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新市誕生記念イベント・野田知佑さん講演会
カヌーや自然をテーマにするエッセイストで知られる野田知佑さんの講演会が11日夜、伊那市の生涯学習センター(いなっせ)であった。カヌーで世界各国の川を下った体験談などに集まった大勢の市民らが耳を傾けた。
伊那市、市教育委員会の主催で、新市誕生記念イベントの一つ。講演に加え、1日から12日間、同会場で個展をしていたイラストレーターで、野田さんと交友のある藤岡牧夫さん、総合学習でカヌー体験を通して自然環境を学んでいる伊那小学校6年智組の児童たちも出演した。
3部構成で、1部は伊那市の白鳥孝収入役の進行で、野田さんと藤岡さんが対談。30年ほど前に西箕輪に住んでいたことがあるという野田さんは「当時はきれいな水辺ばかりだったことを覚えている。時代の変遷で伊那も大きく変わった」と振り返った。藤岡さんは高遠町勝間のシダレザクラを題材にしたときのことを語り「あでやかな春景色で温かさを感じた」と述べた。
伊那小の児童たちはカヌー製作や自然学習など4年生からこれまでの取り組みを発表し、実際に作ったカヌーを披露した。野田さんは「よくできている」とし「せっかく作ったんだからもっと遊ばなくては」とカヌーを通した学習以外に自然に溶け込んで遊ぶ大切さを教えた。
3部の講演は、「世界の川を旅する」と題し、「生涯のテーマとなった」とする北米のユーコン川をはじめ世界各国の川をカヌーで下ったときの体験談を写真とともに披露した。 -
地産地消セミナー「トマトの収穫とケチャップ作り」
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会は9日、地産地消セミナー信州を食べよう「トマトの収穫とケチャップ作り」を長岡公民館で開いた。
農村女性ネット上伊那が進める事業。地元の特産物を活用した料理、加工講習会を開き、消費者に食や農、地産地消に理解を深めてもらおうと、各協議会ごとにテーマを決めて開いている。
箕輪町では22人が参加し、10年ほど加工用トマトでケチャップ作りに取り組んでいる長岡支部に学んだ。野良っ娘の会のメンバーの畑で収穫した加工用トマトを柔らかくなるまで煮てミキサーにかけ、タマネギ、ニンニク、香辛料などと一緒に水分がなくなるまで煮詰めた。
「一番気を使うのは焦がさないように煮詰めること。手間はかかるけど市販のものと違っておいしい」と長岡支部会員。参加者は「作り方を覚えて家でもやってみたい」と話していた。 -
南箕輪村・敬老の日贈り物作り
敬老の日に手作りのメッセージカードをおじいちゃんやおばあちゃんに贈ろう竏窒ニ10日、「おはなしむら&飛び出すメッセージカード作り」が村民センターであった。家族連れなど約45人が集まり、メッセージカード作りやパネルシアターを楽しんだ。村図書館、公民館主催。
季節のイベントに合わせて行う「いろいろ物作り体験会」の一環で、園児から小学生を対象としている。毎回読み聞かせもしており、今回は敬老の日にちなんだ昔話『おばあさんとぶた』のパネルシアターを上映した。
創作体験では、堀薫公民館長を講師に迎え、開くとゾウの絵が浮き上がるメッセージカード作りに挑戦=写真。子どもたちは、はさみや色紙、サインペンを使って個性豊かな親子ゾウを作成し、日ごろの思いをメッセージとして添えていた。 -
伊那市で親子ふれあい遊び
親子で野外遊びを楽しもう竏窒ニ、未就学児の親子を対象とした「親子ふれあい遊び」が10日、伊那市の知立市野外センターであった。40組120人の家族連れが集まり、講師に小名木伸枝さんを迎え、木の積み木で遊びや風を使った遊びを親子一緒に楽しんだ。伊那伊那市公民館運営協議会、子どもネットいな主催。
自然の中での遊びを通して、豊かな感情や心の育成を図ることを目的とした活動で7年目。今年は、3月まで保育士として「風や草花など、自然の力を子どもたちに感じてもらう保育」を実践してきた子育て支援課の小名木伸枝さんが講師を務めた。
