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有機質偽装肥料 上伊那にも
秋田市の肥料メーカーが有機質の原料の割合を偽って製造した肥料を長野県などの農家に供給していた問題で、上伊那でもその一部が流通していたことがわかりました。 安全性に問題はないものの、JA全農長野では「有機農産物」などと表示せずに通常の農産物として出荷するよう農家に呼びかけています。 上伊那地域でもこの肥料の一部が流通していたことがわかりました。 問題の肥料を製造したのは秋田市の肥料メーカー「太平物産」で、JA全農が先月上旬、仕入れた肥料を分析したところ、表示と成分が異なることが分かったということです。 このメーカーが製造した726種類の肥料を調べたところ93%にあたる678種類で袋やチラシに記載された有機質の原料が含まれていなかったり足りなかったりしたということです。 JA上伊那によりますと、取り扱っているのはこのうちの4種類で、150人ほどが購入しているということですが、主な肥料として使用している可能性は少なく影響もほとんどないと見ています。 JAでは、購入した人は把握しているので、全員に今回の件を通知したいとしています。
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権兵衛トンネルで防災訓練
国道361号伊那木曽連絡道路の権兵衛トンネルで全面通行止めにしての防災訓練が30日に行われました。 訓練は、伊那側から300メートル付近で、トラックが対向車線にはみだし乗用車と正面衝突したとの想定で行われました。 この事故での重傷者1人、軽傷者は3人。 上伊那広域消防本部からレスキュー車がかけつけ、けが人を運び出し、木曽広域消防本部の救急車で病院へ搬送しました。 権兵衛トンネルの訓練は、消防・警察・道路管理者の長野県が合同で行っていて、今回で10回目です。 去年は御嶽山の噴火で実施できず2年ぶりとなりました。 関係する7つの機関から74人、25台の車両が参加しました。 けが人の救助・搬送訓練が終わると消火訓練も行われました。 車両から漏れた燃料に引火したとの想定です。 伊那木曽連絡道路は、来年2月に開通10年となります。 1日の平均利用台数は、4,087台。 10月1日現在の累計は、1,400万7,920台ですが、これまでに重大交通事故の発生はありません。 上伊那広域消防本部の田畑公徳消防長は、「トンネル内の事故は予測できず、統一された指揮の中で、臨機応変な対応が求められる」と講評しました。
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信州の名工に造園工の後藤孝保さん
卓越した技能をもち県内産業の発展に功績のあった人物を知事が表彰する「信州の名工」。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは伊那市手良の造園業、有限会社花月園社長で造園工の後藤孝保さんが選ばれました。 後藤さんは「まず信州の名工に決定の便りが来て一番先に報告したのが親父でした。お線香をあげて『ちょうだいしたよ』という報告をしました。」と 話します。 造園工の後藤さんは昭和17年生まれの73歳。 16歳のときに、先代で父親の亭造さんが経営する花月園に入りこの道60年近くになります。 信州の名工に選ばれたことについて「光の当たりにくい商売なんですけど今回光を当てていただいて本当にありがたい。」と話します。 花月園は昭和15年創業。 2代目の後藤さんは父、亭造さんから造園に関する技術を教わりました。 父の亭造さんは親子の間でも厳しかったといいます。 後藤さんは仕事をするうえで、お客さんの喜ぶ姿が励みになっているといいます。 73歳になった後藤さんはこれまでに培った技術を次の世代に伝え、後継者育成に力を入れていきたいと話します。
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西春近メガソーラー損害賠償訴訟 訴え棄却
