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消防団が募金寄付
駒ケ根市消防団の救護隊(北原晋也救護長、45人)は23日、消防団員らに呼び掛けて今月行った募金の全額5万円を日本赤十字社駒ケ根市地区(地区長・中原正純市長)に寄付した=写真。救護隊は日赤県支部の講師に救急法の訓練を受けたり、地震や水害などの際に世話になったことへの感謝の意をこめて募金を行った。中原市長は「尊い気持ちにあらためて感謝し、有効に活用したい。これからも団の中核を担い、市民の安全・安心の確保のために団を盛り上げていってほしい」と述べた。
事務局は、寄付金は防災倉庫に備える用具・器具などの購入に充てたいとしている。 -
青年海外協力隊員出発前にあいさつ
青年海外協力隊の06年度第3次隊員として今月ケニアに出発する駒ケ根市赤穂市場割の気賀沢博徳さん(26)が23日、市役所を訪れ、中原正純市長に出発前のあいさつをした。気賀沢さんは「市の出身者として駒ケ根市の名を汚すことなく、友好の架け橋となれるよう一生懸命努力してきたい」と決意を述べた。中原市長は激励金を手渡し「訓練の成果を生かし、国際平和と地域づくりのために頑張って。2年後には一回りも二回りも大きくなって帰国してほしい」と激励した。
気賀沢さんはアフリカ・ケニアのキスム博物館で、収蔵されている文化財の整理や分類などに当たる。大卒後、ボランティアで海外の遺跡調査に加わった経験を途上国で生かそうと協力隊に応募した。派遣前訓練を受けたのは地元の駒ケ根訓練所ではなく福島県の二本松訓練所。
市出身者の派遣は4年ぶり、15人目。 -
南箕輪村身障協総会
南箕輪村身体障害者福祉協会(野沢志げる会長)は25日、第53回定期総会を松寿荘開き、06年度事業の報告と07年度の事業計画を承認した。
村身障協は07年度」、ニュースポーツへの取り組みや大芝高原における清掃活動などに取り組みながら会員相互の結びつけを深めていくほか、お茶の販売などといった収益事業に積極的に取り組み、自主財源の確保を目指す。また、積極的な働きかけを行い、リハビリ体操への参加者を増やしていきたいとしている。
野沢会長は「ここ4、5年は制度改革による目まぐるしい変化により、大変だったと思う。自立支援法は障害者が自立した社会生活をおくれるようにつくったものだが、その内容はまだまだ。私たちも気を引き締め、一致団結して取り組んでいきたい」と語った。 -
箕輪町身体障害者福祉会定期総会
箕輪町身体障害者福祉会(登内嘉夫会長)は25日、第56回定期総会を松島コミュニティーセンターで開き、07年度の事業計画と予算を承認した。
会員増員を最重要課題として取り組んでいる同会では本年度、新たに27人が入会。この数は過去と比較しても最多で、積極的な呼びかけだけでなく、自立支援法改正に伴う不安が生じていることなどが入会数増加につながったと見ている。
07年度は30年以上継続している萱野公園の清掃美化活動や重度障害者歳末慰問などを行うほか、障害者自立支援法に関する勉強会などもしていきたいとしている。
登内会長は「私たちを取り巻く環境年々厳しい状況となっているが、自分たちで選択・決定する『自立の時代』になってきていると思う。少人数ではあるが、仲間が幸せに暮らしていける社会づくりに取り組んでいきたい」と語った。 -
中病で入院患者の髪の毛をカット
伊那中央病院で26日、長期の入院患者を対象にした髪の毛のカットサービスがあった。
伊那市西箕輪でAya美容室を経営する小川綾子さん(28)が美容師の技術を生かし、役立てることがあればと出張美容ボランティアを申し出た。
カットを希望したのは9人(男4人、女5人)。院内浴室の一角で、小川さんが入院患者一人ひとりの希望に合わせ、世間話を楽しみながらはさみを動かした。
91歳の女性は「こんなにきれいにしてもらって、うれしい。さっぱりした」と鏡を見て喜んだ。