小名木さんは、大きなバルーンを膨らませる遊びや、結んだ手ぬぐいを玉に見立てた玉入れ競争などを紹介。また、トンボやカラスの向いている方向から風向きを知る方法など、身近なことから自然を感じられることを示し、参加親子を楽しませた。 -
大芝の湯で泰山会の琴と尺八演奏会
県伊那文化会館で開く「邦楽SALAD(サラダ)」の音楽監督を務める川村泰山さん(59)が率いる尺八グループ「泰山会」と、妻・利美さんが主宰する琴グループ「絃(いと)の会」による邦楽演奏が10日、大芝の湯であった。訪れた入浴客は、心和む和の音色に聞き入った=写真。
東京都や大阪府などに教室を持つ川村夫妻は、年に一度、東京と大阪の中間にあり、伊那市出身の利美さんの地元でもある南箕輪村の大芝荘で合同合宿を開いている。毎年最終日には、合宿の成果を披露するための演奏会を企画。今年は大芝の湯のロビーが会場となった。
演奏には約20人のメンバーが参加。「睡蓮」「春興」など合宿で練習してきた曲目の一部を披露した。
合宿は3日間で、地元の邦楽愛好家も参加する。普段と異なる環境の中、さまざまな人と切磋琢磨しながら集中練習するため、レベルアップにつながり、毎年の参加を希望 -
救急法競技大会優勝報告
駒ケ根市の市武道館で9日に行われた第19回県赤十字救急法競技大会一般Iの部で1縲・位を独占したほか、一般IIの部で2、3位を占めるなどの好成績を挙げた駒ケ根市消防団(小平佳司団長)の選手らが12日、市役所を訪れ、中原正純市長に大会の成績を報告した=写真。一般Iの部で優勝した救護隊Cチームの春日浩幸さんは「チームの力と周囲の協力のおかげで運良く勝つことができた。これからも頑張りたい」と喜びを語った。中原市長は「団の伝統として救護に力を入れ、若手の育成にも努力してきた成果が今回の素晴らしい成績となった。市民として誇りに思う」と栄誉をたたえた。
選手らは大会出場のため約1カ月前にチームを結成して以降、夜間を中心に厳しい訓練を重ねてきた。 -
心身に障害のある小中学生と家族が信大で農業体験を通した交流会
農業・自然体験を通して心身に障害がある子どもの社会性や自律性を育み、家族同士の交流による情報交換、心のケアに当たる国立信州高遠青少年自然の家の企画事業「みんな友だち竏虫ゥ然とともに竏秩vが9日、南箕輪村の信州大学農学部農場などであった。県内外の12家族34人が集まり、6月に植えたサツマイモやニンジンなどを収穫。それを使った豚汁づくりに臨み、交流を楽しんだ。
98年から継続的に行われている取り組みで、例年リピーターとして参加する家族も多い。1泊2日で、子どもたちにはいつもと異なる環境の中でさまざまな人との交流やイベント楽しんでもらい、保護者には情報交換の場を提供したり将来に向けた就業相談の場を提供。家族のトータルケアに当たる。
農作業に参加した家族は「大きいと思ったけど以外に小さかったね」などと話ながら、秋の実りの収穫を楽しんでいた。
また今年は、高遠少年自然の家周辺にある自然を生かした自然体験を2日目に企画。森の中に宝物を隠し、それを探知機で子どもたちが探しあてる「森の宝物探し」などを行い、自然体験プログラムの開発につなげる。 -
南箕輪村婦推協が信大留学生と交流
南箕輪村婦人教育推進協議会(山口クニ子会長、15人)は9日、大芝屋内運動場で信州大学農学部の留学生と交流した。
中国やバングラデシュなど大学院生ら12人に加え、加藤助役らも参加。
スティックでボールを打ち、打数を競うグランドゴルフでは、3人1組で8ホールを回った。力の加減が難しいようで、遠くに打ち過ぎたり、ホールポストにボールを寄せながら5打、6打と打数を重ねたり…。思うようにいかず、会場に笑いが響いた。
そのほか、日本語の勉強を兼ね、魚へんの漢字をさおでつるゲームなども楽しんだ。
交流会は18年目の取り組み。地元にある大学の留学生に月見など節気の料理を食べてもらおうと始まったが、その都度、開くことができないため、スポーツ交流へと形を変え、年1回開いている。 -
箕輪町の国道沿いにソバの花白く