伊那市西春近の大規模太陽光発電所をめぐる損害賠償の裁判で地裁伊那支部は、伊那市の片桐建設の訴えを棄却しました。 この裁判は、伊那市西春近の大規模太陽光発電所をめぐり、合理的な根拠のない反対運動により名誉や信用が損なわれたとして、施設を設置した伊那市の片桐建設が、発電所近くの男性に対し6千万円の損害賠償を求めたものです。 28日は地裁伊那支部で望月千広裁判官が片桐建設の訴えを棄却しました。 また、この訴えが男性に精神的苦痛を与えたとして慰謝料50万円を支払うよう命じました。 判決に対し片桐建設の顧問弁護士は「判決文を確認し、控訴するか検討したい」とコメントしています。
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息子を語る不審電話相次ぐ
伊那警察署と駒ヶ根警察署管内で息子を語る不審電話が連続発生していて関係各署では注意を呼びかけています。 伊那警察署の発表によりますと27日の午前9時45分以降伊那署と駒ヶ根署管内で息子をかたる不審電話がありました。 不審電話は「仕事で大事な書類を電車の中に置き忘れた。賠償金が必要になるからお金を用意してほしい」などという内容だったということです。 不審電話は今日の午後3時までに伊那署管内で4件、駒ケ根署管内で3件確認されたということです。 伊那警察署では「風邪を引いた」「のどの調子がわるい」などは詐欺のキーワード、「非通知や見慣れない番号には応対しない」などと注意を呼びかけています。
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南部小学校 開校20周年記念式典
南箕輪村の南部小学校の開校20周年記念式典が24日行われました。 南箕輪村の太鼓グループに所属する南部小OBユニットが演奏し、式典に花を添えました。 南箕輪村の南部小学校は、平成8年4月に開校しました。 開校するまでは、神子柴の一部・沢尻・南原の児童は村の中心部まで遠かったことから、村外の伊那小学校に通っていました。 すべての児童が村内の小学校で教育を受けられるようにしようと、南部小学校が建てられました。 「銀河旅行」と題したこの作品は、両校の交流を深めるシンボルとして、右半分は伊那小へ、左半分は南部小へ開校時に飾られました。 式典では、作品が20年ぶりに1つに合わせられました。 両校の児童会長が「これからも仲良くしていきたい」とあいさつし、絆を確認しあいました。 倉田健郎校長は、「南部小学校が児童一人ひとりの心のふるさとであり続けてほしい」と話していました。
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国勢調査員装った不審者に注意
18日の夕方、国勢調査員をかたる何者かが伊那市内の住宅を訪問し、住民の氏名を聞き出そうとする事案が発生しました。 伊那市の発表によりますと、18日の夕方、国勢調査員をかたる何者かが伊那市内の住宅を訪問し、住民の名前を聞き出そうとしたということです。 本当の国勢調査員は、顔写真入りの国勢調査員章と青色の腕章を身に着けているということです。 伊那市では、調査員が訪問した際には提示を求めて正当な調査か確認し、不審に感じる点があった場合は、市役所に問い合わせるよう、注意を呼びかけています。
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白川タクシー お手柄
伊那市の白川タクシーは、タクシーに乗車した70代の女性がオレオレ詐欺被害にあうのを未然に防いだことから伊那警察署から感謝状が贈られました。 16日、白川タクシーの白川光朗社長に伊那警察署の内川政澄署長から感謝状が手渡されました。 10月6日、伊那市に住む70代の女性から上田駅まで行きたいとの依頼があり、タクシーで上田駅に向かいました。 このとき配車を担当したのが白川タクシーの渡辺新一さんです。 高齢の女性が上田駅に単独で向かっていることを不審に思い伊那署に通報。 伊那署は、上田署に連絡し、上田署員が、女性が新幹線に乗る直前に思いとどまらせたということです。 この女性にかかってきた電話は、息子を騙って「風邪をひいた、電話番号が変わった、株で損をしたので500万円を大宮まで持ってきてほしい」という内容で、現金250万円を持ってタクシーに乗り込んだということです。 タクシー会社により詐欺被害を未然に防いだのは、今年9月末現在で今回も含め県内で10件あり、南信では2件目、伊那署管内では初めてだということです。 伊那警察署によりますと、高齢者がタクシーで移動することが近年増えているということです。
