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一水十日会展 はじまる
伊那谷在住の一水会展出品者でつくる一水十日会の作品展が14日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まりました。 会期は27日までとなっています。 会場には、去年の一水会に出品した42作品が並んでいます。 100号の大作が22点、小品が20点です。 一水会は、昭和11年、西洋絵画伝統の写実を守り、技術を重んじる芸術を目指そうと設立された団体です。 一水十日会は、その一水会展に出品経験のある11人が所属していて、作品展は今回で5回目。 県内の風景画を中心に写実的な作品が並んでいます。 一水十日会展は、27日までかんてんぱぱホールで開かれています。
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飯田線を活かしたまちづくりをテーマにシンポジウム
地域づくりを考える「い~な上伊那地域づくりフォーラム」が25日、駒ヶ根市で開かれ、講演やパネルディスカッションを通して今後の地域づくりの方法などについて理解を深めました。 飯田線を活かしたまちづくりをテーマにしたシンポジウムでは、長野工専教授で交通計画や都市計画に詳しい柳沢吉保さんが、飯田線を活かした元気なまちづくりについて全国各地の事例を挙げながら話をしました。 フォーラムでは他に、平成24年度の地域発元気づくり支援金事業で上伊那地方事務所長表彰を受賞した伊那市高遠町の農家食堂こかげが事例発表を行いました。 代表の藤澤宗子さんは「地元農家を多く巻きこみ、魅力ある地域づくりに繋げることができた。今後は、漬物などの加工品の開発に力を入れるとともに、継続した取り組みを続けていきたい」と話していました。 フォーラムは、地域づくり活動への理解を深めるとともに、団体同士の交流を目的に開かれたもので、行政や地域づくり活動を行っている団体などからおよそ100人が参加しました。
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ネクスト:信州新世代のアーティスト展
長野県にゆかりがある若手芸術家をとりあげた「ネクスト:信州新世代のアーティスト展」が18日から伊那文化会館で始まります。 県が若手芸術家支援事業として、2010年から開いているもので、4回目となる今回は、長野市在住でアニメーションの榊原澄人さん、駒ヶ根市在住で現代美術の下平千夏さん、長野市在住でグラフィックデザインの轟理歩さんの作品が並びます。 このうち駒ヶ根市在住の下平千夏さんは、場所や空間を作品にするインスタレーションと呼ばれる表現手法を用いています。 下平さんは、箕輪中学校から伊那北高校に進み、武蔵野美術大学、東京芸術大学大学院で学びました。 現在は、駒ヶ根市在住で東京や神奈川で個展を開催するなどの活動をしています。 作品は、3.5メートル四方の廃材に20万個の輪ゴムを結び、横9メートルほどの空間を生み出しています。 5メートルほどに結んだ直線状のもの320本を廃材に固定し、両側で引っ張りあっています。 中央部分で交差していて、眺める角度で違った風景と質感を感じることができます。 地元が生んだ新しい世代の美術を感じることができる「ネクスト:信州新世代のアーティスト展」は、18日から2月2日まで、伊那文化会館美術展示ホールで開かれます。 入場は無料です。
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「10年先の礎づくり」スタートの年
上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長は、10日市内で開かれた新春名刺交換会で、「10年先の礎をつくるスタートの年」と今年を位置づけました。 白鳥市長は、消防・ごみ処理・観光・医療など、これからますます上伊那地域の結束が求められると前おきし、リニア新幹線については、「リニアが通ることによってマイナスにならないよう、後世に胸をはれるような取り組みが必要。中間駅までのアクセスをきちんとしないとバラ色の将来はない。社会資本整備が喫緊の課で、上伊那、伊那谷が日本に誇れる地域にする今年はその礎づくりのスタートの年と位置づけました。 上伊那広域連合の新春名刺交換会には、関係市町村長や国・県の機関、県議会議員などが出席し開かれました。
