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認知症の理解と介護について考える講座
駒ケ根市は17日、南庁舎で、50人が参加し、認知症の理解と介護について考える講座を開いた。50人が参加し、中畑英樹医師(中畑内科・消化器科クリニック)を講師にアルツハイマー病と脳血管認知症について学んだ=写真。
この中で中畑医師は認知症とは「成人に起きる記憶と知能障害、一旦正常に発達した知能が、後天的な脳障害により低下し、日常生活や社会生活が営めなくなった状態」と定義し、記憶障害や見当識障害、日常会話、食事、排泄などの項目で、認知症の軽症、中等症、重症など判定基準に触れた。
また、アルツハイマー病の病期分類と主な症状について、前駆期(MCI)は診断が困難で、うつ状態やうつ病と間違いやすいとし、初期では記銘力、近時記憶障害が出現する。中期に進むと、遠隔記憶障害が出現し、後期では記憶障害は重篤、人格変化が目立ってくる-と話し、各病期における症状を詳しく解説した。 -
福祉の今後に高い関心、いきねっとが講演会
誰もが尊重しあう地域づくりを考え、活動する宮田村の女性グループ「いきねっと宮田」(奥田博子代表)は17日、これからの福祉について考える学習講演会を村民会館で開いた。約130人の参加者で会場はあふれんばかり。福祉制度が変わる中で、障害者ら当事者のみならず、地域の関心の高さが伺えた。
北信圏域障害者支援センター所長で、障害者が地域で暮らす・ス地域移行・ス推進の第一人者でもある福岡寿さんを講師に迎えた。
介護保険や障害者自立支援法により、完全ではなくとも当事者の権利としてサービスが受けられる時代になったことを説明。
村にある県立の知的障害者総合援護施設・西駒郷の地域移行の様子をビデオで紹介し、障害の有無に関係なく全ての人間が持つ「いきいき」と暮らす権利について投げかけた。
いきねっと宮田は県の男女共同参画をめざす会の出席者を母体にして3年前に発足。交流会や講演会などを積極的に開き、学び考える地域の輪を広げている。 -
のぞみ会がデイ利用者を楽しませ
宮田村町1区の女性6人でつくるボランティアグループ「のぞみ会」(田口久子代表)は15日、村社協デイサービスセンターを訪れ、優雅な踊りで高齢者を楽しませた。
年間通して村内にとどまらず、上伊那各地の施設訪問を続ける同会。活動を開始してから15年を迎えたが、この日も日本舞踊や楽しいおしゃべりで、デイ利用者に安らぎの時間をプレゼントした。
熱演に拍手して喜ぶ高齢者。互いに握手も交わし、心と心もふれあった。 -
認知症グループホーム災害協力協定調印
空家となっていた民家を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)が借り上げて改修し、1月に開所した駒ケ根市赤穂市場割区の認知症高齢者向けのグループホーム「いなほ」(宮下貴志子所長)は15日、地震や火災などが起こった場合に周辺住民が施設利用者の救助などを行う災害対策等協力応援協定を周辺地区の代表者らと結んだ。市場割区長、放下小平と南の原の自治組合長がいなほを訪れ、伊南行政組合消防本部の消防長や市消防団長らの立会いの下で協定書に調印した=写真。協定は地震、水害などの自然災害や火災などが発生した場合に地元住民が施設利用者救助の応援に当たる竏窒ニするもの。協定書には、施設と住民による共同防災訓練を年1回行うことなども盛り込まれている。
「いなほ」は木造平屋建て167平方メートルの瓦ぶき。洋室、和室各3部屋のほか居間、台所食堂、事務室、浴室などを備える。定員は6人。 -
施設訪問ボランディア
伊那市西箕輪
秋城特子さん(32)