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富県小学校と箕輪町の荻原さん 交通安全で表彰
長年にわたり交通安全活動を推進したとして、伊那市の富県小学校に功労団体表彰が、箕輪町木下の荻原剛さんに優良運転者表彰が贈られました。 14日に松本市で開かれた大会で、関東管区警察局長と関東交通安全協会連合会会長の連盟表彰を受けた富県小学校の井口明校長と荻原さんが、15日、伊那警察署を訪れ、内川政澄署長に受章の報告をしました。 富県地区では、平成19年に、自転車で登校中の中学生が車と衝突し死亡する事故がありました。 井口校長は、毎朝事故のあった場所に立ち、子供たちに交通安全指導をしているという事です。 また、富県小学校は自転車クラブの活動も盛んで今年4月の子供自転車県大会で団体3位に入賞しました。 荻原さんは、平成24年から箕輪町交通安全協会の副会長を務めています。 町内の小学生有志130人でつくる箕輪町交通少年団の副団長もつとめていて、子供たちがドライバーへ手紙を渡し交通安全を呼びかける活動などを行っています。 内川署長は「皆さんの地道な活動のおかげ」と話し、交通安全活動への引き続きの協力を求めていました。
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箕輪町国勢調査員 調査票を紛失
箕輪町で国勢調査にあたっている調査員が3世帯分の調査票を紛失していたことがわかりました。 箕輪町によりますと、紛失したのは、提出用封筒に入った調査票2世帯分と、郵送用封筒に入った調査票1世帯分の3世帯分だということです。 調査員は、70代の男性で、7日に回収した3世帯分の調査票を紛失したことに気づき、調査世帯や調査区内、自宅を探しましたが、書類は見つかりませんでした。 該当する3世帯に対し町の職員と調査員が経過を説明し謝罪したということです。 箕輪町では、134人の調査員に対し、調査書類の取り扱いについて改めて指導を徹底し、再発防止に努めたいとしています。
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飯田の発砲事件受け 上伊那警戒つづく
6日に飯田市で発生した発砲事件を受け、南箕輪村の小中学校では、7日職員や地域の人達が通学路に立ち、登校の様子を見守りました。 7日の朝は、登校時間にあわせ、通学路に職員14人とボランティアが立ち子ども達の安全を見守りました。 この他に、別の職員が車で巡回したという事です。 ボランティアのある男性は、「子供達の表情もかたくなっている、早く犯人が捕まってほしい」と話していました。 南箕輪小学校では、今週いっぱい登下校時の見守りを行うとしています。 飯田警察署の発表によりますと、撃たれた男性は今朝亡くなり、銃を撃った犯人は、午後4時現在、捕まっていないという事です
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60代の女性が90万円だまし取られる
上伊那郡内に住む60代のパート従業員の女性が現金90万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生しました。 伊那警察署の発表によりますとこの女性は8月下旬、「パンフレットが届いたらそこに書かれた会社に連絡してください」と男から連絡があり電話したところ「ウズベキスタンの紙幣は価値がある」などと持ちかけられ9月上旬から中旬にかけて2回にわたり合計90万円を指定された静岡の住所地に宅配便で送ったものです。 その後連絡が取れなくなり不審に思い警察に相談し被害に気づいたということです。 伊那警察署では特殊詐欺とみて調べを進めるとともに電話による儲け話は詐欺と疑い警察に相談するよう呼びかけています。
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給食費納付求め提訴
駒ケ根市の赤穂中学校と東中学校を卒業した生徒の保護者7人を相手どり、学校やPTAでつくる給食委員会は、未納となっている給食費の納付を求め伊那簡易裁判所に18日提訴しました。 原告代理人の長谷川洋二弁護士が18日伊那簡易裁判所に提訴しました。 訴状によりますと、未納額は、1世帯あたり1万1,752円から19万1,724円、総額で70万8,098円です。 再三の支払い請求や呼び出しに応じていないということです。 裁判は、個別に行い、被告が出廷しない場合は原告の主張が認められ、判決に従わない場合は、強制執行になるということです。
