-
宮田学級が地域福祉に理解を深め
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田学級」は22日、地域福祉に目を向けようと、村内の施設を中心に見てまわった。住んでいても訪れる機会がなかった施設も多く、参加した25人の学級生は新鮮な様子。支えあいのなかで暮らしていることを再認識した。
村福祉作業所では利用者の作業風景を見学。和気あいあいとふれあいつつ、熱心に打ち込む姿に目を細めた。
施設職員から「接して頂き、関心を持ってもらうことが一番大切に思う。今後も応援してください」と声をかけられた学級生。
橋爪千春学級長は「健康で今まではあまり省みなかったが、地域でふれあい支える大切さを感じた」と話した。
一行は宅幼老所わが家など村内施設を車中から見学。駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園にも足を運び、話しを聞いた。 -
西駒郷協力会総会
知的障害者総合援護施設長野県西駒郷(吉江速人所長)に協力する事業所などでつくる西駒郷協力会(会長・中原正純駒ケ根市長)は20日、07年度総会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた=写真。会員と西駒郷職員など約20人が出席。新たに建設中の新居住棟「さくら寮」の概要と建設工事の状況などについて報告を聞いたほか、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案を承認した。
さくら寮は西駒郷の施設が老朽化していることなどから利用者の居住環境向上を図ろうと昨年8月に着工した。木造平屋建て、述べ床面積約2800平方メートルで、全室個室。定員は60人。にしこま祭が開かれる10月13日にしゅん工式を行う。 -
隣近所の助け合いに議論深め、大原区有志「考える会」
宮田村大原区の有志でつくる「おおはらを考える会」はこのほど、発起人会を開いた。区内に向けて発行している情報誌「おおはら」の充実や地域の助け合いなど、会としてどのような協力ができるか議論を深めた。
地域がつながるように情報を共有化しようと、スタートした情報紙の発刊。
3年目を迎え「いち早く区の行事が分かる」と好評だが、今後は若い人などにも関心を持って読んでもらえるようにしたいなど、紙面の充実に向けて検討を深めた。
各地で議論が交わされている災害時の助け合いマップについても話しが及び、大原区で既に導入している「お隣さんネット」の活用など、隣近所の連携を密にしていくことが重要と意見を交わした。 -
南箕輪村
扇翔乃会南箕輪村文化団体連絡協議会に所属する新日本舞踊の会。沢尻地区に暮らす会員6人が、毎週、沢尻コミュニティセンターに集まり、歌謡曲に合わせて踊りの練習をする。新日本舞踊の伊駒流に入って15年。5年前から家元の伊駒寿宜さんの指導を受けている。
30年以上前、農協の生活部会の活動がはじまり。沢尻地区の公民館活動で民踊の会「なでしこ会」として当時は27人が参加していた。伊駒流に入ったのを機に名前を「舞扇会」に。さらに家元の指導を受けるようになったことで、現在の「扇翔乃会」に改名した。
月2回、家元に教わり振付を学ぶ。それ以外は皆で自習する。3カ月から4カ月かけて1曲仕上げ、出来上がると各自の記録と勉強のために家元の教室で一人ずつビデオ撮りをする。
伊駒流の発表会に出演するほか、村の文化団体として文化祭に毎年出演して華麗な踊りを発表。村社協まつり、沢尻区の敬老会や区民祭り、区民集会でも踊りを披露する。
ボランティア活動にも取り組み、伊那市のさくらの里、オードリー、すずたけ、箕輪町のグレイスフル箕輪など老人福祉施設を訪問する。「天命」「しあわせ坂」「ああ上野駅」「城ヶ島雨情」など練習した曲の中からくじ引きで曲決めし、1人1曲、皆で2曲の計8曲を披露する。
「皆さん楽しみに待っていてくれる」「また来てねと言ってくれる」と、訪問は会にとっても張り合いの一つ。「私たちはまだ丈夫で健康でいるけど、それが逆転する時がくる。それまで、皆さんが楽しんで、元気になってくれればいいなと思う」という。
