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伊那市在住の作家 「第14回漸進展」
伊那市在住の作家による洋画の作品展「第14回漸進展」が、伊那市のいなっせで5日から開かれています。 会場には、伊那市在住の7人の作品14点が展示されています。 50号から100号の大作が中心で、この1年に制作された近作です。 油彩画、水彩画、アクリル画などジャンルも様々です。 漸進展は、坂下にあったギャラリーで「伊那市在住作家展」として20年ほど前に始まり、いなっせでの開催は今回で14回目となります。 毎年1月に開いていて、1年の最初の展示会として力の入った作品を展示しているという事です。 関係者は「それぞれの個性を楽しんでもらいたい」と話していました。 第14回漸進展は9日(月)までいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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仲仙寺 蛇を模してワラで作った「神願様」を祀る
伊那市西箕輪の仲仙寺に、家内安全・五穀豊穣を願い、蛇を模してワラで作った「神願様(じんがさま)」が3日に祀られました。 仲仙寺の参道入口に神願様が祀られました。 蛇のような形をしていますが、タテガミや尻尾がある事から竜をかたどったものとも言われています。 毎年1月3日に、古くから仲仙寺の門前に住む5軒の家が中心となってこの神願様を作っています。 20年ほど前からは寺総代も作業に加わるようになり、この日は10人で作業をしました。 口を大きく開いた頭の部分が完成すると、ワラを編んで胴体を作ります。 胴体にはタテガミを干支の数と同じ12本作り、最後に尻尾を作ると全長4メートル程になりました。 柳の木で作った鎧を着せ、12本の御幣を付けて完成です。 完成した神願様を前に住職が読経しました。 この作業の代表を務める小池富治さんは「代々引き継がれてきた伝統をこれからも大切にしていきたい」と話していました。 神願様は仲仙寺の参道入口のサワラの大木にかけ、1年間祀られます。
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羽場君木工製作で全国大会へ
伊那市の長谷中学校の2年生羽場圭汰君は、ものづくり技術を競う全国大会「木工チャレンジコンテスト」に出場します。 羽場君は、10月の県大会で最優秀賞となり、ビデオ審査を経て、全国大会への出場を決めました。 大会は、技術・家庭科で学習した成果を発揮する場として開かれています。 大会はアイデア部門と製作部門があり羽場君は製作部門に出場します。 製作部門には全国から16人が出場し、甲信越では羽場君一人だけです。 羽場君は、小学1年生の夏休みで祖父と一緒に本棚を作ったことがきっかけで物づくりに興味をもったということです。 大会は、4時間以内にヒノキの板2枚を使って木工作品を作ります。 テーマは、机の周りを整理整頓する物です。 県大会も同じテーマで、本や小物を収納するラックを作りました。 今回、全国大会に向け、縦、横に置いても収納できるラックを考えました。 毎日、朝と放課後にカンナ掛けなどを素早く正確に出来るよう練習を重ねています。 長谷中学校では27日、2学期の終業式が行われ、その中で羽場君が全国大会への決意を話しました。 全国大会は来年1月に東京で開かれることになっています。
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伊那北小学校 警察や消防の仕事を体験
伊那市の伊那北小学校の児童が職業について学ぶ「伊那北小ハローワーク」が20日学校で行われ、児童が警察官や消防士の仕事を体験しました。 今年度4回目となる伊那北小ハローワークでは、伊那警察署・伊那消防署・伊那市役所の職員が講師を務めました。 伊那消防署のコーナーでは、人命救助について学びました。 工場で火事が起きた想定で、5人で1つのチームをつくり、3分以内に要救助者を助ける訓練を行いました。 トンネル内は狭くロープが張られているため、思うように身動きが取れません。 児童は苦戦しながら救出訓練に臨んでいました。 伊那消防署の井口哲弥さんは「私たちは“命”をとても大切に考え仕事をしています。命があってこそ夢は叶うものなので、自分と周りの人の命を大切にしてください」と話していました。 他に伊那警察署のコーナーでは、指紋採取の方法も学びました。 伊那北小学校では、1月に今年度のまとめとして夢新聞を制作する予定です。
