提案されました。 長谷黒河内の南アルプス北部地区の登山口は、昭和40年代までは「長谷村の戸台」という名称で呼ばれていたということですが、現在は「仙流荘があるところ」というあいまいな表現になっています。 協議会では、新たに名称をつけることで、南アルプス北部地区の長野県側登山口としての知名度アップを図り集客数の増加につなげたい考えです。 委員からは「公募してはどうか」「学校登山で仙丈に登った中学生に聞いてみては」などの意見が出されました。 今後は、選考方法などについて協議していく考えです。
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山と渓谷社が南ア保全に寄付
東京都に本社がある出版社、株式会社山と渓谷社は、南アルプス山岳環境保全の為に25万円を、2日、伊那市に寄付しました。 2日は、株式会社山と渓谷社の神谷有二部長らが伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に目録が手渡しました。 今回の寄付は、山と渓谷社が8月に南アルプス市の芦安(あしやす)と伊那市長谷の北沢峠で行った、マナーとクリーンアップキャンペーンの一環です。 クリーンアップキャンペーンに参加した伊那市と、山梨県南アルプス市にそれぞれ25万円が寄付されました。 白鳥市長は「南アはおかげさまでゴミもなく非常に嬉しい。しかし多くの人が鹿による食害は知らない。50周年を期に食害を周知していきたい。」と感謝していました。
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ジオパークで地域活性化を先進事例学ぶ
ジオパークを使った地域活性化の先進事例を学ぶ講演会が3日伊那市の長谷公民館で開かれました。 講演会は、来年、伊那市でのジオパーク全国大会の開催や、南アルプス国立公園指定50周年を迎える事から、南アルプスジオパークの魅力を多くの人に伝えようと伊那市が主催したものです。 講師は、兵庫県香美町でジオパーク推進委員をしている今井ひろこさんです。 今井さんは、2010年に地元の山陰海岸ジオパークが世界ジオパークに認定された事をきっかけに役場の嘱託職員となり、初めて地域の地形や地質などについて勉強したという事です。 今井さんは香美町で行っている取り組みとして、地元産の農産物をただ美味しいというのではなく「花崗岩により水が濾過され、軟水となり酒造りに適しているや」、「砂丘では、長芋がまっすぐに育ち、水はけが良く、良質なメロンが栽培できる」など地質や地形の特徴を盛り込んだストーリーと結びつける事で、売る側も地域への理解が深まるとアドバイスしていました。 会場には観光関係者など約80人が訪れ今井さんの話に耳を傾けていました。
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長谷小で副読本を使った授業
伊那市社会福祉協議会が作成した、福祉教育の副読本を使った授業が26日、長谷小学校5年生を対象に行われました。 伊那市社協では、将来自主的に地域の福祉活動に取り組む人材育成や、福祉教育の推進を図るため副読本の作成を進めています。 伊那市社協によりますと、福祉の分野は幅が広く、明確な指導書が現在無いことから、学習しづらい状況になっているということです。 副読本は「障害者に対して自分たちに何ができるか」などが記されています。 副読本は小学校の高学年を対象に作られていて福祉授業で使用しました。 授業では、障害者について「見た目では判断できない障害があること」が説明されていました。 このほかに、聴覚障害がある箕輪町の江口功さんが絵を使って手話の指導をしました。 伊那市社協では学校などから意見を聞き、副読本の改良を進め、福祉教育を広めていきたいとしています。
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伊那市成人式「一本化できず」
