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親子夏レクリエーション
駒ケ根市の北割2区は夏休み恒例の「親子夏レクリエーション」を同市東伊那のふるさとの丘で開いた。地区内の小学生と保護者ら約100人が参加し、自然の中でネイチャーゲームやバーベキューなどを楽しんだ。
芝生広場に集まった参加者らはネイチャーゲーム指導員の北原茂さんら4人のコーディネートで「私は誰でしょう」ゲームに挑戦。参加者は1枚ずつ配られたカードに書かれた「フサフサした大きな尻尾があります」「全身ウロコで覆われています」などの手掛かりを読み、知恵をしぼって動物の名前を考えつくと「ハムスターだ」「フクロウ」「カエル」などと叫んでは仲間同士グループをつくるなど、歓声を上げてゲームを楽しんでいた。 -
林寂本の生い立ちを学ぶ
宮田村公民館の第2回ふるさと発見講座が30日、村民会館で開かれた。地域住民ら20人が集まり、宝剣岳に鉄製の錫杖(しゃくじょう)を奉納した江戸時代の行者・林寂本の生い立ちと駒ケ岳とのかかわりを学んだ。
村教育委員会に3月、寂本が宝剣岳に奉納したとされる石仏の一部と錫杖の保管が託されたこともあり、今回のテーマに「駒ケ岳登山史に学ぶ」を取り上げ、寂本の子孫である林登志喜さん=岡谷市=を講師に迎えた。
寂本は84歳で亡くなった説もあるが、63歳(1750窶・813年)説で説明。年表を追いながら「県内の山岳信仰は御岳信仰からで、御岳開山のとき、木曽に出入りしていたのではないか」と推測した。1804年に駒ケ岳までの登拝ルートを開き、1811年に錫杖を奉納。
寂本の青年期に20年ほどの空白期間があり、林さんは「業績の解明をしていかなければならない」と述べた。
会場には、錫杖などが展示され、参加者は興味深く見入っていた。 -
伊那まつりのにぎわい創出へ
伊那まつり実行委員会市民おどり委員会の「手作りあんどんプロジェクト」は30、31日、荒井区通り町、山寺区八幡町の沿線住民に手作りあんどん109基を寄贈した。まつり当日の6日に点灯してもらい、にぎわいを創出。まつり以外のイベントにも活用することで、地域の活性化につなげる。
手作りあんどんは昨年に続くものだが、本年は「市民総出の伊那まつり」の継続した新たな参加形態としてオーナーを募集した。
あんどんは高さ50センチ、幅25センチ。オーナーが自ら組み立て、側面に「伊那まつり」「商売繁盛」の文字や、勘太郎などの絵を描いた障子をはった。
オーナーあんどんは6日午後5時ごろから、駅前再開発ビル「いなっせ」前窶蝿ノ那橋と、山寺駐車場前窶蝿ノ那北駅前のセンターラインや両端に並べ、ロウソクに火をともす。
寄贈では実行委員や地区役員がいくつかの班に分かれ、市民おどりの会場となる沿線住民に、あんどん設置の趣旨を説明し、保管などを依頼した。 -
みはらし夕涼み市開催
暑さを忘れて夏祭りを楽しんでもらおう窶狽ニ30、31日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで「夕涼み市」が開かれた=写真。涼しげな浴衣を羽織った親子連れなどが多数訪れ、さまざまな祭りの催しを楽しんだ。
会場には祭りに欠かせない焼イカや五平もち、ヨーヨー釣りなどの屋台が並んだほか、地元生産者が育て上げた、旬の野菜の対面販売もあった。
また、みはらしならではのイベント、皿回しやトマトすくいなど、一風変わった催しは、大人も楽しめ、子どもと一緒になって懸命に取り組んでいた。ポニーの引き馬体験は、安全かつ気軽に乗馬できるとあって、小さい子どもたちに人気だった。
食欲の落ちるこの季節だが「名人亭」の流しそばや「麦の家」のチーズフォンデュなど、食べ物ブースも多くの人でにぎっており、訪れた人たちは、ひとときの間、夏の暑さを忘れて祭り気分を存分に満喫しているようだった。 -
路線価を公表
伊那税務署は1日、05年分の路線価を公表した。管内は下落傾向が続き、最高路線の伊那市通り町も1平方メートル当たり8万円と前年に比べて7千円下がった。