ウーピー(5)「盲導犬は大人しくて人懐っこい血統を選んで繁殖しているんです。だから、ウーピーも普通のラブ(ラブラドール)より大人しくって陽気。人が大好きで言葉もちゃんと理解しているんですよ」
もともと盲導犬になるための訓練をしていたウーピーだったが、その途中で時々発作が起きる持病があることが判明。盲導犬になることはできなかった。3年前、そのウーピーを新しい家族として迎え入れた。
「食べることとお昼寝が大好き。散歩中に公園の池へ突然飛び込んで『犬が落ちたぞ』って大騒ぎになったこともあるんですよ。でも、自分の前に投げられたおもちゃをほかの犬に横取りされてしまうような、ちょっとどん臭いところもあって」とウーピーを見つめる。
◇ ◇
ウーピーのように盲導犬として活躍する機会がなかった犬は「キャリアチェンジ犬」に転身し、新しい家族のもとで家庭犬として生涯を送る。しかし中には、セラピー犬として施設訪問をしたり、介助犬として活躍する犬もおり、兼ねてからそうした活動には興味があった。「春からは子どもが保育園入り、時間的余裕もできる。やってみようか」と昨年11月に一念発起。市社会福祉協議会のボランティアセンターに登録し、その一歩を踏み出した。
「私自身、人と接することが好きで『何か人の役にたてないかな』って考えていました。自分の生活でも、辛いことがあった時に犬は支えになってくれる。すべての人が一緒じゃないと思うけど、施設に入っている人の中には、動物と触れ合いたくてもできない人がいる。必要としてくれる人がいるなら、やってみよって思ったんです」
◇ ◇
初めて訪れたのは障害を持つ子どもたちを預かる施設だった。
人に触ってもらうことが好きなウーピーも、最初はさすがに何をしていいのか分からないらしくなされるがままの状態だった。しかし、「柔らかくて気持ちいい」と喜ぶ子どもたちに、ウーピーは顔をなめて返す。そんなやり取りをしているうちに、遠めで見ていた子どもたちも「大丈夫なのかな」と寄ってきてくれるようになった。
一方のウーピーも、回を重ねる中で少しずつ自分の役割を分かってきたように感じる。「実際そういうものが見えるわけでなないのだけど、手ごたえとしてはっきり感じます」
◇ ◇
活動を通して、自分自身もウーピーから教えられることが多い。
「普通、初対面の人と接する時、打ち解けるのは時間がかかったりするけど、ウーピーがいると間に入ってクッションとなってくれるから、それを和らげてくれる。犬は正直だし、いつでも味方でいてくれる。自然な生活の中で支えてくれているんだなって改めて思います。目標というのは定められないけど、触れ合いと通して、ちょっとでも楽しい気分になってくれればと思います。『次はいつ会えるの』って楽しみにしてもらえるようになりたいですね」 -
さらに腕磨いた演奏で高齢者楽しませ
宮田村公民館ハーモニカ教室(森山悦司代表)はこのほど、村社協のデイサービスセンターを訪問。ミニコンサートを開き、軽快な音色で利用する高齢者を楽しませた。
昨年8月に初めて同センターで演奏したメンバー。さらに練習を続け、腕を磨いた成果を披露した。
「荒城の月」から、ヒット中の「千の風になって」まで多彩な演目。独奏、合奏と趣向も凝らした。
信濃の国の演奏にあわせて全員で合唱。懐かしい響きに、おじいちゃん、おばあちゃんも笑顔があふれていた。 -
公営みすず寮を守る会のメンバーなどが市に対し監査請求を求める
公営みすず寮を守る会」(原弘会長代行)のメンバーなど4人が15日、本年4月を目途に伊那市が上伊那福祉協会に経営移管する準備を進めている特別養護老人ホーム「みすず寮」の移管手続きが不当かつ違法であるとして、同市監査委員に対し住民監査請求をした=写真。