中病でのカットサービスは初めて。小川さんは「患者さんと触れ合い、髪はきれいにしていたいという気持ちを感じた。希望があれば、定期的に続けていきたい」と話した。 -
デイサービス土曜営業にむけ検討
宮田村社会福祉協議会は2007年度中にも、デイサービス(通所介護)の営業を土曜日まで拡充しようと検討している。それに伴う職員の実質的な増強などで、職員給料が本年度当初よりも468万円余りふくらむと見込み、07年度当初予算案に計上。22日開いた社協理事会、同評議員会は07年度の事業計画案、予算案を審議し、原案通りに決定した。
同社協のデイサービスは平日の営業。2003年からは祝日の営業も始めたが「家庭的な雰囲気のサービスで好評」(同社協)と利用者も増加している。
土曜日の営業を要望する声も強く「4月から実施というわけにはいかないが早期の営業開始を検討する」(同)としている。
同社協では本年度途中で正規職員1人が退職し、かわりに長期臨時職員1人を採用。土曜日拡充を念頭に、パート職員2人を長期臨時職員として改めて雇用し対応する考え。
承認した同社協の07年度当初予算は本年度当初に比べ696万円増の1億3926万円。
歳入では介護保険料収入を本年度当初比830万円増の9220万円と見込み、歳出では職員給料を含む人件費が691万円増の9474万円とした。 -
社協理事から村長、助役は外れ、常務理事を新設
宮田村社会福祉協議会は6月に改選する理事について、会長、副会長職に慣例で就いていた村理事者を外すことを決め、選任規定を変更した。国の方針に沿った対応で、現在2人枠の副会長を1人に減員するかわりに、専決権を持つ2人の常務理事を新設する。「円滑な事務処理を図るため」と村社協では設置理由を説明している。
現在、会長に村長、副会長に助役が就いているが、6月改選の新たな理事では2人が外れ、かわりに村住民福祉課職員、村社協職員が加わる。15人の定員は変わらない。新設の常務理事は理事のなかから、改選後に就く会長が指名する。
22日開いた理事会、評議員会で、関係する定款の変更などを審議し同意した。
また同社協は、施設整備などの支出に備え「介護保険事業安定運営積立金」を新設。
一般会計から1千万円を積み立てたが、2007年度に300万円を取り崩して、利用者が増えているデイサービスセンターのロビーを拡張する。 -
統合で本郷、田切は最後の卒園式、閉園式も
新年度から新東部保育園に統合される飯島町の田切保育園と本郷保育園の卒園式が23日行なわれ、それぞれ最後の卒園生を送り出し、地域の子どもたちを育んだ園舎ともお別れし、43年の歴史に幕を下ろした。
このうち田切保育園では保護者と手をつないで卒園児8人が在園児や来賓の拍手の中、入場。
卒園児らは高坂町長から保育証書を、高坂裕子園長から記念品を受け取り、早速、保護者に報告「おめでとう、頑張ったね」と祝福を受けた。
呼び掛けで在園児らは「いつも手をつないでくれてありがとう」「いろいろ遊んでくれた」と感謝の気持ちを伝え、卒園児らは「どろんこ遊び楽しかったね」「ドッチボール頑張ったね」と、園生活を振り返り「楽しかった保育園、今日でお別れ、元気な1年生になります」とお別れの言葉を述べた。
引き続き、閉園式、高坂町長は「64年開設以来43年間に674人の子どもたちが巣立った。最も園児数が多かった70年には1学年37人もいたが、園児数減少と園舎の老朽化により、5年間の協議を経て、東部に統合することになった。新園では園児らが広々とした施設で、伸びやかに育ってくれるように、万全の体制で臨みたい」と述べ、保護者らに理解を求めた。
式の最後に、園児らは「思い出のアルバム」を歌い、声を合わせて「ありがとう田切保育園、さようなら田切保育園」と別れを告げた。
一方、本郷保育園でも、最後の卒園児7人を送り出し、出席者それぞれが万感の思いを胸に、閉園式を行ない、64年開設以来、492人を育んだ園の歴史を閉じた。
