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町三区の花壇整備
宮田村町三区(縣忍区長)は12日、JR飯田線ガード近くに設けてある花壇で作業を行った。新たにサツキ65本を植栽。区役員と村職員の地区担当者あわせて15人ほどが参加し、力をあわせて汗を流した。
村職員も参加しての協働作業は3年目。花壇周辺は子どもたちの通学路として使われ、通行車両も多いこともあり、見映え良くしようと整えた。
「みんなで作業することで意識も高まる。地区や通行する皆さんに喜んでもらえらば」と縣区長は話した。 -
聴導犬協会新施設建設で説明会
宮田村町三区の村民会館に隣接する村土地開発公社所有の土地に、村内に本部を置く日本聴導犬協会が新たな施設を建て移転する計画に関して8日夜、周辺住民を対象に説明会があった。清水靖夫村長、協会の有馬もと会長らが概要を示した。約20人の住民が出席し、周辺に及ぼす影響や事業内容など質疑を交えて聞いた。清水村長は土地売買(一部賃貸)契約に向け、地域の声も反映させ交渉を進める考えを改めて示し、理解を求めた。
建設の主財源となる自転車振興会の補助が内定し、施設概略が固まってきたことを受け、契約を前に公社と協会が説明会に臨んだ。
新施設は2階建てで、訓練室や利用者滞在の宿泊室などを整備。今後、公社と契約を交わし、今秋着工、来春の業務開始を目指す。
出席者からは周辺に与える影響について質問もあった。
協会側は「新施設では、通常は5頭程度、最大で10頭ほどの犬が訓練する」とし、訓練された犬で、ふん尿をはじめとしたしつけは徹底されていると説明。有馬会長は村民の幅広い協力があって、訓練などの活動が支えられているとも話した。
清水村長は、一部に異論のある村民会館隣接地を村の考えであっ旋した経過も含め「多くの人が出入りし、近くに老人福祉センター、デイサービスセンターもある。福祉の環境が整い、連携ができ好ましい」と話した。
説明会出席者や一部議会側からも挙がっていた住民への情報開示が遅いとの指摘に対し、清水村長は取材に「何も決まっていないのに説明はできない。材料がそろったので、集まってもらった」と話した。 -
向山和秋個展
箕輪町長岡の向山和秋さん(58)は、風景画を中心とした油彩画の個展を伊那市境東のギャラリー&カフェ「カレッタ」で開いている。
作品は、長田の林道から仙丈や東箕輪の集落を望む「おゝ偉大なり我が故郷」、三日町上棚から西を眺めた「光輝く季節の古里」、人生の生き様を描いた「さあ!最高峰めざして」などのほか、京都旅行でスケッチした舞妓を題材にした「女神のうたた寝」などもある。近作ばかりで10号から50号まで。
向山さんは、自然の中の緑が春から順に色を変えていく過程の美しさを表現したいと研究。「伊那谷の春の終わりから初夏までの美しさを描いた作品。緑の表現に挑戦してみたので、それを味わってほしい」と話している。
展示は16日まで。午前11時縲恁゚後6時。13、14日休み。販売もする。 -
アフリカへ毛布をおくる運動
アフリカ協会など5団体でつくる「アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会(JBAC)」は31日まで、「アフリカへ毛布をおくる運動」キャンペーンとしてアフリカへ送るための毛布を一般から募っている。
同運動はアフリカが大干ばつに見舞われた1984年、当時のユニセフ事務局長だったジェームス・グラント氏が全世界に毛布200万枚の緊急支援を呼びかけたことを発端としたもの。1985年に当初目標は達成されたものの、アフリカ地域では依然として毛布のニーズが高いことから、日本ではその後もいくつかの団体が合同事業として毛布を送る活動を継続。これまでに360万枚以上の毛布を20カ国に送付した。
収集する毛布はシングルサイズ(140センチ×200縲・10センチ)のもので、綿毛布や普通の毛布よりも薄い毛布、破れたり穴のあいた毛布、汚れた毛布は受け付けない。使用した毛布は必ずクリーニングか洗濯をして出すこと(新品毛布はそのままで良い)。また、毛布の輸送費として1枚につき900円の海外輸送協力金を求めている(海外輸送協力金のみの協力も可)。
