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手良小6年生が栄小学校と交流準備
長野県北部地震で被災した栄村の栄小学校と交流を続けている、伊那市の手良小学校の6年生は初めて栄村を訪問することになりました。 14日はその準備として、自分たちの地域を紹介するパンフレットを作りました。 手良小学校の6年生は、4年生の時に、自分たちで作った野菜を販売し、その収益を栄小学校に送る活動を行って以来、手紙で交流を続けています。 4年生から始めた文通は、これまでに、10回以上になるということです。 6年生になった今年、初めて栄村に行くことになり、今日はその準備として、自分たちの住む伊那市や手良を紹介するパンフレットを仕上げました。 児童たちは、これまでに、班ごとに分かれて、伊那市の事を調べてきました。 パンフレットには、ザザムシと蜂の子、イナゴが三大珍味として紹介されています。 震災から2年がたち、栄小学校にも普段通りの生活が戻ったことから手良小の6年生は、去年から野菜を販売した収益を貯金してきました。 児童たちは、そのお金を使って、17日(木)に栄小学校へ行くことになっています。
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ひと味ちがう箕輪の子ども育成事業10周年記念イベント
運動あそびや英語を幼少期から取り入れる、箕輪町の「ひと味ちがう箕輪の子ども育成事業」の10周年記念イベントが12日、町文化センターで行われました。 イベントでは、10周年を記念して運動あそびと英語あそびの実践報告が行われました。 三日町保育園の園児が逆上がりや蛙飛びなどを披露していました。 ひと味ちがう箕輪の子ども育成事業は、健康で知力に富み、国際舞台で活躍できる子どもをめざし、「運動あそび」「英語あそび・英語活動」「読育」「食育」の4点を柱に取り組んでいるものです。 イベントでは、運動遊びを考案した松本短期大学名誉教授の栁澤秋孝さんが実績を報告をしました。 それによりますと、運動あそび導入当時保育園の年中だった子どもの、小学校5年時点での体力測定の結果が、全国トップクラスだったということです。 栁澤さんは、脳科学の研究結果から、幼少期の体験が発育に大切だと話していました。 また、英語あそびの実践報告も行われました。 おごち保育園の園児は野菜の名前や色を英語で発表していました。 松島保育園の園児による英語の手遊び歌では、来場者も一緒になって手を動かしていました。 箕輪町では、今年度箕輪中学校にタブレット端末を導入するなど、ICT教育にも力を入れていきたいとしています。
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東部中学校 露頭の火山灰の実験・プレゼンテーション
伊那市の東部中学校の生徒は、デジタル教科書の作成に活かすため、学校近くの火山灰を調べる実験を11日行いました。 この日は、1年7組の生徒32人が、学校北側にある露頭から採取した火山灰と、周辺地域の山の鉱物を比較する実験を行いました。 これは、市内に務める教員やIT関係者などが東部中学校の露頭を教材にした、デジタル教科書の作成に活かそうと理科の授業の中で行われたものです。 この日は、上伊那の理科教員およそ50人が授業を見学しました。 学校の露頭の火山灰はどこから来たものかを探るため、県内の山から得た鉱物と比較しました。 比べたのは、佐久地域の浅間山、木曽地域の御嶽山、諏訪地域の八ヶ岳、松本地域の焼岳の鉱物です。 生徒達は、粒の大きさや形、色などを見比べてどの山に近いかグループ毎に結果をまとめ、プレゼンテーションしました。 実験の結果、全てのグループで「御嶽山」の鉱物と同じだという結論になりました。 次回は、火山灰が本当に御嶽山のものなのかについて、露頭に詳しい研究者を招き授業を行う予定です。
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中国から西箕輪保育園を視察
