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県文夏ごろ300万人達成へ
伊那市の伊那文化会館が、今年の夏頃、来館者が300万人を達成する見込みとなった。
これは、12日報道関係者を対象に開かれた、広報打ち合わせ会議で報告された。
伊那文化会館は、昭和63年、1988年の12月1日に開館し、今年で22年目となる。
既に来館者は290万人を越えていて、今年の夏頃、300万人を達成する見込み。
伊那文化会館では、300万人達成に合わせて、利用者に感謝をこめ、地域に還元できるような事業を検討しているという。
伊那文化会館によると、昨年度の来館者は、12万12人だった。
大ホールなどの改修工事があったことや不況によりイベントが縮小傾向にあることなどから、来館者はここ3年間減少している。
伊那文化会館では、今年度あらたに、地元ゆかりの音楽家によるステージや、若手作家を紹介する展覧会などを予定していて、地域の人々が芸術を鑑賞する機会と、活動成果を発表する場を多く提供していきたいとしている。 -
伊那図書館で「図書館が育む生きる力」を考える
図書館の果たす役割について考える講演会と座談会が16日、伊那市の伊那図書館であった。
これは、開館から16年が経った伊那図書館が図書館の果たす役割について改めて考えようと開いた。
会場には図書館司書などおよそ60人が集まり、「図書館が育む生きる力」と題して、図書館情報大学名誉教授の竹内・スさんが講演。
竹内さんは、「学校教育の支援の場所として図書館の果たす役割は大きい。1中学校区に1図書館という状態に近付けるよう努力する必要がある」と語った。
講演の後に座談会が開かれ、参加者が竹内さんを囲んで図書館が抱える課題などについて話し合った。
参加者からの「コンピューターが発達し図書館で働く人がいらなくなったという声がある」との発言に対し、竹内さんは「一番の基本は人。必要な本があり、相談に応じてくれる人がいる図書館づくりが大切」と答えた。 -
シニア大学伊那学部入学式
高齢者の積極的な社会参加の推進を目的とした、長野県シニア大学伊那学部の入学式が14日、伊那市の伊那合同庁舎で行われた。
今年度は、115人が入学した。
学部長の山崎宗廣伊那保健福祉事務所長は「21世紀は高齢者の時代。1人1人が積極的に社会参加してほしい」と式辞を述べた。
また新入生を代表して、辰野町の有賀元栄さん(63)は「知識を求め友人を作り健康に気をつけながら社会に貢献するように精進していきたい」と話した。
シニア大学は、おおむね60歳以上の県内在住者で積極的に社会参加を目指す人を対象に県が実施しているもので受講期間は2年間。
今年度の最年長者は81歳で最年少者は60歳。
1年間に15回の授業があり短歌や俳句、郷土の歴史、文化などを学んでいく予定。 -
伊那まつりインストラクター認定会
8月の伊那まつりに向け、踊りのインストラクターとデモンストレーターの認定会が15日、伊那市役所で開かれた。
踊りの認定会は、伊那まつりおどり振興会が開いている。
ドラゴン踊りと伊那粋踊りのインストラクターなどを希望する人は、認定を受ける必要がある。
同日は、新規参加者がなく、インストラクターの有資格者が更新のため審査を受けた。
ドラゴン踊りは7人、伊那粋踊りは8人が参加し、振付の細かい確認などをしていた。
インストラクターは7月から、踊りのオープンレッスンのほか、希望する踊り連や企業に出かけ、踊りを指導するという。
認定会は23日にも開かれる予定で、伊那市では新規参加を呼び掛けている。 -
美篶周辺の歴史を学ぶ会 開講
伊那市美篶の住民による周辺地域の歴史を学ぶ会が、美篶きらめき館で14日、始まった。
美篶公民館は去年から「美篶の歴史を学ぶ会」を開いてきたが、今年は地区を離れ、周辺地域の歴史を中心に学ぶ講座を企画した。
講座では、美篶に関わりの深い高遠町地区を中心に歴史を学習していく。受講者は美篶在住の28人。