「踊りがあると思うから元気でいられる。踊りが好きってこと」と会員。「ボケ防止と体の健康のため」「元気で長生き、ピンピンコロリがいいね。そういう気持ちで頑張っています」という人もいれば、「趣味がなくなると老ける。人間は挑戦する気持ちがあるといつまでも若くいられる。挑戦することを実践しています」という人も。9月からは毎月、敬老会や文化祭などスケジュールがいっぱい。多忙な日が続く。
「趣味を生きがいにしつつ、人生を進んでほしい」と、随時会員を募集中。「仲間をお待ちしています」(村上裕子) -
日章旗64年振りにふるさと飯島に万感の帰還
太平洋戦争の激戦地、ガナルカナル島で戦死した飯島町七久保出身の日本兵、故宮下忠男さんの武運長久を祈る日章旗が17日、飯島町役場で、ガ島から持ちかえった元米海兵隊、故デッド・チャールズ・ポールセンさん(米国ユタ州)の関係者から、64年振りに遺族に返還された。
役場には昨年8月に亡くなったデッド・チャールズさんの息子、ロリン・デッドさんから、友人を通じて、日章旗の持ち主探しの依頼を受け、日本に持参したイエス・キリスト協会のデビッド・ロバーソン夫妻(東京在住)が訪れ、戦死した忠男さんの実弟、北沢照雄さん(86)に手渡された。
北沢夫妻をはじめ、妹夫婦ら遺族9人、町、日本側の協力者、関口浩さんら約20人は万感の思いを胸に、両国の絆と平和を祈るセレモニーを見守った。
忠男さんは1918年七久保村うまれ、39年応召され、43年11月2日、ガダルカナル島で戦闘に参加、中部太平洋上で撃沈され、戦死(享年25歳)したとされている。階級は軍曹。遺骨や遺品は届いていない。
関口さんの説明では、ポールセン海兵隊員は一級砲手として、ガ島で戦い、日本兵の生死を確認するため、1つ1つ遺体を調べる中で、階級の上と見られる遺体から、ピストルや短剣とともに日章旗を本国に持ち帰った。以来、勇敢に戦った日本兵士への敬意を込め、大切に保管していた。数年前から、持ち主の遺族に返還したいという思いが募り、友人を通じて、ロバートソンさんに遺族を探してくれるように依頼した。
日章旗には七久保神社や村関係者などの署名はあったため、昨年11月、飯島町に照会があった。しかし、出征兵士の名前「為書き」が無かったため、持ち主探しは難航、1時はあきらめかけたが、7月の飯島町戦傷病没者追悼式を機に、51人の署名者のうち、村外者4人は親族では考え、その方向から調査を再開、8月10日に持ち主が判明。その報告が米国のポールセン家に届いたのが14日、奇しくもデッドさんの一周忌の命日だったという。
ロバートソンさんは「19年前から度々来日し、日本の人々の交流する中で、どうして、このような愛のある、すばらしい人たちと戦いを起したのか理解できないと感じた。人と人の間に愛と理解があれば戦いは起きない。日章旗の返還に参加できたことに感謝している」と話した。
また、遺族を代表し北沢さんは「兄の遺品が戻ることなど、夢にも思わなかった。多くの皆様のお骨折りのお蔭」と感謝していた。 この後、遺族らは墓参りをし、墓前に報告した。遺品の日章旗は忠男さんの実家である宮下家で保管するとか。 -
宮田中生徒が成人式の会場を設営
宮田村の成人式は15日に宮田中学校を会場に行うが「先輩たちのために」と同校生徒87人が10日、式の会場設営に汗を流した。
夏休みの部活練習で学校に来ていたバスケット、バレーボール、陸上、吹奏楽の各部員が協力。新成人が式典で座るイスなどを体育館に並べた。
村のケーブルテレビで流す成人式の番組にも協力。新成人に贈るメッセージを部活ごとに収録した。
新成人の大半は宮田中OB、OG。村教育委員会は「母校で門出を迎えてもらおう」と3年前から成人式を同校で開いている。 -
駒ケ根市職員共済組合が地震災害義援金寄付
駒ケ根市職員共済組合(組合長・原寛恒副市長)は新潟県中越沖地震の被災者に対する義援金約17万9千円を日本赤十字社県支部駒ケ根地区(地区長・中原正純市長)を通じて寄付した。10日、竹内啓剛副組合長が中原正純市長に目録を手渡した=写真。中原市長は「職員の皆さんの尊い気持ちをうれしく思う。一日も早く復旧、復興できるよう、日赤を通じて被災者に届けたい」と礼を述べた。
