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地域ボラで「見守り隊」発足を
長谷村の小中学校、保育園、教育委員会や伊那署などは19日夜、広島県や栃木県で女児殺害事件が相次いで発生したことを受け「不審者対策緊急連絡会」を村小学校で開いた。関係者約30人が集まり、各教育現場の対策状況を報告し、通学路の安全対策と声かけ事案発生時の早期通報の実施などを確認した。
伊那署が発表する管内の声かけ事案12件のうち、長谷村は0件だが、県教育委員会などの呼びかけで、15日以降、同小中学校では、子どもたちの下校時刻に合わせて教員が通学路をパトロール。伊那署も14日以降、下校時の通学路や学校周辺を警戒している。
対策状況は、小中学校が通学路の危険個所等の確認を見直し、安全マップを作製中で、中学校は集団下校時に生徒と一緒に通学路を点検する予定だ。保育園は、園内に不審者が侵入したことを周囲に知らせる緊急通報システムを11月中旬に設置。登園などはマイクロバスが送迎するため、保護者への日常生活における安全管理を重点的に呼びかけている。
生活安全課の西澤忠篤課長は「学校や保護者だけでは子どもの安全を守れないのが現状。地域のボランティアで『見守り隊』を発足してほしい」と呼びかけた。
意見交換では「箕輪町で効果が出ている青色回転灯の導入」「不審者情報を収集し広報する組織の構築」などがあがっていた。 -
長谷村保育園児もちついて おいしく食べて
長谷村の長谷保育園(北原洋子園長)でこのほど、恒例のもちつき大会があり、園児が交代で楽しんだ。
伊那広域シルバー人材センターの長谷地区会員から提供された白毛もち米4・6キロを使用。園児たちは、保育士に支えられながら一人ひとり順番に、「よいしょ、よいしょ」ときねを振り下ろした。
つきたてのもちは一口サイズに丸め、きな粉やごまをまぶして、口いっぱいにほお張った。 -
骨粗しょう症予防教室コツコツセミナー
南箕輪村は16日、骨粗しょう症予防教室コツコツセミナーを村公民館で開いた。23人が参加し、骨を丈夫にするための運動や食生活を学んだ。
健康づくり事業団の健康運動指導士が、カルシウムの利用に運動が不可欠で、年齢や体力、体の状態に応じてやること、中高年は足腰の負担を少なくすることなどをアドバイス。近い所へは車は控えて歩く、歩くときは大また・速足で腕を後ろへ大きく振る、上りは階段を使うなど、すぐできるデイリーエクササイズを紹介した。
栄養の話と試食では▽規則正しい食生活▽たばこ、アルコールの摂取は控えめに▽吸収のよいカルシウムを摂る▽今日から100ミリグラム多くカルシウムを摂る-など食生活のポイントを学び、「干しえびのさくらご飯」「切干しとニラのハリハリ漬け」「ヨーグルトの白和え」などの料理を試食した。 -
宮田郵便局でそば振る舞い
宮田村の宮田郵便局(中村文昭局長)は20日、来局者に無料でそばを振る舞った。訪れた人たちは、年の瀬の忙しさを一瞬忘れてホット一息。あたたかなそばに舌鼓を打った。
10年以上続く年末の恒例行事で、村内のそば店「「そば蔵」が全面的に協力。約200食を用意した。
近くの主婦がボランティアで調理し、温かいそばを提供。年賀状の投かんや入金などで来局した人たちをもてなした。
「本当にあったまる」とみんな笑顔。子どもたちも「2杯もおかわりしちゃった」と大喜びしていた。
同局ではそば蔵のそば詰め合わせをゆうパックで発売中。問い合わせは同局85・2049まで。 -
ちぎり絵教室
駒ケ根市立図書館(北澤みえ子館長)は17日、手作り教室「ちぎり絵」を同館工作アトリエで開いた。5歳から70歳代の12人が参加し、来年のえとである犬などの作品の制作に取り組んだ=写真。指導に当たったのは、講座を受け持って3年目の北原よしゑさんと阿部かずえさんの2人。参加者らは色とりどりの和紙を型紙に合わせてちぎり、順番通り丁寧に色紙やはがきに貼り付けた。「ちぎってけば立った和紙の風合いが柔らかそうな犬の体の雰囲気にとてもよく合うね」などと話し合いながら制作を楽しんでいた。