また、構成団体の一つ立正佼成会の伊那協会青年部は、20日に箕輪町のジャスコ箕輪店、伊那市高遠町の食彩館、駒ヶ根市の西友でユニセフ募金のための街頭募金を実施するため、そこでも毛布の収集を行う。
時間は午前11時縲恁゚後2時。
問い合わせは立正佼成会伊那協会(TEL72・2996)三沢さん。
毛布送付先は郵便番号230竏・054横浜市鶴見区大黒埠頭15番地日本通運大黒国際貨物センター「日通大黒毛布係」、海外輸送協力金振込先(郵便局口座)は口座名義「アフリカへ毛布をおくる運動事務局」、口座番号「00110竏・竏・51756」
問い合わせは(TEL045・503・2222)。 -
園芸福祉実践講座開講
伊那市社会福祉協議会で8日、07年度のボランティア講座「園芸福祉実践講座」が開講した。
園芸福祉は花や緑を育てながら仲間づくりや植物と触れ合う時間を楽しむことなどを目的としたもので、県内でも各地で取り組みが進んでいる。今回、元信州大学教授で長野園芸福祉ネットワーク代表の藤田政良さんの提案で、市社協でも実践講座を開講。花壇作りの基礎を学びたいと考えている人や福祉施設や地域の花壇作りに取り組みたいと考えている人などに参加を呼びかけたところ、上伊那各地から25人の受講者が集まった。
講座では、土作りから花壇をより美しくするためのノウハウや気候風土に合った草花の育て方などを伝授していくほか、実際に伊那中央病院の花壇の一部を使って実習を行うことを予定している。
実際に地域の福祉施設などではボランティアで花壇作りをしてくれる人材が求められており、今講座はそうしたボランティアを育成することも目的としている。 -
駅前を美しく彩って、ともいきの会
宮田村町二区の交流グループ「ともいきの会」(矢亀誠一会長)は7日、一昨年の秋から整備管理するJR宮田駅前の花壇で、花の植え付け作業を行った。ペチュニアなど春の花を美しく飾り、多くの人が利用する村の・ス玄関口・スを彩った。
サルディア、ブルーサルビア、アザニア、そして近所の人が「ぜひ植えて」と寄せたシオンなど、多彩な花々を植栽。15人が参加して、心地良い汗を流した。
宮田駅前は一輪の会が広場を整備するなど、住民有志の手により花壇整備が盛ん。殺風景だった景観が花いっぱいの地区へと変ぼうを遂げている。
「これからもみんなで盛りたて、駅前の環境を守っていきたい」と矢亀さんは話した。 -
福祉作業所が伝えたいコンサート
宮田村福祉作業所は2日、自分の思い出の曲を紹介する「伝えたいコンサート」を併設する遊ゆう広場で開いた。今回で3回目の企画に、作業所利用者だけでなく地域の人たち含め30人ほどが参加した。
一人ひとりの心に残る・ス人生の応援歌・スを会場に流し、作業所が運営するふれあい喫茶「ありがとう」の美味しいコーヒーを飲みつつ鑑賞。
美空ひばり、水前寺清子、坂本九、南こうせつ、中島みゆき、三四六にポールモーリア・・・・。ジャンル問わない多彩な楽曲だが、心震わす名盤の数々に酔いしれた。
伊那市西箕輪の障害者授産施設アンサンブル伊那の4人も駆けつけ、音楽を通じてふれあう楽しさを体一杯に表現する光景も。
目を閉じて聴き入ったり、時には口ずさんだり、振り付けを思い出したり。春の一日の昼下がり。やさしさに包まれたゆっくりとした時間が流れていった。 -
家庭看護法の学習会
宮田村町一区の保健補導員は区民に呼びかけて28日、家庭看護法の講習会を同地区公民館で開いた。男性を含む20人ほどが参加。寝たきりの家族の日常の世話などについて、要点を実践形式で体験した。
補導員の清水時江さんは昨年同様の講習を受け、地域の人に伝えたいと企画。
講師に赤十字指導員の小田切佳子さんを招き、寝たきりの人に余分な負担をかけないベッドシーツの交換方法などに取り組んだ。
実際に参加者が挑戦。体の不自由な人の心の不安なども感じ取り、声かけの大切さなどを学んでいた。
同区保健補導員は11月にも健康教室を開く予定。「学び知ることで自分の体を自分で守り、活動がつながっていけば」と清水さんは話した。 -
宮田歌謡曲友の会が順天寮慰問
宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は29日、駒ケ根市の救護施設順天寮を慰問に訪れて会員らが自慢ののどを披露し、集まった利用者らを楽しませた=写真。
ステージでは千昌夫、五木ひろしらのヒット曲の数々のほか、賛助出演の日本舞踊愛好会「石沢グループ」による日本舞踊などが次々に披露された。集まった約40人の利用者らは大きな声で一緒に歌ったり手拍子を取ったりして楽しいひとときを過ごした。
同会は長年にわたり、ボランティア活動の一環として施設などへの慰問を続けている。順天寮へも毎年この時期に訪れているほか、秋のすずらん祭にも出演している。 -
ちいむもみじがごみ拾い
上伊那中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、権兵衛トンネル入り口周辺でごみ拾いをした。約30人が集まり、走ったり歩いたりしながら道沿いのごみ拾いに取り組んだ=写真。
ランナーにしかできない地域貢献をやってみよう竏窒ニ、ちいむもみじでは3年前から、5月3日(ごみ)の語呂に合わせてジョギングやウォーキングをしながらごみ拾いをする「みんなで、きれいにしま走(しょう)!拾いま走(しょう)」に取り組んでいる。
昨年は権兵衛トンネルの開通に合わせてその周辺道路でごみ拾いを行ったが、この1年でトンネルの交通量が増え、周辺道路に捨てられるごみの量も増えたことから今年も県道与地竏鋳C野線沿いと権兵衛峠道路沿線でごみ拾いを実施。与地竏鋳C野線と権兵衛峠道路の合流点からトンネル入り口に向かうコース、合流点から広域農道に向かうコース、与地公民館からみはらしファームに向かうコースの3つに分かれ、それぞれのペースで進みながらごみ拾い行い、汗を流していた。 -
ニューつむぎがチャリティーカラオケショーの募金を寄付
伊那市旭町のカラオケスナック「ニューつむぎ」の丹羽貴士社長は27日、21日に生涯学習センターで開催した「チャリティーカラオケショー」で集まったチャリティー募金4万260円を伊那市社会福祉協議会に寄付した=写真。
開店3周年記念に合わせて開催したチャリティーショーで昨年に続き2回目。ショーの出場者から集めた参加費をチャリティーとして寄付しており、ショー自体は無料開放している。
同店のなじみ客など29人が出場した今回は、観客として伊那市共同作業の家の利用者約20人も招待。当日は約280人が集まる盛況ぶりとなった。
またこの日、ショーを成功することのできた感謝を込めて丹羽さん自身も5万円を寄付した。
丹羽さんは「ショーを盛況に行うことができて本当に嬉しい。今後も出場者の賛同を得て続けていくことができれば」と話していた。 -
箕輪町社協構造改革検討へ
箕輪町社会福祉協議会の平沢豊満会長は、26日に町福祉センターで開いた理事会で、町社協を行政から切り離し、現在町長が務めている会長職を一般から選任するなどの構造改革の検討を提案した。理事会は委員会を設置し検討する提案を承認した。
上伊那郡市の各社協の多くが会長を有識者から選出しており、本年6月に南箕輪村と宮田村が有識者選出に切り替わると、市町村長を選任するのは箕輪町だけになる。
平沢会長は、「行政と切り離し独立した形でサービスの充実、運営の独自性を出すためにも、検討する時期が来ている。会長を一般から選び、できるだけ早く新しい体制を作りたい」と説明。理事会の副会長、常務理事、理事3人の計5人で構成する検討委員会設置を提案した。検討事項は▽会長候補の選任▽常務理事の方向付け▽理事会の構成▽評議員会の構成▽町社協定款変更-。
検討委員会は大型連休明けに初会合を開き、検討を進める。検討内容は理事会、評議員会に諮って決定する。 -
「ひまわり号」念願の舟下りを満喫
宮田村の障害者やボランティアらが参加する宮田地区ひまわり号(三浦次郎実行委員長)は28日、飯田市周辺を旅行し、天竜峡から泰阜村の唐笠港まで舟下りを体験した。体が不自由な車イス利用者にとっては念願の乗船。心配された雨も一行を待ちうけるかのように止み、多くの人の支えで実現した舟旅に満面の笑顔がはじけた。