募金は地震が起こった7月16日の4日後から同31日まで行われ、組合員304人が協力した。 -
駒ケ根ロータリークラブ国際奨学生派遣
駒ケ根ロータリークラブ(福沢晴海会長)は今年度の国際奉仕事業の一環で、ピアニストの松島さおりさん(25)=駒ケ根市南割、赤穂高校3年生の北沢まなみさん(17)=同市中央=の2人を国際奨学生として海外に派遣する。派遣期間はいずれも1年間。
9日、2人は福沢会長らに伴われて市役所を訪問。中原正純市長に出発のあいさつをした。松島さんは「イタリア・ミラノのベルディ音楽院でピアノの勉強をしてきたい。日本の文化も紹介するなどしながら外国の人たちと交流したい」、北沢さんは「交換留学生として米国ペンシルベニア州の高校で勉強してくる。ホームステイ先が3カ月ごとに代わるので大変だが、親交を深めて来たい」とそれぞれあいさつした。中原市長は「楽しみながら一生懸命に勉強し、人間的に二回りも三回りも大きくなって帰ってきて」と笑顔で激励した。
松島さんは23日に、北沢さんは21日にそれぞれ留学先に向けて出発する。 -
駒ケ根ロータリークラブ新体制発足
駒ケ根ロータリークラブは8日夜、第49年度(07年7月1日縲・8年6月30日)の体制を発表した。新会長には福沢晴海さん(77)=福沢米穀店会長=が就任した。福沢会長は年度会長方針について、RIテーマと地区方針を尊重して実行しつつ、特に楽しむことを柱として職業を通じた社会奉仕に取り組んでいきたい、とする考えを明らかにした。青少年交換留学生の派遣・受け入れのほか、ボーイスカウト、ガールスカウトへの支援などのさまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=福沢晴海▽会長エレクト=塩沢崇▽副会長=宮下善行▽幹事=村沢英夫▽会計=下平洋一▽SAA=滝沢義一郎▽直前会長=中島清一▽副幹事=窪田雅則▽副会計=山浦速夫▽クラブ奉仕委員長=宮下善行▽職業奉仕委員長=木下勝博▽社会奉仕委員長=吉沢利文▽国際奉仕委員長=伊藤雅基▽新世代活動委員長=窪田雅則 -
ロビー拡張完成、村社協デイサービスセンター
宮田村社会福祉協議会デイサービスセンターのロビー拡張工事が完了し、さっそく利用者の憩いの場となっている。
同センターは利用定員15人で1995年に開設したが、現在は40人にまで増加。快適にデイサービスを受けてもおうと6月から拡張工事に着手し、車イスや手押し車の置き場所も確保した。
今までは食堂などで過ごす時間が多かった利用者もいたが、ソファに座って談笑したり、テレビを見たりとくつろぎの空間に。「よりゆっくりと過ごしてもらえると思う」と同社協は話した。 -
・ス虫瞰図・スワークショップ
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は7日、虫の視点から見た世界を絵画にするワークショップ「小さな虫から命を学ぼう竏猪lたちの虫瞰図」を同館で開いた。駒ケ根市、伊那市の小中学生38人が参加し、野外観察に出て感じ取ったモチーフやアイデアを絵画で表現した。
参加者は絵画制作の前に、グラフィック・デザイナーで昆虫愛好家の田中邦治さんを講師に昆虫の生態や特徴などについて講義を受け、美術館近くの大沼湖周辺で昆虫の観察や採集をした。館内に戻った参加者らはそれぞれ画用紙に向かい、イメージをふくらませながら絵画制作に取り組んだ=写真。地をはい、空を飛ぶ虫たちの視点から見えるはずの想像の世界を絵画で表現しようと、懸命にクレヨンや絵筆を動かしていた。 -
社協ミニデイ、童心に戻ってシャボン玉遊び
宮田村社会福祉協議会が村内各地区で開くミニデイサービスで、利用する高齢者がシャボン玉遊びを楽しんでいる。
8日は北割区であり、約10人が童心に戻って体験。専用液だけでなく、粉石けんや洗濯石けん、食器洗浄用洗剤でもシャボン玉ができるか試した。
まるで子どもたちの夏休みの自由研究のように、実験気分も満点。ストローや紙筒などを使って想い想いに息を吹き込んだ。
「飛んだ、飛んだ」「私しゃ全然ふくらまん」と大ハシャギ。「やめられんねぇ」「夢にも出てきそう」と、シャボン玉と一緒に笑顔もはじけた。 -
明社協寄付