講師は、高遠町歴史博物館の北原 紀孝館長が務めた。
14日の講義では、高遠城が造られた歴史などを話した。
美篶周辺の歴史を学ぶ会では、年間22回の講座を計画している。講座では、高遠町の進徳館などの施設も見学する予定。 -
北原明教育長退任式
日に任期満了を迎える伊那市の北原明教育長の退任式が、14日、伊那市役所で行われた。
退任式には教育委員会の職員などおよそ50人が出席した。
北原教育長は、昭和38年に教職に就いてから、静岡県と長野県で教鞭をとり、伊那北高校や佐久長聖中学の校長を歴任、平成15年に旧伊那市の教育長に就任した。
旧市で3年、新市で4年の計7年間教育長を務め、任期中には生涯学習センターや伊那市創造館の立ち上げ、伊那市独自の学力テストの実施などに尽力した。
松田泰俊教育委員長は「7年間の足跡は伊那市の教育のあるべき姿を示してくれた。本当にお疲れさまでした」と話した。
北原教育長は「今まで協力してくれたみなさんに本当に感謝したい。市民の命が輝くような素晴らしい学びを生み出していってほしい」とあいさつした。
17日には新しい教育長の就任式が行われる予定。 -
高遠小児童が「孤軍高遠城」練習
伊那市の高遠小学校の5年生有志は、22日に開かれる進徳館開校150年記念・進徳館の日に披露する舞踊「孤軍 高遠城」の練習に励んでいる。
練習に励んでいるのは、高遠小学校の5年生の有志、10人。
放課後を利用して、週に1縲・回、練習している。
指導しているのは、学校近くに住む重盛 君子さん。
重盛さんは、舞踊の流派である市條流の名取。
孤軍高遠城は、高遠出身の作詞家・北原徳治さんの作詞により昭和41年につくられた。
高遠城主で武田信玄の五男・仁科五郎盛信が、織田軍に高遠城を攻められ、孤軍で奮闘するも討ち死にする様子を歌っている。
重盛さんの師匠である市條 敏久さんが振り付け、昭和60年から25年にわたり、高遠小学校の運動会で子ども達が披露してきた。
運動会では、子どもたちが踊りやすいようアレンジされていたが、元の振り付けが崩れてきたとして、今回、正しい振り付けを有志が学び、進徳館の日に披露することになった。
高遠小学校の児童が孤軍高遠城を披露する「進徳館の日」の行事は、22日(土)伊那市の進徳館・高遠閣を会場に行われる。 -
向山僚一油絵展
伊那市高遠町出身の洋画家、向山僚一さんの画業60周年を記念した油絵展が、伊那市旭町のはら美術で開かれている。
会場には、伊那周辺をはじめ信州の風景を描いた作品約60点が並んでいる。
向山さんは、伊那市高遠町藤沢出身の82歳。
現在は東京に暮らしているが、東京と高遠にアトリエを持ち、故郷信州を描き続けている。
地元では7年ぶりの個展で、中央アルプスや南アルプスの山々など自然の風景を描いた作品が多く並んでいる。
向山僚一さんの油絵展は18日まで。 -
外国青年が撮った長野
長野県に滞在する国際交流員や外国語指導助手が撮った写真を集めた作品展「外国青年が撮った長野」が、伊那市の伊那合同庁舎で開かれている。
会場には、長野の自然や日本の生活、文化などを写した写真、約25点が並んでいる。
展示会は、外国人の視点から見た長野県を知ってもらおうと開かれていて、今回で5回目。
そのうち、アメリカ出身のパトリシア・ドーシャーさんの作品「かっぱ寿司」は、外国人男性の前に、食べ終わった皿が何皿も重ねられている。
また、同じくアメリカ出身のスティーブン・ロジャースさんの作品「雪男?」は、雪の降る中、温泉に入っているサルを写した作品です。
この「外国青年が撮った長野」は、13日まで、伊那市の伊那合同庁舎で開かれている。 -
南箕輪村で中学生模擬議会11月開催へ
南箕輪村立南箕輪中学校の生徒による初めての中学生模擬議会が、11月10日に開かれる。
村では、将来を担う中学生に村や社会の仕組みについて理解を深めてもらうと初めて、中学生模擬議会を開く。
質問を行うのは南箕輪中学校の3年生の約10人で、1人10分を持ち時間に質問する。
