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宮田小交通安全教室
宮田村宮田小学校は10、11日、交通安全教室を開いている。1、2年生は歩行、3年生以上は自転車で路上も走行し、安全確認を繰り返し徹底した。
10日は、2、4、6年が行い、学校周辺の路上などで講習。安協や駐在所の協力で、交通ルールを守る正しい運転や歩行技術を学んだ。
安全確認が不十分だったり、ブレーキのかけ方が不慣れな姿もあり、安全に通行できるようアドバイスも受けていた。 -
情報満載・スおひさまっぷ・ス完成、全戸に配布
宮田村の住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」は、困った時に役に立つ生活情報を満載した同村の福祉・安全マップ「おひさまっぷ」を4千部作成。近く村内全戸に配布する。高齢者や障害者、子育て中の若い母親らに聞いたアンケート調査をもとに、場合に応じた生活情報を追求。公共、民間サービスや相談窓口を分かりやすく紹介しており「外出や毎日の暮らしの一助として、社会参加の道しるべになれば」と作成スタッフは期待を寄せている。
同ネットは昨年5月からプロジェクトを組み、21人が加わって作成に着手。500人ほどにのぼるアンケート調査のほか、実際に地域を歩き、見聞きして情報を持ち寄った。
プロジェクトリーダーの辰野恒雄さん=大原区=は「こんな時、あんな時、どうしたら良いの?という疑問を汲みあげたいと。毎日の暮らしのうえで、どんな情報が必要かにこだわった」と話す。
県コモンズ支援金の助成を受けて完成したマップは、子どもの安全関連や公共施設を記した3種類の地図に加え、A4判33ページの冊子に集めた情報をふんだんに盛り込んだ。
生活に欠かせない食料品店や飲食店、理美容室などについては、問い合わせ先のほか、出張、出前の可否なども掲載。
福祉、子育てを中心に、困ったり、聞きたいことがあった場合の対処法について「Q&A」形式で38項目にわたり載せている。
「調べるうちに、村内でこんなこともできるのかと再発見にもなり、課題も見えてきた」と辰野さん。今回得た経験や情報をさらに新たなアイデアにつなげたいとも話した。 -
村おこし実行委員会始動
宮田村商工会は9日夜、商工会員以外の住民有志も加わり地域活性化事業を展開する2つの組織を新設の「村おこし実行委員会」に一本化し、発足の全体会議を開いた。さらに充実した取り組みにしようと、幅広く新メンバーを募集している。
活動が重複する部分が多い「村おこし事業実行委員会」と「考える会」を統合。
水と梅をキーワードにしたイベントや地元の良さを伝えるフリーペーパーの製作など、今までの活発な事業を継承し、イベント部、広報部、特産品開発部の3部会を設けた。
会議では平沢英夫委員長らが「連携をとりあい、より一層活発な委員会にしていきたい」などとあいさつ。14日に控えた梅公園のお花見イベントなど、さっそく当面の課題について検討を深めた。
実行委員会への加入など問い合わせ、申し込みは村商工会85・2213へ。 -
こども相談員が業務開始
今月から宮田村教育委員会が設けた「こども室」に9日、専任のこども相談員1人が着任。業務を開始した。保育、小、中学校、高校とつながっていく子どもたち、そして保護者を支援。相談業務のほか現場も歩き、親子の悩み、困りごとに耳を傾ける。
相談員は村教委の臨時職員で、同教委の窓口が開いている平日は常勤する。
採用された沼野恵子さん=大田切区=は、元幼稚園教諭で長野市内の子育て支援センターに勤務した経験も。
3人の子どもの母親として宮田村の「まほうのくれよん」をはじめ各地の育児サークルの設立にも関わっており、子育ての悩みや相談にも通じている。
今後は既設の教育相談員やこども室の3人の職員らと連携をとりながら業務を進めるが、当面は入学前の子どもたちの支援が中心となりそうだ。
新井洋一教育長は「できるだけ気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけて」と期待。