明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は1日、新潟県中越沖地震の被災者に贈るための街頭募金で集まった義援金を駒ケ根市に寄付した。福沢哲男副会長ら役員3人が市役所を訪れ、中原正純市長に目録と募金の全額約13万円を手渡した=写真。福沢副会長は「わずか1時間半で思ったよりたくさん集まってびっくりした。たくさんの人が気持ちよく寄付してくれてありがたい」と話した。中原市長は「温かい気持ちに市民を代表して感謝する。義援金は日本赤十字社を通じて寄付し、皆さんの思いを伝えたい」と礼を述べた。
街頭募金は7月25日に駒ケ根市内の大型店やスーパーなど6カ所で行われた。同協議会は毎年この時期に福祉募金を行っている。10月にも福祉街頭募金を行うことにしている。 -
喫茶「ありがとう」、地域とともに1周年祝う
宮田村福祉作業所が町二区の仲なかふれあいセンター内に開設する喫茶「ありがとう」は1周年を迎え28日、記念パーティーを開いた。関係者や住民約40人が出席。さらに多くの人がふれあえる場にしていこうと、地域とともに祝った。
喫茶は火曜日から金曜日の昼間に営業し、作業所利用者とボランティアが交替で勤務。周辺に喫茶が少ない村の中心商店街にあって、ホッと休める空間として定着しつつある。
パーティーでは、軽食を囲みながら歌ったり、大道芸を楽しんだり。喫茶マスターでボランティアの薮本一男さん(22)は「皆さんの支えで1年を迎えられた。さらに多くの利用を待っています」とあいさつした。 -
駒ケ根建設業組合がボランティア清掃
日ごろ世話になっている地域に恩返しをしようと駒ケ根建設業組合(佐々木正博組合長)は27日、駒ケ根市の田沢川と国道153号線伊南バイパス沿線の歩道の草刈りやごみ拾いなどのボランティア清掃作業を行った。毎年この時期に行っている作業で、今年で5回目。
建設業のほか水道、設備、測量、設計などの企業45社から約60人が参加し、強烈な日差しが照りつける中で、歩道に生えた草を黙々とむしったり、草刈り機のエンジン音を響かせながら河原や土手に長く伸びた草を刈ったりした=写真。伊那建設事務所と駒ケ根市の職員も数人参加したほか、国道沿いにある一部企業なども作業に協力した。
作業に先立って佐々木組合長は「非常に暑いので、けがと熱中症には十分気をつけて作業を」と呼び掛けた。 -
介護予防の「おたっしゃ教室」
利用者が楽しく活動箕輪町社会福祉協議会は、町地域包括支援センターの委託で介護予防を目的とした新事業「おたっしゃ教室」を開いている。9人の利用者が毎週1回、デイサービスセンターゆとり荘内の教室で運動や趣味の活動を楽しんでいる。
同教室は、運動機能、入浴、生きがいの3つのプログラムを専門職が関わりながら、毎日の生活が元気で過ごせるように支援していく。
対象は特定高齢者。包括支援センターの実務者会で決め、本人や家族の同意を得て参加が決まる。体が不自由な人は主治医の許可も得ている。
6月から始まり、期間は6カ月間。毎回、午前10時から午後3時ころまで教室で過ごす。午前中は運動、入浴、趣味活動・レクリエーション。昼食後に体操・運動を取り入れたレクリエーションや個別の機能訓練をする。スタッフは看護師、理学療法士、介護士。ボランティアも協力している。
回を重ね、利用者からは「こういう教室があってうれしい」「ありがたい」という声も聞かれるようになり、昼食時には盛り付けや配膳を手伝い、職員と一緒に食器洗いをするなど、意欲が出てきているという。
訪問看護ステーション管理者で、おたっしゃ教室責任者の加藤ヨシ子さんは、「教室に来ることで友達ができ、一緒に活動して人との交わりができる」とし、「個人指導のリハビリで介護保険に移行しないよう少しでも現状を維持したい」と話している。 -
駒ケ根ライオンズクラブ新体制発足
駒ケ根ライオンズクラブは26日、井口美義新会長の下で7月に発足した07年度の新体制を発表した。会長スローガンは「友愛深めて 社会のために」。井口会長は「地域との親交を通じて友愛を深めながら、さまざまな奉仕活動に積極的に取り組みたい」と抱負を語った。07年度の重点事業は、スポーツ少年団の子どもたちを中心とした公共・福祉施設などの環境クリーン事業(9月2日、市内6カ所)、介護・高齢者福祉事業援助を目的としたチャリティー映画会(11月16日、市文化会館)の開催など。このほか献血や青少年育成事業などの奉仕活動に取り組んでいく。