外出することが難しい障害者の旅行を毎年実現し続けるひまわり号だが、参加者の負担が大きく制約も多い舟旅は・ス夢・スのひとつ。14回目にして初めての試みに、車イス利用者5人ほどを含む45人が参加した。
天竜峡港は急峻な渓谷にあるため、ボランティアが障害者を支えて「天竜ライン下り」の乗船口へ。天竜川にかかる数多くの鯉のぼりに見送られ、2艘の舟が川面を進んだ。
車イス利用の三好幸雄さん=大原区=は「体が健全だった頃は舟下りの経験もあるが、不自由になってからも乗れるとは思っていなかった。ボランティアの皆さんのおかげ。本当に最高」と話した。
約8キロを40分ほどで下り、冒険心もくすぐる舟旅を全員満喫。帰路はそばに舌鼓を打ち、飯田特産の水引工芸なども見学した。 -
駒ケ根ライオンズクラブ植樹事業に寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は駒ケ根市が行っている「桜と楓の名所づくり」事業に10万円を寄付した。24日、服部会長ら役員3人が市役所を訪れ「夢と希望、未来の自然の豊かさのために」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。寄付金により、29日の記念植樹祭でカエデ35本が植えられる。中原市長は「ライオンズクラブのおかげで駒ケ根高原は素晴らしい環境となってきた。多くの桜と楓が育ってきていて将来が楽しみだ」と感謝の言葉を述べた。
同クラブは1998年度に市に100万円を寄付し、翌年度から「桜と楓の名所づくり」事業がスタートした。同事業への2000年度以降の寄付金は累計82万3900円に上る。これまでに植えられた木はサクラ396本、カエデ703本。 -
上伊那圏域障害者総合支援センターのピアカウンセラー
伊那市高遠町
堀川さゆみさん(26)ピアカウンセリングとは障害を持つカウンセラーが同じく障害を持つ相談者の悩みを聞くもの。相談者に近い立場から悩みや不安を聞きながらコンプレックスなどをプラスの方向に変え、その人らしく生きていくためのアドバイスをする。
「ピアカウンセラーは障害を持った人に寄り添って一緒に歩んでいく仕事。でも、やっぱり自分と利用者さんは別の人格を持った人間だし、一人ひとり考え方も生活も違う。客観的にみて、時には厳しいアドバイスをせざるを得ないこともあるのでそれは辛いです。それでも『何となく分かった』って言ってもらえると嬉しい」
◇ ◇
生まれつき軽度な脳性まひがあったが、周囲の人たちに支えられながら障害のない子どもたちと同じ学校で学び、大学にも進学。「みんなと同じ」という価値観の中で育てられた。しかし、その一方でほかの人が当たり前にしていることを自分は当たり前にできない現実も知る。「普通でいいんだよ」。周囲の人たちは優しく自分を励ましてくれたが、そんな優しさがかえって心苦しい時もあった。
「今思い返してみると、あの頃は『普通』ということにこだわりすぎて、結構無理をしていた。自分には難しいことも『ほら、できたでしょ』ってやっていた気がします。そんな自分にも心のどこかで心苦しさを感じていたんだと思います」
◇ ◇
ピアカウンセリングと出合ったのは大学3年生の時。たまたま参加した講演会の講師として、ピアカウンセラーが招かれていた。
重度の障害を持ったその人は、普段の生活は施設で過ごし、仕事の時だけはタイムケアを受けながらカウンセリングを行っているという。「障害を持って生まれてこなければ今の仕事には就いていなかった。障害は今の自分にとって誇り」。そう語る姿が強く印象に残り、ピアカウンセラーに興味を抱いた。
その後、1年ほどは障害をオープンにすることについて悩んでいたが、卒業を控え、記念の意味を込めて軽い気持ちでピアカウンセラーの講習会に参加することを決めた。
「その講習が衝撃的だったんです。それまでの自分は、どちらかというと障害を否定する時間が多かった。でも、その講習は何が何でも肯定しようというもの。例えば、手が震えて水が飲めない人は、自分で水を飲むことはできなくても、美人な人に水を飲ませてくださいって言うチャンスがあるっていう風に。冗談みたいな話だけど、そうやって自分の中の価値観を変えていかないと、自分自身も変わっていかないんだって分かったんです」