中国の海南島から伊那市を訪れている、教育旅行団が9日、伊那市の西箕輪保育園を視察しました。 視察に訪れたのは、中国の海南島の幼稚園の園長15人と関係者など、23人です。 歓迎セレモニーでは、西箕輪保育園の園児による、歌が披露され、訪れた人たちは元気のある歌に手拍子していました。 今日は、保育園の歯科指導の様子を見学しました。 訪れた人たちは、その様子をビデオカメラやタブレットで撮影していました。 海南島では、幼稚園が不足していて、十分な教育ができないまま小学校に入学する子どもがいるということです。 訪れた人たちは、日本の保育園で学んだ事を活かしていきたいと話していました。
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伊那西小の通学路にクマ避けの電気柵設置
伊那市のますみヶ丘に出没するクマの対策として、伊那西小学校関係者や地区住民、信州大学は、餌場となっているトウモロコシ畑に電気柵を9日、設置しました。 この日は、小学校の教諭やPTA、信州大学の関係者など30人が作業を行いました。 参加した人たちは、餌場となっている畑を囲むように支柱を打ち付け、そこに、ワイヤーを、固定していました。 地元の人によると、この付近ではおよそ10年前からクマによる食害が発生しているという事です。 人への被害も報告されている事から、伊那西小では、平成23年にクマに対する安全会議を設置し、県や市、信州大学と共に対策を検討してきました。 今回、信州大学が行動調査も行う為、部材代を負担し、通学路に面しているトウモロコシ畑に電気柵を設置しました。 作業は、午前中に行われ、5か所の畑に総延長1.5キロの柵を設置しました。 伊那西小によりますと、今年は熊の目撃情報は無いということです。
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井月の人物像を探る「井月の日記」出版
井上井月顕彰会幹事の伊那市手良の宮原達明さんは、「漂泊の俳人、井月の日記」を出版しました。 9日はタウンステーション伊那まちで記者会見が開かれました。 本を出版したのは、伊那市手良の宮原達明さんです。 宮原さんは、井月が30年もの間、なぜ人々の家で食べさせてもらったり、泊まったりできたのかを日記や逸話などから探り、1年間かけて書き上げたということです。 顕彰会の竹入弘元副会長は、「今まで日記の整理ができていなかったが、この本は全て時系列に沿っていて、人物像が表現できている」と話していました。 井上井月は、幕末から明治にかけての30年間ほどを伊那谷で放浪しながら過ごした俳人で、新潟県長岡市の生まれといわれています。 本は、1冊定価1,500円で20日頃から書店に並ぶということです。
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上農生 雑穀・アマランサスの活用考える
信州大学農学部大学院の根本和洋助教は南箕輪村の上伊那農業高校で「アマランサスの特産品化について講義をしました。 講義を受けたのは上伊那農業高校生産環境科2年A組の生徒41人です。 生産環境科では、雑穀について勉強していて3年の時には各種雑穀の栽培を行う事にしています。 根本さんは「農産物の中には、昔から地域で作られ、地元では気づかない良さが隠れている場合がある。今まで気づいていない価値を見い出す事が、特産化につながると」話していました。 また、南米原産の雑穀・アマランサスを活かした地域活性化の取組について説明しました。 生徒達からは、アマランサスのピーアールや栽培について意見が出されていました。 根本さんは「生徒達から出された意見を参考にし、コマーシャルの制作に取り組んでみたい」と話していました。
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信州の陶芸作家15人展
県内在住の陶芸家、「長野県陶芸作家協会」の会員による作品展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、15人の作品およそ500点が並んでいます。 15人は県内外で活動をしていて、年に1回集まり伊那市で展示会を開いているということです。 伊那市長谷在住の陶芸家、竹島覚二さんは、日本各地で個展を開いています。 花瓶や茶碗など、色や模様にこだわった作品を作っているということです。 ある作家は、「1人ずつの個性を、作品を見て触って感じてもらいたい」と話していました。 「信州の陶芸作家15人展」は14日(月)まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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伊那まつりの歴史学ぶ