田切保育園園舎は取り壊さず、賃貸での有効活用の道を探り、本郷保育園は建物ごと売却する計画。
なお、飯島、七久保、東部の各保育園でも卒園式で行なわれ、田切、本郷合わせ、5園で86人が仲良く遊んだ園舎を巣立った。 -
高遠伊那東ライオンズクラブ 河川清掃活動
伊那市の(古田順子会長)は22日、高遠町の三峰川の河川清掃をした。高遠城址(じょうし)公園の桜の開花を前に取り組む恒例行事。観桜期に集まる観光客のためを思い、それぞれが清掃奉仕活動に取り組んだ。
県下のライオンズクラブが取り組む河川清掃の一環。同クラブでは約8年前から始まり、毎年、この時期に三峰川左岸沿いの道路や河川敷のごみ拾いをしている。
この日は、クラブ員約10人が三峰川橋付近に集まり、上流約2キロまでを歩いて清掃。2時間ほどで市が指定するごみ袋、15袋分のごみを回収した。年々量は減っているものの、依然として空き缶、ペットボトル、たばこの吸いがらが目立った。
古田会長は「観光客の人たちに気持ちよく来てもらいたい。そのためには、ごみのない環境整備に協力ができればと思う」と話していた。
三峰川橋付近の河川清掃をするクラブ員ら -
包丁研ぎ収益金寄付
上伊那建設労働組合赤穂分会青年部(平沢幸弘部長)は6月25日の住宅の日に合わせて05、06年に駒ケ根市内の大型店など2カ所で行った包丁研ぎの収益金の全額約2万7千円を市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。19日、平沢部長と新井康哲副部長が市社協を訪れ「福祉のために役立てて」と寄付金を竹内会長に手渡した=写真。竹内会長は「日ごろの鍛錬で身に付けた技術を生かした厚志に感謝する。市民の福祉のために活用する」と感謝を述べた。
包丁研ぎは大工職人などが仕事柄身に付けた刃物研ぎの技術を生かそうと、家庭などで切れ味の悪くなった包丁を代金を設定せず、客の自由意思による格安料金で研ぐサービスで、毎年行って好評を博している。 -
06年度社会福祉表彰
県の06年度社会福祉表彰式が22日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那地区で活動する3個人3団体を表彰した=写真。
表彰は社会福祉分野で功績を挙げている個人や団体を対象とするもので、上伊那からは県西駒郷地域生活支援センターの利用者に対する散髪を長年継続してきた個人や社会奉仕活動に取り組んできた高齢者クラブなどが選ばれた。
上伊那地方事務所の竹松政博所長は受賞者に表彰状を手渡し「何年にもわたる尽力が高く評価された結果だと思う。社会福祉は他人の気持ちに立ち、支え合うもの。今後も地域の福祉向上のため、尽力していただきたい」と祝福した。
受賞者(団体)は次のみなさん。
◇更生保護=豊島フミ子(伊那市)
◇高齢者福祉=町三区高齢者クラブ高砂会(駒ヶ根市)
◇障害者福祉=大島治(飯島町)中津源一(駒ヶ根市)
◇児童福祉=日本電算サンキョー労働組合伊那支部(伊那市)日本電産サンキョー労働組合駒ヶ根支部(駒ヶ根市) -
AED寄贈
駒ケ根市の金属製品製造、メッキ処理業の駒ケ根電化(山下善廣社長)は19日、AED(自動体外式除細動器)1台(約75万円)を市に寄贈した=写真。同社によるAED寄贈は3年連続。創立60年を迎えることから05年に寄贈を思い立ち「地域への感謝を込め、恩返しのつもりで」毎年寄贈してきた。中原正純市長は「2年前の最初の寄贈を契機に市はAEDの整備を進めている。企業としての市への貢献に、市民を代表して深く感謝する」と礼を述べた。
AEDは赤穂東小学校に配備される。 -
十二天の森整備ボランティア
駒ケ根市内に広がる平地林「十二天の森」内の散策道を歩きやすくしようと18日、市職員らでつくる「森を育む会」が市民団体「十二天の森を守る会」(城田嘉一会長)と市生涯学習課に呼び掛けてボランティアで整備を行った。子どもを含む約40人が参加し、大きな木の撤去や伐採にはチェーンソーを使うなどして、散策道をふさぐ倒木や垂れかかる枝を払った=写真。
