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戦国バッグづくり講座
戦国時代の武将のサインや朱印をあしらった世界に一つだけのマイバッグを作る催しが、伊那市の伊那公民館で、4日に開かれました。
戦国時代の武将のサインにあたる「花押」、そして朱印。
織田信長の「天下布武」と書かれた朱印、武田勝頼の朱印などが用意されました。
参加者は花押や朱印をはさみで切り、無地のエコバッグにアイロンを使ってプリントしていました。
また、缶バッヂも作りました。
市内で保管されている古文書をデータ化し、活用する事業の一環です。
講座には、小学生から70代まで20人が参加しました。
人気の講座で、すぐに定員に達したということです。
この催しは、市民が歴史に興味をもち学習するきっかけにしてもらおうと、伊那市教育委員会が初めて開いたものです。
この催しは、18日(土)にも、高遠町図書館を会場に開かれる予定です。すでに定員に達しています。
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伊那弥生ケ丘高校 器楽部演奏会
伊那市の伊那弥生ケ丘高校器楽部による定期演奏会が29日、ニシザワいなっせホールで開かれました。
器楽部はマンドリンとギターの演奏を中心に活動しています。
演奏会では、1・2年生24人が全体合奏やアンサンブルなど13曲を演奏しました。
新型コロナの影響で、学級閉鎖が続き、部員全員が集まって練習する機会が少ないなか、オンラインで練習を重ねてきたということです。
去年11月に開かれた県大会では3年連続で最優秀賞を受賞し、今年7月に開かれる全国大会へ出場する予定です。
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高校入試前期選抜 県内一斉に
公立高校の前期選抜試験が2日に県内一斉に行われ、受験生たちは面接や作文に臨みました。
上伊那の高校では伊那弥生ケ丘高校を除く7校で行われました。
県全体では、5,713人、上伊那では559人が出願しています。
このうち伊那市の伊那北高校では理数科の試験が行われ、朝8時頃に受験生が会場に向かっていました。
理数科は36人の募集に対し46人が受験し、倍率は1.28倍となっています。
伊那北高校では10分間の個人面接のほか、作文の試験を行ったということです。
前期選抜試験の合格発表は10日に行われます。
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伊那新校懇話会 校舎整備の専門会議設置
伊那市の伊那北高校と伊那弥生ケ丘高校を再編統合する伊那新校の再編実施計画懇話会が1月31日開かれ、新たに校舎の規模や配置について意見交換する専門会議が設置されました。
31日の懇話会では、事務局の県教育委員会から、専門会議設置の案が出され了承されました。
会議では、校舎の規模や教室の配置について意見交換を行います。
専門会議は、懇話会のメンバー15人で構成され、月2回のペースで開催される予定です。
また県教育委員会は教職員や生徒、地域の人による校舎整備についてのワークショップを計画しています。
県教委では懇話会や専門会議で出た意見をまとめ、校舎整備の大枠となる「基本計画」を、6月を目安に策定するとしています。
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伊那小5年忠組 ラーメン作り奮闘
伊那市の伊那小学校5年忠組は、総合学習でラーメンやうどんなどの麺作りに取り組んでいます。
1日は5年忠組の児童31人それぞれが、麺を作り試食しました。
子ども達は、小麦粉や塩、水を混ぜ合わせこねた物を棒を使い伸ばしていました。
忠組では、給食にラーメンが出た事がきっかけとなり、自分たちでも作ってみようと総合学習で取り組んでいます。
原料となる小麦粉は2種類使用し、配分は一人ひとりが工夫しているという事で、中には、気温や湿度で加える水の量を調整する児童もいるという事です。
麺を伸ばし終えると、製麺機を使い、好みの太さの麺に切っていました。
麺が完成すると、子ども達はさっそくゆでラーメンやつけ麺を作っていました。
忠組では、卒業を控えた6年生にラーメンを振る舞うため、改良を重ねているという事です。
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南信工科短大とあるしん 地域産業の振興などに関する連携協定
南箕輪村の南信工科短期大学校は、伊那市のアルプス中央信用金庫と地域産業の振興などに関する連携協定をきょう締結しました。
1日は伊那市のあるしん本店で調印式が行われ、南信工科短大の武田三男校長とアルプス中央信用金庫の吉澤祥文理事長が協定書を取り交わしました。