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【記者室】しめ飾り作り
この季節、地域や小学校などではしめ飾り作りが盛んになる。南箕輪村公民館の恒例の教室も、ベテランや初心者が集まり、立派なしめ飾りを作り上げた▼参加者の一人が、自分のしめ飾りを作る手を止め、水の神様に飾るしめ飾りを作り「どうぞ」と渡して下さった。すると隣りの女性が違う形のしめ飾りを手早に仕上げ、結局二つも頂いてしまった。家で作ってみて-と、わらの小さな束まで頂いた。慌しい年の瀬に温かな心に触れた。さり気なく人のために何かをする。こうありたいものだ▼初挑戦となるしめ飾り作り。下手でも心を込めて作れば神様は許して下さるかなと、勝手な解釈をしつつ、頂いたわらを無駄にしないよう手作りして新しい年を迎えたい。(村上記者)
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・スパパ,Sプロ・スライブに歓声
伊那市の父親5人でつくる読み聞かせグループ「パパ,Sプロジェクト伊那」は18日、南箕輪村民センターであった、村図書館の「おはなしむらスペシャル・クリスマスバージョン」で絵本ライブをした。集まった幼児や園児と保護者は、クリスマスに合わせた絵本や歌などのプログラムを楽しんだ。
・ス引っ張りだこ・スのグループのイベントに、通常より5倍多い、100人以上の観客が参加。保護者のなかには、活動に興味を持った父親の姿も目立った。
出演者はサンタクロースとトナカイの衣装で登場したり、風船を題材にした絵本では、実際にゴム風船を膨らませ、観客に配るなどこった演出。子どもたち絵本に夢中になり、最後まで笑顔を絶やさなかった。
パパ,Sプロジェクト伊那は昨年4月24日に発足。上伊那を中心に毎月1回のライブを開き、「父親による読み聞かせ」活動を広げている。
代表の北原文徳さんは「子どもの成長は早く、ふれあいの時間は短い。父親に絵本を読んでもらった思い出は、子どもたちにとって一生心に残るはず」と話していた。 -
回顧(3月)
▽高遠町は1日、町のことを後世に伝えていくことなどを目的とした「ガイド検定」の実施計画を町議会全員協議会で報告した
▽箕輪町は3日、上下伊那で初となるデジタル防災行政無線設置やバイオディーゼル燃料などの新規事業を盛り込んだ05年度当初予算を発表した
▽植物の活性化に有効とされる農業集落排水処理水の本格的実証実験が宮田村で始まる
▽駒ヶ根市、飯島町、中川村の法定合併協議会が5日、最終会議を開き、3月31日付けで廃止することを確認した
▽全国展開を目的とした宮田村の山ぶどうワイン「信州駒が原」が7日、醸造元・本坊酒造信州工場から販売された
▽補助金を受けずに障害者の自立を目指す福祉事業所「どうぞのいす」が7日、それに先立つ事業「心の相談室」を伊那市で開始した
▽伊那市、高遠町、長谷村の各議会本会議で10日、3市町村を廃して新たに「伊那市」を設置することなどを盛り込んだ合併関連議案が可決された
▽伊那市東春近出身のジャーナリスト・河野實さんが17日、来伊し、約40年ぶりに復刊した著書「愛と死をみつめて」のテレビ・映画化を報告した
▽高遠町議会議員選挙が22日、告示され立候補した14人の無投票当選が決まった
▽自律化と効率化を目的として初めて公募制を導入した長野県伊那文化会館館長に24日、長野市出身の徳武利政さんが内定した
▽地域の景観保全を目的とした「ふるさと景観住民協定」が25日、伊那市西箕輪地区で締結された