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市議会総務委員会 安保法案廃案もとめる請願 「不採択」
伊那市議会総務委員会は、安全保障関連法案の採決強行を止め廃案を求める意見書を提出する請願について不採択としました。 採決の結果、請願は賛成3、反対3と同数になり、委員長決裁により不採択となりました。 市議会には、安保関連法案の採決強行をやめ廃案を求める意見書を提出することを求める請願が市民有志から提出されています。 議員からは、「国会で十分審議がされていない」「憲法9条の精神を守るべき」といった、賛成意見や、「安保関連法案は、9条の範囲内で戦争を防止するもの」「抑止力を高め、国民の幸福を守る必要がる」といった反対意見が出されていました。 傍聴していた市民は、「残念。本当に法案の意味を理解しているのか疑問が残る」と話していました。 この請願の採択を求める署名およそ2900人分が議長あてに提出されていました。 この請願については、市議会最終日に、採決が行われる予定です。
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鬼怒川で排水作業の緊急災害対策派遣隊に聞く
茨城県常総市の鬼怒川などで発生した豪雨災害。 現地で排水作業にあたった天竜川上流河川事務所の緊急災害対策派遣隊に災害の状況などについて話を聞きました。 天竜川上流河川事務所の緊急災害対策派遣隊は鬼怒川の堤防が決壊した10日に職員と協力会社合わせて13人が現地へ向かいました。 11日から排水ポンプ車2台を使い河川が氾濫した地域の排水作業を行い13日遅くに戻りました。 派遣隊の松葉志郎隊長は「現地は家屋が床上浸水で1m20cmほど水に浸かっていた状態。災害の目の当たりにしてこういった災害は起こりうるという認識の上に立って対応できるように準備しておく必要がある」と話していました。 常総市では今回の豪雨災害により死者、行方不明者また救助を求める人が多数いて捜索や救助活動が続けられているということです。 天竜川上流河川事務所の中島一郎副所長は今回の豪雨災害について「水位が上がると堤防が危ない状況になるということをハザードマップで確認しどういう経路で避難すればいいかを知っておくことが重要」と話しています。 天竜川上流河川事務所では第二班が現地に到着していて引き続き排水作業にあたっています。
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安保関連法案「廃案」訴えパレード
安全保障関連法案の廃案を求める自動車パレードが13日、伊那市内で行われました。 パレードは、反戦平和や女性と子供の権利向上に向け社会運動をしている新日本婦人の会伊那支部が行いました。 伊那支部ではこれまで、他の団体と協力し安全保障関連法案の廃案を求め街頭でのピーアールや商業施設でのアンケートなどを実施してきました。 13日は今週にも与党が今国会で法案の可決、成立を目指す動きを受け、声を出し多くの人に廃案を訴えようと、自動車でのパレードを実施しました。 伊那支部のメンバーなど14人が、車に「NO戦争法案」のチラシや「憲法9条の生きる社会を」と書かれた看板を取り付け、市内をパレードしました。 荒惠子支部長は「小さな力だが憲法9条を守るせとぎわの段階。 次の世代を担う子供達を絶対に戦場に送りたくない」と話していました。
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中央病院職員を懲戒処分に
伊那中央行政組合は、伊那市内の市道で重傷人身事故をおこした伊那中央病院に勤務する26歳の女性職員を減給の懲戒処分にしたと4日発表しました。 伊那中央行政組合の発表によりますと、今年2月12日、伊那中央病院診療技術部に勤務する26歳の女性職員が病院近くの市道で歩行者に衝突し、歩行者は全治2週間の大けがをしました。 伊那中央行政組合が処分を決定し4日に実施公表したものです。 処分は、減給10分の1を2か月で、監督、指導上の措置として、診療技術部と事務部の56歳と60歳の男性職員を口頭での厳重注意処分としました。 組合では、再発防止策として、安全運転の励行を指示したほか、10月下旬に交通安全研修を実施する計画です。