沼野さんは「顔を早く多くの人に知ってもらい、経験を生かしてパイプ役として役に立てれば」と話した。 -
由緒ある名水を宮田城址に、保存会が水場整備
宮田村北割区の住民有志でつくる宮田城址保存会(春日甲子雄会長)は、400メートルほど離れた上流の沢から引水して水場を整備した。かつて水の確保に苦しんだ区民を救った歴史ある名水でもあり、検査結果も良質で飲用可能。「長命水(ちょうめいすい)」と名付け、散策などに訪れた人の一服の・ス清涼剤・スになればと会員は話している。
春日会長によると、水源の南沢(城の沢)は、かつて水が乏しかった北割区南西部の集落に水を分配。「十貫水(じっかんみず)」と呼ばれ地域を潤したという。
中世の山城である宮田城を後世に伝えようと取り組む同保存会。登城ルートを再興するなど住民が憩えるよう整備を進めているが、水場も昨年10月末からコツコツと手作業で設置準備を進めてきた。
車は途中までしか入れないため、水源用タンクや石製の水受けなど、重い荷物も人力で背負って山道を運搬。 急斜面の導水パイプ設置など難工事の連続となったが、協力して完成にこぎつけた。
「みんなの力があってこそ」と春日会長。今後も気軽に訪れてもらえるよう、各種整備などを計画している。 -
世界的な音楽家が宮田村に活動拠点
世界的なビオラ奏者で東京音楽大学の学長も務めた兎束俊之さん(67)が宮田村に移住し、活動拠点となる音楽施設を備えた自宅を駒ケ原(新田区)に新築する。6日は現地で着工の地鎮祭があったが「世界中の音楽仲間が集まる。地域にも開放して、宮田から音楽の文化をさらに花開かせたい」と兎束さん。村も文化の里構想を持っており、関係者は一流音楽家の広がる夢に期待を寄せている。
兎束さんは、宮田村を拠点に国内外の有能な演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の結成に尽力。
5年目を迎える現在も音楽芸術監督として団員を率い、演奏会を精力的に開くなど、一流の音楽を伊那谷に伝えている。
何度も足を通わせるうちに、山々に囲まれた静かな土地柄にほれこみ、東京都内から移住することを決意。
いくつかの候補から2つのアルプスを望み、近くにサクラ並木がある駒ケ原を選んだ。
「音楽を語り、演奏する一生のすみ家にこんな良い場所はない」とお気に入り。
約650坪の敷地内に自宅を建設し、30畳ほどの演奏サロンも併設。交流拠点として、住民と音楽家が気楽にふれあえる接点にしたいとも構想する。
「仲間と演奏し、住民の皆さんに聴いてもらえたら。将来は宮田村でビオラの国際コンクールも開きたい」と夢は広がる一方だ。
完成は夏以降の予定。清水靖夫村長は「子どもたちにも感動を与えるアンサンブル信州は宮田の財産。兎束さんの夢に村も応援していきたい」と話した。 -
・スわれら、かかし隊・ス2年目に
農作業を通じて肌で学ぶ宮田村公民館の親子体験教室「われら、かかし隊」が7日、2年目の活動を開始。さっそく7家族約20人が、土にまみれて「二十日大根」の種まきを行った。
この日は、後藤寛さん、川手友幸さんが栽培指導。ワイワイにぎやかに親子で種をまき、「元気に育て」と水やりした。
初めて参加した井上茉優ちゃん(2つ)も父親の明久さん、母親の亜矢さんと一緒に楽しそう。「体験を通じて食べ物について考えられたらいいですね」と亜矢さんは話した。
今年も町三区の遊休地で耕作。今後はジャガイモ、ニンジン、黒ゴマ、もち米など多彩につくり、さらにリンゴオーナーとなってリンゴ栽培も体験する。
目標は育てた農産物でカレーとリンゴデザートをつくること。食や伝統文化なども取り入れながら、ますまずパワーアップして活動していく。 -
少年少女スポーツ、文化団体合同激励会
新たなシーズンを迎え、宮田村の少年少女が所属するスポーツ、文化12団体の合同激励会は7日、村体育センターで開いた。子どもたちは心身ともに鍛練し、仲間と一緒に元気に活動すると誓った。
武道、野球、エアロビクス各2団体、サッカー、体操、卓球、ドッジボール、宮田太鼓、そして本年度新たに日本舞踊の子鶴乃会が加わった。
