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むらづくり住民懇談会
南箕輪村むらづくり委員会(唐沢俊男会長)は23日夜、むらづくり住民懇談会を村民センターで開いた。委員が「南箕輪ずく出しプロジェクト」の詳細を説明し、住民と意見を交わした。プロジェクトは懇談会、今後予定する提案会での住民意見も参考に案をまとめ、9月末に村長に答申する。
南箕輪ずく出しプロジェクトは▽子どもすくすく▽村民いきいき▽地域コミュニティ再生▽自然環境▽「南箕輪ブランド」創造-の5つ。委員会の各部会ごとに検討し、構想、課題、具体的な施策などの素案をまとめた。
各プロジェクトのメーンは◇子どもすくすく=▽安心子育て▽楽しく読もう▽みんなで伸びよう◇村民いきいき=▽病気にならないために▽健診の充実とアフターケア▽地域コミュニティの活性化◇地域コミュニティ再生=▽むらづくり条例の制定▽地区・組織=地域協議会(仮称)づくり◇自然環境=▽環境保全と活用▽資源循環再利用の促進と公害対策◇「南箕輪ブランド」創造=▽みなみみのわ産業活性化▽みなみみのわ特産品の推進▽集まれ!みなみみのわ▽環境・健康・食育▽大芝高原ドリーム-。
懇談会は委員を含め32人が参加した。一般は7人。
住民から「プロジェクトを答申した後、行政や議会と意見が一致するかどうか疑問」とする意見や、地域コミュニティ再生の地域協議会(仮称)づくりについて「全員の参画が得られるのか。ある程度の強制力をもたないと難しいのでは」との意見もあった。案の優先順位の提示の必要性や、南箕輪ブランドを農業だけでなく工業など範囲を広げた案を求める声もあった。
むらづくり委員会に対して、「計画の旗振り役として区民を引っ張っていってほしい。せめて、チェック機関として最後まで見届けてほしい」との要望もあった。
委員会は、28日と9月4日に住民提案会を計画している。プロジェクトの資料について意見、提案をむらづくり委員会の席で1人約10分以内で発表する。時間はいずれも午後7時半から。場所は役場2階講堂。問い合わせは委員会事務局の役場総務課企画係(TEL72・2104内線102、103、104)へ。 -
未就園児を持つお母さんお父さんのための情報誌「すくすくちびっ子だより」発行
箕輪町の子育て中のお母さん有志による「子育てママさんs」が、未就園児を持つお母さんお父さんのための情報誌「すくすくちびっ子だより」第1号を発行した。
少しでも情報発進をしたい-と有志を募り、情報誌の編集・発行をする「子育てママさんs」を組織し、活動を始めた。
情報誌はA3用紙の両面印刷で、半分に折っている。企画▽親子でうたいましょう▽読んであげましょう▽出かけてみましょう-は毎回掲載。第1回は、歌は「ももたろう」、おすすめ絵本で「だるまちゃん・りんごちゃん」、町内保育園解放日「のんたんの日」を紹介した。町公民館おかあさんと一緒事業の案内もある。
特集は「子育てサークル全紹介」。町内有志サークル4団体、地区子育て学級10団体の活動日、登録者数、活動内容などを載せた。
情報誌は町文化センター、図書館、役場などに置き、10カ月児相談でも配る予定。今後は定期的に発行する。
発行記念プレゼントも実施中。詳細は情報誌で。情報と編集・発行に携わる仲間も募集している。問い合わせは町教育委員会町子どもセンター事務局(TEL70・6603)へ。 -
19年ぶりに女性模擬議会
箕輪町女性団体連絡協議会による女性模擬議会が24日、町役場の議場であった。19年ぶりの女性議会で、11人が登壇し農業、商業、福祉、環境、教育行政など多岐にわたって質問した。
女性模擬議会は町では、1988年11月に子どもと婦人による模擬議会が開かれて以来となる。女性の視点からの声を町政に反映してほしい-と女団連が申し入れ、町も模擬議会開催を模索していたことから実現した。
模擬議会議員は25人。女団連に所属する11団体の代表が務めた。議長は女団連会長の釜屋美春さん。副議長は小林ふさ子さん。
豪雨災害で地域ふれあいマップが生かされた点について原田とみ子さん(エコ・ネット)が質問。平沢町長は「北小河内は一気に土砂が押し寄せたためパニック状態になり、組織的動きができにくかった。地震は瞬間的に起こる。パニックのときにどういう体制を作るかもう一度検討し、今回を教訓に生かしていきたい」と答えた。