協定は、広く地域の産業の振興や文化の発展に貢献することを目的としています。
この協定により、互いの知識や情報を、上伊那の主な産業である製造業の発展につなげたいとしています。
主な案として、南信工科短大の卒業生をあるしんの取引先の中小企業に紹介することや、あるしん職員の授業への派遣などが出されているということです。
吉澤理事長は「地域20店舗のネットワークを活かしながらより実効性のある活動をしていきたい」と話してい
ました。
武田校長は「この協定を地域の産業にとっていい方向に進めたい」と話していました。
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井上井月の新句を発見
幕末から明治にかけて伊那谷を放浪した俳人 井上井月について研究している井上井月顕彰会は、井月の直筆と見られる新たな句が見つかったと30日発表しました。
こちらが新たに発見された井月の句「湧て出る水音かろし白躑躅」です。
晩春の季語ツツジが使われていて、「軽快な水音が心地よく感じられる季節だ」という内容です。
諏訪地域の古物商が扱っていた掛け軸で、井月顕彰会が保存し研究を進めていました。
30日は井上井月顕彰会が記者会見を開き、鑑定を行った井月研究者の一ノ瀬武志さんが説明しました。
掛け軸は、井月顕彰会から伊那市創造館に寄託されました。
創造館では、近く館内に展示するということです。
30日はほかに、新たに飯島町の民家から発見された井月直筆の2句も発表されました。
「萬歳や人が笑ひば言得顔」と「しぐれても中々ぬくき菴かな」の2句です。
このうち、「萬歳や」の句は、正月の出し物で漫才師の得意げな顔を詠んだもので、似た句はあるものの「言得顔」の表現が新しいということです。
この2句の掛け軸は、発見された飯島町の民家に保管されているということです。
顕彰会では今後も井月の資料の掘り起こしをしていきたいとしていて、広く情報提供を呼びかけています。
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気温上がらず JAなど農作物の凍害に注意呼びかけ
30日の伊那地域は、日中の最低気温が氷点下2.4度、最高気温は1.5度までしか上がらず、先週から気温の低い日が続いています。
JA上伊那などは、低温や降雪による「凍害」が発生する恐れがあるとして、注意を呼び掛けています。
伊那市西箕輪大泉新田の白鳥フルーツ農園のりんご畑です。
およそ10アールの圃場には、りんごの木が約500本あります。
このうちの10本で、木の中の水分が凍結し幹が割れる「裂傷」が確認されました。
ひどいもので、長さ40センチほどの傷がありました。
白鳥フルーツ農園では、木と木の間隔を狭くし作業効率と収益性を高める「高密植栽培」を取り入れています。
白鳥さんによると、高密植栽培は寒さに弱いため、寒暖差が激しい年に数本発生するということです。
例年は春先に起きるということですが、今年は26日に初めて確認し、その時よりも割れ目が広がっているということです。
裂傷が起きた木は、そのままにしておくと枯れてしまうということで、薬を塗って対応するということです。
JA上伊那などは、低温や降雪による「凍害」が発生する恐れがあるとして、ハウスや果樹などの設備の点検・補強するよう注意を呼び掛けています。
長野地方気象台によりますと、県内は週の前半は最高気温・最低気温ともに平年より低いところが多くなると予想しています。 -
高校入試前期選抜志願者数
長野県教育委員会は、来年度の高校入試前期選抜試験の志願者数をきょう発表しました。
上伊那で最も高い倍率は赤穂高校商業科で、2.05倍となっています。
辰野普通は51人で、1.59倍、商業は29人で1.45倍です。 -
高遠高校音楽専攻 定期演奏会
伊那市高遠町の高遠高校芸術コース 音楽専攻の定期演奏会が29日、高遠町総合福祉センターやますそで開かれました。
演奏会には音楽専攻と合唱部の生徒21人が出演しました。
演奏会では、学年ごとに工夫を凝らした演奏が披露されました。
このうち、今回が最後の演奏会となる3年生は、オリジナルのミュージカルを披露しました。
ある国の姫が村の青年と結ばれるまでを描いた物語です。
劇中の歌の作詞作曲も3年生が担当しました。
演奏会は、3年間の集大成として、また1,2年生の発表の場として開かれていて、去年は新型コロナの影響で中止となったため2年ぶりとなりました。
会場には保護者や卒業生、地域住民など約50人が訪れ演奏に耳を傾けていました。
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古文書の活用考える
伊那市と伊那市教育委員会などは、古文書の保存活用について考えるシンポジウムを29日、市役所で開きました。