▽緊急災害時などに情報ツールを役立てることなどを目的とした宮田村の地域情報化計画が大筋でまとまり、コストをかけずに若者などの積極的な活用を盛り込んだ
▽伊那公共職業安定所の2月の有効求人倍率が98年3月以来、1・4倍台に回復した
▽産学官共同で進めてきた「上伊那輝く!経営者キャンペーン」が30日、2周年を迎え、新たな取り組みの開始に向けて発展的に解散した -
みはらしの湯でほっとジャズライブ
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で17日、伊那市職員などでつくるジャズバンド「スターダスト」が「クリスマスほっとジャズライブ」をした。楽しげなジャズのリズムが、温泉で温まった入浴客の心を和ませた。
グループのリーダー・柘植晃さんは、昨年度まで同施設の支配人だった。忙しいこの時期「心に余裕ができる時間が提供できたら」と始めたコンサートで5年目。
「on the sunnyside of the street」「枯葉」などのジャズの名曲ナンバーに加え、季節ならではの曲「ホワイトクリスマス」も演奏。観客も足でリズムを刻みながらジャズの世界へと引き込まれていた。
曲紹介に織り交ぜた柘植さんのギャグも観客の心を和ませていた。 -
正月の寄せ植え体験
高遠町公民館講座「趣味の工房」の最終回が17日、町総合福祉センターであり、主婦ら11人が正月用の寄せ植えを体験した。
「正月に向けておめでたく」、松・竹・梅を主に、ナンテンやコケなどを鉢に寄せ植え。参加者は、講師の矢島修さん(46)=伊那市美篶=から「見栄えの良さを出すために左右非対象にするといい」などと指導を受けながら、丁寧に仕上げた。
矢島さんは「鉢にビニール袋をかぶせ、十分に霧吹きして保湿すると、正月に梅を咲かせることができる」とアドバイス。参加者の一人は「我ながら、これならいい正月が迎えれそう」と満足そうに話していた。
講座は、趣味の幅を広げるとともに仲間づくりの機会にしてもらおうと初企画。7回にわたって、アロマセラピーや絵手紙づくりなどさまざまな創作に取り組んできた。 -
南箕輪村公民館しめ飾り教室
南箕輪村公民館は17日、恒例のしめ飾り教室を開いた。小学生から大人まで14人が、手作りのしめ飾りで新年を迎えようと熱心に取り組んだ。
毎年参加しているベテラン組は、「わらをなう最初に3束に分けるのが大事。この加減を間違えるとうまくいかない」と均等にわらを分けるよう手で何回かにぎって太さを調節。各自がせっせとなってきれいに仕上げ、「表情は毎年違うけど、玄関を入るとき自分で作ったという満足感がある」「やはり自分で作ったほうがいい。来年も一生懸命生きるようにね」と話していた。
初心者は、講師の宮下泰之さんが指導。苦戦する大人の横で小学生が器用にわらをなう姿もあり、「小学生のほうが上手だよ」と笑いながら、楽しくしめ飾りを作り上げた。 -
信大農学部ブランドのヤマブドウワイン、販売開始と共に売り切れ間近
南箕輪村の信州大学農学部は19日、学部ブランドの「ヤマブドウワイン」を限定1千本で販売を開始した。初日で品切れ寸前となる好調な売れ行きを見せている。
初日は、販売開始前から多くの人が販売所の前に並び、ワインを買い求めた。
19日だけで約780本が売れてしまい、残る販売可能本数は100本ほどになった。
学部産ワインの製造は、生産から食卓までの流れを学ぶことを目的とした取り組み。
ラベルは一般公募で応募があった20点の中から教職員や学生の投票で選出。農学部キャンパスにあるユリノキ並木を描いた農学研究科2年・浜保理英子さん(25)の作品が採用された。
ワインは、渋みがあるが飲みやすく、味が濃いのが特徴。
20日は午前8時半から学部内にある生産品販売所でワインを販売する。