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歌舞劇団田楽座 年末恒例のもちつき大会
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は、地域の人たちと一緒に年末恒例のもちつき大会を、24日に開きました。 地域住民など約60人が集まりました。 フランスから伊那市に観光に来ていた男性も手ほどきを受けて、初めてのもちつきに挑戦しました。 田楽座では20年程前から全国で応援してくれているファンともちつきをしていて、2、3年前からはフェイスブックで知った地元住民も訪れるようになりました。 20キロのもちをついた後、きなこやあんこで味付けして味わいました。 田楽座では、「地域の人たちと顔見知りになり、気軽に足を運んでもらえるようにしていきたい」と話していました。
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箕輪町 南信工科短大 学生に助成金
箕輪町は、移住・定住策として、箕輪町に住み南箕輪村にある南信工科短期大学校に通う学生に対して月1万円の助成を行っています。 箕輪町は、今年度から、箕輪町に住み、南信工科短大に通う学生に対して、毎月1万円の助成金を給付しています。 県外から進学した学生でも、箕輪町に住んでいれば給付を受けることができ、移住定住につなげようと、工科短大が開校した今年度からスタートしています。 地域の教育機関に特化した助成金で、こうした取り組みは、箕輪町のみが行っている事業です。 現在、箕輪町内から南信工科短大に通っている学生は1人で、助成金を利用しているということです。
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伊那西高校合唱コンクール
伊那西高校の合唱コンクールが、22日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 合唱コンクールでは、1年生から3年生までの全クラス18クラスが歌を披露しました。 クラスの団結を深めようと毎年行われています。 コンクールでは、課題曲と自由曲の2曲をそれぞれが歌いました。 審査の結果、3年1組が1位となりました。
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読書大賞に「アハメドくんのいのちのリレー」
上伊那の高校生でつくる図書館協議会が選ぶ読書大賞に「アハメドくんのいのちのリレー」が選ばれました。 この本は諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんが書いたものでノミネートされた7作品から選ばれたものです。 読書大賞は上伊那高等学校図書館協議会のメンバーが「戦後」をテーマに18日、伊那市のいなっせで投票し決めたものです。 内容は戦争状態にある相手国の兵士に息子を撃ち殺された父親が、死にかけている相手国の少女に息子の心臓を提供したというものです。 鎌田さんはこの本のノミネートを受け「人間はすごいなと思った。心を持った生き物、人間が好きだ」などとする自筆のコメントを協議会に送っています。 協議会ではこの本が読書大賞に選ばれたことを報告する手紙を鎌田さんに送ることにしています。
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西箕輪保育園児が「〆の子」づくりに挑戦
伊那市西箕輪のみはらしファームの新年用の「〆の子」づくりが19日、西箕輪保育園で行われました。 この日は、年長園児およそ40人がみはらしファームの職員に教わりながら〆の子づくりに挑戦しました。 〆の子は、しめ飾りにつける飾りのひとつで、20本ほどのワラをねじって束にしたものです。 みはらしファームでは、毎年西暦と同じ数だけ〆の子を園内に飾り付けていて、今年は2017本の〆の子を、保育園児や中学生に体験してもらいながら作製しています。 園児たちは、手伝ってもらいながらワラをねじって〆の子を作っていました。 山崎富子園長は「体験を通じて日本の伝統を知ってもらい、新しい年をワクワクして待つこの時期の気持ちを感じてもらいたい」と話していました。
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い~な音楽祭