議場には3年生全員が入れないため、村では南箕輪中学校の要望を受け、議場の様子をテレビ等で見られる方法の検討を進めていきたいとしている。 -
はらぺこでしょう油の仕込み
伊那市東春近の保育園「山の遊び舎はらぺこ」で10日、しょう油の仕込みが行われた。
しょう油造りは今年で3年目になる。
この日は、手作りしたしょう油の麹と塩水を混ぜる作業をした。
今年は、大豆と麦をそれぞれ30キログラム使って、しょう油麹を手作りした。
麹を塩水の中に入れ、棒を使って混ぜた。
園児は、おいしいしょう油ができるように、交代で麹と塩水を混ぜていた。
麹と塩水が混ざったところで保存するための樽に入れた。
樽は、園内のビニールハウスで保存し、年明けにしょう油を搾るという。 -
インドネシア音楽「ダンドゥ」コンサート
インドネシアの音楽「ダンドゥ」のコンサートが2日
伊那市のいなっせで開かれた。
コンサートは上伊那の企業で働きながら暮らしているインドネシア人が企画したもので、会場には約200人が集まった。
インドネシアの音楽「ダンドゥ」は若者の間で人気のあるダンス音楽。
集まった人たちは、軽快なリズムに合わせて体を動かしていた。
コンサートを企画したインドネシア人は、日本の人たちにインドネシアの文化や音楽を知ってもらう機会になればうれしいですと話していた。 -
日本画県展 最高賞に伊那市の唐木誠子さん
日本画県展の伊那会場の展示が8日、伊那市の伊那文化会館で始まった。最高賞の日本画会賞には伊那市の唐木誠子さんの作品が選ばれている。
会場には、長野県日本画会の会員の作品と、一般公募の作品、合わせて99点が並んでいる。
最高賞となる日本画会賞には、夏の終わりをヒマワリで表現した、伊那市の唐木誠子さんの作品「終夏」が選ばれている。
日本画会賞の受賞について唐木さんは「夏の間精一杯咲いたヒマワリが枯れていく生き様を表現したかった。色に苦労したが、自分の表現が認められてうれしい」と話していた。
長野県日本画会伊那支部のある会員は「出品者一人ひとりの想いがつまった作品が並んでいる。会場に足を運んで自分の好きな作品を探してほしい」と話していた。
日本画県展の伊那会場での展示は13日まで。 -
「みどりの丘合唱団」初練習
子ども達が、童謡や唱歌を歌う「みどりの丘合唱団」の初練習が、8日、伊那市のいなっせで行われた。
合唱団は、音楽活動をする、NPO法人クラッシクワールドが、歌う機会の少なくなった童謡や唱歌の良さを子供たちに、知ってもらおうと結成した。
初練習の8日は、伊那市を中心に14人の子ども達が参加し5曲を歌った。
「茶摘み」では、となりにいる友達と2人一組になり、手遊びをしながら歌っていた。
みどりの丘合唱団は、7月4日にいなっせで開かれるコンサートへの出演が決まっていて、本番に向け子供達は、発表する20曲の練習をしていくという。 -
南箕輪でも「釈迦内柩唄」を
1,000回を目指して全国各地で公演している東京の劇団希望舞台による「釈迦内柩唄」の南箕輪公演を成功させようと村民有志による実行委員会は、広く協力を呼びかけている。
6日夜、南箕輪村公民館で4回目の実行委員会が開かれた。
「釈迦内柩唄」を観る会として村民有志が4月に立ち上げた。
メンバーは当初数人でしたが、活動の輪は徐々に広がり今では20人近くの人が加わっている。
演劇「釈迦内柩唄」は、秋田県の火葬場の娘として生きるふじ子の物語。
戦争に行って帰ってこない兄、家業を嫌い家を出た姉に替わってふじ子は火葬場を継ぐ。
ふじ子は、世間からは忌み嫌われる家業を継ぎながらも、人の死に携わる中で、様々なことを感じていくというストーリー。
釈迦内柩唄を観る会では、「忘れかけている人の心のありようや人の命について考えさせられる」として、多くの人に観てもらいたいと話している。
堅苦しくない活動にして、会員の輪をさらに広げていこうと、会員手づくりの漬物やパンなどが並んだ6日夜の実行委員会。
代表の中島さんは、ハーモニカ演奏も披露した。
和やかな中にも、活発なやりとりが随所にあり、雰囲気は盛り上がっている。