今年の伊那まつり市民踊りに参加する伊那東小学校3年生の児童が7日、伊那まつりの歴史について学びました。 祭りの歴史を知ってもらおうと、伊那まつり実行委員会が開いたものです。 この日は、市民踊りに参加する3年生の児童96人が体育館に集まり、講師から話を聞きました。 講師は、元伊那市役所職員として伊那まつりの企画や運営に携わった柘植晃さんが務めました。 柘植さんは、昭和33年に始まった勘太郎まつりが伊那まつりの前身になると話していました。 また勘太郎祭りは昭和18年にヒットした映画「伊那の勘太郎」にちなんだ祭りだと説明していました。 最後は、ドラゴン踊りを全員で踊りました。 伊那東小学校では毎年3年生が伊那まつりの市民おどりに参加しています。 第42回伊那まつりは8月2日と3日に開かれます。
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各地の保育園で七夕集会
七夕のこの日は、各地の保育園で七夕集会が開かれました。 このうち、南箕輪村の南原保育園では、園児が七夕の歌を歌っていました。 南原保育園の橋爪喜代子園長は「できないとあきらめず、まいにちつづけよう」と園児たちに向け、願い事をしていました。
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おごち保育園 お別れ会
東みのわ保育園の開園にともない、8月に60年の歴史に幕を下ろすおごち保育園で6日お別れ会が開かれました。 お別れ会は、多くの保護者にも参加してもおらおうと日曜参観に合わせて開かれおよそ170人あまりが出席しました。 会では、保育園の歴史を振り返るスライドの上映や卒園した保護者が当時の思い出を振り返っていました。 おごち保育園は昭和30年12月24日に箕輪町で7番目の保育園として開園しました。 現在の園舎は昭和52年に建てられたものでこれまでに1419人が巣だっていったという事です。 地元の南小河内区長と北小河内区長は、昭和31年3月、卒園児第1期生として保育園を巣立ちました。 式の最後には、子供達がうたを披露し、園舎に別れを惜しんでいるようでした。 東みのわ保育園は8月18日に開園する予定です。
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池坊巡回展
いけばなの池坊巡回講座が6月29日伊那市のいなっせで開かれ、本部の教授によるデモンストレーションが披露されました。 華道家元池坊が毎年全国180か所で開いている巡回講座で、一般も含め、約400人が訪れました。 講師は、池坊中央研修学院の竹内稔晴教授がつとめ、最新のいけばな情報やテキストの解説をしました。 竹内さんは、「四季が移ろう日本の風土では、花にも季節感を反映させることを意識して欲しい」と話しました。 3種類の花をいける三種生(さんしゅいけ)は、自然・デザイン・象徴の融合美だと説明し、デモンストレーションを行いました。 いけばなが完成すると会場は、大きな拍手に包まれていました。
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育児休業取得 母親28.8% 父親2%
伊那市が、市内在住の就学前のこどもの保護者を対象にしたアンケート調査によると、育児休業を取得した、母親は28.8%、父親は、2%であることが分かりました。 アンケート結果は、2日夜伊那市役所で開かれた子ども・子育て審議会で示されました。 伊那市では、国の子ども・子育て支援新制度が来年4月から本格的にスタートするのを前に、今年度中に子ども・子育て支援事業計画を策定します。 それに伴い、市内の子育ての実態やニーズを把握するためアンケート調査を行いました。 アンケートは市内の0歳から5歳までの就学前の子どもを持つ保護者1695人を対象に行い、72.04%の回答を得ました。 子どもが生まれたときに育児休業を取得したかとの問いに対し、母親は、51.8%が働いていなかった、28.8%が取得した、16.7%が取得していないと回答しています。 