請求では▽市議会の議決を経ないうちにみすず寮の廃止届けを提出したこと▽みすず寮の設置を位置付けている「伊那市特別養護養護老人ホーム条例」が今なお効力を有しているにも関わらず、廃止届けなどを提出したこと▽上伊那福祉協会のみに限定して移管協議を進めていること竏窒ネどの不当性・違法性を主張。監査を求めているほか、廃止届けの撤回と移管協議の中止を訴えている。
監査結果は受付日から60日以内に通知されることとなっているが、市は3月議会にみすず寮の設置条例を廃止する条例案提出する準備を進めており、議会の動向によっては監査請求の結果を待たずしてみすず寮の廃止・移管が成立する。しかし同会は、監査請求が却下された場合や廃止・移管が成立した場合には住民訴訟も視野に入れて公営みすず寮の存続を訴えていきたいとしている。
市は1月25日付けでみすず寮の廃止届けなどを県に対して提出している。 -
傾聴講座始まる
箕輪町社会福祉協議会は10日、心の声を聴ける人になれる研修会として傾聴講座を松島コミュニティセンターで開いた。心理学博士の中垣寿彦さん(松本市在住)を講師に迎える2回講座で、第1回は入門編「ひとの話を受けとめて聴くということ」をテーマに学んだ。
ボランティアアドバイザーのフォローアップ講座と共同開催で、60人が参加した。
中垣さんは、「聴くということは相手が言うことをそのまま受け止めること。話してごらんというのは強要になる」とし、「人は自分の心の奥底にあるものを本当に受け止めて傾聴してもらえると、心のエネルギーを取り戻し、感情が沈静化して、自ら問題解決する方向に心が向かう」と話した。
人間のプラス感情ではうれしい、楽しい、感謝など、マイナス感情では悲しみや怒りなどが特に強いエネルギーを持っていることを説明。「悲しみや不安、恐れのある人はだれかに聴いてほしい、訴えたい気持ちを持っている。特にエネルギーの高いときは、言葉の奥にある心理的深さを一緒に聴かないといけない」と語った。 -
小中学校福祉教育実践発表交歓会
福祉活動に取り組む小中学生が日ごろの取り組み発表をする「小中学校福祉教育実践発表交歓会」が10日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。市内のボランティア関係者など約70人が集まり、伊那北小学校4年1組の発表に耳を傾けた=写真。
自らの活動発表を通してそれまでの学びを一層深め、他校生徒との交流をしてもらうことなど目的とした取り組みで、今年は点字の学習を通じて伊那市内に住む視覚障害者、荻原俊さん(73)と交流してきた伊那北小学校4年1組が発表した。
国語の教科書に載っていたことから点字に関心を持った1組は、点字翻訳ボランティアサークル「六星会」の指導で点字で文章を打つことに挑戦。そこで荻原さんと知り合い、交流会や点字の手紙のやりとりなどを重ねてきた。
児童らは、手紙のやりとりを通して徐々に点字が読めるようになってきたことなどに触れ「目の不自由な人にとって点字はとても大切だと思った」「今後も交流を続けていきたい」と発表。会場に駆けつけていた荻原さんも「みなさんと一緒に「楽しく出来てよかった」と語った。 -
海外交換学生が駒ケ根ロータリークラブ例会訪問
ロータリークラブが行う海外青少年交換学生事業で今年海外に派遣される日本人学生6人と、県内に滞在中の外国人学生3人が5日、駒ケ根ロータリークラブ(中島清一会長)の例会を訪れた。米国人とカナダ人の学生は習い覚えた日本語で「日本語ちょっと難しい。でも日本好きです」「食べ物おいしい。友達もたくさんできた」などと流ちょうな日本語で日本の印象などをスピーチ。米国やフランスを訪問することが決まっている日本人学生らは「外国の文化を学び、日本の文化を伝えて来たい」「つらいことがあっても笑顔で頑張る」などと抱負を述べた=写真。