作業は散策道が狭くなって通りにくいという市民からの声に応えて今回初めて行われた。会員は、今後は年1回程度、定期的に作業を行っていきたい竏窒ニしている。 -
駅伝参加校の選手らがみはらしファームで早朝ごみ拾い
春の高校伊那駅伝2007で優勝した佐久長聖高校と県外出場校3校の選手ら約40人が19日から、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで早朝ごみ拾いに取り組んでいる=写真。
これまでは駅伝の開催日時前後に参加校が宿泊するというのは一般的だったが、佐久長聖、秋田工業(秋田県)、洛南(京都府)、大牟田(福岡)の4校は今年、駅伝終了後から4日間の合同合宿を実施。羽広荘に宿泊し、その間を過ごしている。その中で、各校の監督たちが合宿の一環として奉仕活動に取り組むことを提案。毎朝の食事の後に、みはらしファーム内のごみ拾いをしてもらうこととなった。
選手らは各班に分かれてみはらしファーム内の公園や各施設周辺のごみを収集。溝の中など、細部まで気を配りながらごみ拾いに取り組んでいた。
羽広荘の高木伸治支配人は「普段は事務所職員がやっていることを生徒らがやってくれているのでありがたい。伊那は駅伝が盛んな地でもあり、今後合宿が続いてくれればと期待している」と話していた。 -
なごみ家で草餅づくり
季節の変わり目の彼岸にあわせ、宮田村の福祉交流施設なごみ家で19日、草餅づくりが行なわれた。あたたかな春の陽気に誘われて、利用者や地域住民約30人が参加。上品なヨモギの香りを楽しみながら、にぎやかに調理した。
もち米の粉を丹念に練り上げ、蒸した後に餅つき機に投入。ヨモギを混ぜると「春の香りがする」と、期待感が上昇した。
モッチモの餅につぶあんをふんだんに入れて完成。みんなで会食したが、口の中いっぱいに広がる・ス春・スに、参加者の笑顔にも花が咲いた。 -
さざんかの会発足
県の精神保健福祉ボランティア講座の修了者25人ほどが集まり、宮田村に新たなボランティア組織「さざんかの会」が発足した。精神に障害を持つ人も数多く利用する同村の福祉交流施設なごみ家を中心に活動し、話し相手になったり食事支援したり、ふれあいを深める。不足しがちな障害者と地域との接点になればと、当事者同士の期待も高い。
3年前になごみ家が開所したことを契機に、ボランティアへの地元意識は年々上昇。
先日まで行なわれた県の精神保健福祉ボランティア講座は今年宮田村を会場としたが、実に43人の修了者のうち28人を同村民で占めた。
なごみ家では一昨年の同講座修了者が既に食事ボランティアなどとして活躍しているが、今年の修了者の多くも加わり充実する形で「さざんかの会」は発足した。
16日の発足式では「気楽に気軽に垣根のない活動を」と確認。社会福祉協議会のボランティア団体として登録することも決めた。
なごみ家を利用する心の病と向きあう当事者グループ「さくら」の酒井保美さんは「自分たちも支えてもらうだけではなく、食事づくりなど一緒にしようと考えている。それが地域に出ることにもつながるはず」と話す。 -
宮田歌謡曲友の会が悠生寮慰問
宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は18日、駒ケ根市の知的障害者更生施設悠生寮を慰問に訪れ、会員らが自慢ののどを披露して集まった利用者らを楽しませた=写真。
ステージでは千昌夫、細川たかしらのヒット曲の数々のほか、賛助出演の日本舞踊グループ「恵扇会」による日本舞踊などが次々に披露された。集まった約50人の利用者らは大きな声で一緒に歌ったり手拍子を取ったりして楽しいひとときを過ごした。
同会は長年にわたり、ボランティア活動の一環として施設などへの慰問を続けている。 -