取得しなかった理由としては、「子育てに専念するため退職が45.6%」「育児休業制度がなかった」が20.6%、「育児休業をとりにくい雰囲気」が12.3%となっています。 父親は、育児休業を取得したが2.0%、取得していないが82.6%でした。 取得していない理由として、「制度を利用する必要がなかった」が40.8%、「仕事が忙しかった」が29.5%、「収入減で経済的に苦しい」が24.5%でした。 地域子育て支援拠点施設・子育て支援センターなどの子育て支援事業を利用しているかとの問いには、30.5%が利用していると回答しています。 土日・休日や、夏休みなどの長期休暇中の定期的な教育・保育事業の利用を希望するかとの問いには、77.5%が必要ない、5.2%がほぼ毎週利用したいと回答しています。 酒井茂副市長は、「少子高齢化・生産年齢人口の減少などの問題は、特に取り組むべき重要な課題。結婚や出産は、それぞれの家庭により異なるので、個別の状況を理解できる社会をつくる必要がある」と話していました。
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長谷小学校で音楽会
伊那市長谷の長谷小学校で2日、音楽会が開かれました。 音楽会は学年ごとに合唱や、合奏が披露されました。 6年生の合奏、ベートーベンの「運命」では、下級生もリズムをとっていました。 小学校最後の音楽会となる6年生は、保護者にメッセージを送っていました。
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台湾の小学生が美篶小で交流
伊那市の美篶小学校に6月30日、台湾から音楽交流を目的とした旅行生が訪れ、児童たちと交流しました。 訪れたのは、台湾の桃園県の、長庚国民小学校の音楽団18人です。 歓迎セレモニーでは、美篶小学校の4年生が、信濃の国に合わせたダンスを披露し、2回目は台湾の子どもたちの手を引き、一緒にダンスを楽しみました。 台湾のこどもは、「日本と台湾の違いを学んだり、音楽での交流を楽しみたい」と話していました。 ダンスのあとは、4年生の教室で給食を食べました。 台湾には給食の習慣はなく、特に配膳を自分たちで行う事が珍しいということです。
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東みのわ保育園 完成8/18開園
箕輪町南小河内に建設が進められていた東みのわ保育園が完成し30日、引渡し式が行われました。 箕輪町が、おごち保育園と長岡保育園の統合保育園として建設を進めてきた、東みのわ保育園が完成しました。 保育園は6,700平方メートルの敷地に新築され、鉄骨平屋建て、延床面積1,750平方メートルで、事業費はおよそ6億円、です。 建物には上伊那の保育園では初となる、地中熱を使った冷暖房施設が設置されたほか、太陽光発電も行われます。 保育室は、全部で9つあり、全て床暖房が備わっています。 保育園の定員は120人で、0歳児から2歳児までの未満児保育も行われます。 引渡し式で、平澤豊満箕輪町長は、「明るくあたたかみのある園舎ができた。最新の設備を活用し、子どもたちがのびのびと生活できるようにしたい」と挨拶しました。 東みのわ保育園は、7月末におごち保育園と長岡保育園の保護者を対象に見学会を行い、8月18日(月)から利用が始まります。
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新山小学校でプール開き 初泳ぎ
伊那市の新山小学校で、30日、プール開きが行われ、児童が初泳ぎを楽しみました。 2時間目の授業で3・4年生とさつき組の児童、12人がプールに入りました。 気温25度、水温は24度で中には、寒さで震え、タオルに包まる子供の姿もありました。 新山小学校の水泳の授業は8月末まで行われることになっています。
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唐澤弥生さん 春陽会会員推挙祝賀会