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高速バスと軽貨物車が衝突
30午後4時35分ころ伊那市御園の県道で高速バスと軽の貨物車が衝突する事故がありました。 この事故によるけが人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと事故は伊那インターへ向かうアクセスの御園南部信号付近であったものです。 伊那市の51歳の男性会社員が運転する軽貨物車が進路変更したさい、上伊那郡内の53歳の男性運転手が運転する高速バスに衝突したものです。 双方の運転手と乗客3人にケガはありませんでした。 伊那署では現在事故の原因について調べを進めています。
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シートベルト着用啓発活動で車の衝突時の衝撃を体験
車が衝突した時の衝撃を体験できる車両を使ったシートベルト着用の啓発活動が、27日、伊那市内で開かれました。 交通安全協会役員OBなどでつくる伊那地域交通安全活動推進委員協議会が行ったものです。 JAFに依頼し初めて行ったもので、買い物客や安協のメンバーなどが時速5キロでの衝撃を体験しました。 協議会では、衝突時の衝撃を模擬体験してもらう事で、シートベルトの大切さを改めて知ってもらい、後部座席でも着用をしてほしいと話していました。
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伊那警察署で総合防災訓練
30日から始まる防災週間を前に、伊那警察署は、大地震の発生を想定した総合防災訓練を27日行いました。 27日は伊那警察署の署員80人が参加し、大地震が発生したとの想定で訓練が行われました。 伊那警察署では、大規模な災害に備えようと、毎年この時期に防災訓練を行っています。 伊那警察署南側駐車場では、災害時に使う機器の操作訓練が行われました。 倒木や家屋の倒壊がある中での人命救助を想定し、チェーンソーで木を切っていました。 また、署員が扮する被留置者の避難誘導をする訓練では、人目につかないよう誘導し、護送車に乗せていました。 伊那警察署では、「万が一の地震発生時には、落ち着いて迅速に対応ができるよう備えたい」と話していました。
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振り込め詐欺の手口学ぶ
特殊詐欺被害にあわないための方法を学ぶセミナーが24日伊那市役所で開かれました。 参加者は電話対応訓練を行い詐欺の手口などについて学びました。 セミナーは特殊詐欺の手口を学び被害防止につなげようと長野県が開いたものです。 セミナーでは県くらし安全・消費生活課課長補佐の松原寛さんが詐欺の犯人役となり電話をかけ参加者がその対応をしました。 電話に出た参加者は特殊詐欺の手口を体験し対応方法について学んでいました。 松原さんは怪しい電話がかかってきたら、きっぱりと断ること。 また「携帯電話の番号が変わった」「風邪をひいた」というキーワードが出てきたら疑うこと」と話していました。 伊那警察署管内の今年の被害は7月末現在で3件、被害額は234万4,000円で去年の同じ時期と比べて4件、2,628万円減少しています。 県では被害者の9割が特殊詐欺を知っていて、8割が自分は大丈夫だと思っていたにもかかわらず 被害にあっているのが現状としたうえで、特殊詐欺はひとごとではなく対応を身につけておくことが大切だとしています。
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箕輪町成人式 273人節目祝う
箕輪町成人式が15日、文化センターで開かれ273人が人生の節目を祝いました。 今年、箕輪町で成人を迎えたのは男性144人・女性129人・合わせて273人です。 オープニングでは、みのわ太鼓による祝い太鼓が打ち鳴らされ、新成人の門出を祝いました。 成人式実行委員会の中村博実行委員長は「人とのつながりに感謝し、社会人として成長できるよう頑張っていきたい」と挨拶しました。 新成人を代表し小口隼也さんは「感謝の気持ちを忘れず地域に貢献できるよう努力していきたい。」、市川沙綾さんは「自分の人生に後悔しないよう、目標に向かい歩んでいきたい」と決意を述べました。