問い合わせは信州大学農学部(TEL77・1319)へ。 -
長谷小学校で安全マップづくり
登下校の危険個所を確認しよう竏窒ニ長谷小学校で19日、児童らによる安全マップづくりがあった。
登下校時における児童の安全確保が緊急課題とされる中、子どもたち自身が自分の通学路の危険個所を知り、安全対策を講じることが目的。
児童らは各地区ごとに分かれ、拡大した住宅地図に自分の家から学校までの通学路を記入。そこへ、下校時に一人になる所、民家が少ない場所、空家がある場所など、危険個所を特別に記入した。
中には、ほとんど民家のない区間を一人で下校する児童や、見知らぬ人に「車に乗っていかない」と声をかけられたことがある児童もおり、知らない人の車には絶対乗らないことなどを改めて確認。防犯対策として携帯しているブザーや笛の吹き方なども練習した。
また、伊那警察署や長谷駐在署職員らを迎えて防犯教室も実施。不審者に声をかけられた場合の対処方法や体をつかまれた時の逃げ方などを教わり、防犯意識を高めた。 -
南割分館でしめ縄づくり講習会
宮田村の南割分館(加藤瞳分館長)は育成会と共催で18日、南割集落センターで、地域の高齢者を講師に迎え、70人が参加し、しめ飾り作り講習会を開いた。
わらや紙四手、末広、おかめなど縁起物は分館役員が用意した。 わらのもとをひもでしばり、足で固定し、ギチギチと左なわをしっかりと編み、3本の〆(しめ)の子を編み上げた。
左なわを丸め、3本の〆の子さし込み、紙四手を飾って、シンプルで力強いしめ飾りの出来あがり。
加藤分館長は「和気あいあいと、楽しく編んでいる。子どもたちが参加することで、伝統の継承になれば」と話していた。 -
育てたそばでゆでたてを味わう
宮田村の大田切育成会は18日、大田切集落センターで、自分たちが育てたソバで約50人が参加し、そば打ちをした。
育成会の子どもたちは8月、10アールの畑にソバをまき、10月刈り取り、脱穀し、20キロを収穫した。
この日は石臼を使って粉引きを体験した後、大田切そば打ちの会、野ひばりの会の会員らの指導では二八そばに挑戦した。
そば粉と小麦粉をふるい、水を入れ、水分が全ての粉の粒子に行き渡るように、丁寧に水回しを行ない、全体重を掛けるように、力を込めてこね、サツマイモの形にし、薄く均等に、四角に伸ばした。
大なべでゆで、自分たちが栽培したネギを添えて、ゆでたてを味わった。
また、そば打ちに先だって、高齢者クラブ「あけぼの会」の指導でしめ縄づくりもした。 -
もちつきとしめ縄づくり
宮田村の新田地区育成会は18日、転作促進研修センターで「手づくりを学ぶ会」を開き、しめ縄づくりともちつきを楽しんだ。
約50組の親子が参加、講師の平沢善栄さんと酒井春美さんの指導を受け、〆(しめ)の子を4本編み、輪じめを作った。
また、庭ではもちつき、8割がた大人がつき、子どもたちにバトンタッチ。交替で大人用の重いきねを持ち上げ、3キロのもちをつき、汁粉やごまもち、きなこもちに調理した。
小学6年の次男、小学2年の3男と3人で参加した原正一さんは「しめ縄は毎年はここで作るので、最近、家で作ったことがない」と話していた。 -
ダチョウ3羽が逃走
伊那市中の原のダチョウ処理施設から19日、とさつ用のダチョウ3羽が逃げた。午後5時半過ぎまで探し、居る場所はおおよそ確認できたが、暗くなったために捕まえることができず、20日朝に集まって対処することになった。
19日午後2時半ごろ、管理主体「伊那オーストリッチファーム」の宮下栄三社長が出勤した際、かぎのかかったダチョウ小屋の戸が1メートル開いており、4羽のうち3羽(雄1、雌2)が小屋周辺をうろうろしていた。捕まえようとえさを置いたが、逃走。
伊那署、伊那保健所に届け出たあと、関係者ら約10人が探した。