始めに高遠町図書館や高遠町歴史博物館に保管させている古文書を解読するワークショップが行われました。
参加者は、東京都に本社を置く印刷業凸版印刷が開発中の人工知能AIを搭載した自動翻刻ソフトを使い高遠石工に関する古文書などを解読しました。
自動翻刻ソフトは、範囲を指定するだけで、AIが文字の区切り位置も含めて解読できるということです。
伊那市では、平成21年度から市が保管する古文書のデジタル化を進めています。
古文書シンポジウムは、市民らに、古文書を地域でどう生かすかを考えてもらおうと開かれたものでおよそ60人が参加しました。
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伊那北高校1・2年生 課題研究の成果を発表
総合的な探求の時間や課題研究で学んだことの発表会が伊那市の伊那北高校で開かれました。
普通科と理数科の1、2年生およそ500人が個人やグループで発表しました。
テーマは「効率的な暗記方法」や「ヒット曲の定義」など、生徒が興味を持った内容となっています。
ある生徒は「オリンピックで野球を復活させるには」をテーマに発表しました。
野球のデメリットは必要な道具が多いことや試合時間が長いことをあげていました。
メリットはピッチャーとバッターの駆け引きや、盗塁などの戦術的な面白さをあげていました。
また、より多くの人が気軽に楽しめるよう、今の9人制を6人制とし、ボールはゴムボールを使えばよいのではないかと話していました。
伊那北高校では「この学習をきっかけに、自分の興味のあることや好きなことを見つけ、今後の進路につなげていってほしい」と話していました。 -
上伊那書道協会 新春役員展
上伊那書道協会の指導者の作品展、第19回新春役員展が伊那市のいなっせで開かれています。
会場には、書道教室などで指導を行っている上伊那書道協会の役員の作品23点が並んでいます。
テーマは「新春」で正月や春にちなんだ言葉が書かれています。
この書道展はコロナ禍により、3年ぶりの開催となりました。
中には、今年の干支「卯」をテーマにした合同作品もあります。
会長の泉石心さんは「それぞれの表現方法を見比べて、楽しんでほしい」と話していました。
第19回上伊那書道協会新春役員展は29日(日)まで、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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伊那雅楽会 春富中で演奏会
上伊那の神職などでつくる伊那雅楽会は、伊那市の春富中学校で27日、演奏会を開きました。
演奏会では、音楽の教科書にも載っている越天楽など4曲を披露しました。
この日は、音楽の授業で雅楽を学んでいる、1年生と3年生が演奏を聴きました。
この演奏会は、生の演奏を聞き、より親しみをもってもらおうと伊那雅楽会が5年前から毎年開いているものです。
楽器の説明では、17本の竹で出来ている笙や、龍の鳴き声を表している龍笛などの紹介がありました。
伊那雅楽会の花畑樹彦楽長は「日本の伝統文化である雅楽を改めて感じてもらいたい」と話していました。
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上伊那総合技術新校懇話会 学校像意見交換
上伊那総合技術新校の再編実施計画懇話会が1月24日伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、学校像について意見を交わしました。
上伊那総合技術新校は、辰野高校商業科、箕輪進修高校工業科、上伊那農業高校、駒ヶ根工業高校の4校を再編統合するものです。
昨夜の懇話会では、設置する学科について農業科や工業科、商業科に加え、農工商の3つを結び合わせ、融合した学びを行う新たな学科の4つが示されました。
出席者からは「入学後に学科を選択できるようにしては」「自主性や柔軟性のある人材を育てるカリキュラムを組んでほしい」などの意見が出されていました。
県教委では、設置学科や募集人数、校地などを記した「再編実施基本計画」を来年度中に策定する予定です。
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新しい公立高校入試についての説明会
令和7年度からの新しい公立高校入試に関する説明会が、23日伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
長野県教育委員会は、今の中学1年生から対象となる令和7年度から新しい公立高校入試制度を導入します。
前期選抜は、面接の他、新たに学力検査が導入されます。