今年度から、会員の人数と質の確保のため、一定以上の年齢、経験のある会員を終身会員とする制度を新たに導入した。初年度登録の終身会員は6人。
主な役員は次の皆さん。
▽会長=井口美義▽前会長=服部信彦▽第1副会長=浦野英喜▽第2副会長=下島利満▽第3副会長=吉沢正敏▽幹事=諏訪徳行▽会計=奥田憲一▽Lテーマー=下村明▽テールツイスター=小池強▽副幹事=下沢正一▽副会計=平沢玲子▽副Lテーマー=小田切さち子▽副テールツイスター=松井良介 -
KOAが感謝祭バザーの収益金を大萱の里へ寄付
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は26日、6月感謝祭で開いたバザーの収益金10万円を伊那市西箕輪の身体障害者療護施設「大萱の里」(堀井文英施設長)に寄付した=写真。
福祉施設への寄付は11年前から取り組んでおり、今回は13回目。同社では例年、地域社会との信頼関係構築を目的として株主総会後に感謝祭を開催している。その中で、地球環境問題への取り組みとして社員の家庭にある商品価値のある不要品を集めたバザーも実施。その収益は、上伊那の福祉施設に寄付してきた。同施設にはこれまでも車いすやイベント用テントなどを寄贈している。
この日は、バザーの代表者ほか4人が施設を訪問。利用者らにバザーの趣旨などを説明し、収益金を堀川施設長に手渡した。
堀川施設長は感謝の意を示し、「有意義に使わせてもらいたい。AEDの導入を検討しているので、その購入費にしたいと考えている」と語った。 -
玉屋書店が学校などに図書寄贈
駒ケ根市の玉屋書店(森隆社長)は同市内の7小・中学校すべてと4カ所の子ども交流センターに新品の図書など約210冊を寄贈した。25日、森社長が市役所教育長室を訪れ、中原稲雄教育長に目録を手渡した=写真。森社長は「在庫として毎年少しずつたまってきた本。眠らせておくより、学校などで有効に使ってもらえればうれしい。寄贈は初めてだが、数年してたまったらまた寄贈したい」と話した。中原教育長は「貢献に感謝する。趣旨を十分に受け止め、大事に使わせていただく」と礼を述べた。
寄贈したのは小・中学校に対し住宅地図計7冊と、子ども交流センターに対し児童書、学習書など計204冊。小・中学校にはさらに数百冊を寄贈する予定で、現在各学校が希望の図書を選定している。 -
シルバー人材、役場きれいにボランティア作業
宮田村の駒ケ根伊南広域シルバー人材センター宮田地区は24日、多くの村民も利用する村役場周辺をきれいにしようと、ボランティア作業を行った。
長年続けている貢献事業の一環で、この日も地区登録者60人余りの8割近くにあたる45人が参加。草刈り、庭木のせん定、ゴミ拾いなどで半日にわたって汗を流した。
同センターは各家庭のあらゆる作業も受託。障子貼りから清掃、庭の手入れなどまで各種相談に応じている。問い合わせはセンター宮田地区85・5912。 -
障害者の悩み、疑問に連携して、相談員が村長に要望書
宮田村の身体障害者相談員は23日、依然として弱い立場にある障害者の自立と社会参加を促すためにも行政の協力が必要と、清水靖夫村長に相談活動の連携、支援を求め要望書を提出した。村長は「現状把握して推進する」と前向きな姿勢を示し、高齢者なども含めた各地区の支え合いも進めていると話した。
相談員の川手巖治郎さんと小原勇さんの2人が役場を訪れ、村長と面談。従来からの相談員制度は行政との連携が不十分な面もあったと指摘した。
そのうえで役場と相談員が意見交換するなど情報を共有化し、活動業務の支援協力体制を強化するよう要望。
相談員制度を幅広く知ってもらうために、村の広報紙を使って周知を徹底するようにも求めた。
県は2006年度末で相談員制度を廃止したが、かわって県、上伊那の両身体障害者福祉協会が制度を引き継ぎ、市町村ごとに相談員を設置している。
宮田村の相談員は今後、定期的な相談日を設けるほか、民生員とも連携を図って家庭訪問なども行いたい考え。村保健福祉係は「要望に挙がったものを含め連携を強めていきたい」と話している。