上伊那身障協総会
上伊那身体障害者福祉協会は18日、第61回定期総会と模範会員功労者表彰式を飯島町の成人大学センターで開いた。会員ら約120人が出席し、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案を承認したほか、任期満了に伴う役員改選が行われ、会長に都志豊さん(南箕輪村)が再任された=写真。
表彰を受けたのは次の皆さん。
▼県身体障害者福祉協会理事長表彰=小池晴実、征矢野文子、城取静子、高橋ヨシコ、田村富子、保科光雄、向山一子、小池千代子、南沢由子、濱一昭▼上伊那身体障害者福祉協会会長表彰=熊谷秀信、上田義雄、降旗久、上村文男、堀昭三、孕石勝市、松沢春行、北村大一、鈴木清美、那須野千代子、有賀勤、清水幸子、渕井みつ子、大沢英夫、高木方子 -
小沢花の会が春高駅伝を前に陸上競技場を花で飾り付け
春の高校伊那駅伝2007を翌日にひかえ17日、伊那市の「小沢花の会」(池田清和会長)は発着点である伊那市陸上競技場にシバザクラやパンジーなどのプランター360箱を設置した=写真。
競技場内へのプランターの設置は7年目。毎年トラックの内側へ円状にプランターを並べるようにしているが、半分は伊那市振興公社が準備。残り半分を同会が担当している。
花は12月下旬ころに植え、この日に合わせて咲きそろうよう管理。今年はパンジーも間に合った。
プランターの設置作業には会員約60人が参加。地元の高校生選手選手も作業に加わり、プランターの色が交互になるように設置していった。
池田会長は「3年ほど前から高校生も手伝ってくれるようになった。花の会も高齢化してきているので助かっている」と話していた。 -
公営特養みすず寮を守る会、拡大改組へ
伊那市の特別養護老人ホームの経営移管に反対してきた「公営特養みすず寮を守る会」(原弘代表)は16日、声明を発表し、今後は幅広い視点から福祉や社会保障などを見守る団体に拡大改組する方針を示した。
みすず寮に関しては上伊那福祉協会への経営移管する方針が打ち出されているが、同会は市に対し公営存続を要求。署名活動や移管手法に対する異議申し立てをし、この日までに個人署名22506筆、団体署名114筆を集めた。
しかし、16日の市議会は移管に関する2議案が可決。上伊那福祉協会への経営移管が正式決定したため、今後は会を発展的に継続すしながら拡大改組する方針を固めた。
竹松成就副会長は「守り会としては残念。最後のとりでを公営で残してほしいと活動してきたが、今日の可決で移管が決定してしまった。今後は行政改革大綱に基づきさまざまな改革を進めようとしているが、福祉を後退させないよう、監視していかなければならない。新たな気持ちで展開していきたい」と語った。
新組織は31日の集会で発足したいとしている。 -
中川村福祉有償運送協議会
中川村は15日、役場で村福祉有償運送協議会を開き、新たに事業主体として申請があった3団体について、審査し、承認した。
承認されたのはNPО法人リブサポート南信州(駒ケ根市)、NPО法人障害福祉地域生活支援センター「キープ」(飯田市)、社会福祉法人信濃こぶし会(豊丘村)、3団体はすでに他地区で有償運送業の登録済みで、長野陸運支局に中川村への拡大の許可申請をする。
会には社協やタクシー事業者、移動困難者、知識経験者などの代表ら12人の委員が出席し▽申請指針▽運送条件▽対象者の要件▽運行範囲▽使用車両▽運転者▽運送対価-などを盛り込んだ判断基準を確認した後、各団体が提出した業務計画や運行規約、料金表、運転者名簿、移動困難者等の状況などの書類を審査し、承認、推薦することを決めた。
また、NPО法人ふるさとづくり・やらまいかのエリア制基本料金の見直しについても合意された。 -
ピアノの椅子寄贈
宮田村民会館のピアノ調律を専属で務める伊那市富県の調律師牧田稔さんが15日、ピアノ演奏時に主に使う「トムソン椅子」1台を同村教育委員会に寄贈した。