伊那市の成人式のあり方について検討してきた委員会は、「開催方法、開催日を一本化することはできなかった」として、これまでどおり、地区単位での開催とする方針をまとめました。 20日夜は伊那市役所で、今年3回目の成人式あり方検討委員会が開かれ、これまでの検討のまとめを行いました。 成人式について委員からは、合併後の市民の一体感の醸成や記念品などの不平等さを解消するために、全体で一本化するのが望ましいとする意見がある一方、地区ごとに開く方式で5年経過し定着しているとして、これまでどおり分散して実施することを望む声が出されました。 結果、委員会では、開催方法、開催日などを一本化することはできなかったとして、今すぐに開催方法などを変更する時期ではないとしました。 これまでどおり伊那市が成人式を主催し、今後できるところから取り組んでいくことが望ましいとしています。 検討委員会では、この検討結果を踏まえて、伊那市に今後の方向性を決定して欲しいとしています。 委員会の検討結果は、26日の教育委員会に諮り、来月上旬に白鳥孝市長に報告されます。
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南アで遭難 1人行方不明
11日に一人で南アルプス仙丈ヶ岳に入山し行方がわからなくなっていた男性とみられる遺体が18日、仙丈ヶ岳6合目付近で見つかりました。 伊那警察署の発表によりますと行方がわからなくなっているのは神奈川県藤沢市に住む59歳男性です。 男性は11日に単独で仙丈ヶ岳に入山し13日に下山予定でした。 今朝6時から警察や南アルプス北部地区山岳救助隊などが捜索しました。 午後0時過ぎ仙丈ヶ岳六合目付近の稜線から西側におよそ100m下で、心肺停止状態で見つかり死亡が確認されました。 伊那署では行方不明者の男性とみて調べを進めています。
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新名称「北沢峠 こもれび山荘」
伊那市が募集していた南アルプスの北沢峠にある山小屋「長衛荘」の新しい名称が決まりました。 「北沢峠 こもれび山荘」です。 12日は、新しい名称を選定した長衛荘新名称選定委員会の中山彰博委員長らが市役所を訪れ選定結果を白鳥孝市長に報告しました。 疲れた登山者にホッとできる場所のイメージを与えることや長衛の人柄を連想させること、アットホームな登り口のイメージを表していることなどを選定理由としています。 伊那市では、長衛荘の近くにある北沢駒仙小屋の名称を長衛小屋に戻したことから登山客の混乱を避けるため新しい名称を募集しました。 伊那市の公式HPや全国の山岳雑誌などで新しい名称募集を呼び掛けた所、全国45都道府県の916人から予想を上回る1301点の応募がありました。 審査の対象となったのは978点で3回の委員会を経て「北沢峠 こもれび山荘」を選びました。 委員会が選定した「北沢峠 こもれび山荘」の新しい名称は市議会12月定例会に提出され、可決されれば正式に決定されます。
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南アルプスについて意識の共有 初ミーティング
南アルプスジオパークや長谷ビジターセンターについて地域や関係者の意識を共有するための初めての試み「南アルプスジオパークプロデュースミーティング」が9日、伊那市長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で開かれました。 ミーティングには、市内外からボランティアガイドや小学校の教諭、高校生など予定より20人ほど多い51人が集まりました。 南アルプスのイメージや魅力を語りあい、今後どのように活用していくかを考える機会にしようと開かれたものです。 午前中は「これからの南アルプス山麓を語る」をテーマに、グループごと南アルプスを活用した地域振興策について意見を出し合いました。 ミーティングでは、最後に意見をまとめて発表しました。 伊那市では、2回目のミーティングを年度内に開く考えで「出されたアイディアが次に繋がるよう取り組んでいきたい」と話していました。
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南アや三峰川について考えるフォーラム
伊那市長谷の地域資源、南アルプスや三峰川について考えるフォーラムが28日、伊那市長谷の仙流荘で開かれました。 フォーラムは長野市や伊那市などの市民グループでつくるコミュニティネットワーク信州が開いたもので会場には会員などおよそ30人が集まりました。 フォーラムでは三峰川総合開発事務所の小林敬司所長や伊那市長谷総合支所の中山晶計支所長らがパネルを使って話をしました。 小林所長は美和ダム再開発やダムの機能について説明したうえで、「ここ数年はゲリラ豪雨が増加傾向にありダムなどハードだけでは自然災害に太刀打ちできない。 訓練など日頃からの備えが大切。」と話していました。 また中山支所長は「ダム事業はそこに住む人の暮らしを変えてしまう。住民の苦渋の思いがあることを忘れてはならない。と話していました。 コミュニティネットワーク信州では、地域発展につながる勉強会を今後も開催していきたいとしています。