唐沢喜美子さん(婦人教育推進協議会)は、天竜護岸利活用プロジェクトへの町の関わり方を質問。町長は「河川版のアダプトシステムを提案している。町はバックアップする」と答えた。大槻一子さん(ボランティアセンター運営委員会)はボランティアセンターの改善を尋ねた。町長は「ボランティアセンターの必要性は十二分に考えている。社協の機能をゆとり荘に移すことを考え中。場所は今の福祉センターがベターと思うが、貴重な意見をもらい素案を作りたい」とした。
議会を終えた釜屋議長は、「議会が身近になった。町長に、女団連のリーダーシップや審議会への積極的な応募など課題をもらったので、勉強し検討していきたい」と話した。 -
西箕輪「わんぱくおやこ塾」 野菜収穫体験
伊那市西箕輪のはびろ農業公園「みはらしファーム」内の畑で23日、未就園児とその保護者による、トウモロコシとスイカの収穫体験があった。25組、50余人が参加し、自分たちで育てた農作物の実りを喜び、もぎたての味をたん能した。
保護者同士の交流などを目的とした同地区公民館事業「わんぱくおやこ塾」の年間計画の一つで、10年ほど続く企画。保育園見学、クリスマス会などの年11回の活動の中でも人気がある屋外イベントだ。
5月下旬に種をまき、実りを迎えたトウモロコシの背丈は子どもたちの倍に成長。幼児らは母親の手を借りながら、ぎっしりと実が詰ったトウモロコシを抱きしめるようにもぎ取っていた。
トウモロコシはその場でゆでて試食、昨年より「甘い」との好評だった。2年目の参加となる西箕輪大萱の主婦若林しおりさんは、長女・明日香ちゃん(2つ)の食べっぷりに「昨年よりよく食べている」と笑顔だった。
5月の種まきの際、サツマイモの苗植えも実施。10月下旬には焼きいもにして食べる予定になっている。 -
駒ケ根駅前で「打ち水大作戦」
二十四節気の一つで、暑さが峠を越えるころ竏窒ニされる「処暑」の23日、駒ケ根商工会議所青年部(倉田勇会長)は初の試みとして「打ち水大作戦」をJR駒ケ根駅の駅前広場で行った。昼下がりの強い日差しが照りつける中、そろいの法被を着た役員ら約10人が参加して、ひしゃくや手などで水をまいた=写真。数分おきに3回打ち水を行った結果、周辺の気温は約1度低下。目標に掲げた「駒ケ根の気温を2度下げよう」には及ばなかったものの、あちこちに水たまりができた広場にはさわやかな風が吹き抜け、参加者らは「けっこう涼しく感じる」などと笑顔で話し合っていた。まいた水は水道水ではなく、環境負荷を考慮して川の水を使った。
倉田会長は「今年は梅雨の長雨で実施が今日までずれ込んでしまった。来年は暑い盛りに数回実施したい」と意気込みを示した。 -
小黒川キャンプ場、サルの出没増える
県外からの利用者でにぎわう伊那市内の萱の小黒川渓谷キャンプ場で、サルの出没が増えている。近隣の山にすむいくつかの群れが、1週間から10日ほどのペースで出没。人間の2、3メートル付近まで近づくこともあるという。
サルたちは、40匹ほどの群れで定期的に出没し、延命水付近に生えるセリや水菜を食べていることが多い。
少し離れた平沢地区などでも、サルが畑の作物を荒らしている姿が目撃され、管理事務所の職員は「群れは西部地区一帯を巡り歩いているんじゃないか」と予測する。中には小猿を抱える母親もおり、年々出没するサルの数も多くなっているという。
今のところ人を襲うなどといった被害はないが、利用客の中にはえさを与える人もいたため、管理事務所では延命水付近に看板を設置し、むやみにえさを与えないよう注意を促している。 -
大芝高原まつり26日
「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」デビュー南箕輪村の権兵衛トンネル開通記念第21回大芝高原まつりは26日、大芝高原一帯である。今年作成した大芝高原音頭アレンジ曲「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」デビューの祭りでもあり、Newヴァージョンをメーン曲とするおまつりパレードには昨年を上回る約750人が参加するなど、当日に向け盛り上がりをみせている。
今年は土曜日開催。催し物は18ある。開会式・おまつりステージは湖上ステージで午前10時縲恁゚後7時半。ステージは31プログラムで24団体、約750人が出演する。おまつりパレードは午後2時縲・時。参加は22団体。午後3時20分までは踊り15団体の出演で、村消防団ラッパ班によるラッパ吹奏が開始を告げる。3時20分からは6団体がみこしを担ぐ。民謡踊りは午後4時縲・時半。午後3時半から「大芝高原音頭」を流す。