村民会館にはピアノがホールと練習室の2台あるが、椅子は1台しかなく兼用していた。
寄贈された椅子はホールに常備し、新井洋一教育長は「長年欲しかった。大切に使わせて頂きます」と、利用者の使い勝手も良くなることに感謝した。 -
福祉を考える企業とボランティア団体交流会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は14日夜、市内のボランティアグループとの交流会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。06年度の福祉活動助成事業として「視覚障害者 虹の会」(塩木増彦会長)と「ときめきランチ」(北沢里子代表)に対し、それぞれ20万円と10万円の助成金を贈った=写真。2団体は活動の計画や詳しい内容などについて発表した。参加者は4グループに分かれて分散交流会を行い、企業での障害者雇用の現状や課題などについてそれぞれの立場から意見を交わした。
今井会長はあいさつで「企業はボランティアに関してはしろうとだが、ボランティア団体の皆さんの体験を聞き、なかなか進展しない障害者雇用など、企業として取り組めることを考える機会にしたい」と述べた。 -
駒ケ根青年海外協力隊修了式
駒ケ根市の国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史訓練所長)は14日、06度第3次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。70日間の訓練を終えた候補生206人は加藤所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の住谷美奈さん(バングラデシュ派遣)は「訓練所での70日間は今まで経験したことのないような密度の濃い時間だった。私たちが任国でできることは本当に小さなことかもしれないが、一つ一つ着実に活動していきたい。2年後に笑顔で日本に戻ってくることを誓う」と謝辞を述べた。
国際協力機構の松岡和久理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを書き加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの37カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で技術の指導に当たる。 -
ピアカウンセリング開始
伊那市の上伊那圏域障害者総合支援センター「きらりあ」はこのほど、障害を持つカウンセラーが、同じく障害を持った相談者の話を聞く「ピアカウンセリング」を始めた。障害を持つ当事者同士が向き合うことで、より平等な視点から悩みや不安を理解し、きめ細かなサービスを提供する。また、カウンセラー自身の体験談や工夫を語ることで、相談者に方向性を見出すきっかけを提供し、地域での自立生活の実現に向けた手助けをする。
センターの専属ピアカウンセラーである堀川さゆみさん(26)=写真=は「『障害』というワードが、いろんなことを想像させ、来にくいと感じられることも多いが、障害は恥ずかしいことでもなく、あっても普通のこと。気軽に相談に来てほしい」と話す。
障害者の自立生活運動の一環として米国で始まったピアカウンセリング。20年ほど前、日本でも取り組みが始まり、県内では障害者地域生活支援センターなどが導入している。
上伊那では、伊那市の精神障害者の作業所「はらっぱのレストラン」など一部で取り組んでいるところはあったが、身体障害者に対応する取り組みはなく、地域の要望を受け、同センターが導入準備を進めてきた。
現在、センターには研修を積んだピアカウンセラー1人を配置。「はらっぱのレストラン」のピアカウンセラー2人も登録し、身体、精神ともカウンセラーが対応できる体制を整えている。