保護者含め約100人が出席し、少林寺拳法の西出伊吹君、向山椋太君が「仲間とともに1年間頑張る」と宣誓。
保護者を代表して伊藤るみ子さん(ドリームエンジェルス)が「感謝の気持ちで臨むことが大切」、指導者代表の長谷川浩一さん(体操クラブ)は「心身豊かになるよう、仲間と協力して」と呼びかけた。
昨年度からスポーツ系5団体で行っていた合同開幕式を変更し、激励会方式に。村教委は各団体に1万5千円の激励金を渡し、子どもたちの一層の活躍に期待を寄せた。 -
高齢者優先の駐車場専用区画設置
宮田村は役場と村民会館の駐車場に、高齢者優先の駐車区画を設けた=写真=。
役場に2区画、村民会館は1区画。高齢運転者の標識でもある「紅葉マーク」を区画に記し、識別しやすく工夫した。
3区画とも入口から近い場所に設けてあり、使い勝手を良くしている。 -
マレット同好会初例会に34人がプレー
宮田村新田区の宮田マレットゴルフ場は1日から今季の営業を始め、4日は村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長)が本年度初例会を開いた。34人の会員が参加し、感触を楽しみプレーした。
同好会はマレットゴルフ場の整備から管理運営まで幅広くサポート。営業開始を控えた先月28日には40人以上の会員が参加して、コース整備を行った。
初例会は寒の戻りで肌寒い天候となったが、心地良い球音が場内に響き渡り、シーズンの到来を実感。感覚を呼び覚ましながら、ラウンドしていた。
マレットゴルフ場は一般の利用ももちろん可能だが、同好会は新規会員を随時募集中。今季も毎週水曜日に例会(第3水は記録会)を行うほか、村長杯、助役杯など11月まで各種大会を開く。
問い合わせは事務局の原さん85・3446まで。 -
ミニデイ利用者イチゴ狩り
宮田村社会福祉協議会が村内全11地区で開くミニデイサービスの利用者が連日、駒ケ根市の農園ヨッシャア駒ケ根を訪れイチゴ狩りを楽しんでいる。
寒の戻りで肌寒くなった4日は南割区の15人が満喫。しかし、温室の中は適温で、春を感じながら真っ赤な実をもぎ取った。
「甘いね」と春の味覚に舌鼓。大きな実を口いっぱいにほおばり、楽しげな歓声が広がっていた。各地区ごとに18日まで行う。 -
交通安全活動推進委員委嘱式
交通事故の防止のため県公安委員会が委嘱する地域交通安全活動推進委員の委嘱式が3日、駒ケ根署で行われた。委嘱を受けた7人のうち6人が出席し、山本修作署長から一人一人委嘱状の伝達を受けた=写真。委員の一人赤羽根徳彦さん(71)=駒ケ根市福岡=は「光栄に思う。安協の仕事と兼ねながら委員皆で力を合わせ、交通事故が1件でも減るよう活動していきたい」と述べた。山本署長は「地域の交通事故防止のため、教育や指導をぜひよろしくお願いしたい」と激励した。
委員のうち6人は再任。新任は1人。任期2年。
委員は次の皆さん。
赤羽根徳彦(駒ケ根市)唐沢利明(同)中島明美(同)橋爪利夫(宮田村)冨永松雄(中川村)筒井功(南箕輪村)小林博明(飯島町) -
北の城橋、予定よりも早く11日正午に開通
橋げたに損傷がみつかり昨年11月から通行止めの宮田村中越区の天竜川にかかる「北の城橋」は修復が順調に進み、当初予定よりも20日ほど早い今月11日正午から通行可能となる。村が管理する橋げたなどが木製の吊り橋だが、伊那市南東部と結んで交通量も多いことから、早期開通を望む声も強かった。
改修したのは橋げたと車のタイヤが接する磨耗板。5年前に改修した一部を除いて、強度の高い外国産材に取り替えた。ワイヤー(主索)2本の防錆塗装も行い現況復旧した。
1958(昭和33)年に完成した橋は、1985(昭和60)年に大規模改修。今回の改修には2900万円余りの予算をかけたが「前回の改修と同様に10数年程度の耐用を考えている」と村産業建設課は見込んでいる。
村は当初復旧時期を4月末としていたが、冬期の天候安定などにより工事は順調に進んでいた。 -
宮田村の保育園入園式