伊那市西町の唐澤弥生さんの春陽会会員推挙を祝う祝賀会が6月28日伊那市内で開かれました。 唐澤さんは、今回、第91回春陽会展で最高賞の春陽会賞を受賞しました。 それまでに奨励賞を3回受賞していて、今回会員に推挙されたものです。 画家の小林修一郎さんらが発起人となり、美術関係者など44人が出席して会員推挙を祝う祝賀会が開かれました。 春陽会会員で長野市の浦野吉人さんは、「安住することなく新しい世界を切り開いていってほしい」と祝辞を寄せました。 伊那美術協会会長の北原勝史さんは、「会員になったということは、より高みを目指す責任を与えられたということ」と激励しました。 唐澤さんは、「これまでは、入選を目指してきたが、これからは、自分の絵をつきつめていくことができる新しい出発点。厳しい位置に置かれたが、後進の指導や地域の美術発展のためにもがんばりたい」と話しています。
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坂下神社で茅の輪くぐり
半年間の罪や穢れをおとす行事「大祓」が29日、伊那市の坂下神社で行われ、集まった人たちは無病息災を願い茅の輪をくぐりました。 大祓は、6月と12月に行われる厄除けの行事です。 坂下神社では、毎年6月に境内の鳥居に萱で作った茅の輪を設置し、茅の輪くぐりを行います。 宮司を先頭に、左側から八の字をかくようにくぐります。 29日は、氏子やその家族など20人ほどが集まり、無病息災を願っていました。 坂下神社氏子総代の樋代義男会長は「今年も半年が無事済んだことへの感謝ともう半年間気持ちを新たにがんばろうという思いになった。 区と神社の発展を願います」と話していました。 茅の輪は1週間設置され、誰でもくぐることができるということです。
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力作30作品を審査
伊那ビデオクラブの作品審査会が29日美篶公民館で開かれました。 上伊那地域を中心にビデオ愛好家が集う伊那ビデオクラブは、毎年作品コンクールを開いて撮影技術や編集テクニックの向上を目指しています。 今年で17回目になるコンクールには、会員から30の作品が寄せられました。 審査は、クラブ員のほか、映画監督の後藤俊夫さんや伊那市、地域の報道機関があたり、10点満点で点数をつけていきます。 作品は、地域の風景や出来事、伝統文化や技術をテーマにしたものなど様々です。 中には、社会問題を反映した特殊詐欺被害に関するものもありました。 表彰式は、7月13日にいなっせで行われる予定で、各賞が発表されることになっています。
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弥生ヶ丘高校文化祭一般公開はじまる
伊那弥生ヶ丘高校の文化祭弥生祭の一般公開が28日から始まり、校内は訪れた人たちでにぎわいました。 今年のスローガンは「筋書き無しの生放送!!~泣くも笑うも君次第~」です。 生徒玄関前には全校生徒が制作したパネルが展示されています。 晴れるようにとの願いをこめ、てるてる坊主を作ったほか、第55回弥生祭にちなんで、生徒の写真を使い55という文字にしました。 野外ステージではクラスや部活の発表が行われました。 ダンス部のステージでは、音楽に合わせて小気味よいダンスが披露され、観客が大勢集まっていました。 2年生は修学旅行で訪れる長崎や福岡をテーマに展示しました。 平和学習の一環として制作したキャンドルが並べられていて、これらは8月に長崎で行われる平和イベントで使われることになっています。 伊那弥生ヶ丘高校文化祭の一般公開は、29日も午前9時30分から午後2時まで行われます。
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竹澤長衛偲び300人が献花
南アルプス開拓の父竹澤長衛の功績を称える第56回長衛祭が28日、北沢峠で行われ、登山者などおよそ300人が長衛を偲び献花しました。 標高およそ2千mの位置にある長衛小屋の前には、長衛を偲んでレリーフが飾られています。 長衛祭には、伊那市や山梨県南アルプス市の関係者の他、登山者など去年より50人ほど多い300人が訪れました。 長衛は、明治22年に長谷戸台に生まれ、山の案内人を始め多くの登山道を拓き、山小屋の建設や案内板の設置など南アルプスの開発に尽力しました。 長衛祭は、その功績を讃えようと毎年開かれていて、今年で56回目になります。 大会長の白鳥孝市長は「自然と人との共存という永遠のテーマに向かって最大限の努力をしていきたい」と話していました。 長衛祭では、登山道や高山植物の保護を目的に、ストックキャップを着用することを参加者に義務付けました。