18日にえさを与えに来た宮下社長は「戸がきつくて開けるのがやっとだった。ダチョウでは開けられない」と困惑している。
ダチョウは体長2メートル弱、体重80キロ。
「抱きついたりしなければ、人に危害を加えない」(宮下社長)。市は逃走後、防災無線で地域住民に、また市教育委員会を通じ、連絡網で登校する児童に注意を促した。 -
オペレッタなど堂々と
高遠町の第一保育園でこのほど、「お楽しみ会」があった。園児たちが、保育園生活で楽しんできた歌や、絵本を題材にした劇などを発表した。
全12プログラム。年長の「こすもす組」は、主人に家を追い出された動物たちが、自分たちの特長を生かして、協力しながらどろぼうを退治する童話「ブレーメンの音楽隊」をオペレッタで披露。用意した衣装に身を包んだ園児は、動物やどろぼうなどの役柄を堂々と演じた。
会場は、我が子の晴れ姿をカメラやビデオで撮影する保護者らであふれ、園児たちの成長に目を細めていた。 -
門松・しめ縄づくり
駒ケ根市の東伊那公民館(細谷悦子館長)は16日夜、門松としめ縄づくり講座を同公民館で開いた。約20人が参加し、下平益三さんの指導で正月用のわら細工に取り組んだ。
門松は、直径約20センチの空き缶にわらを巻く土台の「はかま」づくりからスタート。「わらの巻き方が均一でないと仕上がりが悪くなるぞ」との下平さんの助言に参加者は「なかなか難しいな」と首をひねりながら悪戦苦闘していた=写真。しめ縄づくりに挑戦した参加者も「初めてやるのだが、思ったよりも大変だ」などと言いながら苦労して縄と格闘していた。 -
南箕輪村役場 黒松冬の装い
南箕輪村の上伊那農業高校緑地工学科2年の有志2人は18日、村役場玄関前のクロマツ2本の幹巻きをした。生徒らの熱心なボランティアで、役場の植え込みはすっかり冬の趣に変化。役場関係者は「毎年ありがたい。見た目もきれいで、来庁者の目を楽しませている」と感謝している。
5年目となるボランティアは、緑地工学科の学習内容を周知してもらうと同時に、地域住民に冬の景観を楽しんでもらうための取り組み。
この日は、学校の学習田のわらを使い、小さな束を上下2段に分けて幹に縛り、見た目がよいように編み込んだりと飾りつけた。玄関前のキャラボクなどには「わらぼっち」をのせ、冬囲いを完成させた。
生徒らは11月に学校で実習をしたばかり。クロマツ2本のうち、太い幹のものは旧庁舎から移植した記念樹で、幹回りは1メートル以上と大きく、担当した下島拡さん(17)は「大きな木で試したかった」と、仕上がりにも満足していた。 -
「花と野鳥と史跡の森づくり」本年度文完成
県のコモンズ支援金で整備を進めてきた箕輪町北小河内区の「花と野鳥と史跡の森づくり」の今年度事業の完成を祝う式典が18日、現地などであった。
「花と野鳥と史跡の森づくり」は、すでにある竹の腰公園の充実を図る事業。区や区長OBの相談役らなどでつくる地域づくり実行委員会(古田敏夫委員長)を組織し、事業費212万円のうち、コモンズ支援金約140円を事業に充てた。
公園の西側土手にイワヤマツツジ100本を植え、公園内に実のなる木のニシキギとマユミをそれぞれ50本づつ植樹。そのほか、公園一帯の史跡を紹介する大型案内板の設置や、史跡33カ所に石柱を立てた。
式典には関係者約25人が出席し、コモンズ支援金活用を示す石碑を除幕。古田委員長は「こういった大きな事業は区内でも50年来なかった。今後は地域住民を中心に協力を得て、管理に努めていきたい」と話した。
同事業は5カ年計画で進め、定植した木が大きくなったら巣箱を設置したり、隣接地を拡大していく予定だ。 -
♪のかけはし 木曽とも交流
「い縲怩ネ音楽祭2005」が18日、県伊那文化会館大ホールであった。「音楽のかけはし」をテーマに、来年2月に控えた権兵衛トンネル開通に合わせ、木曽地域から2団体も初参加した。市、市教育委員会など主催。