伊那市内の合唱団が出演するい~な音楽祭が18日、伊那文化会館で行われました。 い~な音楽祭には、市内の合唱団や中学校・高校の合唱部など24団体、およそ70人が出演しました。 音楽を通じて交流を深めようと、出演する合唱団で作る実行委員会が毎年開いているものです。 振付をしたり、小道具を使って盛り上げるグループもありました。 最後には、参加者全員で永六輔さん作詞の「見上げてごらん夜の星を」を歌いました。 実行委員会では、「それぞれの団体の特徴が出ていて、一年の総まとめとしてふさわしい演奏会になった」と話していました。 この演奏会の模様は、来年1月2日からご覧のチャンネルで放送します。
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「おせち料理」で食文化と伝統行事まなぶ
おせち料理を通して、親子で食文化や伝統料理について学ぶ講座が18日伊那市のいなっせで開かれました。 講座では、田作りやなます、栗きんとんに加え炊飯器で調理するローストビーフを作りました。 講師は駒ケ根市で飲食店を営み、日本調理師会の食育指導員の資格を持つ、稲垣孝俊さんが務めました。 稲垣さんは、「田作りはフライパンで煎ると香ばしくなり食べやすくなる」事や「なますはしっかりと塩もみをすると、野菜の灰汁が出て美味しくなる」など調理のポイントをアドバイスしていました。 また、田作りは良い稲が育つよう願い、栗は勝ち栗にちなんでなど、昔の人は良い年になるよう願いを込めて食べていたという事です。 講座には伊那市を中心に7家族が参加し、子供たちは母親や祖母と一緒に調理をしていました。 この講座は、食をとおして日本の文化や風習について学ぼうと今年度から開催されています。 次回は、来年2月に桃の節句をテーマに開催する予定です。
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いずみ塾英語コース 日頃の練習の成果を発表
学習塾「いずみ塾」の上伊那の英語コースに通う児童の発表会が17日、伊那市のいなっせで開かれました。 いずみ塾英語コースの教室は上伊那に6つあり、この日は教室に通う小学校1年生から6年生までの60人が日頃の練習の成果を披露しました。 これまで各教室の参観日などで保護者に披露していましたが、多くの人に見てもらおうと今回初めて合同で発表会を開きました。 高遠町と宮田村の教室に通う5年生と6年生の児童は、英語劇「小人の靴屋」を披露しました。 おじいさんと孫が営む靴屋で、夜2人が寝ている間に小人が靴をつくるという物語です。 小道具や細かい動作など自分達で工夫し発表に臨んだということです。 いずみ塾は、長野県と山梨県で学習塾などの教育サービス業を展開する㈱アイ・キューブが運営していて、今年で40周年を迎えました。
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自衛隊ふれあいコンサート 吹奏楽用の伊那市の歌披露
東京都立川市を拠点に活動する航空自衛隊 航空中央音楽隊の自衛隊ふれあいコンサートが16日伊那市の伊那文化会館で開かれ、吹奏楽用に編曲された伊那市の歌が披露されました。 コンサートは、自衛隊の活動を支援する民間団体 伊那防衛協会が開いたもので、伊那市での開催は初めてです。 コンサートでは、アンコールで伊那市の歌が披露されました。 伊那市の歌は、これまでオーケストラ用に編曲されたものはありましたが、吹奏楽用がなかったため、今回伊那市でコンサートを開催するにあたり隊員が編曲しました。 編曲した楽譜を、広く市民に活用してもらおうと、指揮者の五味渕敦隊員から伊那防衛協会会長で伊那商工会議所の川上健夫会頭に楽譜が手渡されました。 川上会頭は、「中学校や高校の吹奏楽部や市民に長く親しんでもらいたい」と話していました。 コンサートでは、クリスマスにちなんだ曲やクラシックなどが披露され、訪れた1,100人あまりが演奏に耳を傾けました。
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箕輪進修高校で満蒙開拓学ぶ