宮田村の3保育園は3日、入園式を各園で開いた。89人の新たな友だちを迎え、元気に楽しく新たな生活が始まった。
東保育園の入園式は、新3歳児と未満児が保護者とともに入場。
拍手で出迎えた年長、年中のお兄さん、お姉さんと一緒に歌い、さっそく心通わせた。
飯島千恵子園長は「早く先生やお友達に慣れて、元気に遊びましょう」とあいさつ。
式終了後は保護者と別れ、友人との集団生活がスタート。泣いたり、親にしがみつく園児の姿もあったが、新たな一歩を踏み出した。 -
平沢さん漢字検定に見事合格
宮田村福祉作業所に通う平沢かよ子さん(33)=新田区=が初めての漢字検定受験で8級に見事合格。作業所の仲間も自分のことのように喜び、新たな自信となっている。
試験当日2月4日は平沢さんの誕生日。ちょうど1年前に、作業所スタッフからバースデープレゼントとしてもらった参考書が受験につながった。
コツコツと勉強し、待ち遠しかった合格通知。ようやく手にして、誕生日は決して忘れられない二重、三重の記念日に。
「漢字は役に立つ。次は7級を目指したい」。さっそく新しい参考書を購入して、次なる目標に期待で心ふくらませている。 -
9人の新入団員迎え
宮田村消防団辞令交付式宮田村消防団(平澤成己団長)は1日、辞令交付式を中央グラウンドで開いた。幹部は2年任期の中間年のため事情による交代のみ。新入団員9人が加わり、さっそく訓練や研修に臨んだ。
新入団員を代表して鈴木貴久さんは「規律を遵守し、良心に従って消防の義務を遂行する」と宣誓。
清水靖夫村長は「新入団員不足が深刻のなか9人を迎えることができた。村の安全のために頑張ってほしい」と激励した。
式では正式発足する消防団バイク隊の隊員任命もあった。
また、村の生活環境係長があて職で務めてきた本部長は本年度から選考委員会が団員の中から選ぶことに変更。上條雅典さんが新たに就き辞令を受けた。
辞令を受けたのは次の皆さん。
◆本部長=上條雅典◆部長=小田切直也(本部)◆班長=田畑孝一(同)有賀光行(1‐1)滝口剛(3‐4)◆旗手=有賀光行◆新入団員=柄山達郎、浦野力(以上1‐2)平沢陽介(1‐3)吉川慎吾、清村基人(以上2‐1)鈴木貴久(2‐3)後藤寛之、小田切達也(以上2‐4)新谷貴紀(3‐1) -
宮田村辞令交付と年度始めの式
宮田村役場は2日朝、人事異動の辞令交付と年度始めの式を開いた。清水靖夫村長は訓示で住民との協働推進、課内の連携を強く職員に求めた。
職員が区行政に関わる「地区担当制」の充実をあげ「区の運営に私たち職員がもっと密着し、関わっていくことが大切」と述べた。
また、所属する課の業務は全て認識し、担当職員がいなくても対応できるように望み「課内の協働も進めてほしい」と話した。
2年ぶりに新規の正職員採用はなく、課長級に昇格した小田切和美住民福祉課長らに辞令を交付した。 -
消防団バイク隊発足
宮田村消防団(平澤成己団長)は、災害時の情報収集などを中心に活用しようと、団員から募ってバイク隊を正式に発足する。当初は5人で個人所有のバイクを使用する。
機動性が高いバイクは、災害時に威力を発揮するとして近年注目度も高い。
同消防団でも導入の検討を始め、昨年の消防団春季訓練でアトラクションを実施。大規模地震が発生したと想定して、本部に被災状況などを報告する模擬訓練を行なった。
4月1日の消防団辞令交付式でバイク隊員を任命する。 -
障害者福祉計画を村長に具申
宮田村障がい者福祉計画策定委員会(浦野勝人会長)は29日、検討してきた計画内容を清水靖夫村長に具申した。障害者と住民が利用するなごみ家や村福祉作業所の方向性などにも言及。県や上伊那圏域の集約などをもとに各種サービスなど2011年度を目標にした数値も盛り込んだ。村は案をもとに実施していく。
障害者自立支援法により、国は各市町村に計画策定を義務付け。村は1月に民生児童委員、社協、医師、身障者福祉協会、介護者ら12人で構成する策定委員会を設け、意見交換してきた。
障害者の地域支援では交流施設なごみ家の今後の方向性についてふれ、相談業務充実や長期的な利用者の社会復帰の手助けが必要などとした。