第2600地区青少年交換委員長の松木修治さんは「交換学生はロータリアンの子弟を教育のためよその家に預けたのが起源。互いに親身になって世話をすることで将来の交流にもつながる」と述べた。 -
介護者支援リフレッシュ事業
箕輪町社会福祉協議会の介護者支援リフレッシュ事業で8日、町内の介護者22人が、ながた荘で温泉に入ったり、食事やバンド演奏を楽しんでゆっくりと過ごした。
日ごろの介護の疲れをいやし、介護者同士の交流も図りながらくつろいでもらおうと、年2回開く。1回はバスハイクをした。
介護者は、看護師による健康チェックを受け、温泉にのんびりと浸かったり、マッサージで体をほぐした。
昼食後は、お楽しみ企画で、箕輪町在住者を中心に音楽を楽しみながらボランティア活動をしている「たそがれシーラクバンド」の生演奏があった。「月の砂漠」、水戸黄門の主題歌「あゝ人生に涙あり」などを演奏。「ふるさと」では主旋律を雅楽器の篳篥(ひちりき)で奏でるなど趣向を凝らした演奏を披露した。
介護者は歌を口ずさんだり、拍手を送って楽しみ、「最高に楽しい。いつも家にいるので、こうやって交流できてとても有難い」と喜んでいた。 -
公営特養みすず寮を守る会が公開質問状を提出
伊那市が上伊那福祉協会への経営移管を進めている特別養護老人ホーム「みすず寮」の公営存続を願う「公営特養みすず寮を守る会」が8日、市に対して公開質問状を提出した。
質問状事項は▽みすず寮の廃止・移管の決定過程の明確化▽施設利用者や職員、市民との合意形成について▽みすず寮の廃止・移管の延期竏窒ネどに関する6点。
市は1月25日付で廃止届けを県に対して提出しており、その手続きに従えば3月31日付で公営みすず寮は廃止されることになる。
同会は14日までに公開質問状の回答を得て、15日は回答に基づいた市長交渉をしたいとしている。 -
宮田小3年2組、中米の国学び、自分と照らしあわせ
農産物の栽培などを経て「どうしたら人の役に立てるか」と想いをふくらませる宮田村宮田小学校3年2組は8日、駒ケ根青年海外協力隊の吉水直保さんから、中米の国々に暮らす人たちの様子について話しを聞いた。自分の生活と照らしあわせ違いを感じるなかで、何が幸せで、豊かなのか心に浮かべた児童たち。距離的には遠い異国を知ることで、身の回りを見つめることの大切さも感じた。
吉水さんは協力隊員として派遣された中米・グアテマラでのエピソードとして、貧しくとも、子どもの頑張りを「家族の誇り」として喜ぶ現地の人たちの姿を紹介。
路上で靴磨きする子ども、不自由なく学校に通う子どもそれぞれの姿を撮影した現地の写真も見せた。
「学校行かないで勉強どうするんだろう?」「靴磨きしている子たちのお父さん、お母さんは何してるの?」「日本と外国って似てるなー」・・・。児童の頭には疑問や感想が次々と浮かんだ。
吉水さんは協力隊員になって、考え悩んだことを児童に問いかけた。「貧しさ、豊かさ、幸せ、不幸せって何だろう?」。
「食べ物やお金がないことが貧しい」「ダメだ、ダメだって言われることが不幸せかな」。「僕たちは貧しくもなく、豊かでもないし真ん中だ」。
当初は農産物を販売した収入で「困っている人に何かしたい」と漠然と考えていた3年2組だが、見聞きするなかで学習の幅はますます広がっている。 -
ガールスカウトのワールドシンキングデイ
世界中のガールスカウトが想い、行動する日とされている「ワールドシンキングデイ」のイベントが4日、箕輪町の松島コミュニティーセンターであり、南信地区のスカウトら約150人が、さまざまな国に住む仲間のスカウトらに思いをはせた。
ガールスカウトの創始者・ベーデン・ポウエル氏の誕生日に合わせて毎年行っているもので、国際的な活動を支援する献金をしたり、世界の実情を学ぶ機会としている。今年は、飯田、駒ヶ根、伊那、箕輪地区にある5団が合同でイベントを開催した。