主な地点(13カ所)でみると、辰野町伊那富を除く12カ所で下落。下落率は、伊那市西町のアピタ伊那店付近が前年比16・1%と最も高い。
路線価図は国税庁のホームページで閲覧できる。
管内の主な地点の路線価は次の通り。
◇伊那市▽下新田(ナイスロード伊那市役所付近)=5万3千円▽上新田(ナイスロード伊那中央石油付近)=5万7千円▽西町(アピタ伊那店付近)=5万6千円▽日影(ベルシャインニシザワ付近)=6万5千円▽八幡町(JR伊那北駅付近)=7万2千円
◇駒ケ根市▽中央(JR駒ケ根駅付近)=7万円▽赤須町(駒ケ根市役所南側)=4万9千円▽上穂栄町(駒ケ根商工会館付近)=5万3千円
◇箕輪町▽松島(八十二銀行箕輪支店付近)=4万9千円▽同(ジャスコ付近)=3万8千円
◇南箕輪村▽神子柴(JA上伊那南箕輪支所付近)=2万9千円
◇辰野町▽辰野(JR辰野駅付近)=4万3千円▽伊那富(辰野公園付近)=3万9千円 -
唐沢傳さんと六三親和会の心意気で
伊那市東春近の中組区(窪村稔区長)で31日、「こども御輿(みこし)」の入魂式があった。同区の壮年の有志でつくる「六三親和会」会員で、建具屋を営む唐沢傳さんが、子どもたちの思い出づくりに貢献したいと、親和会から一部補助を受けて製作。寄贈された同区でギボシや瓔珞(ようらく)などで装飾し、このほど完成した。
みこしは重さ約25キロで、毎年10月に開く、春近神社の秋祭りで、子どもたち20人ほどで担ぎ、区内を練り歩く予定だ。祭りでは子どもたちが参加するイベントが少なかったが、今年から新たに「中組こども御輿」を加え活気づくとあって、「今まで以上に盛大な祭りにしたい」と張りきり、子どもみこしを通して、区民の絆が一層深まることに期待していた。
式には、区役員、親和会関係者、小学校PTAら関係者約35人が出席し、神事をして立派なみこしの誕生を喜んだ。
窪村区長はあいさつで「とてもすばらしいみこし。中組区の宝として、子どもたちのふるさとの思い出づくりになるよう、末永く大切にしていきたい」と述べた。
また、児童会長の久保村真衣さん(11)は「立派なみこしでうれしい。初めてみんなで担ぐから、元気よく、盛大な祭りにしたい」と意気込んでいた。 -
新宿区の親子70人がキャンプ
高遠町と友好交流を深める東京都新宿区の親子が7月26日から1日までの間、3グループに分かれて、総勢70人が2泊3日の交流キャンプに訪れた。国立信州高遠少年自然の家を拠点に、自然散策やそば打ち体験、野外炊飯などをして、夏休みの楽しいひとときを過ごした。
2日目のそば打ちは、昨秋までに「都市地方連携推進事業」の補助を受けて改修した交流拠点施設「高遠閣」で同事業の一環として開いた。
芝平そばの会と町JCB町屋の会員から指導を受けて挑戦。粉を力強く練ると、親の手を借りて、一生懸命生地を伸ばした。切った麺は太過ぎたり細過ぎたりだったが、焼き味噌と辛み大根の辛つゆで、手打ちの味を満喫していた。
参加者たちは、ポレポレの丘や町内も散策して、都会では触れることのできない自然を堪能した。 -
南箕輪でべとリンピック
NPO法人南箕輪村わくわくクラブは31日、フライングディスク(フリスビー)などを使った競技を泥まみれになりながら楽しむ「第5回べとリンピック」を南箕輪村田畑の休耕田で開いた。4種目に小学生から年配者まで約80人が出場し、泥しぶきを上げながら競技に熱中した。
種目は、2人1組で、1人が投げたフリスビーをもう1人がキャッチするまでの滞空距離を競う「エアコンビ」、1チーム5人で、フリスビーを使ったアメリカンフットボール「泥んこアルティメット」、泥の中に立てた旗を奪い合う個人競技「田んぼフラッグ」、今年新たに加えた、3人1組でドリブルのリレーをする「ドリブルリレー」。