大型店の開発工事が進んでいる箕輪町三日町の国道153号バイパス沿いで、ソバの花が白く色づいている。広さ約2・5ヘクタールの休耕田で栽培したのは三日町コンバイン組合。20日ごろまでは見ごろだという。
休耕田の草取りなどの管理を請け負った、毛利儀男組合長(67)が「放っておくのはもったない」と組合員へ呼び掛け本年からソバを栽培。10月下旬には収穫し、農協へ出荷したり、自家用にするという。
「見事に一面に咲いた。しかし、それも今年1年だけしか楽しめそうにない」(毛利組合長)。休耕田には大型店の出店計画があるという。 -
レディーバードが日本の家庭料理講習
伊那市の女性海外研修の参加者でつくる「レディーバード」(平沢羊子会長)は9日、市生涯学習センターで日本の家庭料理講習会を開いた。外国から伊那へ来た24組の親子らが集まり、夏野菜を使った料理4品を作って試食した。
講習会は年1回、単発で開いていたが、外国人から「ふだんの食事づくりを教えてほしい」と要望が出たことから、12月まで4回の日程を組み、メンバーが根菜類の料理や正月料理などを指導する。
初回のメニューは、サツマイモやカボチャ、シシトウ、シソの葉などを使った天ぷら、ひやそうめん、ささげのマヨネーズみそあえなど。
天ぷらは野菜の切り方から始まって、衣の硬さ、天ぷら油の温度の見分け方、揚げ方などメンバーがポイントを説明しながら、一緒に作った。
ブラジルから来て18年になる女性(37)=箕輪町=は「天ぷらは何回か作ったことはあるけど、衣がべとっとなってうまくいかない。教えてもらったから、家で作ってみたい」と話した。 -
「平成の大検地」西春近コース
新伊那市誕生記念イベント「平成の大検地」の西春近コースの開催が9、10日の両日あり、平地を歩く初級者コースから、西駒ケ岳登山の上級者コースなど3ルートに親子連れなど約100人が参加した。
誇るべき郷土の美しさを市民が再認識するため、近隣市町村との境界を自力で踏破するためのイベント。西春近コースは同地区公民館などでつくる実行委員会が主催した。
10日は天竜川右岸堤防付近から宮田村境を通り、藤沢川上流の「休み平」までのAルート、常輪寺から権現山までのCルートの計2ルートを実施。Aルートは初級コースだったため、小学生も多数集まり、全体の中で最も多い約50人が参加した。
天竜川右岸の宮田村との境を歩き、同地区の唐木崇敏さん(67)は「昔は天竜川が暴れ、水害流失が繰り返され、村境を定めるのに度々争そいがあった」と振り返り、村境を決めてきたいきさつなどを語っていた。
休み平に到着後は、公民館職員手作りのカレーライスが全員に振る舞われるなど、子どもたちからは歓喜の声。スイカ割りなどの企画もあった。 -
長谷商工会がマレット親ぼく 木陰で会話弾ませて
伊那市の長谷商工会(橋爪将司会長)のマレットゴルフ親ぼく会が9日、同地区黒河内の長谷マレットゴルフ場であった。10年以上続く恒例行事に会員ら33人が参加し、和気あいあいとプレーを楽しんだ。
会員のほか、八十二銀行、アルプス中央信用金庫の高遠支店職員、長谷地区の市議会員ら約10人を招待して開催。傾斜地にある登り坂の難コースだったが、木々が作り出す木陰で一休みしながら会話を弾ませていた。
参加者は「難しいが、攻略しがいのある楽しいコース。なんといっても夏は日影が涼しいのでよい」と感想。橋爪会長も「暑いけれど木陰でしっかり楽しんで」と呼び掛け、交流を満喫していた。 -
はなまる地域探検隊 絵手紙に挑戦
伊那市の小中学生を対象に体験活動の場を提供する「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)の絵手紙教室が9日、市役所であった=写真。児童ら約80人が集まり、サツマイモ、トウモロコシなどの野菜を題材に、贈る相手を思い気持ちを込めて制作した。
同探検隊では3年目の恒例行事。日本絵手紙協会公認講師の三沢和子さん=同市西春近=を招き、クレヨン、水彩絵具、色鉛筆で思い思いの絵を描いた。三沢さんは「じっくり見て自分の心で感じたままを描いて」と子どもたちに助言していた。