その後も各地の研修会に参加。人の本当の部分を聞くためには、何よりも信頼関係を築くことが大切であることも実感した。
「利用者さんの悩みを聞いていると、自分の悩みとリンクする部分も多いので、それを一緒に解消していくことを通じて知らないうちに自分の悩みが解放されていることも多いんです。自分の経験を大切にしながらも、客観性は保っていきたいと思っています。頼られるというより、親しみ易いピアカウンセラーになれたら」
ピアカウンセリングに関する問い合わせは上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)へ。 -
・ス駐在さん・ス地域で交流深め、ともいきの会の交通安全教室
宮田村町二区の交流グループ「ともいきの会」(矢亀誠一会長)は23日、高齢者交通安全教室をなごみ家で開いた。3月末に村駐在所に赴任した中田祐記所長が出席。事故や犯罪抑止に向けた講話を行ったが、参加した高齢者と一緒に肩を並べて歌ったり体を動かしたり交流も深めた。
中田所長は、前任地が宮田村以上に高齢化が著しい阿智村浪合だったことを紹介。
小さい集落が点在するその山村でも、ともいきの会のように高齢者の交流会が盛んだったことも話した。
「困ったこと、分からないがあったら何でも気軽に私に相談して。駐在所を上手に使ってください。このような機会があったら、また呼んで下さいね」ともアピールした。
交通事故や振り込め詐欺の被害防止対策について講話。参加者は、地域のことを想う心やさしい中田さんの人柄にもふれ、熱心に耳を傾けた。 -
歌手佐野成宏さんがコンサートに視覚障害者ら招待
・ス光り輝く声・ス・ススーパーテノール・スなどと賞賛され、イタリアを本拠に世界で活躍する駒ケ根市出身のオペラ歌手佐野成宏さんは5月23日に駒ケ根市文化会館で開かれる自身のソロコンサートに視覚障害者ら20人を招待する。21日夜、市内のホテルで開かれたファンの集いに先立ち、佐野さんは同市の視覚障害者グループ「虹の会」の塩木増彦会長(72)にチケット20枚を手渡して「音楽の響きを楽しむひとときを過ごしてもらえれば何より」と笑顔で語り掛けた=写真。塩木さんは「思いがけない招待で非常にありがたく、うれしい。佐野さんの素晴らしい歌声を励みにして、障害に負けず頑張っていきたい」と話した。
コンサートではピアノ奏者にヴィンチェンツォ・スカレーラを迎え、オペラのアリアやイタリア民謡の名曲の数々を歌う。S席5千円、A席4千円。問い合わせは市文化会館(TEL83・1131)へ。 -
聴導犬マンガで分かりやすく解説
宮田村に本部がある日本聴導犬協会(有馬もと代表)は、聴覚障害者の抱える課題と聴導犬の役割をやさしく伝える漫画仕立ての解説書を発刊した。聴導犬ユーザーとして訓練を続ける沖縄在住の漫画家上原麻美さんが全面協力。「誰もが気楽に読めるようにと漫画にこだわった。障害者だけでなく、多くの人に読んでもらえれば」と、希望者への無料(送料は負担)頒布も始めた。
同協会が2000年度に聴覚障害者に行った調査では、聴導犬の認知度は「ほぼないに等しい状況だった」(有馬代表)。
しかし、昨年度同協会が全国各地16会場で開いた講演会で聴覚障害者350人に行った調査では、8割以上が聴導犬の存在を以前から知っていると回答。
6割以上の人が聴導犬と一緒に暮らしたいと考えていることも分かった。
「人生でもっとも幸せ、聴導犬と出会うために」と名付けた解説書には、聴導犬との暮らしに向けて励む上原さんの実体験をふんだんに散りばめた。
聴覚障害の解説から始まり、聴導犬のユーザーになるための手続き、訓練内容などを詳しく掲載。漫画と解説が連動する形になっており、障害者や一般の人が知りたい疑問にも答えている。
独立行政法人福祉医療機構の助成を受けて5千部を作成。各都道府県の聴覚障害者協会、行政、各地の手話サークルなどにも配布し、希望者にも無料で2部まで送っている(送料300円は実費負担)。問い合わせは同協会85・4615へ。 -
飯島町消防団が春季訓練・観閲式