クラシックカーフェスティバルは約120台の車が集まる。権兵衛トンネル開通を記念した木曽の物産展は、塩尻市暮らしの工芸館、木曽町商工会女性部、木祖村が参加する。フリーマーケットは55ブース。区画外で小学生5ブースの出店もある。
研修センターでゆかたの着付け手伝いがある。無料で女性のみ。時間は午前10時縲恁゚後5時半。
当日は無料巡回バスを運行。村内を2コースに分け、午前9時の始発は2台の巡回バスとなる。巡回バス利用の場合、第1駐車場(ミニグラウンド)から直接会場に入ることができる。
シャトルバスも運行する。富士塚運動場(老人ホーム西)を臨時駐車場とし、第2駐車場(大芝湖東)までシャトルバスを利用できる。時間は午前8時半から、花火が終了する午後9時半ころまで。
催しは次の通り。
▽ゲートボール大会=午前8時縲・0時半▽マレットゴルフ大会=午前9時縲恊ウ午▽地場農産物即売会=午前10時縲恁゚後1時▽親子ふれあい木工広場=午前10時縲恁゚後2時▽乗馬体験コーナー=午前10時縲恁゚後2時▽クラシックカーフェスティバル=午前10時縲恁゚後3時▽闘鶏大会=午前10時縲恁゚後3時▽フリーマーケット=午前10時縲恁゚後3時▽福祉ボランティア本部=午前10時縲恁゚後4時▽開会式・おまつりステージ=午前10時縲恁゚後7時半▽ふるさとの味コーナー=午前10時縲恁゚後9時▽出店コーナー=午前10時縲恁゚後3時半▽防災コーナー=午前10時縲恁゚後2時(はしご車のみ正午縲恁゚後2時)▽木曽の物産展=午前10時縲恁゚後3時半▽大芝名物たらい体験・レース=午前10時半縲恁゚後1時▽おまつりパレード=午後2時縲・時▽民謡踊り=午後4時縲・時半▽花火大会=午後7時半縲・時 -
伊那緑ヶ丘・敬愛幼稚園鼓笛隊が市役所で演奏披露
伊那市の伊那緑ケ丘幼稚園と緑ケ丘敬愛幼稚園の鼓笛隊が23日、市役所を訪れ、小坂樫男市長や職員、保護者ら大勢が見守るなか、練習の成果を堂々と披露した。
毎年、伊那まつりのオープニングパレードに出演しているが、今年は7月の豪雨の影響で祭りが中止になったため、園側が市に演奏披露の機会を申し入れた。
両幼稚園の年長児による合同編成の鼓笛隊は、「スターウォーズのテーマ」「あなたのとりこ」「星に願いを」「となりのトトロ」の4曲を披露。リズム良く、息の合った演奏に大きな拍手が送られた。
年少と年中の園児たちは、自分たちで色づけした新市章を描いた小旗を振って応援。保護者らはカメラやビデオに収め、晴れ姿に目を細めていた。
演奏後、小坂市長は「元気な姿を見せてくれてありがとうね。来年、小学校に元気に入学してきてくれるのを待ってるね」と言葉を送った。
両幼稚園は鼓笛隊演奏を教育活動に取り入れて43年目。集中力や忍耐力、協調性を養っている。 -
高遠町図書館でこどもひろばSP
伊那市高遠町の高遠町図書館でこのほど、「こどもひろばスペシャル」があり、60人以上の親子らが絵本の読み聞かせや人形劇などを楽しんだ。
伊那・高遠・長谷の3地域でそれぞれ活動しているボランティア団体が集った合併記念企画。新市発足直前の3月に伊那の住民有志でつくる「図書館大好きの会」が市立図書館で開き、町図書館でも計画した。
図書館をより身近にしてもらい利用者増加につなげる機会としているほか、ボランティア団体を知ってもらう狙いもある。
おはなしパレット(伊那)図書館大好きの会(同)こどもひろばボランティア(高遠)長谷文庫(長谷)が出演し、7プログラムを繰り広げた。
絵本の読み聞かせに子どもたちは夢中になり、人形劇ではキャラクターの登場や仕草に歓声をあげた。ほかに、手遊びやリズム遊びで体を動かし、全員で歌も歌って楽しんだ。 -
箕輪町で絵本作家・あきやまただしさんを招いたお話し会
箕輪町を中心とした有志によるおはなしを楽しむつどい実行委員会は10日、絵本作家・あきやまただしさんを招いた読み聞かせ講演会を箕輪町の松島コミュニティーセンターで開いた。約200組の親子が集まり、あきやまさん独特の絵本の世界を楽しんだ。
絵本や読み聞かせなどに触れ、子どもたちに豊かな心を育んでもらうことなどを目的として活動する同会は今年、子ども夢基金の助成を受け年内に4回のイベントを企画。今回はその2回目で、これまで箕輪町に招いたことがなかった絵本作家に講演を依頼した。
あきやまさんは、子どものリクエストに応じて自身の作品『へんしんトンネル』や『たまごにいちゃん』などを感情のこもった口調で読み上げた。子どもたちも、一緒に言葉を口にしながら、絵本が繰り広げるさまざまな世界を楽しんでいた。また、作品に登場する主人公をテーマとした歌の披露などもあり、会場をわかせた。 -