田んぼフラッグでは、予選からデッドヒート。旗を目指して思いっきり走ると、最後は頭からダイブして奪い合った。泥んこアルティメットでは、フリスビーを取ろうとするも、泥に足を取られて転んだりするなど、どの競技も全身泥だらけになりながら競う姿に会場からも大きな歓声が上がっていた。 -
第20回大芝高原まつり
うちわ、パンフレット完成南箕輪村の第20回大芝高原まつり(8月21日)のうちわとパンフレットが完成した。8月1日発行の村の広報と一緒に全戸配布する。
うちわは、南箕輪中学校の竹松茂美さん(3年4組)の作品を採用。大芝高原まつりの花火、たらいレース、太鼓など数々のイベントをにぎやかに描いた。パンフレットの表紙は、同校の清水里音さん(2年3組)の作品。花火や金魚、ヨーヨーなど祭りの雰囲気いっぱいに描いている。
うちわは6千本、パンフレットは7千部作った。 -
宮田村商工会青年部がリンゴオーナー家族対象にキャンプ
宮田村商工会青年部は30日、「リンゴオーナー制度」の契約会で来村した県外家族を対象に1泊2日のキャンプを宮田高原で開いた。多彩ななイベントを用意。都会の子どもたちは目を輝かせて、自然体験を満喫した。
高原の活性化を図ろうと、青年部のふるさと創造委員会が中心になって実施。2年目の今回はアスレチック遊具を整備するなど、全て手作りで7家族45人を迎えた。
火おこしや薪割(まきわり)、くんせいづくりなど、日常の生活では体験できない企画を用意。木こり体験は人気を集め、高原に生い茂ったカラマツの間伐に挑戦した。
のこぎりを使って枝打ちしたり、高さ五メートルほどの木を伐採。「メキメキバキン」と倒れる木に歓声も。親子が作業に汗を流し、貴重な思い出をつくった。
愛知県春日井市の酒匂憲さん家族は8人で参加。「いつもリンゴオーナーで宮田には来ていたが、高原があることは初めて知った。別天地ですね」と楽しんでいた。
創造委員会の春日真一委員長は「このような機会に自然に親しみ、心豊かになってもらえれば」と話した。 -
第24回お陣屋まつり
町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民挙げての祭り「第24回お陣屋まつり」が30日、飯島町で開かれた。田切の日方磐(ひかたいわ)神社の周りでは江戸時代の装束を身にまとっての代官行列が行われ、せみ時雨の降る中「えいほ、えいほ」の掛け声に合わせて竹やぶや林の中の道を静々と進んだ=写真。境内では神社に伝わる史実を基にパロディー風に仕上げた素人歴史劇が披露されて観客の大喝さいを浴びたほか、剣舞、お陣屋太鼓などがにぎやかに催され、集まった家族連れの歓声が境内に響いていた。
飯島駅前の広小路でも高坂宗昭町長が代官に扮(ふん)した代官行列が行われ、沿道の見物人から「よっ、悪代官!」の声が掛かっていた。駅前広場では獅子舞いが奉納され、特設ステージでは鼓友、龍真、鼓楽の3グループが次々に太鼓の演奏を披露した。広小路ではお陣屋音頭に合わせて数々の連が踊りを繰り広げ、子どもみこしが威勢よく練り歩くなど活気があふれた。空がすっかり暗くなった午後8時には煙火の打ち上げも始まり、夜空に次々に咲く花火と揺れる提灯みこしの灯が通りを赤く染め、祭りのにぎわいは最高潮に達した。 -
親子で土器作り
上伊那郷土館は30日、小学生の親子を対象にした夏休み体験学習教室を開いた。小学生ら40人が参加し、土器作りと野鳥観察をした。
郷土館には多くの資料があるものの、なかなか見る機会がなく、いずれ郷土館を取り壊し、博物館にする構想もあることから、初めて体験学習の場を持った。
土器作りには、小学生とその保護者26人が参加。
郷土館の考古室で、上伊那の遺跡から出土した石器や土器を見学し、特徴などを聞いたあと、縄文人になりきって土器作りにチャレンジした。
小学生らは円盤型の底を作り、ひも状の粘土を積み上げた。土器の口を広げたり、取っ手をつけたりと思い思いに工夫し、わらや竹などで模様をつけた。
富県小学校4年生の中原拓弥君(9つ)は「わっかを重ねていくだけだから、そんなに難しくない」と話し、黙々と仕上げていた。