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さようなら2013 5月~8月
5月 30.3度を記録 5月9日、伊那地域の最高気温が30.3度を記録し、8月上旬並みの真夏日となりました。 5月としては、観測史上2番目の暑さでした。 7月8日から12日まで5日連続の真夏日。8月10日と11日には、2日連続して観測史上最高となる37度を記録しました。 5月 竜東保育園着工 伊那市内24の保育園のうち、7園を3園に統合する保育園整備計画に基づき、竜東保育園の建設工事が始まりました。 竜東地区では、伊那東保育園が閉園となり、竜東・伊那北の2園に統合されます。 竜東保育園の完成は来年2月の予定。さらいねん3月には伊那北保育園の建て替えが完了する計画です。 6月 16輪のサボテン咲く 伊那市長谷溝口の保科やよいさんが育てているサボテンが6月12日に16輪の花を咲かせました。 例年はひとつのサボテンに8輪ほど咲きますが、今年は倍の16輪が咲きました。 5月の日照量が多かったことがその要因と見られています。 6月 大太坊 陸前高田公演 伊那市西春近を拠点に活動する太鼓グループ「大太坊」は、6月30日に、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で公演しました。 大太坊は震災以降陸前高田市の支援を続けています。 太鼓を通じた被災地支援は、今後も続きます。 7月 南アルプス賑わう 南アルプス国立公園指定50周年を来年に控え、今年は多くの登山者で賑わいました。 南アルプス林道バスは、7月13日、戸台口から北沢峠までの上り便を利用した人は975人にのぼりました。 今シーズンの林道バス利用者は、8年ぶりに5万人を突破しました。 7月 中アで韓国人4人死亡 中央アルプスでは、檜尾岳から宝剣岳一帯に入山した韓国人登山ツアー客20人のうち4人が死亡する遭難事故がありました。 一行は、48歳から78歳の男女で、ツアーに山岳ガイドや添乗員の同行はなく、装備も軽装でした。 外国人登山客の受け入れ体制も問われる事故となりました。 8月 南中生震災被災地でボランティア 南箕輪中学校の生徒有志は、8月に、東日本大震災の被災地・宮城県南三陸町で2泊3日のボランティア活動をしました。 南箕輪中学校と南三陸町は、被災地でライブ活動などを行なっているシンガーソングライターのDジャケットに、文化祭ステージの絵が採用されたことなどが縁で交流が続いています。 8月 西駒遭難事故から100年 中箕輪尋常高等小学校の西駒ケ岳遭難100回忌法要が8月に箕輪町の明音寺で行われました。 11人が犠牲になった事故から100年。 遺族らでつくる偲岳会が行ったもので、会では、「遭難の歴史が次の世代に語り継がれるよう務めていきたい」としています。
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女性支援「Wee+」来年1月オープン
人生を前向きに楽しむ女性を応援する施設・アクティブエイジングプラザWee+(ウィー)が、来年1月に、伊那市西春近にオープンします。 7日は、設立についての説明会が、オープンを予定している建物で行なわれました。 wee+代表をつとめる井坪美佳さんは、「女性が集まってお互いにつながり元気になれる場所にしたい」と話していました。 井坪さんは福井県から駒ヶ根市に嫁ぎ、出産や子育てをする中で、女性のスキルアップや交流、自立に向けた取り組みが出来る場所の必要性を感じたといいます。 そうした中で、就職・結婚・出産など変化する女性のライフステージをサポートする場としての「wee+」設置を決めました。 以前カラオケ店舗だった3階建ての建物を改装して活用します。 施設利用者は女性限定とし、1階は喫茶スペースやハンドメイド作品を販売するレンタルボックススペース、2階は、期間限定で店舗運営を体験できるチャレンジショップ、3階は、多彩な講座を開講するレッスンルームなどとして活用します。 また、部屋を貸し出し、ホームパーティや女子会などとしても活用できるようにしたいということです。 wee+では、オープンまでに各種講座の講師や、ショップの出店者、スタッフなどを募集しています。(電話96-7995 担当:内藤さん) 井坪さんは、Wee+で資格や技能を取得し、店舗運営のノウハウを学び、地域に出て出店する、女性の自立支援の場所にもつなげていきたいとしています。