箕輪町の箕輪進修高校の生徒は、15日、満蒙開拓平和記念館の副館長から話を聞き、戦争の歴史について学びました。 講師には、下伊那郡阿智村にある満蒙開拓平和記念館副館長の寺沢(てらさわ) 秀文(ひでふみ)さんを招きました。 寺沢さんは、自身の両親が満蒙開拓で旧満州にわたりました。 終戦で引き上げの際、寺沢さんの兄は、1歳で、栄養失調のため亡くなったということです。 日本からは27万人が農業移民として満州にわたり、全国の中でも長野県が最も多い3万3千人を送り込んでいます。 寺沢さんは、「満蒙開拓は、日本の侵略による植民地的支配で現地の人々から家や土地を奪った。」と話しました。 そして、戦後帰国して国内を開拓した人の、「帰国後本当の開拓の苦労をして、農地や家を奪われた中国人の悔しさ、悲しさが改めて分かった。あれは日本の間違いだった」との言葉を紹介しました。 寺沢さんは、「今、日本は平和だが、時が変わればこの少年たちが君たちであってもおかしくない。私は二度と歴史が繰り返されることがないよう活動しています」と話していました。 この講座は、長野県が進める「信州学」の一環で、人権と平和について学ぼうと開かれました。
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伊那市の高遠高校生徒 中学校で書道を指導
伊那市の高遠高校の生徒は15日、春富中学校の生徒に書道を指導しました。 指導したのは高遠高校芸術コース書道専攻と書道部の生徒4人です。 春富中学校の1年生3クラスを指導しました。 高校生は、文字の配置やバランスを見ながらアドバイスしていました。 高遠高校では、地域での体験学習活動を市内全域で行う「高遠学園構想事業」を行っていて、この日もその一環です。 これまで高遠中学校、長谷中学校での指導を毎年行っていて、今年は初めて春富中学校のほか、東部中学校、西箕輪中学校でも行われています。
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上伊那高等学校美術展
上伊那の高校の美術部やクラブの生徒たちによる作品展が、15日から、伊那市の伊那文化会館で始まりました。 会場には、駒ヶ根工業高校を除く上伊那8校の生徒およそ80人の作品が並んでいます。 油絵・水彩・デザイン画・オブジェなど様々で、150点が展示されています。 伊那北高校の生徒が出品したこちらのオブジェは、カタツムリをモチーフにしたもので、10月から1か月半ほどかけて制作したものだということです。 また、伊那弥生が丘高校の美術部が、熊本地震の被災地を応援しようと制作した、熊本城をモチーフにしたモザイク画も展示されています。これは、折り鶴を使い市民と共同で制作したものです。 出品した生徒たちは、「ほかの学校の作品はタッチが違うので参考になる。」「テーマを深めて描いている様子がわかる」などと話していました。 この第55回上伊那高等学校美術展は、18日(日)まで、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
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伊那西小学校 多目的施設概要示す
伊那市の伊那西小学校のランチルームなどとして活用する多目的施設の概要が14日開かれた伊那市議会総務文教委員会で示されました。 伊那西小学校の給食は、来年度から伊那中学校で作る共同調理場方式となります。 これに伴い給食室を解体し、新たに会議にも使えるランチルームを備えた多目的施設が作られます。 木造平屋建てで延べ床面積はおよそ260平方メートルです。 事業費は8千7百万円で、財源はふるさと納税による基金と合併特例事業債を活用します。 来年3月末から工事を行い、来年9月に完成する予定です。 また14日の委員会では、自衛隊の駆け付け警護に反対する陳情が賛成少数で不採択、高遠高校の存続などを求める請願が全会一致で採択されました。
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長谷中学校 地域住民と野沢菜漬けを体験
伊那市の長谷中学校の生徒は7日、地域住民を講師に招いて野沢菜の漬物作りを体験しました。 1年生17人が地域の農家から漬け方を教わりました。 長谷中学校では9月に野沢菜の種を撒き、11月に収穫をしました。 自分たちで育てた野沢菜で漬物を作る予定でしたが、長雨の影響で虫がつき全滅してしまったため近くに住む人からわけてもらったものを使って漬物を作る事にしました。 2センチほどに切ってつけると味が浸み込むのが早く3日ほどで食べられるという事です。 酢や醤油、砂糖を入れ均等になるようによく混ぜます。 最後に40キロほどの漬物石を置いて寝かせます。 長谷中学校では、毎月1回、地域住民を招いて交流する「長谷の縁側」を行っていて、この日もその一環で漬物作りの体験が行われました。 1月は漬けた野沢菜を使っておやきを作り味わう予定です。