市内や来春市町村合併する高遠町から、過去最高となる27団体、約800人が出演。児童から高齢者の合唱・器楽グループがそれぞれの練習の成果を披露し合い、交流を深めた。
木曽町の女性合唱団・風雅は「みすゞこのみち」を歌い、大桑村のアルプスホルンクラブは木曽ヒノキの間伐材で作ったホルンで会場に澄みきった音色を響かせるなど、それぞれのグループが観客を魅了した。
伊那小学校5年仁組は南米の民俗楽器「ケーナ」やなどを自分たちで作り演奏。楽器の紹介をした児童たちは太鼓作りについて「リングと皮を縫い合わせるのが大変だった」と話した。一つひとつの楽器の音が合わさると、会場には温かみのある音楽が流れ、大きな拍手がわいた。 -
歌・ゲームでムード 子どもの歓声大きく
伊那市の「第39回クリスマスお楽しみ会」が17日、伊那市民会館であった。ツリーやステージの飾り付けをして、クリスマスムード一色に包まれた会場では、親子や園児、児童ら約400人が集まり、一足早いイベントを満喫した。ボーイ・ガールスカウト、高遠高校有志、はなまる地域探検隊などでつくる実行委員会の主催。
スタッフがサンタクロースやトナカイなどにふんして登場、待ちかねた子どもたちからわき起こった歓声とともに幕開け。○×ゲームやリズム体操、手遊びのほか、伊那小学校合唱部、上伊那農業高校吹奏楽部がそれぞれ、クリスマスソングを披露した。
上農校吹奏楽部の演奏は、観客も一緒に参加。リズムに合わせてスズを鳴らす有志4人を募ったところ、ステージ上には40人以上の子どもたちが集合し、スズを手渡しながら皆で楽しんだ。
帰り際には、一人ひとりにオセロやチェスなどのボードゲームのプレゼントが手渡され、子どもたちは思い出に残るひとときを過ごした。 -
【記者室】食の安全
米、野菜、花、果樹など農産物のブランド化を確立し、商品価値を高めて農業経営の安定を図ろうと各地域で取り組みがされている▼食の「安心・安全」への関心が高まっている中、食品卸がオーストラリア産を長野県産と牛肉表示を偽装。「牛海綿状脳症(BSE)があってから、原産地を見て買うようになった」という女性は「国産は大丈夫と思っていただけに、何を信じたらいいのか」と不安を感じた様子▼牛肉の国産と輸入ものは脂肪分が違うため、見てすぐわかるそうだ。伊那市内のある精肉店は「客の前で、説明しながら切るので客も知識がある。そんな会話がない店で買っていると、客も分からないでしょう」と話した。自分で見極める力がないことに気づく。(湯沢記者)
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大芝荘に冬季のオブジェ展示
南箕輪村の大芝荘ロビーに、「工房 銀の鳥」を主宰する秋山かをるさん=北殿=が制作した雪の銀世界をイメージしたクラフトアートが展示され、利用者の目を楽しませている。
朽ちた木や粘土などを使い、春夏秋冬を表現するクラフトアートに取り組む秋山さん。大芝荘の展示は3回目になる。
オコジョ、ウサギなど4種の動物がそれぞれ暮している様子を、4つの木をくりぬいた中に演出。森の動物たちのかわいい姿が楽しめる。降り積もった雪を粘土で表現したり、木々を白く塗ったり、氷柱を下げるなどファンタジックな白銀の世界を創り出している。展示は26日まで。 -
ネパール研修員表敬訪問
国土交通省の指導でJICA(国際協力機構)が行っているネパール自然災害軽減支援プロジェクトの研修で日本を訪れているネパール治水砂防局の技術者ゴビンダ・パウデルさん(51)は15日、駒ケ根市役所に中原正純市長を表敬訪問した。中原市長は「ネパールは日本と同様山岳地帯で土砂災害が多いという。日本での研修を生かして国づくりのために頑張って」とあいさつし、歓迎の印にと置き時計をプレゼント。ゴビンダさんは「一時悪かった政情も良くなってきた。来年はネパールでお会いしたい」としてネパールの伝統的な帽子・トピーを市長に贈った=写真。