「ファンド」では、みんなで輪を作り、真ん中に置いたかごの中に一人ひとりが献金=写真。その後、モンゴルから高森町に嫁いだ佐々木ハスグレルさんによるお話と楽器演奏があり、世界のさまざまな国について考えた。
スカウトらの献金は、生活に苦労している国の会員などへ送られる。 -
ニセアカシア伐採ボランティア
市民団体「天竜川ゆめ会議」(福澤浩会長)は4日、「侵略植物駆除大作戦冬の陣」として駒ケ根市内の天竜川のニセアカシアなどを伐採する作業を行った。ボランティアで参加した一般市民を含む約60人が5班に分かれ、チェーンソーなどを手にして群生する大木を次々に切り倒した=写真。
対象範囲は同市下平の太田切川合流点から駒美大橋までの約500メートル。伐採した木は持ち帰り可能とあって参加者は張り切って作業をしていた。
福澤会長は作業前のあいさつで「これをきっかけにして大勢の人が川に関心を持ってくれればわれわれの思いも達成できる。皆で天竜川の環境を良くしていこう」と呼び掛けた。 -
ボランティア交流会「ニュースポーツを楽しもう」
箕輪町ボランティア連絡協議会(押野真由実会長)は3日、ボランティア交流会「ニュースポーツを楽しもう」を町民体育館で開いた。20人が参加して和気あいあいとキンボールなどを楽しんだ。
毎年恒例の交流会。今年は、ニュースポーツで楽しく体を動かし、仲間作りをしようと計画した。
参加者は4グループに分かれてビーンボウリング、ガラッキーなど4種目を順番に体験し、最後に全員でキンボールをした。
陣取りゲームのガラッキーは、ダーマという空気の入った円錐形のボールを2チームが交互にサークルのコートに投げ入れ、コート内に入ったダーマの数で点数を競う。相手のダーマを囲むことができると得点が上がるため、狙いを定めてダーマを投げるなど工夫しながら楽しんでいた。 -
青年海外協力隊帰国隊員報告会
青年海外協力隊員として発展途上国に派遣され、帰国した隊員らの報告会が3日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。04年度2次隊などでザンビア、ニカラグア、ボリビアに派遣された隊員らが、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
青少年支援活動でニカラグアに派遣された箕輪町出身の関理恵子さんは「語学の壁が思ったより厚く、完全にバカにされた」などとユーモアを交えて報告=写真。「派遣国では、これだけはゆずれない竏窒ニいう方針を持つことが成功の秘訣」と話して大きな拍手を受けた。
報告会に集まった派遣前訓練中の06年度第3次隊の候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問したりしていた。 -
支え合いのまちづくり講座
駒ケ根社会福祉協議会(竹内正寛会長)は3日「あなたがつくる福祉のまち竏虫xえ合いのまちづくり講座」の第1回として「ご近所助け合い活動入門」をふれあいセンターで開いた。講師にテレビやラジオなどの福祉関係の番組に多数出演し、著書も多い「わかるふくしネットワーク」主宰者の木原孝久さんを迎え、住民主体の福祉のあり方についての講義を聞いた。
木原さんは現在の介護保険制度の限界について説明し、これからの福祉は制度に頼らず地域住民みんなの力でやるべき竏窒ニ話した上で「近くに住んでいるすべてのお年寄りの人間関係、人脈を地図に書き込めば福祉面はもちろん災害にも犯罪にも強い体制ができ上がる」として支え合いマップの作成を強く勧めた=写真。
第2回講座は11日に開き、町内福祉活動の先進地として知られる愛知県安城市の鳥居玄根さん、吉村了子さんを講師に迎えて講演「町内会で地域の支え合いづくり」を聞く。 -