箕輪町スイミングプール利用まとめ
箕輪町教育委員会は20日に今季の営業を終了した町スイミングプールの利用状況をまとめた。26日間の営業で4315人が水泳を楽しんだ。
今季は7月15日にプール開きをし、20日までの28日間で雨天中止が2日間、営業は26日間だった。無料開放したプール開きは幼児から一般まで150人が利用。シーズン中に有料入場者と無料入場者を合わせ4315人が訪れた。05年度は27日間営業で4258人で、本年度は57人とわずかに利用が多かった。入場料合計は39万5900円。
スイミングプールの忘れ物を、町文化センターで保管している。町教委は、「心当たりのある方は取りに来てください」と話している。
忘れ物は水着、ゴーグル、バスタオル、水泳帽子、帽子、日傘、浮き輪、ボール、水筒、眼鏡ケースなど。名前を書いたものもある。問い合わせは文化センター(TEL70・6601)へ。 -
箕輪町女性模擬議会24日
箕輪町女性団体連絡協議会による女性模擬議会が24日、町役場の議場である。11人が登壇し一般質問をする。
女性模擬議会は町では、1988年11月に子どもと婦人による模擬議会が開かれて以来、19年ぶりとなる。模擬議会の開催を町も模索するなかで、女団連から提案があり、双方の思いが一致して実現したという。
模擬議会議員は25人。議長は女団連会長の釜屋美春さん。副議長は小林ふさ子さん。女団連に所属する11団体から代表者が参加。11人が一般質問する。
一般質問の要旨は次の通り。
田中利子さん (1)ながたの湯及びながた自然公園の充実(2)青少年の健全育成
北原愛子さん (1)新規就農支援事業(2)農業後継者(3)地産地消
原田とみ子さん (1)町の環境美化、清掃(2)豪雨災害
小林ふさ子さん (1)少子化対策に対する町の対策と今後の取り組み(2)人権・男女共同参画づくり
林とく江さん (1)生ごみの減量とリサイクル施設の設置
荻原弥生さん (1)介護保険(2)生活改善
池上智恵子さん (1)若年母子家庭の自立支援(2)学童保育(3)未満児保育
浦野美保子さん (1)中心市街地活性化法改正における町行政の商業振興(2)大型店と地元商店街の空き店舗対策(3)1集落1店舗の誘致と助成
伊藤喜代子さん (1)子育て支援(2)公園・緑地利用
唐沢喜美子さん (1)元気センター(2)天竜護岸利活用
大槻一子さん (1)福祉施策とボランティアセンターの改善(2)今後のボランティアセンターのあり方(3)総合的な多目的ボランティアセンターの設立が必要 -
大芝高原Tシャツで大芝高原まつりに参加しよう
大芝荘で発売中南箕輪村大芝高原の大芝荘で、今年新しく作った大芝高原Tシャツを販売している。「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の完成を記念し、南箕輪村開発公社が作成した。「NewヴァージョンのTシャツを着て、26日の大芝高原まつりに参加しよう」と呼びかけている。
Tシャツは、左胸に南箕輪村キャラクター「まっくん」のイラストと、「信州大芝高原」の文字がある。背中は、大芝の「大」の字をイメージした「アカマツの大くん」、「芝」の字をイメージした「ひのきの芝ちゃん」が、大芝高原音頭Newヴァージョンを踊っている様子のイラストに、踊りの中にあるかけ声「ハイハイハイ」と、「踊!!大芝高原音頭」の文字が入る。「踊!!」は、かけ声「ヨッ」をイメージした。
サイズはS、M、L、LL、3L、ジュニア(110、130、150)。色はホワイト、ブラック、オレンジの3色。ジュニアはクリームイエローもある。価格は1枚1500円(税込)。
販売は大芝荘のみ。問い合わせは村開発公社(TEL76・0048)へ。 -
弥生に37年前の交換留学生が来校
37年前に伊那弥生ヶ丘高校初の交換留学生として来伊したアメリカカリフォルニア州在住のデボラ・フォーゲル・デイビーさん(54)が21日、37年ぶりに伊那市の伊那弥生ヶ丘高校を訪れ、旧友やホームステイ先の家族との再会を喜んだ。
37年前、約2カ月半を伊那弥生ヶ丘高校の生徒として学び、唐沢温美さん(57)姉妹の家でホームステイしていたデボラさん。その後、日本へ来る機会はなかったが、唐沢さん家族との交流は続けてきた。
今回は、高齢になった唐沢さん両親に会うことなどを目的に、夫や長女、長男と共に来伊したため、当時の思い出がつまった学校を訪れた。