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電話応対コンクール
電話応対のレベルを高め企業のイメージアップにつなげようと、6日伊那市で電話応対コンクール伊那・駒ヶ根地区大会が開かれました。 大会には、上伊那地域の11の事業所から30人が参加しました。 コンクールは、参加者が仙台市内にあるツアー会社の社員になり、キャンペーンで日帰りバスツアーに当選した人から招待以外の息子や母も参加したいという電話が入る想定です。 参加者のうち、ルビコン株式会社の白澤莉香さんは、相手の話を聞いてはきはきと的確な受け答えをしていました。 白澤さんは入社2年目で製品の検査をする部署で働いているということです。 競技を終えて白澤さんは、「普段電話応対はあまりない部署ですが、コンクールを通じて勉強になることが多かった」と話していました。 審査の結果、伊那食品工業の久保田絢さんが優勝しました。 久保田さんを含む上位4人は10月に行われる県大会に出場することになっています。 コンクールは、公益財団法人日本電信電話ユーザ協会が毎年開いているものです。
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中央アルプス遭難3人死亡1人心肺停止
駒ケ根市の中央アルプス・檜尾岳で遭難した、韓国人登山者9人のうち男性3人が死亡、1人が心肺停止状態となっています。 駒ヶ根警察署によると、30日午前、心肺停止で3人が発見され、死亡が確認されました。もう1人については捜索が続けられていました。 行方不明で捜索されていた最後の男性1人は、午後4時10分頃心肺停止で発見されました。 他の男性4人と女性1人の計5人は午前、檜尾避難小屋近くの尾根などで無事が確認されました。5人は下山し、午後1時ころ駒ヶ根署に入り、聴取受けました。 一行は旅行会社のツアーで訪れていて、ガイドはついていませんでした。
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コミュニティカフェ・セジュールで みなんこなんさんのイラスト展
伊那市通り町にある、コミュニティカフェ・セジュールで、駒ヶ根市在住のみなんこなんさんのイラスト展が開かれています。
会場には、「みなんこなん」の作家名で活動している、24歳女性の作品16点が展示されています。
セジュールで、お菓子作りの指導などのサポートをしているスタッフです。
みなんこなんさんは、「浮世絵の世界観と近代的な世界観を掛け合わせた作品を楽しんでほしい」と話していました。
イラスト展は、20日(土)まで開かれていて、セジュールでは、お茶を飲みながらゆっくり楽しんで欲しいと話していました。 -
伊南4市町村 工科短大設置再要望へ
長野県が先月県工科短大南信キャンパスの設置場所について伊那技術専門校を活用する案が有力と示したことを受け、伊南4市町村の教育関係者らは再度駒ヶ根市への配置を県に要望する考えです。
3日は駒ヶ根市教育委員会の呼びかけで伊南4市町村の教育関係者らが駒ヶ根市役所に集まり、意見を交わしました。
会議では、県に再度駒ヶ根市への配置を要望していく考えにまとまりました。
これは、県の高校再編計画を受け、駒ヶ根工業高校の魅力を高めようと駒ヶ根市への配置を要望するものです。
また、要望にあたり、伊南4市町村の首長や教育委員会などでつくる駒ヶ根工業高校を育てる会を復活させていく考えです。
駒ヶ根工業高校を育てる会は平成16年に高校改革プランへの対策を検討する目的で発足したもので、現在は活動を休止しています。