飯島町消防団は22日、雨のため、飯島体育館で、団員160人が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊編成訓練、中隊編成訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、町や上伊那消防協会、村議会、消防委員会、日赤奉仕団ら来賓30人余を前に、小隊訓練、中隊訓練、ラッパ隊訓練、救護隊訓練に続き、分列行進で訓練展示を締めくくった。
また、表彰もあり、前分団長をはじめ退団者18人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽前分団長=伊藤万博、吉瀬直和、筒井克師、小林浩幸、林成昭▽前副分団長=竹沢隆宏▽前部長=小林芳明、唐沢領ニ、久保田宏明▽元班長=宮沢正一、宮下峰式、小林淳彦、市村雅洋、宮下孝幸▽10年以上団員=横山晋悟、三室博、湯沢昌喜、熊谷塁 -
宮田村消防団が春季訓練・観閲式
宮田村消防団は22日、村中央公園で、団員136人、12機関と初参加のバイク隊が出動し、小雨がぱらつく中、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練、分列行進のほか、数年ぶりで大隊訓練も実施し、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓を前に、機械器具の点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、大隊訓練、救助訓練、ラッパ訓練などをほか、最後尾にバイク5台が勇姿を連ねた分列行進も行なった。
また、表彰もあり、平沢団長に日本消防協会表彰が伝達され、退団した白鳥賢嗣前本部長と小口貴司前部長に感謝状が贈られた。 -
中川村消防団が春季訓練・観閲式
中川村消防団は22日、サンアリーナで、団員150人、11機関が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は制服姿がまだ板についていない新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓20人余を前に、機関点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、救助訓練、ラッパ訓練などをほか、今年初めて背負い式水のうによる残火処理訓練を披露した。
また、表彰もあり、前団長をはじめ前部長まで退職者7人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽古沢信彦、伊藤耕一、谷川正和、大嶋純、北沢剛、新井卓美、小林誠
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高齢者介護施設「こまちの家」オープン
駒ケ根市小町屋の医療福祉総合モール「こまちや東クリニックモール」内に20日、小規模多機能型居宅介護施設「こまちの家」=写真(折山たつ美施設長)がオープンした。高齢者の在宅介護をサポートするため、通い、訪問、泊まりのサービスを提供していく。認知症専門のデイサービスセンター「こまち」も併設する。定員はそれぞれ25人、12人。運営するのは宮田村で介護老人保健施設「プラムの里」を運営するしなのさわやか福祉会(鷹野準理事長)。
施設は木造平屋建て、述べ床面積約450平方メートルで、宿泊室9室、居間、食堂のほか、ヒノキやサワラの浴槽を備えた浴室などがある。敷地面積は870平方メートル。総事業費は1億5800万円。
オープンに先立って19日、しゅん工式が施設内で行われた。関係者約30人が出席し、施設の完成を祝った。鷹野理事長はあいさつで「国の政策が大きく変わり、介護施設は従来の大規模型から地域密着の小規模型となってきている。プラムの里の運営経験を生かしたきめ細やかな心遣いで、地域の皆さんに喜んでもらえる施設にしていきたい」と述べた。 -
なごみ家3周年みんなで祝って