完成した土器は郷土館で乾燥させ、11月下旬に再度集まって野焼きをする。 -
お陣屋まつり
飯島町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民挙げての祭り「第24回お陣屋まつり」が30日あった。田切の日方磐(ひかたいわ)神社の周りでは江戸時代の装束を身にまとっての代官行列があり、せみ時雨の降る中「えいほ、えいほ」の掛け声に合わせて、竹やぶや林の中の道を静々と進んだ。
境内では、神社に伝わる史実を基にパロディー風に仕上げた素人歴史劇が披露され、観客の大喝さいを浴びたほか、剣舞、お陣屋太鼓などがにぎやかに催され、集まった家族連れの歓声が境内に響いていた。
飯島駅前の広小路でも、高坂宗昭町長が代官に扮(ふん)した代官行列があり、沿道の見物人から「よっ、悪代官!」の声が掛かった。駅前広場では獅子舞いが奉納され、特設ステージでは鼓友、龍真、鼓楽の3グループが次々に太鼓の演奏を披露した。
広小路では、お陣屋音頭に合わせて数々の連が踊りを繰り広げ、子どもみこしが威勢よく練り歩くなど活気があふれた。すっかり暗くなったころ煙火の打ち上げも始まり、夜空に次々に咲く花火と揺れる提灯(ちょうちん)みこしの明かりが通りを赤く染め、祭りのにぎわいは最高潮に達した。 -
第20回大芝高原まつり8月21日開催
20回目を迎える南箕輪村の「大芝高原まつり」は、権兵衛トンネル開通記念として8月21日に大芝高原一帯である。実行委員会が29日、村民センターであり、イベント内容を協議した。
午前10時、多目的広場のステージで開会式。FM長野パーソナリティーの小林新さんが司会、進行を務める。祭りの10日前から、FM長野で1日5回程度、大芝高原まつりのスポット広告も放送される。
催しは18。今年は新企画で「木曽の物産展」も多目的広場で開催。木曽福島町、開田村、旧楢川村(現塩尻市)の物産を販売する。
クラシックカーフェスティバルは、会場を例年の大芝プール駐車場から、大芝の湯西側駐車場に変更し開催。恒例の花火大会は85番組で、そのうちスターマインは19。記念花火は11組の申し込みがあった。
今年は大芝高原周辺の民間企業の駐車場は利用できないため、富士塚運動場に車を誘導し、シャトルバスを利用してもらう。バスの運行は例年より始発を早め、運行時間は午前8時半から花火大会終了の午後9時半まで。
雨天は28日に花火大会のみ実施する。
催しは次の通り。
▽ゲートボール大会午前8時-10時半、屋内運動場▽マレットゴルフ大会午前9時-正午、大芝マレットゴルフ場(午後からマレットゴルフ無料開放)▽地場農産物即売会午前10時-午後3時▽わくわくクラブお茶教室午前10時-午後2時▽親子ふれあい木工広場午前10時-午後2時▽乗馬体験コーナー午前10時-午後2時▽クラシックカーフェスティバル午前10時-午後3時▽闘鶏大会午前10時-午後3時▽フリーマーケット午前10時-午後3時▽福祉ボランティア本部午前10時-午後4時▽開会式・おまつりステージ午前10時-午後7時20分、多目的広場と湖上ステージ▽ふるさとの味コーナー午前10時-午後9時▽出店コーナー午前10時-午後3時半▽大芝名物たらい体験・レース午前10時半-午後2時半、先着20組▽おまつりパレード午後2時-4時▽民謡踊り午後4時-5時半▽防災コーナー(はしご車など)午前10時-午後2時▽木曽の物産展午前10時-午後2時▽ゆかた無料着付(女性のみ)午前10時-午後5時半▽花火大会午後7時半-9時 -
ポレポレの丘にサルビアなど定植
高遠花摘み倶楽部(赤羽久人理事長)は30日、管理・運営する東高遠のポレポレの丘で夏から秋に見ごろを迎えるサルビアなどを定植した。会員やボランティア約15人が参加し、作業に汗を流した。
通年観光を視野に、年間で四季折々の花を楽しめる花園を目指す同倶楽部は、春から夏までの花が咲き終わったことで、新たにサルビア7色約1万500株、デルフィニウム5種1万株を2日間かけて植える。