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731部隊元隊員が証言
伊那文化会館で15日と16日に平和のための信州・戦争展が開かれ旧満州で人体実験を行った731部隊に所属していた元隊員がその体験を語りました。 伊那市在住の北原忠義さんは1945年昭和20年、14歳の時に731部隊に入隊しました。 部隊はペストやコレラなどを使った細菌兵器について研究していてその際外国人捕虜を人体実験に使っていたとされています。 北原さんは「捕虜は人ではなく実験材料として扱われていた。また証拠隠滅のため施設を破壊するよう命令が下されたときは多くの捕虜が殺された。」と話していました。 戦争展ではほかに原爆や軍事教育、朝鮮人強制労働などに関するパネルが展示されていました。 伊那ケーブルテレビではこの戦争展の模様を9月7日から放送します。
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広島原爆投下から70年 伊那市民が黙とう
広島に原爆が投下されてから、6日で70年を迎えました。 伊那市の丸山公園では、投下された午前8時15分、市民が黙とうをささげました。 6日は、丸山公園に市民有志40人ほどが集まり、黙とうをささげました。 この平和祈念式典は、非核平和都市宣言をさらに進める伊那市民の会が毎年開いていて、今年で29年目になります。 広島に投下された原爆の火を絶やさず燃やし続けている平和の塔の前で、参加者は花を供え、手を合わせていました。 非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会は、市民レベルで核兵器廃絶と恒久平和を推進していこうと活動しています。 6日は、広島市から送られたアオギリの苗木が、平和の塔の隣に植樹されました。 被爆したアオギリの苗木を平和のために全国に送り続けたヒロシマの被爆者・沼田鈴子さんの遺志を継いで送られました。
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第33回反核・反戦・平和のつどい
長野県教職員組合上伊那支部などが主催する「反核・反戦・平和のつどい」が、広島原爆の日の6日、開かれました。 会場となったいなっせ4階の上伊那教育会館には、100人ほどが訪れました。 この集いは、毎年、開かれていて今年で33回を数えます。 集いでは、辰野中学校2年3組の生徒が、平和学習で感じたことなどを発表しました。 生徒たちは、戦争に賛成と反対の立場でディスカッションしたり、安保関連法案について学習したりしてきました。 まとめとして、「これからの日本がどうなっていくか心配です。平和についてこれからも考えたい」と発表していました。 また、中国で戦闘し、4年間シベリアに抑留された経験を持つ伊那市荒井在住の長田 伊三男さんの講演がありました。 長田さんは、「シベリアでは、零下40度の極寒の中、かちかちに凍った友を、氷を割って葬った。安保関連法案が通ったならば、戦争できる国になる。 断固戦争には反対したい」と話していました。 集いでは、「これからも『教え子を再び戦場に送るな』のスローガンを掲げ、核も戦争もない平和な世界を願って平和運動を進める」などとするアピール文を採択しました。
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伊那市と南箕輪村の一部2,600戸で一時停電
6日午前8時頃、伊那市と南箕輪村の一部で約2,600戸が停電となりました。電気設備に鳥が接触したもので10分ほどで復旧しました。 中部電力伊那営業所の発表によりますと、停電があったのは伊那市の小四郎久保、西箕輪、御園、山寺と南箕輪村の一部、約2,600戸です。 伊那市西箕輪の変電所で電気設備に鳥が接触したのが原因だという事です。 午前7時50分に停電が発生し、午前7時58分に復旧しました。