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子育てを考える集い
NPO法人山の遊び舎はらぺこは、ドキュメンタリー映像作家を招いて映画の上映と講演会を11日に伊那市内で開きました。 上映した映画は、伊勢真一監督の「風のかたち」です。 小児がん患者のために奮闘する医師と小児がんの子どもたちの10年を記録した映画です。 山の遊び舎はらぺこでは、子育てや子どもを取り巻く環境について考える場にしようと毎年子育てを考える集いを開いています。 会場には、保護者や地域住民、医療従事者など200人が訪れ、映画を鑑賞し、伊勢監督の話に耳を傾けました。 伊勢監督は、「10年間をかけて映画の素材を撮ったというよりかかわりを深めていった。子どもたちが語る夢が現実になるのを自分の目で見たことで、小児がんは治るんだと納得できた。」と話していました。 映画を見終わったある保護者は、「大人も子どももお互い支え合って生きているということをあらためて感じた。」と話していました。
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井月句集「Jours d'errance」 フランスで出版
江戸末期から明治にかけて伊那谷を放浪した、漂泊の俳人井上井月の句集が、この度フランスで出版されました。 フランス語版の句集は「Jouls(ジュール) d´errance(デランス)」というタイトルで、日本語訳は「漂泊の日々」です。 著者は日本人のフランス文学翻訳家の故・見目(けんもく)誠さんとフランス人の画家で俳句作家のパトリック・ブランシュさんです。 表紙には、ブランシュさんが描いた井月の顔が使われています。 中には井月の俳句、109句が解説付きで紹介されています。 12日は井上井月顕彰会顧問の宮下宣裕ろ)さんが記者会見を開き、フランスでの出版について説明しました。 今回のフランスでの出版は、映画「ほかいびと 伊那の井月」のフランス語訳を依頼した見目(けんもく)さんとブランシュさんが井月のファンだったことがきっかけです。 井月の1500近い句をすべてフランス語訳したいと意気込んでいた見目さんは2013年に事故で亡くなってしまいましたが、その遺志を継いで、ブランシュさんが句集を完成させたということです。 直訳するとただの解説文になってしまうため、訳したものをブランシュさんがフランス語版の5・7・5にして、フランスでの作品価値を高めているということです。 宮下さんは「井月のようにすべてを捨てて放浪するというのは並大抵のことではない。今の時代の中でもそんな生活を取り戻していく必要があるのでは、というひとつのメッセージがこの本に込められているのかもしれない」と話していました。 句集「Jouls d'errance」は、1冊17ユーロ、日本円でおよそ2000円でインターネットを中心に現地で販売されているということです。 日本でもインターネットでの購入は可能だということです。
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沢保育園 安全祈願祭・起工式
老朽化に伴い建て替えられる箕輪町の沢保育園の安全祈願祭と起工式が11日行われました。 11日は保育園の関係者や建設業者などおよそ60人が参加し工事の安全を祈願しました。 新しい沢保育園は、現在の園舎の南側に建設されます。 施設の老朽化や、未満児保育の需要が増えていることから園舎が建て替えられます。 建物は木造平屋建てで、延べ床面積はおよそ1,900平方メートルです。 太陽光発電設備が設置されるほか、すべての保育室に床暖房が導入されます。 定員は現在の140人から170人になります。 総工事費は8億5千万円です。 白鳥政徳町長は、「安全で安心できる保育園になっていってほしい」と話していました。 新しい沢保育園は来年11月に完成予定で、現在の園舎は引っ越し後に園庭として整備されます。
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ニシザワ読書感想文表彰式
株式会社ニシザワが毎年小中学生を対象に募集している読書感想文の表彰式が11日伊那市創造館で行われました。 今年は、小学生から498点、中学生から884点、合わせて1,382点の応募がありました。 小学生低学年の部では、伊那東小3年の村上創くん、高学年の部では、西春近南小6年の春日美礼さんの作品が最優秀賞に選ばれました。 中学生の部では、春富中2年の竹松和徳くんの作品が最優秀賞に選ばれました。 表彰式では、優秀賞に選ばれた小学生と中学生にも賞状と図書カードが手渡されました。 荒木康雄社長は、「本を読んで心の幅を広げ、生きるはげみにしてほしい」とあいさつ。 松田泰俊伊那市教育委員長は、「読書は心を映す鏡。皆さんの感想文からもたくさんのことを教えられた」と講評しました。 読書感想文は、13日の長野日報に掲載されます。