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長谷戸草ダム 治水利用で早期建設を
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が25日市役所で開かれ、戸草ダムの治水ダムとしての必要性を再確認しました。 市は、県などに天竜川流域全体の問題として訴えていく考えです。 国は、戸草ダムを特定多目的ダムとして建設する基本計画を来年2月に廃止します。 伊那市は、これには同意しますが、25日開かれた協議会で県に対し治水ダムとしての建設を求めることを確認しました。 委員からは、「原発事故を受け、自然エネルギーの必要性が高まっている。」 「利水から撤退した県の責任は重い。」 「河川・砂防一体となった天竜川モデルを作るべき。」 「戸草ダムは、地点でなく広域の天竜川全体の問題。」 などとする意見がありました。 会長の白鳥孝市長は、「戸草ダム建設は地元の悲願。1日も早い建設に向け取り組んでいかなくてはならない」と述べ、流域の市町村や県、県議会にもその必要性を訴えていく考えを示しました。
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美和ダムが観光スポットに
伊那市長谷のダム施設などが、都会に住む人たちから観光スポットとして脚光を浴び始めています。 24日は、中京圏から、日帰りバスツアーに参加した34人が、長谷の美和ダムや洪水バイパストンネルなどを見て歩きました。 美和ダムの洪水バイパストンネルは、ダム機能を恒久的に維持するためのもので、全国で2番目に作られ、全国で唯一公開されています。 トンネルでは三峰川総合開発事務所の職員が、「長さは4300メートルで、1秒で25メートルプールが満杯になるほどの水を流す事ができる」などと説明していました。 参加者は、写真を撮ったり、構造や機能などについて次々に質問していました。 このツアーは、ダムなどの構造物に関心を持つ人達のニーズに答えようとネクスコ中日本が今年初めて企画したものです。 トンネルが通行できなくなる出水期を避け、今月に入り2回行われました。 参加した人は、「ダムが好きな人は多いと思います。そういう人をターゲットにしたツアーはいいですね」「バイパストンネルが見たくて参加しました。大人になったら社会見学がないのでこういうツアーはおもしろいです」と話していました。 観光客は、この日、秋葉街道なども散策したということです。 ツアーは、好評のため、来年も実施される予定だということです。
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南ア遭対協と県警航空隊 合同ヘリ訓練
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は21日、山での遭難救助を迅速に進めようと県警航空隊と合同でヘリコプターを使った訓練を行いました。 伊那市長谷の美和湖公園で行われた訓練には、協会の救助隊と航空隊合わせておよそ30人が参加しました。 ヘリコプターを使っての訓練は2年に1度行われています。 航空隊員はヘリの後ろはエンジンの吹き出しが強いことから近づいてはいけない、また接近した際、風圧で落石する場合があるなど連携した救助での注意点をあげていました。 ワイヤーを使っての訓練では降下と上昇を繰り返し行い、遭難者を手際よくヘリに乗せる手順を確認していました。 県警航空隊の救助ヘリは今年9月末現在で216回出動し飛行時間はおよそ226時間にのぼるということです。 南ア総隊協と県警航空隊は4月に合同で遭難者の救助にあたり救出した実績があります。 南ア総隊協ではヘリの特性を知ることで合同で救助にあたった場合的確な行動がとれるようにしておきたいと話していました。
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南アルプス 初冠雪
南アルプス仙丈ケ岳で17日に2、3センチの積雪があり初冠雪を記録しました。 平年並みだということです。 仙丈小屋によりますと、18日から19日朝にかけても積雪があり現在4センチほど積もっているということです。 19日朝の気温はマイナス2度だったということです。