出席者らは、育てる会復活に向け各市町村で声をかけていくということで、早急に会を開き、要望内容を話し合いたいとしています。 -
工科短大新設案「ハードル高い」
長野県は、平成29年度までに着工する計画の工科短大南信キャンパスの設置場所について、伊那技術専門校を活用する案が有力との見方を17日駒ヶ根市で開かれた説明会で示しました。
説明会は、駒ヶ根市への設置を要望している伊南地域の教育委員会で組織する上伊那南部市町村教育委員会連絡会が開いたものです。
県からは、商工労働部の西澤清人材育成課長らが出席し、設置場所を上伊那地域とすることが決まった経過や工科短大の内容が示されました。
建設事業費は、南箕輪村の伊那技術専門校を活用する場合が16億円、ほかの地域に新設する場合が38億円と試算されています。
出席した教育関係者からは、駒ヶ根工業高校との連携を視野に入れ、駒工周辺に新設して欲しいとする意見や質問が相次ぎました。
これに対し西澤課長は、「総合的な検討をして建設場所は決定するが、大きな争点は、経済的なもの。早期着工したい観点からも新設案はハードルが高い」として、伊那技専活用案が有力との見方を示しました。
建設場所の決定時期については、26年度当初予算案を作成する今年の秋頃までが一つ目安になると話し、今後は、上伊那広域連合や上伊那産業振興会との協議で絞込みが進むものと見られます。 -
押絵展「布との対話60年」
駒ヶ根市在住で、元赤穂高校教諭の竹内典子さんの押絵展が、27日から伊那市のかんてんぱぱ西ホールで始まりました。
押絵展は「布との対話60年」をテーマに開かれました。
竹内さんは、松本市の病院に入院していた時に、同じ病室にいた人に押絵を教わったのがきっかけで、これまでおよそ60年間、趣味で作ってきました。
会場には、これまでつくりためてきた作品、およそ50点が並んでいます。
花や和服姿の女性、子どもをテーマにした作品が多く、使われている布の中には竹内さんが自分で染めたものもあります。
竹内さんは「精根込めて作った作品が並んでいるので、多くの人に見てもらえれば」と話していました。
押絵展「布との対話60年」は、5月6日まで、伊那市のかんてんぱぱ西ホールで開かれています。 -
橋爪まんぷさん 絵本原画展
伊那市在住の漫画家、橋爪まんぷさんが挿絵を手掛けた絵本、伊那谷ものがたりシリーズの第二作「河童の妙薬」の原画展が、18日からベルシャイン伊那店で始まりました。
会場には、絵本の原画20点が展示されています。
伊那谷ものがたりシリーズの第二作「河童の妙薬」は、駒ヶ根市の竜東地区に伝わる民話をもとに作られた創作絵本です。
主人公は、相撲好きで、いたずら好きの河童です。
ある日、馬と相撲をとった河童は、高遠藩の川奉行、中村新六という役人の屋敷に捕えられます。
河童は、万病に効くという薬草のありかを教えて逃がしてもらいました。
新六はこの薬草を「河童の妙薬」と名付け売り出したところたちまち大評判になったという物語です。
絵本は、定価が1,050円で、上伊那の書店などで購入できるということです。
原画展は23日(火)まで、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれています。 -
車がビニールハウスに突っ込み重油流出
20日午前2時45分頃、南箕輪村久保の村道で普通乗用車がビニールハウスに突っ込む事故がありました。
この事故で、ハウスの暖房用の重油およそ2千リットルが流出しました。
伊那警察署の発表によりますと、事故があったのは南箕輪村久保の村道です。
20日午前2時45分頃、駒ヶ根市の18歳の男性が運転する普通乗用車が、春日街道方面に向かって進行していたところ、道路脇のビニールハウスに突っ込んだものです。
この事故で、ビニールハウスの暖房器具と燃料タンクをつなぐパイプが破損し、重油およそ2千リットルが地面に流出しました。
河川への流出などは、現在確認されていません。
この事故によるけが人はありませんでした。
伊那署では事故の原因について調べを進めています。 -
「上伊那地域交通死亡事故多発警報」を発令
2月の一か月間に箕輪町で3件、駒ヶ根市で1件の交通死亡事故が相次いで発生したことから長野県交通安全運動推進上伊那地方部は、「交通死亡事故多発警報」を発令しました。