園内6カ所での植え替え作業で、このうち1カ所は、赤、黄、緑など7色のサルビアで虹を描く予定だ。8月下旬に見ごろを迎える。
また、町の国道152号杖突街道沿いの遊休農地で観光花園づくりを進めている同倶楽部は、藤沢水上地区の第2定植地に植えたアマランサスについての研修会を8月2日に町総合福祉センターで開く。信州大学の根本和洋助手を迎え、栄養成分が豊富な種を使用した食品の開発を目指す -
秋葉街道を駆け抜ける
高遠町から下伊那郡南信濃村まで、日本最大の断層である中央構造線上に位置する秋葉街道約91キロを2日間かけて走破する「第15回中央構造線サイクリング大会」が30日、高遠町の高遠城址公園駐車場を出発点に開幕した。
5歳から79歳までの幅広い年齢層に加え、福岡県などの遠方を含め、県内外から両日で総勢230人余が出場。1日のみの参加も可能で、初日は約200人が力強くペダルをこいだ。
開会式のあいさつで伊東義人町長は「各地域の文化や歴史を味わってもらい、良い思いでになるように頑張ってほしい」と激励。街道沿線町村の今後の発展を願い、各町村代表がメッセージを携えて走る飛脚も同時にスタートした。
コースは文杭峠(標高1424メートル)と地蔵峠(1314メートル)を通過し、中央アルプスと南アルプスの山並みを楽しむことができる。初日は下伊那郡大鹿村、2日目は南信濃村までを駆け抜ける。
6歳と10歳の子どもと妻の家族4人で参加した浮洲和典さんは「家族で走るのは初めてで、楽しみ。1日のみだが、完走を目標に頑張りたい」と話していた。 -
あの手この手の悪質訪問販売
ボランティアを装った新興宗教などの悪質訪問販売が後を絶たない。難民援助や被災地救援などを装うものは以前からあるが、このほど、市民レベルで交流が広がる南大東島の小学校への援助窶狽黷驍烽フまで現れていることが、伊那市の老人憩いの家・西箕輪荘のミニ・デイサービスに集まる高齢者の話でわかった。
ミニ・デイに集まる高齢者の中の6人以上がこの1縲・週間のうちに訪問販売に直面。家を訪ねてきて、「南大東島の小学校改修援助」と称して靴下3足3千円、ハンカチ2枚3千円などを押し売りしようとしたという。玄関先に居座り、「近所に警官が住んでいるからそこに言って話そう」というまで、1時間近くも粘った者もいるという。
高齢者たちの話を総合すると、販売者は女2人連れか男女ペア。午前中や昼食後など、他の家人がいない時間帯を狙うようにして訪ねてくるという。
1カ月ほど前は、アフリカの難民救済とかインドネシア・スマトラ沖地震で被害を受けた小学生の救援などを語っていたが、南大東島と伊那市民との交流の話題が広がって来るのに合わせるように、「南大東島の窶煤vと語る場合が多くなっているようだ。
この話を聞いた同島島民を招く実行委員の1人は「人の善意を踏みにじるまったくけしからん行為だ。みんなの力で化けの皮をはいでやろう」と話した。 -
大澤美己さん(25) 伊那市東春近
初めて手がけた絵本「うそ、ついちゃった。」が第9回新風舎えほんコンテストで優秀賞を受賞。全国の書店で25日から、発売されている。
どきどきしながら、自分の絵本が並ぶ書店を端のほうから見た。「うれしいけど、恥ずかしいですね」。
絵本は、主人公の女の子がだいきらいなさんすうのテストで30点を取ったが、おかあさんに80点とうそをつく。うそをついたことに心を痛めながら、素直に打ち明けるまでを書いたお話。A4判、12ページ。
主人公の女の子にあえて名前を付けず、読み手が主人公の気持ちに入り込めるように気を配った。文字の大きさも変え、主人公の気持ちをわかりやすく表現。また「どきどきどき… そわそわそわ…」と文章をリズミカルに仕上げた。
「お父さん、お母さんにも小っちゃいころの気持ちを思い出して読んでもらえたら」と話す。