宮田村の福祉交流施設「なごみ家」は開所3周年を祝う集いを16日、同所で開いた。利用する障害者やボランティア、地域住民ら約50人が出席。あらゆる人の・ス接点・スとなって成長を続ける同施設の軌跡を振り返り、原点にある支えあいの心をを再認識した。
なごみ家は精神障害者のケアや高齢者の認知症予防などの事業を実施する村の施設だが、住民が検討委員会を設けるなど積極的に運営に関与。幅広い利用法を模索してきた。
昨年度はのべ約6千人が訪れ、障害の有無関係なく、日常的に地域の人たちがふれあう姿も。ボランティアも成長するなど、住民の支えあいの心に好影響を及ぼしている。
この日の集いでは利用する団体などが現況を報告。
ろうあ者のグループ・もみじ会は「なごみ家なくしては会の活動は存在しない。(障害の有無関係なく)温かな心のつうじあいが感じられる」とメッセージを寄せた。
参加者全員で心ひとつに合唱も。ボランティアがつくった昼食をみんなで味わい、ふれあいを深めた。 -
町三区に地区ボランティア「3区福寿ボラ」発足
宮田村町三区の女性有志15人は、村社会福祉協議会が同区で行なう高齢者のミニデイサービス(福寿会)を支援しようと18日、地区ボランティア「3区福寿ボラ」を発足した。月に2回ほどのミニデイに協力し、2人の社協職員をサポート。高齢者の送迎や昼食配膳、片付けの手伝いのほか、話し相手となって・スふれあい・スを深める。
区の回覧で参加メンバーを幅広く公募。村社協の事務局長を務めた経験もある縣忍区長の発案だったが「意欲を持って賛同してくれた人たちばかり。楽しみながらふれあいを深めてくれるはず」と同区長は期待を寄せる。
村社協のミニデイサービスは村内全11地区で開催。町三区は最も利用者が多く、毎回約20人を2人の職員で受け持っていたため、ボランティアの参加は心強い味方となりそう。
メンバーの一人は「高齢者の自立に少しでも役立てれば。助けるという意識ではなく、ふれあいたいと思って参加した」と話した。
この日はミニデイの様子を見学し、ボランティアの内容を検討。各5人3チーム構成し、当番制で担当していくことなども決めた。5月7日から実際の活動を始める。
村内の地区ボランティアとしては7団体目の結成で、ミニデイ支援を目的にした団体としては中越区、大久保区に次いで3番目。 -
地域福祉推進セミナー
地域福祉活動計画のあり方について考える「地域福祉推進セミナー」が15日、伊那市の生涯学習センターであった。関係者約100人が参加し、住民主体の地域福祉のあり方について考えた。伊那市社会福祉協議会主催。
社会福祉法に基づく地域福祉計画を実施するため、市社協では住民一人ひとりの活動目標などを具体的に示した地域福祉活動計画の策定しようとしている。セミナーはそれに先駆けて開催しているもので、講師には住民流福祉総合研究所の木原孝久所長を迎えた。
木原さんは「災害時の逃げ遅れを一人も見逃さないためには近所同士の助け合いが最も大切」とし、こうした関係づくりは孤独死や空き巣被害防止にも有効であることを示した。しかし、介護保険法の導入により「福祉はプロのサービス」という概念が定着した結果、災害時に最も近隣住民の支援を必要とする要支援者ほど近隣住民との関係が希薄になっている現状を指摘。要支援者一人ひとりに対して何人の近隣住民が実際に支援してくれるかを示す「支援者マップ」は支援者を明らかにするだけでなく、支援者がいない要支援者を発見することにもつながることなどを語った。 -
村役場職労青年部などが大芝高原で美化活動
南箕輪村役場職員労働組合青年部は14日、村商工会青年部、信大農学部の学生サークル、農村青年クラブのメンバーらとともに大芝公園周辺の美化ボランティアをした。集まった約40人がスズランの植付けなどを行い、公園周辺の美化に努めた。
村職労青年部と商工会青年部は今年2月に話し合い、その中で「何か一緒に取り組めることをしたい」という提案があったため、今回初めて合同美化活動を企画。村内の若い世代のメンバーで構成する団体にも呼びかけた。
この日は大芝公園の親水公園近くにある山野草スペースと大芝の湯のエントランスにスズランの苗、900株を定植=写真。また、大型農道沿いの側溝の土上げ作業を行い、ともに汗を流した。 -