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氣賀澤さんコロンビアに派遣
伊那市美原出身の氣賀澤誠さんは、青年海外協力隊員として、7月1日から、南米のコロンビアに派遣されます。 24日は、氣賀澤さんと駒ヶ根青年海外協力隊訓練所の瀧沢浩一さんが市役所を訪れ、白鳥孝市長に出発の挨拶をしました。 氣賀澤さんは、伊那市美原出身の30歳、5年前の平成21年から2年間、マーシャル諸島での派遣経験があります。 中学生の時、美術の先生が派遣されたことがきっかけで、協力隊を身近に感じていたということです。 今回は、コロンビアの子どもたちの学力が低下していると聞き、派遣を決意したということです。 白鳥市長は「将来がある、子どもたちのために、指導してきて下さい」と激励しました。 氣賀澤さんの任期は2年間で、現地では、学校教育の算数指導者の支援に携わります。
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8月29日にシンポジウム「井月と放浪の俳人たち」
今年も伊那市で開催される千両千両井月さんまつりに合わせ、井上井月顕彰会は、8月29日に特別企画のシンポジウム「井月と放浪の俳人たち」を企画しました。 26日、井上井月顕彰会が記者会見を開き、シンポジウムの概要を説明しました。 シンポジウムのテーマは「井月と放浪の俳人たち」です。 松尾芭蕉の弟子で、芭蕉の詠んだ句を念仏にして全国を行脚した広瀬惟然の研究家、沢木美子さんや、静岡県出身の俳人、石寒太さん、井月と交流のあった俳人の研究家、今泉恂之介さんなどが参加します。 シンポジウム「井月と放浪の俳人たち」は8月29日午後2時から、伊那市のいなっせで開かれます。 また、午後6時からの、二代目高橋竹山による津軽三味線と民謡公演では、広瀬惟然が芭蕉の句を念仏にした「風羅念仏」が披露されることになっています。
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第11回瑞雲墨志会展
上下伊那の水墨画愛好者で組織する瑞雲墨志会の11回目の作品展が、今日から、伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。 会場には、58人の会員の中から出品された作品77点が展示されています。 今回は、近作や自信作などを出品しました。 瑞雲墨志会は、3年前になくなった下平瑞雲(ずいうん)さんに指導を受けた愛好者の集まりです。 下平さんは、「雪景色に勝るものはない」として、濃淡とぼかしを使った古典的な技法を指導してきました。 下平さん亡きあとは、増田 瑞雪(ずいせつ)さんを指導者に、活動を続けています。 現在、上伊那に7つの教室があり、それぞれ月に2回活動しています。 古典的な技法を重んじますが、作風は、描きたいものを描いていて、テーマは様々です。 金井 健(つよし)代表は、「白と黒の調和、構図などを見てほしい」と話していました。 この展示会は、来月3日(木)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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江副さん江口さん二人の熔壌ガラス展
ガラス工芸の第一人者、江副 行昭さんと、その継承者、江口 智子さんのガラス展が、伊那市坂下のはら美術で始まりました。 江副さんが考案した、熔壌ガラスです。 土を高温で溶かしてつくるもので、土壌に含まれる金属が、その土特有の文様を描き、神秘的な光を放ちます。 江副さんは、佐賀県に生まれ、金属が豊富に含まれる土壌を探して高遠に工房を構え、長谷を拠点に作品作りを行っています。 その熔壌ガラスの唯一の伝承者が、江口(えぐち) 智子(ともこ)さんです。 はら美術で江副さんが作品展を開くのは、5回目で、江口さんとの二人展は、4年ぶりです。 今回は、江副さんが150点、江口さんが100点を出品しています。 今回江副さんは、真言宗の改組・空海が修行の場として開いた高野山の土を使って焼いた新作を出品しました。 特別な許可を得て高野山の5か所から土を取り、焼いたところ、採取した場所により、色や文様が異なる作品が出来上がったということです。 江口さんの熔壌ガラスは、デザインがあしらわれています。 江副さんに師事して34年になります。 熔壌ガラス以外の技法でつくられた、グラスや皿などの小物も並びます。 江副さんと江口さんのガラス展は、来月1日まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