デボラさんが「当時は田畑が広がっていたけど、今は都市に変わった」と語ると、唐沢さんも「英語の先生でもデイビーと対等に話せる人はいなかった。私たちが英語を話せない分、日本語をたくさん覚えてくれた」などと話し、昔話に花を咲かせた。また、新しくなった教室や図書館などを見学。机に座るなどして、当時の感触を思い出していた。 -
三峰川「子どもみらい会議」 水質調査
三峰川みらい会議は19日、伊那市美篶青島の三峰川で、同地区の児童約30人による水質調査をした=写真。子どもたち主体の組織活動の初回企画として展開。水質を調べるため、指標生物を採取し「きれいな水」であることを確認した。
同会議が主催する三峰川での写生大会などの企画へ、積極的参加をする「子どもみらい会議」を結成。織井秀夫代表は「子どもたちの目線で考えることの一歩にしたい」とし、会では次世代の担い手たちに川について考える機会の場をつくっていく。
この日は、国土交通省・天竜川上流河川事務所の恒例の水質調査に共催で参加した。参加者らは、浅瀬の石を引っくり返し、網を使って、ヒゲナガカワトビゲラ、サワガニなどを採取。三峰川の水質は例年と同じで、きれいな水であることが分かった。
児童らは「大物が獲れた」などと、川の中をはしゃぎ回りながら調査。関係者によると数量は大水が出た後だったため、例年より半分ほどとのことだが、子どもたちは生物を発見する度に名前を聞くなど、関心深げの様子だった。 -
花や風景鮮やかに 富県写真クラブ夏季展示会
伊那市の富県写真クラブ(板山寛一代表)の夏季展示会は8月末まで、伊那市の富県公民館(富県ふるさと館)で開いている。風景や花などを被写体に会員12人が一人2点ずつの力作、計24点を出品している。
3年目を迎える写真クラブ。会員は会社員、定年退職者など40竏・0代の約20人、月一回の集まりで講師の伊藤眞さん=富県北福地=のから講義を受け、技術の向上を目指している。
季節ごとに展示会を開き、今回で3回目。春に撮影した写真が中心で、高遠城址(し)公園の夜桜などがある。地元の自然のほか、木曽馬の牧場、富士山などを題材にした旅先の思い出も作品になっている。
板山さんは「素人の趣味を持った人たちが自分なりのテーマで撮っている。ぜひご覧ください」と来場を呼び掛けている。 -
農山村留学の千葉市児童と長谷小児童が交流
伊那市長谷に農山村留学している千葉県の千葉市立あすみが丘、扇田の両小学校6年生約190人と、地元の長谷小5、6年生約30人が21日、川遊びやウォークラリーなどで交流した。
3校の児童が混ざり合って班をつくり、マレットゴルフ、ダム探検、川遊び、ウォークラリーに分散し、互いの仲を深めた。
黒川での川遊びは60人余が参加。ゴムチューブに乗ったり、水を掛け合ったり、ペットボトルでいかだを作って浮かべたり、川辺にあるさまざまな形の石を集めて色を塗ったりして自然と親しんだ。
最初は「冷たーい」と口にしていた児童たちも、慣れてくると大はしゃぎ。泳いだり、もぐったりして水しぶきをあげた。
あすみが丘小の堀江千紘さん(12)は「川で遊ぶなんて初めて。こんなきれいな川で、普段できない遊びができて楽しい」と大喜び。長谷小6年の中山沙紀さん(11)は「長谷の自然を満喫してもらって、いい思い出をつくって帰ってもらいたい」と話していた。
農山村留学は千葉市の「子どもいきいきプラン」事業の一環で、6年目。23日までの4泊5日の日程で、地域住民との交流を通して農林業などを体験している。 -
みはらしの湯の手書き染展示、入浴客に人気
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で展示している手描き染め作品が、入浴客の密かな人気を集めている。
展示しているのは、伊那市、駒ヶ根市の50縲・0代の女性でつくる「蒼花会」(宮下梨花代表)のメンバー約8人の作品で、昨年に続き2回目。Tシャツやブラウス、クッションカバーなど、身近な布製品に、花や鳥など、思い思いのモチーフが鮮やかに描かれ、材料費程度で販売もしている。
購入してくれる人がいれば製作する側のやる気にもつながるということで販売を始めたが、今年は特に売れ行きが良く、順々に作品を補足している。県外の入浴客が気に入って購入していくこともあるという。
それぞれの好みに合わせたオリジナルの作品ができるのが手描き染めの魅力。唐澤壽男支配人は「それぞれの好みにあった作品が手ごろな値段で購入できるとあって、人気が高まったのでは」と話している。
展示は8月末まで楽しめる。 -
防災意識、地域みんなで関心高めて