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そろばんコンクール 小中学生が計算の速さ、正確さ競う
日本珠算連盟が主催するそろばんコンクールが伊那市の伊那商工会館で10日に開かれ、子どもたちが計算の速さと正確さを競いました。 伊那市、箕輪町、南箕輪村にある8つのそろばん教室に通う小学2年生から中学1年生までの72人が参加しました。 かけ算、わり算、みとり暗算、みとり算の4種目で、制限時間内にどれだけ多くの問題を正確に解いたかで合計点を競います。 これまでそろばんを使わない暗算コンクールを毎年7月に行っていましたが、参加者の減少により去年は開催できませんでした。 今年はそろばんを使って解答するコンクールに変更したところ初心者でも参加しやすくなり、例年より20人近く増えたという事です。 採点の結果、最高得点者の「そろばん伊那一」は伊那東小学校3年の藤原拓海君に決まりました。 日本珠算連盟伊那支部によりますと、脳の活性化を目的にそろばんを始めるシルバー世代も増えているという事で「楽しさを多くの人に知ってもらい普及に努めたい」と話していました。
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信大公開講座 地域の新しい産業創出を考える
地域の人材育成を目的に信州大学が行っている公開講座が10日、伊那市のいなっせで開かれ環境を活かした新しい産業の創出について受講生がディスカッションしました。 「地域戦略プロフェッショナルゼミ」と題して平成26年から行われている公開講座です。 今回のテーマは、伊那市の中心市街地の環境を活かした新しい産業の創出です。 参加者からは「空き店舗や使っていない2階部分を活用して学習スペースを作ったらどうか」「京都にあるような川床をつくって水を切り口に豊かな自然をアピールしたらどうか」などの意見が出ていました。 講座は「環境共生の未来学」について学ぶもので来年3月までの全15回となっています。
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木下の山車飾り 展示に向けて作業急ピッチ
来年1月14日・15日に行われる箕輪町木下の南宮神社の初祭りに向けて、山車飾りの製作作業が急ピッチで行われています。 山車飾りの製作を行っているのは、木下山車飾り保存会のメンバーです。 保存会では毎年神社の初祭りに合わせて5つの舞台に山車飾りを展示していて、現在作業は終盤に差し掛かっています。 舞台ごとにテーマが決まっていて、会のメンバーが資料を見ながら製作を進めています。 川中島の合戦で一騎打ちをした武田信玄と上杉謙信、巌流島で戦ったとされる宮本武蔵と佐々木小次郎など、これまでの作品を参考に趣向を凝らした山車が製作されています。 木下の山車飾りは、明治27年頃、高遠から養子に入った青年が、高遠の山車のようなものを木下でもやろうと提案したのが始まりと言われています。 戦後の存続危機などを乗り越え、これまで地域の伝統行事として保存会が継承しています。 遠藤武揚会長は「地域で継承されてきた伝統。どんな作品が展示されているか楽しみに来る人も多いので、期限に間に合うように頑張りたい」と話していました。 17日には初祭りに先駆けてJR飯田線の木下駅前で山車が展示されます。 山車飾り作りは、来年1月14日の初祭り直前まで保存会のメンバーが行う予定です。
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ICTでカンボジアの生徒と交流
伊那市の新山小学校の児童がカンボジアの日本語学校の生徒とスカイプを使って9日交流しました。 スカイプを使って交流したのは、新山小学校唯一の5年生、竹村花さんです。 竹村さんは日本語のほか今回の交流に備えて勉強してきた英語で授業や行事、給食のことなど新山小学校での学校生活を紹介していました。 交流したのはカンボジアで日本語学校に通う15歳の生徒たちです。 この交流は情報通信技術ICTを活用し小規模校の活力ある教育を進める事業の一環で行われたものです。 ICT推進事業の関係者とカンボジアの日本語学校の校長が知り合いだったことから実現しました。 これまで上伊那地域の学校同士での交流はありましたが外国の学校とは初めてです。 新山小学校ではICTを活用した学習を進めることで人との交流の幅を広げていきたいとしています。