愛の鈴づくり
南箕輪村ボランティア運営委員会(浦山幸男委員長)は3日、中学校の卒業生に贈る「愛の鈴」をボランティアセンターで作った。
愛の鈴は、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」との願いを込め、南箕輪中学校と伊那養護学校中学部の卒業生に毎年贈っている。
制作ボランティアを募り、運営委員会に所属する9団体の会員を中心に40人が集まった。
愛の鈴は手芸用のひも2本を1組にして井桁に編み、顔に見立てたウッドビーズを通してひもを結び、鈴を付ける。顔も一つずつ丁寧に手書きする。
ボランティアは「覚えれば簡単」と話し、約200個を手際よく作り上げた。
今後、「御卒業おめでとう」のメッセージと一緒に一つずつビニール袋に入れ、千代紙を張って手作りした箱に1クラス分ずつ詰めて中学校の同窓会入会式で贈呈する。 -
禁煙友愛会が社協に介護用品寄贈
禁煙友愛会宮田支部(小田切康一支部長、430人)は1日、宮田村社会福祉協議会に15万円相当の介護用品を寄贈した。同社協は「利用者も増えており、欲しかったものばかり。本当にありがたい」と喜んでいる。
同支部は会費から毎年、社協などへ善意を寄せている。
今年も「必要なものを」と、介護ベッドにつけるサイドテーブル、床ずれ防止などに効果があるエアマット各2台、さらに歩行器1台を寄贈した。
この日は小田切支部長ら役員が村役場を訪問。「会員の皆さんの協力で今年も寄付ができる」と引き渡し、社協会長の清水靖夫村長は「大切に使わせて頂く」と感謝した。 -
ボランティア講座
飯島町中央公民館のボランティア講座は31日開講、16人が参加し、3月13日まで全4回開く。
初回は町社協の福祉活動専門員の中村やよいさんを講師に、ボランティア活動の基本について理解を深めた。 中村さんは「ボランティアってなあに」と題した講話で、「ボランティアとは誰でも安心して暮らせるまちづくりを目指す活動」と定義し「ボランティアはやってあげるだけのものでなく、もらうものもある。相互の自然の思いやりのやりとり」とした。
また、ボランティアの原則に、自主性、主体性、無償性、非営利性、社会性などを挙げた。
ボランティア活動の領域について、福祉だけでなく、保健・医療、社会教育、まちづくりなどあらゆる場面での活動が始まっていると話した。
社協のボランティアセンターの役割や、具体的な活動を紹介し「まず『ボランティアは楽しいぞ』というイメージを持ち、積極的に参加を」と呼び掛けた。 -
JA上伊那の生活部会が老人保健施設「すずたけ」にチャリティーバザーの収益金で購入した車いすなどを寄贈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)伊那地区と東部地区の生活部会は30日、車いすや徘徊防止センサーマットなどを伊那市美篶の老人保健施設「すずたけ」に寄贈した=写真。
寄贈品は、両生活部会が昨年のJA上伊那まつりなどで実施したチャリティーバザーの収益金で購入したもので、伊那地区は03年から、東部地区は昨年からこの取り組みを続けている。
昨年のバザーでは、東部地区で10万円、伊那地区で28万円の収益金が集まったため、東部地区が車いす1台と歩行機2台を、伊那地区が徘徊防止センサーマット2台を寄贈することとなった。
この日は、JA上伊那の三沢芳秀代表専務理事とともに伊那地区の加藤加与子部会長と東部地区の金井靖子部会長が同施設を訪問。
塚越広施設長は「徘徊する人も多く、センサーが鳴って気付くこともある。また歩行機も、少し足がおぼつかなくなった人にはありがたい」と感謝の思いを語った。 -
福祉作業所利用者が漢字検定に挑戦