「国語・社会・英語」と「数学・理科」の学力検査が実施され、内容は基礎的・基本的な問題になるとしています。
後期選抜は、学力検査のほかすべての学校で面接が導入されます。
対面による面接が難しい場合は、筆記で質問に答える「紙上面接」が行われます。
新しい公立高校入試制度の内容は県のHPで公開されていて、誰でも見ることができます。
説明会は長野県教育委員会が開いたもので、生徒や保護者、学校関係者など約45人が参加しました。
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若い芽を育てる会 伊那市に寄付
上伊那出身の音楽大学の学生の保護者で結成する「若い芽を育てる会」が会の解散にともない、寄付金を伊那市に25日、贈りました。
25日は「若い芽を育てる会」の中村恭子さんと池上さなえさんの2人の代表が市役所を訪れ、寄付金の17万3,385円を伊那市に贈りました。
「若い芽を育てる会」は、音楽家を目指す音楽高校や大学の学生に発表の場を提供しようと、1997年から毎年上伊那地域で「フレッシュコンサート」を開催してきました。
コロナ禍により2019年以降コンサートの開催を中止しています。
会は一番人数の多い2005年頃で25人程いたということですが、2019年には13人に減り、新規会員の確保など会の活動が難しくなってきたため、会を解散し、活動費を市へ寄付することとしました。
中村さんは「コンサートは地元の方に聴いていただく大切な機会になっていたので、会の解散はさみしい。音楽家を目指す学生には目標に向かって、練習を続けてほしい」と話していました。
寄付金は伊那市の文化芸術事業に役立てられるということです。
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伝統文化親子体験フェスタ
伝統芸能を体験できるイベント「伝統文化おやこ体験フェスタ」が、9日、伊那市のいなっせで行われました。
会場では、南京玉すだれ、和太鼓、獅子舞、阿波踊りのコーナーが設けられ、親子で体験していました。
伝統文化おやこ体験フェスタは、伊那市の歌舞劇団田楽座や地域住民でつくるPO法人ふるさと芸能研究所が開いたものです。
9日は、親子およそ35組80人が参加しました。
南京玉すだれのコーナーでは、田楽座の相楽いつえさんが指導し、すだれの持ち方や技の出し方を教えていました。
相楽さんは、「南京玉すだれは、人寄せの芸です。失敗しても自分が楽しむことで相手を喜ばせることができます」とアドバイスしていました。
参加者は、「難しかったけれど大きく伸ばすことができてよかった」と話していました。 -
高遠高校芸術コース 卒業制作展
伊那市高遠町の高遠高校芸術コースの3年生による卒業制作展が信州高遠美術館で開かれています。
会場には、芸術コースの美術専攻と書道専攻の生徒18人の作品、42点が並んでいます。
美術専攻は12人で、油彩画やアクリル画、12点を展示しています。
美術担当の宮澤洋祐教諭は「長い時間制作する生徒もいて、一人ひとりが最後まで一生懸命取り組んでいた」と話していました。
また、書道専攻の6人は掛け軸や篆刻、硯、30点を展示しています。
6人の合作の書道パフォーマンス作品もあります。
書道担当の松村夕子教諭は「生徒たちは3年間コロナ禍で学生生活を過ごし、発表の機会も少なかった。今回の展示会で地域の方々に作品を見てもらえることに感謝している。」と話していました。
高遠高校芸術コース卒業制作展は、来月5日(日)まで信州高遠美術館市民ギャラリーで開かれています。
市民ギャラリーのみの観覧は無料です。
なお29日(日)には、音楽専攻の生徒による演奏会が高遠町総合福祉センターやますそで午後1時から開かれます。
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上伊那の高校2年生対象 企業説明会
上伊那9校の高校2年生を対象にした、地元企業の説明会が23日に伊那市のいなっせで開かれました。
説明会には、上伊那9校の高校2年生およそ300人が参加しました。
生徒たちは、参加した企業17社のうち、希望する4社を選び、20分ずつ話を聞いていました。
説明会では採用担当のほか、世代の近い若手社員が会社の雰囲気や入社した感想などを説明していました。
主催したハローワーク伊那によりますと、去年11月末現在、
新規高卒者の求人数は764人で、一昨年に比べて174人多くなっています。
求職者数は、生徒数の減少などもあり、312人と一昨年より64人少なくなっています。
ハローワーク伊那では、今回の企業説明会を通して「地元への就職促進につなげていきたい」と話していました。
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(株)ミハルコーポレーション 箕輪中部小に記念品寄贈