障害者を対象にした意識調査で充実を望む声が多かった「移動手段の確保」については、利用者の送迎問題があると問題提起。
村福祉作業所は通所者の一般就労への促進を図り、同作業所などがある仲なかふれあいセンターを「福祉拠点施設」と位置付け総合的に充実するとした。
障害者が自立するための生活支援としては、事業者と検討協議して利用しやすいようにサービスの充実を図っていくとした。 -
組織見直しで窓口の変更も
宮田村は4月から保育関連業務を教育委員会に移管して「こども室」を新設したほか、係の統廃合により今までよりも2係少ない5課13係体制(教委、議会事務局)となる。新たな体制で業務が始まるが、こども室をはじめ窓口が変わるものも多く注意が必要だ。
廃止となる生活環境係が行なっていたゴミなどの環境関連は、新設の住民福祉課住民生活係に移行。また、消防、防犯、防災は総務課総務係、交通関係は議会事務局が担う。
同じく廃止の国保児童係の保育関連はこども室、その他の業務は住民生活係が引き継ぐ。
こども室に改組される村教委教育総務係の施設関連は、同生涯学習係の業務となる。
同村は2002年度に10課21係あったが、行政改革などで組織の見直しを進めている。 -
ハーモニカ教室プラムの里へ
宮田村公民館ハーモニカ教室はこのほど、村内の介護老人保健施設プラムの里を訪問。利用者に郷愁さそう音色を届けた。
独奏、合奏交えて唱歌、懐メロ、そして「千の風になって」など現在のヒット曲も。
3月の卒業シーズンにあわせて「仰げば尊し」も演奏し、利用者が手拍子したり口ずさむ光景もみられた。 -
村おこし実行委員会に改組し、より活性化に力
宮田村商工会は、会員以外の住民も積極的に巻き込み村の活性化に取り組んできた「村おこし事業実行委員会」と「考える会」を一つの組織に改編した。活動が重複する部分も増えているためで、より充実した形で活性化に取り組む。幅広く新たな会員も募集している。
新たな組織の名称は「村おこし実行委員会」。イベント部、広報部、特産品開発部の3つの部会を設けた。
委員長は平沢英夫さん、副委員長は田中一男さん、吉沢小百合さんで、現在の会員は30人。
村おこし事業実行委員会は1999年の発足で、梅公園の整備などを実施。「考える会」は2003年から活動を始め、村の味や伝統を伝えるフリーペーパーの作成などを行なってきた。
「両委員会とも村おこしという目的は同じで、一緒になることでさらに取り組みを進めたい」と村商工会事務局。
近くでは、14日に新田区の梅公園で2年目となる花見イベントを企画している。
新会員やイベントに関する問い合わせは同商工会85・2213まで -
松くい虫対策、健全なうちに樹種転換へ
宮田村は、新たに松くい虫の被害で枯れたとみられるアカマツを160本確認した。28日開いた村森林整備等推進協議会に報告。今後は被害木の伐倒処理から移行し、木が健全なうちに伐採して資源化を図れるよう積極的に樹種転換を進めていく考えを示した。5月ころに地権者説明会を開き、早急に対応していく。
同村内では昨年度に松くい虫の被害が初めて確認され、本年度は356本を伐倒処理した。
新年度も同程度の被害が想定されているが、今後は被害に遭う前に伐採し、樹種転換していく方針。
国県の補助も適用でき、健全な伐採木は材木やペレットなどに資源活用できることから「健全な木があるうちに早めの対応をする」(村林務係)考えだ。
新たに見つかった枯れた木は、3月14日の県や森林組合との合同目視調査で分かったもの。今までも被害にあっている天竜川、太田切川沿いの段丘が中心になっている。 -
議員定数改変・ス慎重論・スが大勢
宮田村議会は27日、区長会と懇談。議員定数の適正規模について11人の区長全員から意見を聞いたが、定数改変について「議員自身が考えること」とした・ス慎重論・スが大半を占めた。そのうえで「議員の皆さんの頑張っている形がみたい」「議員は村が自立していくための具体案を考えてもらうことのほうが先決」など、定数問題よりも議会活動の活性化を求める声が上回った。