昨年、雑誌で偶然、えほんコンテストの応募を知り、1カ月強で仕上げた。全く同じ経験はないが、小さいころにこういう思いをしたんだろうなと思いながら「自然に思いついた」。それまで小説ばかりを書いていたが「試しに出してみよう」と中学校以来、描いたことのない絵(パステル画)にも挑戦した。細かい描写を書く小説と違い、文章と絵のバランスの難しさがあったという。
絵本は伊那市内の小学校に寄贈。早速、図書委員長を務める児童から手紙が届いた。一緒にどきどきしながら読んだ様子や「同じような悩みを解決してくれた本です」と感想が記されていた。思わぬプレゼントに「一生の宝物です」と喜ぶ。
子どものころから、本を読むのが大好きで、小学校2年生から童話を書き始めた。本屋に行っては、おもしろそうな本を手に取り、ジャンルにこだわらず読みあさった。
地元の高校を卒業後、日本大学芸術学部へ進学。400字詰め原稿用紙300枚の長編小説を書いてばかりだったが「至福の喜びでしたね」。
卒業してからも作家への夢は変わらず「人の心」を大事にした小説を書き続ける。「応募しても端からダメ」で、今も応募した小説と絵本の結果待ちの状態。「難しい世界とわかっている。それでも書き続けたい」と夢を追う。
とりあえずの目標は「2冊目を出版すること」。
最近、天体望遠鏡を購入し、星空を眺める。料理づくりや運転することも好きな時間。 -
高遠小で大戦・日中戦争の出征者76人分の遺書など見つかる
高遠町の高遠小学校資料庫からこのほど、日中戦争、太平洋戦争に召集されたと思われる76人分の遺書や遺髪などが見つかった。出撃する前などに、妻や両親宛てに残したもので、当時の町役場に集められたとみられる。2、3通を残している例もある。
町教育委員会の調べでは、76人中従軍看護婦が1人。70人は生還しているが、残りの6人については戦死または、戦地で戦病死しているという。6人分の遺書が届けられていないことに対して、町教委は「遺書を残した戦争と、戦死した戦争が違うことで、届けられなかったことも考えられる。しかし、あくまでも推測にすぎない」としている。
町教委が、同校資料庫の古文書などを整理調査したところ、棚の上の段ボール箱の中に、ひとまとめにされていたという。なぜ小学校の資料庫に置かれたのか、その経過は明らかになっていない。
町教委は、本人や遺族に連絡をとって、返していきたいという。 -
みこしもワッショイ
長谷村の長谷村保育園(北原洋子園長)で28日夜、夏祭りがあった。1年おきの一大イベントに、園児をはじめ、保護者や昨年度の卒園者ら100人余が、夏のひとときを楽しんだ。
オープニングでは、法被やジンベエ、浴衣など、かわいらしい格好をした園児たちが、保育園の名称である「空飛ぶクジラ」をイメージしたみこしを担ぎ、「わっしょい、わっしょい」と元気よく園庭を練り歩いた。
たのしみ広場では、園児たちが製作したお面や風鈴などの作品が並び、普段の給食では食べられない、かき氷やフランクフルトの出店には園児たちも大喜び。参加者でなかよし音頭やフォークダンスも踊り、花火大会でフィナーレを飾った。 -
南箕輪村図書館「おはなしの旅にでよう!」
南箕輪村図書館は28日、夏休み特別企画「おはなしの旅にでよう&大きなシャボン玉作り」を村民センターで開いた。約40人の小学生らが集まり、語りを聞いたりパネルシアターを見たり、おはなしの旅を楽しんだ。
語り「だいくとおにろく」、パネルシアター「すてきなぼうしやさん」、大型絵本「花さき山」のプログラム。子どもたちはじっと耳を澄ましてお話の世界に入り込んでいた。
お話の後は、図書館前の庭で大きなシャボン玉を作って遊んだ。ハートや星の形、二人で操る大きな四角などさまざまな形の枠があり、子どもたちは好きな枠を交代に使って遊んだ。
大きな長いシャボン玉ができると「すごーい」と歓声。紙コップに入れたシャボン液をストローでぶくぶくと吹いて泡が盛りあがってくると、「アイスができた」「こっちはポップコーン」とはしゃいでいた。 -
高校生が1日看護体験
伊那中央病院で28日、高校生の1日看護体験があった。上伊那の高校を中心に8校から43人が参加し、一般病棟で実習をした。