宮田村の辰野さんが県社会福祉事業団の理事長に
県立の知的障害者援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)などを管理する県社会福祉事業団の理事長に、宮田村大原区在住の辰野恒雄さん(68)が就任した。西駒郷の次長や県飯田児童相談所長を務めた元県職員で障害者、児童福祉の現場に精通。西駒郷では利用者が地域のグループホームなどで暮らす・ス地域生活移行・スが進むが「移行した人たちの老後の支援体制づくりも急務」と多忙な身を削って想いをめぐらす。
同事業団は移行した人たちの受け皿となる通所授産施設を箕輪町や長野市で経営するほか、県内18カ所にグループホームを設置して運営している。
「地域で暮らすことは誰が考えても素敵なこと。ただ、同じグループホームで生涯暮らすことは難しい。地域に出ると同時に、老後の受け皿も確立しておかないと大変なことになる。地域での生活経験がその人の厚みになるように支援していかないと」と辰野さん。
高齢化社会に障害者であるゆえに乗り遅れることがあってはならないと、自戒もこめて警鐘を鳴らす。
15年もの間勤務した西駒郷。生業部長を務めた当時、3年がかりで利用者が地域で暮らせるか調べ、目標を持って可能性を広げられるように個人別のプログラムを立ち上げた。
現在の自活訓練に通じ、地域生活移行の思想の先駆け。今のようにグループホームや生活寮がない時代だったが、利用者が出身地近くの施設に移れるよう配慮もした。
3月末に突然理事長就任の打診があり「寝耳に水だった」と笑うが「仕事が自分を選んでくれた。一生懸命取り組みたい」と話す。 -
春祭り花で彩りを
宮田村大久保区で花いっぱいの地域活動をしている「おおくぼふれあい花壇ボランティア」は、14、15日に控えた区内の熊野神社例祭を花で彩ろうと、4ヶ所の花壇にパンジーを植えた。
花壇は、14日の宵祭りで子どもたちと保存会による祭囃子と獅子が練り歩く沿道に点在。「せっかくだから賑やかにしたい」と、当初の予定を前倒しして作業した。
パンジーが加わり、花壇はより一層充実。地域が集う・ス春祭り・スを色鮮やかに引きたてる。 -
情報満載・スおひさまっぷ・ス完成、全戸に配布
宮田村の住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」は、困った時に役に立つ生活情報を満載した同村の福祉・安全マップ「おひさまっぷ」を4千部作成。近く村内全戸に配布する。高齢者や障害者、子育て中の若い母親らに聞いたアンケート調査をもとに、場合に応じた生活情報を追求。公共、民間サービスや相談窓口を分かりやすく紹介しており「外出や毎日の暮らしの一助として、社会参加の道しるべになれば」と作成スタッフは期待を寄せている。
同ネットは昨年5月からプロジェクトを組み、21人が加わって作成に着手。500人ほどにのぼるアンケート調査のほか、実際に地域を歩き、見聞きして情報を持ち寄った。
プロジェクトリーダーの辰野恒雄さん=大原区=は「こんな時、あんな時、どうしたら良いの?という疑問を汲みあげたいと。毎日の暮らしのうえで、どんな情報が必要かにこだわった」と話す。
県コモンズ支援金の助成を受けて完成したマップは、子どもの安全関連や公共施設を記した3種類の地図に加え、A4判33ページの冊子に集めた情報をふんだんに盛り込んだ。
生活に欠かせない食料品店や飲食店、理美容室などについては、問い合わせ先のほか、出張、出前の可否なども掲載。
福祉、子育てを中心に、困ったり、聞きたいことがあった場合の対処法について「Q&A」形式で38項目にわたり載せている。
「調べるうちに、村内でこんなこともできるのかと再発見にもなり、課題も見えてきた」と辰野さん。今回得た経験や情報をさらに新たなアイデアにつなげたいとも話した。 -
高齢者優先の駐車場専用区画設置
宮田村は役場と村民会館の駐車場に、高齢者優先の駐車区画を設けた=写真=。
役場に2区画、村民会館は1区画。高齢運転者の標識でもある「紅葉マーク」を区画に記し、識別しやすく工夫した。
3区画とも入口から近い場所に設けてあり、使い勝手を良くしている。