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岡谷の仲田さん 折り紙の書籍を小中学校に寄贈
岡谷市の仲田征一さんは、伊那市内の小中学校全校に折り紙に関する書籍などを寄贈しました。 7日は、伊那東小学校で贈呈式が行われ、仲田さんから代表の児童に折り紙の本が手渡されました。 仲田さんは自宅のある、諏訪 地域を中心に5年前から小学校1年生を対象に本をプレゼントしています。 今回は、折り紙の技術が宇宙開発や医療分野などで活用されている事を知り、多くの子ども達にその素晴らしさを知ってもらおうと、南信地域の小中学校176校に本を贈る事にしました。 本は小学校が1校あたり12冊、中学校が6冊で、その他に、ひとクラスあたり折り紙500枚を一緒に贈りました 仲田さんは「折り紙は誰でも親しめ、古くて新しい技術。折り紙を通して大きく成長してほしい」と話していました。 ある児童は「本を見て動物や花など、新しい物に挑戦したいです」と話していました。
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信大農学部・上農・JICA ネパールの農業高校支援
信州大学農学部と上伊那農業高校、JICA駒ヶ根の三者は連携し今年から2年間かけネパールの農業高校の人材育成を行います。 7日は、南箕輪村の信州大学農学部で記者会見が開かれ、事業の内容が発表されました。 ネパールでは、農村部の貧困率が高く、その解消が課題となっています。 農学部では平成23年から、ネパールの研究機関との学術交流や、学生の海外研修などでの交流がきっかけとなり、今回支援する事にしました。 対象となるのは、ネパール西部の山岳地帯にある高校です。 リンゴや蕎麦の栽培が行われている地域で、栽培技術や加工品開発に課題があるという事です。 事業では、上伊那農業高校のノウハウを基に、ネパールにあった効果的で実践的な教育を目指します。 事業は国の政府開発援助の一環で行われ、事業費はおよそ1千万円です。
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伊那西高校文芸クラブ 3人が全国文芸コンク入選
伊那西高校文芸クラブの生徒が、全国高等学校文芸コンクールの短歌部門で入選を果たしました。 入選したのは伊那西高校文芸クラブの3年生3人です。このうち、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、小椋環(たまき)さんが優良賞、清水ちさとさんが入選となっています。 小椋さんの作品は『本棚に 独り立ちたる 羅生門 「寂しげだね」と 呟いた君』というもので、図書館で作品作りをしている時に本の整理をしている友人を見て思いついたものだということです。 また清水さんの作品は『ちさと ちさと ちさと と呼んだ白兎 覚めれば眼鏡の 数学教師』というもので、授業中居眠りをしてしまった自分を題材にしたということです。 また、飯島町の森脇蘭さん作品も優良賞に選ばれています。 顧問の伊藤あけみ教諭は「それぞれ挑戦して納得のいく作品を出品できた。3年間つくり続けたことが力になった」と話していました。 表彰式は10日に東京都の東京工科大学で行われることになっています。
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第13回伊那市民芸術文化祭
伊那市内の文化、芸術団体のこの1年の活動の成果を発表する「伊那市民芸術文化祭」が3日からいなっせを会場に始まりました。 会場には、写真やちぎり絵、生け花など19の個人や団体が作品を展示しています。 伊那市民芸術文化祭は、市内で活動している団体や個人ならだれでも参加できる、総合的な芸術文化の祭典です。毎年この時期にNPO法人伊那芸術文化協会が行っていて今年で13回目です。 一般の参加者にも日本の文化や芸術に触れてもらおうと無料の体験コーナーも設けられました。 お茶席では、表千家茶の湯会のメンバーが抹茶を振る舞いました。 また、生け花の体験コーナーではアルストロメリアなどを使って簡単にできる生け花を参加者が体験していました。 ホールでは日本舞踊などのステージ発表も行われました。 伊那市民芸術文化祭は4日までいなっせで行われています。