上伊那では、2月に入り、箕輪町で3件、駒ヶ根市で1件の交通死亡事故が発生し、4人が死亡しています。
これを受け県交通安全運動推進上伊那地方部は2月27日に「上伊那地域交通死亡事故多発警報」を発令し、3月8日までの10日間、交通安全を呼びかける広報活動を強化します。
主な取り組みは、広報車による巡回広報、大型店などへのポスターの掲示、各種集会でのミニ講話の開催、伊那合同庁舎での交通事故に関する写真展などとなっています。 -
三六災害を後世にアーカイブス制作
国土交通省天竜川上流河川事務所は伊那谷を襲った豪雨災害「三六災害」を後世に伝えていこうと、記録や体験談をまとめたアーカイブスの制作を行っていて、今年度中にウェブサイトに公表する計画です。
天竜川上流河川事務所は昭和36年6月に発生した「三六災害」の体験談などをまとめ後世に伝えていこうと取り組んでいます。
25日は、駒ケ根市の天竜川上流河川事務所で、アーカイブスの制作にあたり、課題などについて意見を聞こうと座談会が開かれました。
会には、信州大学農学部の北澤秋司名誉教授や災害の記録をまとめた本の制作者、碓田栄一さんなど4人が出席しました。
現在、災害の写真や体験談など200項目の災害の記録を整理しています。
出席者からは「生々しい体験談をそのまま掲載する方が見る人に危険を喚起できる」「体験者の話を動画で載せてはどうか」など様々な意見が出されていました。
天竜川上流河川事務では今年度中にまとめ、ウェブサイトで公開したいとしています。 -
広域的に課題取り組みへ
伊那谷の発展を目指し、中核となる伊那市、駒ヶ根市、飯田市の3市長は23日、連携を強化していこうと「伊那谷三市連携推進声明」を発表しました。
この日は駒ヶ根市役所で署名式が行われ、白鳥孝伊那市長、杉本幸治駒ヶ根市長、牧野光朗飯田市長が連携推進声明の声明文に署名しました。
重点的に取り組む課題として ○リニア中央新幹線の建設促進 ○国道153号や三遠南信自動車道など広域的道路の整備 ○JR飯田線の利用促進と利便性向上 ○広域観光による交流人口の拡大 をあげています。
伊那市の白鳥市長は「自治体単独ではできなかったスケールの大きいことができるようになる。これからが楽しみ」と話していました。
飯田市の牧野市長は「大きな交通プロジェクトが進む中で、広域的な課題について、三市が連携しながら伊那谷の要となって取り組んでいかなくてはならない」と話していました。
駒ヶ根市の杉本市長は、台湾人観光客をターゲットに、4月20日から5日間、伊那谷各地の桜の名所を自転車でめぐるツアーを企画していることを説明し「ひとつの観光地では満足してもらうのが難しい時代。広域的な観光として、連携した取り組みの第一歩になれば」と話していました。 -
伊那養護学校職員と県教委が懇談
長野県教育委員会と伊那養護学校職員の懇談会が、14日に開かれ、伊那養護学校分教室の取り組みなどが報告されました。
この日は、櫻井久江県教育委員長など8人が伊那市の伊那養護学校を訪れ、職員と懇談しました。
伊那養護学校は、上伊那農業高校、駒ヶ根市の東中学校、中沢小学校に分教室がり、県内で唯一、小中高校の分教室を設置しています。
県は、養護学校の子供が地域で学べる「地域化」を進めていて、分教室設置もその一環です。
懇談会は、その取組について、現状を把握し、効果を検証しようと開かれました。
伊那養護学校からは、分教室の取組として、休み時間に教室を開放し子供どうしの交流の機会を作っていることなどが報告されたほか、一対一の教育を行えるよう、職員の数を増やしてほしいなどの要望が出ていました。
委員からは、「交流は地域の学校の教諭にどのような影響を与えているか」「継続するには何が必要か」などの質問が出ていました。
櫻井教育委員長は、「地域との交流の大切さを改めて知った。養護学校の地域化を進めるため、今後の教育行政に活かしていきたい」と話していました。 -
伊那谷遺産 48か所決まる
土木建築物や暮らし、自然などにまつわる先人の足跡を伊那谷遺産とする選定、提案する「人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト」選定委員会が29日、駒ケ根市で開かれ、伊那谷遺産として48か所が決まりました。