大原区女性部が企画展、意識アンケートも実施宮田村大原区女性部は20日開いたフリーマーケットとバザーの会場で、防災について考える企画展をあわせて開いた。非常持ち出し品など防災グッズの展示、即売のほか、来場者にアンケートを実施。「少しでも関心を高めてもらえたら」と、災害発生に備えた準備や心構えを聞いた。
万が一の場合に必要な防災グッズや、非常時の対応などを説明したパネルを展示。来場者が実際に手にとる姿などもみられた。
非常食セットや、三角巾などが入った持ち出し品の販売も。
協力した自主防災組織の指導員は「7月の集中豪雨も記憶に新しく、このような防災用品があるんだと、見るだけでも意識が違ってくるはず」と話した。
来場者アンケートでは、事前の家族の話し合いや備品の有無のほか、災害に備える意識度を調査。
大半が家族の話し合いや、持ち出し品などの準備が必要と考えている一方で、実際には備えていないという回答も目立った。
7月の集中豪雨を受け意識が高まっているという声も寄せられたが、「まだ準備をしなくても大丈夫」という回答も一部にあった。
女性部の辰野恭子さんは「大原区は高齢化も顕著で災害時は家族、地域の連携がより大切となる。このような機会を積み重ねることにより、事前の準備が進めば」と話した。
フリーマーケット、バザーは3回目。衣料や生活雑貨などが安価で販売され、多くの住民で賑わった。 -
飯島町南町耕地で協働作業
飯島町南町耕地(下平憲夫総代)は20日朝、地区内の通学路で水路転落を防ぐ安全ガードの修繕作業を行った。町から材料の現物支給を受け、耕地役員や小中学校PTA、保育園保護者ら約50人が協力して作業。「出来ることは自分たちの力で」と、汗を流した。
安全ガードの塗装がはがれ、サビも目立ってきたことから再塗装を実施。朝から真夏の陽射しが照りつけたが、約300メートルもの区間に渡って作業した。
下平総代は「今までは町に任せることが多かったが、今後は我々住民もやれることはやり、共助の精神でいきたい」と話した。
この日は、消火栓やホースが入る収納箱の塗装も行い、消防団員、自警団員も参加した。 -
あるしんが「こども110番」活動開始
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)は21日、日常業務中に不審者を発見した場合に警察署に通報するなどの「こども110番」活動を始めた。
全国的に幼児や児童を狙った犯罪の多発している現状を重く見て、地域への貢献として子どもの安全を守る活動を計画。警察署と連携を図り、営業中に事件や事故、要保護者を発見した場合に通報したり、各支店は緊急時の駆け込み場所として受け入れる。
また、近隣の住宅や事業所などにも要保護者の安全確保の協力を依頼していき、地域全体で子どもを守る「地域ぐるみの活動に広がることを理想としている」(渋谷理事長)。
辰野町から松川町まで展開する23支店に配備している営業用バイク43台と各支店の外壁などに黄色のステッカーを張り、周知していくとともに、犯罪抑止につなげる。
本店で開いた出発式で職員らを前に渋谷理事長は「小さい活動ではあるが、大きな意味を持っていることを認識して業務にあたり、子どもを守る手助けを」と呼びかけた。
伊那署の小嶋惣逸署長は「救いの手を差しのべるとともに、子どもを取り巻く環境への提言をいただきたい。業務を通してあらゆる情報を集め、活動に生かしてほしい」と期待した。 -
箕輪南小教職員が救急講習受講
箕輪町の箕輪南小学校の教職員は18日、箕輪消防署員の指導で、自動体外式除細動器(AED)を用いた応急手当を含む普通救命講習を同校で受講した。
教職員はAEDの講習を1回は受けるよう県教育委員会の指導があるため、夏休み中に計画。教職員13人が参加した。
講習内容は、心肺そ生法、AED、止血法、異物の除去。AEDは意識、呼吸、循環のサインがない傷病者に対して使うもので、音声メッセージの指示に従って電極パッドを張る、心電図を解析する、除細動(電気ショック)のボタンを押すなど操作方法を学び、人形で実際に練習した。
心肺そ生法では、意識の確認、気道の確保、人工呼吸、心臓マッサージなど一連の流れの説明を受け、人口呼吸2回、心臓マッサージ15回のサイクルを一人ずつ練習。心臓マッサージは手を置く位置の確認方法や、ひじを伸ばして体重をかけて押すなどポイントを確認しながら熱心に学んだ。 -
陶芸講座(後期)開講
箕輪町公民館の06年度陶芸講座(後期)が18日、町文化センター創作室で始まった。受講者は、粘土を練って作品づくりに取り組んだ。