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地域おこし協力隊隊員が情報交換
都市部から移住して地域活性化に取り組んでいる地域おこし協力隊の交流会が3日伊那市高遠町のさくらホテルで開かれ隊員同士のネットワークづくりや情報交換が行われました。 交流会は地域おこし協力隊の活動を支援しようと長野県が開いたもので県内の隊員およそ70人が集まりました。 地域おこし協力隊は都市部から過疎地域に住民票を移しそこで観光や農業振興、移住定住支援などの活動にあたる人たちです。 県内では4月1日現在、41市町村で159人を受け入れていて伊那市では6人、箕輪町では4人が活動しています。 交流会では隊員が活動状況などについて意見交換していました。 県内の協力隊は男性が6割女性が4割となっていて年代別では20代が34%、30代が40%となっています。 取り組みの活動内容別では農産物の販路拡大や観光情報発信などの地域おこし支援が47%、農林業関係の支援が24%となっています。 協力隊のうちおよそ6割がその地域に定住するとの調査結果があり各自治体では隊員増により地域活性化と人口増につなげたいとしています。
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特別救助隊が天竜川で水難救助訓練
上伊那広域消防本部は、河川の増水による水難事故を想定した訓練を、23日に伊那市で行いました。 上伊那広域消防本部、伊那消防署の特別救助隊のメンバー7人が訓練を行いました。 水に触れても体温が奪われないように、ドライスーツやウエットスーツを着て訓練を行います。 訓練は、水のレジャーが本格的に始まる毎年この時期に行っています。 隊員らは、川の流れに乗って、泳いで対岸に渡る訓練や、橋の上から救助用のロープを下ろす訓練などを行いました。 この訓練は、24日も行われるほか、8月下旬には、広域消防本部全体での水難救助訓練を宮田村で行う予定です。
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伊那署内に山岳高原パトロール隊 結成
伊那警察署に、登山者への指導や山岳での救助活動を行う山岳高原パトロール隊が今回新たに結成されました。 16日は、伊那警察署で指命式が行われ、35歳以下で体力に自信あり、山岳での活動に意欲がある5人が山岳高原パトロール隊に指命されました。 指命式では内川政澄署長から、1人1人に、指命書が手渡されました。 長野県警察では、去年、長野中央警察署に、今年は、伊那署を含め、管内に山岳地帯を持つ4つの警察署に隊を配置しました。 指命式では隊員を代表して中内(なかうち) 崇雄(たかお)巡査部長が、決意表明を行いました。 県警ではこれまでも、山岳遭難などが発生した場合は出動していましたが、 今回、登山靴やザックなどの装備品を配備して、隊を結成しました。 軽装な登山者や、無理な計画の登山者への指導やパトロールの他、遭難が発生した場合は、救助に向かい、山岳遭難防止対策協会とともに活動します。 伊那署管内では、去年1年間で6件、6人が山岳遭難していて、1人が重傷でした。 県全体では110人が隊員に指命されていて、伊那署でも、今後、隊員を5人から10人に増員するなど、活動を強化していくということです。
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戦争体験の証言を歌に 伊那で聞き取り調査
戦争体験の証言を歌にして平和活動を行っている長野市出身のシンガーソングライター清水まなぶさんが18日伊那市を訪れ市内の戦争体験者から聞き取り調査を行いました。 清水さんは平成12年に小室哲哉さんプロデュースにより歌手デビューしました。 平成19年、祖父の残した戦争体験手記を目にしたことをきっかけに戦争体験者の声を歌で伝える活動を行っています。 今回もその一環で伊那市を訪れ東京大空襲に遭遇した溝口和夫さんやその兄弟から話を聞きました。 溝口さんは1945年昭和20年東京で暮らしていて空襲にあいました。 清水さんは県内全ての市町村をまわりそこに住む戦争体験者の聞き取り調査を行うことにしています。 清水さんは伊那ケーブルテレビが8月11日に伊那市のいなっせで開く「語り継ぐ戦争 公開シンポジウム」で歌を披露するほかパネルディスカッションにも参加することになっています。