題材となる野菜や花などは、すべて参加者の持参。中にはカブトムシ、クワガタ、バッタなどを持ってくる男子児童もいて、周りから注目を浴びていた。ツユクサを描いた伊那小の塩谷和士君(8)は「葉っぱの色が難しい」と、何度も色を調合して試していた。
一人ひとりが約5枚ずつ作ったが、その内1枚は10月13縲・3日、市役所ホールで展示。残りの作品は家族、担任教師などへ送ることにしている。 -
長谷の官公庁職員・ソフトボール親ぼく
第39回長谷親ぼくソフトボール大会が9日、伊那市長谷の長谷総合グラウンド、長谷中学校校庭であった=写真。同地区の官公庁で働く職員ら約100人が集まり、年に一度の恒例行事で運動不足を解消し、交流も深めた。
参加者は長谷総合支所、長谷中学校、国土交通省三峰川総合開発工事事務所など10チームの職員やその家族。2会場を使って、トーナメント戦と敗者同士の対戦を展開し、全チームが2試合以上戦った。
それぞれ女性職員や小学生なども混じりチームを構成し、和気あいあいとプレー。山々に囲まれ、近くにダムを眺める南アルプスの懐で、仲間を思いやる声や歓喜の雄叫びを響かせていた。
試合後は長谷公民館で表彰式と懇親会を開いた。表彰では優勝チームのほか、個人賞として「ホームラン賞」「珍プレー賞」「最優秀選手賞」などの授与もあった。 -
高遠小の高遠囃子クラブ「灯篭祭り」に向け練習に熱
伊那市高遠町で23日にある高遠灯篭(とうろう)祭で、地元の伝統芸能「高遠囃子(ばやし)」を演奏する高遠小学校の伝承クラブが、本番に向けて練習に熱を入れている。
高遠囃子は各町内にそれぞれ異なる囃子が伝わり、現在、本町や仲町、霜町など8町内会で保存されている。クラブは、譜面が残り「曲が短くて、わかりやすい」(保存会)ことから、鉾持(ほこち)町内の曲を演奏する。
当日は本町交差点から鉾持神社までの本通りおよそ400メートル間を往復。往路を本囃子といい「松囃子」を、復路を帰り囃子といい「唐子」を奏でながら巡行する。
クラブは発足7年目。3縲・年生の有志でつくる。祭りには発足当初から出演し、保存会の桜奏会(小松友衛会長)と婦人部(堀井美代子部長)の指導を受ける。
三味線、横笛、太鼓、大皮、鼓で構成し、担当楽器ごとに練習を重ね、全体で音合わせをする。豪雨で中止となった7月の高遠城下祭りにも出演する予定だったため、6月から週2回励んでいる。
本番は2列で練り歩くため、2週間前から、校内外を歩きながら演奏する実践練習にも取り組む。前後列の間隔やリズムに狂いが生じるなど難しく「演奏のテンポが早いからもう少しゆっくり」などと指導を受ける。
三味線を担当する6年の畑和輝君(11)は「掛け声も大きく出るようになってきたし、息も合ってきたと思う。絶対に成功させたい」と意気込む。
祭りは地区内各所にあるお宮が鉾持神社に合祀(し)された明治以降、記念の秋祭りとして続けられている。当日は午後2時に出発する。 -
第1回わくわくクラブ杯囲碁・将棋の集い
南箕輪わくわくクラブの第1回わくわくクラブ杯「囲碁・将棋の集い」は9日、村民体育館のクラブ談話室で開いた。小学3年生から大人まで30人が囲碁と将棋に分かれてリーグ戦で対戦した。
わくわくクラブの囲碁・将棋教室は月1回、子どもと大人が自由に打ち合っている。大会で互いの腕を競い合おうと初めてクラブ杯を計画した。
将棋は小学生の部9人、一般の部11人。囲碁は小学生の部5人、一般の部4人。会員以外の参加もあった。
結果は次の通り(敬称略)。
【将棋】▽小学生の部=(1)埋橋直也(南箕輪小6年)(2)堀隆雄(同)(3)行田祐斗(同)▽一般の部=(1)酒井昭二(神子柴)(2)赤羽国治(南原)(3)野沢勝(北殿)
【囲碁】▽小学生の部=(1)大塚智哉(南箕輪小6年)(2)山崎洸(同)(3)原諒太(南部小6年)▽一般の部=(1)小口博司(伊那市)(2)酒井久男(岡谷市)(3)渡辺和夫(神子柴) -
地震活動講演会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は9日、駒ケ根ふるさと講座の06年度第1回を赤穂公民館で開いた。約20人が集まり、信州大理学部教授の角野由夫さんの講演「日本列島の地震活動竏駐穴C地震に備えて」を聴いた。