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南アルプス 原生林の魅力
伊那市長谷・南アルプスの気軽に楽しめる散策コース、原生林の登山道の魅力を紹介します。 国立公園内に整備された原生林の登山道は、北沢峠のバス停から300メートルほどにある国立公園一種の入り口付近から始まり、およそ30分の下りのコースです。 この日は、伊那市南アルプス林道バス林道管理係長の伊藤卓郎さんが、コースを案内してくれました。 登山道は、平坦な下りの道のりで、スニーカーでも歩くことができます。 シラビソやコメツガを中心とする原生林で、朽ち木に生い茂ったコケが木漏れ日に光を受けて輝きます。 大平山荘前で、一旦林道を横切り、再び登山道へ入ってきます。 国立公園内のため、道からそれることは禁止されていますが、それゆえの無垢の自然を楽しむことができます。 南アルプス林道バスは、今年からフリー乗降サービスを始めていて、原生林の散策を希望すれば入り口で乗り降りさせてくれます。 南ア林道バスは、雪が降り始める11月中旬頃まで運行を予定しています。
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南ア林道 紅葉見頃に
伊那市長谷南アルプスの林道の紅葉が見頃を迎えています。 南ア林道バスは、標高860mの仙流荘から2032メートルの北沢峠までの21キロ間を1時間かけて結びます。 その道のりでは、色づき始めた紅葉を楽しむことができます。 山々はダケカンバやナナカマド、ツルアジサイなどで赤や黄色に染まっています。 この日は、紅葉と雲の共演を楽しむことができました。 ホシガラスが、これから訪れる冬に備えて、次々に実をついばんでいました。 南アルプス林道バスは、今年から希望した場所でバスを降りることができる、フリー乗降サービスを始めています。 南ア林道バスの運転手は「南アルプスは山登りだけの場所ではないことを知ってもらいたい。バスを使って紅葉を楽しんでもらいたい」と話していました。 バスの料金は仙流荘から北沢峠まで片道1,100円で、紅葉の見頃は、20日ごろピークを迎えるということです。
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長谷地域協「過疎」「世界遺産」について協議
伊那市長谷地域自治区地域協議会が昨夜開かれ、急速する過疎化や、南アルプス世界遺産登録に向けた取り組みについて話し合われました。 16日夜は、長谷総合支所で協議会が開かれました。 地域協議会では、中山晶計地域自治区長から、「これまでも空き家を紹介するなど過疎化への対策を講じてきたが、近年過疎化が急速に進み、緊急の対策が必要となっている。深刻さを受け止め空き家の数など実態を把握し、地区毎に定住計画をつくるなどの姿勢をつくらなければいけない」と呼びかけました。 委員からは、どの程度人口が減ったのかなど具体的な数字を示してもらった上で、検討をしたいとの声がありました。 また、伊那市などが取り組む南アルプスの世界自然遺産登録について、「地元である長谷地域の住民が、充分に理解できないまま進んでいる。住民に納得して賛成してもらえるよう前向きな気持ちで、動きに注目して欲しい」と呼びかけました。 委員からは、「登録されれば、住民サイドにどのような影響があるのか。もっと情報提供して欲しい」との声があがっていました。
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「長衛荘」新名称に1,300点超応募
伊那市長谷、南アルプスの北沢峠にある山小屋「長衛荘」の新名称に、全国から1300点を超える応募がありました。 北沢峠にある山小屋は「長衛荘」の名で親しまれてきましたが、近くにある「北沢駒仙小屋」の名称を「長衛小屋」に戻したことから、登山客の混乱を避けるため、伊那市が新名称を募集していました。 伊那市は、全国の山岳雑誌や、公式ホームページなどで9月30日まで募集を呼びかけてきました。 その結果、全国45の都道府県の916人から予想を上回る1301点の応募がありました。 1301点のうち、審査対象となったのは978点で、山岳関係者や地元住民などで作る「長衛荘新名称選定委員会」が選考を行います。 第2回新名称選定委員会は、今月28日に開かれる予定で、それぞれの委員が絞込んできた名称を検討するということです。 委員会が選考した新名称は、12月市定例議会に提出され、可決されれば、決定する予定です。