会では、公演会場となる村民センターをいっぱいにしたいとこれからも活動の輪を広げていきたいとしている。
劇団希望舞台の釈迦内柩唄は、6月20日午後2時から南箕輪村民センターで公演される。 -
9条をまもる上伊那高校退職教員のつどい
憲法記念日の3日、「9条を守る上伊那高校退職教職員のつどい」が、伊那市の上新田公民館で開かれた。
「つどい」には、高校の元教職員、34人が参加した。
参加者らは、「戦時中は、人の死について考える事すらできなかった。」「戦後65年が過ぎたが、まだ人間の一生にもならない時間。ずっと平和が続く世の中にしたい」「歴史的事実を学ぶ事が、本当の平和教育につながる」など、平和について語りあっていた。
つどいの最後には、憲法9条の改正に反対するアピールが採択された。
実行委員会の竹入弘元代表は、「世界平和の為、憲法9条を守る大切さを、教え子や地域の人達に訴え、今後は、他団体との協力・連携した活動をしてきたい」と話していた。 -
南箕輪村勝光寺で花まつり
南箕輪村大泉の勝光寺で7日月遅れの花まつりが行なわれた。
花まつりは、お釈迦さまの誕生を祝い、その智慧と慈悲の教えを守っていこうと行なわれていて、子どもがすくすくと育つことを祈る日でもあるとされている。
一般的には、4月8日ですが、勝光寺では、飾る花がそろわないとの理由から昔からひと月遅れの5月8日に行っている。
この日のために、地域のお年寄りたちが準備を行う。
7日は、雨が降るあいにくの天候となりましたが、近くの西部保育園の園児たちが勝光寺を訪れ、季節の花で飾られた花見堂の中のお釈迦様に甘茶をかけて、手を合わせていた。
勝光寺は、村の文化財に指定されている11面観音像が安置されている。
観音像脇には、花まつりの日だけ出されるという涅槃絵も飾られていた。 -
箕輪町郷土博物館で「春のふれあい博物館」
子供の日の5日は、箕輪町郷土博物館で、「ふれあい博物館」が開かれた。
これは、町郷土博物館が博物館に気軽に足を運んでもらおうと今年初めて企画した。
博物館の無料開放に合わせ、体験イベントが行われ、訪れた家族連れなどは展示室を見学したり、博物館に所蔵されている土器の破片の拓本を取ったりして楽しんでいた。
電気機関車の内部を見学できるコーナーでは、子供たちが機関車の中に乗り込み、運転席にある機械に触れていた。 -
伊那文化会館で舞台裏探検
普段見ることの出来ない舞台裏を探検するイベントが29日、伊那市の伊那文化会館で開かれた。市内などから訪れた家族連れ約70人が見学した。
伊那文化会館では、普段見ることの出来ない舞台裏を見てもらおうと毎年この時期にイベントを開いている。
参加者は客席から下がるオーケストラピットの動きを体感した。
また、ステージの反響板がどのように設置され、片づけられているかを見学した。
ある参加者は「普段は出演者しか舞台の裏側が見られないので、良い体験になりました」と話していた。 -
高遠城址公園花見 渋滞緩和にシャトルバス効果
今年、花見の時期に伊那市役所から高遠城址公園まで運行したシャトルバスの利用者は5820人で、渋滞緩和に効果があったことがわかった。
市役所発シャトルバスは、今年3日間運行し、4月10日の土曜日は2500人、11日の日曜日は2160人、18日の日曜日は1160人で、合計5820人が利用した。
市役所駐車場は約千台の車を停めることができることから、市では渋滞緩和に効果があったと話している。
高遠城址公園の今シーズンの入園者数は約27万人で、昨年より4500人ほどの減となっている。 -
中尾歌舞伎春季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の春季定期公演が29日、長谷の中尾座で開かれ、「人情噺 文七元結」が上演された。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争で一時途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活した。