角野さんは「日本の大きな地震は約100年ごとに起きていて、次の大地震は今後50年以内には絶対起こるだろう。日本の伝統的な建物は揺れに強いが、一つの地震でも地盤によって各地の被害は大きく違ってくる。伊那谷は比較的強いが、御岳周辺は弱い」などと説明した=写真。
第2回講座は11月11日午後1時。信州大理学部部長の伊藤健夫さんを講師に迎えて「遺伝子DNAは語る竏宙笂`子組み換え食品の問題点」と題した講演を聴く。 -
【記者室】みのわアイスが食べたい
みのわアイスを作ろう-。牛乳の消費が伸び悩む中、箕輪町酪農振興協議会の有志が、生産者自らが牛乳を売る道を模索し始めた。箕輪の新ブランドとして、また次世代の新たな産業として、ぜひ誕生させたい-と熱い思いを抱いている▼上伊那には駒ヶ根と南箕輪にアイスクリームとジェラートがある。3番目となると「これがみのわアイス」と言える、「箕輪に行って食べたい」と言わせるアイスクリームの開発が必要になる。おいしいのは当たり前で、本当においしくなければ人は来ない▼起業のことは正直わからないが、実現までには課題が山ほどある。今はやる気のある仲間探しが始まったばかり。みのわアイスが食べられる日を楽しみに今後を見守りたい。(村上記者)
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全日本ポニーレース大会第5回パカパカ杯
箕輪町木下一の宮の伊那ハーレンバレーパカパカ塾主催「全日本ポニーレース大会第5回パカパカ杯」が10日、パカパカ塾の馬場であった。県内外から集まったポニーが10種目のレースに出場。たてがみを風になびかせ疾走するポニーもいれば、コースを逆走してしまうポニーもいて、観客は応援したり、笑ったりとレースを楽しんだ。
決勝レースは、速さを競う「ポニーレース」、牝馬でジョッキーも女性という女の戦い「パカパカオークス」、コース途中のパンと人参を騎手と馬が食べきってゴールする「パンと人参」、2カ所のかごにボールを入れてゴールする「上手に入れて」など速さ、技、馬の頭のよさなどを競う。
競走レースでG1ポニーの走りを見せる一方で、騎手の頑張りとは裏腹にのんびりコースを歩いたり、騎手を振り落として走ったり、ポニーを引く大人のほうが必死に走っていたりと、観客は愛きょうあるポニーの様子や意外なレース展開を楽しんでいた。 -
三峰川みらい会議水チームが7月豪雨の影響から、三峰川の治水を改めて検証
三峰川みらい会議水チームは10日、7月豪雨の影響で変容した三峰川から、改めて治水のあり方を考える検証会を河川流域で開いた。関係者など15人が参加。自然の流れに沿った治水の必要性を認識した。
ダムの影響もあり、1983年の58災害以降、大きな水害がなかった三峰川だが、今回の雨では、流道の変化や大量流木の発生など多くの変化があった。
ジョギング・サイクリングロードが流出した伊那市富県の左岸には、流出した後から大きな白岩が出現。本来この白岩は、川との境界となっていたが、大きな流れが発生しなくなると同時に白岩の周りに土砂が堆積。その上にサイクリングロードが作られていたため、今回の流出を招いた。参加者からは「これが昔ながらの姿。このままに留めた方がいい」「川の流れを変えてここにサイクリングロードを作ってもまた同じように流される。もともと変化の大きい三峰川の流れを固定するのは無理」などの声が挙がった。
一方、流木の大量発生は58災害時には見られなかった。20年近く大きな氾濫が無かった三峰川では、外来種樹木などが巨大化し、川本来の姿が失われていることが問題視されている。国やボランティアが除伐を試みた部分もあるが、そうした部分はごく一部で、今回の災害では片付けられないほどの大量流木が発生した。水チームの前林賢一代表は「今回は流量が少なかったからこのくらいで済んだが、今後また、こうした流れがあれば流木が橋に引っかかり、欠損する危険性もある」と指摘。樹木を放置は、治水の観点からも危険が高まることを認識した。 -