ゴビンダさんは駒ケ根市の天竜川上流河川事務所をはじめ、全国数カ所の研究所などで地滑りや砂防などについて研修している。 -
箕輪町公民館「男の料理教室」
そば打ちに挑戦箕輪町公民館の「男の料理教室」は最終回の16日、町保健センターでそば打ちに挑戦した。グループごとにそばを打ち、かき揚げと一緒に味わった。
料理することの楽しさを味わい、家族の一員としての幅を広げよう-と開いた全4回の講座。どんぶりものや魚料理などを学び、最終回は毎年そば打ちをしている。
講師は町公民館の柴登巳夫館長。実演しながら、水を粉に平均によく混ぜる水まわしや、練りなどのポイントを指導。最も重要な作業という練りは、「上半身の体重を乗せて力を入れて十分に練る。これができていると、伸ばしも切りも上手にできる」とアドバイスした。
受講者は、グループごとに作業を交替しながらそばを打ち、かき揚げにも挑戦。皆の努力の結晶である手打ちそばと、熱々の揚げたてのかき揚で楽しい昼食となった。 -
手織り絨毯・民芸品クリスマスセール ベル伊那20日まで
アフガニスタン復興支援企画「アフガニスタン・ペルシャ・パキスタンの手織絨毯(じゅうたん)・民芸品クリスマス大セール」は20日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。NPOイーグル・アフガン復興協会主催。
アフガニスタン、ペルシャ産の手織り絨毯のほか、ラピスラズリの小物やアクセサリーなど約600点を販売。売り上げの一部は同復興協会を通じて、アフガニスタンの職業訓練校設立に役立てる。
復興協会理事長の江藤セデカさんは「職人が丹精込めて作った作品を見て、手にとって触ってほしい。25年間の内戦で苦しんでいる人たちのためとなるので、ぜひ協力を」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
向山恵一さん ミヤマで個展
伊那市手良在住の高校美術教員・向山恵一さん(48)の個展「FIELD PAINTING」は20日まで、同市坂下区旭町のアートギャラリーミヤマで開いている。入場無料。
転勤で久しぶりに地元に帰省し、99年から同ギャラリーで個展を開いて今回で3回目。「塗り重ねる楽しさ」をテーマに、水彩やアクリル絵の具のほか、木炭で、キャンバス、ボード(厚紙)、コットン紙に描いた作品約70点が並ぶ。
一つひとつ作品は、色のテーマが決まっていて、5、6回以上塗り重ねている。すべてが抽象画で、伊那市の山に霧が立ち込める心象風景や、幾何学模様をイメージした絵など、それぞれは見る人の目を楽しませている。
向山さんは「作品に色彩がかもし出す雰囲気を味わってもらえるとうれしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後6時)。 -
武器では平和は守れない 沖縄戦経験者の親里さんが講演
太平洋戦争で沖縄戦に巻き込まれた経験を持つ長野市在住の親里千津子さんがこのほど、宮田村で講演。自身の体験から平和の尊さを説き「武器では平和は守れない」と強く訴えた。
上伊那地区労組会議などでつくる憲法を守る会が「不戦を誓う集い」として開催。約200人が参加した。
沖縄県生まれで高等女学校の時に、地上戦を経験した親里さん。何もかもを国に捧げようとした当時の時代背景にふれながら、戦争の悲惨さを伝えた。
「戦争に負けた時はみんなが平和を守らなきゃと心に誓った。なのに私たちは戦後60年のなかで、平和をつくってこなかった」と、憲法改正が議論される現在の情勢を憂いた。
「今からでも遅くない。皆さんが語り部となって平和の想いをつないでいってほしい」とも呼びかけた。