現在は、春と秋の年2回定期公演が開かれ、伊那市の無形文化財に指定されている。
今回は、江戸時代の下町を舞台にした「人情噺 文七元結」を上演した。
主人公は、博打と酒が好きな左官職人の長兵衛。
娘のお久は、長兵衛の借金を返すために、自ら吉原に身売りをした。しかし長兵衛は、娘の作った金を、川に身投げしようとする見ず知らずの男に渡してしまう。
涙あり、笑いありの舞台に、観客席からは大きな声援と、おひねりが飛んでいた。 -
西箕輪南部保育園の園児が里びき
n 伊那市の西箕輪にある「第六天西山神社」の御柱を前に、神社の地元にある西箕輪南部保育園の園児が27日、里曳きを体験した。
27日は、南部保育園の園児約60人が、法被を着たり、ねじり鉢巻きをして、長さ約4メートルの柱を引っ張った。
これは、南部保育園の近くにある第六天西山神社で7年に1度行われている御柱祭に合わせて企画したもの。
木は保護者会が協力して用意した。
園児たちは、重さが100キロほどある丸太を、力を合わせて引っ張り、保育園の庭を一周した。
小名木(おなき)伸枝園長は、「地域の伝統を学びながら、力を合わせて何かを成し遂げることの大切さを学んでほしい」と話していた。
第六天西山神社の里曳きは、来月5日に行われる予定。 -
美篶世代間交流施設でお年寄りと園児が初交流
今月完成した、伊那市の美篶世代間交流施設の利用者と美篶保育園の園児との初めての交流が27日行われた。
27日はお年寄り達が保育園に招待され手遊びなどをして交流した。
高齢者と子どもが日常的に交流を行う事ができる美篶世代間交流施設は美篶保育園と廊下をつなぎ、いつでも交流できるようになった。
完成後、初めての交流会で5人のお年寄りが保育園に招かれた。
27日はリズム室に約150人の園児が集まり4月生まれの園児の誕生日会が行われた。
子ども達はこの交流を楽しみにしていたという事で、全員で歌を発表していた。
また、お年寄り達が歌のプレゼントをしたり、一緒に手遊びをして楽しい交流の時間を過ごしていた。
来月は、草餅づくりで交流する予定。 -
高遠町歴史博物館特別展「高遠城~城郭の歴史と日常~」
高遠城の当時の構造や生活の様子を知ることができる特別展「高遠城縲恟驫sの歴史と日常縲怐vが、伊那市立高遠町歴史博物館で開かれている。
特別展では高遠城の歴史や、古文書、城内の発掘調査により出土した陶磁器など約200点が展示されている。
このうち陣太鼓は、織田軍による高遠城攻めの際に遠照寺に寄進された物といわれ、伊那市有形民俗民族文化財に指定されている。
城内の発掘調査で出土した陶磁器類は生産地が瀬戸美濃産、肥前産の物が多く、流通が盛んに行われていたことが分かる。
「信州高遠絵図」は、1931(昭和6)年に旧藩士の実話に基づいて作成された高遠城一帯の絵図で幕末の城内の様子が描かれている。
特別展は6月20日まで。 -
津野祐次さん「桜と花の美風景」
伊那市の長谷アルプスフォトギャラリーで、「桜と花の美風景」と題した津野祐次さんの写真展が開かれている。
会場には高遠城址公園を中心に県内外の桜などの写真、30点が並んでいる。
津野さんは山岳写真家として活動していますが、この時期は日本各地の桜の名所をまわり、写真におさめている。
津野さんは、桜が満開の時ではなく、8分咲きの時が最も色が濃く出るとして、その時期をねらって写真を撮るという。
また、日本各地の桜の名所をまわってみて、同じ標高、同じ種類、同じ色の桜が一斉に咲く高遠城址公園の壮観さを感じたと話していました。
津野祐次さんの写真展「桜と花の美風景」は6月27日まで長谷アルプスフォトギャラリーで開かれている。
入場料は、大学生以上、1人100円となっている。 -
宮澤梅径社中三十周年記念書展
毎日書道展の審査会長などをつとめる書家、宮澤梅径さんの社中30周年を記念する書展が伊那文化会館で始まった。