長谷地区で新「伊那市」誕生記念タウンウォッチング
南アルプスに抱かれた自然豊かな長谷を知ろう竏窒ニ、新「伊那市」誕生記念タウンウォッチングの第1弾「行こう遊ぼう僕らの南アルプスへ」が10日、伊那市長谷であった。家族連れなど117人が参加。長谷ならではの明所などを訪れ、地域の魅力を再発見した。
合併に伴い、新伊那市となった旧3市町村の魅力を地域住民に感じてもらうための試み。今回は、長谷地区が誇る南アルプスや重要文化財に指定されている熱田神社、総合的な保険予防の拠点としたさまざまな事業を展開している美和診療所・長谷健康増進センターなどを見学。
気の里ヘルスセンター栃の木では、山岳写真家・津野祐次さんが「東駒と仙丈ケ岳」をテーマに講演。津野さんは「この地に合わせて生き抜いてきた珍しい植物も多い」と、多様性に富んだ南アルプスの特徴を美しい写真の数々と共に説明しながら、南アルプスの四季の変化をとらえたスライド写真を披露し、参加者を楽しませた。
10月下旬には高遠会場と伊那会場での実施を予定している。 -
第13回伊那市郵便局長杯さわやかママさんバレーボール大会
第13回伊那郵便局長杯さわやかママさんバレーボール大会が10日、伊那市民体育館であった。伊那市ママさんバレーボール協議会に所属する8チーム約120人が参加し、熱戦を試合を繰り広げた。伊那郵便局主催。
バレーボールを通じて互いの親ぼくを深めたり、友情の和を広めていくことを目的として年に一度開く大会。2ブロックで1チーム2試合ずつ対戦し、各ブロックの1位同士で決勝戦を、2位同士でが3位決定戦を行った。
今年は、一昨年、昨年と2年連続で優勝した「コスモス」と、同じく、2年連続で3位に入賞した「たんぽぽ」が、決勝で対戦。2セットを制しコスモスが3年連続の優勝を飾り、たんぽぽは準優勝となった。3位にマザーズが入賞した。 -
伊那弥生ヶ丘高校のPTAセミナーでノンフィクション作家・家田荘子さんが講演
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校は9日、『極道の妻たち』(文芸春秋)などで知られるノンフィクション作家・家田荘子さんを迎えたPTAセミナーを開いた。生徒や保護者地域住民が集まり、「生きるということ」を演題とし家田さんの講演に耳を傾けた。
もともと口下手で人とのコミュニケーションに悩んでいた家田さん。「女優としてなら人と上手に接する人気者になれるのでは」と女優を志す。なかなか芽が出ず、待っているだけではだ竏窒ニ自身の売り込みを始めたところ、出版社から当時の作家にはタブー視されていた“風俗”を書くことを勧められ、それが作家になる転機になったという。
家田さんは「今はそれぞれ夢をもっており、それに向かってがんばっていくのは素晴らしいこと。必ずしもそれは実現できるわけではないが、自分の何が向いているのかも分からないのも事実。遠回りして、一生懸命に頑張ることも大切」と語り、一歩一歩を確実に積み上げ、偏見や自分の価値観で人を見るでなく、それぞれの個性を認めることの重要性を訴えた。 -
国道361号・案内標識移設始まる
6日に交通死亡事故が発生した、南箕輪村南原の国道361号で、現場に設置している案内標識の支柱が国の原則基準に従がっていないため、県伊那建設事務所は11日、移設工事を始めた。
県は地元住民などから支柱が危険だという指摘を受け、移設工事を中旬から予定していた矢先に事故が発生。事故にあった伊那市の男性(60)は木曽側から伊那市方面へ進行中、左側の支柱と衝突、胸を強く打ち死亡した。
現場は歩道のない片側約3メートルの車道で、案内標識の支柱は路肩部の幅約50センチに同事務所が1998年3月に設置=写真。支柱は高さ約10メートル、直径約30センチの鉄製だった。
支柱は国の道路標識設置基準では、歩道のない道路の場合、車道や路肩の外側に設置することが原則となっているが、但し書きの示す「外側に余裕がない場合は、車道部端(路肩含む)の内側50センチ以内」との解釈で設置した。