宮田村福祉作業所の利用者2人が、漢字検定を受験するため熱心に学習に励んでいる。試験は2月4日に迫っているが、新たな意欲にもなっている。
同作業所では習字などに挑戦するなかで、漢字や日本語の素晴らしさを再認識してきた。
日常的に読み書きが好きな人も多く、初めて漢字検定に挑戦することに。
参考書や練習帳を使って学習。ハネなど細かな部分も減点対象となるため、何度も繰り返し書いて覚えている。
「毎日集中してするようになった。家へ帰ってからもやっています」と、受験を予定する女性利用者。職員は「自信にもなるはず」と頑張りにエールを送っている。 -
もうすぐ節分、かわいい鬼さんが福を招き入れに
節分を控え宮田村デイサービスセンターに連日、隣接の東保育園の園児扮するかわいい鬼たちが・ス出没・ス。高齢者と交流し、福を招き入れている。
30日は年少園児31人が手作りの鬼の面をかぶって訪問。デイサービス利用者と豆まきを楽しみ、座って一緒に豆を食べた。
「ホントにかわいい鬼さんだねぇ」と目尻が下がり放しのおじいちゃん、おばあちゃん。「鬼は外、福は内」と歌も楽しみ、楽しい時間はあっという間に。
別れを惜しみつつ握手。「また来てね」と、鬼たちはやさしい眼差しに包まれながら去っていった。 -
ひとり暮らし高齢者食事交流会、正月遊びも満喫
宮田村社会福祉協議会は26日、ひとり暮らし高齢者の食事交流会を村の福祉交流施設なごみ家で開いた。正月遊びを満喫し、彩り豊かな昼食に舌鼓。11人が笑って楽しく新年最初のふれあいを深めた。
干支の動物の絵などが描かれた正月気分満点のカード。社協職員が以前に手作りしたものだが、それを使って神経衰弱ゲームをみんなで楽しんだ。
記憶をたどって大当たり。頭の回転の体操にもなり、おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔があふれた。
手先を動かす「納豆体操」にも挑戦。「納豆がダイエットになるって聞いたから、思わず買ったのに」と冗談も飛び交いながら、心身ともにほぐした。
心地良い汗を流した後は、お待ちかねの昼食タイム。天ぷらや茶碗蒸し、長芋の梅あえ、フルーツにはイチゴなど、栄養バランス満点の旬の味を楽しんだ。
同交流会は2カ月に一度開き、家に閉じこもりがちな高齢者を支えている。 -
村営巡回バスに新型低床バスを導入
中川村は村営巡回バス車両3台中2台を更新。新車両のうち1台は、初の路線バス型で、高齢者や幼児に配慮した新型低床バスを導入、30日、ショピングセンターチャオ駐車場で運行開始式を行い、供用開始した。もう1台は現行とほぼ同型で29人乗り、2月中旬の供用開始を見込む。
更新される2台は10年余経過し、老朽化に伴う更新。事業費約2千万円は全額日本宝くじ協会公益助成事業を活用した。
低床バスは乗降口の地上高が31センチで、ドアが開いた時はさらに5センチ降下し、乗り降りしやすいのが特徴。排気量5000CC、乗車定員25人(座席14、立ち席10、運転席)。大きさは幅208センチ、長さ630センチとコンパクト。車高調整機能により、山間部での走行が可能。
みなかた保育園の年中園児17人をはじめ、村、村議会、有償運送事業者ら約40人が出席した出発式で、曽我村長は「巡回バス事業はすっかり定着し、好調に推移し、今年度の利用者は3万人を超えそうだ。高齢者や幼児が安全に乗降できる低床バスを導入した。ますます村民に愛され、利用されるように」と期待を込めた。
この後、園児や出席者は早速バスに乗り込み、役場や南向診療所まで試乗体験した。
新車両は東西線を中心に、飯島町行など他路線でも運行する。
新車両の運行開始を記念し、2月2日まで、65歳以上は無料で乗車できる。 -
3歳児健診未来飛行