多くの区長は、3年前の前回選挙で定数が4減の12人に削られたことを考慮に入れつつ「議会を運営しているなかで、どう議員自身が(定数の規模を)感じているかが重要。議員の判断で決めていくべきだ」と話した。
3人ほどは住民意向の反映に支障が出るなどの理由から、削減の必要性がない、または無理に減らす必要はないとした。
「まわりの市町村が削減しているからといって気にすることはない。村の情勢に応じて考えるべきだ」といった声も。削減を求める意見は1人だった。
同村議会は議会改革を進めるなかで、削減を前提にしない形で定数の適正規模を検討している。
小林茂議長は懇談を終えて「今日の雰囲気、意見を踏まえ議会としてどう検討を進めていくか、つめていきたい」と話した。 -
子どもの安全見守り隊、危険未然防止にも力
住民有志を隊員に募り結成3年目を迎える宮田村の「子どもの安全見守り隊」は26日、活動状況や成果を報告する全体会を開いた。193人の隊員のうち約40人が出席。小中学校や警察から、隊員の地道な活動が児童生徒の登下校、校外活動時の安全を着実に高めていると報告があった。
宮田中の生徒指導教諭は、隊員からの連絡で下校中の生徒を安全に帰宅させたり、適切な指導につながった事例を5件報告。
「地域の方が不審に思ったり、まずいと思ったことを学校に連絡していただき、生徒が悪い方向へ走ったり、危険な目に遭うことを未然に防げた」と感謝した。
同隊は村教育委員会の呼びかけにより、一昨年に発足し、子どもの登下校などにあわせ、自分の都合がつく時に見守り活動を展開。一昨年の発足当初は100人だったが、着実に住民の協力で強化を続けてきた。
同教委は「より多くの見守る目を増やしたい」と話しており、新規の隊員も随時募集している。問い合わせは同教委85・2314まで。 -
村観光協会事業費減でPR重点に
宮田村観光協会(会長・清水靖夫村長)は、昨年7月の豪雨災害により今年も営業を休止する宮田高原キャンプ場の利用料収入などが全く見込めないことから、2007年度はPR活動を重点に事業を絞り村の観光活性に取り組む。さっそく4月からホームページを開設し、村内の観光スポットやイベント、特産品などを幅広く発信。随時更新していく。
同協会の運営費は村からの補助と運営管理する同キャンプ場の利用料、隣接する高原牧場の放牧管理受託費で大半を賄っている。
しかし、高原への唯一の交通手段である寺沢林道の復旧が11月以降のため、従来であれば7月から始まる今季の牧場を含めたキャンプ場営業は断念。
26日に協会の定期総会を開いて07年度予算案を承認したが、利用料と牧場受託料がそっくり抜け落ちた形で、予算総額は本年度当初に比べ156万円減の248万円に。4割近い減収を見込む厳しい状況だ。
限られた予算での観光活性を余儀なくされるが、07年度の事業計画には、中央アルプスなど恵まれた自然環境を外に向けて積極的にPRする広報宣伝活動を重点に盛り込んだ。
関東・中部エリアの駅や高速サービスエリアに設置される無料情報誌に広告を掲載するほか、観光協会独自のホームページを開設。点から面へつながる観光地づくりを目指す。
村内では名物丼が誕生したばかりだが、さらに産業間の連携などにより個性ある食文化、特産品開発なども推進。PRや販路拡大も支援する。 -
林家木久蔵さん貫禄の話芸、プラム寄席で一席
宮田村の34店でつくる宮田プラムシール会(細田健一会長)は発足20周年を記念して25日、人気落語家の林家木久蔵師匠らによる「プラム寄席」を村民会館で開いた。300人満員札止めの会場は、テレビでもおなじみの・ス木久蔵節・スに笑いの渦(うず)。一流の話芸を満喫した。)
テレビ番組「笑点」のテーマに乗り高座にあがった木久蔵さん。
同村に誕生した・ス名物丼・スを食べたことから話し始め「名前をつけてくれって言われたんで、キジ丼に決めました。誕生おめでとうございます」と、飄々とした語り口で観客の心をさっとつかんだ。
笑点メンバーの三遊亭円楽さんや桂歌丸さんをネタにし、緻密な人物描写も。
「イヤーンバカーン」「やーねー」とおなじみのセリフも繰り出し、緩急自在の表現と独特の間合いに会場は酔いしれた。