当時の担当者らの話では、道路脇の畑の用地買収がうまくいかず、やむを得ず但し書内の路肩に設置したとのこと。05年12月には運転者の注意を促すため、支柱手前約20メートルに4本のポール、支柱に反射材を施すなどの危険標示をした。
現場は2月に権兵衛トンネルが開通し、交通量も増加。大型車両のサイドミラーが支柱に接触するとの苦情を受けた建設事務所は、8月中旬に畑の所有者から了解を得て、移設工事を始めるところだった。
付近には、但し書内の路肩に支柱が設置している場所が数個所あるため、道路脇の所有者の了解をもらい、移設工事を進めていきたいという。 -
災害復興記念の花火大会
7月豪雨災害復興祈念の伊那市花火大会が9日夜、市役所南側であった。人出は約3万人。打ち上がる5千発の花火を楽しみつつ、災害復興を願った。
8月の「伊那まつり」中止を受け、イベントの一つだった花火大会は災害復興記念に切り替えた。プログラムは番付84のままで、花火と映画音楽などを組み合わせた「音楽花火」、空中ナイヤガラ、スターマイン、孫の誕生などを祝う記念花火など色鮮やかに夜空を彩り、会場から拍手と歓声が沸いた。
市役所西側駐車場の3カ所には、災害復興のための募金箱を設置、来場者から義援金を募った。
また、ローメンなど約30の出店が並び、にぎわいを見せた。 -
宮田村で交通事故多発、安全会議と安協が緊急対策会議
8月末現在で既に昨年1年間と同等の交通事故が発生している宮田村で8日夜、関係者約50人が集まり緊急の対策会議を開いた。村内を通行するドライバー、さらに住民一人ひとりの意識徹底が重要と再認識。21日から始まる秋の交通安全運動に向けて、地域と関係団体が協力して、事故抑止に全力を挙げることになった。
同村8月末の人身事故発生件数は38件で前年同期比46%の大幅増。昨年1年間の40件に迫っている。物損事故も130件で、前年同期よりも9件多い。
村安全会議交通安全部会と安協宮田支会が合同で開いたこの日の会議では、駒ケ根署の山本修作署長、渋谷保人交通課長が現況を説明。村内で発生した事故の特徴にもふれた。
自宅周辺の生活道路で、交差点の出会い頭事故が多いと指摘。国道や広域農道など幹線道路では、追突事故が集中しているとした。
そのうえで、事故に関係する割合が高い高齢者を中心にして、人かい戦術で村民一人ひとりに声かけすることが重要と注文。
さらに赤色灯、電光表示板、青色回転灯パトカーの導入など、道路環境に応じた施設整備も必要と求めた。
出席者からも「通学路に立って交通指導してみては」「住民が集まる地域のイベントなどで啓発するのが効果的」など意見が出た。
同会議と同支会はさっそく、交通安全運動期間中の街頭指導を強化すると決定した。
小、中学校PTAや区、商工会、農協などと協力して連日実施するほか、27日は安全会議と安協支部総動員により村内4カ所で人波作戦を展開。啓発チラシも作成し、全戸配布する。 -
県赤十字救急法競技大会
救急の日の9日、救急法の普及を図ろうと日本赤十字社県支部は第19回県赤十字救急法競技大会を駒ケ根市の市武道館で開いた。県下各地から32チーム・96人が出場し、日ごろの訓練の成果を競い合った。上伊那勢は一般Iの部で駒ケ根市消防団が1縲・位を独占したほか、一般IIの部で辰野町消防団が優勝、駒ケ根市消防団が2、3位を占める好成績を挙げた。
出場者は競技開始直前に「頭頂部の擦り傷と左下腿の擦り傷を手当てする」などと掲示された課題を見て合図とともに傷病者に駆け寄り、体につけられたテープの色で出血、骨折、ねんざの部位などを確認。「大丈夫ですか」「すぐに救急車が来ます」などと声をかけたりしながらチームの3人が連携して包帯を巻いたり心肺蘇生(そせい)法を試みるなど、状況に応じた手早い応急処置を施していた=写真。
競技は地域奉仕団と一般、赤十字救急法救急員認定資格者をチームに含むIと含まないIIに分かれて4部門で争われた。
上位は次の皆さん(上伊那関係分)。