実際に利用した相談者からは「今までこういう取り組みがあることを知らなかった。また来たい」といった反響があるという。
相談希望者は事前にセンターに連絡する。
また、24日は、ピアカウンセリングに関する公開講座も企画している。障害者相談支援センター「ぴあねっとまつもと」の降幡和彦所長を講師に、午前の部(10時縲恊ウ午)でピアカウンセリングの概論、今後の事業説明、午後の部(1時縲・時)でオープンセッションをする。午後の部の定員は30人。
参加希望者は19日までに電話、FAX、メールで上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)に申し込む。 -
ハーモニカ演奏ボランティア
伊那市
ハニーコーン「みかんの花咲く丘」「早春賦」「靴がなる」「春」竏秩B思い出のメロディーとハーモニカの懐かしい音色に誘われ、演奏を聞くお年寄りたちも大きな声で歌い出す。
昨年10月から、高齢者を対象とする福祉施設やミニデーサービスなどで、ハーモニカ演奏ボランティアに取り組んでいる。メンバーは伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いているハーモニカ教室の有志12人。昭和20年代に少女時代を過ごした60縲・0代のメンバーにとってハーモニカは、何もない戦後でも一度は手にすることができた身近な楽器。そんな懐かしさから、教室に通い始めた人も多かった。
2年の月日を重ねる中で、曲のレパートリーもそれなりに増えてきた。せっかく習っているのだから、ただ自分たちで楽しんでいるのではなく、役に立つことをしたいね竏秩Bだれからともなくそんな声が挙がったことが、ボランティア演奏に挑戦するきっかけだった。
◇ ◇
どうせなら一緒に歌ってもらおう竏窒ニ、演奏曲はお年寄りにも親しみがある童謡・唱歌を選択。夏用と冬用、2着の衣装を準備して見た目も華やかに装うことにした。
「衣装で下手な演奏を隠そうって華やかな衣装でそろえたんですよ」と笑う。
しばらくしてから、会の名前がないことに気付き、慌てて全員で頭を悩ませた。
「ハーモニカを吹く姿がトウモロコシをかじっているみたいだから、『スイートコーン』っていうのはどう?」「それなら、ハニーコーンっていうのもあるけど、ハニーコーンは?」。そんなやり取りから「ハニーコーン」という名前も決まった。
◇ ◇
団地に住んでいる人の中には一人暮らしのお年寄りも多く、普段声も出さずに生活しているという人もいる。
ある団地のミニデーを訪れた時のこと。普段は会話もしないと話していたおばあさんが、大きな声で歌ってくれた。「嬉しいよ」「楽しいよ」そう言って喜んでくれるお年寄りたち。その姿に励まされているのは、自分たちの方だった。
「決して上手なハーモニカではないけど、知っている歌は一緒に歌ってくれます。すぐそばで『良かったよ』って喜んでくれるのを見ることができるのが嬉しいです」と代表の橋爪さん。
「とにかくみんな練習熱心。やりたい曲もそれぞれで持ってきて『次はこれを練習してね』なんて言っているけど、それも楽しみです。レパートリーを増やして、児童養護施設や小学校などでも演奏してみたいです」
演奏をしてほしい場合、入会希望者は橋爪(TEL78・3481)、または倉科さん(TEL72・3948)へ。 -
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会が障がい保健福祉プラン意見を具申
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会(大槻正春委員長)は14日、昨年9月より検討を重ねてきた箕輪町障がい保健福祉プラン意見を具申した=写真。