29日は、駒ヶ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所で2回目の選定委員会が開かれ、事務局から候補地48か所が示され了承されました。
選定された48か所の内、伊那ケーブルテレビ放送エリア内で関係するのは11か所で、伊那市入船の舟着場や美篶の霞堤、箕輪町八乙女の水路橋などとなっています。
選定対象地域は、上伊那地域と飯田下伊那地域の22市町村です。
伊那谷遺産プロジェクトは防災教育や地域振興の観点から治水や自然災害の歴史を後世に引き継ぎ、伊那谷に暮らしてきた人々の足跡を発信していこうというものです。
選定委員会では、今後100の伊那谷遺産指定を目指したいとしています。 -
守屋さん復活 伊那6年ぶり優勝
今年60回の節目となった上伊那郡縦断駅伝競走大会が25日行われ、伊那が6年ぶり7回目の優勝を果たしました。
大会には、上伊那8市町村からオープン参加も含め16チームが参加し、初冬の伊那路を駆け抜けました。
午前9時、駒ヶ根市役所をスタートし、竜東地域を北上、ゴールとなる辰野町役場までの6区間、38.1キロを6人でタスキをつなぎました。
伊那は、2時間9分55秒で6年ぶり7回目の優勝、2位は、駒ヶ根で2時間12分16秒、3位は、飯島で2時間16分30秒でした。
今回の上伊那縦断駅伝競走大会は、一つの復活劇がありました。
伊那チームで6区を走りアンカーでゴールした守屋智春さんは、2年ぶりのレースに興奮気味でした。
大会を4日後に控えた21日、伊那市陸上競技場には、もくもくと練習に励む守屋さんの姿がありました。
53歳の守屋さんは、伊那チームの中核メンバーとして毎年走っていましたが、右ひざのけがで去年は出場できませんでした。
今年4月に手術をし、7月から本格的に走り始めました。
今日最終区の6区をアンカーとして走った守屋さんは、トップでタスキを受け取るとそのままゴールへ。
これまで5連覇していた駒ヶ根を破り、6年ぶりとなる伊那チーム優勝に貢献しました。
2年ぶりの実戦に手ごたえを感じたようです。 -
広域連合 今後ごみ増えると予測
上伊那広域連合は、16日の廃棄物政策審議会で今後ごみの量は、増加傾向になるとの見通しを示し、見直しを進めているごみ処理基本計画の基礎データとすることが承認されました。
ごみが増加するとの予測は、今後10年間の人口推計によるものです。
広域連合では、上伊那8市町村の現在19万1,239人の人口は、10年後の平成35年度には、17万8,492人に減ると予測する一方で、世帯数は、現在の7万124世帯から7万1,820世帯に増加すると試算しました。
世帯数が増加しだした平成22年度頃からごみの量も増えていることと環境省の世帯の構成人数が少なくなるほどごみの量は増えるとの見解から、今後はごみの量が増加傾向になると予測しました。
16日の審議会では、ごみの量の推移をより正確に把握しようと今後は、可燃ごみ・不燃ごみの組成分析を行う調査を年4回全ての市町村で行うことや、年代や家族構成、ごみの出し方などについて聞くアンケート調査を3,000世帯で行うことを決めました。
広域連合は、こうした調査をふまえ、ごみの排出目標などを定めたごみ処理基本計画を来年12月をめどに策定したい考えです。 -
「一方的に幕を下ろすことなく・・・」
9日長野市で開かれたリニア新幹線建設促進長野県協議会の総会で、上伊那地区期成同盟会の会長として出席した白鳥孝伊那市長は、飯田線の駅の無人化計画を進めるJR東海に対し「一方的に幕を下ろすのでなく、地域の意見を聞く姿勢をもってもらいたい」と要望しました。
長野市で開かれた長野県協議会の総会には、来賓としてJR東海の宇野護常務執行役員が招かれ、飯田線の駅の無人化は、「飯田線を維持するうえでやむを得ない」とあいさつしました。
阿部知事は、冒頭のあいさつで、「リニア建設は地域の理解が不可欠。飯田線に関しても真摯な対応をお願いしたい」とJR側に求めました。
白鳥市長は、宇野常務執行役員に対し、飯田線の駅の無人化について一方的に幕を下ろすのではなく、地域の意見を聞いて知恵を出し合う姿勢を持ってほしい」と要望しました。