障害者の相談に関する問い合わせは、村保健福祉係85・4128。 -
「駒ケ根地域自立支援施設」地元説明会
駒ケ根市の特別養護老人ホーム・伊南福祉会「観成園」が昨年移転したのに伴い、空いた建物に児童発達支援施設「つくし園」、市地域活動支援センター(旧福祉共同作業所)「伊南桜木園」などを移転させて「駒ケ根地域自立支援施設」(仮称)として利用する計画について駒ケ根市は23日夜、建物のある上穂町区の住民を対象にした説明会を同区内の三和森クラブで開いた。住民約30人が集まり、市担当者の説明を聞いた。旧観成園に隣接していた旧看護専門学校校舎の解体に伴い、建物内に設置していた市文化センター分館と市立図書館・博物館収蔵庫、小中学校中間教室としての機能も併せて同施設内に移転する。
担当者らは代わる代わる施設の目的や現状などについて説明し、理解と協力を求めた。席上、いくつかの質問が出たものの、住民らは受け入れについておおむね好意的な反応を見せていた。
つくし園などを運営する市教育委員会によると、10月から内部改修工事を始め、年度内の完成を目指したい考え。 -
ネパール・ポカラ市母子保健推進プロジェクト支援計画発表
栄養不良や感染症などのため、乳幼児死亡率が千人当たり64人(日本1・8人、2001年)、妊産婦死亡率が10万出生当たり539人(日本6・3人、同)と世界的にも高い水準にあるネパールに支援の手を差し伸べよう竏秩B駒ケ根市民らでつくる「ネパール交流市民の会」の塩原順四郎会長は23日夜に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた同会の第9回総会で「ネパール・ポカラ市母子保健推進プロジェクト支援計画」の素案を発表し、理解と協力を求めた=写真。
計画によると、乳幼児と妊産婦の死亡率を改善するため▽超音波診断装置などの医療機器やジープ型救急車の現地調達に対する支援▽ポカラ市の医師、看護師などの研修受け入れ▽ポカラ市母子保健センター設置に協力竏窒ネどを行う。「竏柱ャ市民の会」は研究、検討を重ねた上で、ポカラ市との調整が整い次第、支援事業に着手したい考え。計画の決定を待って基金を設立し、市民からの寄付を募って支援の財源としていく。 -
南箕輪村特別養護老人ホームの夏祭り
南箕輪村の特別養護老人ホーム「南箕輪老人ホーム」(唐沢謹男施設長)で22日、夏祭りがあった。同施設の利用者70人とその家族が集まり、夕涼みをしながらさまざまな催しを楽しんだ=写真。
家族とともに祭りの雰囲気を楽しんでもらおう竏窒ニ、家族が集まれる夕方をを選んで毎年行っているもの。会場には夏祭りの定番出店屋台が並び、職員たちがそれぞれに練習してきた水戸黄門の舞台劇やフラダンスなどを披露。利用者や家族も音楽に合わせて手拍子をしながら、祭りを楽しんでいた。 -
駒ケ根天竜川河川愛護連絡会が美化活動
駒ケ根市内の天竜川と支流河川などに関係する団体でつくる(会長・原寛恒副市長)は21日朝、天竜川と田沢川の美化活動を行った。19団体の会員らと市職員など約130人が参加し、河原や土手に落ちているごみなどを拾ったほか、アレチウリの駆除も併せて行った。天竜川の対象区域は東伊那区・大久保地区縲怏コ平区・丸塚地区の約2キロ。参加者はごみ袋を手に川の両岸を歩き、ペットボトルや空き缶などのごみをせっせと拾い集めていた=写真。
作業に先立ち、下平区の農村環境改善センター・一心館で開いた開会式で原寛恒会長は「1993年から毎年行ってきたが、回を重ねるごとに美化意識は着実に高まっている。活動を通じてさらなるモラル向上につながってほしい」と述べた。 -
地震義援金募集開始
16日に起きた新潟県中越沖地震で被害を受けた被災地への義援金の受け付けを駒ケ根市が20日から始めた。市役所保健福祉課、市民生活課、駒ケ根駅前ビル・アルパ1階の市民サービスコーナー、中沢支所、東伊那支所のほか、ふれあいセンターの各窓口に募金箱を置き、市民の協力を呼び掛けている=写真。受け付け期間は8月31日まで(延長することもあり)。希望者には領収証も発行する。募金は日本赤十字社県支部を通じて被災地に送られる。