県看護協会が主催する恒例行事で▽高校生の進路の参考にしてもらう▽看護に理解を深める窶狽ヒらいがある。
病院の概要を聞いたり、足を洗う足浴を練習したあと、高校生は白衣に着替え、病棟で実習に入った。
現場で働く看護師の指導を受けながら、患者の足浴を体験。洗面器に足を入れ、丁寧に洗う高校生に、患者は「とっても気持ちがいい。このあと、すっと眠れるよ」と喜んだ。
伊那弥生ケ丘3年の新谷裕香さん(18)=宮田村=は「看護に興味があり、進路の参考になればと思って参加した。大変だけど、人とのかかわりがあって、やりがいのある職場」と話していた。 -
命水を養護老人ホームに寄贈
伊那市富県の水製造・販売「いすゞ」(織井常和社長)は26日、養護老人ホームみすず寮(中村幸子寮長)に、同社製品である南アルプスの深層水「常和の命水」10リットル入り20箱を寄贈した。
命水は、活性化酸素の一つである、一重項酸素(老化やがんを促進する物質)を薄める特性を持つ窶狽ニ信州大学農学部で検証されたことから、自宅が近所で長年の付き合いのある、中村寮長がこのほど就任した同施設に贈った。
織井社長は「利用者のみなさんに飲んでもらって元気になってもらいたい」とあいさつ。中村寮長は「まろやかな水質でおいしかった。利用者も喜びます。本当にあり難い」と感謝した。
同施設では、食事の時間に利用者が自由に飲めるように食堂に置いて命水を味わう。 -
公民館学級が箕輪祭りに初参加 踊り練習に励む
箕輪町の「あざみ学級」は、町の夏を彩るみのわ祭り(30日)のワクワクダンシングに初参加する。練習最終日の26日は、用意したおそろいのTシャツとサンバイザーを着用して取り組み、振り付けなどを確認し合った。受講者らは「不安だけど、精いっぱい踊りたい」と意欲をみせている。
「あざみ学級」は、50代から60代の16人が受講し、公民館大学との合同講座や館外研修のほか、演歌体操、手芸講座などを年間通して学んでいく。
町がワクワクダンシングを誰でも気軽に踊れるようにと、従来の振り付けを簡略化し、新たな踊りを考案。(ワクワクダンシングII)。今年取り入れることに決まり、1回目の演歌体操講座で講師の今井愛子さんらが祭りへの参加を持ちかけた。公民館の学級単位で一つの連をつくり、踊りに参加するのは初めて。
最初は横に首を傾げ「テンポが早いし、ついていけるか」と不安を抱えていた受講者だが、2時間程度、4回にわたって練習に励み、ほぼ完成に近づいた。衣装も、講座名から「アザミ」の写真を胸元に配し、紫色に統一したTシャツと黄色のサンバイザーにして張りきっている。
当日は、今井さんら2人を先頭に、練習の成果を思いっきり発揮する予定だ。 -
キュウリから青ジソが生えた!?
南箕輪村沢尻の有賀光雄さん(84)の畑で収穫したキュウリに青ジソが生えているのを発見し、家族で「こんなのは初めて。不思議だね」と話題になっている。
25日、光雄さんの娘が昼食用にと畑からもいできたキュウリの中の1本。キュウリの表面は根が張っているように少し盛り上がり、シソはしっかりとキュウリに付いている。畑のキュウリの周りには青ジソが植わっているが、今までこんな不思議なキュウリが出来たことはないという。
妻のかずみさん(82)は、「本当にびっくりした。みんなで『こんなのってある?』って言ってね」と話す。
一晩はそのまま置いておいたが、シソの葉がしおれてきたため、「かわいそうだから」と26日の夜からキュウリを水の中に入れた。シソがどれくらいもつのか食べずに鑑賞するという。 -
伊那谷自然エネルギー研究会
身近な自然エネルギーを利用し、循環的な地域づくりを目指す「伊那谷自然エネルギー研究会」(小沢陽一会長)はこのほど、長谷村溝口の農業排水路に水力発電機1基を設置し、実証実験を始めた。
排水路は段差6・3メートル、水量(毎秒6リットル)で、水深30センチで水を取り、延長28メートルの導水管を通し、発電している。発電機はベトナム製を使用。出力は200窶・50ワットで、街路灯2基分を24時間、点灯。ごみかきに手間がかかる程度という。