JR東海では、来年4月から伊那北駅・沢渡駅・伊那松島駅など飯田線の県内12ある有人駅のうち9駅を無人化する方針を打ち出しています。 -
中央アルプス駒ヶ岳で男性死亡
3日の午前9時45分頃中央アルプス駒ヶ岳の登山道に男性が倒れているが見つかりました。
男性は3日の午後3時40分に死亡が確認されました。
伊那警察署の発表によりますと亡くなったのは、静岡県の無職近藤哲也さん60歳です
中央アルプス駒ヶ岳の登山道で男性が倒れていると登山者が消防に通報しました。
近藤さんは、県警ヘリに収容されましたが午後3時40分、死亡が確認されました。
現在伊那署で死亡原因について調べを進めています -
中央道で事故 39人病院搬送
27日午後0時35分頃、中央自動車道の駒ヶ根インターと伊那インター間の上り線で、大型トラックが観光バスに追突する事故がありました。
この事故により、バスの乗客など39人が伊那市と駒ケ根市の病人に搬送されました。
警察などの発表によりますと、27日、午後0時35分頃中央自動車道の上り線、伊那市小沢川の高架橋付近で、大型トラックが観光バスに追突する事故がありました。
バスは、大阪から軽井沢に向かう途中で乗客乗員合わせて40人が乗っていました。
この事故により、乗客など39人が伊那市と駒ケ根市の病院に搬送されましたが、いずれも怪我の程度は軽いということです。
事故当時、現場付近では別の場所で発生した事故により渋滞していて、徐行運転していたバスに後ろから来たトラックが追突したという事です。
警察ではこのトラックの運転していた東筑摩郡山形村の男を自動車運転過失傷害の容疑で現行犯逮捕しました。
この事故により、中央自動車道の上り線は、駒ケ根ICと伊那ICの間が、午後1時頃から午後7時40分まで通行止めとなりました。 -
西駒山荘 現在の建物で最後の営業
中央アルプス将棊頭山の頂上直下で登山客を迎えつづけてきた西駒山荘が、老朽化による建て替えのため、現在の建物では最後の営業を9日に終えました。
現在の建物では最後の宿泊営業となったこの日、西駒山荘の看板が取り外されました。
管理人の宮下拓也さんが風雨で落ちないように結んでいたロープをほどくと、山荘を訪れていた白鳥孝伊那市長の手で看板が外されました。
西駒山荘は、1913年、大正2年に起きた中箕輪尋常高等小学校の遭難を教訓に、その2年後の1915年、大正4年に建設されました。
建設から100年近く経過し、老朽化していることから、歴史的価値の高い石室部分を残し木造部分を建て替えることになりました。
白鳥市長は「西駒登山で何度も泊まった宿。なくなるのは寂しいが、新しい山荘がみんなの手で作っていければという期待もある」と話していました。
管理人の宮下さんは、アルバイトを経て管理人になり、13年間この山荘を管理してきました。
宮下さんは「毎年1年間の営業が終わると看板を外すが、今回の取り外しはいつもとは違った。少しずつ終わってしまうという実感が湧いてきた。あくまでも登山の宿泊施設だが、訪れた人たちが楽しく、くつろげる施設になれば」と話していました。
宮下さんによりますと、建て替え後、石室での宿泊ができなくなるため今年の宿泊者数は大幅に増え、例年より4割ほど多い、およそ800人が宿泊したということです。 -
伊駒アルプスロードルート4案 比較評価示す
伊那市と駒ヶ根市を結ぶ国道153号バイパス・伊駒アルプスロードの4つのルート案の比較評価が20日示されました。
伊那建設事務所が、検討委員会に対し、4つのルートを20の項目で比較し、それぞれの項目でどのルートが優位かを説明しました。
ルートの起点は駒ヶ根市北の原、終点は、伊那市青島の伊那バイパスです。
第1案は、北の原から既存の153号を通り、東春近の大沢川沿いを走り、青島に。
第2案は、北の原から既存の153号を通り、天竜川と三峰川沿岸を走り、青島に。
第3案は、北の原から天竜川右岸にバイパスし、大沢川沿いを走って青島に。
第4案は、北の原から天竜川右岸にバイパスし、天竜川と三峰川沿岸を走り、青島につなぐルートです。
交通渋滞の解消が最も見込まれるのは、第1案。
中央道駒ヶ根ICから伊那ICが通行止めとなった場合、最も交通を分散できるのは第3案。