箕輪町松島の不動産仲介業・株式会社ミハルコーポレーションは、箕輪中部小学校にビデオカメラ1台と長机3台を18日に寄贈しました。
この日は、株式会社ミハルコーポレーションの小林勇樹社長が箕輪中部小学校を訪れ、原浩範校長に目録を手渡しました。
株式会社ミハルコーポレーションは、アルプス中央信用金庫の「あるしんSDGs私募債ちいきのミライ」を発行しました。
この私募債は、あるしんと信金中央金庫が引き受け手数料の一部を割引し、発行した企業が割引金額分で物品を寄贈するもので、今回は、ミハルコーポレーションが箕輪中部小学校に、ビデオカメラと長机3台を贈りました。
小林社長は箕輪中部小の卒業生で、子ども4人も中部小に通っていることから今回寄贈しました。
ビデオカメラと長机は学校側の希望を受けて寄贈したということです。
原校長は「子ども達の教育のため、大切に使わせていただきたい」と感謝していました。
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ジュニア和楽器講座修了生らが演奏披露
子どもたちが和楽器に親しむ「いなっせジュニア和楽器講座」の修了生などによるコンサートが、伊那市のニシザワいなっせホールで22日に開かれました。
コンサートでは、講座を修了した小学生から高校生36人と、一般の演奏者24人が、尺八や三味線、筝を演奏しました。
講座は、子どもたちに邦楽に親しんでもらおうと開かれていて、今年度で4年目となります。
コンサートは、講座修了生の発表の場として開かれ、練習の成果を披露していました。
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旧馬島家住宅でわら細工教室
伊那市民俗資料館が主催するわら細工教室が、15日、高遠町の旧馬島家住宅で開かれました。
教室には、市民14人が参加しました。
わらを使って、6つの米俵を組み合わせた「豊年俵」を作りました。
豊年俵は、6つの米俵と結びつけて「六俵(無病)息災」とも言われる縁起物だということです。
高遠町勝間に住む牧野晃さん90歳を中心に、縁起物を作った経験がある地域住民が手ほどきしました。
長さ5センチ、直径2.5センチほどの竹にわらを通し、両側から折り返して作ります。
牧野さんは、「折り返す際に、わらをきつく縛っておくと形が整います」とアドバイスしていました。
教室は、わら細工の技術を受け継いでいこうと、伊那市民俗資料館が去年から開いているものです。
15日と22日の2回を予定していて、半数以上が去年も参加したということです。
出来上がった豊年俵は、それぞれ家に持ち帰り飾ったるということです。
22日は、馬の置物を作ることになっています。 -
箕輪町大出上組で大文字倒し
20日は、箕輪町大出上組でも、大文字倒しが行われました。
午前6時ごろ、大出コミュニティセンター近くの道祖神の前に住民が集まり、大文字倒しが行われました。
8日に建てた、およそ10メートルの柱を、はしごやロープを使い、ゆっくりと倒していきました。
その後、柱に取り付けられていた巾着や、宝箱を取り外していました。
大出上組の大文字は、江戸時代後期から始まったとされています。
五穀豊穣や家内安全を願う小正月の伝統行事です。
巾着や松など5種類の飾り物や五穀豊熟などと書かれた宝箱を柱に付けて建てられるもので、町の無形民俗文化財に指定されています。
取り外した巾着や松などは各自家に持ち帰り、厄除けとして玄関先に飾られます。
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伝統文化芸能体験講座 御嶽山を披露
半年近く開かれてきた、南箕輪村の公民館講座「伝統文化芸能体験講座」の受講生は、講座最終日の18日、集大成として村に伝わるお囃子の御嶽山を披露しました。
18日は村の無形文化財に指定されるお囃子、御嶽山を受講生が披露しました。
公民館講座、伝統文化芸能体験講座は2022年6月から全10回開かれてきました。
今年度は20代から70代の15人が受講しました。
御嶽山の三味線や篠笛、太鼓、踊りなどを学んできました。
受講者の半分は未経験者だということで、講座の中でそれぞれの楽器を経験したということです。
講座を企画・運営した両角忠幸さんは「村の伝統文化を多くの人に知ってほしい。今後は地域の子どもたちにも参加してほしい」と話していました。
2023年度の伝統文化芸能体験講座は6月から開かれる予定です。
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伊那市内の小学校にも犯行予告メール
伊那市内の複数の小学校に箕輪町にも送られたものと同様の犯行予告メールが19日に届いたことが分かりました。