地域福祉計画の基本理念に基づき、6回にわたる協議を重ねてきた策提案は▽生活と介護の基盤整備▽療育の充実▽地域生活に向けた移行支援、就労支援竏窒ノ重点を置き、障がいのあるなしに関わらず支え合いの中で自立と社会参加の図れる社会基盤整備、幼少期からの療育、社会に対する理解・啓発、障がいの種別を超えたサービスの均衡を図ることなどを具体的な数値目標を盛り込む中で示している。
検討過程の中では公開討論会も設けて一般からも広く声を募り、その意見も今回案に反映した。
具申を受けた桑沢助役は「町も練っていただいた案を実施できるよう最大限努力していきたい」と語った。
案は町議会全員協議会に示した後、策定する。 -
「小さな親切」運動上伊那支部が箕輪町社協に車いすを寄贈
「小さな親切」運動上伊那支部(山田益支部長)は14日、箕輪町社会福祉協議会に車いす1台を寄贈した=写真。
全国的に展開されている「小さな親切運動」は、小さな親切を通して青少年の健全育成を目指す取り組み。上伊那支部は11年前に発足し、毎年順番で地区内の社会福祉協議会に車いすを寄贈しているほか、小学校への紙芝居セットの寄贈、作文コンクールの開催などにも取り組んでいる。
今年は箕輪町と辰野町の社協に各1台の車いすを寄贈。これまで寄贈した車いすの累計は27台となった。
使い道はそれぞれに任せているが、需要が増えてきており、催しなどでも使われているという。箕輪町では、短期・長期の貸し出し用として利用することを検討している。 -
宮田小3年1組、地下道に絵を飾って
宮田村宮田小学校3年1組は9日、班ごとに描いた絵9枚を村内の国道153号線を渡る地下道2カ所に設置した。通学路で多くの人も利用する通路だが、閉鎖的な場所でもあり「明るくしたい」と協力。定期的に地下道の清掃も継続してきた子どもたちだが、4月のクラス替えを前に抱いてきた夢が実現し「クラスがかわっても大切に地下道を使っていきたい」と話した。
地下道への絵の設置は2004年度の6年3組が実施。3年1組は活動を受け継ごうと、清掃しながら構想をふくらませ、昨年末から絵を描き始めた。
リスが遊んでいたり、魚が泳いでいたり、お菓子の家まで。子どもたちの想いがあふれた絵が、本来は殺風景なコンクリートの通路を楽しく飾った。
全員で設置作業していると、さっそく通行人が「きれいだ。みんな頑張ったね」と絵を眺める光景も。
利用者の声に「やって良かった」「これからも地下道を通って、どうなっていくか見たい」など、自分たちがやったことの大きさをかみしめた。
村内各所にプランターを設置し、花いっぱいの地域づくりも行なってきた同学級。その活動で村が明るくなることを実感した児童たちだが、さらに地域を大切に想う気持ちを強くしていた。 -
ボランティア研究集会
第1回伊那市ボランティア研究集会が10日、伊那公民館であった=写真。市内の小中学校教諭・PTA、民生委員ら約230人が集まり「地域の絆で子どもを守ろう!苦しむ親子をみんなで包もう!」と題したシンポジウムで、虐待児の現状を知り、これから何に取り組んでいけばよいかを考えた。
シンポジウムは、児童養護施設たかずやの里の鹿野博愛施設長、伊那署生活安全課の西沢忠篤課長、市子育て支援課の原武志課長ら3人がシンポジストを務めた。
鹿野施設長は、現在の同施設の定員40人のうち6割以上が親に虐待を受けた利用者である竏窒ニし、虐待児が増加していることを強調。「親子関係が持てなかった子どもはきちんとした人間関係がきずけないと感じる。子どもに責任はないのだが」と話した。
西沢課長は、昨年、県下で発生した児童虐待認知件数のうち10歳以下の被害者が全体の63・9%を占めることから「低年齢化が進む」と現状を説明し、原課長は「援助、支援を必要とする児童や家庭を見守るため、関係者の情報提供や子育て支援機関の市民周知を図らなければ」などと今後の取り組みを紹介した。
集会は、地域住民が高齢者、障害者、子どもと互いに尊重しながら、安心と信頼のある市を創り上げていく目的。旧伊那市で毎年テーマを変えて開いていたが3市町村合併後初めての開催のため初回とした。