農地への影響が最も少ないのは第1案。
建設や維持費などコストが最も安いのは第3案で、走行経費や交通事故減少など費用対効果が最も高いのは第1案となっていますが、天竜川左岸地域の安全性が高まるのは、第2案と第4案です。
伊那建設事務所では、10月中旬から関係する地区での住民説明会を開き、希望するルートなどのアンケートを行います。
説明会などの意見を参考に11月中旬に関係する自治体の首長などで作る懇談会でルート案を絞り込み、12月末に委員会が最終ルートを決定する事になっています。 -
36災害に関する講演会
昭和36年6月、伊那谷に甚大な被害をもたらした36災害に関する講演会が27日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
講演会は、防災意識を高めてもらおうと、シニア大学伊那支部のOBなどでつくる上伊那地区賛助会が開いたものです。
27日は、会員およそ50人が集まりました。
賛助会副会長で、36災害を経験した駒ヶ根市中沢の木下幸安さんが講師を務め、当時の状況について話しました。
木下さんは「山が崩れる前に異様な臭いが漂った。3歳と1歳の子どもを抱きかかえて山のほうへ逃げたことを覚えている」と話しました。
他に「昔からあった高台の家は助かったが、後から移り住んだ川沿いの家はほとんど飲み込まれてしまった。自分の暮らす場所の地質などを知っておく必要がある」と話していました。 -
回復期リハビリテーションセンター開所
駒ヶ根市の昭和伊南総合病院に脳外科や、整形外科などの治療を受けた患者を受け入れる回復期
リハビリテーション病棟が開所しました。
7日は、昭和伊南総合病院で開所式が開かれ医療関係者などおよそ100人が集まりました。
式の中で、長崎正明院長は「急性期から回復期までを担う総合病院として地域住民の期待にこたえていきたい」とあいさつしました。
回復期リハビリテーション病棟は長野県地域医療再生計画に基づき整備されたものです。
リハビリは脳血管疾患や骨盤骨折などの治療を受けた患者が日常生活に戻るための訓練を受けるもので医師や看護師のほか、理学療法士、言語聴覚士、介護福祉士などの専門スタッフが対応にあたります。
土日祝日を問わず365日リハビリができる施設でベッド数は35床。最長で180日の入院が可能となっています。
病棟には車いすから直接移り、座ったまま入浴できる特殊浴槽などが備えられています。
昭和伊南総合病院では高次脳機能障害などにも積極的に取り組み、上伊那の中核を担うリハビリテーションセンターを目指すとしています。 -
広域支援を考えるパネル展
東日本大震災からまもなく1年となるのを前に、現地の支援活動などが紹介されたパネル展が6日から、駒ヶ根市の市民活動支援センターで始まりました。
これは、広域支援を今後どのように考えるかをテーマに国土交通省天竜川上流河川事務所などが開いたものです。
会場には、震災直後の写真から現在の復興作業の様子や現地での支援活動など52点が展示されています。
このうち、天竜川上流河川事務所では、震災後から職員を宮城県に派遣しました。
写真では堤防の点検調査や、配水ポンプ車による活動が紹介されています。
このパネル展は、3月11日まで駒ヶ根市の市民活動支援センターで開かれています。 -
伊駒アルプスロード 住民説明会
伊那市と駒ヶ根市を結ぶ伊駒アルプスロードの通過が想定される地域とその近隣地域を対象にした住民説明会が、27日夜から伊那地域で始まりました。
この日は、富県地区の住民を対象にした説明会が開かれ、地区住民100人以上が参加しました。
説明会は、住民に道路整備の目的や必要性、進め方について知ってもらうとともに、意見や要望を聞く場として設けられています。
伊駒アルプスロードは、国道153号バイパスの伊那市美篶青島から駒ヶ根市北の原までの、およそ10キロ区間を結ぶ道です。
説明会では、伊那建設事務所から説明があった後質疑の時間が設けられ、地区住民から「富県の近くを通るルートを検討してほしい」などと要望が出されていました。
住民説明会は、来月3日まで4地区で開かれる予定で、2月下旬にルート案を報告、6月下旬に決定する予定です。