問い合わせは市役所保健福祉課社会福祉係(TEL83・2111内線314)へ。 -
地域福祉講演会「齢を重ねるということ」
飯島文化館で18日、松本市相沢病院救命救急センター長の沢田祐介さん(田中県政前副知事)による地域福祉講演会があった。NPОまんてん主催。
約50人が聴講。沢田さんは「齢を重ねるということ」と題した講演で、高齢者の特長に▽見た感じと体がしっくりしない▽言語能力は身体能力の衰え▽感情がうまく表現できない-などを挙げ、具体的に「カタカナやひらがなよりも漢字の方が分かる。幼児語、擬音、擬態語は理解しにくい。顔の筋肉の力が弱り、上手に笑えなくなる」と説明。
また、▽年寄り扱いで年寄りになる▽肉体と心の衰えは異なる▽「加齢」と「老い」とは違う-とした。
「元気とは元の気を保つこと、元の気に戻ること。人間は本来元気イコール健康である」と話し、最後に(1)言動を否定しない(2)命令しない(3)言動を無視しない(4)プライドを傷つけない(5)固有名詞で呼びかける-など高齢者介護の5原則を紹介した。 -
福祉を考える企業の会総会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は17日夜、07年度総会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた=写真。役員ら約20人が出席し、福祉活動団体への助成金交付を引き続き行っていくなどの事業計画・予算案を承認したほか、任期満了に伴う役員人事改選を承認した。正副会長など主な役員は再任(任期2年)。助成金は1999年度から毎年1、2団体に5万縲・0万円を交付している。
総会後は・スナミねぇ・スの愛称で知られる社会福祉法人プロップ・ステーション理事長竹中ナミさんの講演「ナミねぇの元気の出る話!」を聴いた。
正副会長は次の皆さん。
▼会長=今井秀臣▼副会長=渋谷敦士、増沢良雄、佐々木正博 -
コスモスの家が「障がい者のクロネコメール配達事業」スタート
伊那市にある障害者社会就労センター「コスモスの家」はこのほど、障害者の社会参加と就労支援などを目的とするヤマト運輸の「障がい者のクロネコメール配達事業」のメール配達を開始した=写真。同施設の利用者が毎日交代で25縲・0通のメールを伊那市坂下区の一部地区に配達する取り組みで、コスモスの家の小嶋早苗所長は「将来的には『こういう仕事をやってみたい』という人には個人で契約を結んでもらうなど、社会参加につながっていけば」と期待をかける。
精神障害者の小規模通所訓練施設として開所した同施設は、障害者自立支援法の施行に伴ない、今年4月から「就労継続支援B型事業所」に移行した。現在は1日平均で17人の利用者が同施設に通っており、企業からの下請けや名刺づくり、チラシのポスティングなどに取り組みながら就労に必要な力をつける訓練などをしている。メール配達もその一環。委託契約はヤマト運輸と施設の間で交わすものの、1通当たりの配達委託単価は一般的な個人契約と同等。ダイレクトメールやカタログなどを3、4時間かけて配達するが、障害の程度に応じて業務を分担することもできるため、それぞれの体調管理もしやすくなる。
コスモスの家では、通ってくる利用者のうち、1縲・人が職員とペアを組んで配達しており、地域を把握するにつれ、配達時間も当初より短くなってきているという。 -
アート・フェスティバルinなかがわ
県障害者福祉センター・サンアップルは15日「アート・フェスティバルinなかがわ」を中川村の中川文化センターで開いた。南信各地の団体や個人8組が代わる代わるステージに登場し、それぞれ得意のパフォーマンスや演奏を繰り広げた。
宮田村の宮田村福祉作業所は皿回しとこま回しを披露=写真。長い棒の先で皿を回す妙技を見せ、観衆から拍手喝さいを浴びた。地元中川村からは3組が出演。大光寺英美子さんのピアノ弾き語りによる『母を訪ねて3千里』、中川西小学校児童らのープサートによる『さるかに合戦』のほか、陣馬太鼓の演奏が披露された。
アート・フェスティバルは昨年の宮田開催に続いて2回目。長野市など北信で毎年開かれていた文化芸術祭をぜひ南信地方でも竏窒ニの要望に応えて開催した。