伊那市教育委員会によりますと、19日午前10時頃、市内の複数の小学校に、「今日から1週間以内に、全国のどこかで通学中の小学生を同時多発的に殺します。この区域もその候補に入りました。」という内容のメールが届いたということです。
16日には、箕輪町にも同じ内容のメールが町内の小学校1校に届いています。
伊那市教育委員会は、保育園や小中学校の保護者に、19日と20日、複数人での登下校を呼び掛けています。
なお、現時点で、南箕輪村の小学校には、犯行予告メールは届いていないということです。
教育委員会は、不審人物や車を見かけた場合、すぐに110番通報するよう呼び掛けています。
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高遠石工探検隊 結成
伊那市高遠町の高遠小学校の6年生は、高遠石工講座の受講生と高遠石工探検隊を結成しました。
13日は、探検隊の初めての活動として高遠小学校の6年生31人が、伊那市観光協会が開いている「高遠石工講座」の受講生と、高遠石工の石仏を巡りました。
伊那市高遠町の建福寺では、守屋貞治の石仏を、見学していました。
受講生は「石仏が少し微笑んで見えるのが守屋貞治の石仏の特徴です」などと説明をしていました。
高遠小学校の6年生は、総合的な学習の時間に高遠石工について学んでいます。
このことから、伊那市観光協会に協力を依頼し、講座の受講生と探検隊を結成することになりました。
探検隊の活動は全部で4回を予定していて、高遠石工の石仏を巡るほか、高遠石工研究センターの担当者を講師に呼び、話を聞くということです。
市観光協会の担当者は「世代間の交流もしながら、お互いに学び合ってもらえればうれしい」と話していました。
高遠小学校では探検隊の活動をまとめ、2月の参観日で発表するということです。
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和ぼうき作り体験講座
和ぼうき作りの体験講座が、18日箕輪町の文化センターで開かれました。
講師を務めたのは上古田で30年ほど和ぼうき作りを行っている、唐澤正成さんです。
手作業で丁寧に縛ってあるため、丈夫で長く使えるのが特徴だということです。
戦後間もない頃は、農閑期に農家が和ぼうき作りをしていたということです。
唐澤さんは「今回の講座をきっかけに、これからも和ぼうき作りに取り組んでもらいたい」と話していました。
講座は箕輪町公民館が開いたもので、町民8人が参加しました。
講座は23日(月)にも開かれる予定で、仕上げ作業を行うということです。 -
冬の間も鳥にエサを 伊那西小でバードケーキ作り
学校林の再生に取り組む伊那市の伊那西小学校は、冬の間でも小鳥がエサを食べられるようにと、バードケーキづくりを17日に行いました。
この日は、全校児童60人が、6班にわかれ、バードケーキを作りました。
バードケーキは、鳥のエサのことで、今回は小麦粉をラードで固めた練り餌を作りました。
児童たちは、小麦粉やナッツ、3年生が育てたひまわりの種を袋の中で混ぜ合わせ、そこにラードを入れて練っていきました。
伊那西小学校では、学校林の松枯れが課題となっていて、その原因となる虫を食べるアカゲラという鳥を呼ぶ活動をしています。
アカゲラは、木の実は食べないということですが、ほかの小鳥が多く生息する場所に集まってきます。
そのため、学校林にほかの小鳥が集まるように、去年からバードケーキづくりを行っています。
小鳥にとって厳しい寒さとなる冬は、エサも少なくなり、命を落としてしまうことが多いため、安心して冬を越してもらおうというねらいもあるということです。
この日は、伊那市民大学で鳥について学んでいる大学院生2人も、バードケーキづくりを体験していました。
児童たちは、材料を練ったあと、まつぼっくりに詰めていきました。
この日作ったバードケーキは、今週中には校内の木に設置するということです。
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東京芸大生が市内の中学生に合唱指導
伊那市内の中学校の合唱部が、東京芸術大学の学生から合唱指導を受ける講習会が14日と15日に開かれました。
14日は、東京芸術大学で声楽を学んでいる学生4人が春富中学校を訪れ、部員に発声や歌い方を指導しました。
発声練習では、「良い姿勢を意識すること」と「お腹から息を送ること」をポイントに指導していました。
この講習会は、高遠町出身の伊澤修二が、東京芸術大学の初代校長を務めていたことが縁で始まった伊澤修二記念音楽祭関連事業の一環で開かれました。
新型コロナの影響で3年ぶりとなった今回は、春富中学校のほかに東部中学校でも指導を行いました。
合唱部では、「この講習会で学んだことをいかし、夏の大会に向けてスキルアップしていきたい」と話していました。