▼一般Iの部(1)駒ケ根市消防団救護隊C(春日浩幸・小澤康弘・山口正輝)(2)駒ケ根市消防団救護隊B(松本寛明・横山渉・小松貴志)(3)駒ケ根市消防団B(宮澤武史、上村隆史・上山和則)▼一般IIの部(1)辰野町消防団B(仁科武司・有賀夏樹・花岡照明)(2)駒ケ根市消防団救護隊A(北原晃洋・小澤隆章・西川正樹)(3)駒ケ根市消防団A(塩沢克美・横山喬幸・小池正敏) -
みはらしの湯で菊風呂
別名“菊の節句”といわれる重陽(ちょうよう)の節句に合わせて9、10日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、浴槽に菊の花束を浮かべた「菊風呂」を、各露天風呂で行っている。秋の訪れを感じさせる花々が、入浴客たちを和ませている=写真。
中国では、縁起が良いとされる奇数の中で最も大きい“9”が重なる9月9日を「重陽の節句」としており、長寿の花として信仰する菊の花の香を移した「菊酒」を飲むなどして長寿を願う。日本でも明治時代までは旧暦の9月9日に当たる10月ころ、重陽の節句が行わる習慣があった。
この風習にちなみ「季節の節句に合わせた菊の花で季節感を楽しんでもらおう」と企画。早速菊風呂に入浴した人は「暑いけどもう菊の時期なんだね」などと話ながら、秋の訪れを感じ、いつもと少し違う露天風呂を楽しんでいた。 -
かんてんぱぱでパッチワークとステンドグラス展
伊那市の布工房「キルトガッセ」を営む根津幸江さんと、山梨県北杜市にある鉄とステンドグラスのお店「Koji」を営む小島良雄さん、教子さん夫婦による「パッチワークとステンドグラス竏衷Hのフェスタ」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。温かな光を放つステンドグラスのランプや、古布でつくるパッチワーク、裂き織など約200点が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
両者によるジョイント展示・販売会は今回が初めて。寒くなる時期に合わせ、温かさを感じさせる色彩、秋のモチーフなどを取り入れた。
根津さんは、布や木などといった素材そのものを生かしながら作品に用い、柿渋の染色などでアクセントを加えている。素朴な色彩はこれからの時期と相性が良く、タペストリーやバッグ、洋服など、多彩な布製品が並んでいる。
良雄さんが枠を作り、教子さんがガラス部分を手掛けるという児島さん夫婦のステンドグラスのモチーフは自然。色も自然を意識した優しい色彩で、和みの空間を提供してくれるステンドグラスランプや卓上写真立てなど、オリジナル作品が楽しめる。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
伊那国際交流協会が伊那市を英語で観光ガイドするための英語講座を企画
伊那国際交流協会は、伊那市を訪れた外国人に、英語で観光案内ができるようになることを目指す英語講座「観光ガイド編」を新たに開講する。講師には県の国際交流員・ジョアン・ゴーリーさん(23)を迎え、市内観光スポットの案内方法を伝授してもらう。ジョアンさんは「あまり英語を話せない人でもテキストを覚えれば観光案内ができる。自分たちが住むまちのことをもっと深く知り、外国人だけでなく日本人にも観光案内できるようになりませんか」と多くの参加を呼びかける。
海外から伊那を訪れる人が増える一方、「伊那のことは分かっても英語は話せない」「英語は話せても伊那のことは分からない」など、それぞれの事情から観光案内までできる人材は少ない。そこで、英語を学ぶとともに地元を学び直してもらい、海外の人との交流に役立ててもらおう竏窒ニ今回の講座を企画。開講にあたり、市内の観光スポットを巡って、オリジナルテキストも作成した。講義では、ジョアンさんが伊那に来た当初、疑問に感じたことなどを参考に、各スポットに関連する季節イベントの案内方法なども学ぶ。
講座は19日縲・1月7日毎週火曜日で全8回。伊那市駅前ビル「いなっせ」4階の402号室で、午後7時から開講する。ガイド実習日は11月12日。受講費12500円(会員は11500円。12日の参加は実費)。定員15人。
問い合わせ・申し込みは伊那国際交流協会(TEL72・7706)へ。