飯島町は子どもたちの健やかな成長を願う子育て支援事業「3歳児子育て未来飛行」を26日、保健センターで3歳児健診に合わせて行った。
98年度からの継続事業で今年初の実施。 会場には03年12月、04年1月生まれの幼児10人が親子で集まり、高坂町長は3歳児健診で、虫歯ゼロの幼児には、賞状とピカピカメダルを贈り「これからも、虫歯にならないように頑張って」と声を掛け、虫歯のあった幼児には「がんばりましょう」メダルを首に掛け「ちょっと残念だったね。気をつけようね」と優しく話した。
また、全員に絵本「を贈り、「子育てに役立てて」と期待した。# -
公営特養みすず寮の存続を願う市民の集い
伊那市が上伊那福祉協会への経営移管を進めている特別養護老人ホーム・みすず寮の公営存続を願う市民の集いが27日、市民会館であった。約120人が集まり、民間移管反対への思いを強めた。
集いは、昨年11月末に発足した公営みすず寮を守る会(小林幹彦会長)によるもので、活動の経過説明を当たった小林会長は「2万人以上を目標に集めている署名も、1万8千近くなっている。社会保障まで市場原理の中に放り込まれてしまえば、格差社会は一層拡大する。安心して暮らし続けられるまちづくりのビジョンを作っていきたい」と語った。
また、県営老人ホームの民営化反対運動を展開している富山県職員労働組合の清水哲男会長を迎えた特別報告も実施。清水会長は「民間移管で一番問題となるのは職員がすべて入れ替わること。福祉施設は利用者とスタッフの信頼関係があって成り立っており、絶対に認めるわけにはいかない。お互いにがんばりましょう」とエールを送った。 -
駒ケ根市明社協がタオル包装
寝たきりのお年寄りや障害者らを自宅で介護する人たちに慰問品として大型バスタオルを贈るため、明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は25日、タオルの箱詰めと包装作業を駒ケ根市の市福祉センターで行った。理事ら約20人が参加し、手分けして箱を組み立てたりタオルをたたんで箱につめたりする作業を手際良く行った=写真。堀内会長は「バスタオルの慰問は毎年のことだが、介護で苦労している人に少しでも喜んでもらえればうれしい」と話している。
包装されたタオルは「日ごろの介護お疲れさま」などと書かれた慰問文とともに26日から約1週間かけ、明社協の理事らが市内178世帯の介護者宅に直接届ける。タオルの購入資金には市内の金融機関など18カ所に置いた「善意の箱」に寄せられた市民の募金などを充てている。 -
宮田小3年2組、社協訪問して「役に立つこと」考える
農産物を栽培し、販売も行なった宮田村宮田小学校3年2組は22日、売り上げ金などで人の役に立ちたいと、宮田村社会福祉協議会デイサービスセンターを訪問見学した。事務局の阿部千元さんは「高齢者と交流する心のプレゼントも一つの方法」とアドバイス。児童はお金を使わなくても日常的にできる貢献法があることも学び、・ス役に立つ・ス想いをさらにふくらませた。
売り上げ金の使い道は漠然とだが「困った人のために使おう」と考えた同学級。しかし、どのような形で役に立てれるのかハッキリせず、悩んでいる。
この日は社協の役割や高齢者の生活などについて説明を受け、デイ利用者の様子や施設も見学した。
「お年寄りは子どもたちと交流すると笑顔が広がります」と阿部さん。ひとり暮らし高齢者宅を訪問したり、誘ったりして話しをすることも貢献のひとつと話した。
児童たちは「他にもお金を使わずに、私たちができることはありますか」など質問する姿も。「僕たちが何をすべきか分かった気がする」と感想を話す男子もいた。
学級に戻り、「何ができるか」再び話し合いを始めた3年2組。4年進級のクラス替えまで日はないが、この仲間で一緒にできることを探していく。