初参加4人を含む20人が受講。箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんが指導する。7回の講座で作陶が4回、素焼きと本焼きを文化センターの窯で体験する。
初回は、作陶の題材として市川さんがタタラ作りの花器を紹介。筒型で足を付ける。前期から継続して参加している受講者は、題材の花器のほか、それぞれが作りたいものに挑戦した。
初めて参加した人は、粘土を練る基本から指導を受けた。汗をかきながら熱心に練り、たま作りという成型方法でろくろに玉のように丸くした粘土をのせ、粘土をつまみ上げて茶わんなどを作った。
2度目の受講となる女性は、「いろいろ作ってみたいけど、植木鉢を作りたいと思って参加した」と話し、作品づくりに没頭していた。 -
フェスティバルin与田切にぎわう
飯島町観光協会主催の「フェスティバルin与田切,06」は19日、残暑厳しい与田切公園でにぎやかに開かれた。
会場には小鳥の巣箱やはしを作る木工教室、馬とふれあい広場、竹串パン、竹とんばやトンボ玉づくり、紙ヒコーキ大会など昔の遊びやゲーム、各種体験などが目白押し。
千匹のニジマスが2つの池に放流されたマス釣りは、大人も子どもを夢中になって、大物を狙ってつり糸を垂れた。釣り上げたニジマスはその場で焼き、熱々をほおばった。
高所作業車の搭乗体験には長い列ができ、子どもたちは12メートルの上空から公園を見下ろし、遊覧車気分を味わった。アグリネーチャーいいじまによる「馬とふれあい広場」も人気、親子で木曽馬にまたがり、得意満面の様子。
飲食コーナーではたこ焼きや五平もち、カレー、かき氷などが販売され、子どもたちの食欲を満たした。
野外ステージではフルートのさわやかな音色を赤松林に響かせた。 -
戦争を語る講演会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は19日、昨年から続く戦後60周年記念企画の第2弾として『戦争と信州伊那谷の子ども』の著書がある歌人の堀江玲子さんの講演「戦争と伊那谷の子どもたち」を赤穂公民館で開いた。
堀江さんは国民学校2年生の時に太平洋戦争の開戦を体験。「12月8日の朝、家のラジオで開戦のニュースを聞いた。学校の皆で五十鈴神社に行って戦勝を祈願し『天皇陛下万歳』と叫んだりするなど、当時の教育を受けて育った典型的な軍国少女だった」などと、子どものころの体験を交えて当時の日本の様子を語った=写真。
集まった約100人の聴衆は時折うなずいたりしながら堀江さんの話にじっと耳を傾けていた。
堀江さんは1933(昭和8)年赤穂町(現駒ケ根市)生まれ。駒ケ根市の初代市長芦部啓太郎氏の三女。現在西東京市在住。 -
権兵衛トンネル、中京方面からの新たな通行ルートとしての利用が進む
念願の権兵衛トンネル開通から半年が経過した。1カ月の利用台数が2千縲・千台におよんでいる一方、大型車の混入率は、例外を除き最大でも4分の1程度に留まっている。乗用車は依然、観光目的の土日利用が多いものの、平日利用も増加。中には、休日に匹敵するほどの利用台数を記録する平日もあり、一般的な通行ルートとして定着してきている。開通当初に見られた物珍しさからくる観光は終息しつつあるが、中京圏から伊那を訪れる新たなルートとして、トンネルを利用する人が増えている。観光面だけでなく、迂回路としての機能も発揮しており、地元から全国へ、トンネルの認識が広まっている。
各地で交通規制が発生した7月の豪雨災害の時、権兵衛トンネルに交通規制がかかる直前の7月18日、トンネルを利用する大型車の混入率が45%を上回った。特に、木曽から伊那に抜ける大型車が増加し、1123台を記録。初めて千台を越え、通常の3倍以上の大型車が集中した。
当時、大雨の影響で木曽側の国道19号で土砂崩れが発生し、奈良井竏忠鱒K間で部分的に交通規制があった。そのため「中津川から塩尻方面に抜ける中京方面の大型車などがトンネルに迂回したと考えられる」と木曽建設事務所の担当者は話す。
飯田国道事務所などは、松本方面からの迂回路として機能した事例を3月末に公表しているが、今回のことで中京方面からの迂回路機能も証明された。 -
和紙ちぎり絵で夢のような世界
上伊那を中心に諏訪地方の愛好者が通う和紙ちぎり絵教室「御園教室」の作品展は21日まで、伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で開いている。和紙独特の温もりを感じる作品のそれぞれに、来場者の注目が集まっている。入場無料。