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中学校登山 消防署職員同行へ
中学校が行う集団登山の安全確保に向け、伊那市教育委員会は今年度から消防署職員を同行させます。 これは25日伊那市役所で開かれた定例記者会見の中で白鳥孝市長が話をしたものです。 市内の中学校では、毎年7月から8月にかけ、学校毎に中央アルプスの西駒ヶ岳か南アルプスの仙丈ヶ岳で集団登山を行っています。 市教委では、生徒の病気やケガの対処、また防災ヘリの出動が必要な事態に備え、消防署職員を同行させることにしました。 今年度は、市内6つの中学校と南箕輪中学校の集団登山に伊那消防署か高遠消防署の職員1人が同行する予定です。 白鳥市長は、「登山に備え、学校では、事前のトレーニングや、医師に同行させる場合もある。消防署職員が同行する事でより、安全確保につなげていきたい」と話していました。
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伊那北高校文化祭「ペン祭」
伊那北高校の文化祭、第60回ペン祭の一般公開が21日から始まりました。 今年のテーマは、「とどけ、想い あふれろ、熱気」です。 玄関前には全校制作のモザイクアートが飾られています。 生徒全員が映った写真を使い、海辺の夕焼けの風景を描きました。 校舎内では、クラス展示が行われました。 今年は来校者に楽しんでほしいとゲームや実験など、体験できるブースになっています。 また、伊那北高校の卒業生で落語家の春風亭(しゅんぷうてい)愛嬌(あいきょう)さんが講演しました。 愛嬌さんは、ペン祭で披露した演劇を友人に褒められたことがきっかけで落語家になったと話し、「友達のいいところをほめてあげてください。相手の人生が変わるかもしれません」と呼びかけていました。 伊那北高校の文化祭「ペン祭」の一般公開は、22日まで行われます。 時間は午前9時30分から午後4時までです。
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石ころウォッチング 親子が岩石について学ぶ
川に落ちている石を観察し、その違いについて学ぶイベント「石ころウォッチング」が21日、伊那市長谷で開かれました。 イベントには、市内を中心に親子連れなど12組26人が参加しました。 主催した戸台の化石保存会では、化石について学ぶ学習会を年に3回開いていて、石ころウォッチングは基本学習として毎年この時期に開かれています。 参加者らはまず、1メートルの棒を地面に置きその範囲でとれる石を色分けします。 それを、三峰川の上流と黒川の上流、2つの川の合流点の3か所で行い、採取できる石の違いを調べていきました。 保存会の北村健治会長は「三峰川では赤色のチャート、黒川では戸台層の岩石が多いなど違いが分かる。石を知ることは化石を扱う上で重要なこと」などと話していました。 保存会では、8月と11月に化石採集会を開くということです。
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バングラデシュの駐日大使が信大農学部で留学生の研究を視察
信州大学農学部と留学生の交流協定を結んでいるバングラデシュの駐日大使が、19日、南箕輪村の信大農学部を訪れ、留学生の研究の様子を視察しました。 この日は、モメン駐日大使とファミーダ婦人が信大農学部を訪れ、農学部教授やバングラデシュの留学生の案内で研究の様子を視察しました。 留学生は、バングラデシュでエビを輸出する際に大量に廃棄される殻を使ってニワトリのエサを作る研究をしている事などを大使に説明していました。 信大農学部とバングラデシュの2つの大学は留学生の交流協定を結んでいます。 これまで27人が大学や大学院で学び、現在は6人が留学しているということです。