会場には、宮澤さんが指導する3つの教室の生徒らの作品120点余りが飾られている。
木をのみで削って字を浮き出させたり、字を彫ったりする刻字作品が中心。
宮澤さんは、刻字の崇嶺会や書の硯水会、アルプス書人会を指導している。
崇嶺会と硯水会が30周年を迎えたことから、記念展が開かれた。
刻字は、主に桂の木をのみとつちを使って彫り、文字を浮き立たせる陽刻と文字自体を彫りこむ陰刻がある。浮き出た文字には金箔をはり仕上げる。
現代の書の中で刻字の分野は新しく、県内では、宮澤さんのみが指導にあたっている。
会場には、心をテーマにしたコーナーもあり、作者の思いが作品に表れている。
作品展は、25日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれている。 -
坂本勇絵画展
伊那市美篶在住の画家、坂本勇(ゆう)さんの作品展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
作品展にはパステル画や油絵など、大小さまざまな作品38点が出品されている。
地元での個展は7年ぶりで、身近な自然の風景を描いた作品が多く並んでいます。このうち「春を待つリンゴ園」は、木の強さと雪景色の美しさを表した作品。
坂本さんは、高校生の時に県展で初入選しました。現在は日本絵手紙協会公認講師などを務めている。
この作品展は今月25日(日)まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。 -
中尾歌舞伎春季公演にむけ稽古
中尾歌舞伎保存会による春季定期公演が今月29日に行われる。
本番を間近にひかえ会員らは稽古に熱が入っている。
20日の夜は伊那市長谷中尾の中尾座で、本番で着る衣装をまとっての稽古が行われた。
公演では「人情噺(にんじょうばなし) 文七元結(ぶんしちもっとい)」という演目が披露されることになっている。
この演目は、借金をかかえた無類のばくち好きの男、長兵衛と、その娘で借金を返すために身売りするお久など江戸時代の町民の気質と人情が表現されている。
中尾歌舞伎は江戸時代にはじまり地域の人たちにより伝えられていたが、太平洋戦争により途絶えてしまった。
しかし地元の若者が復活させ平成18年に伊那市無形民俗文化財に指定されている。
演技の指導にあたっているのは、戦前に役者として舞台に立ったこともある、西村 清典(きよのり)さん。本番を間近に控え、指導にも熱が入る。
中尾歌舞伎の春季定期公演は、今月29日木曜日、伊那市長谷中尾の中尾座で行われる。 -
新山小児童がシイタケの菌打ち
伊那市の新山小学校の児童が20日、キノコの菌打ちを体験した。
20日は、新山小学校の児童が、地元住民でつくる「新山保育園・小学校を考える会」の協力のもと、シイタケやナメタケなどの菌打ちを体験した。
これは、「新山の保育園・小学校を考える会」が、子供たちに地域の人との関わり合いの中で、地元の文化にふれてもらおうと企画した。
最初に上級生が菌を打ちつける木にドリルで穴をあけた。
その後、長さ1センチほどのキノコの菌を、かなづちで木に打ちつけた。
菌を打ちこんだキノコは、早いものは今年の秋にも収穫できるということで、収穫したキノコは、給食などに入れて味わうという。 -
全国学力テスト
小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力テストが19日、実施された。
平成19年度に始まった全国学力テストは、小学6年生と中学3年生のすべてを対象に行われてきたが、今年からは国が学校を無作為に選んで行われることになり、伊那市では小学校5校、中学校1校が選ばれた。
県教育委員会によりますと、県内の公立小中学校では、小学校74校、中学校51校が選ばれたほか、自主的に小学校233校中学校99校でも実施された。
調査は、義務教育の水準向上のため学力、学習状況の把握をしようと文部科学省が実施した。学力テストの結果は8月下旬にまとまる予定。