近く、もう1カ所に発電機を設ける計画で、12月まで実験を続け、発電機の性能や耐久性など新製品開発のデータをとり、実用化への可能性を探る。
小沢会長は「電気の『地産地消』の発想。地域資源を有効活用し、地域コミュニティーの再生など活性化につながれば」と話し、水力発電の輪を広めていきたいとする。
事業は、県の小規模事業経営支援事業費補助金チャレンジ枠事業に採択されている。 -
きょう 土用の丑
28日は「土用の丑(うし)」。夏バテ防止にウナギのかば焼きを食べるとよいとされる。
伊那市荒井区の大上仕出し店では、200人前を調理。市内を中心に注文が入り、豊橋から生きたままのウナギを仕入れた。引き渡し時間に合わせてさばき、70年来の秘伝の特製だれをつけて焼き上げる。
国産は高く、スーパーに押されて消費量は少なめというが、うな重、うな丼は1500円からと例年並みの値段。
当日も注文を受け付ける(TEL72・7234)。
飯田測候所によると、27日の伊那の最高気温は30・9度。8月21日までの予報は晴れる日が多く、気温は平年並みで、8月2週目からは平年並みか高め。 -
箕輪消防署水難救助訓練
箕輪消防署は25日、有事に備えて天竜川の箕輪橋下流で水難救助訓練をした。署員は、事前の段取りがなく現場で想定が与えられるというより実践的な訓練に真剣に取り組んでいた。
訓練は、中州からの救助、河川への進入方法と救出の2通り。
中州からの救出は、中州に人が取り残され救助を待っている想定。要救助者2人は、1人が意識があり、もう1人は意識がない。救助にあたっては、▽救助ヘリが修理中で使えない▽濁流で天竜川は泳げない▽みのわ橋は無いと考える-などの条件が与えられた。
小隊編成した署員は中州に向けて検索銃でロープを飛ばし、中州からロープにつないだ太いロープを引き寄せアカシヤの木に縛り、署員がそのロープをつたって中州に渡り舟形担架に要救助者を乗せて川岸に救い出した。署員は、検索銃が中州に届かないなどアクシデントもあったが、一刻も早く要救助者を助けようと懸命に訓練に臨んでいた。
ロープで要救助者の待つ中州に渡る箕輪消防署員 -
“倭火”が彩る箕輪の夏
みのわ祭りイベント「手筒花火」箕輪町発足50周年記念2005みのわ祭りで今年も、みのわ手筒会(唐沢修一会長)が手筒花火を打ち上げる。今年は、50周年記念で静岡県浜松市庄内地区の「む筒会」(井上誠会長)を招致し競演する。また、上清内路煙火同士会(原満征会長)からも3人が応援に駆け付け、花を添える。
みのわ手筒会は会員40人(女性4人)。む筒会は12人(女性2人)。
今年の夏は、例年より花火の数も多く、新作花火や仕掛け花火も盛り込んだ見どころ満載の15プログラム。50周年に合わせ手筒会は手筒45本、む筒会は大筒5本の計50本を打ち上げる。上清内路煙火同士会は仕掛け煙火と大三国で盛り上げる。このほか小型煙火や打上煙火もある。
みのわ祭りの恒例となった手筒花火。町内外から問い合わせも多く、年々観客も増えている。唐沢会長は、「町発足50周年の記念のまつり。箕輪町のために総力を挙げて今までよりボリュームのある花火にしたい」と意気込んでいる。 -
伊南防犯女性部研修会
地域の安全のために警察活動に協力する伊南防犯女性部赤穂地区(片桐明子地区部長)は27日夜、05年度の第1回研修会を駒ケ根警察署で開いた。約30人が出席し、共働街頭補導(伊南ホワイトエンジェルス隊パトロール)の実施日程など05年度活動計画を決めたほか、護身術講習などを行った。
意見交換で参加者からは、多発する少年らによる万引や集団での夜遊びなどに対する懸念の声が上がり、警察と協力しての巡回パトロールや声掛けなどによる犯罪の未然防止の重要性をあらためて確認し合っていた。
防犯女性部は街頭でのチラシ配布など啓発活動のほか、祭りの会場やゲームセンターなどでの巡回パトロールを中心に地域の犯罪防止のための活動を行っていく。