講師の中村早恵子さん(75)=伊那市御園=を含め、受講生約20人が一人1、2点の計30点を出品。教材を手本に制作した作品は、アサガオ、ツバキ、ポピー、シクラメンなどの花のほか、風景や人物を題材にしている。
生徒は50代の主婦が中心で、初心者から12年目のベテランまでとさまざま。単色ではない深い色合いの独特の染め和紙を使い、作品づくりに励んでいる。その出来上がりは「水彩画のような表現」に近いという。
中村さんは「和紙ちぎり絵の魅力にはまった生徒たちの力作です。夢のような世界を味わってください」と来場を呼び掛けている。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
伊那市でアマサギの子育てを確認
県内ではほとんど繁殖しないとされていた渡り鳥のアマサギが、伊那市内の段丘崖(がい)に営巣し、子育てをしていることがこのほど、日本野鳥の会の会員で宮田小学校教諭の原一彦さん(54)=駒ケ根市中沢=の観察で確認された。営巣地は、これまで5種類のサギが混合コロニー(集団生息地)を形成してきた森で、原さんは「アマサギを加え6種類ものサギが集団繁殖しているということも県内では報告されていない」と驚いている。
原さんは00年に同段丘崖で混合コロニーを発見した時、すでにアマサギの姿を確認しているが、その時は営巣していなかった。その後、定期的に段丘崖の観察を続けたところ、今年5月末に2対の親鳥を見つけ、「不思議に思った」(原さん)。
日本で見られるアマサギは本来、夏鳥としてフィリピンなどの南方より5月ころ飛来し、本州から九州までの比較的温暖な地域で繁殖。冬に再び南方に戻る。長野県には渡りの途中に立ち寄る程度だった。
5月末になっても伊那市に留まっていることに疑問を抱いた原さんはその後もひんぱんに観察。6月になって巣らしきものの中で雌の親鳥が「座り込んでいる姿」を目にし、「ひょっとして卵を抱いているのでは」と直感した。そして、8月に入って、ひなを確認。望遠レンズで写真に収めることに成功した。
本来、営巣しないとされていた内陸の寒冷地で繁殖が確認されたことについて原さんは「最近は北海道などでも繁殖が報告されている。温暖化が影響しているのかも」と分析している。
同段丘崖の森で混合コロニーを形成しているサギ6種は、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、ゴイサギ、アマサギ。 -
千葉市の小学生が長谷に農山村留学
伊那市長谷に19日、千葉県の千葉市立あすみが丘、扇田の両小学校6年生約190人が農山村留学に訪れた。4泊5日の日程で、農業や林業などを体験し、地元住民らと交流する。
千葉市の「子どもいきいきプラン」事業の一環で、6年目。旧長谷村がモデル地域として県内で最初に受け入れ、翌年から県内の各市町村での受け入れが始まった。思いやる心や、郷土への愛情と誇り、社会性をはぐくむとともに、自主性や創造性を養う。
児童たちは初日、分散して、鹿嶺高原と村内13件の民家に宿泊。滞在中は体験活動や仙水峠への登山をして自然に触れ、長谷小の児童と川遊びや植物探検などを通して交流する。
バス5台を連ねた一行は、渋滞の影響で予定より約1時間遅れて到着。市野瀬の伊那里体育館で宮下市蔵自治区長ら関係者が出迎えた。
入村式で宮下自治区長は「大自然での生活を堪能してもらい、楽しい思い出をつくってほしい」と歓迎。児童を代表して扇田小の上原健汰君は「千葉とは大きく環境が違った長谷で、親元を離れたこの機会に友達と力を合わせて楽しい時間を過ごしたい」と心を躍らせた。
本年度は県内17市町村、上伊那は駒ケ根市と中川村で受け入れる。 -
伊那まつりポスター原画展
伊那市役所1階市民ホールで31日まで、「第34回伊那まつり」のポスター原画展が開かれている。7月の梅雨前線豪雨の影響で中止となったが、来庁者は中学生の力作に足を止めている。
ポスターは、市内6中学校の2年生を対象に募集。市民ホールには、入賞作品を含む応募作品358点が学校ごとに展示される。
題材は、伊那のイメージキャラクター「イーナちゃん」、花火、竜が目立つ。新市誕生で、高遠の桜や長谷のイメージキャラクター「孝ちゃん」も登場。また、2月の権兵衛トンネル開通で、トンネルの出入り口を取り入れた作品もあった。
まつりは中止だが、来庁者は「丁寧に書いてある。まつりのにぎやかさが伝わってくるよう」と話していた。
作品は、すべてラミネート加工し、商店街などへはり出す予定だった。
展示終了後、作品は作者に返却する。