この日は「木久蔵」の名前を父親である師匠から9月に受け継ぎ、真打ち昇進する林家きくおさん、6番弟子の林家ひろ木さんも出演。師匠譲りの軽妙さで会場を沸かせた。
プラムシール会は記念事業として寄席を開き買い物客を優待。おなじみ「木久蔵ラーメン」などが当たる抽選会も行なった。
「お客様の絶大な支持があればこそ」と細田会長は話した。 -
4月から学童保育サービス拡充
子育て支援、こども室には専門相談員宮田村は4月1日から学童保育の料金を実質的に引き下げ、預かり時間も延長する。同日からは村教育委員会内に「こども室」が新設され、今まで窓口が別だった保育と学校教育が一本化。各種相談に応じる専門の「こども相談員」も配置するなど、村は重点施策に掲げる子育て支援をさらに進める考えだ。
学童保育は村民会館に隣接する「子ども館」を使用。家庭の事情により原則として小学校1年から4年の放課後保育を行なっている。
通常は下校から午後6時までだった保育時間を6時半まで30分延長。6時までの料金は250円、6時半まで利用すると500円加算する。
平日の休校日は午前8時半から30分繰り上げて8時からに変更。午後3時まで550円で6時までの場合は250円を加算する。
事前の登録制だが、利用希望日を選ぶことができ、村教委は「月20日の利用計算で5千円となり、引き下げになる」としている。
現在の登録は50人ほどいるが、1日の利用者数は20人程度。
こども室に配置する「こども相談員」は、女性1人で教員の有資格者。常勤で対応し、子どもに関する幅広い相談に応じる。
村教委では就学前の育児相談が中心になるとみており、現場もまわるなどして支援する。 -
池上さんに最優秀賞
名物丼の原案作品、商工会青年部が表彰村民にアイデアやレシピを募った・ス名物丼・スで地域活性に取り組む宮田村商工会青年部は24日、同日発売を開始した名物丼の原案を考えた町1区の池上智絵さん(20)を最優秀表彰した。公募してからこの日の発売まで約1年。関係者が新名物の誕生とともに祝い「みんなに愛される丼に」と願いをこめた。
169点の公募作品の中から、住民も巻き込んだ度重なる試食会を経て決定したのが、池上さんの「鶏の山ぶどう酒煮丼」。
村の特産山ぶどうワイン「紫輝」を用いるアイデアが原型となり、村内飲食店がアレンジを加え、名物丼の発売に至った。
池上さんは調理師専門学校を今春卒業して、将来的には村内で飲食店をやりたいという夢も。
名物丼への興味も尽きないが「私のアイデアは洋風だったが、色々な顔があっていい。各飲食店が味を競い合って、盛り上がっていけば」と話した。
表彰式では「駒ケ岳丼」で応募した加々美美香さん(41)=南割区=に優秀賞。「ヘルシー梅宮丼」の河越潤さん(34)にユーモア賞を贈った。 -
名物丼デビュー、注文次々と
村の特産山ぶどうワイン「紫輝」を用いることを共通ルールにした宮田村の・ス名物丼・スが24日、村内の飲食店11店で一斉に発売を開始した。発売を楽しみに来店する人も多く盛況。各店で食材も調理法も違うため「色々な店を食べ歩きたい」といった声も聞かれた。
各店の特徴が丼にも存分に活かされ個性的。味に定評がある町三区の鳳(おおとり)でも名物丼のオーダーが次々と。違うメニューがお気に入りの常連客も「試しに」と注文する姿があった。
この店は数少ない洋風味。「紫輝」で25分煮て一昼夜浸け込んだ鶏肉を使用。シチュー風に仕立てさらに紫輝を調合したクリームソースをつけあわせた。
「お肉がすごく柔らかくて美味しい」と、常連の肥えた舌もうならす出来映え。娘と孫と一緒に来店したつつじが丘区の佐藤花子さんは「村おこしの名物丼。成功するといいですね」と話した。
町2区のすしよしでは、清水靖夫村長や丼のアイデア考案者らが試食。村長は新たな名物が誕生したことを喜び「多くの人が訪れると期待。村の活力を一緒になって発信していきたい」と話した。
名物丼の開発を進めてきた村商工会青年部は、食べ歩いてもらおうとスタンプラリーを5月6日まで実施。丼の名称募集も行なう。問い合わせは同商工会85・2213へ。